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当カテゴリーでは、ゲーミングPCの自作全般について解説している。自作PC初心者の方に向けて、「どのようなポイントを押さえてパーツを選べばよいか」が理解できる内容を意識している。必要なアイテムから予算やコンセプト別に最適な構成案や自作のメリット・デメリットまで網羅しているので、ぜひ参考にしてほしい。

当ページ目次


1. ゲーミングPCの自作に必要なものまとめ
 1.1 工具
 1.2 PCパーツ
2. 予算・コンセプト別自作ゲーミングPCの構成案
 2.1 15万円
 2.2 白色のゲーミングPC
3. ゲーミングPCの自作で安く済ませる方法
 3.1 価格.comの活用
 3.2 中古パーツの活用
 3.3 OSやパーツの流用
 3.4 拡張パーツの排除
4. ゲーミングPC自作のメリット
 4.1 ロマンを追求できる
 4.2 予算をコントロールしやすい
 4.3 ビジネスに繋がる
5. ゲーミングPC自作のデメリット
 5.1 必ずしもBTOよりも安いとは限らない
 5.2 トラブルへの対応力が求められる
 5.3 保証がパーツ単位で面倒
6. 最短で選ぶ!ゲーミングPC検索ナビ

1. ゲーミングPCの自作に必要なものまとめ

工具

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  • プラスドライバー(中)
  • プラスドライバー(小)
  • カッター
  • ハサミ
  • タイラップ
  • 静電気防止手袋
  • 静電気防止リストバンド

ゲーミングPCの自作は、基本的に2種類のプラスドライバーがあれば可能だ。1つは中サイズ(2番)でPCケースの開閉やマザーボードの取り付けなど、作業の大部分で使用するメインツールだ。もう1つは小サイズ(0番や1番)で、主にM.2 SSDを固定する際に使用する。使用頻度は高くないが、必須のアイテムだ。メーカーはベッセル(VESSEL)がおすすめだ。価格も手頃で使いやすく自作ユーザーにも人気がある。

パーツの箱を綺麗に保管しておきたい方は、開封用にカッターやハサミも用意しておこう。また、ドライバーは先端が磁石(マグネット式)になっているものを強く推奨する。PC内部は細かい作業が多く、手が届きにくい場所にネジを落としてしまった際も、磁石付きなら簡単に拾い上げることができるからだ。

「精密機器に磁石は良くない」という説もあるが、ドライバーの先端程度の磁力であれば、パーツが故障することはないだろう。ただし、不必要に基板へ接触させるのは、磁気の影響だけでなく物理的な破損のリスクを避けるためにも控えよう。

配線をまとめるタイラップ(結束バンド)は、電源ユニットやケースの付属品で足りることが多いが、予備があると安心だ。そのほか、静電気対策として静電気防止手袋やリストバンドがあるとより安全に作業できる。私の場合、手袋は必ず着用するが、リストバンドは少し扱いづらいため、購入したものの実際には使わなくなった。

PCパーツ

  • OS
  • PCケース
  • ケースファン
  • CPU
  • CPUクーラー
  • CPUグリス
  • グラフィックボード
  • メモリ
  • SSD
  • マザーボード
  • 電源
  • HDD
  • 光学ドライブ

ゲーミングPCの自作に必要なパーツは以上の通りだ。HDDや光学ドライブについては、必要に応じて追加するとよい。OSについては、すでにパッケージ版をお持ちであれば新しく購入する必要はない。ただし、現在使用中のPCからOSを流用(移し替え)する場合は、ライセンス違反になる可能性があるため注意が必要だ。

特に、PC購入時に最初から入っていた「プリインストール版(OEM版)」や、特定のパーツと一緒に購入することが前提の「DSP版(バンドル版)」は、他のPCへの転用が認められていないケースがほとんどとなる。

DSP版ライセンスの注意点


DSP版は、「セットで購入したパーツを組み込んでいるPC」でのみ使用が許可されるライセンスだ。この条件を無視して別のPCにインストールすると、ライセンス認証が通らなかったり、利用停止になったりする恐れがある。 セット対象となるパーツは、CPU・メモリ・ストレージ・マザーボードなどが一般的だ。どのパーツがライセンスの紐付け対象になっているかを正しく把握しておくことが大切といえる。

2. 予算・コンセプト別自作ゲーミングPCの構成案

15万円

MAG FORGE 130A AIRFLOW

項目 価格 パーツ 画像 購入先
OS 14,900 Windows 11 Home windows11 Amazon
PCケース 3,209 MSI MAG FORGE 130A AIRFLOW MAG FORGE 130A AIRFLOW パソコン工房
ケースファン 0 - - -
CPU 25,800 Ryzen 7 5700X ryzen75700x ドスパラ
CPUクーラー 0 CPU同梱 - -
CPUグリス 400 スモールラボ PT-30 smo-laboPT-30 Amazon
GPU 30,101 玄人志向 GG-RTX3050-E6GB/EX/DF kurouto-GG-RTX3050-E6GBEXDF Amazon
メモリ 22,980 CFD W4U3200CS-8G CFD W4U3200CS-8G ドスパラ
SSD 14,880 WD Red SN700 NVMe SSD WDS500G1R0C WD Red SN700 NVMe SSD WDS500G1R0C パソコン工房
マザーボード 6,980 ASRock B550M Phantom Gaming 4 B550MPhantomGaming 4 Joshin
電源 5,780 玄人志向 KRPW-BK650W/85+ KRPW-BK650W85+ TSUKUMO
HDD 0 - - -
光学ドライブ 0 - - -
トータル 125,030 - - -

できる限り安く収まるようにパーツ構成を考案した。今はメモリとSSDの価格高騰が顕著で10万円以下で自作をするのは厳しい状況だ。CPUやグラフィックボードを中古にすればもう少し価格を抑えられる。BTOパソコンの価格が上がっているのでこの価格帯で購入するのは難しく自作PCに優位性がある状況となっている。

白色のゲーミングPC

H9 Flow RGB+

項目 価格 パーツ 画像 購入先
OS 14,900 Windows 11 Home windows11 Amazon
PCケース 44,222 NZXT H9 Flow RGB+ (2025) H9 Flow RGB+ Amazon
ケースファン 0 - - -
CPU 75,980 Ryzen 7 9800X3D ryzen 7 9800x3d Amazon
CPUクーラー 49,780 NZXT Kraken Elite 420 RGB V2 White NZXT KRAKEN ELITE 420 RGB RL-KR42E-W2 ドスパラ
CPUグリス 400 スモールラボ PT-30 smo-laboPT-30 Amazon
GPU 117,800 AMD Radeon RX 9070 XT Steel Legend 16GB AMD Radeon RX 9070 XT Steel Legend 16GB パソコン工房
メモリ 75,800 CORSAIR CMH32GX5M2E6000C36W(DDR5-6000) corsairCMH32GX5M2E6000C36W Amazon
SSD 45,930 Western Digital WDS200T2X0E-EC SN850X wd-black-sn850x-nvme-ssd-front.png.wdthumb.1280.1280 Amazon
マザーボード 54,980 MSI MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ パソコン工房
電源 19,980 NZXT C1000 Gold ATX 3.1 PA-0G2BW-JP NZXT C1000 Gold ATX 3.1 PA-0G2BW-JP ドスパラ
HDD 0 - - -
光学ドライブ 0 - - -
トータル 499,772 - - -

最近人気の高い白色をコンセプトとしたゲーミングPCだ。最新パーツで揃えたためトータル費用は499,772円と高額だ。Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 9070 XTという人気の組み合わせにしている。メモリおよびSSD価格高騰が痛い。ハイエンド構成にすると価格が跳ね上がってしまう。CPUクーラーはNZXT製にこだわらなければもう少し安く済ませることができる。

3. ゲーミングPCの自作で安く済ませる方法

少しでも価格を抑えたいと考えるのが普通だろう。ここでは自作PCを安く作り上げるための心得について解説している。

価格.comの活用

まずは各パーツについて、「価格.com」をフル活用して売れ筋モデルや最安価格をチェックしておくとよい。レビューやクチコミも充実しているため、パーツ選びに迷いやすい初心者の方でも安心だ。もし不明点があれば、掲示板で質問することもできる。

CPUやグラフィックボード、マザーボードはもちろん、ケースファンに至るまで、自作PCに必要なほぼすべてのパーツが網羅されている点も大きな魅力だ。実際に最安値順に並べると、Amazon・ドスパラ・TSUKUMO・パソコンショップark・ヨドバシカメラなどの有名ECサイトが上位にランクインしていることに気づく。こうした大手ショップなら納期が早いことが多く、安いうえに早く届くというメリットがある。

また、複数のパーツを同じショップで購入すれば、配送をまとめられて管理が楽になる。特にヨドバシカメラなどの家電量販店はポイント還元も大きく、実質価格でさらにお得になることもあるぐらいだ。価格.comを使えば、製品の人気度や価格だけでなく、信頼できるショップがどこなのかも一目で把握できる。

中古パーツの活用

自作PCでは、中古パーツを上手に活用することで予算を大幅に抑えられる。すべてのパーツを中古にする必要はなく、一部に中古を取り入れるだけでもコストパフォーマンスはぐっと高まる。ただし注意点として、マイニングなどで酷使されたグラフィックボードが市場に多く流通している点は留意しておこう。

特にグラフィックボードを中古で購入する場合は、メルカリやヤフオクなどの個人売買は避け、中古PCショップを利用することを強く推奨する。ショップであれば動作確認がなされており、短期間でも保証がつくため安心感がある。安物買いの銭失いにならないよう、信頼できるルート選びが大切だ。

CPUやグラフィックボードは中古在庫も豊富で、掘り出し物も見つかりやすいパーツといえる。また、身近な友人や知人から使っていないパーツを譲ってもらうのも、賢い手段の一つと言えるだろう。

OSやパーツの流用

OSや既存パーツの流用も、費用を抑えるための非常に有効な手段だ。特にOSは高価なため、流用できるものがあれば積極的に検討しよう。前述の通り、OS単体で購入した「パッケージ版(リテール版)」であれば、古いPCから新しいPCへライセンスを移し替えても規約違反にはならない。ただし、ライセンスの種類によっては流用が禁止されている場合もあるため、事前に必ず確認しておくとよい。

また、SSDやHDD、メモリなどの物理パーツも、規格さえ合えばそのまま流用可能だ。予算を抑えたいのであれば、手元にある資産を最大限に活用するのが賢い選択と言える。こうしてどのパーツを使い回し、どこに最新パーツを投入するかと、あれこれ考えながら自分だけの一台を作り上げられることも、自作パソコンならではの醍醐味だ。

拡張パーツの排除

光学ドライブやカードリーダー、無線LANカードなどの拡張パーツについては、手持ちのパーツを流用する場合を除き、最初は新しく購入しないことをおすすめしている。これらのパーツはPCの基本性能(ゲームの動作速度など)に直接影響を与えないため、優先順位は低めだ。拡張パーツに数千円〜数万円をかけるのであれば、その分をCPUやグラフィックボードのアップグレード費用に充てたほうが、最終的な満足度は格段に高まるはずだ。

また、拡張パーツが必要になったとしても、後から簡単に対応可能だ。例えば、光学ドライブやカードリーダーは必要な時だけ接続する「USB外付けタイプ」で十分代用できる。無線接続についても、後からUSB子機を追加したり、内蔵カードを増設したりすることが可能だ。特に外付けタイプは、他のパソコンでも使い回せるため持っていて損はない。本当に必要になってから買い足すくらいのスタンスで、まずは基本パーツの性能を追求しよう。

4. ゲーミングPC自作のメリット

ロマンを追求できる

自作PC最大のメリット、それは「自分のロマンを徹底的に追求できること」にある。例えば、白一色のゲーミングPCといったコンセプトを決め、パーツを隅々まで統一したり、特定の好きなメーカーだけで揃えたりすることも可能だ。キャンプやアウトドアには、あえて手間をかける「不便を楽しむ」という表現があるが、自作PCにも通じるものがある。あえて非効率な部分を残す、いわば「無駄を楽しむ」という贅沢だ。

もちろん、合理的な構成も正解の一つですが、ロマンを追う上では「機能的には過剰」と分かりつつも採用したいパーツが出てくるだろう。例えば、ケース内を彩る12個ものファンがその典型だ。冷却性能の面ではそこまで必要なくても、ケースのデザインを最大限に活かし、理想のビジュアルを実現するためには欠かせないピースとなる。

Core i5-14400Fに360mmの大型水冷クーラーを組み合わせたり、用途がなくてもメモリを128GB積んでみたりといったこともできる。市販のPCでは無駄として削ぎ落とされてしまう部分にフォーカスを当て、世界に一台だけのマシンを構築する。購入してすぐに使えるBTOパソコンにはない、圧倒的なロマンがそこにはあるのだ。

予算やコントロールしやすい

予算を柔軟にコントロールできる点も、自作PCの大きな魅力だ。 先ほど挙げた「ロマン」とは対極的に、徹底して合理性を追求した構成にすることもできる。決められた選択肢の中からカスタマイズを行うBTOパソコンに比べ、自作PCはパーツの選択肢が無限にある。そのため、このパーツは安価なもので済ませ、その分を他に回すといった、予算内でのこだわりを100%反映させることができるのだ。

今は予算を抑えるために最低限の構成にし、足りない分は後から増設すると割り切りやすいのも、自作ならではの強みといえる。妥協できる箇所を徹底的に削ぎ落とすことで、BTOパソコンよりもさらに安く、納得の一台を組み立てられるはずだ。今はメモリなどのパーツが高騰していて自作PCに優位性がある状況となる。

ビジネスに繋がる

自作PCの経験値を積むことは、将来的にビジネスへと繋がる可能性も秘めている。実際にX(旧Twitter)やメルカリなどを見れば、個人で自作代行サービスを展開している方が多くいることに気づくだろう。彼らの多くは、最初は自分のPCを組むことから始めて、その延長線上にビジネスとしての勝機を見出しているのだ。

特にゲーミングPCは市場の需要が非常に高く、SNS等を活用して上手くマーケティングを行えば、個人でも一定の販売台数を確保できるだろう。さらにWEB広告などを活用すれば、よりスピーディーに販売機会を広げることも可能だ。

5. ゲーミングPC自作のデメリット

必ずしもBTOよりも安いとは限らない

自作PCなら、BTOパソコンより安く手に入るはずと考えている方も多いかもしれない。確かに、パーツを厳選したり中古品を織り交ぜたりすれば、ある程度予算を抑えることは可能だ。しかし、単に安いパーツを並べるだけでは、品質やパフォーマンスの面で後悔するリスクも孕んでいる。

自作とBTOの決定的な違いは、サポートの有無だ。BTOパソコンには、トラブル時の電話サポートや迅速な修理対応が含まれているが、自作PCはすべてが自己責任となる。新品パーツなら価格はそれなりに高くなるし、安価な中古パーツを使えば故障リスクは格段に上がる。故障だけでなく、パーツ同士の相性問題や組み立てミスによる破損のリスクも、すべて自分一人で背負わなければいけない。

特に初めて自作パソコンを作る場合トラブルはつきものだと考えておく必要がある。こういったトラブルもご自身で対応しなければいけない。CPUソケットのピンを追ってしまったり、接続不良だったりと様々なトラブルが考え得る。慣れていない方にとっては対応するハードルが高い。Googleでトラブル内容を検索して対処法を調べることもできるが、ピンポイントで解決策が見つかることは稀だ。

色々な方法を試して原因となる可能性をつぶしていく必要があるのだ。時間がかかってしまうと焦ってしまい簡単に心が折れてしまう。私も初めて自作PCを作った時に、起動せず困ってしまった過去がある。結果、新品のマザーボードが壊れていたことが判明した。経験を積むためだとじっくり取り組もう。様々なトラブルを経験することで成長していけるのだ。

こうした安心料(保証)を考えると、BTOパソコンと自作PCを表面上の価格だけで比べるのはナンセンスと言えるだろう。最近はBTOパソコンの価格競争も激しく、自作との価格差はほとんどなくなってきている。それでもなお、限られた予算でどこまで高コスパなマシンを組み上げられるかという限界に挑むプロセスこそが、自作PCの醍醐味であり、面白さなのだ。

保証がパーツ単位で面倒

自作PCの大きなデメリットは、保証がパーツ単位になることだ。トラブルの際は自分自身で原因を特定し、不具合のあるパーツを切り分けてメーカーに送らなければならない。パーツを送ったものの、実は別のパーツに原因があったという空振りも起こり得る。故障時にショップの窓口を頼れない点は、初心者にとって非常に高いハードルだ。

その点、BTOパソコンであれば、本体を丸ごと送るだけで原因特定から修理(保証期間内なら無料)まで任せられるため、安心感が違う。もし周囲に詳しい知人がいないのであれば、こうした苦労を含めて実験として楽しめるマインドが必要だ。初心者の方におすすめなのは、いきなり全てを自作するのではなく、まずは既存PCのパーツ交換や組み直しから始めてみることだ。

古くなったパソコンをサブ機として残し、メイン機を新しく組み立てる形なら、万が一完成に時間がかかっても作業が止まる心配はない。自作には簡単な見落としから複雑なトラブルまで付きものだ。いざという時に使える予備機が一台あるだけで、精神的なストレスは驚くほど軽減されるはずだ。

6. 最短で選ぶ!ゲーミングPC検索ナビ