当ページでは、オンラインゲームと回線の不具合及び対策について解説している。回線が不安定で不満を感じている方は参考にして欲しい。
ゲームをする上で回線はとても重要な役割を果たす。安定した環境がないと満足にプレイすることもままならないだろう。しっかりと原因を究明して対策を行おう!
当ページの目次
Ping値で見る回線の状態まとめ
ping値 | 正常値 | コメント |
---|---|---|
1~10 | ◎ | 非常に優秀な数値で遅延などが感じられず非常に快適 |
11~20 | ◎ | 正常値で遅延などは感じられず快適 |
21~40 | ◯ | 1~10くらいのユーザーとの間には遅延が生じることがある |
41~60 | ◯ | 1~30くらいのユーザーとの間には遅延が生じることがある |
61~90 | ◯ | 若干の遅延を感じるようになってくる。プレイに支障はないレベルと考えて良い |
91~100 | ◯ | 遅延を感じるようになる。プレイには若干支障が出る |
101~120 | △ | 特に一桁のユーザーとは致命的な遅延が発生する |
121~150 | △ | FPSでは実力だけではどうこうできなくなってくる |
151~250 | ✕ | サーバーから弾かれる可能性が出てくる。3秒以上の遅延が確認される |
251~400 | ✕ | ラグどころかカクカクしだすレベル |
401~500 | ✕ | 自分の画面もカクカクだが、相手からみてもカクカクしている異常状態 |
501~ | ✕✕ | もはや論外 |
ping値は少ない方が良い
回線のスピードはゲームプレイで重要なことは周知の事実だろう。特にFPSでは回線の不安定さがあるとゲームをする上で致命的になってしまう。回線を考える時に”Ping”という言葉について知ってほしい。
FPSなどをプレイしているユーザーにおなじみの「Ping」は、ゲームをする上で安定度を計る基準で所謂回線状況だ。通常Pingは数値によって表され、少なければ少ないほどよい。この数値が低ければ低いほど快適でいられるというものだが、数値別で状況を見てみよう。
ping差が50以上になると不安定になる
快適にプレイするのであればPingは1~99程度が適正値となる。FPSでPing差が50以上あると様々な場面で不利になる。具体的には自分からはまだ見えていないが、相手からはもう見えている状態になっているという症状が現れることがある。
Pingで生まれる差は相手の実力が高いほど致命的な差となって現れるため、世界のユーザーと競うゲームでは重要な項目となる。一般的にPing差100で0.1秒の遅延と言われている。0.1秒程度の差なら気にならないが、実際にはすべての入力や行動が0.1秒遅くなっていく。
FPSにおけるping差は致命的
積み重なるというのとは少し違うが、様々なタイミングで遅延が重なり、0.1秒では利かないほどの差が生じてしまう。もちろんゲームにもよるが、FPSの場合は当たり判定にもズレが生じてしまうこともある。
先にこちらが発見して射撃して撃ち合いになったとしても、相手とのping差によっては既に相手が少し移動していたりすると…。自分の画面ではバシバシ当たっていても相手には当たっていない。そんな自体も起こったりもする。最近のゲームは各国にサーバーが用意されていることも珍しくないため、このようなことは少なくなっている。
カスタムサーバーのように、ユーザーの用意したサーバーでプレイする場合はその地点からの距離が遠いほどpingが高くなる。時間帯によっては日本サーバーが無く、海外のサーバーでプレイすることもあるだろう。その時にpingの差を思い知らされることになる。私がそうだった。
回線不具合の症状まとめ
ゲームプレイにおける回線不具合であらわれる症状について解説している。もし、ここで紹介している内容に当てはまることがあれば対処方法を参考に対策して欲しい。
死んでいるのに動けてしまう-死亡ラグ
正式名称は分からないが、死亡ラグとは症状としては既に死んでしまっているが自分の視点ではまだ動けている状態となる。俗に言う「赤ピン」と呼ばれる症状が長く続くことでダメージ判定が遅れてやってくる。
他のプレイヤー視点では既に倒れている。しかし、遅れているので自分では分からないためいきなり何もないところで死ぬ。また、デスマッチなどでは既に死んでいるため、自分が動けてもリスポンされていたりして無敵時間が無くなり、復活した瞬間に倒されることもある。自分がいつ死んでいるのか分からず突然死んで突然画面が切り替わってしまう。その結果キルログを注視してしまいゲームを楽しめなくなってくる。
国内のゲームではこの「赤ピン」という症状が発生し、移動以外の全ての行動が遅れて同時にやってくる。射撃も投擲も全て赤ピン状態が解除された瞬間に行われるが、射撃の弾丸は飛ばず音だけ重なって発生する。しかし、投擲は投げたはずが飛ばす、赤ピン状態が解除された瞬間に投擲開始するため、銃を構えていても突然投擲してしまい味方を巻き込んだり自爆したりしてしまう。
ping値異常で切断に近い-頻繁に赤ピン状態
赤ピンとは異常なPing値を表している。正常なPingは緑や青色で表記され、次に黄色、赤色と悪化していく。この赤色はほぼ切断に近い状態で長く続けばサーバーから追い出されることになる回線関係で最も腹の立つ状態。
上記の死亡ラグは発生しないが、小刻みに赤ピンになることで銃撃戦を繰り広げてもこちらのダメージは通らず一方的に被弾するというのが一般的。相手からすると銃を構えて目の前でステップを踏んだ状態でいるため、ただの的である。
また、爆弾解除中に赤ピンになると中断してしまったりするので、ゲーム進行に大きな悪影響をもたらすことになる。これらは一部の症状で、ゲーム以外ではSkypeなどの通話が途切れる、声が届かない、ノイズが入るなどの症状も有名だ。ブラウジングでなかなかサイトが開かないこともある。このように、回線が不安定な状態はオンラインで行う全てのことに影響がある。
回線不具合の原因
回線が不安定になるには様々な要因が考えられる。1つずつみていこう。
住居に問題がある
住居のネット環境に問題があるというものが考えられる。例えば、最近はそれほど影響されなくなっているがTorrentなどで違法ダウンロードを行っている人が同じマンション内にいると速度が落ちる。これは一戸建てタイプよりもマンションタイプに一番多い問題となっている。
特に容量の大きなものをダウンロードやアップロードすることで他の住居者の回線にも大きな影響が出る。回線が不安定になる時間帯がある程度決まっているマンションでは疑いが強い。マンションによってはポート開放を認めていない場合もあるので、ポート開放が可能なマンションでは注意したい。また、こうなってしまうとP2Pでファイルを受け渡ししている人が引っ越すか、自分が引っ越すかしないと解決に至らないことが多い。
これらはマンションで無料で使える回線に多いトラブルであり、個人で別途契約することで回避できる可能性もある。しかし、もし解決しなければお金がかかる分リスクも存在する。現時点ではまず管理会社に問い合わせることが一番だろう。ゴールデンタイムや休日など回線が不安定になる時間帯がある程度決まっていることも多く、必ずしも住民がダウンロードやアップロードを行っているというわけではない。
管理人や管理会社に問い合わせるのも一つだが、解決につながりにくい・・・というのも昔の話かもしれないからだ。それでも違法ダウンロードに対する規制ができたため、比較的迅速に対応してくれる可能性もあるので、問い合わせてみると良いだろう。
パソコンに問題がある
単純にパソコン自体の問題ということも考えられる。ウイルス感染やLANケーブルの状態が悪い、二重ルーターになっている、常時付けっぱなしで熱を持ち動作が重くなっているなども原因になる。
熱に関してはよほどのことが無い限り考えにくい。ただし、夏場にルーターやモデムを暑い場所に置いていると原因となることもある。パソコン自体の性能が低いとラグや切断などが頻発することがある。そのためスペックが足りているか、足りているならシステムからスペックを確認してみる。ここで搭載しているグラフィックボードなどが表記されないと、認識されていないということになるので一度電源を切ってしっかり差し込もう。
また、ノートパソコンやネットブックの場合は対応していない規格の外付けHDDやドライブを接続するとパソコン自体の性能が落ちることもある。とはいっても、最近ではそのようなものはレアケースでほとんどないが、古いノートパソコンなどでは確認できる症状なので接続しているものを外してみて様子を見たい。
これ以外にも想像し得ない原因があるが、大体はこれらのケースがほとんどだ。これでも直らないということは、非常にレアなケースなのかもしれない。インターホンや電話、冷蔵庫や電子レンジなどの電化製品が干渉している可能性もある。症状が起こるときに何かが稼動していないかをチェックしたい。
回線の不具合が生じた時にすぐできる対策
契約会社に問い合わせる
回線提供をしている契約会社に問い合わせるのが一番最初に行うことだ。現在ではADSL回線は少数派になっていて、以前のようにRwin値などを弄っても解決には繋がらない。日本サーバーでping値が高くなる多くの場合は「プロバイダー」に問題があったり、光回線を引いている場合は配線に異常が見つかったりする。
前兆としては頻繁にネットが切断されたり、速度が不安定になったりすることなので一度契約されている回線に問い合わせてみたほうが良い。そこで異常が見つからなければプロバイダーの変更を検討したい。プロバイダーの変更は簡単にできるので早めに対策しておきたい。
回線とプロバイダーの相性もあり、自宅周辺の回線環境にも依存するため一概にコレがいい!というようなことは言えないので別のプロバイダーを検討することが一番の対策となる。ゲームに感じるストレスの多くは遅延やラグ、カクつきなどが挙げられるがこればかりはスペックどうこうではないので早めに改善しないと延々つきまとう問題となる。
電線に問題があったり、ネットの接続している機器の故障なども疑ってみる。メールでの問い合わせも可能なので、回線が不安定な時間帯や必要事項を記載して問い合わせると返事がくる。そこで問題が確認された場合は修理にきてもらうことになり、修理を行えば快適な状態に戻るだろう。しかし、問題なしと判断された場合は次項を確認してもらいたい。
ルーターやモデムを交換する
回線に問題が無かった場合はルーターやモデムなどの接続機器を疑ってみる必要があるかもしれない。これは一番最初に行っても良いが、回線が悪いとなるとどうしようもないのでまずは回線に問題がないかを確認してから行うのが吉だ。
モデムに問題がある場合は改善策1の段階で異常が確認されるのでルーター接続しているならそちらを調べてみる。LAN接続をルーターを介さず、直結した場合とルータを通した場合での回線速度を計る。直結で安定した場合はルーター、直結で安定しなかった場合は回線か次項のプロバイダが原因の可能性が高い。
プロバイダを変更する
プロバイダの変更は即日すぐ変更できるので、ネットの設定を行えるのであればこれもひとつの方法だ。意外と知られていないが、プロバイダによっては何かと制限があったり地域との相性もよくなかったりする。この場合は最終手段として上記の全ての対策を試してみてから行って欲しい。
今までは普通だったのにある日突然おかしくなって、ためしにプロバイダを変更したら改善されたという例がある。詳しいことは分かっていないが、セキュリティやシステムなどによって制限されている可能性がある。プロバイダの変更は容易だ。しかし、プロバイダとセットで契約している場合は解約するのが難しい。
ADSL接続であればRwin値の設定なども行えた。ただ、光回線の場合は効果が無い。回線は非常に重要で、いくらウルトラハイエンドのスペックであっても回線が不調だと性能を発揮する以前の問題だ。ゲームでストレスを抱えるのは何もスペックだけではない。ピングの不安定さで撃ち負けることもあれば、避けたはずが被弾していたりする遅延も回線が原因かもしれない。
今まで使えてたものが使えなくなるというのはどうしようもなくイライラするものだ。回線は周りの環境に影響されることもあるが、おかしいと思ったらまずは契約会社に問い合わせよう。
パソコンを買い換える
パソコンの性能が落ちてしまい、うまくネットに繋げない時は新しくパソコンを買い換えることも選択肢に入るだろう。回線の不具合ではなく、パソコンのスペック不足によって遅延やラグが発生してしまうことがある。状況に応じて適切に対応する必要があるだろう。ただし、他の項目に比べてそれほど頻度が高いわけではない。
補足-回線の速さよりも安定感が大事
回線速度が速ければ良いというわけではない。光回線で1Gbpsと表記されていても、これは「ベストエフォート」と呼ばれる理論値であり実際の計測では100Mbpsも出ない。また、高速回線であるよりも速度が安定していたほうがゲームに関しては適しているので不安定になるようならそれもPingが不安定になり遅延の原因となる。
一昔前は無線による回線は速度が出ず不安定になりがちなためゲームには不向きとされていた。しかし、Wi-Fiの登場でそれも大きく変わりはじめている。もちろん、ゲームでは有線のほうが安定はするが無線ルーターをゲームに使用するPCの近くにおいておけばそれなりの効果があり、無線でも有線に劣らない精度を発揮する。
似たようなケースにゲーミングデバイスの無線がある。しかし、デバイスの無線はバッテリーなどの関係で未だに地位を確立していない。話はそれたが、オンラインゲームでは20Mbpsも出ていれば十分であると考えておけば良い。
Pingが大きく影響するFPSでは回線の不安定さが致命的である。Steamのゲームでは他国のプレイヤーとの対戦もあり、Ping差があるとこちらからは見えていなくても向こうからは既に見えているくらいの差が生じる。チートやウォールハックではないかと思えるほどの決め撃ちを食らったらPingを確認しよう。こちらが90だとして、相手が1桁ならそれはチートでもハックでもなくPingの差が生む遅延によるものだ。
当記事のまとめ
オンラインゲームをプレイする上で、回線の状態は非常に重要だ。症状としては、赤ピンと呼ばれるものがある。これは回線が遅いために、実際にあなたの操作しているキャラクターが死んでいるにも関わらず遅れて動ける状態になっていることだ。これではまともにゲームを楽しむことはできない。
いくらスペックの高いパソコンであっても回線が不調だと性能を発揮する以前の問題だ。ゲームでストレスを抱えるのは何もスペックだけではない。ピングの不安定さで撃ち負けることもあれば、避けたはずが被弾していたりする遅延も回線が原因かもしれない。
今まで使えてたものが使えなくなるというのはどうしようもなくイライラするものだ。回線は周りの環境に影響されることもあるが、おかしいと思ったらまずは契約会社に問い合わせよう。その他の対策としては、ルーター・モデムを交換したり、プロバイダを変更したり、パソコンを買い替えたりと選択肢がある。行いやすいものから順に行っていくと良いだろう。
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通信の安定を考えると有線に軍配が上がる。特別の理由がない限りは有線を選択する方が賢明だ。ゲームでは少しの遅れが命取りとなることがよくあるので重視したい。
基本的にLANカードとオンボードに性能差はないと考えられている。通信が良くないからといって新たに購入する必要はないだろう。
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