motherboard当ページでは、ゲーミングPCにおけるマザーボードの役割とおすすめのIntel用マザーボードについて解説している。各チップセットの特徴やチップセットごとのおすすめマザーボード(メーカー)をまとめた。現在ゲーミングPCの購入を考えている方から自作派の方まで様々な方に参考にしていただけると考えている。

初心者の方でも理解できるように基本からまとめることを意識した。現在のところAMD用のマザーボードについては省いているのでご了承いただきたい。ゲーミングPCにおすすめのマザーボードについては、「チップセット別おすすめのゲーミングマザーボード」で解説しているので参考にしていただければと思う。

BTOではマザーボードの選択はほとんどできない

現在でもマザーボードの変更はできないことが多い。カスタマイズ可能なBTOショップであってもそれは変わらない。多くのショップはこのマザーボードに搭載されたチップセットをベースに管理されているからかもしれない。意味不明とも言える英数字の羅列となるBTOパソコンの型番は、このチップセットやマザーボードを基準に名付けられている節さえある。

フルカスタマイズやフルオーダーと呼ばれる形式のBTOメーカーのパソコンに関しては、マザーボードを変更することが可能だ。サイコムなどが該当する。ただし、ショップが指定した市販された製品の中から選ぶ形式となるので、何でも選べるというわけではない。マザーボードは細かく見ていくと最も奥の深いパーツである。初心者の方がマザーボードの全てを理解して選択するのは不可能に近い。

同じ価格・同じチップセットを搭載していても、マザーボードの持つ機能に差があることも珍しくない。例えばドスパラのGALLERIAに採用されるマザーボードは市販されているものだ。対して、マウスコンピューターのG-TuneはOEM品、いわゆる「ホワイトボックス」を採用している。どちらにもメリットはあるが、基本的には市販品の方が機能は優れている。

OEM品はコストカットを中心に考えていて、市販品をベースにコストカットを行ったオリジナルのものという認識が近いだろうか。そのため、マザーボードに強いこだわりがない場合はOEM品を、特定の機能や一定以上の品質を求める場合は市販品を搭載したブランドを選ぶのがいい。注意したいのは、市販品にもグレードはしっかり存在していることだ。

GALLERIAシリーズに搭載されているマザーボードと、G-Tuneシリーズに搭載されているマザーボードに大きな価格差がない。また、GALLERIAシリーズの多くがTW(サードウェーブ)と名付けられたOEM品のようになってきている。結局のところ、価格を重視したBTOショップで高品質なマザーボードというのは標準搭載されていないと考えたい。

どちらかというと、高耐久で価格を抑えたモデルと言ったところか。初心者や品質を気にしないユーザーであれば問題はない。昔ほど相性というリスクや低品質なものが採用されることもない。ゲームをプレイし、作業を進めるだけならマザーボードは価格ほどパフォーマンスに寄与しにくくなっている。

マザーボードの選択ができないことは、今ではあまりデメリットとは言えないのかもしれない。ただ、こだわりのあるユーザーや玄人レベルになると満足度は一気に低下する。もしマザーボードに強いこだわりがあるなら、BTOよりも自作の方が適しているだろう。

マザーボードの種類(チップセット)一覧【2022年】

Intel

 X299Z690H670B660H610Z590H570B560H510
ソケットLGA2066LGA1200LGA1200LGA1200LGA1200LGA1200LGA1200LGA1200LGA1200
オーバークロック対応対応非対応非対応非対応対応非対応非対応非対応
PCI-eレーン(GPU)44/2812 / 1612 / 126 / 80 / 80 / 240 / 200 / 120 / 6
PCI-e 構成1×16 or 2×8
or 1×8+2×4
1×16
or
2×8
1×16
or
2×8
1×161×161×16+1×4
or
2×8+1×4
or
1×8+3×4
1×16+1×41×16+1×41×16
SATA 3.0ポート888446664
USB3.2/3.1/3.0/2.00/0/10/4/84/10/10/142/4/8/142/4/6/120/2/4/103/10/10/142/4/8/142/4/6/120/0/4/10

AMD

 X570B550B450A520
ソケットAM4AM4AM4AM4
オーバークロック対応対応対応非対応
PCI-eレーン(GPU)44/3638/3036/2834/26
PCI-e 構成1×16 or 2×81×16 or 2×81×161×16
SATA 3.0ポート10866
USB3.1 / Total12/166/142/145/13
チップセットの特徴は上記のようになる。これは基本的なチップセットのスペックで、同じチップセットでもマザーボードによっては機能に差が生じたりする。上記のスペックは基本的に変わらないので、まずはこのスペックを確認してからマザーボードを選びたい。

Intel製の場合はCPUのオーバークロックに対応しているか否かが焦点となり、AMDの場合は価格と拡張性だろうか。グレードが下がると機能や性能も下がるので予算に合わせたものを選びたい。Intelの種類が多いのは世代毎にチップセットが変わるという特性からだ。

Intelの場合はおよそ2世代毎に対応ソケットが変更されている。現行の第12世代と旧式の第11世代がその境目で、両世代が現存しているので500シリーズのチップセットも掲載している。

各チップセットの特徴

数字が大きいほど高機能・高グレード

チップセットは数字が大きいほど優れた製品であると考えて間違いない。IntelのZ690を例に出すと、先頭のアルファベットがグレードを表し、最初の数字がシリーズを表している。2番目と3番目の数字が型番である。つまり、グレードはZで600シリーズの90番ということになる。数字が大きいほど優れていうというのは同じシリーズの中での話だ。シリーズが変わればその限りではなくなる。

例えばZ690とB660ではZ690の方が上である。これがH610という最低グレードのモデルと前世代のZ590では前世代の方が高くなる。あくまでもグレードとシリーズありきの数字である。もっとも、搭載するCPUの世代も異なってくるので、チップセットだけで判断するのは少し違う。

Intel製チップセット

Intel製チップセットはグレードがXとZの2種類のみオーバークロックに対応している。Xシリーズはやや特殊なモデルなので、ゲーミングPCや一般向けPCではZのみと考えたい。H670などのHの70番台は上位のZシリーズからオーバークロックの機能を外し、少し機能を削った廉価版の位置付けだ。機能と価格を両立しやすい反面、搭載できるモデルが限られてくる。

現行ではCore i7搭載モデルに多く採用されている。グレードBはHの機能をさらに削り、価格をぐっと抑えている。ロークラスからハイクラスまで幅広く採用される。価格を抑えられることが最大のメリットで主流になりつつあるチップセットだ。より価格を抑えたいCore i7やCore i5搭載モデルに採用されるやすい。やや機能をカットしているので価格重視のチップセットと言える。

最後にHの10番台だ。現行ではH610がそれにあたる。これはHの70番台の機能を大幅に削り、拡張性を犠牲にしつつ価格を抑えたものだ。価格は最も安いが、機能も大幅に抑えられるのでゲーミングPCには採用されにくい。価格を抑えたい一般向けPCに多い。ここまで犠牲にしたものが多ければ、あまりおすすめすることはできない

。Hグレードなので例はHの70をベースにしているが、基本的にはBの60番台を更に廉価にしたモデルと見て間違いない。性能よりも価格を何よりも重視したロークラスに採用される傾向がある。XはIntelのエクストリームシリーズ向けのチップセット、Zはハイエンド、Hはバランス(10番台は除く)、Bはローコストと考えておけばよさそうだ。

ショップによって取り扱いが異なるので注意したい。G-TuneではZかB、GALLERIAではZ、H、Bという取り扱いがある。価格や性能に合わせたものが採用されているので、選択の際はチェックしておきたい。オーバークロックに対応したCPUにZ以外のチップセットがあると恩恵が少し薄くなる。これだけ覚えておけば、そこまで悪いようにはならないはずだ。

Z690とH670の違い

Intel製チップセットのZ690とH670は全く特性の異なるモデルだ。Z690はハイエンド、H670はバランス型といったように、機能や性能はZ690の方が優れている。Z690よりも価格を控えめにしたのが、性能を削ったH670である。その最たる差はオーバークロックに対応しているか否かだ。IntelのCPUはCore i7-12700KやCore i7-12700KFのように、末尾のアルファベットにKが含まれたCPUはオーバークロックに対応している。

オーバークロックに対応したCPUにはオーバークロックに対応したチップセットを採用したい。オーバークロックに対応したCPUにオーバークロックに対応していないチップセットの組み合わせでは当然オーバークロックはできない。つまり、Core i7-12700KとH670ではCPUの性能を最大限引き出せないということだ。もっとも、オーバークロックに対応したCPUを使用していても、一度もオーバークロックを行わないことも珍しくない。

特に、Intel第12世代からはCPUの処理性能が跳ね上がり、Core i5でさえ従来のCore i9に匹敵するほどの性能を持っている。これだけ性能が伸びるとそれだけ発熱量も多くなる。第12世代のCPUに関してはオーバークロックのメリットよりもデメリットが上回ると考えられる。ただでさえ発熱量が多いCPUをオーバークロックすると、水冷式のCPUクーラーが必須条件になる。元々高い性能を有している第12世代ではオーバークロックのメリットは薄い。Core i9-12900Kのような最上位のCPUで処理が追いつかない、より高みを目指したい状況くらいだろうか。Core i7などでオーバークロックを行うなら、上位CPUを候補に挙げた方が無難だ。

チップセットに違いには性能に関わる箇所だけでなく、利便性に関わる部分にも差はある。例えば USBポートの数だ。20GのUSB 3.2の最大数はZ690が4つ、H670が2つだ。僅かながらUSBポートに差が生じる。

もっと細かいところではPCI-eのポート構成に差がある。これは比較の表に記載している。拡張性に影響が出てくることなので、よく見ておきたい。ここはZ690とH670よりも、B660とH610の方がデメリットとして顕著に出てくる。Z690とH670は比較的熟練したユーザーに向けられて設計されているように思う。余裕があるならZ690かH670を搭載したモデルを選ぶ方が無難かもしれない。

AMD製チップセット

AMD製のチップセットは数も少なく、グレードの特性だけ理解しておけばそれほど困らない。ハイエンドにX、バランスにB、ローコストにAの3種類だ。ゲーム用途であるならXかBを選択しておきたい。ロークラスのように性能が控えめなモデルであれば、価格を抑える目的Aを選択するのも悪くない。チップセットに関してはAMDは非常にシンプルで分かりやすい。

注意点は、これまで世代関係なく使用できたチップセットだが、3世代以降から使用できないチップセットが出てきた。何でも使用できた状態から、限定的に使用できる状態に変更されたことでやや複雑化したように感じる。CPUの換装だけを行うのであれば、現在搭載されているチップセットと、買い替え予定のCPUのソケットが合うかの確認を推奨したい。

マザーボード全般のこと

マザーボードの規格

マザーボードには大きさの規格がある。BTOパソコンではミドルタワーやフルタワーに採用されるATX、ミニタワーに採用されるMicroATX、コンパクトケースに採用されるMini-ITXの3つが主流だ。更にコンパクトなNano-ITXやMobile-ITXなどあるが、ゲーミングPCに採用されるのはせいぜいMini-ITXまでだ。これより小さくなるとゲーミングPCとしては性能や機能的に厳しくなる。

逆にATXよりも大きい規格も存在しているが、あまり一般的ではない。昔と比べて今のケースデザインも形状も優れている。特に内部スペースは以前とは比べ物にならない。そのため、MicroATX搭載モデルでもATX規格の電源を採用することもできる。ミニタワーでもATX搭載も物理的には可能である。ケースサイズに自由度のなかった頃と比べると、今はそこまで広い選択肢は必要ないのかもしれない。

一時はATX規格の後継にBTXという規格が浮上していた。しかし、これもCPUの省電力化やアンチIntel的な流れから数年で消え去った。そしてそのアンチIntelによって消え去ったBTXの後に、AMDがDTXという規格を発表。これもあっと言う間に消え去った。今ではATXかITXの2種類に収束している。もしかすると他にあるかもしれないが、ゲーミングPCでは2種類が主流である。

マザーボードのメーカー

ゲーミングPCや既製品のBTOパソコンなどに採用されているマザーボードはどこのメーカー製品かはっきり分からない。ツクモのようにメーカー名を記載しているショップは少ない。例えばG-Tuneはメーカー製品でもOEM製品を採用しているので、メーカーを固定しにくいということもある。市販の製品をショップオリジナルに変更したようなものである。

マザーボードにこだわるならホワイトボックスを採用したBTOショップは避ける方がいい。ドスパラのGALLERIAはメーカーや型番の記載がないしかし、搭載されているマザーボードは市販の製品から選ばれた標準的なモデルが多かったが、現在はそれらをベースとしたOEM製品が主となっているようだ。ホワイトボックスよりは市販の製品に近い印象を受ける。

昔は搭載されたパーツの空き箱を詰めていたが、今ではOEM主体となったことでそういったこともなくなりつつあるようだ。それだけ、パーツの品質が高くなり、OEM製品でも遜色なく使用できるようになったということだろうか。OEM製品を扱うショップはメーカーを固定することは難しい。しかしながら、ドスパラではメーカー名を記載しているので、どのモデルがベースとなったマザーボードなのか判断しやすい。

マウスコンピューターのように、そういった情報の記載がないショップでは購入して手元に届くまで、どこのメーカーのモデルか分からない。また、時期によって採用されるメーカーも異なるようなので、同じモデルであっても中身のメーカーが異なるということも起こり得る。

ノーブランドではあっても、どこのショップでも必ず有名なメーカー製品を採用しているのは間違いない。GIGABYTE、ASUS、ASROCKあたりが多い印象がある。ある程度の品質は約束されているので、そこまで悲観するような要素ではないように思う。

マザーボードの性能

マザーボードが性能に関わる部分はメモリとPCI-eだ。メモリのデュアルチャネル、拡張した際のPCI-eの接続レーン数だ。ただ、ベンチマークで1ランクほどの開きが出るほどのことでもない。ローコストモデルに無茶苦茶なPCI-e接続の拡張を行わなければ気にするほどでもないはずだ。

メモリの規格はCPUに依存する。ただ、少し前まではCore i5とCore i7でも対応したメモリ規格が異なっていることもあったが、今ではその辺りがほぼ統一されている。そのため、メモリの規格に関しては世代毎の管理と言ってもいいかもしれない。容量に関してはOS依存となるので、使用するOSによって異なる。

マザーボードは2つのメモリレーンで転送速度を向上させるデュアルチャネルくらいだろう。今は非対応モデルの方が珍しくなっているのであまり気にするほどではない。PCI-eの接続レーンに関しては少し複雑なものだ。物凄く端的にまとめると、PCI-eに接続する媒体が増えればそれだけGPUの性能が下がる可能性があるということだ。最近ではGen4接続が分かりやすいだろうか。

PCI-eのGen4接続が可能なのはPCI-e接続のNVMe対応SSDかグラフィックボードだ。現時点ではどちらか一方しか接続することが出来ず、SSDをGen4接続するとグラフィックボードがGen3接続となり、SSDのみが高速接続となる。一方で、グラフィックボードをGen4接続するとGPU性能がアップするが、SSDはこれまで通りのNVMeのパフォーマンスとなる。

この場合はグラフィックボードをGen4接続する方が恩恵は大きいと考えられている。しかしながら、ゲーミングPCではSSDをGen4接続したモデルが多いように感じる。それらのことも加味すると、PCI-eに接続する増設を大々的に行うならH670やZ690のようなものを選ぶべきだ。

マザーボードの場合同じチップセットでも価格に大きな差が生じることがある。これはマザーボードの機能や性能によるもので、基本的には価格相応である。USBポートはチップセットで最大数は決められているが、実際に搭載される数はマザーボードによる。オーバークロックに対する機能もマザーボードによって異なる。こういった部分で価格に差が生じていく。

自作する時、大きな壁となるがマザーボード選びだ。ここにコストを掛けすぎるとBTOパソコンよりも圧倒的な価格が高くなる。今はサポートの関係もあって、BTOパソコンより安く自作を組み上げることに魅力はない。どちらかというと、BTOパソコンにはない高品質なモデルを組み上げることに魅力がある。

そういった意味では、このマザーボードにこそお金を掛けるべきなのかもしれない。ただ、昔と比べると廉価版でも機能は必要十分なほどよくなり、相性も考えなくてよくなった。よほど強いこだわりがなければスルーされがちな部分でもある。

ゲーミングPCに搭載されるマザーボード

自作する際は、どのマザーボードを採用するのかメーカー単位で選択することができる。しかし、ゲーミングPCは搭載されているのだから基本的には選択することができない。メーカーについては、詳細情報を見ても記載されていない。中を確認しなければどのメーカーのマザーボードなのか分からない。

多くのショップがホワイトボックスを採用しているので仕方がないだろう。ただ、ツクモはメーカーと型番を記載しているので分かりやすい。例えば、ドスパラは市販されているメーカー品を使用している。在庫や入荷の関係で柔軟に対応出来るように記載していないショップも多い。

G-Tuneはメーカーオリジナル製品を採用している。これが所謂ホワイトボックス製品である。MSIやASROCKなどの市販製品に手を加えたオリジナルの型番を持つモデルだ。似た製品はメーカーから出ているので形状は分かりやすい。ただ、ドスパラと同じく、常にその製品を使用しているわけではない。購入時期によっては同じ製品でも使用されるマザーボードが違ったりする。

G-Tuneのデメリットは、メーカーオリジナルの製品を使用している点だ。ドスパラは市販されているマザーボードを搭載しているのでドライバ等が見つかりやすい。G-TuneはG-Tune専用のマザーボードなのでドライバ情報が出てこない。購入したらバックアップをしっかり取っておかなければ入手が非常に困難である。

チップセット別おすすめのゲーミングマザーボード

ASUS ROG STRIX X570-F GAMING

ASUS ROG STRIX X570-F GAMING


AM4に対応した人気チップセットX570搭載のマザーボードだ。PCIe 4.0やHDMI 2.0に対応している。ゲームを快適にプレイする要素の詰まったマザーボードである。比較的価格も選びやすいものなので、標準的な製品として見ておきたい。卓越した機能を持っているわけではないが、冷却に関する機能などは優れている。どれを選べばいいか分からないなら、まずはこのあたりをチェックしておきたい。

MSI MAG B550M MORTAR

MAG B550M MORTAR


AM4に対応したB550搭載のマザーボードだ。第4世代のRyzenを搭載するのに適しているが、第3世代以前ではあまり恩恵はないように感じる。世代をあまり気にせず使用できるのはRyzenシリーズの強みだ。しかし、最新の機能に対応したモデルはどうしても価格が高くなる。コストパフォーマンスを重視した選択であるはずのB550搭載のマザーボードが微妙になる。

Gen4にも対応しているので、M.2 SSDの読み込み速度を大幅に向上させることができる。ただし、NVMe対応したSSDでなければならないので注意して欲しい。MSI MAG B550M MORTARは目立った機能のない価格を重視したマザーボードに近い。機能面は必要十分に留まっている。

ROG STRIX Z690-A GAMING WIFI D4

ROG STRIX Z690-A GAMING WIFI D4


デザイン性と機能性に優れるZ690搭載のマザーボードだ。Wi-FiとBluetoothに標準対応しているので、LANケーブルもなくすぐにパソコンを使用できる。HDMI 2.1、Display Port 1.4に対応しているので、高リフレッシュレートにも対応しやすい。白を基調としたマザーボードなので白いケースに合わせやすい。クリアパネルを採用したケースに対しても合わせやすいので、デザインを重視するユーザーにもおすすめだ。M.2スロットが4つあるので、高速ストレージで固めることもできる。

また、目玉と言えるのはPCI-e 5.0に対応したスロットを用意しているところだ。ただ、PCIe 5.0に対応したSSDやグラフィックボードは存在していない。RTX 4000シリーズから対応するのではないかと言われている程度で、実用面ではまだまだの技術だ。それでも、先々のことを考えると最新の技術が採用されているのは強みとなり得る。

H670 PG Riptide

H670 PG Riptide


価格をしっかり抑えたH670搭載のマザーボードだ。比較的安めのモデルながらPCIe 5.0をサポートする最新技術を搭載しているのは嬉しい。他にもDDR4-5000をサポート、PCIe 4.0も当然サポートしている。基本的には安価なマザーボードらしく、無駄や贅沢を削ぎ落としたモデルだ。

単に価格を安くするためだけにコストカットしたモデルではない。SATA 3.0は4つしかないが、M.2スロットが3つある。構成面では新しいモデルならではのものが各部に見られる。安価で選びやすいだけではなく、扱いやすさも魅力のマザーボードだ。拡張性は少し落ちるので、標準的なモデルや価格は安くてもしっかりしたモデルを選びたいユーザーに適している。

MSI PRO B660M-E DDR4

MSI PRO B660M-E DDR4


B660は価格を抑えるのに適したチップセットだ。Micro ATXの規格では機能も拡張性もカットされるのでより安価に選択できる。ただし、H670に対して価格的なアドバンテージがあるとは思えない。現時点ではB660を選択するメリットはなさそうだ。もちろん、BTOパソコンであれば価格差はしっかり現れているのでメリットはある。

単品ではデメリットしかないように見えるので、積極的に選択肢に入れるものではない。もしかすると、同じ価格であってもH670にない機能があるのではないかと思ったが、そんなこともないようだ。一応B660搭載のマザーボードもピックアップしてみたものの、おすすめできるかというとそうでもなさそうだ。

最後に-BTOメーカーでの購入では優先度が低い

マザーボードは搭載できるCPUやメモリ等を決定する非常に重要なパーツだ。これがなくてはパソコンにはならないほど重要である。しかし、BTOパソコンなどの一般的なゲーミングPCでは、マザーボードを変更することはできない。マザーボードに必要な機能があるかどうかの確認も難しい。メーカーが同じでもOEM版には専用のソフトウェアの使用が制限されていることもある。

そのため、CPUに合ったチップセットが採用されているかの確認をする程度になる。BTOパソコンの場合、マザーボードは最も妥協される部分でもある。CPUとGPUとメモリが性能に重要な影響を与え、ストレージや電源が構成を支えているという基本がある。マザーボードは自作でもコストカットを行う際には最も妥協される部分だ。

性能や特性を知っていればメリットやデメリットは分かっても、性能を体感しにくいパーツである。どうしても、CPUやGPUに比べて優先度が低い傾向にある。特に、予算がある程度決まっているユーザーにとっては、最優先にできない部分だ。いかにマザーボードが優れていても、ゲームや作業が快適になることはない。性能があってのマザーボードだ。

今はオーバークロックなしでも高性能なCPUが非常に多いので、それも時代の流れとして受け入れられるのだろう。あまりマザーボードやチップセットを重視するような時代ではなくなっているようにも思う。もっとも、選択権がない以上は優先度も何もない話だ。ここでは簡単にマザーボードの役割や機能を理解しておくくらいでよさそうだ。

性能に直結しないことから、一部のユーザーがこだわるニッチなパーツになっていると言えなくもない。それだけBTOパソコンというものが浸透しているということだ。マザーボードの交換はパーツ交換の中で最も手間が掛かる。パーツや配線はほぼ全てマザーボードに接続されている。そのため、それを一度全て外さなくてはならない。

接続の場所を忘れてしまうとパソコンが起動しないということもある。時代は進んでもマザーボードの接続先の分かりにくさは変わらない。ストレージは接続場所を変えると読み込まれなくなることもある。不具合やエラーと戦いながら覚えていくことになる。しかしながら、今のパソコンは非常に高性能だ。

買い替えやパーツ交換までの期間は非常に長い。最新のCPUを選択しておけば、それだけ不具合やマザーボードの不調から遠ざかると言える。マザーボードは非常に重要なパーツながら今は優先度が低い。それだけ選択肢に入るものが優秀になったということでもある。あまり気にしないくらいがちょうどいいのかもしれない。

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