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当カテゴリーではゲーミングPCの自作全般について解説している。5万円・10万円・15万円と予算別の構成や白色のゲーミングPCなどコンセプト別の構成を考案した。この記事はどちらかというと自作PCの初心者向けで、どういったことを考えて自作PCを組めばいいのかを理解できる。ゲーミングPCの自作に必要なものやメリット・デメリットについてもまとめているのでぜひ参考にして欲しい。

当ページ目次


1. ゲーミングPCの自作に必要なものまとめ
 1.1 工具など
 1.2 PCパーツ
2. 予算別自作ゲーミングPCの構成案
 2.1 5万円
 2.2 10万円
 2.3 15万円
3. コンセプト別自作ゲーミングPCの構成案
 3.1 白色のゲーミングPC
4. ゲーミングPCの自作で安く済ませる方法
 4.1 価格.comの活用
 4.2 中古パーツの活用
 4.3 OSやパーツの流用
 4.4 拡張パーツの排除
5. ゲーミングPC自作のメリット
 5.1 ロマンを追求できる
 5.2 ビジネスに繋がる
6. ゲーミングPC自作のデメリット
 6.1 保証がパーツ単位で面倒
 6.2 必ずしもBTOよりも安いとは限らない
7. その他あなたにおすすめの記事はこちら!
8. あなたにぴったりのゲーミングPCを探す

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1. ゲーミングPCの自作に必要なものまとめ

工具など

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  • プラスドライバー(中)
  • プラスドライバー(小)
  • カッター
  • ハサミ
  • タイラップ
  • 静電気防止手袋
  • 静電気防止リストバンド

基本的にはプラスドライバーが2種類あればゲーミングPCの自作ができる。中サイズのものはケースを開けたり、マザーボードを取り付けたりとメインで使用することになる。小さいドライバーは主にM.2用で使用頻度が高いわけではない。カッターやハサミはパーツの箱を開けるのに便利だ。キレイに箱を取っておきたいなら用意しておこう。

ドライバーは先端が磁石になっているものを推奨する。細かい場所の作業となるので、手が入りにくい場所でも対応できる。また、パソコン内部にネジを落としてしまった際にも容易に拾い上げることができる。パソコンパーツは磁気に弱いが、ドライバーの先端の磁石程度の強さでは故障は起きない。それでも、不用意にパーツに直接触るようなことは避けたい。磁気の影響だけではなく、パーツに傷をつけたり、物理的に破損させたりしないためだ。

タイラップについては配線をまとめるのに必要だが、電源ユニットやPCケースなどに付属していることが多い。それで足りない方は用意しておくとよい。静電気防止手袋及びリストバンドを使えば安心して作業を行える。私は手袋は必ず使うようにしている。リストバンドはやや面倒で購入したものの使っていない。

PCパーツ

  • OS
  • PCケース
  • ケースファン
  • CPU
  • CPUクーラー
  • CPUグリス
  • グラフィックボード
  • メモリ
  • SSD
  • マザーボード
  • 電源
  • HDD
  • 光学ドライブ

ゲーミングPCを作る上で必要なパーツは上記の通りだ。HDDや光学ドライブについては必要に応じて用意しよう。すでにOSを持っている方なら必要はないが、すでにインストールして使用しているOSを流用する場合はライセンス違反になることもある。購入した時にインストールされているプリインストール版(OEM版)やハードウェアトセット使用が前提となるDSP版(バンドル版)には注意しよう。

特にDSP版はライセンス条件に、セットで購入したハードウェアを搭載したPCに限りインストール・使用が可能となる条件がある。条件に違反して流用するとライセンス違反で利用を停止されてしまうことがあるので注意したい。また、セットとなるハードウェアはCPU・CPUクーラー・メモリ・ストレージ(SSD・HDD)・光学ドライブ・マザーボードが一般的である。どのセットであるか把握していれば流用しやすい。

2. 予算別自作ゲーミングPCの構成案

5万円

ZALMAN Z1 Iceberg White画像出典:https://www.dospara.co.jp/

項目パーツ購入先価格
OSWindows 11 HomeAmazon12,000
PCケースZALMAN Z1 Iceberg Whiteドスパラ6,580
ケースファン--0
CPUCore i3-9100F(中古)じゃんぱら4,480
CPUクーラーThermalright Assassin KingAmazon2,229
CPUグリスainex GS-02ヨドバシ245
GPU玄人志向 GF-GTX1050-2GB(中古)じゃんぱら6,980
メモリDDR4 8GB PC4-19200(中古)じゃんぱら1,080
SSDMSI S78-440N070-P83 HD3825Amazon3,480
マザーボードASUS PRIME H410M-E(中古)じゃんぱら6,980
電源DEEPCOOL PK450D 450W BRONZEドスパラ4,980
HDD--0
光学ドライブ--0
トータル--49,034

5万円という縛りがあるとかなり厳しいが、自作PCならできなくはない。OS込みでも49,034円と予算をクリアできている。OSやパーツを流用できるならもっとコストを抑えられる。この予算でゲーミングPCを構築できるのは自作PCならではだ。上級者ならジャンクパーツを利用するのも一つの手だろう。グラフィックボードはゲームプレイを考えるなら最低でもGeForce GTX 1050を選択したい。標準設定以下なら60fpsである程度ゲームプレイに対応可能だ。

本格的なゲームプレイを想定するなら、GeForce GTX 1060やGeForce GTX 1660 SUPER辺りが選びやすい。ただ、5万円以下では消去法でGeForce GTX 1050になる。SSD容量的にも、特定のゲームをプレイするのに適している。幅広くゲームをプレイするには色々物足りないが、特定のゲームをプレイするには必要十分だ。何か流用できるパーツがあるならCPUやGPUに投資をしよう。ここから徐々にステップアップをしていくのもおもしろい。

10万円

Versa H26

項目パーツ購入先価格
OSWindows 11 HomeAmazon12,000
PCケースS100 TG(背面120mmファン×1)パソコン工房6,114
ケースファン--0
CPURyzen 5 3600(中古)じゃんぱら9,980
CPUクーラーCPU付属(Wraith Stealth)-0
CPUグリス親和産業SMZ-01R-01ヨドバシ780
GPUGAINWARE GeForce RTX 3060(中古)じゃんぱら31,990
メモリCrucial CT2K8G4DFRA32A(8×2)パソコン工房5,580
SSDADATA Ultimate SU650 ASU650SS-512GT-Rドスパラ4,980
マザーボードGIGABYTE B550M KTSUKUMO8,980
電源玄人志向 KRPW-L5-500W/80+ドスパラ4,980
HDD---
光学ドライブ---

10万円になると自由度が上がりパーツ選定を楽しめる。上記構成で85,384円だ。OSを除けば73,384円となる。CPUは第3世代Ryzenシリーズの高コスパモデルであるRyzen 5 3600が選択できる。GPUは中古でGeForce RTX 3060を選択している。GeForce RTX 3060搭載モデルで税込10万円以下というのはBTOパソコンではなかなか実現が難しく自作PCにメリットがある価格帯だ。メモリ16GB、SSD 512GBと構成も充実している。マザーボードはGIGABYTE製B550M Kを選択した。電源ユニットは500W BRONZEだ。もう少し中古のパーツを取り入れれば

15万円

ZALMAN Z1 Iceberg White画像出典:https://www.dospara.co.jp/

12,320パーツ購入先価格
OSWindows 11 Home12,32015,680
PCケースZALMAN Z1 Iceberg Whiteドスパラ6,580
ケースファン--0
CPUCore i7-11700(中古)じゃんぱら25,980
CPUクーラーDEEPCOOL AK620 R-AK620-BKNNMT-GTSUKUMO8,490
CPUグリス親和産業SMZ-01R-01ヨドバシ780
GPUGIGABYTE GeForce RTX 3070 OC(中古)じゃんぱら39,980
メモリCrucial CT2K8G4DFRA32Aパソコン工房5,580
SSDADATA ALEG-800-500GCS-DP
(M.2 2280 500GB) ドスパラ限定モデル
ドスパラ5,980
マザーボードASUS PRIME H510M-A(H510 1200 MicroATX)ドスパラ9,480
電源玄人志向 KRPW-GA750W/90+AMazon11,918
HDD--0
光学ドライブ--0

15万円の予算があればCore i7-11700F×GeForce RTX 3070 OC搭載モデルを組み上げることができる。OSを含めても133,448円(OSなしなら121,448円)でさすがにBTOパソコンでは不可能だ。中古パーツを活用すれば選択の幅が大きく広がる。ワンランク上のパフォーマンスを得られるのは嬉しいだろう。

3. コンセプト別自作ゲーミングPCの構成案

白色のゲーミングPC

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パーツパーツ参考価格
OSWindows 11 Home15,680
PCケースNZXT H9 Elite CM-H91EW-0136,600
ケースファン1NZXT F120 RGB Triple Pack RF-R12TF-W19,442
ケースファン2NZXT F120 RGB RF-R12SF-W12,491
CPUCore i5-13600KF42,770
水冷CPUクーラーDEEPCOOL LS720 WH R-LS720-WHAMNT-G-119,800
GPU玄人志向 GK-RTX3060-E12GB/OC/WHITE51,980
メモリCorsair CMH32GX5M2B5200C40W(16GB×2)21,480
SSDWestern Digital WD Blue SN570 WDS500G3B0C5,340
マザーボードASUS PRIME Z790-P-CSM36,050
電源Corsair RM850 White 2021 CP-9020232-JP19,720
HDD-
-
光学ドライブ-
-

最近人気の高い白色をコンセプトとしたゲーミングPCだ。トータル費用は261,353円だ。OSなしで245,673円となる。ある程度の予算がないと揃えられないのは厳しい。ゲーミングPCは黒色が一般的で白色のモデルはかなり少ない。また、自作でないと中身まで完璧に白で仕上げることは難しい。白色をコンセプトとした場合の注意点は、人気がありすぎてパーツの入手難易度が高いことだ。

4. ゲーミングPCの自作で安く済ませる方法

少しでも価格を抑えたいと考えるのが普通だろう。ここでは自作PCを安く作り上げるための心得について解説している。

価格.comの活用

まずは各パーツについて価格.comをフル活用して最安値モデルや売れ筋モデルをチェックしておくとよい。レビューも充実しているので初心者の方でも選びやすいのではないかと思う。気になることがあれば質問もできる。CPU・グラフィックボード・メモリ・ストレージ・マザーボード・PCケース・ケースファンとほとんどのPCパーツが網羅されていて驚くことになる。

各パーツについて最安値順に見ていくとAmazon.co.jp・ドスパラ・TSUKUMO・ark・ヨドバシなどが上位にランクインしているはずだ。有名ECサイトなら納期も早く一石二鳥となる。同じショップで購入すれば配送もまとめられて便利だ。ドスパラならポイント還元も大きい。価格.comを利用すれば人気のモデル・最安値価格を把握できるだけではなく、人気のショップについても把握できる。

中古パーツの活用

自作PCでは中古パーツを活用すれば予算を抑えることができる。すべてのパーツを中古で揃える必要はなくいくつか中古パーツを取り入れることでぐっと価格を抑えられる。注意点としてマイニング需要が高まり、酷使されたグラフィックボードも市場に流れていることは利器しておこう。

中古でグラフィックボードを購入するならメルカリやヤフオクなどの個人売買は避けてショップを利用することを推奨する。CPUやグラフィックボードは中古の在庫も多く探しやすい。ショップなら保証もついていて安心だ。安物買いの銭失いにはならないようにしたい。また、友人や知人に頼って使っていないパーツを譲ってもらうのもよいだろう。

OSやパーツの流用

OSやパーツの流用も価格を抑えるのに有効な手段だ。特にOSは高価なのでできれば使用していたものがあれば流用したいところだ。OS単体で購入したパッケージ版(リテール版)であれば他のパソコンに移行してもライセンス違反とはならない。ライセンスの種類によっては流用自体が違反になることがあるので注意しよう。SSD・HDD・メモリなども流用できるなら流用するとよい。予算を抑えたいならできる限り使い古していくのがよい。パーツを流用してあれこれ考えなら作り上げられるのも自作パソコンの醍醐味の一つだ。

拡張パーツの排除

拡張パーツについては流用する以外では新しく購入しないようにしよう。光学ドライブ・カードリーダー・無線LANカードなどが該当する。性能面に影響を与えることがなく、ほとんどの場合なくても困らないからだ。それなりにコストが掛かってしまう。拡張パーツにお金を掛けるならCPUやグラフィックボードをアップグレードしたいところだ。

拡張パーツは後から対応することも、流用することもできる。光学ドライブは外付けタイプ、無線接続ならUSBや内蔵タイプ、カードリーダーもUSBによる外付けタイプがある。使用頻度が低いのであれば、これらの外付けタイプで十分だ。また、使用頻度が高くても、つけっぱなしにしておけば対応しやすい。外付けタイプは他のパソコンにも使用できるので、あって困るものではない。必要になってから用意するくらいでいいので、パソコンを組み上げる際には重要視しなくてもいいように思う。

5. ゲーミングPC自作のメリット

ロマンを追求できる

自作PCの最大のメリットはロマンを追及できるということだろう。例えば、”白いゲーミングPC”・”予算5万円の激安ゲーミングPC”・”光らないゲーミングPC”などコンセプトを決めて徹底的に追い求められる。好きなメーカーで揃えることも可能だ。もちろんプラモデルのようにパソコンを1から組み立てる楽しさもある。キャンプやアウトドアには「暇を楽しむ」という一見矛盾のような表現がある。

その点では自作PCも「無駄を楽しむ」という表現が合う。もちろん合理的な組み上げも理想の一つだが、ロマンを追求する上では無駄と分かりつつも採用したいパーツが出てくる。例えば、白いゲーミングPCのケースファンだ。7つのケースファン、3つのCPUクーラー用のファン、グラフィックボードに搭載された2つのファンと白いゲーミングPCには12個ものファンが搭載されている。

採用しているパーツから見ても、ファンはそこまで必要ない。機能的には無駄であっても、ケースデザインを活かした構成を取っている。こういったデザインに関連していなくても、自分が求める理想を実現する上では無駄を採用していくのも面白い。Core i5-14400Fに360mmの水冷クーラーを搭載したり、用途もないのにメモリ128GBにしたりといったことがそれにあたる。

通常では無駄、意味がないと排除されている部分のフォーカスを当て、市販パソコンでは存在しないものを構築する。コンセプトを決めてしまえば、あとは自分の思い通りに構成することができる。購入すればすぐに使用できるBTOパソコンにはないロマンがそこにはあるのだ。

ビジネスに繋がる

自作PCの経験値を積めばビジネスに繋がる可能性がある。X(旧Twitter)やメルカリなどで自作代行のビジネスを行っている個人が多いことに気づくはずだ。彼らは自作PCから初めてその延長線上にビジネスの勝機を見出したというわけだ。特にゲーミングPCの需要は高くうまくマーケティングを行えばそれなりの販売台数を作れるだろう。広告を活用すればすぐに販売の機会を得られるはずだ。

6. ゲーミングPC自作のデメリット

保証がパーツ単位で面倒

自作のデメリットは保証がパーツ単位となることだ。あなた自身で原因を特定して、修理をするかメーカーに送る必要がある。パーツを送ったものの原因がそこになかったということも起こりえる。故障やトラブルが起きてもショップに頼ることができない。中古パーツなら保証期間も短くリスクがある。マイニングで酷使されたグラフィックボードを手にしてしまったら最悪だ。

中上級者の方であれば問題はないかもしれないが、初心者の方にとっては悩ましい。BTOパソコンなら不具合があればパソコン本体を修理センターに送れば原因特定から修理まで行ってもらえる。保証期間内なら無料だ。周りに頼れる人がいない場合は注意しよう。こういったことを含めて楽しめる方でないと自作は難しいだろう。

初めてのパソコンを自作するのではなく、不満を感じた部分の交換や組み直すことからが始めやすい。古くなったパソコンをサブPCなどにし、メインPCを組み立てる方が無難だ。完成に時間が掛かっても古くなったパソコンを使って作業などを進ませることができるからだ。自作の場合は簡単な見落としから複雑なトラブルまで様々なことが起こることもある。いざという時にパソコンが使えなくて困ることのないように、一台予備がある状況では多少なりともストレスの軽減になるだろう。

必ずしもBTOよりも安いとは限らない

もしかしたら自作をすれば安くゲーミングPCを手に入れられると考えている方もいるかもしれない。確かにパーツを厳選したり、中古パーツを購入したりすればある程度予算を抑えられる可能性はある。しかしながら、安いパーツばかりで揃えてしまうと品質面やパフォーマンス面で満足できない可能性がある。

一番大きいのはサポートの有無だ。電話対応や修理対応の速度、品質もそれに含まれる。中古パーツを使えば故障リスクが格段に上がる。新品パーツを使えば価格が高くなる。BTOパソコンはその点の問題を簡単に解決してくれる選択肢だ。BTOパソコンでは組み上げられない水準のモデルを組み上げることができるのはメリットだ。しかし、自作は全て自己責任となるため、故障以外のリスクも請け負うことになる。

このことから年単位での保証を受けられるBTOパソコンと表面上の価格だけで比べるのはナンセンスと言えるかもしれない。最近はBTOパソコンの価格も下がって来ていて自作PCとの差はほとんどないと言える。もっともどこまで価格を抑えてゲーミングPCを自作できるのかを追い求めることもおもしろいはずだ。

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