gtx750tiasus画像引用元:https://www.asus.com/

当ページでは、GeForce GTX 750 Tiの性能スペック及び特徴を解説している。2014年2月に登場したグラフィックボードだ。2022年時点での評価と合わせて当時の評価をまとめている。GTX 750 Tiの登場で税込10万円以下で最低限通用する性能を持つゲーミングPCが購入できるようになった。

そういう意味では画期的なグラフィックボードだったと言える。もちろん今となってはかなり厳しいのが現状だ。指針タイトルをプレイするには苦しい。負荷の低いゲームなら対応できる。今GTX 750 Tiを使用している方や単純にこのグラフィックボードに興味のある方まで満足していただける記事になったと考えている。

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GeForce GTX 750 Tiのゲーム性能

gtx750tiseinou202203

GTX 750 Tiは、前世代のGTX 650 Tiに比べて30%以上性能が高くなっている。省電力性に長け、価格も安いことで人気を博した。GTX 750 Tiは発売された時代の中心となるライトなグラフィックボードになった。下位モデルのGTX 750よりもワンランク高いパフォーマンスを発揮する。Pascal世代のエントリークラスであるGT 1030よりも性能は高い。

その後リリースされたGTX 950はGTX 750 Tiに比べて30%以上性能が高い。しかし、GTX 950はメモリ周りがやや弱く負荷の高いゲームでは同程度の性能にまで落ちることがある。こういった弱点は早くから指摘され、結果的にポジションを奪うまでには至らなかった。実際長い期間GTX 950とGTX 750 Tiが併用されていたのだ。価格的な差別化もしやすかったのだろう。

GTX 750 Tiについて、性能的に現在も通用するかは非常に微妙なところである。GPUメモリ容量2GBというのがネックとなる可能性が高い。一部のゲームでは最低環境にGTX 970が要求される時代だ。GTX 750 Tiでプレイできないゲームが登場し始めている。場合によっては設定だけではなく、解像度を下げることが必要になる。

視認性が下がるゲームではマイナス要素となるだろう。そうなると、快適にゲームをプレイするのは難しい。快適にプレイできないゲームの登場が、その製品の製品寿命を示す指標である。GTX 750 Tiの性能的に、2021年時点で限界だと言える。今なら最低でもGTX 1050 Ti、できればGTX 1650以上を選択したい。それでもストレスを感じてしまうこともある。

基本スペック

 GTX 750 TiGTX 650 TiGTX 950
アーキテクチャ第1世代 MaxwellKepler第2世代 Maxwell
GPUGK106GM107GM206
プロセス28nm28nm28nm
CUDA CORE640基768基768基
コアクロック1020MHz928MHz1024 MHz
ブーストクロック1085MHz-1188 MHz
GPUメモリGDDR5 2GB / 4GBGDDR5 1GB / 2GBGDDR5 2GB
メモリクロック1350 MHz1350 MHz1653 MHz
メモリバス幅128 bit128 bit128 bit
メモリ帯域86.4 GB/s86.4 GB/s105.6 GB/s
FLOPS1,389 GFLOPS1,425 GFLOPS1.825 TFLOPS
TDP60W110W(6pin)90W (6pin)
価格$149$149$159
発売日2014年2月18日2012年10月10日2015年8月20日

アーキテクチャについて

GTX 750 Tiのアーキテクチャは第1世代Maxwellだ。GTX 700シリーズの主流はKepler世代だが、1つ先のアーキテクチャを採用している形だ。GTX 750 Tiと同様に下位モデルのGTX 750もMaxwellだ。GTX 760以上のモデルについてはKepler世代となっている。様々なアーキテクチャが混在している。中にはGTX 500シリーズや一部のGTX 600シリーズに採用されたFermi世代を採用されたモデルもあり複雑だ。

GTX 750 Tiを含めてこのシリーズはプロセスも統一されていない珍しいシリーズとなっている。GTX 750 Tiは、GTシリーズを含まないGTX 700シリーズの中で最後に登場したモデルだ。次世代のアーキテクチャ採用により異質の存在だった。GTX 650 Tiの後継機という位置付けである。GTX 600シリーズは非常に特殊なモデルケースだ。

ブーストクロックについて

実はGTX 650 TiシリーズにはGTX 750のような50番台(GTX 650)のラインナップはない。GTX 650 Tiが2種類あるのだ。ブーストクロック機能を持たないGTX 650 Tiとブーストクロックを持つGTX 650 Ti Boostだ。枠組みで考えるとGTX 650 TiはGTX 650の役目で、GTX 650 Ti boostが比較対象になる。しかし、GTX 650 Ti Boostは上位モデルであるGTX 660と争うポジションだった。

今で言うところのGTX 1660とGTX 1650 SUPERに近い。そのため、比較はGTX 650 Tiと行おうと思う。ブーストクロックを持たないGTX 650 Tiは処理速度でGTX 750 Tiには届かない。コアクロックもGTX 750 Tiの方が10%高くなっている。GPUメモリ容量もGTX 750 Tiの方が多い。それぞれGPUメモリ容量の異なるモデルがあるが一般的なのは2GBと1GBだ。メモリ容量以外のメモリ周りは同等だ。

基本性能を表すFLOPSではGTX 750 Tiを上回っている。計算したところ、GTX 650 Tiは1.42、GTX 750 Tiは1.38だった。FLOPSはコア数が多い方が数値が高くなる傾向にある。CUDA COREの数がGTX 650 Tiの方が多いことが数値に良い影響を与えているのだろう。ただし、実際にはGTX 750 Tiの方が性能が高い。あくまでも基本的な性能と考えておいてもらいたい。

省電力性の高さではGTX 750 Tiが突き抜けている。GTX 950でさえ補助電源を必要としているのに対して、GTX 750 Tiは補助電源無しの60Wである。長らくGTX 750 Tiが使用されてきたのは、この省電力性の高さによるものなのだ。また、登場時はGTX 650 Tiよりも安価であった事で、ライトユーザーが選択しやすかったことも影響していそうだ。

GTX 950との比較

GTX 750 Tiの後継モデルに位置付けられるGTX 950は上位モデルのGTX 960に追いつくほど性能が非常に高い。しかし、GTX 960同様にメモリ周りが弱点である。バス幅はGTX 650 Ti、GTX 750 Tiと同じで、メモリ帯域が20%ほど上昇している。メモリバス幅が同じで帯域が高くなるということは、負荷がかかると処理性能が落ちるということだ。

メモリ帯域は制限速度、メモリバス幅は車線で例えられる事が多い。負荷が軽い時は制限速度が高いので処理速度が速い。負荷がかかると道は渋滞状態になる。そうなると、GTX 650 Ti、GTX 750 Tiと同じ車線では処理速度が同じにまでなる。これがGTX 960とGTX 950に共通してある弱点だ。そのため、実際の数値よりも性能が低く感じる事が多い。GTX 950はGTX 750 Tiの人気を超える事はできなかった。

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GeForce GTX 750 Tiの評価【2022年時点】

長寿のグラフィックボードGTX 750 Ti

GTX 750 TiはGTX 700シリーズで最も評価されたグラフィックボードだ。2014年2月に登場し、GTX 1050が登場する2016年10月まで搭載モデルが存在していた。GTX 950が登場してからも人気を維持し続けた。これほど長く販売されたモデルは珍しくその後はなかったように思う。

GTX 700シリーズが消え、GTX 900シリーズ一色に染まっても高い人気で販売され続けていた。GTX 950搭載モデルより安いモデルとして、GTX 750 Ti搭載モデルはメインラインナップに並んでいたのだ。2世代後の時代まで生き残ったグラフィックボードはNVIDIA史上最高傑作と言われたGTX 295以来である。

搭載モデルの販売時期で言えば、そのGTX 295よりも長い。その要因となったのは、ゲーム以外の用途で使用しやすいグラフィックボードだったからだ。例えば、モニターを4枚以上接続する場合である。GTX 700シリーズではGT 710などのGTシリーズが販売されていた。GTX 700シリーズより後の世代ではGT 1030のみである。

そこで数多く中古市場に流れたGTX 750 Tiが注目を集めた。長く人気だった要因はゲーム以外での用途で使えることが挙げられる。GTX 10シリーズが登場するまでは補助電源を使用しないグラフィックボードで最も性能が高かった事も一つの要因だろう。

中古市場も沸かせたグラフィックボード

販売されていた時期が長かかったということもあって、GTX 750 Tiは中古市場に多く流れた。ゲームをプレイしないユーザーにも選ばれていた。前述の通り、ゲーム以外の用途に適したライトなグラフィックボードGTシリーズはGTX 900シリーズには無かった。GTX 600シリーズで15製品、700シリーズで13製品のグラフィックボードが登場している。

これがGTX 900シリーズになると僅か6製品にまで減少している。GTX 10シリーズでは13製品だ。これまでのロースペック帯を支える製品ではなく、ハイスペックを刻む形で登場している。意外とロークラス以下の製品はカバー出来ていない。

GT 1030ほど性能は必要がなく、機能面だけを重視するならGTX 750 Tiは需要があった。中古市場にも多く残っていた事で2018年時点でも選ばれるグラフィックボードだった。このことで、GT 1030登場後もグラフィックパフォーマンスを求めない用途で中古市場で人気を博していた。

GTX 10シリーズ登場後はGTX 900シリーズも中古市場に多く登場した。そしてGTX 750 Tiは3,000円台にまで価格が下がった。GT 1030よりも安く需要を満たせる製品として選ばれ続けていた。今でもオークション等ではなかなかの数が揃っている。ただし、登場から6年以上経っていることで老朽化もあり、ドスパラのオンライン中古ショップ等では販売されていない。

この中古市場を沸かせた時期も考えると、実に4年以上も愛され、選ばれたグラフィックボードである。ゲーム用途としての役目を終えた今でも、ゲーム以外の用途では重宝するユーザーは多い。当時のローエンド帯を支え、以降のゲーム以外の用途を支えた文句無しの名機である。

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GeForce GTX 750 Tiのベンチマーク

Battlefeild 4

battlefield4

R9 27050.2
40.9
GTX 66044.6
34.1
GTX 650 Ti Boost38.3
31.1
GTX 750 Ti35.8
27.2
R7 260X35.1
27.6
GTX 650 Ti28.5
23.4
平均fps最小fps
GTX 750 Tiは、GTX 650 Ti Boostよりもわずかに性能が低くなっている。およそ7%の差が生じている。それでも前世代のGTX 650 Tiと比べると26%もフレームレートがが伸びていることからゲーム適性は上がっていると言える。しかし、あくまでも過去の時点なので2021年時点でのゲームプレイは厳しい。この時点で60fpsに遠く及ばないことからもそれは明らかだろう。設定あるいは解像度を下げることが必須だ。

Assasin’s Creed Ⅳ:Black Glag

assasins4

R9 27048.4
42.5
R7 260X44.0
39.2
GTX 66043.1
37.5
GTX 750 Ti37.2
34.0
GTX 650 Ti Boost36.9
31.4
GTX 650 Ti30.7
26.2
平均fps最小fps
GX 650 Tiよりも15%程度フレームレートが伸びている。GTX 650 Ti Boostとほぼ同等のスコアだ。上にはGTX 660やRadeon R7 260Xがいる。GTX 660になると平均fpsは16%も高くなる。GTX 750 Tiの性能はやはりゲームプレイに適しているほど高いということはない。それは発売当時から変わっていないのだ。

Far Cry 3

Far Cry 3

R9 27056.5
50.7
GTX 66054.2
47.7
GTX 650 Ti Boost45.6
39.4
GTX 750 Ti42.8
36.9
R7 260X38.1
34.3
GTX 650 Ti33.1
27.5
平均fps最小fps
Far Cry 3でもGTX 650 Tiからしっかり進化していることがわかる。平均fpsは30%近くも向上している。最小fpsも伸びてより安定感が増している。GTX 650 Ti Boostと比べると5%劣るが、スペック通りのパフォーマンスが出ていると言える。GTX 660との差は20%程度だ。

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GTX 900番台登場時の評価【2015年時点】

900番台登場後も販売されていた人気モデル

GeForce GTX 750 Tiは、2014年に発売されたグラフィックボードでGTX 900番台の前身モデルとなっている。一世代前のモデルのため価格がかなり抑えられているのが特徴だ。性能的にはゲームをプレイする上で必要最低限だと言える。GTX 750 Ti搭載ゲーミングPCの価格帯は80,000円台からある。当時としては画期的な価格が実現した形だ。

今でも多くのBTOショップで搭載ゲーミングパソコンが販売されているので、一定の需要があると考えてよいだろう。しかし、GTX 950またはGTX 960と価格がほとんど変わらないため、あえて選択する必要はないかもしれない。性能的にも見劣りしてしまうのは事実だ。セールやキャンペーンなどで大幅値引きがないと選びづらさがある。

GeForce GTX 750 Tiは、GTX 950よりもさらにワンランク低い性能を持ったグラフィックボードで非常に安価なのが魅力だ。GTX 950が登場する前はGTX 960の下位モデルと存在していただけに、未だ現役で使用されている。性能は確かにGTX 950より低いが、その性能差よりも価格差が大きくコストパフォーマンスは非常に優れていると言える。

CPUとのバランスが難しい

CPUがCore i5-6500(i5-4460)やCore i5-6600(i5-4590)の構成よりも上になってしまうと、価格が上昇してしまいGTX 960搭載モデルに手が届いてしまう。GTX 750 Tiの低価格というメリットが構成の自由度を奪い、ほぼ固定された構成になってしまっているのが難点だ。

それでもGTX 950よりも低い価格で、なんと9万円を下回るモデルも存在している。当然、ゲームプレイを目的としたゲーミングPCとしてはあまりおすすめできないが・・・グラフィックボードはGTX 750 Tiが最低ラインであり、ゲームをプレイする人に選ばれるべきパソコンとしてはギリギリのラインだ。

注意点として、性能がどうしても低めになっていることから、ローエンドの位置づけでありほとんどのゲームを最低設定にしてプレイできるレベル。快適かどうかはゲームによるが、最新のゲームに対応するのは非常に難しい。


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