当記事では、FRONTIER GAシリーズFRGAG-B760/WS525/NTKのレビューをしている。Core i7-13700F×RTX 4060 Ti搭載のゲーミングPCだ。WQHD解像度や240Hzなど、要求スペックの高い環境での快適なゲームに適している。ゲーム以外の用途にも高い水準で対応できるミドルハイクラスの性能を有している。比較的選びやすい価格で展開されていて、初めてのゲーミングPCとしても優秀な選択肢と言える。
CPUにハイクラスのCore i7-13700Fを搭載していることで、動画のエンコードやクリエイティブな作業も安定して行える。今では身近な配信や動画投稿といった用途にも適している。ゲームと作業を両立できるパフォーマンスが魅力のモデルだ。この価格帯としては珍しく、用途を選ばないため幅広いユーザーにおすすめできるモデルである。
当ページの目次
FRGAG-B760/WS525/NTKのスペック解説
ブランド名 | FRONTIER |
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製品名 | FRGAG-B760/WS525/NTK |
価格 | 189,800円(税込) |
CPU | Core i7-13700F(レビュー) |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti(レビュー) |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 1TB |
電源 | 600W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB760 |
おすすめ度 | Sランク |
評価 | ・コスパ 9.4 ・構成 7.0 ・品質/サポート 8.5 ・総合評価 8.6 |
コストパフォーマンスの評価は9.4と非常に高い。構成の評価が7.0と標準的だが、その分しっかりと価格が抑えられていることがわかる。Core i7-13700FとRTX 4060 Ti搭載のモデルとしては、構成に強みはないが弱みもない。価格に特化したモデルなら、標準的であることはメリットとさえ言える。構成が削られていないからこその総合評価8.6だ。
各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
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・4K ・WQHD | ・240fps ・144pfs | ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
FRGAG-B760/WS525/NTKはCore i7-13700FとRTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。ゲームも作業も高水準で対応できるモデルだ。動画の編集、エンコード、投稿、ゲームの配信など幅広い用途に適している。ゲームではApex Legendsやフォートナイトを240Hz環境で快適にプレイ可能だ。また、ゲームをプレイしながら動画を見たり、別のアプリケーションの起動でも安定しやすい。汎用性に長けた性能が持ち味だ。
FRGAG-B760/WS525/NTKのゲーミング性能
Core i7-13700F(CPU)
Core i9-13900K | |
Core i9-13900 | |
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i7-13700 | |
Core i9-12900K | |
Ryzen 9 7900 | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Ryzen 7 7700 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 |
FRGAG-B760/WS525/NTKで採用されているCore i7-13700Fは、Intel第13世代の現行CPUだ。非常に高い性能で、現在のゲーミングPCを牽引している。この性能の高さはゲーム以外でも発揮され、様々な作業で安定感と快適性を与えている。従来のCore i7-12700と比べてEコアが倍増し、16コア24スレッドとなっている。第12世代最高峰のCore i9-12900Kよりも5%ほど性能が高く、Core i7-13700Fの優れたパフォーマンスがうかがえる。
ゲームからクリエイティブな作業まで、カバーできる幅が非常に広い。CPU負荷の高い用途への対応力が魅力だ。ゲーミング性能も現行トップクラスの高さがある。RTX 4060 Tiとの組み合わせにより、ゲームに関連した用途で対応できないものはない。
GeForce RTX 4060 Ti(GPU)
RTX 4070 | |
RTX 3080 10GB | |
RX 6800 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 4060 Ti | |
RTX 2080 Ti | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
RTX 2060 | |
GTX 1660 SUPER |
GPU(グラフィックボード)にはミドルハイクラスのGeForce RTX 4060 Tiを搭載している。前世代で最も人気のあったRTX 3060 Tiの後継機に位置している。RTX 3060 Tiに比べて15%ほど性能が高いため、RTX 3070と同等の性能にまでなった。フルHDのゲームプレイではRTX 3070を上回るゲームもある。扱いやすさと選びやすさはそのままに、パフォーマンスが向上している。従来と比べて完全な上位互換となり、高い注目と人気を集めつつある。DLSS 3.0をサポートしていることから、将来性も高いグラフィックボードだと言える。
FRGAG-B760/WS525/NTKの特徴まとめ
全体的なバランスのよさが魅力のモデル
FRGAG-B760/WS525/NTKはコストパフォーマンスも高いゲーミングPCの一つだ。作業やゲームでのパフォーマンスにも優れている。目立った欠点はなく、どこを取っても優れたモデルだ。ややコストパフォーマンス寄りのモデルながら、全体的にバランスのよいモデルと言える。Core i7-13700FとRTX 4060 Tiの組み合わせは、非常に人気の組み合わせである。
有名なドスパラのゲーミングブランドGALLERIAでも、長らくこの組み合わせがランキング1位となっている。このことからも、多くのゲーマーに支持された組み合わせということがわかる。構成面に関しては特段秀でたところはないかもしれない。性能・構成・価格でうまくバランスを取りつつも、価格を抑えることを第一としているようにも見える。
他ショップが20万円台で展開している中で、FRGAG-B760/WS525/NTKは18万円台だ。優れたバランスは持ちつつも、やはり価格の安さこそが最大の特徴だ。価格を抑えるために構成を削っているわけではない。あくまでも他製品と同等に留めつつ、価格を抑えてきている。コストパフォーマンスの評価も高めであり、全ての面で標準以上を満たしたモデルだ。
これはフロンティアのセールモデルだからこそできることだ。現時点でこの価格を実現できるのはキャンペーンやセールを行っているショップくらいだ。ほぼ毎週セールで展開しているFRGAG-B760/WS525/NTKは、特異な存在と言っても過言ではないだろう。
性能と構成は標準的で、価格は他ショップよりも10%ほど安い。無理に構成を削らずに価格を抑えているのは好感が持てる。本当にうまく全体的なバランスを取っている。安いだけではなく、扱いやすく選びやすいモデルだ。RTX 4060 Ti搭載モデルの中でもトップクラスにおすすめできる。
価格は圧倒的に安いというわけではない
FRGAG-B760/WS525/NTKが189,800円は安いが、圧倒的な価格差があるというわけではない。たとえば、従来のCore i7-13700FとRTX 3060 Tiを搭載したモデルは、17万円台で展開していたモデルもあった。フロンティアのセールモデルにあるCore i5-13400FとRTX 4060 Tiの組み合わせは、RTX 3060 Ti搭載最安値時とほぼ同じ価格だ。
その点から見ても、FRGAG-B760/WS525/NTKは圧倒的に安いというわけではない。しばらくすると、近い価格で展開するショップも出てくるだろう。今は20万円を切るかどうかという状況ながら、19万円台で展開するショップが出てきてもおかしくない。この性能帯のモデルは、一度下がり始めると一気に下がる傾向がある。そう遠くないうちに、クーポンなどで近い価格帯になるモデルもあるはずだ。
価格が近くなると、ケースの見た目やサポートの充実具合でFRGAG-B760/WS525/NTKが選ばれなくなるかもしれない。もっとも、その時にはさらに価格を下げていることだとは思う。それでも、フロンティアからプッシュされているセールモデルの中では、現実的なモデルと言えなくもない。
おそらく、FRGAG-B760/WS525/NTKは型番の変更はあるが、セールの度に残っていくはずだ。1週間ごとの区切りとなっているので定期的に確認しておこう。ここからしばらく、変化がなかったり、数千円で最安値のポジションを維持したりすると苦しくなる。価格差が1,000円2,000円であれば、見た目のよいゲーミングPC用ケースを採用したモデルに人気を奪われることになる。
現時点では頭一つ抜けた存在ながら、完全に安泰というわけではない。どこのショップも力を入れている構成なだけに、セールやキャンペーン次第では価格が近くなりやすい。価格以外に大きなアドバンテージを持たないモデルは、価格差が逆転しなくても選ばれなくなる。マイナス要素は持たないながら、強力なプラス要素もない。おすすめはできるが、選択時には構成の近いモデルもチェックしておきたい。
他社メーカーのモデルと比較
ブランド | FRONTIER | LEVEL∞ |
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イメージ | ||
製品名 | FRGAG-B760/WS525/NTK | LEVEL-M77M-137F-SLX |
ケース | ミドル | ミニ |
価格 | 189,800円(税込) | 189,800円(税込) |
CPU | Core i7-13700F | Core i7-13700F |
GPU | RTX 4060 Ti | RTX 4060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | NVMe 1TB | NVMe 500GB |
電源 | 600W BRONZE | 700W BRONZE |
マザボ | B760 | B760 |
公式 | 公式 | 公式 |
比較対象はパソコン工房のLEVEL-M77M-137F-SLXだ。現在パソコン工房は「厳選パソコンフェア」を開催していて、LEVEL-M77M-137F-SLXはそのキャンペーンモデルである。そのため、常時販売されているわけではなく、このキャンペーン限定モデルだ。FRGAG-B760/WS525/NTKもフロンティアのセールモデルなので立場は同じだ。この2製品は同じ価格だが、LEVEL-M77M-137F-SLXの方が構成は優れている。
SSD容量こそ半減しているものの、メモリ規格がDDR5-4800で、電源容量も大きい。FRGAG-B760/WS525/NTKは評価通り、圧倒的に価格が安いというわけではない。こういったキャンペーンモデルに対しては弱い。選択できるうちはLEVEL-M77M-137F-SLXをおすすめしたい。ただ、LEVEL-M77M-137F-SLXが販売シュル用した時、FRGAG-B760/WS525/NTK対抗できるモデルはない。その時はFRGAG-B760/WS525/NTKをおすすめする。
GAシリーズケース詳細
正面
ケースは黒色と白2022年11月18日に登場したばかりの新しいミドルタワーケースだ。色の2種類から選択することができる。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体上部に集約されている。ヘッドセット接続端子×1、USB Type-A×2、USB Type-A 3.2 Gen1×2と十分な端子を持つ。
底面
底面にはメッシュ加工が施されていてしっかりと排熱を行える仕組みがある。最近はCPU・GPUの性能が上がり熱対策が急務となっている。まさに今の時代に合ったケースだと言えるだろう。
管理人による総評(FRGAG-B760/WS525/NTK)
FRGAG-B760/WS525/NTKは、フロンティアの期間限定セールの対象モデルだ。Core i7-13700F×RTX 4060 Ti搭載で価格をしっかり抑えたモデルだ。圧倒的なモデルというわけではないが、お得なモデルであることに間違いはない。期間限定のセールであっても、人気のモデルは次のセール対象になるので選択できる期間は実は長い。予算が20万円以下であるなら有力なモデルと言える。
注意したいのはセールが1週間区切りであることだ。同等のモデルはあっても、型番が変更されていることがある。人気が出る構成なので、セール時は見落とさないようにしたい。多くのショップで同等の構成が20万円台で展開されている。相場が下がるまでは選択肢として優秀なモデルだ。安心して選んでほしい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
189,800円(税込) | i7-13700F | RTX4060Ti |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 1TB | 非搭載 |