
Core i7-14650HXの性能比較&ベンチマーク検証を行っていく。Intel第14世代のハイエンドHXシリーズのモデルだ。Core i7-13650HXの後継モデルという位置づけになる。アーキテクチャ的にはCore i7-13650HXと同じRaptor Lakeのリフレッシュモデルとなる。今世代になってPコアが2つ増えて16コア24スレッドというスペックを実現している。パフォーマンス面では有利になるはずだ。相対的な立ち位置については、「CPU性能比較表【モバイル向け】充実の絞り込み機能付き」を参考にしていただければと思う。
- 長所
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- ハイエンドモデルながら価格はリーズナブル
- 16コア24スレッドと高スペック
- 短所
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- 世代的には2世代前の型落ちとなる
- 組み合わせるGPUはミドルクラスが主流
Core i7-14650HXの基本スペック
3行でわかる Core i7-14650HX の立ち位置
- Core i7-13650HXのRefreshモデル。Raptor Lakeアーキテクチャ・10nmプロセス・ダイサイズは共通のまま、Pコアが2基増えて16コア24スレッドに強化。L2キャッシュは4MB・L3キャッシュは6MB増量された。
- 最大クロックはPコアが5.2GHz(+0.3GHz)、Eコアが3.7GHz(+0.1GHz)に向上。ただし定格クロックはP・Eともに低めだ。対応メモリはDDR5-5600へと強化されている。
- 同世代上位のCore i7-14700HXはEコアが4基多い20コア28スレッドで最大クロックも高い完全な上位互換。内蔵グラフィックスの実行ユニットも倍増の32となる。
Core i7-14650HXは、Core i7-13650HXのRefreshモデルと考えるとよい。コードネームはRaptor Lake-Refreshで、実はCore i7-13650HXとアーキテクチャは共通だ。10nmプロセスを採用していてダイサイズは257mm²と変わらない。トータルコアはPコアが2基増えて14コア20スレッドから16コア24スレッドへと強化されている。Pコアの定格クロックは0.4GHz低いが、最大クロックは0.3GHz高い。Eコアも定格クロックは0.3GHz低いものの、最大クロックは0.1GHz高くなっている。このあたりはRefreshモデルとして進化した部分だ。オーバークロック対応は共通となる。
Pコアが増えたこともありL2キャッシュは4MB多い24MB、L3キャッシュも6MB多い30MBだ。キャッシュ回りはゲームプレイにおいて重要な役割を果たす。対応メモリもDDR5-4800からDDR5-5600と高クロックなモデルをサポートしている。DDR4-3200への対応を廃止していないのは朗報だろう。内蔵グラフィックスはIntel UHD Graphicsで、実行ユニット数は16と変わっていないがグラフィックス周波数がわずかに引き上げられている。PBP・MTPは同じだ。Core i7-14650HXは2024年1月8日の発売でおおよそ1年ぶりの新モデルとなる。
同世代上位モデルのCore i7-14700HXと比較すると完全な上位互換であることがわかる。大きいところだとEコアが4基増えて20コア28スレッドとより高いスペックを持っている。Pコアの最大クロックは5.5GHzで0.3GHzも高く、Eコアの最大クロックも3.9GHzと0.2GHz高い。L2キャッシュは4MB多い28MB、L3キャッシュも3MB多い33MBだ。内蔵グラフィックスも実行ユニットが倍増の32となる。PBP・MTPは共通だ。

管理人
Core i7-14650HX搭載ゲーミングノートPCの性能と特徴
i7-13650HXから順当な進化を遂げる

Core i7-14650HXの性能スコアは27,143と高くなっている。上記テーブルの数値はすべて電力制限解除あるいはそれに準ずる環境においてのスコアである点を抑えておいてほしい。従来モデルのCore i7-13650HXよりも10%弱パフォーマンスが向上している。Core i7-13700HXを上回ることができたのはPコアが増えたからだろう。同世代の上位モデルであるCore i7-14700HXと比べると7%弱低くなっている。
Core i7-14700HXは24コア32スレッドとより高いスペックを誇る。次世代のCore Ultra 7 255HXとの性能差は15%程度とやや大きい。デスクトップ向けモデルで言えば定格のCore Ultra 7 265やCore Ultra 5 245Kが近い。特に倍率ロックフリーモデルでクロック周波数の高いCore Ultra 5 245Kは属性的にも共通点が多い。モバイル向けモデルだとハイエンドのCore i7シリーズでもCore Ultra 5 245Kに届かない。
電力制限を解除した場合Core Ultra 5 245Kは15%程度スコアが高くなり34,623となる。Core i7-14650HXとの性能差は28%程度まで広がる。設計的にモバイル向けCPUは不利であるのは間違いない。TDPに余裕のあるデスクトップ向けモデルはパフォーマンスが伸びやすい。それでも世代を重ねるごとに性能が高くなっているのも事実だ。
ワットパフォーマンスはそこまでよくない
FF14ベンチマーク(フルHD×最高品質)計測時の消費電力
| 製品名 | ゲーム平均 | ゲーム最大 | アイドル平均 |
|---|---|---|---|
| Ryzen 9 9955HX | 44.7W | 114.8W | 12.1W |
| Core Ultra 9 275HX | 39.6W | 103.3W | 8.5W |
| Core i7-14650HX | 57.9W | 70.4W | 9.1W |
※数値が小さいほど省電力。バーは各項目の最大値を100%とした比率。
Core i7-14650HXのゲーム平均時の消費電力は57.9W、ゲーム最大は70.4Wとなる。ゲーム平均は次世代のフラグシップモデルであるCore Ultra 9 275HXよりも消費電力が高い。アイドル時の平均消費電力も9.1Wと7%高くなっている。前世代Raptor Lakeのリフレッシュモデルで大きくアーキテクチャが進化したわけではないので、ワットパフォーマンスがそこまでよくないのは仕方がないのかもしれない。
その点Core Ultraシリーズ2では省電力性が向上している。プロセスの微細化やチップレット構造がプラスに働いているのだろう。
搭載モデルのGPUは70番台まで選択可能
Core i7-14650HXとの組み合わせとなるのは50番台や60番台が主流だ。MSIからGeForce RTX 5070 Mobile搭載モデルがリリースされているぐらいで基本的にはミドルクラスがメインとなる。液晶ディスプレイもフルHD×144Hzが中心となる。高解像度モニターを搭載したモデル自体ほとんどない。こちらも先に述べたMSIでWQHDディスプレイ搭載モデルがあるぐらいとなる。
TDP 55Wとモバイル向けCPUとして高めに設定されていることを考えると物足りなさはある。70番台や80番台を搭載したモデルになると現行のCore Ultra 9 275HXやCore Ultra 7 255HXがメインだ。すでに2世代前のハイエンドHXシリーズはお役御免となりつつあるのかもしれない。
Core i7-14650HXのベンチマーク一覧
Cinebench R23


Cinebench R23でのマルチコアは23,063、シングルコアは1,940となる。従来モデルのCore i7-13650HXと比べるとマルチコアが26%高く、シングルコアも3%弱高い。Core i7-13700HXと比べるとマルチコアが5%高いが、シングルコアは3%低い。マルチコアスコアはCore Ultra 5 245Kが近い。一方で、シングルコアは10%程度劣っている。
Cinebench 2024


Cinebench 2024は次世代のレンダリングベンチマークソフトとなる。レンダリング量を増やすなど最近のメニーコアCPUのパフォーマンスを計測するのに適している。Core i7-14650HXのマルチコアは1,285で、シングルコアは114だ。Core i-13650HXと比べるとマルチコアが8%高く、シングルコアが4%高くなっている。上位のCore i7-14700HXと比べるとマルチコアが9%低く、シングルコアは7%低い。定格のCore Ultra 5 245Kと比べるとマルチコアが7%低く、シングルコアも15%低くなっている。やはりデスクトップ向け倍率ロックフリーモデルのCPUは性能が高い。
Blender


Blenderのベンチマークスコアは311.34となる。Core i7-13650HXよりも13%高く、Core i7-13700HXよりも5%弱高いスコアだ。上位のCore i7-14700HXとの性能差は7%程度低くなっている。junkshopやclassroomでは同等のスコアだ。デスクトップ向けのCore Ultra 5 245Kを上回るスコアは評価できる。
Handbrake


動画のエンコードに掛かる時間を計測している。Core i7-13650HXと比べるとH.265で13%速く、H.264でも3%弱速くなっている。おおよそCore i7-13700HXと同等のパフォーマンスだ。Core Ultra 5 245Kと比べると性能差は大きく最大で20%劣っている。ハイパフォーマンスモデルであるCore Ultra 9 185HやCore i7-13700Hと比べると大きく上回っていることがわかる。
7-Zip


Zipファイルの展開及び圧縮速度をまとめている。Core i7-1365HXと比べると展開速度が7%速く、圧縮速度も7%弱速くなっている。Core i7-13700HXよりも2%-3%程度高速だ。なぜかデスクトップ向けモデルがうまくパフォーマンスを発揮できていない。特にCore Ultra 5 245Kの展開速度は1,285,911とCore i7-14650HXよりも20%近くも遅い。一方で、圧縮速度はCore i7-14650HXと同等だ。
Adobe Photoshop


画像編集におけるパフォーマンスを計測している。Core i7-13650HXよりも3%速く、Core i7-13700HXよりも1%弱速い。上位のCore i7-14700HXと比べると10%弱遅くなっている。デスクトップ向けモデルが強くCore Ultra 5 245Kのスコアは8,008とCore i7-14650HXを13%弱高くなっている。
Core i7-14650HX搭載ゲーミングノートPC一覧
LEVEL-15FX157-i7-PKSX(パソコン工房)
コスパ
9.4
- ハイエンドのCore i7-14650HX搭載
- メモリ16GB、SSD 1TBと平均以上の構成を持つ
- RTX 5050 Mobile搭載モデルとしてはやや高い
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GALLERIA RL7C-R56-5N(ドスパラ)
コスパ
10.0
- i7-14650HX×RTX 5060 Mobile搭載の安価なモデル
- 人気のGALLERIAブランド
- メモリ16GB、SSD 500GB Gen4 NVMeと構成が平凡
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あと13日9時間
GALLERIA RL7C-R55-5N(ドスパラ)
コスパ
9.0
- 人気のガレリアブランド
- RTX 5050搭載の高コスパモデル
- CPUは旧世代(第14世代)の組み合わせ
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3,000円OFFクーポン発行中 8/31 23:59まで
あと13日9時間
Crosshair-16-HX-E14WGK-2693JP(MSI)
コスパ
5.5
- 16.0インチWQXGAディスプレイ採用
- RTX 5070 Mobile搭載のハイクラスモデル
- ハイエンドのCore i7-14650HX搭載
- メモリDDR5 32GB、SSD 1TB NVMeと充実の構成
- 旧世代CPU搭載
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ベンチマークテスト環境

| モデル | GALLERIA RL7C-R55-5N(レビュー) |
|---|---|
| ディスプレイ | 15.6インチフルHD 144Hz |
| CPU | Core i7-14650HX |
| GPU | Nvidia GeForce RTX 5050 Laptop |
| メモリ | DDR5-4800 16GB |
| ストレージ | SSD 500GB Gen4 NVMe |









