ryzen7ncorei9CPUの2大メーカーであるIntel Core iシリーズとAMD Ryzenシリーズの特徴を比較していく。2022年後半に2022年後半に第5世代Ryzenシリーズ(Ryzen 7000)が登場して、2023年後半にはIntel第14世代Core iシリーズが登場している。2024年になってIntel第14世代のTDP 65Wモデルや第4世代Ryzen 5000シリーズの3D V-Cache搭載モデルが登場するなど話題に事欠かない状況だ。メーカーごとに戦略が異なっていてユーザーからすると悩んでしまうかもしれない。この記事を読めばどちらのメーカーがあなたにとって理想的なのか判断できるようになるはずだ。

早速当記事の結論!

  • 第14世代Intel Core iシリーズ(デスク)
  • ゲーミング性能・マルチコア性能共に高い、マルチコア性能でもRyzenを上回る、コストパフォーマンスが高い、BTOパソコンで人気

  • 第5世代Ryzenシリーズ(3D V-Cache搭載モデル)
  • 現行最強のゲーミング性能を誇る、単体CPUとして見るとコストパフォーマンスが高い、BTOパソコンだとやや割高

  • 第5世代Ryzenシリーズ
  • マルチコア性能が優秀、ゲーミング性能が向上、コストパフォーマンスはイマイチ

  • 第4世代Ryzenシリーズ(3D V-Cache搭載モデル)
  • トップクラスのゲーミング性能を持つ、コストパフォーマンスはイマイチ、BTOパソコンのラインナップは少ない

  • 第4世代Ryzenシリーズ
  • 旧世代のモデルでコストパフォーマンスが高い、自作PCでもBTOパソコンでも価格が抑えられている、ゲーミング性能・マルチコア性能は低め

Intel Core iとAMD Ryzen比較表

Intel第14世代AMD第5世代X3DAMD第5世代AMD第4世代
イメージCore i7-14700 BOXRyzen 7 7800X3Dryzen77700xryzen75700x
発売日2023年10月17日2023年04月14日2022年09月27日2020年10月09日
価格
($196~$589)
(32,800円~91,980円)

($449~$699)
(49,480円~99,980円

($179~$699)
29,980円~93,680円)

($159~$799)
15,980円~130,190円)
プラットフォームコスト安い高い高い安い
BTO人気・通常


・3D V-Cache搭載
省電力性(消費電力)・通常


・3D V-Cache搭載
ゲーミング性能・通常


・3D V-Cache搭載
マルチコア性能・通常


・3D V-Cache搭載
シングルコア性能・通常


・3D V-Cache搭載
Intel第14世代CPU・AMD第5世代X3D(3D V-Cache)・AMD第5世代(通常)・AMD第4世代(3D V-Cache+通常)の4つに分類してそれぞれの特徴をまとめた。Intel第14世代CPUはバランスがよくBTOパソコンでも人気がある。AMD第5世代X3DはゲーミングCPUとして見ればコストパフォーマンスに優れているが、プラットフォームコストが高くBTOパソコンでも割高感がある。省電力性の高さも魅力だ。マルチコア性能及びシングルコア性能は通常のADM第5世代CPUに劣る。

AMD第5世代CPUはややぱっとしない印象を受ける。ゲーミングCPUとして見るとやや中途半端だ。それでも省電力性の高さは健在だ。AMD第4世代は一世代前のモデルで価格が安いのが魅力となる。Ryzen 7 5700Xは人気が高い。ただし、3D V-Cache搭載のRyzen 7 5800X3D/Ryzen 7 5700X3Dは価格が高くおすすめしづらい。

Intel Core iとAMD Ryzenのスペック&価格比較

Intel=ブルー軍、AMD=レッド軍として色分けしている。Core i9&Ryzen 9、Core i7&Ryzen 7、Core i5&Ryzen 5のグループごとにそれぞれの代表的なモデルを比較していく。ゲーミングPCとして一般的ではないCore i3&Ryzen 3は省略している。

Core i9&Ryzen 9シリーズ比較

製品型番   定価販売価格アーキテクチャプロセスコア/スレッドクロック(最大)OCL2キャッシュL3キャッシュTDP発売日
Core i9-14900K$58991,980Raptor Lake-R10nm24/323.2GHz(6.0GHz)32MB
36MB125W-253WQ4'23
Core i9-14900$54988,470Raptor Lake-R10nm24/322.0GHz(5.8GHz)×32MB36MB65W-219WQ1'24
Ryzen 9 7950X3D$69999,980Zen 45nm16/324.2GHz(5.7GHz)×16MB128MB120W-162WQ1'23
Ryzen 9 7950X$79993,680Zen 45nm16/324.5GHz(5.7GHz)16MB64MB170W-230WQ3'22
Ryzen 9 7900X3D$59969,950Zen 45nm12/244.4GHz(5.5GHz)×12MB128MB120W-162WQ1'23
Ryzen 9 7900X$54971,800Zen 45nm12/244.7GHz(5.6GHz)12MB64MB170W-230WQ3'22
Ryzen 9 7900$42960,800Zen 45nm12/243.7GHz(5.4GHz)12MB64MB65W-88WQ1'23

Intel第14世代のCore i9-14900K/Core i9-14900は、Raptor Lake-Refresh世代の最新モデルで10nmプロセスを採用している。競合モデルのRyzen 9 7950X/Ryzen 9 7900X/Ryzen 9 7900はZen 4アーキテクチャを採用したモデルだ。Ryzen 9シリーズのプロセスは5nmとRaptor Lake-Refresh世代の半分でパワー効率が高い。アーキテクチャ的にはAMDが進んでいる。

Core i9-14900KはIntel第14世代CPUのフラグシップモデルで実売価格は91,980円だ。Ryzen 9 7950Xと同等の価格だ。Ryzen 9 7950Xと比べてゲーム性能・マルチコア性能共に優れていてコストパフォーマンスはまずまずだ。Core i9-14900との価格差がほとんどないのでTDPが気にならないのであればCore i9-14900Kを選ぶ方がよいだろう。なおCPU内蔵グラフィックス非搭載のFシリーズなら3,000円~4,000円程度安く購入できる。

Ryzen 9 7950X3Dは10万円近い価格設定だ。ゲーミング性能は現行トップクラスとなる。Ryzen 9 7900X3Dは実売価格が70,000円を切っていてお買い得感がある。12コア24スレッドとこのクラスでは最低限のスペックだ。Ryzen 9 7900XやRyzen 9 7900を選ぶならRyzen 9 7900X3Dを候補に入れるとおもしろいだろう。

Core i7&Ryzen 7シリーズ比較

製品型番   定価販売価格アーキテクチャプロセスコア/スレッドクロック(最大)OCL2キャッシュL3キャッシュTDP発売日
Core i7-14700K$40966,969Raptor Lake10nm16/243.4GHz(5.4GHz)24MB30MB125W-253WQ4'22
Core i7-14700$38462,880Raptor Lake10nm16/242.1GHz(5.2GHz)×24MB30MB65W-219WQ1'23
Ryzen 7 7800X3D$44949,480Zen 45nm8/164.2GHz(5.0GHz)×8MB96MB120W-162WQ1'23
Ryzen 7 7700X$39955,800Zen 45nm8/164.5GHz(5.4GHz)8MB32MB105W-142WQ3'22
Ryzen 7 7700$32951,800Zen 45nm8/163.8GHz(5.3GHz)8MB32MB65W-88WQ1'23
Ryzen 7 5700X3D$24940,980Zen 37nm8/163.0GHz(4.1Hz)×4MB96MB105-142WQ1'24
Ryzen 7 5700X$29925,199Zen 37nm8/163.4GHz(4.6Hz)4MB32MB65WQ2'22

Core i7&Ryzen 7シリーズは、ゲーミングPCで人気の性能帯・価格帯のモデルだ。Core i7シリーズは6万円台で販売されているのに対して、Ryzen 7シリーズは6万円以下で購入できる。ただし、第5世代Ryzenシリーズはプラットフォームコストが高めなので一から作るとなるとIntel第14世代CPUよりも高くなる。

注目は3D V-Cache搭載のRyzen 7 7800X3Dだ。税込49,480円とリーズナブルだ。フラグシップモデルのRyzen 9 7950X3Dと同等の性能を持つCPUとなる。マルチコア性能はCore i7-14700KやCore i7-14700に劣るものの価格差を考えれば魅力的な選択肢となる。反対にRyzen 7 7700X/Ryzen 7 7700についてはやや割高に感じてしまう。

AM4ソケットの流用を考えているならRyzen 7 5700Xがおすすめだ。25,199円で購入できる。3D V-Cache搭載のRyzen 7 5700X3Dは40,980円とやや高めだ。+9,000円でRyzen 7 7800X3Dが購入できるのは悩ましい。もちろんプラットフォームコストを考慮すればRyzen 7 5700X3Dの方が有利であることは間違いない。

オールラウンド性を重視するならCore i7-14700がおすすめだ。ゲーム性能こそRyzen 7 7800X3Dに劣るが、トップクラスのゲーム性能を誇る。マルチコア性能ではRyzen 7 7800X3Dを圧倒していて扱いやすい。ゲーム実況・動画編集・画像編集などを行う予定があるならチェックしておこう。

Core i5&Ryzen 5シリーズ比較

製品型番   定価販売価格アーキテクチャプロセスコア/スレッドクロック(最大)OCL2キャッシュL3キャッシュTDP発売日
Core i5-14600K$31951,250Raptor Lake-R10nm14/203.5GHz(5.3GHz)20MB24MB125W-181WQ4'22
Core i5-14400$22135,880Raptor Lake-R10nm10/162.5GHz(4.67Hz)×9.5MB20MB65W-117WQ1'23
Ryzen 5 7600X$29939,800Zen 45nm6/124.7GHz(5.3GHz)6MB32MB105W-142WQ3'22
Ryzen 5 7600$22929,980Zen 45nm6/123.7GHz(4.6GHz)6MB32MB65W-76WQ1'23
Ryzen 5 7500F--Zen 45nm6/123.7GHz(5.0GHz)6MB32MB65W-88WQ3'23
Ryzen 5 5600X$29919,580Zen 37nm6/123.7GHz(4.6GHz)3MB32MB65WQ4'20
Ryzen 5 5500$15915,900Zen 37nm6/123.6GHz(4.2GHz)3MB16MB65WQ2'22
Ryzen 5 4500$139-Zen 27nm6/123.6GHz(4.1GHz)3MB8MB65WQ2'22

Core i5&Ryzen 5シリーズは、コストパフォーマンス重視の方向けの性能帯・価格帯のCPUだ。BTOパソコンではCore i5-14400が人気だ。10コア16スレッドと価格帯を考えるとスペックが高い。35,880円とCore i7シリーズよりも購入しやすい。上位のCore i5-14600Kになると14コア20スレッドとさらにスペックが高くなるが、価格も高く51,250円と上位モデルと変わらない価格帯だ。

Ryzen 5 7600XやRyzen 5 7600もプラットフォームコストを考慮しなければお買い得感がある。BTOパソコンで人気なのはRyzen 5 7500FやRyzen 5 4500だ。Ryzen 5 7500Fはベンダー向けCPUで単品販売はない。Ryzen 5 4500は2世代前のモデルとなっている。単体での販売はほとんどなくなっているが、BTOパソコンではまだまだラインナップが豊富だ。今後はRyzen 5 7500Fへ切り替わっていくかもしれない。

Intel Core iとAMD Ryzenのゲーミング性能比較

Ryzen 9 7950X3D42,444
Ryzen 7 7800X3D42,174
Ryzen 9 7900X3D40,579
Core i9-14900K38,957
Core i9-1490038,763
Core i7-14700K38,356
Core i7-1470038,098
Core i5-14600K36,291
Ryzen 7 5700X3D34,488
Ryzen 9 7950X33,513
Ryzen 9 7900X33,489
Ryzen 7 7700X33,366
Ryzen 7 770033,317
Ryzen 5 7600X31,968
Ryzen 5 760030,030
Ryzen 5 7500F28,981
Core i5-1440029,045
Ryzen 7 5700X27,036
Ryzen 5 5600X25,932
Ryzen 5 550021,713
Ryzen 5 450021,026
ゲーミング性能では3D V-Cacheテクノロジーを搭載したRyzen 7000X3Dシリーズが強力だ。上位3つを占めている。現行トップのRyzen 9 7950X3Dは、Intel第14世代のフラグシップモデルであるCore i9-14900Kと比べておよそ9%性能が高い。注意点としては、全てのタイトルで高いパフォーマンスを発揮するわけではなく、L3キャッシュ容量が効くタイトルだけだ。どのタイトルをプレイするのかで判断しよう。

Ryzen 7000X3Dシリーズを除けばIntel第14世代CPUが優勢だ。Intel第14世代のCore i9-14900Kがトップで、それにCore i9-14900・Core i7-4700Kと続く。Core i5-14600KでさえもRyzen 7000シリーズのフラグシップモデルであるRyzen 9 7950Xを上回るゲーミング性能を誇る。Core i5-14400のみやや後退といった形だ。。これはCore i5-14600K以上のモデルでは最新のRaptor Coveが採用されているのに対して、Core i5-14400ではCPUコアがGolden Coveのリフレッシュモデルであることが要因だろう。

第5世代Ryzenシリーズについて見るとフラグシップモデルのRyzen 9 7950XとミドルクラスのRyzen 5 7600の性能差がおよそ10%強とそれほど大きくない。ゲームプレイだけを考えるならCCX×1基搭載のRyzen 5 7600X/Ryzen 5 7600やRyzen 7 7700X/Ryzen 7 7700を選択するのが吉だ。これはCCXの仕様上の問題だと言える。Ryzen 9シリーズではCCX×2基を搭載することで12コア・16コアを実現していて、CCX間でのやり取りが必要でレイテンシが発生してしまうのだ。これがゲームプレイにおいてマイナスになってしまう。

第4世代RyzenシリーズのRyzen 7 5700XやRyzen 5 5600Xは価格が下がっていて選びやすくなっている状況だ。Core i5-14400と同等のゲーミング性能を持ち価格はCore i5-14400よりも安い。Ryzen 5 4500については他のモデルと別枠で考えてもよいのではないかと思う。アーキテクチャ的には2世代前のZen 2となる。Intel製CPUと比べると性能はツーランク以上落ちるが、コストパフォーマンスを重視するなら候補に入れてもよいだろう。税込10万円以下のモデルで採用されることが多い。

Intel Core iとAMD Ryzenシリーズの総合性能比較

Core i9-14900K38,702
2,177
Ryzen 9 7950X38,551
2,079
Core i9-1490036,794
2,158
Ryzen 9 7950X3D35,995
1,976
Core i7-14700K33,064
2,158
Core i7-1470032,729
2,070
Ryzen 9 7900X29,604
2,040
Ryzen 9 7900X3D26,513
1,850
Ryzen 9 790024,757
1,970
Core i5-14600K23,499
2,024
Ryzen 7 7700X19,958
1,972
Ryzen 7 770018,652
1,930
Ryzen 7 7800X3D17,997
1,785
Core i5-1440016,297
1,810
Ryzen 5 7600X15,242
1,965
Ryzen 5 7500F14,481
1,800
Ryzen 7 5700X14,297
1,556
Ryzen 5 760014,126
1,819
Ryzen 7 5700X3D13,552
1,349
Ryzen 5 5600X11,398
1,603
Ryzen 5 550010,687
1,314
Ryzen 5 45009,430
1,221
マルチスレッドシングルスレッド
マルチスレッド性能ではIntel製CPUが強さを見せつけている。価格帯が上のRyzenシリーズを上回っているからだ。Intel第14世代のCore i9-14900Kが、Ryzen 9 7950Xを抑えてトップとなった。マルチスレッド性能ではそれほど大きな差はないが、シングルスレッド性能では5%程度差を付けている。Core i9-14900でもRyzen 9 7950Xに匹敵するマルチスレッド性能を持つ。

また、ゲーミング性能が高いRyzen 9 7950X3D/Ryzen 9 7900X3D/Ryzen 7 7800X3Dはマルチコア性能ではワンランク以上パフォーマンスが落ちてしまう。3D V-Cache非搭載モデルとの差も大きい。マルチコア性能についてはあまり期待しない方がよいかもしれない。Ryzen 7000X3Dシリーズでマルチコア性能を求めるならRyzen 9 7950X3Dがおすすめだ。16コア32スレッドとスペックも高くコスパを考えなければ性能はまずまずだと言える。

Core i7-14700Kは、本来競合となるRyzen 7 7700Xを引き離し上位モデルであるRyzen 9 7900Xを上回るスコアを叩き出した。無印のCore i7-14700でもRyzen 9 7900Xを上回る。後発モデルのRyzen 7 7700を大きく引き離している。Core i5-14600Kも同様で、Ryzen 5 7600XだけではなくRyzen 7 7700Xを上回るパフォーマンスを発揮している。Intel第14世代は競合モデルの上位モデルを上回るのだ。

現時点では性能差ほどの価格差が現れておらずIntel第14世代Core iシリーズの方がコストパフォーマンスが高い。動画編集・エンコード・画像編集・ゲーム実況・3D CADなどCPU負荷の高い作業においてIntel製CPUが高いパフォーマンスを発揮するということだ。もちろん用途やアプリケーションによってはRyzenシリーズが高いこともある。Ryzen 7 5700XやRyzen 5 5600Xは現行モデルと比べるとシングルスレッド性能が有意に低い。総合性能を重視するなら避けた方がよいかもしれない。

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ゲーミングPCから見る両者の特徴

ラインナップはIntel搭載モデルが圧倒的に多い

各BTOメーカーが販売しているゲーミングPCを見ればIntel製CPU搭載モデルが多いことに気付く。2024年02月時点での当サイトでレビューをしているモデルを見ると、Ryzen搭載モデルは29.4%(35/119)に留まることがわかる。数年前に比べて明らかにRyzenシリーズ搭載モデルが増えてきているもののCore iシリーズが優勢な状況は変わらない。確かに2,3年前までなら各BTOメーカーのラインナップにおいてRyzenシリーズが占める割合は10%にも満たなかったように思う。

ドスパラ・パソコン工房・パソコンショップセブンでわずかに取り扱いがあったぐらいだった。その時期から比べるとよい方向に向いている。Intel第14世代Core iシリーズの性能が高いため、第5世代Ryzenシリーズは価格で優位にならないと同じ土俵には上がれないだろう。Ryzen 7000シリーズではプラットフォームがAM5になりコストが掛かるのが悩ましい。搭載ゲーミングPCの価格も跳ね上がっている。

全体で見るとCore i5シリーズの人気が高い

Intel第12世代Core iシリーズ以降ミドルクラスのCore i5シリーズ無印モデルの注目度が高くなっている。Alder Lake世代でCPUコアがリニューアルされて性能が高くなったためだ。当サイトのおすすめランキングを見てもCore i5-12400(F)の後継モデルであるCore i5-14400(F)搭載モデルがランキングに入っていることがわかる。

これまでCore i7シリーズが担っていた部分をCore i5シリーズがカバーしている形だ。GeForce RTX 4060 TiやGeForce RTX 4060など人気のグラフィックボードとのバランスが取りやすいというのは強みだ。次世代のAda Lovelace世代のグラフィックボードは性能が高く、Core i5シリーズではバランスが取りづらくなるかもしれない。そうなるとより性能の高いCore i7シリーズが復権となることも十分考えられる。

Ryzen 7 5700X/5 5600Xが存在感を増している

ゲーミングPC市場ではRyzen 7 5700XやRyzen 5 5600Xの注目度が増している。特にRyzen 7 5700Xは各BTOメーカーの売れ筋モデルの上位になっていることからも判断できるだろう。当サイトのゲーミングPCおすすめランキングでもRyzen 7 5700X搭載モデルがいくつか入っている。まずまずのゲーミング性能と安価な価格設定が人気の秘密だ。在庫がなくなればお得なモデルを購入するチャンスはなくなる。気になっている方は今の内に手に入れておこう。

低価格帯ではRyzen 5 4500搭載モデルが強い

税込10万円以下の低価格帯の安いゲーミングPCを見ると、一点Ryzenシリーズが勢いを増す。例えば、最安値モデルを見るとRyzen 5 4500を搭載したドスパラの「Lightning AS5」が出てくる。Lightining AS5は、税込10万円以下で購入できる貴重なモデルだ。

少しでも安いゲーミングPCを探している方はRyzen 5 4500搭載モデルをチェックして欲しい。ミドルクラス以上ならIntel製CPUが強いが、低価格帯を見るとAMD製CPUが強い傾向にある。Intelの低価格帯を支えるCore i5-12400よりも価格が抑えられるのはメリットだと言える。

両者でうまく棲み分けが行われているように思う。ただし、ゲーミング性能はCore i5-13400の方が上だ。マルチコア性能でも大きな差がある。長い目で見た時に性能的に物足りなくなってしまう可能性もある。性能を理解した上で購入するようにして欲しい。

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Intel Core iとAMD Ryzenシリーズのこれまでの歩み・歴史

年月日RyzenIntel
2024年02月02日Ryzen 7 5700X3D
2024年01月08日Core i9-14900
Core i7-14700
Core i5-14400
2023年10月17日Core i9-14900K
Core i7-14700K
Core i5-14600K
2023年04月06日Ryzen 9 7 7800X3D
2023年03月03日Ryzen 9 7950X3D
Ryzen 9 7900X3D
2023年01月14日Ryzen 9 7900
Ryzen 7 7700
Ryzen 5 7600
2023年01月12日Core i9-13900KS
2023年01月04日Core i9-13900
Core i7-13700
Core i5-13400
2022年10月20日Core i9-13900K
Core i7-13700K
Core i5-13600K
2022年09月27日Ryzen 9 7950X
Ryzen 9 7900X
Ryzen 7 7700X
Ryzen 5 7600X
2022年04月15日Ryzen 5 5600
Ryzen 5 5500
Ryzen 5 4500
2022年01月05日Core i9-12900
Core i7-12700
Core i5-12400
Core i9-12900HK
Core i7-12700H
2021年11月04日Core i9-12900K
Core i7-12700K
Core i5-12600K
2021年08月6日Ryzen 7 5700G
Ryzen 5 5600G
2021年05月17日Core i9-11980HK
Core i9-11900H
Core i7-11800H
Core i5-11400H
Core i5-11300H
2021年03月30日Core i9-11900K
Core i7-11700K
Core i7-11700
Core i5-11600K
Core i5-11400
2021年01月12日Ryzen 9 5980HX
Ryzen 9 5900HX
Ryzen 7 5800H
Ryzen 5 5600H
2020年11月06日Ryzen 9 5950X
Ryzen 7 5800X
Ryzen 5 5600X
2020年07月18日Ryzen 9 3900XT
Ryzen 7 3800XT
Ryzen 5 3600XT
2020年05月20日Core i9-10900K
Core i9-10900
Core i7-10700K
Core i7-10700
Core i5-10600K
Core i5-10600
2020年02月22日Ryzen 5 3500
2020年02月07日Ryzen TR 3990X
2019年12月13日Core i9-10980HK
Core i7-10875H
Core i7-10750H
Core i5-10300H
2019年07月07日Ryzen 9 3900X
Ryzen 7 3700X
Ryzen 5 3600X
Ryzen 5 3600
2019年06月07日Core i7-9700F
2019年05月16日Core i3-9100F
2019年03月29日Core i9-9900KF
Core i7-9700KF
2019年02月01日Core i5-9400F
2018年10月20日Core i9-9900K
Core i7-9700K
2018年09月11日Ryzen 5 2500X
Ryzen 3 2300X
2018年09月01日Ryzen TR 2950X
2018年04月19日Ryzen 7 2700X
Ryzen 7 2700
Ryzen 5 2600X
Ryzen 5 2600
2018年04月03日Core i5-8500
2017年11月02日Core i7-8700K
Core i7-8700
Core i5-8400
2017年07月27日Ryzen 3 1300X
Ryzen 3 1200
2017年04月15日Ryzen 5 1500X
Ryzen 5 1400
2017年04月11日Ryzen 5 1600X
Ryzen 5 1600
2017年03月02日Ryzen 7 1800X
Ryzen 7 1700X
Ryzen 7 1700
2017年01月06日Core i7-7700K
Core i7-7700
Core i5-7600K
Core i5-7400
これまでのIntel及びRyzenのリリース日をまとめている。ようやく2024年01月08日になってCore i9-14900・Core i7-14700・Core i5-14400などのIntel第14世代の無印モデルがリリースされた。2024年2月にはZen 3アーキテクチャ採用のRYzen 7 5700X3Dがリリースされている。まさかRyzen 5000シリーズが登場するとは思わなかった。

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これまでのIntel&Ryzenの比較から見る総評&レビュー

Intel第14世代Core iシリーズは初心者から上級者まで選びやすいCPUだ。フラグシップモデルのCore i9-14900Kはトップクラスのゲーミング性能とマルチコア性能を誇る。オールラウンド性の高さが特徴だ。動画編集などのクリエイター作業を考えている方にもおすすめだ。BTOパソコンではCore i7-14700やCore i5-14400などの無印モデルの人気が高い。迷ったらこの辺りのモデルを選択するとよいだろう。

第5世代Ryzenシリーズの3D V-Cache搭載モデルは評価が高い。特にRyzen 7 7800X3Dは、50,000円を超える価格で10万円オーバーのCPUを上回るゲーム性能を誇る。マルチコア性能はやや犠牲になっているもののある程度の作業にも対応可能だ。省電力性も高く通常モデルについてはやや特徴が少なくおすすめしづらい。第4世代Ryzenシリーズは3D V-Cache搭載モデルを除き価格が抑えられていて評価している。

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