当ページでは、Core i5-12500Hの性能レビュー及び搭載ゲーミングノートPCの紹介をしている。Intel第12世代の高コスパモデルだ。12コア16スレッドと従来モデルのCore i5-11400Hと比べて大幅にスペックが引き上げられている。ミドルクラス以上のグラフィックボードとの組み合わせたゲーミングノートPCも増えるかもしれない。下位モデルには8コア12スレッドのCore i5-12450Hもある。
2023年2月時点ではCore i5-12500Hを搭載したモデルはほとんどなく選択肢は限られている。DellやLenovoなどの海外メーカーでのみ取り扱いがある状況だ。上位モデルのCore i7-12700Hを搭載したモデルの方がラインナップが豊富だ。Core i5-12500Hを搭載したモデルについては、「Core i5-12500H搭載のゲーミングノートPC一覧」でまとめている。
当ページの目次
よくわかる!!Core i5-12500Hの特徴まとめ
コードネーム | Alder Lake |
---|---|
プロセス | 10nm |
コア/スレッド数 | 12コア(4Pコア+8Eコア)/16スレッド |
Pコア定格/最大クロック | 2.5 GHz/ 4.5 Ghz |
Eコア定格/最大クロック | 1.8 GHz/ 3.3 Ghz |
L3キャッシュ | 18MB |
PBP | 45W |
MTP | 95W |
発売日 | 2022年01月28日 |
価格 | $311 |
特徴 | (+) 12コア16スレッドと従来モデルよりも高スペック (+) ハイクラスのGPUともバランスが取れる (-) 従来モデルよりも価格が25%アップ (-) 搭載ゲーミングPCのラインナップが少ない |
評価 | ・総合評価 ★★★★★★★★☆☆ 8.0 ・ゲーム評価 ★★★★★★★★★☆ 8.5 |
Core i5-12500HのCinebench R23スコア
Core i5-12500Hの基本スペック
Core i5-12500H | Core i5-11400H | Ryzen 5 6600H | |
---|---|---|---|
コードネーム | Alder Lake | Tiger Lake | Zen 3+ |
プロセス | 10nm | 10nm | 6nm |
Pコア | 4 | 6 | 6 |
Eコア | 8 | - | - |
トータルコア | 12 | 6 | 6 |
スレッド数 | 16 | 12 | 12 |
定格クロック(P) | 2.5 GHz | 2.7 GHz | 3.3 GHz |
最大クロック(P) | 4.5 GHz | 4.5 GHz | 4.5 GHz |
定格クロック(E) | 1.8 GHz | - | - |
最大クロック(E) | 3.3 GHz | - | - |
オーバークロック | × | × | × |
L3キャッシュ | 18MB | 12MB | 16MB |
対応メモリ | DDR5-4800 LPDDR5-5200 DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR5-4800 LPDDR5-6400 |
内蔵グラフィックス | Iris Xe Graphics | UHD Graphics | Radeon 660M |
PBP | 45W | 45W | 45W |
MTP | 95W | - | - |
価格 | $311 | $250 | - |
発売日 | Q1'22 | Q2'21 | Q1'22 |
Core i5-12500Hでは新しくEコアが搭載されていて定格クロック1.8GHz、最大クロック3.3 GHzとなる。オーバークロックには対応していない。L3キャッシュも50%増えて18MBとなる。メモリは従来のDDR4-3200だけではなく、上位規格のDDR5-4800、LPDDR5-5200をサポートしている。内蔵グラフィックスもIrix Xe Graphicsへと変更が加えられている。TDPは45Wと共通だ。価格は25%高く$311となった。
Ryzen 5 6600Hが競合モデルとなる。Zen 3+アーキテクチャ採用でプロセスは驚異の6nmだ。AMDはプロセスを大きく進化させて来たと言える。6コア12スレッドとCore i5-12500Hの12コア16スレッドには及ばない。定格クロックはRyzen 5 6600Hの方が32%高く、最大クロックはどちらも4.5GHzだ。L3キャッシュは16MBと2MB少ない。対応メモリはDDR5-4800、LPDDR5-6400だ。内蔵グラフィックスはRadeon 660Mを搭載している。Zen 3からZen 3+へのアップグレードで大きく変わったのはこの内蔵グラフィックスかもしれない。PBP(TDP)は45Wと共通だ。
Core i5-12500Hの強み&搭載モデルの特徴
Core i5シリーズの中間に位置するモデル
ラインナップ | コア | スレッド | クロック周波数(P) | クロック周波数(E) | L3キャッシュ | TDP |
---|---|---|---|---|---|---|
Core i5-12600H | 12コア | 16スレッド | 2.7 GHz/ 4.5 GHz | 2.0 GHz/ 3.3 GHz | 18MB | 45W |
Core i5-12500H | 12コア | 16スレッド | 2.5 GHz/ 4.5 GHz | 1.8 GHz/ 3.3 GHz | 18MB | 45W |
Core i5-12450H | 8コア | 12スレッド | 2.0 GHz/ 4.4 GHz | 1.5 GHz/ 3.3 GHz | 12MB | 45W |
Core i5-12500Hは、12コア16スレッドと上位モデルであるCore i5-12600Hと同等のスペックを持つ。Pコア及びEコアの定格クロックが低くなっている。L3キャッシュは18MBと共通だ。下位モデルのCore i5-12450Hは、8コア12スレッドとスペック的にワンランク落ちる。Pコア及びEコアの定格クロックが最大20%も低い。
Core i5-11400Hと比べて飛躍的に性能が向上
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 9 6900HS | |
Core i5-12500H | |
Ryzen 7 6800H | |
Core i9-11980HK | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 5 6600H | |
Core i5-11400H | |
Core i7-10875H |
Core i5-12500Hは、ハイブリッドコアアーキテクチャを採用したCPUとなっている。従来モデルのCore i5-11400Hが6コア12スレッドだったことに対して、Core i5-12500Hは12コア16スレッドと高いスペックを誇る。結果的に総合性能では45%以上も高い性能を持つ。Core i5シリーズでも従来モデルのフラグシップモデルであるCore i9-11980HKを上回る。
75W時にはAMD製CPUを引き離す形だ。AMDの最新モデルであるRyzen 7 6800Hよりも高い性能を持つ。PhotoshopなどIntel製CPUが有利なアプリケーションも多くCore i5-12500Hは魅力的な選択肢となるはずだ。ハイブリッドコアアーキテクチャの採用は成功と言って間違いないだろう。上位モデルであるCore i7-12700Hとの性能差は35%程度とやや大きい。
搭載ゲーミングPCは海外メーカーが中心となる
Core i5-12500Hを搭載したゲーミングPCはまだまだ数が少なく海外メーカーが中心となる。2022年7月時点ではDell及びLenovoで搭載ゲーミングPCを購入できる。今後ドスパラ・パソコン工房・G-Tuneなどから搭載モデルがリリースされれば面白くなることは間違いない。
やはり最新モデルの導入は海外メーカーが早い。次いで国内の大手メーカー→BTOメーカーとなる。半導体不足の影響があるのかIntel第12世代Core iシリーズ搭載モデルの導入が遅れているように思う。搭載モデルが増えてくれば随時更新していく予定だ。
Core i5-12500Hのベンチマーク一覧
Handbrake
7-Zip
Adobe Photoshop
Core i5-12500H搭載のゲーミングノートPC一覧
IdeaPad Gaming 370i 82SA00C8JP(Lenovo)
価格:138,413円(送料・税込)
液晶:16.0インチ 165Hz
CPU:Core i5-12500H
GPU:GeForce RTX 3050
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
コスパ:9.8
16.0インチ(WUXGA)の大型液晶モニターを搭載したゲーミングノートPCだ。RTX 3050 Mobile搭載モデルが税込13万円台で購入できるのは嬉しい。CPUにCore i5-12500Hを搭載している。12コア16スレッドとまずまずのマルチスレッド性能を持ちゲーム適正も向上している。グラフィックスにはGeForce RTX 3050 Mobileを搭載している。ローエンドクラスのモデルとしてFPSなど負荷の軽いタイトルにおいては17.3インチ144Hzモニターを活かせる性能の高さが嬉しい。メモリ16GB、SSD 512GBと構成も充実している。メモリ容量が多くクリエイター作業にも最適だ。本体重量が約2.60kgと重めなためそこは注意しよう。大型モニターを搭載しているので受け入れなければいけない部分だ。
New Dell G15 プレミアム(RTX3050搭載)(Dell)
146,980円(税込) 135,180円(税込)
液晶:15.6インチ120Hz
CPU:Core i5-12500H
GPU:GeForce RTX 3050 Mobile
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
コスパ:調査中
Core i5-12500H搭載の中でもっとも価格の抑えられた一台だ。15.6インチ120Hz対応モニターを搭載している。グラフィックスにはAmpere世代のエントリークラスであるRTX 3050 Mobileを搭載している。メモリ16GB、SSD 512GB NVMe対応と構成も平均以上だ。本体重量が約2.519kgとやや重いのがデメリットだと言える。持ち運ぶ機会が多い方は注意しよう。
Lenovo Legion 570i – ストームグレー(Lenovo)
149,820円(税込) 148,322円(税込)
液晶:15.6インチ60Hz
CPU:Core i5-12500H
GPU:GeForce RTX 3050 Ti Mobile
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
コスパ:調査中
LenovoのゲーミングブランドであるLegionからもCore i5-12500Hを搭載したモデルがリリースされている。15.6インチ60Hz対応モニターを搭載している。グラフィックスにはローエンドクラスのRTX 3050 Ti Mobileを搭載していてフルHD環境でのゲームプレイに適している。高リフレッシュレート対応モニターを搭載していないため初心者向けと言える。メモリ16GB、SSD 512GB NVMeと構成は必要十分だ。納期が一ヶ月程度とやや長くなっているのが惜しい。
Lenovo Legion 570i:スタンダード(Lenovo)
174,790円(税込) 173,042円(税込)
液晶:15.6インチ60Hz
CPU:Core i5-12500H
GPU:GeForce RTX 3060 Mobile
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
コスパ:調査中
Core i5-12500H×RTX 3060 Mobile搭載のゲーミングノートPCだ。Core i5シリーズでも性能が引き上げられてRTX 3060 Mobileぐらいなら十分バランスを取ることができる。メモリ16GB、SSD 512GB NVMeと構成も必要十分だ。本体重量は約2.4kgとやや重い。CPU・GPU性能が向上するに連れて本体重量が増えているように思う。
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