画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/
当ページでは、Core i7-12700の性能ベンチマーク&搭載ゲーミングPCを紹介している。ついに2022年1月5日に本命のメインストリームCore i7-12700が発売開始となった。ゲーミングCPUとして今でも評価の高いCore i7-11700/Core i7-10700の後継モデルということになる。
これらの流れを見れば当然このCore i7-12700に掛かる期待は大きい。搭載ゲーミングPCについては、ページ下部の「Core i7-12700搭載おすすめゲーミングPC」でまとめている。今はまだ3世代に渡るCPUが併売されていて最新のCore i7-12700搭載モデルはまだ高めだ。プレミアム価格でも気にしない方向けだと言える。
Core i7-12700の基本情報
コードネーム | Alder Lake |
---|---|
プロセス | 10nm |
コア/スレッド数 | 12コア(8Pコア+4Eコア)/20スレッド |
Pコア定格/最大クロック | 2.1 GHz/ 4.9 Ghz |
Eコア定格/最大クロック | 1.6 GHz/ 3.6 Ghz |
L3キャッシュ | 25MB |
PBP | 65W |
MTP | 180W |
発売日 | 2022年01月05日 |
価格 | $339 |
特徴 | (+)12コア20スレッドと高スペックを誇る (+)価格が抑えられていてコスパが高い (+)ゲーミングCPUとして期待値が大きい (-)まだまだ搭載モデルの価格が高い |
評価 | ・総合評価 ★★★★★★★★★☆ 9.0 ・ゲーム評価 ★★★★★★★★★★ 9.5 |
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当ページの目次
Core i7-12700の基本情報
基本スペック
i7-12700 | i7-12700K | i7-11700 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Alder Lake | Alder Lake | Rocket Lake |
プロセス | 10nm | 10nm | 14nm |
Pコア | 8 | 8 | 8 |
Eコア | 4 | 4 | - |
トータルコア | 12 | 12 | 8 |
スレッド数 | 20(16+4) | 20(16+4) | 16 |
定格クロック(P) | 2.1GHz(P) | 3.6GHz(P) | 2.5GHz |
最大クロック(P) | 4.9GHz(P) | 4.9GHz(P) | 4.9GHz |
定格クロック(E) | 1.6GHz(E) | 2.7GHz(E) | - |
最大クロック(E) | 3.6GHz(E) | 3.8GHz(E) | - |
オーバークロック | × | ○ | × |
L3キャッシュ | 25MB | 25MB | 16MB |
対応メモリ | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR4-3200 |
内蔵グラフィックス | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 750 |
CPUクーラー | 同梱 | 非同梱 | 同梱 |
PBP | 65W | 125W | 65W |
MTP | 180W | 190W | 224W |
価格 | $339 | $419 | $323 |
発売日 | 2022/01/05 | 2021/11/04 | 2021/03/30 |
さらに、コア/スレッド数が8コア16スレッドから12コア20スレッドへと大幅に引き上げられている。パフォーマンスコア(Pコア)とエフィシエントコア(Eコア)のハイブリッドコアを採用しているのがポイントだ。パフォーマンスコアはこれまでのコアと同等の役割を果たし、エフィシエントコアは電力効率重視で比較的負荷の軽い作業を行うことを目的としている。パフォーマンスコアのみハイパースレッディングに対応して12コア20スレッドとなる。
クロック周波数(Pコア)については定格クロックが13%低く3.2GHz、最大クロックは3%低く5.1GHzとなる。Eコアの定格クロックは2.4GHz、最大クロックは3.9GHzとかなり抑えられていることがわかる。これら2つのコアを組み合わせて様々な処理を行う。システム側で最適な振り分けを行うが、ゲームやアプリによってはパフォーマンスを発揮できないことがある。もちろんその場合でも時間が経てばアップデートで改善されていくはずだ。なお、オーバークロックはどちらのモデルも対応していない。
L3キャッシュ容量は56%増えて25MBとなる。対応メモリについてもDDR4-3200だけではなく上位規格のDDR5-4800にも対応している。内蔵グラフィックスもクロック周波数が高くなりUHD Graphics 770となった。CPUクーラーが同梱となっているのは魅力的だ。PBP(ベースパワー)は65Wで共通だが、MTP(最大ターボパワー)は224Wから180Wへと20%程度抑えられている。これもプロセスの微細化による恩恵だ。価格差は$16となる。
上位モデルのCore i7-12700Kと比較していく。コア/スレッド数は共通だ。定格クロックは72%高く3.6GHz、最大クロックは同じ4.9GHzとなる。倍率ロックフリーモデルだけあって定格クロックがかなり高いことがわかる。Eコアを見ても定格クロックが70%程度高く2.7GHzで、最大クロックも6%高く3.8GHzとなる。オーバークロックに対応しているためより高い水準に到達することが可能だ。当然消費電力は高くなる。PBPは125Wで90%大きく、MTPも5%程度大きい。価格差は$80だ。
Ryzen 7シリーズと比較
Core i7-12700 | Ryzen 7 5800X | |
---|---|---|
コードネーム | Alder Lake | Zen 3 |
プロセス | 10nm | 7nm |
Pコア | 8 | - |
Eコア | 4 | - |
トータルコア | 12 | 8 |
スレッド数 | 20(16+4) | 16 |
定格クロック(P) | 2.1GHz(P) | 3.8GHz |
最大クロック(P) | 4.9GHz(P) | 4.7GHz(P) |
定格クロック(E) | 1.6GHz(E) | - |
最大クロック(E) | 3.6GHz(E) | - |
オーバークロック | × | ○ |
L3キャッシュ | 25MB | 32MB |
対応メモリ | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR4-3200 |
内蔵グラフィックス | UHD Graphics 770 | 非搭載 |
CPUクーラー | 同梱 | 非同梱 |
TDP | 65W-180W | 105W |
価格 | $339 | $449 |
発売日 | 2022/01/05 | 2020/11/05 |
Ryzen 7 5800Xよりもトータルコアが50%多く12コアで、スレッド数は25%アップの20となる。定格クロックはRyzen 7 5800Xの方が80%高く、最大クロックはCore i7-12700の方が5%高くなっている。Ryzen 7 5800XにはEコアは搭載されていない。Alder Lake世代のCPUはかなりスペックが高く競合モデルを引き離した形だ。Ryzen 7 5800Xはオーバークロックに対応している。
L3キャッシュ容量はRyzen 7 5800Xの方が28%多くなっている。対応メモリはCore i7-12700では上位規格のDDR5-4800に対応している。ただし、価格重視のCore i7-12700では価格の高いDDR5-4800を選ぶことは少ないのではないかと思う。Core i7-12700ではCPU内蔵グラフィックスが標準搭載となっている。さらにCPUクーラーが同梱となっているのはポイントだ。
TDPはRyzen 7 5800Xでは105Wとかなり抑えられている。7nmプロセスを採用していることの強みだ。価格差は$110とCore i7-12700の方が安く購入できる。1年10ヶ月の月日が流れてRyzen 7 5800Xの立場は苦しくなっていると考えてよい。
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Core i7-12700の特徴&注意点
ゲーム用途におけるIntel第12世代の本命モデル
Core i7-12700は、ゲーム用途において多くのゲーマーが最も待ちわびていたCPUだと言っても過言ではない。$339と比較的価格が抑えられたモデルは魅力的だろう。12コア20スレッドとスペックが引き上げられたことも後押ししてくれる。省電力性も高くなりより扱いやすくなった。
これまでCore i9-12900K・Core i7-12700K・Core i5-12600Kなどの倍率ロックフリーモデルがいち早くリリースされていたが、ゲーム用途において本命というわけではない。確かにこれらのモデルは性能が高くゲーミングPCとして一定の評価を得ているが、価格も高く多くのユーザーにおすすめできるモデルではないのだ。
このCore i7-12700は価格と性能のバランスが高く今後売れ筋モデルになるポテンシャルを持っている。それはCore i7-11700/Core i7-10700搭載モデルが人気だったことからも判断できるだろう。旧世代のCPU搭載モデルがラインナップから消滅すれば間違いなく売れ筋モデルが誕生するはずだ。
Ryzen 9 5900Xを上回るパフォーマンスを持つ
Core i7-12700は、非常に高いCPU性能を持つCPUとなっている。上記グラフは、現行モデルのCPU性能をまとめたものだ。このグラフを見るとわかるとおり、Core i7-12700は、第4世代Ryzenシリーズの上位モデルであるRyzen 9 5900Xよりも2%程度高い性能を持つ。前世代のCore i7-11700と比べると90%もパフォーマンスが向上している。全く別物のCPUに生まれ変わったと言えるだろう。
10nmプロセスを採用したことでより効率的にダイを使用できるようになったことが大きい。その上で8コア16スレッドから12コア20スレッドと大幅にスペックアップが図られたことで性能の底上げが行われた。AMDが各ラインナップの価格を引き下げることがない限りもはや競合であるRyzenシリーズは比較対象とはならないだろう。
AMDは、2022年春にRyzen 7 5800Xの強化モデルである「Ryzen 7 5800X3D」がリリースする予定(4Gamer, 2022)だ。8コア16スレッド対応と基本的なスペックは共通だが、大容量キャッシュメモリ搭載を実現したモデルとなっている。およそ15%程度のパフォーマンス向上が見込めるようだ。L3キャッシュ容量は32MB→96MBへと3倍になる。
ゲーミングPCの豊富なラインナップに期待できる
Core i7-12700はゲーミングCPUとしての本命モデルでゲーミングPCのラインナップも増えることが予想される。2022年1月時点ですでにドスパラ・パソコン工房・TSUKUMOなどの大手BTOメーカーでも取り扱いがある。Core i7-11700を搭載したモデルが軒並み売れ筋モデルとなっていたことを考えるとCore i7-12700も間違いなく売れ筋モデルになるだろう。
Core i7-12700Kと比べてもより幅広いグラフィックボードと合わせやすい。上はRTX 3080 Ti、下はRTX 3060となるだろうか。クリエイターモデルならエントリークラスであるRTX 3050搭載モデルとしてリリースされるかもしれない。それだけラインナップも拡充しやすいということになる。どのモデルがよいか判断できないときはこのCore i7-12700搭載モデルを基準としてみるとよい。
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Core i7-12700のゲームベンチマーク一覧
Far Cry 6
Hitman 3
Horizon Zero Dawn
F1 2021
Shadow of The Tomb Raider
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その他アプリケーションのベンチマーク
Cinebench R23
7-Zip
Adobe Premier Pro
Adobe Photoshop
画像引用元:https://www.microsoft.com/
Corona 1.3
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Core i7-12700搭載おすすめゲーミングPC
LEVEL-R969-LC127-TAX(パソコン工房)
価格:211,880円(税込)
CPU:Core i7-12700
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:700W BRONZE
RTX 3060×Core i7-12700搭載のゲーミングPCだ。サイドクリアガラスを採用したオシャレなミドルタワーケースだ。フルHD環境で高リフレッシュレートを実現することもできる。価格が抑えられているので選択肢に入れてもよいだろう。Core i7-12700は、12コア20スレッドとマルチスレッド性能が高く幅広い用途に対応することができる。動画編集などもお手の物だ。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も抜群だ。ケースに魅力を感じる方は必見だ。電源ユニットは700W BRONZEを採用している。
G-GEAR GA7J-E221/B(TSUKUMO)
CPU:Core i7-12700
GPU:GeForce RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:750W GOLD
RTX 3060 Ti搭載モデルとして価格が抑えられたモデルだ。高解像度でのゲームプレイも視野に入るのはありがたい。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も充実していてカスタマイズは不要だろう。電源ユニットは750W GOLDを採用している。意外とGOLD規格を搭載しているのは貴重だ。
GALLERIA XA7C-R36T 第12世代Core搭載(ドスパラ)
CPU:Core i7-12700
GPU:GeForce RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:650W BRONZE
早速ドスパラから最新モデルがリリースされている。Core i7-12700の高い性能はゲーム実況などの作業にも適している。RTX 3060 Tiとの組み合わせは今後人気の組み合わせになる可能性が高い。まだ登場したばかりということもあってやや価格が高めだが、価格がもう少し落ち着いて来ればランキングに入ってくるのではないかと思う。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も充実している。電源ユニットは650W BRONZE採用で安定したPC稼働が可能だ。
G-Tune TD-G(G-Tune)
CPU:Core i7-12700
GPU:GeForce RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe+1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:850W 80PLUS GOLD
当サイトとG-Tuneのコラボレーションモデルだ。RTX 3060 Ti×Core i7-12700搭載のゲーミングPCとなっている。SSD 1TB×2基のデュアルストレージが強力だ。動画や画像をたくさん保存しても余裕がある。他にはないこだわりの一台に仕上げた。電源ユニットは850W GOLDを採用している。
LEVEL-R769-127-VAX(パソコン工房)
CPU:Core i7-12700
GPU:GeForce RTX 3080
メモリ:DDR4-3200 32GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:800W GOLD
RTX 3080×Core i7-12700搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。パソコン工房の最新のミドルタワーケースを採用している。メンテナンス性・デザイン性に優れたケースだ。BTOメーカーとしては攻めたモデルだと言えるだろう。CPUに最新のCore i7-12700を搭載している割には価格が抑えられている。高解像度でのゲームプレイにも対応できる高い性能が魅力だ。メモリ16GB、SSD 1TBと構成は充実している。電源ユニットは800W GOLDを採用していて万全だ。
Core i7-12700搭載のゲーミングPC一覧
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | SSD | HDD |
---|---|---|---|---|---|---|
GALLERIA XA7C-R36 第12世代 | 219,980 | i7-12700 | RTX3060 | 16GB | 1TB | × |
GALLERIA XA7C-R36T第12世代 | 244,979 | i7-12700 | RTX3060Ti | 16GB | 1TB | × |
GALLERIA XA7C-R37 | 269,980 | i7-12700 | RTX3070 | 16GB | 1TB | × |
GALLERIA XA7C-R37T | 269,980 | i7-12700 | RTX3070Ti | 16GB | 1TB | × |
GALLERIA XA7C-67XT | 259,980 | i7-12700 | RX6700XT | 16GB | 1TB | × |
raytrek XV 第12世代Core搭載 | 189,979 | i7-12700 | RTX3060 | 16GB | 500GB | × |
raytrek XD | 199,980 | i7-12700 | RTX3060Ti | 16GB | 500GB | × |
raytrek XF | 219,980 | i7-12700 | RTX3070 | 16GB | 500GB | × |
G-Tune TD-G | 259,800 | i7-12700 | RTX3060Ti | 16GB | 1TB×2 | × |
LEVEL-M066-127-SAX | 212,980 | i7-12700 | RTX3060Ti | 16GB | 500GB | × |
G-GEAR GA7J-E221/B | 222,800 | i7-12700 | RTX3060Ti | 16GB | 1TB | × |
G-GEAR GA7J-G221/B | 259,800 | i7-12700 | RTX3070Ti | 16GB | 1TB | × |
FRGH670/WS127 | 259,800 | i7-12700F | RTX3070Ti | 32GB | 1TB | × |
管理人による総評(Core i7-12700)

Core i7-12700は、Intel第12世代Core iシリーズのハイパフォーマンスモデルだ。Core i7-11700の後継モデルでゲーミングCPUとしての期待値も大きい。12コア20スレッドとマルチスレッド性能が飛躍的に向上していてRyzen 9 5900Xを上回るパフォーマンスを発揮する。価格が抑えられていながらより高い性能を得られるというのが高い評価を要因だ。搭載BTOパソコンのラインナップも増加傾向にあり旧モデルのラインナップと随時切り替えられていくのではないかと思う。今後トップモデルになる可能性を秘めている。
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