i7-7700画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/

Core i5-7500のスペック&性能ベンチマークを検証していく。Intel第7世代のミドルクラスであるCore i5-7500は、低価格帯のゲーミングPCに採用されていたCPUだ。ゲーミング用途でもそれ以外でも低価格帯のパソコンを支えるCPUとして人気が高かった。

残念ながら2025年時点において発売されてから8年の月日が流れ現在では通用しにくくなってしまった。性能的にはIntel第8世代のCore i3シリーズにも劣る。現行モデルと比べると性能差は大きい。ゲーミング用途では性能に余裕がなくおすすめしにくい!すでに中古市場からも姿を消しつつあり入手することは難しい。




よくわかる!!Core i5-7500の特徴まとめ

コードネーム Kaby Lake
プロセス 14nm
コア/スレッド数 4コア/4スレッド
定格/最大クロック 3.4 GHz/ 3.8 Ghz
L3キャッシュ 6MB
TDP 65W
発売日 2017年01月06日
MSRP $202
中古価格 4,980円~ *2025/04時点
コメント 価格が安く発売当時は高い人気を得ていた
Core i3-8100と同等の性能を持つ
ゲーミングPC搭載CPUとしては心もとない
評価 ・総合評価
2.0

・ゲーム評価
2.5

Core i5-7500の概要

性能

型番 総合性能
Core i5-12400 22,546
Core i7-11700 20,009
Ryzen 5 5500 18,262
Core i5-11400 16,019
Ryzen 5 3600 15,975
Ryzen 5 4500 15,380
Core i3-12100 11,415
Core i5-10400 9,979
Ryzen 5 3500 9,708
Core i5-8400 7,602
Core i3-10100 6,652
Core i7-7700 6,494
Core i7-4790K 6,066
Core i7-6700 5,743
Core i7-4790 5,454
Core i5-6600K 4,878
Core i3-8100 4,620
Core i5-7500 4,571
Core i5-7400 4,167
Core i5-4590 4,004
Core i5-6400 3,826
Core i5-3570 3,728

性能グラフを見てもらえば分かる通り、Core i5-7500よりも性能の高いCPUが揃っている。この立ち位置ではどうあがいても絶望しかない。Core i5-7500とその後継モデルであるi5-8400の性能差は65%とかなり開いている。本来1世代での買い替えは推奨していないが、第7世代から第8世代への買い替えはありだ。第7世代Core iシリーズはスペックから見ると第6世代Core iシリーズの正当な後継機である。

一方で第8世代Core iシリーズは新たなCPUのスタイルを確立させた全く新しいモデルのようである。Core i5-7500は、現行のCore i5-11400と比べ物にならないぐらい劣ってしまっている。Comet Lake世代のCore i3-10100と比べても30%程度も劣る。Core i3-10100を搭載したゲーミングPCがなかったことからもCore i5-7500が性能不足であることは否定できない。

Core i5-7500は歴代のi5-x500の中で最も高い評価を受けたCPUだ。次世代の第8世代からは下位モデルのCore i5-8400が台頭したことで、Core i5-x500搭載モデルは主流から外れてしまっている。もうCore i5-7500が復権することはないだろう。次世代モデルのCore i5-11400も高い評価を得ている。

Core i5-7500の高いクロック周波数と選びやすい価格は第7世代Core iシリーズ最高の評価だ。第7世代までのCore i5と比べると当然よい成長を遂げているが、第8世代と並べてしまうと見劣りしてしまう。もちろん第10世代CPUと比べると雲泥の差だ。当時は順当に性能が向上したこと、搭載モデルの価格が抑えられていたことで人気のCPUだった。

過去を振り返る事ができる今は、第8世代以降のCore iシリーズという大きな壁が立ちふさがっているのが分かる。この第7世代と第8世代の境界線はゲーム用途では大きな差である。

スペック

Core i5-7500 Core i5-6500 Core i5-8500
メーカー Intel Intel Intel
コードネーム Kaby Lake Kaby Lake Coffee Lake
プロセス 14nm 14nm 14nm
CPUコア数 4 4 6
スレッド数 4 4 6
定格クロック 3.4GHz 3.2GHz 3.0GHz
最大クロック 3.8GHz 3.6GHz 4.1GHz
L3キャッシュ 6MB 6MB 9MB
対応メモリ DDR4-2400 DDR4-2133 DDR4-2666
内蔵グラフィックス HD 630 HD 530 UHD 630
CPUクーラー
ソケット LGA1151 LGA1151 LGA1151 v2
TDP 65W 65W 65W
MSRP $202 $202 $192
発売日 2017/01/03 2017/01/03 2018/02/14

第6世代からは大きな変化がない。クロックが定格・最大ともに0.2GHz伸び、メモリがDDR4-2400に対応している程度だ。優れていたのは搭載モデルの価格だ。販売価格は同じでも、搭載モデルの価格はi5-7500の方が安かった。人気の要因はこの価格によるものだろう。

これが第8世代と比べると、第6世代Core iシリーズとは比べ物にならない差がある。IntelのCore iシリーズは第8世代から大きく性能を伸ばした。コア数・スレッド数が増えたことで、処理性能が大幅に高くなった。更に価格まで安くなっている。Core i5-7500とCore i5-8500はとても同じシリーズとは思えないくらいだ。

突如様相を変えた第8世代と比べれられる現在ではCore i5-7500の評価は低い。現行モデルの祖となった第8世代からCore i5の人気は再度定着した。当時Core i5の評価を上げて人気再燃させた第7世代のCore i5-7500は価格でしか評価されていなかったのかもしれない。

実用的な性能と手が出しやすい価格というi5の評価はCore i5-7500から始まってはいた。しかし、それも今となっては第8世代の印象が強い。進化の境目にあるCore i5-7500はスペックではi5-6500と大した変化が無い。そう見えるのはやはりCore i5-8500のせいだろう。

Core i5-7500の最新評価【2025年】

将来性もなくゲーム用途では不安が残る

i5-7500gamescore
Core i5-7500は次世代モデルのCore i3-8100に近い性能を持ち各タイトルの推奨環境は満たせなくても、最低動作環境は満たせるだろう。快適なゲームプレイが可能かは判断が難しい。60fpsを安定して出すことも難しいタイトルもある。はっきりと言えば余裕がないということだ。負荷の軽いゲームをプレイするなら対応可能だが、プレイしたいタイトルが全て低負荷なゲームである事は少ないはずだ。

興味を持ったタイトルがスペック的に厳しくて諦めなければならない事もある。それは果たしてゲーミングPCとしての役目を果たしているのだろうか。スペック不足で諦めるなら、所持しているパソコンはすでにゲーミングPCでなくなっている。そういった意味では、残念ながらCore i5-7500はゲーム向けのCPUとは言えない。通用しないゲームが存在しているのは確かである。そ

Intel第8世代Core iシリーズで性能が大きく伸びたのは何故か。それはRyzenシリーズが登場したことが関係していると考えている。Ryzenシリーズで一気にCPU性能が伸び、ゲームの要求スペックも大きく跳ね上がったのだ。2019年以降のゲームではCore i5-8500を推奨に据えるタイトルも登場している。これからもゲームをプレイするには性能が不安である。

人気タイトルを満遍なく遊ぶためにも第7世代以前のCore i5は買い替え対象だ。最近のゲームはCPUの重要性が高まっている。ゲームは快適にプレイできてこそだ。タイトルによってはスペック不足が不利になることもある。それだけ古いCPUを使用しているならパソコン自体の買い替えを検討した方がよいのではないかと思う。上記テーブルで20,000を一つの基準とすれば失敗はしないはずだ。

中古価格は4,980円~購入できる

janparai5-7500
じゃんぱらでのCore i5-7500の相場は4,980円~5,380円だ。状態が悪い個体で4,980円なので実質5,380円と考えるのがよい。次世代のCore i5-8500は7,980円から購入できる。+3,000円(+50%)で18%程度高いパフォーマンスを得られる。参考までにCore i5-8400の価格は6,980円~だ。こちらも選択肢として悪くない。

確かにコストパフォーマンスからの観点で言えばCore i5-7500は優秀だが、性能が低くゲーム用途ではおすすめしづらい。Core i5-8500を購入する方が満足できるだろう。Core i5-7500が4コア4スレッドなのに対してCore i5-8500は6コア6スレッドとそれぞれ50%アップだ。このスペック差は大きい。クリエイター作業においてもプラスだ。

これならCore i5-8500に買い替える方がよいだろう。Intel第7世代Core iシリーズはCore i7でギリギリ通用する性能だ。マザーボードを流用するにしても、Core i5-7500を選択するのはおすすめしない。Core i7-7700は中古で11,980円からだ。Core i5-7500と比べると+6,600円で比較対象から外れてしまうように思う。そう考えるとやはりCore i5-8500がおすすめだ。

もしも、第7世代より前のCPUを使用していて、性能不足から第7世代を検討しているなら留まって欲しい。性能が伸びても現在のゲームに対応できるとは限らないからだ。性能を求めるなら、価格がいくら下がっても選択肢に加えない方がよい。

中途半端な性能を手にして買い直すより、最新の性能を購入した方が安く済むことになる。Core i5シリーズにこだわりがないならCore i3-10100Fも候補に入る。+5,000円で7%高いパフォーマンスを得られる。消費電力も抑えられていて選びやすさがある。性能だけならやはりCore i5-8500がおすすめだ。

Core i5-7500の特徴と販売当初の評価

標準的なゲーミングPCに合うCPU

Core i5-7500は、ナンバリングで言えば従来のi5-6500の換装品に近い。しかしながら、性能はi5-6600に近く平均的なパフォーマンスを持っている。i7と比べるとどうしても見劣りするものの、単コアの性能自体は決して悪いものではない。マルチコアや複数スレッドに対応したゲームやアプリケーションであれば、i7シリーズには当然及ばない。

単コアの性能が求められるゲームであれば、同等のパフォーマンスを発揮することも不可能ではない。実際には、性能は大きく異なるものの、価格を考慮した際の性能差は大きく無い。ゲーミングPCのミドルランクのモデルであればi5-7500搭載が標準となりつつある。

選びやすく、使いやすいという評価が妥当だろう。よりパフォーマンスを求めるユーザーには物足りないかもしれないが、これで満足できるユーザーも半数近くいるはずだ。ただ、第7世代全体が第6世代と比べて性能アップしているため、選択肢や性能のポジションは従来と同じだ。

低価格帯のモデルの多くがこのi5-7500を採用しているように、性能をギリギリまで抑えて価格に反映させている。エントリーモデルや低価格帯のモデルを選択する際のボーダーとしても考えられている。このCPUがゲーミングPCに必要な性能を持つ標準的なCPUであるという考えだ。

ゲームプレイには設定調整が必須

標準設定より下げることで、そこまで高性能なCPUでなくても快適にプレイすることは可能だ。ゲーム設定を下げるということは、対人戦では有利になることも不利になることもある。どちらにせよ、ある程度の性能は最低限持っておかなければ対応し辛い。

標準的なCPUという位置付けであるが、様々なゲームをプレイするユーザーにとっては、最低限必要な性能となりつつある。これより性能の低いCPUは非推奨というわけでもないが、不特定多数のゲームに対応するには一定の性能が必要だ。プレイするタイトルが決まっている場合は、そのタイトルに合わせて性能を選択することができる。

それでも最新のゲームがプレイしたくなることもあるかもしれない。性能が高いということは、幅広くゲームに対応出来るということでもある。i5-7500は幅広くという意味では物足りないものの、設定次第ではカクカクしてまともに動作しないというゲームは無いだろう。安いだけのゲーミングPCの多くはi5-7500より下のCPUが選択されているケースが多いため、基準となるCPUでもある。

Core i5-7500搭載のおすすめゲーミングPC

NEXTGEAR-MICRO im570BA1-TD(G-Tune)

NEXTGEAR-MICRO im570BA1-TD 価格 Windows 10/86,800円
CPU Core i5-7500
GPU GeForce GTX1050
メモリ DDR4 8GB
SSD 非搭載
HDD 1TB
コスパ ★★★★★★☆☆☆a☆

GALLERIA DT (ドスパラ)

galleriads 価格 Windows 10/119,980円
CPU Core i5-7500
GPU GeForce GTX1060
メモリ DDR4 8GB
SSD 250GB
HDD 1TB
コスパ ★★★★★☆☆☆☆☆

GALLERIA DF (ドスパラ)

galleriads 価格 Windows 10/137,980円
CPU Core i5-7500
GPU GeForce GTX1070
メモリ DDR4 8GB
SSD 250GB
HDD 1TB
コスパ ★★★★☆☆☆☆☆☆

SR-ii5-6644F/GP/W10 (パソコンショップセブン)

pcsevenmiddle 価格 Windows 10/139,980円(キャンペーン時119,980円)
CPU Core i5-7500
GPU GeForce GTX1070
メモリ DDR4 8GB
SSD 非搭載
HDD 1TB
コスパ コスパ指標なし。




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