Corsair_RM850 White 2021 CP-9020232-JP

ゲーミングPCにおすすめの電源ユニットを解説していく。電源ユニットはパソコンの各パーツに電源を供給してくれる重要なパーツだ。システムの消費電力に合わせて電源規格/容量を考える必要がある。あとは価格・メーカー・デザインなどの好みを考慮するとよい。

まずはグラフィックボードの推奨電源容量を確認しよう

型番 総合性能 推奨電源 TDP
RTX 5090 72,150 1000W 575W
RTX 4090 59,731 850W 450W
RTX 5080 52,994 850W 360W
RTX 4080 SUPER 48,008 750W 320W
RX 7900 XTX 47,069 850W 355W
RTX 5070 Ti 46,573 750W 300W
RX 9070 XT 44,982 750W 304W
RTX 4070 Ti SUPER 42,652 750W 285W
RX 7900 XT 41,531 750W 300W
RX 9070 41,093 650W 220W
RTX 5070 39,624 650W 250W
RTX 4070 SUPER 38,098 650W 220W
RX 7800 XT 34,828 650W 263W
RTX 4070 34,714 650W 200W
RX 7700 XT 30,998 650W 245W
RTX 4060 Ti 16GB 28,061 550W 165W
RTX 4060 Ti 28,036 550W 160W
RTX 3060 Ti 25,613 600W 200W
RX 7600 XT 22,782 650W 190W
RTX 4060 22,620 550W 115W
RX 7600 20,864 550W 165W
RX 6600 17,900 550W 132W
RTX 3050 8GB 14,734 500W 130W
RTX 3050 6GB 11,724 450W 75W
GTX 1650 9,506 350W 75W
RX 6400 9,392 350W 53W

搭載するグラフィックボードの推奨電源を基準にするのがおすすめだ。ハイエンド(80番台)で850W以上、ハイクラス(70番台)で750W以上、ミドルクラス(60番台)で550W以上、エントリークラス(50番台)で350W以上となる。Core Ultra 9 285K/Core i9-14900K/Ryzen 9 9950X3D/Ryzen 9 9950XなどハイエンドのCPUを組み合わせるならもう少し余裕を持たせると安全だ。

人気ゲーミングPCの電源ユニットを検証

製品名 レビュー 価格 電源 CPU GPU
NEXTGEAR JG-A5G60 レビュー 129,800 750W(B) 5 4500 RTX4060
Magnate-G MV-TiW レビュー 184,980 650W(B) i5-14400F RTX4060Ti
Victus 15L パフォーマンス レビュー 149,800 500W(B) i7-14700F RTX4060
Lightning-G AF7W Ryzen7 7700搭載 レビュー 239,980 750W(G) 7 7700 RTX5070
Victus 15L コンベンショナル レビュー 89,800 500W(B) 5 5500 RTX3050 6GB
FRGHLMB650/WS309 準備中 349,800 850W(G) 7 7800X3D RX9070XT
GALLERIA XA7C-R57 Intel Core Ultra搭載 レビュー 314,800 750W(G) 7 265F RTX5070
LEVEL-M1P5-R45-DPX レビュー 104,800 650W(B) 5 4500 RX6600
G-Master Spear X870A レビュー 301,860 750W(G) 7 9700X RTX4060
NEXTGEAR JG-A7A7Xコラボ レビュー 189,800 750W(B) 7 5700X RX7700XT
Magnate-G MVW レビュー 154,980 650W(B) i5-14400F RTX4060
LEVEL-M2P5-R57X-RLX レビュー 144,800 650W(B) 7 5700X RTX4060
G TUNE FG-A7G80 準備中 569,800 1200W(P) 7 9800X3D RTX5080
G-GEAR GE7A-C250/BH 準備中 369,800 750W(G) 7 9800X3D RX9070XT
FRGKB760/WS209/NTK 準備中 264,800 750W(G) i7-14700F RTX5070
ZEFT R60BL 準備中 381,480 850W(G) 7 9800X3D RX7800XT

BTOメーカーが販売するゲーミングPCで搭載されている電源ユニットを見ていこう。基本的には推奨電源に準拠している。G TUNEブランドのハイエンドモデル(GeForece RTX 5080搭載)だと1200W PLATINUMが選択されている。GeForce RTX 5070だと750W GOLDが中心だ。ミドルクラスのGeForce RTX 4060だと500W BRONZE~750W BRONZEまで幅がある。これはBTOメーカーの特徴が出るところだ。海外メーカーは電源ユニットにそれほどコストを掛けないのかもしれない。

BTOパソコンでは電源のカスタマイズを行うユーザーが多い。容量が不足していると不安に感じてしまうのだろう。あとはメーカーを指定したいという気持ちがあるのかかもしれない。BTOパソコンでは時期によって搭載パーツが変わるためメーカーや型番が記載されていてどの製品が選択されるかは手元に届くまでわからない。もちろんメーカー側で動作確認を行った上での設定なので初期構成のままでも問題が生じることはない。

ゲーミングPCの電源ユニット選びのポイント

容量/規格・価格

容量 規格 相場
2050W PLATINUM 82,000円~
1650W TITANIUM 79,218円~
1650W GOLD 34,496円~
1500W PLATINUM 64,600円~
1350W GOLD 28,812円~
1300W PLATINUM 33,350円~
1200W PLATINUM 24,980円~
1200W GOLD 22,560円~
1000W GOLD 20,980円~
850W PLATINUM 25,920円~
850W GOLD 14,518円~
750W PLATINUM 15,980円~
750W GOLD 12,980円~
750W SILVER 9,980円~
750W BRONZE 7,280円~
650W GOLD 11,980円~
650W BRONZE 6,980円~
550W BRONZE 6,980円~
400W STANDARD 5,420円~

まずは容量と規格を考えよう。グラフィックボードの推奨電源ユニットを基準にするとわかりやすい。ハイエンドのCPUを選択するなら+100W~200Wで容量を選択するとよい。規格は容量が上がれば上位になる。BRONやGOLD規格が人気だ。ハイエンド構成ならPLATINUM規格もよいだろう。最上位のTITANIUMはそこまで見かけない。容量と規格が決まったらおおよその価格は自動的に決まる。上記テーブルでまとめているので参考にして欲しい。

メーカー

メーカーは完全に好みだ。好きなブランドや聞きなれたブランドがあればメーカー基準に選ぶのも悪くない。あとは自作PCなら他のパーツとブランドをそろえるのも気持ちがいい。人気メーカーとしてはNZXT・MSI・ANTEC・COUGAR・FSP・ASRock・Corsair・玄人志向・SUPERFLOWER・SILVERSTONE・ASUS・Thermaltakeなどが挙げられる。グラフィックボードなどと比べるとメーカー基準で選ぶ人は少ないように思う。

デザイン

RM White Series RM750
電源ユニットでのデザインと言えばカラーぐらいだ。そこまでメーカーごとに違いがあるわけではない。ホワイトカラーが人気だが、ブラックカラーと比べると割高になっていることが多く選びづらさがある。

ゲーミングPCにおすすめの電源ユニット

単体で電源ユニットの購入を考えている方向けにおすすめのモデルを紹介しておく。

NZXT C750 Bronze PA-7B2BB-JP(750W BRONZE)

nzxt-C750 Bronze画像出典:https://nzxt.com/

玄人志向 KRPW-GA850W/90+(850W GOLD)

kuroto-KRPW-GA850W90+画像出典:https://www.kuroutoshikou.com/

ASUS ROG-STRIX-1200P-GAMING(1200W PLATINUM)

asusROG-STRIX-1200P-GAMING