
Core Ultra 7 265Kの性能比較&ベンチマーク検証を行った。2024年10月24日に発売されたCore Ultra 200Sシリーズの倍率ロックフリーモデルだ。Core Ultra 9 285Kに次いで高い性能を持つ。Core i7-14700Kの後継モデルとなる。Arrow Lake世代では、様々な要因からハイパースレッディングを廃止している。スペック的には20コア28スレッドから、20コア20スレッドとスペックダウンだ。IPCの改善などでより高いパフォーマンスを期待できる。
型番がCore Ultra 7 275Kではなく、Core Ultra 7 265Kとなったのは興味深い。このグレードで”6”が付されるのはSandy BridgeのCore i7-2600K以来だ。発売時の価格帯で競合となったのはRyzen 9 9900Xだ。値下がりが進んだ現在は、Ryzen 7 9700Xとほぼ同じ価格帯になっている。今おすすめできる搭載モデルはないので、2026年3月に登場したArrow Lake RefreshのCore Ultra 7 270K Plusを検討しよう。Eコアの増量やD2D周波数の見直しなどでゲーム性能が大きく向上している。
- 長所
-
- 20コア20スレッドというスペックを持つ
- 省電力性が向上している
- 内蔵GPUの性能が向上している
- 単体モデルの価格が下落傾向にある
- 短所
-
- 弱点をカバーしたCore Ultra 7 270K Plusが登場
- ゲーム性能は従来モデルに劣ることがある
- マザーボードのソケットがLGA1851に変更された
| コードネーム | Arrow Lake |
|---|---|
| プロセス | 3nm |
| コア/スレッド数 | 20コア(8P+12E)/ 20スレッド |
| 定格/最大クロック(P) | 3.9 GHz / 5.5 GHz |
| 定格/最大クロック(E) | 3.3 GHz / 4.6 GHz |
| L2キャッシュ | 36MB |
| L3キャッシュ | 30MB |
| PBP | 125W |
| MTP | 250W |
| ソケット | LGA1851 |
| MSRP | $394 |
| 価格 | 49,800円~ *2026/9時点 (52,800円/Fモデル) |
| 発売日 | 2024年10月24日 |
| 評価 |
・総合評価 9.0 ・ゲーム評価 7.0 |
Core Ultra 7 265Kの基本スペック
Core i7-14700Kと比較
3行でわかる Core Ultra 7 265K の立ち位置
- 従来モデルのCore i7-14700KからArrow Lakeへアーキテクチャが一新。チップレット構造を採用し、コンピュートタイルは10nm→3nmへ微細化された。ハイパースレッディングは廃止され20コア20スレッドとなるが、IPCはPコアで9%、Eコアで32%改善されている。
- Pコア・Eコアともに定格クロックが引き上げられ、L2キャッシュは8MB増の36MB。DDR5-6400・NPU・PCI-Express Gen 5 20レーンに対応する。一方でDDR4は非対応、ソケットもLGA1851へ変わり互換性はない。
- 上位のCore Ultra 9 285Kとはアーキテクチャ共通で、差はEコア4基とキャッシュ容量。発売時はCore i7-14700Kより11,000円高かったが、現在はCore i7-14700Kより20,000円安く、Core Ultra 9 285Kの半額以下で購入できる。
Core Ultra 7 265Kは、Raptor Lake-RefreshであるCore i7-14700Kの後継モデルだ。コードネームはArrow Lake。プロセスは10nm→3nmへと微細化された。また、Arrow Lakeでは複数のタイルを組み合わせたチップレット構造を採用している。コストを考えた上での選択だろう。根幹部分であるコンピュートタイルには最新の3nmプロセスを採用し、その他のSoCタイルとI/Oタイルは6nmプロセスを、グラフィックスタイルは5nmプロセスを採用している。
コンピュートタイル以外はプロセスの微細化による恩恵を受けづらく、旧世代のプロセスを採用することでコストを抑える効果がある。不具合があってもタイルごとに考えればよくモノリシックよりもリスクを分散しやすい。Core Ultra 7 265Kのトランジスタ数は178億で、ダイサイズは243mm²だ。Core i7-14700Kよりも少しだけ小さい。コア・スレッドは20コア20スレッドとハイパースレッディングに非対応となり、8スレッド少ない。もちろん少なくなった分はIPCの改善などでカバーされている。
PコアはRaptor CoveからLion CoveになりIPCは9%改善された。同様に、EコアもGracemontコアからSkymontコアになりIPCが32%も改善されている。また、プロセスの微細化の恩恵もあって、クロック周波数が引き上げられている。Pコアの定格クロックは0.5GHz高く、最大クロックは0.1GHz低い。Eコアの定格クロックは0.8GHz高く、最大クロックも0.3GHz高い。L2キャッシュは8MB多い一方で、L3キャッシュは3MB減少となっている。
対応メモリはDDR5-6400とより高クロックなメモリをサポートしている。Core i7-14700Kで対応していたDDR4メモリは非対応だ。内蔵GPUは、Intel UHD 770からIntel Graphicsへと変更されている。Intel Arc(4コア)なので性能は大きく向上していると考えられる。AI処理用のIntel AI Boostを搭載しているのもポイントだ。今後対応アプリケーションが増えれば魅力は増すだろう。PCI-ExpressがSSD(Gen 5 NVMe)分だけ増えている。ソケットはLGA1851になり、LGA1700との互換性はない。プラットフォームの一新が必要となる。PBPは125Wと共通だが、MTPは3W低くなっている。MSRPは$15安い。
発売時の国内価格はCore Ultra 7 265Kが69,800円~で、Core i7-14700Kよりも11,000円高かった。現在はCore Ultra 7 265Kが49,800円、Core i7-14700Kが69,800円とCore Ultra 7 265Kの方が20,000円安く、価格が逆転している。Fモデル同士でもCore Ultra 7 265KF(52,800円)の方がCore i7-14700KF(65,480円)より12,680円安い。
Core Ultra 200SシリーズのフラグシップモデルであるCore Ultra 9 285Kとスペックを比較していく。プロセスなどのアーキテクチャは共通だ。Eコアが4基増えて24コア24スレッドとなる。Pコアの定格クロックは0.2GHz低く、最大クロックは0.2GHz高い。Eコアの定格クロックは0.1GHz低く、最大クロックは同等だ。
L2キャッシュは40MBで、L3キャッシュは36MBとなる。それぞれ4MB・6MB多い。内蔵GPUや内蔵NPUは共通だ。PBPやMTPにも違いはない。実働では差が生まれるはずだ。MSRPは$589とCore Ultra 7 265Kよりも$195高い。発売時の国内価格は115,800円~とCore Ultra 7 265Kよりも46,000円高かった。現在はCore Ultra 9 285Kが112,350円とCore Ultra 7 265Kよりも62,550円高く、Core Ultra 7 265Kは半額以下で購入できる。

管理人
Ryzen 9 9900Xと比較
3行でわかる Core Ultra 7 265K とRyzenの関係
- 競合のRyzen 9 9900XもZen 5世代のチップレット構造(CPUコアダイ4nm+I/Oダイ6nm)。全コアがPコア相当の12コア24スレッドで、スレッド数はCore Ultra 7 265Kより4スレッド多く、L3キャッシュは64MBと2倍以上となる。
- Core Ultra 7 265KはDDR5-6400対応、内蔵GPUの性能、NPU搭載で優位に立つ。一方でMTPはRyzen 9 9900Xの162Wに対して250Wと88W高い。
- 発売時はRyzen 9 9900Xが10,649円高く、Ryzen 7 9700Xが10,000円安かった。現在はRyzen 9 9900X(70,280円)より20,480円安く、Ryzen 7 9700X(47,320円)とは2,480円差でほぼ同じ価格帯となった。
競合であるAMD製CPUと比較していく。アーキテクチャが異なるため数値の比較だけに意味はないかもしれないが、特性を理解する上で役立つはずだ。発売時の価格を見ると直接の競合は上位グレードに位置するRyzen 9 9900Xとなる。Ryzen 9 9900Xは最新のZen 5アーキテクチャを採用した高パフォーマンスモデルだ。
Ryzen 9 9900Xも、Core Ultra 7 265Kと同じように複数のダイ(タイル)を組み合わせたチップレット構造となっている。CPUコアダイ2基とI/Oダイ1基の構成で、Core Ultra 7 265Kよりもシンプルだ。根幹部分であるCPUコアダイのプロセスは4nmで、I/Oダイのプロセスは6nmとなる。これもコストの面から重要度の低いダイでは従来のプロセスを活用している形だ。ダイサイズは合計263.2mm²となる。
コア・スレッドは12コア24スレッドだ。全てPコア相当のコアでハイパースレッディング(SMT)に対応している。コア数はCore Ultra 7 265Kより8基少ないが、スレッド数は4スレッド多い。定格クロックは4.4GHzで、Core Ultra 7 265KのPコアよりも0.5GHz高い。最大クロックも0.1GHz高くなっている。L2キャッシュは12MBでCore Ultra 7 265Kよりも24MB少ない一方で、L3キャッシュは64MBで、Core Ultra 7 265Kの2倍以上だ。
対応メモリはDDR5-5600となっている。内蔵GPUはRadeon Graphicsだ。AMDはメインストリームにおいてそこまで内蔵GPUの性能を重視しておらずここはCore Ultra 7 265Kが優勢だ。NPUも搭載していない。PCI-Expressは、Gen 5, 24 Lanesとなる。PBPは120W、MTPは162WとCore Ultra 7 265Kより88W低い。MSRPは$499とCore Ultra 7 265Kよりも$105高い。
発売時の国内価格はRyzen 9 9900Xが80,449円で、Core Ultra 7 265Kとは10,649円の差があった。現在はCore Ultra 7 265Kが49,800円、Ryzen 9 9900Xが70,280円とRyzen 9 9900Xの方が20,480円高い。Core Ultra 7 265Kの値下がりが大きく、価格差は発売時の約2倍に広がっている。
下位グレードのRyzen 7 9700Xとも比較していく。Ryzen 7 9700Xは8コア16スレッドの高性能モデルだ。定格クロックは3.8GHz、最大クロックは5.5GHzとなる。CCXが1基のみなのでゲームプレイなどにおいて有利なCPUだ。L2キャッシュは8MBで、L3キャッシュは32MBとなる。PBPは65W、MTPは88Wが標準で、BIOSから105W(MTP 142W)設定に切り替えることもできる。MSRPは$359とCore Ultra 7 265Kより$35安い。
発売時の国内価格はRyzen 7 9700Xが59,800円とCore Ultra 7 265Kより10,000円安く、Core Ultra 7 265Kもこのぐらいの価格まで下がるのではないかと考えていた。実際にCore Ultra 7 265Kは49,800円まで値下がりし、Ryzen 7 9700X(47,320円)との差は2,480円まで縮まった。現在はRyzen 7 9700Xが直接の競合といえる。

管理人
Core Ultra 7 265Kの最新評価【2026年】
| 型番 | ゲーム性能 | 価格 | コスパ |
|---|---|---|---|
| Ryzen 7 9800X3D(8/16) | 72,800 | 0.618 | |
| Core Ultra 7 270K Plus(24/24) | 57,980 | 0.655 | |
| Ryzen 7 9700X(8/16) | 47,320 | 0.798 | |
| Core i7-14700KF(20/28) | 65,480 | 0.548 | |
| Core i7-14700F(20/28) | 61,980 | 0.578 | |
| Ryzen 7 5700X3D(8/16) | 54,900 | 0.646 | |
| Core Ultra 5 250K Plus(18/18) | 41,680 | 0.848 | |
| Ryzen 5 9600(6/12) | 40,800 | 0.857 | |
| Ryzen 5 9500F(6/12) | 36,153 | 0.943 | |
| Core Ultra 9 285K(24/24) | 112,350 | 0.301 | |
| Ryzen 7 7700(8/16) | 24,900中古 | 1.338 | |
| Core Ultra 7 265K(20/20) | 49,800 | 0.668 | |
| Core Ultra 7 265KF(20/20) | 52,800 | 0.630 | |
| Core Ultra 7 265F(20/20) | 54,980 | 0.604 | |
| Ryzen 5 7500F(6/12) | 26,980 | 1.148 | |
| Core Ultra 5 225F(10/10) | 24,480 | 1.246 | |
| Ryzen 5 7600(6/12) | 28,440 | 1.056 | |
| Core i5-14400F(10/16) | 27,980 | 1.038 | |
| Ryzen 7 5700X(8/16) | 34,800 | 0.777 |
Core Ultra 7 265Kは現在49,800円で、発売時から20,000円値下がりしている。CPU内蔵グラフィックス非搭載のCore Ultra 7 265KFは52,800円で、現在は通常モデルの方が3,000円安い。前世代のCore i7-14700K(F)と比べるとゲーム性能は低いが、価格が逆転したことでゲーム性能に対するコストパフォーマンスは上回っている。20コア20スレッドとハイパースレッディング廃止となってもマルチコア性能は引き上げられていて、悪くない選択肢になり得る。
フラグシップモデルであるCore Ultra 9 285Kと比べても選びやすいように思う。Core Ultra 9 285Kとゲーム性能はそれほど変わらず、価格は半額以下だ。Intel製CPUにこだわりがなければRyzen 7 9700Xもおすすめだ。2,480円安い価格でより高いゲーム性能を持つ。マルチコア性能は劣る点はご留意いただきたい。AM5プラットフォームは次世代でも利用できる予定で長く使い続けられるというメリットがある。
次世代モデルに当たるArrow Lake Refresh世代のCore Ultra 7 270K Plusが登場している。価格は+8,180円でゲーム性能は14%高い。競合のRyzen 7 9700Xを上回るゲーム性能を発揮する。Core Ultra 7 265Kを候補に入れている方は少し予算を上げてCore Ultra 7 270K Plusを選ぶ方が幸せになれそうだ。同じLGA1851プラットフォームが利用できる。
Core Ultra 7 265Kの特徴&注意点【2024年時点】
ゲーム性能はi7-14700Kに劣る

Core Ultra 7 265Kのゲーム性能は33,283ptだ。最新のCPUとしては物足りないスコアといえるだろう。前世代のCore i7-14700Kと比べて13%程度パフォーマンスが低い。次世代モデルの方が性能が低くなってしまうというのは異例中の異例だ。下位モデルであるCore i5-14600Kにも及ばない。評判が悪くなってしまうのは仕方がないだろう。プロセスの微細化などアーキテクチャが進化してもパフォーマンスが落ちてしまっては本末転倒だ。
競合のRyzen 7 9700Xと比べても7%弱低いスコアとなっている。Ryzen 7 9800X3Dなどの3D V-Cache搭載モデルとの差は広がるばかりだ。Core Ultra 200SシリーズのフラグシップモデルであるCore Ultra 9 285Kでもそこまでスコアが伸びず苦戦している。Intelとしても想定外の結末(HotHardware, 2024)だったようだ。近い将来アップデートでゲーム性能の改善を図るということで今後ゲーム性能が向上する可能性がある。
今回のスコアはあくまでも記事執筆時点のものであることを理解して欲しい。正直、現時点でCore Ultra 7 265Kを購入するのはおすすめできない。筆者のようなレビュワーあるいはYoutuber向けの方といえそうだ。いくら将来的に改善されるとはいえどうなるかわからない。今ならCore i7-14700K(F)を購入する方が満足できるだろう。プラットフォームコストも抑えられる。数世代前のCPUを使用していてせっかくなら最新のLGA1851プラットフォーム環境を構築したいならアップデートを待とう。
省電力性が著しく向上している

CPUの総合性能に関しては後退ということはないが、従来モデルのCore i7-14700Kとほとんど変わらない性能だ。Arrow Lake世代のハイライトは、プロセスの微細化やハイパースレッディングの廃止などによる省電力性の向上にある。実際Core i7-14700Kと比べて30%程度消費電力が抑えられている。同等の性能を持っていることを考慮すれば省電力性が高くなったことが証明できる。
消費電力一覧

ゲーム性能に対するコスパが低い
| 製品名 | コア/スレッド | ゲーム性能 | 価格 | コスパ | 発売日 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ryzen 7 9800X3D | 8/16 | 45,025 | – | – | 2024/11/15 |
| Ryzen 9 7950X3D | 16/32 | 42,444 | 126,800 | 0.335 | 2023/03/03 |
| Ryzen 7 7800X3D | 8/16 | 42,174 | 96,800 | 0.436 | 2023/04/06 |
| Core i9-14900K | 24/32 | 38,957 | 79,780 | 0.488 | 2023/10/17 |
| Core i9-14900KF | 24/32 | 38,957 | 76,480 | 0.509 | 2023/10/17 |
| Core i7-14700K | 20/28 | 38,356 | 60,970 | 0.629 | 2023/10/17 |
| Core i7-14700KF | 20/28 | 38,356 | 55,480 | 0.691 | 2023/10/17 |
| Ryzen 9 9950X | 16/32 | 34,729 | 113,800 | 0.305 | 2024/08/15 |
| Ryzen 9 9900X | 12/24 | 34,153 | 82,800 | 0.412 | 2024/08/15 |
| Core Ultra 9 285K | 24/24 | 34,385 | 112,800 | 0.305 | 2024/10/24 |
| Core Ultra 7 265K | 20/20 | 33,283 | 66,980 | 0.497 | 2024/10/24 |
| Core Ultra 7 265KF | 20/20 | 33,283 | 62,980 | 0.528 | 2024/10/24 |
| Ryzen 7 9700X | 8/16 | 35,636 | 65,800 | 0.542 | 2024/08/08 |
上記テーブルはゲーム性能に対するコストパフォーマンスをまとめたものだ。Core Ultra 7 265K(F)のコストパフォーマンスは最悪だ。前世代のCore i7-14700K(F)と比べると20%程度コストパフォーマンスが低くなっている。何よりもゲーム性能が低いのがネックだ。ゲーム性能が改善されない限り今後いくら価格が下がってもおすすめできない。Intelは今後のアップデートで対応していくということだがどうなるのかはまだわからない。2025年2月時点で改めてベンチマークを計測しなおしているが、今のところ改善は見られない。現時点だとIntel第14世代Core iシリーズを選ぶ方がよいように思う。
Core Ultra 7 265Kのゲームベンチマーク一覧
グラフィックボードにGeForce RTX 4090を搭載したベンチマーク機でのフレームレートをまとめた。当然GPUのランクが落ちればCPU性能の差は縮まる。また、高解像度になりGPU負荷が上がってもCPU性能の差は縮まると認識しておいて欲しい。将来的にはGPUボトルネックを解消させるために、フルHD環境でのベンチマークをメインに行うかもしれない。その上で設定を下げてかつDLSSの有効化で極限までGPU負荷を下げる。
FF14 黄金のレガシー


FF14でのベンチマーク結果は悲惨なものだ。4K解像度を除けば2世代前のCore i9-12900Kよりもフレームレートが低い。前世代のCore i7-14700Kと比べると、フルHDで13%低く、WQHDで6%低くなっている。Ryzen 7 9700Xと比べると14%-16%程度低い。Ryzen 7 9800X3Dと比べるとフルHD環境で25%程度もフレームレートが低くなっている。仕様的にゲーム適性が低めのRyzen 9 9950XやRyzen 9 9900Xにも及ばないのは残念だ。さすがに異常ともいえる結果だろう。
Forza Horizon 5


Forza Horizon 5はGPU負荷の高いタイトルの一つでCPU性能の差は現れづらい。それでも従来モデルのCore i7-14700Kと比べて、1%-2%程度フレームレートが低い。Ryzen 7 9700Xと比べても1%-2%程度低くなっている。上位モデルのCore Ultra 9 285Kでもほとんどフレームレートが変わらない。Forza Horizon 5は比較的3D V-Cacheが有効なタイトルで、Ryzen 7 9800X3Dになると6%程度フレームレートが高い。
Cyberpunk 2077


Cyberpunk 2077では世代あるいはグレードで大きな差が出ていることがわかる。上位はRyzen 7 9700X以上のモデルで、Ryzen 9シリーズ・Core Ultra 200Sシリーズと続く。Core Ultra 7 265KはフルHDで平均fpsが118.4fpsと最下位に沈んだ。WQHD及び4K環境でも同様だ。従来モデルであるCore i7-14700Kと比べると25%-32%も劣る。2世代前のCore i9-12900Kと同程度に留まる。これだけ差が出るとなにか不具合が生じているのかと疑ってしまった。最新の3D V-Cache搭載のRyzen 7 9800X3Dと比べると40%近くも劣る。Zen 5アーキテクチャに完敗だ。
Far Cry 6


Far Cry 6でも厳しい結果となっている。このラインナップで最下位となった。Core i7-14700Kと比べると最大で12%もフレームレートが低くなっている。高解像度でも差は広がるばかりだ。最新のRyzen 7 9800X3Dと比べるとフルHD・WQHD・4Kとそれぞれ37%・30%・21%もフレームレートが低い。いくらウルトラハイエンドのGeForce RTX 4090を搭載しているとはいってもこれだけの差が出れば無視できない。GPUのランクを落としてもそこそこの差が生じることが予想される。
PC向けアプリケーションのベンチマーク
Cinebench 2024


Core Ultra 7 265Kのマルチコアは2,027で、シングルコアは139だ。従来モデルのCore i7-14700Kと比べてマルチコアが3%高く、シングルコアが15%高い。特にシングルコアの伸びが著しく、従来モデルのフラグシップモデルであるCore i9-14900Kを上回っている。Core Ultra 9 285Kになるとさらにマルチコアが19%高く、シングルコアも3%高い。Arrow Lake世代でしっかりと性能の底上げが行われていることがわかる。
Cinebench R23


Cinebench R23は、Cinebench 2024のリリース前に一般的だったベンチマークソフトだ。傾向としては似ている。Core Ultra 7 265Kのマルチコアは35,288で、シングルコアは2,290だ。従来モデルのCore i7-14700Kと比べてマルチコアが7%弱高く、シングルコアも10%弱高い。世代が変わりしっかりとスコアを伸ばしていることがわかる。ハイパースレッディングを廃止してこのスコアは圧巻だ。IPCの改善などが大きく寄与しているのだろう。
Blender


Blenderでのスコアも順当といえる。Core i7-14700Kよりも4%弱高くなっている。Ryzen 9 9900Xに匹敵するスコアは期待通りだ。Ryzen 7 9700Xと比べると75%も高い。Core i9-12900Kと比べても33%も上回っている。
7-Zip


Zipファイルの展開及び圧縮速度はやや見劣りする結果となった。Core i7-14700Kと比べて展開速度が6%遅く、圧縮速度も17%遅い。上位モデルのCore Ultra 9 285Kも苦戦している。Ryzen 7 9700Xと比べると展開速度が30%速く、圧縮速度も33%速い。コアが多い分だけ有利になっているようだ。
Handbrake


動画のエンコード速度をまとめている。Core Ultra 7 265KはH.264でもH.265でも十分な速度が出ている。Core i7-14700Kと比べて1%-3%程度速い。Ryzen 9 9900Xと比べてもH.264で20%弱速く、H.265でも2%速くなっている。アプリケーションによってはArrow Lake世代のCPUは高いパフォーマンスを発揮する。
Adobe Photoshop(PugetBench)
画像出典:https://helpx.adobe.com/
Photoshopのスコアは10,102だ。Core i7-14700Kと比べると4%程度スコアが低くなっている。Ryzen 9000シリーズと相性のよいソフトウェアで、トップはRyzen 7 9800X3Dで12,526と頭一つ抜け出ている。Core i9-14900Kでも10,719とそこまで高いわけではない。
Adobe Premiere Pro(PugetBench)


Adobe Premiere ProではおおよそCore i7-14700と同程度のスコアが出ている。Core i7-14700Kとの差もそれほど大きくない。Core i9-14900Kがトップで、その差は6%程度だ。Ryzen 7 9700Xと比べると11%もパフォーマンスが高いのは評価できる。
Core Ultra 7 265K搭載おすすめゲーミングPC
現在おすすめモデルなし。すでに次世代のCore Ultra 7 270K Plus搭載モデルが主流となっている。
参照外部サイト
- Exclusive: Intel Exec Promises Arrow Lake Fixes For Major Performance Gains(HotHardware, 2024)
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Core Ultra 7 265Kのベンチマーク検証機材

| モデル | ベンチマーク検証機Intel ソケットLGA1851 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9800X3D etc. |
| GPU | GeForce RTX 4090 |
| メモリ | DDR5-5600 32GB (Crucial CP2K16G56C46U5) |
| ストレージ | SSD 1TB Gen4 NVMe (Crucial P3 Plus CT1000P3PSSD8JP) |
| マザーボード | ASRock Z890 Pro RS WiFi |
| 電源 | 玄人志向 1200W PLATINUM KRPW-PA1200W/92+ |









