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スーパーマーケットシミュレーター(Supermarket Simulator)の必要スペックと推奨PCを検証している。2024年2月に登場した最新ゲームで、シミュレーター系としては珍しくSteamのプレイランキングの上位に入っていた。シミュレーター系でありながら、経営要素が色濃い作品となっている。早期アクセス中だが、現在でも十分楽しめる内容だ。今後のアップデートや正式化でどうなっていくかに注目したい。

やることがマンネリ化しそうな内容で、合う合わないがはっきりと分かれる。スーパーマーケットシミュレーターという名前に惹かれた方であれば問題はないはずだ。この名前から連想するゲームに興味がある時点で、退屈なゲームだとは感じないだろう。実際に、運営や経営は忙しく、やることが尽きない。登場したばかりの早期アクセスということもあり、あっさりし過ぎた部分も見受けられる。まだ完成していないゲームなので、それらも今後は変わってくるだろう。それも含めて楽しめるゲームだと考えている。

スーパーマーケットシミュレーターの必要&推奨環境を検証

最低環境推奨環境徹底解剖推奨環境
OSWindows (64-bit) 10Windows (64-bit) 10Windows 11
CPUCore i5-3550 / Ryzen 5 2500XCore i5-7600K / Ryzen 5 2600XRyzen 5 4500
GPUNVIDIA GTX 1050NVIDIA GTX 1060GeForce GTX 1650以上
メモリ4GB8GB8GB

スーパーマーケットシミュレーターのPC版は2024年2月に早期アクセスとして登場した。類似した製品が存在しているが、ここではNokta Games製の「Supermarket Simulator」を紹介している。グラフィックの作り込みも少なく、負荷が高くなる要素はあまりないように見える。ゲーム性からあまり負荷は高くない印象だったが、実際には現行のロークラス程度が求められる。

最低環境・推奨環境ともにCPUの性能はそこまで変わらない。Core i5に関してはやや性能差があるものの、グラフィックボードほどの重要度はない。スーパーマーケットシミュレーターでは、グラフィックボードの性能を重視するくらいがちょうどよさそうだ。

具体的には、当サイト基準の推奨環境であるGeForce GTX 1650が最低条件となるだろう。理想を言えばGeForce RTX 3050クラスはあった方がいい。現在のスーパーマーケットシミュレーターは早期アクセス中であり、正式版で要求スペックが変わることもあるからだ。また、シミュレーター系のゲームは、ゲームが進行するほど負荷が高くなる傾向にある。

ゲーム序盤と中盤以降では、来店する客数も陳列する商品数も桁違いになる。常駐する店員の数も変わってくることから、負荷は増える。それを見越して余裕のある性能を選んでおきたい。メモリに関して現行のゲーミングPCはほぼ16GBに統一されているので、そこまで気にすることはない。8GBでは不安だ。もし8GBしかないのであればこれを機に増設しておこう。

CPUも現行最低限のRyzen 5 4500で対応できる。ゲームに影響を与えるCPUとメモリは、ゲーミングPCを選択すれば十分クリアできるものだ。唯一グラフィックボードだけはしっかり選ばなければならない。今後のアップデート次第で要求スペックも変わる可能性がある。それを見越して、GTX 1650以上の性能を見る方が安心だ。

ゲームをプレイする空間は店内だけではない。とくに進行に影響があるわけではないが、外を出歩くこともできる。外にはお客以外の人が歩き、車も走っている。こういったものも負荷を上げる要素になる。早期アクセス中の今は負荷に影響を与えるほどではないように感じる。DLCなどの登場で変更される可能性はある。立地を変更できるようになるなど、ある程度の想定はしたいところだ。

スーパーマーケットシミュレーターのゲーム性と特徴について

意外と忙しいスーパーマーケットを体験できる

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スーパーマーケットシミュレーターは、よくあるシミュレーターゲームと同じ系譜だ。序盤は小さなお店と限られた品揃えとなる。徐々にレベルを上げつつお金を貯めて要素を解放していく。最初は品出しもレジも自分ひとりだ。余裕が出てきたら店員を雇い、バックヤードを作り、品出しの店員を雇う。このあたりからスーパーの店長のようになってくる。

これまでメインだったレジと品出しはアルバイトに任せ、自分は補助に入る。アルバイトのレジ速度は非常に遅く、自分で操作する1/10程度だ。品出しも動きが遅いので効率的とは言えない。レジが混めばレジを開け、品出しが間に合わなければ補助する。こういう役割の合間に仕入れも行う。仕入れは設置しているパソコンから選択するとすぐに店の前に届く。

アルバイトを雇えば少しは楽になるかと思うだろう。しかし、アルバイトを雇えるくらいになると、品揃えも規模も大きくなっている。お客が買う量も増え、レジが混雑しやすくなる。お客も増えて一気に品物が棚から消えていく。レジを処理しつつ在庫を確認し、レジが少しでも空いたらレジを閉めて品出しの補助に走る。

最初はコンビニどころか、街の個人商店くらいのサイズから始まる。少しずつ広げていき、コンビニ・小規模スーパーと拡張していく。取り扱いの品物が増えれば、品出しの手間は増える。在庫があると思っていたら在庫切れ、急いで発注するもその頃にはお客さん不満を募らせる。

バックヤードに在庫を戻している暇はない。店内に散らかる在庫の段ボール。必死に動き、必死にカバーしている姿を尻目に、この商品は高い、ほしい商品がないとぶつぶつ言う客。小さな買い物に大きいお札を出して面倒な釣り銭を出す。適当に突っ込んだ在庫の棚は、どこに何があるかさっぱりわからない。

シミュレーターにしては忙しいと感じながらも、8時-21時の営業を繰り返す。その忙しさがクセになるゲームだ。毎朝8時にスタートするが、店を開けるまでは時間は動かない。その間に発注や品出しを終え、在庫の確保や価格設定を済ませる。この繰り返されるルーティンの中で、徐々に成長していく店を見るのは楽しい。シミューレーター系のゲームが好きな方は楽しめるはずだ。

シビアではないゲームシステムが魅力

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シミュレーター系は、妙にリアル志向なものが多い。その点、スーパーマーケットシミュレーターは様々な部分が都合のよい仕様となっている。たとえば、賞味期限がないところだ。こういったゲームなら賞味期限が設定され、処分費用がかかってしまうので発注の予想が必要なのではないかと考えた。

賞味期限もなければ、アイスや牛乳を路上に放置していても品質に変化はない。雑に積み上げた段ボールが崩れても商品が破損することはない。製品の種類ごとに陳列できる棚に制限があるくらいだ。アイスは冷凍庫、牛乳やたまごは冷蔵庫といった具合だ。シビアなゲーム展開に比べて、ゆるいシステムは助かる。ストレスなく快適なゲーム進行が可能だ。

チュートリアルも簡素なもので、不親切ではないかと思えるほどあっさりしている。実際にプレイしてみると、大体の操作が統一されていることから、あっさりしたチュートリアルでも十分理解できる。長々と説明されることはないので遊びやすいゲームだ。

アルバイトの動きが悪いのがもう少し改善すれば、ばたばたしなくてもよくなると考えてしまうくらいだ。もっとも、アルバイトが凄まじい性能を持っていると、やることがなくなるのでゲームとしては正解なのだろう。万引きや強盗というシステムも今のところはない。ただ店のレイアウトを決めて、陳列して販売するというシンプルな進行だ。取り扱い製品を増やし、利益を上げる。経営シミュレーションとしても遊びやすい。

序盤から中盤にかけて、負担は軽くなっていく。まずは品出しアルバイトを雇えるレベル15を目指すのがいい。そこからスーパーマーケットシミュレーターが始まると言っても過言ではない。1人目のレジバイトはレベル10、2人目は20だ。最初は大変かもしれないが、頑張る価値はある。

価格設定が攻略の鍵

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商品の価格は別途設定できる。現在の市場価格に$+0.4くらいなら文句なく購入してくれる。これが$0.5上がると、高くて買えない人が出てくる。このあたりはゲームを進めると徐々にわかるようになってくるはずだ。前述のように、まずはアルバイトを雇えるレベルを目指すことになる。レジをこなせば経験値が入るので、まずは価格の端数を切ることをおすすめする。

たとえば、市場価格が$4.58の商品は、やや高めの$5か安めの$4にする。こういった具合に、ドル・セントの価格をドルに統一する。レジのお釣りは$50・20・10・5・1、¢50・25・10・5・1となっている。もしも、$4.58の製品を$100で支払われると、お釣りは$95.42になる。$50紙幣1枚、20を2枚、5を1枚、¢10硬貨を4枚、1を2枚という風に数が多くなる。時間がかかり、
ミスする確率も高くなる。$4にすれば、お釣りは$50紙幣1枚、20を2枚、5を1枚、1を1枚で済ませられる。

紙幣と硬貨で単位が異なるので、紙幣だけのお釣りになればそれだけスムーズなレジ作業となる。この効率化がレジの手間を軽減し、気楽に経験値を貯められるようになる。アルバイトを雇ったあとは、ほとんどのレジ作業はアルバイトが行うので、細かく価格設定を行っても問題はない。ただし、レジ作業は補助で入ることになる。そのときのことを考慮して、価格を$0.5単位で設定する方がいいかもしれない。価格設定は利益に直結する。毎朝価格変化のあった商品は告知されるので、しっかり反映させていこう。

スーパーマーケットシミュレーター向けおすすめのゲーミングPC

Lightning AH5(ドスパラ)

Lightning価格:87,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:450W 80PLUS BRONZE
コスパ:6.6

公式サイト詳細

Lightning AH5は、当サイト基準の推奨環境を満たしたモデルだ。現時点で最低限選んでおきたい性能はある。今後の展開次第ではやや性能不足となる可能性があるので、それだけは理解しておきたい。ゲームをプレイ可能なパソコンとしては最安値だ。最も選びやすいエントリークラスは、相応の性能ながら人気がある。価格を最も重要視するなら候補に入ってくるだろう。最新のゲームは苦手な部類に入るため、比較的ライトなゲームをメインとする方に向けたモデルだ。

Lightning AS5(ドスパラ)

Lightning価格:100,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.4

公式サイト詳細

Lightning AS5は、上記のLightning AH5よりも少し高い性能を有したモデルだ。スーパーマーケットシミュレーターをプレイするには理想的なGeForce RTX 3050を搭載している。ゲーミングPCではないが、ゲームをプレイするに足る性能が持ち味だ。予算に余裕があるなら、Lightning AH5よりもおすすめなエントリークラスだ。スーパーマーケットシミュレーターが正式版となってもまずまず安心できる。推奨モデルとしては、Lightning AS5を基本に考えたい。

LEVEL-M17M-144F-RLX-WHITE (パソコン工房)

LEVEL-M17M-144F-RLX-WHITE価格:149,800円(税込)
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.5

公式サイトLEVEL-M17M-144F-RLX-WHITE詳細

LEVEL-M17M-144F-RLX-WHITEは、スーパーマーケットシミュレーターをプレイにDCLやModが登場しても安心できるゲーミングPCだ。標準的なミドルクラスのモデルで、多くのゲームに対応できる汎用性がある。本格的にPCゲームを始めるならLEVEL-M17M-144F-RLX-WHITEはおすすめだ。スーパーマーケットシミュレーターしかプレイする予定がないなら、ややオーバースペックだ。それでも、アップデートや正式版のことを考えれば、決して無駄な性能ではない。むしろおすすめしやすいモデルである。

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