geforcegtx980ti

当記事では、GeForce GTX 980 Tiの性能スペックを解説している。現在も当該グラフィックボードを使用している方やこれから買い替えを考えている方向けのコンテンツだ。

販売当時はGTX TITAN Xよりも使い勝手の良いグラフィックボードと評価された。GTX 10シリーズの登場によってゲーミングPCのラインナップからは完全に姿を消した。しかし、2020年現在でも通用する高い性能は健在だ。

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GeForce GTX980Tiのスペックと性能

スペック

 GTX 980 TiGTX 1080 TiGTX 780 Ti
世代MaxwellPascalKepler
アーキテクチャGM200GP102GK110B
プロセス28nm16nm28nm
ダイサイズ601m㎡471m㎡561m㎡
CUDAコア数2816基3584基2880基
コアクロック1000MHz1480MHz875MHz
ブーストクロック1075MHz1582MHz928MHz
GPUメモリ6GB11GB3GB
バス幅384-bit384-bit384-bit
バンド幅336.6 GB/s484 GB/s336.6 GB/s
TDP250W250W250W
価格$649$699$699
発売日2015年6月1日2017年3月10日2013年11月7日
GTX 980 Tiのスペックと前後一世代の80 Tiと比べた表だ。プロセスは28nmと大きく比例してダイサイズも大きい。GTX 780 Tiでは561m㎡だったものがGTX 980 Tiでは601m㎡と7%大型化された。ところがGTX 1080 Tiになるとプロセスが16nmになりダイサイズもコンパクトになった。

この比較でその他注目すべき点はGPUメモリだ。GTX 980 Tiは6GBである。現在ではミドルクラスでも当たり前にある容量だ。しかし、当時はGTX 980 Ti以外にはGTX 780の特殊版とTITANシリーズくらいでしかなかったこの6GBという容量は存在していなかった。

大容量とも言えるメモリ容量を搭載したことで、ゲームへの快適性も大きく向上した。処理性能もコアクロックを見て分かる通り、世代が進めば数値が高くなっている。GTX 780 TiからGTX 980 Tiで14%程度向上している。GTX 1080 Tiになるとさらに数値はすごいことになる。

いずれのモデルでも消費電力は変わらず、性能だけがアップしている。考えようによっては省電力化が進んでいるとも取れる。各世代の80 Tiは最上位の性能を持っている。GTX 980 Tiのみならず、GTX 780 Tiも現在通用するグラフィックボードである。登場から5年以上経っても通用する製品寿命の長さはハイエンドモデルの長所だ。その性能を支えているのが処理性能だ。

GTX 980 Tiは2世代前のグラフィックボードだ。それでも現行のGTX 1660よりも優れた処理性能を持っている。メモリ帯域は2倍近く、バス幅は2倍である。搭載しているメモリ容量も同等だ。それ故にメモリ周りの処理能力は現行のグラフィックボードでも届かない製品が半数近くに上る。GTX 1080 Tiは現在のハイクラス以上の性能である。流石にGTX 980 TiはGTX 1080 Tiに比べると20%近く性能が落ちるので比肩することは出来ない。

性能

GTX980Tiseinou

GTX 980 Tiは2世代前のグラフィックボードだ。さすがに2世代変わると上位モデルではなくなってしまっている。それでも現行のミドルエンドクラスRTX 2060に匹敵するパフォーマンスを持っているのはさすがだ。なお、リアルタイムレイトレーシング等の最新の技術には対応していないので、厳密に言うと強化版GTX 1660 Tiとして見る方が良いだろう。

現在の主力製品であるGTX 1660 Tiよりも10%以上高い性能は次世代でもミドルエンドクラスに期待出来る。ハイエンドクラスが長寿命であることを証明するグラフィックボードだ。

性能的にWQHDは厳しい。フルHD+高リフレッシュレートが主な用途になる。これは現行のミドルクラスGTX 1660 Tiと同じである。GTX 1660 Tiよりも性能が高い分だけ対応力も高い。現在でも扱いやすい性能である。GTX 980 Tiはまだまだ現役で使用する事が可能だ。後2年は性能に困らず快適なゲームプレイが出来るレベルだ。

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GeForce GTX 980 Tiの評価【2020年時点】

現在もミドルエンドクラスとして運用可能な性能

性能の項目で話した通り、GTX 980 Tiはまだまだ現役で通用するグラフィックボードだ。フルHD環境なら設定次第で高リフレッシュレートも安定させることができる。GPUメモリが当時としては珍しい6GBだった事が幸いしている。これが3GBであったなら、対応力は大きく下がっていたはずだ。

CPUの要求スペックは現行の世代にまで届いている。一方のグラフィックボードはGTX 1060 6GBが最高クラスだ。GTX 980 TiはGTX 1060 6GBに対して25%以上性能が高い。性能不足に陥るのはしばらく先である。現役で通用するというのは過大評価ではなく事実だ。WQHD、4Kなどの高解像度でのゲームプレイを予定していなければ買い替えの必要も無い。

買い替えを検討するのは次の世代だろう。現行のRTX 20シリーズやGTX 16シリーズへの買い替えを検討するの時期尚早だ。ハイエンドユーザーであっても、次世代のグラフィックボードが登場してからでも遅くない。むしろ登場を目前に控えた今買い換えるのは損だ。

2020年4月現在、GTX 980 Ti以上の性能が求められるゲームは存在していない。最高設定+高リフレッシュレートのような高望みをするなら話は別だ。あくまでも標準設定を基準に快適なゲームプレイが出来るという範囲である。もっとも、現行最強のRTX 2080 Tiでも快適とは言えない環境を作り出す事ができるのでキリの無い話だ。

GTX 980 Tiはグラフィックボードに革命を起こした

GTX 900シリーズは価格を大きく抑えた事でグラフィックボードに革命を起こした。それは性能の向上による恩恵でもある。GTX 700シリーズのハイクラスがGTX 900シリーズのミドルクラスで届く性能になった。安く、より高い性能を手にすることが出来るようになったのだ。

その性能の伸びはGTX 980 Tiの製品寿命を大きく伸ばした。3年以上後の環境にも対応出来るようになったのはGTX 900シリーズ以降からだ。GTX 900シリーズでは唯一GTX 980 Tiのみが含まれる。当時から比べるとランクは確かに落ちている。しかし、今も尚高い評価を得て、通用するグラフィックボードであるのは優秀である証拠だ。

例えば、GTX 1060 3GBはGTX 900シリーズの後に登場したミドルクラスのグラフィックボードだ。非常に人気の高いグラフィックボードでコストパフォーマンスに優れていた。GTX 980 Tiよりも新しいにも関わらず、既に推奨環境を満たせないゲームが登場している。

そういった意味では旧製品とは言えハイエンドクラスの寿命の長さをしっかり示している。登場してから約5年経った今も前線に立っている。5年以上推奨環境をクリア出来た唯一のグラフィックボードである。

中古で探すならGTX 1070 Tiがおすすめ

GTX 980 Tiは中古市場にほとんど出回っていない。オークション等のユーザー出品製品でも2万円ほどだ。それならGTX 1070 Tiが中古で25,000円ほどで市場に流れている。性能的にもそちらを選択した方が良いだろう。CPUと違いグラフィックボードは世代ごとにチップセットで制限されることはない。

そのため、古い製品をあえて選択するよりも、同等の価格の新しい製品を選択した方が良い。現行ではGTX 1660 Ti辺りが新品で28,000円ほどで販売されている。性能は少し落ちるので、+5,000円でRTX 2060を購入する方が良いだろうか。

予算が25,000円あたりなら中古のGTX 1070 Tiがおすすめだ。GTX 980 Tiよりも一世代上の製品である。GTX 10シリーズで最も人気の高いグラフィックボードだった。そのため市場に数多くあるので探しやすいのもポイントだ。

GeForce GTX 980 Tiのベンチマーク

基本的には古いタイトルとなっているので、他のグラフィックボードとの相対的なスコアを見ることに焦点を当てて欲しい。

Battlefield 4

battlefield4

Radeon R9 295×294.77
49.86
GTX Titan X77.47
39.35
GTX 980 Ti76.54
39.00
GTX 98059.45
30.44
GTX 780 Ti54.85
26.59
Radeon R9 290X50.47
25.86
WQHD4K
GTX 780 Tiと比べると40%近くスコアが伸びている。4K解像度への対応はできないがそれでもfpsは50%向上していることから性能の伸びを体感できる。GTX Titan Xとほぼ横並び状態だ。GTX 980との差も大きく30%ある。

Grand Theft Auto 5

gta5

Radeon R9 295×282.86
52.86
GTX 980 Ti79.07
39.60
GTX Titan X78.80
41.30
GTX 98063.10
31.20
GTX 780 Ti56.08
28.18
Radeon R9 290X52.13
26.17
WQHD4K
GTX Titan Xを抑えてNo.2に上り詰めている。Raden RX 9 295×2については例外的なモデルなのでそれほど考える必要はない。GTX 780 Tiと比べて40%向上している。WQHD環境でもゲームプレイが快適に行える。

The Witcher 3: Wild Hunt

thewithcer3

GTX Titan X63.62
36.33
GTX 980 Ti61.43
35.29
GTX 98050.30
29.20
Radeon R9 290X43.69
23.63
Radeon R9 295×236.99
25.88
GTX 780 Ti36.43
21.58
WQHD4K
Radeon製品が苦戦している。NVIDIA製のグラフィックボードが圧倒する結果となった。Radeon R9 295×2よりも70%高い。ここまでの差が開くのはゲーム側の最適化の問題だろう。GTX 980との差は20%と大きい。この差が将来性の高さに繋がるのだ。数世代前のグラフィックボードでもウルトラハイエンドを選択しておけば長く使用できる。

販売当時の評価【2016年時点】

GTX 980 Tiが起こした事象

GTX 980 Tiは価格に革命を起こした900番台最強のグラフィックボードだ。GTX 780 Tiが$699、GTX 980 Tiは$649で展開された。最強と謳われたGTX 690の性能を軽々上回った。GTX 780 Tiの2番手感を打ち消し、最強のグラフィックボードとして登場した。

GTX 780 Tiと違い、比較すべき製品の無い状態だ。GTX TITAN Zという40万円オーバーのグラフィックボードはあった。しかし、性能は高くても価格差があり過ぎて一般に認知されることは無かった。GTX TITAN XもこれまでのTITANシリーズと異なり、明確に用途を分けたグラフィックボード扱いだ。

ゲームにおけるグラフィックパフォーマンスはGTX 980 Tiが最も高い。最強のグラフィックボードは80 Tiであると証明した。多くのユーザーがCPU同様に、ここからグラフィックボードの進化は停滞すると考えた。筆者もその説を信じた。しかし、実際はそうはならなかった。

TITAN Xよりも使用用途が明確なグラボ

900番台の最高峰でハイスペックグラフィックボードという位置づけになっている。もう一つ上のグラボであるTITAN Xに比べるとまだ使いやすいグラボだと言えるだろう。価格も同様に抑えられているため、一般ユーザーでも手を出すことができると思う。予算をもう少し低くしたいのであれば、GTX980でも十分だろう。ゲーミングPCの価格帯としては、20万円~27万円程度となっている。当然そこそこの予算が必要となる。

最適化されていないゲームではCPUの性能も求められるのでi7-6700K以上を推奨する。ショップでの構成の自由度は低く、ウルトラハイエンドに適した構成になっているものがほとんどだ。たまに、i5-6600搭載のモデルが販売されていることがあるが、ハッキリとそのような製品は地雷と言えるので注意したい。購入時はしっかりとバランスを含めて吟味する必要がある。

高解像度が前提になる

GeForce GTX980Tiは、4K解像度などの高解像度に対応したウルトラハイエンドモデルのグラフィックボードだ。このモデルはグラフィック設定を最高設定がどうとかではなく、高解像度でゲームをプレイしたいというユーザーにのみ推奨する。また、GTX980Tiをある程度理解していなければほとんど意味がなくなってしまう。通常のゲームプレイであればGTX980でさえオーバースペックになってしまいがちなゲーム事情を考えると、本当に一部のユーザーにだけおすすめとなってしまう。モニターを複数枚繋げて、それを1枚としてゲームをプレイすることを想定するべきだ。レースゲームではよく知られたことだ。

しかし、高解像度にしてしまうとGTX980Tiでは性能が不足するかもしれない。あくまでも、GTX980Tiは4K解像度に対応したGTX980という位置づけであり、ウルトラハイエンドを求めるライト層に適していると考える。このクラスになってくると、用途はゲーム+αとなってくるので一概にこういう用途と言えない。ただ、前提としては高解像度であるので、高解像度に対応したモニターが必要になってくることと、ゲームが対応しているかも注意したい。性能は非常に高いので、最適化されていないゲームでもある程度快適なゲームプレイが可能になっている可能性がある。

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参照元:Nvidia GeForce GTX 980 Ti 6GB Review (tom’s HARDWARE)