当記事では、FRONTIER GAシリーズFRGXB760/WS930/NTKのレビューをしている。Core i7-13700F×RTX 4060 Ti搭載のゲーミングPCだ。WQHD解像度や240Hzなど、要求スペックの高い環境での快適なゲームに適している。ゲーム以外の用途にも高い水準で対応できるミドルハイクラスの性能を有している。比較的選びやすい価格で展開されていて、初めてのゲーミングPCとしても優秀な選択肢と言える。
CPUにハイクラスのCore i7-13700Fを搭載していることで、動画のエンコードやクリエイティブな作業も安定して行える。今では身近な配信や動画投稿といった用途にも適している。ゲームと作業を両立できるパフォーマンスが魅力のモデルだ。この価格帯としては珍しく、用途を選ばないため幅広いユーザーにおすすめできるモデルである。
当ページの目次
FRGXB760/WS930/NTKのスペック解説
ブランド名 | FRONTIER |
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製品名 | FRGXB760/WS930/NTK |
価格 | 179,800円(税込) |
CPU | Core i7-13700F(レビュー) |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti(レビュー) |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 1TB |
電源 | 600W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB760 |
おすすめ度 | Sランク |
評価 | ・コスパ 9.4 ・構成 7.0 ・品質/サポート 8.5 ・総合評価 8.6 |
コストパフォーマンスの評価は9.4と非常に高い。構成の評価が7.0と標準的だが、その分しっかりと価格が抑えられていることがわかる。Core i7-13700FとRTX 4060 Ti搭載のモデルとしては、構成に強みはないが弱みもない。価格に特化したモデルなら、標準的であることはメリットとさえ言える。構成が削られていないからこその総合評価8.6だ。
各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
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・4K ・WQHD | ・240fps ・144pfs | ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
FRGXB760/WS930/NTKはCore i7-13700FとRTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。ゲームも作業も高水準で対応できるモデルだ。動画の編集、エンコード、投稿、ゲームの配信など幅広い用途に適している。ゲームではApex Legendsやフォートナイトを240Hz環境で快適にプレイ可能だ。また、ゲームをプレイしながら動画を見たり、別のアプリケーションの起動でも安定しやすい。汎用性に長けた性能が持ち味だ。
FRGXB760/WS930/NTKのゲーミング性能
Core i7-13700F(CPU)
Core i9-13900K | |
Core i9-13900 | |
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i7-13700 | |
Core i9-12900K | |
Ryzen 9 7900 | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Ryzen 7 7700 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 |
FRGXB760/WS930/NTKで採用されているCore i7-13700Fは、Intel第13世代の現行CPUだ。非常に高い性能で、現在のゲーミングPCを牽引している。この性能の高さはゲーム以外でも発揮され、様々な作業で安定感と快適性を与えている。従来のCore i7-12700と比べてEコアが倍増し、16コア24スレッドとなっている。第12世代最高峰のCore i9-12900Kよりも5%ほど性能が高く、Core i7-13700Fの優れたパフォーマンスがうかがえる。
ゲームからクリエイティブな作業まで、カバーできる幅が非常に広い。CPU負荷の高い用途への対応力が魅力だ。ゲーミング性能も現行トップクラスの高さがある。RTX 4060 Tiとの組み合わせにより、ゲームに関連した用途で対応できないものはない。
GeForce RTX 4060 Ti(GPU)
RTX 4070 | |
RTX 3080 10GB | |
RX 6800 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 4060 Ti 16GB | |
RTX 4060 Ti | |
RTX 2080 Ti | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
RTX 2060 | |
GTX 1660 SUPER |
GPU(グラフィックボード)にはミドルハイクラスのGeForce RTX 4060 Tiを搭載している。前世代で最も人気のあったRTX 3060 Tiの後継機に位置している。RTX 3060 Tiに比べて15%ほど性能が高いため、RTX 3070と同等の性能にまでなった。フルHDのゲームプレイではRTX 3070を上回るゲームもある。扱いやすさと選びやすさはそのままに、パフォーマンスが向上している。従来と比べて完全な上位互換となり、高い注目と人気を集めつつある。DLSS 3.0をサポートしていることから、将来性も高いグラフィックボードだと言える。
FRGXB760/WS930/NTKの特徴まとめ
1万円安くなったことで評価大幅上昇
FRGXB760/WS930/NTKは、Core i7-13700FとRTX 4060 Tiを搭載したモデルでは最安値クラスの一台だ。この性能帯では20万円を切れるかどうかのモデルが多い。Core i7-13700FとRTX 4060 Ti搭載モデルは安くても19万円台だ。幅広い用途に対応できるCPU、多くの環境に対応できるGPUの組み合わせは魅力的だ。その中で17万円台を実現しているのは素晴らしい。
そこはフロンティアだからこそ実現できているのだ。コストパフォーマンスも優秀なので、20万円以下の予算で考えているなら有力な候補になりそうだ。価格は17万円台でも、21万円台のモデルに対して引けを取らない。この優れたモデルは選べるうちに選んでおきたい。もっとも台数限定というわけではなく常時販売されている状態だ。
価格が抑えられているモデルにしては珍しく、SSD容量が削られていないことにも注目したい。価格を抑えるなら、SSD容量を500GBにした構成が多い。電源容量に物足りなさは感じるものの、標準構成で使用する分には必要十分だ。これと言った弱点のない構成からも、FRGXB760/WS930/NTKがいかに優れているのかがわかる。
通常RTX 4060 Ti搭載モデルはコストパフォーマンスのよさも求められる。性能と価格の両立で人気を博してきたRTX 3060 Tiの後継機だ。その特性を完全に引き継いでおり、初心者にも上級者にもおすすめしやすく、選びやすいモデルと言える。価格に特化したモデルより安く、バランスを重視したモデルと同等の構成を持っている。
様々な特性のあるRTX 4060 Ti搭載モデルに対して、それぞれの強みに真っ向から立ち向かってリードを保てるのがFRGXB760/WS930/NTKだ。現時点で選べるCore i7-13700FとRTX 4060 Ti搭載モデルの中では群を抜いている。他の製品では追随することは難しいほどの差をつけている。セールモデルだけあって、お得さは圧倒的である。
ゲーム性能も高く幅広いプレイ環境に対応可
Core i7-13700FとRTX 4060 Tiは人気の組み合わせだ。この性能は幅広い環境に対応できる汎用性がある。予算が合致するゲーマーにとって理想のモデルがこの価格で選択できるという驚きにも似た評価だ。FRGXB760/WS930/NTKの魅力は価格の安さである。単に価格が安いわけではなく、この性能帯最安値というところにある。
ゲームの推奨環境をほぼクリアできる性能は、最新のゲームもプレイしたい方にとっては有力なポイントとなる。ゲームによっては240Hz環境も構築できる。WQHDや4Kのような高解像度にも対応できることから、環境を選びにくい優れたモデルと言える。コストパフォーマンスや価格だけのモデルではない。しっかりとした性能を持っているからこその評価だ。
ゲーミングPCでは軽視されがちなCPUにはCore i7-13700Fを搭載している。Core i5シリーズではなくCore i7シリーズを選択しているのはポイントだ。CPU性能はゲームのフレームレートに影響を与える重要なパーツである。Core i7-13700Fは処理性能の高さと価格のバランスがよく、何にでも無難に使用できるのがCore i7-13700Fだ。
ゲームの配信や動画投稿はもちろん、イラストや加工ソフトにも十分対応できるパフォーマンスがある。環境どころか用途も選ばない性能を有している。興味のあることができても、性能が足りなければ始めることは難しい。その点、FRGXB760/WS930/NTKは、十分なCPU性能とGPU性能を持ちクリエイター作業も新しく始められる。ゲームも作業も趣味も、一台で完結できる用途を選ばない性能こそ最大の魅力である。その上で価格が安いからの高評価モデルだ。候補に入っているなら絶対に選びたいモデルだ。
他社メーカーのモデルと比較
ブランド | FRONTIER | GALLERIA |
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イメージ | ||
製品名 | FRGXB760/WS930/NTK | GALLERIA XA7C-R46T |
ケース | ミニ | ミドル |
価格 | 179,800円(税込) | 194,980円(税込) |
送料 | 2,200円(税込) | 3,300円(税込) |
納期 | 最短7営業日 | 最短翌営業日 |
CPU | Core i7-13700F | Core i7-13700F |
GPU | RTX 4060 Ti | RTX 4060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 1TB | NVMe 500GB |
電源 | 600W BRONZE | 650W BRONZE |
マザボ | B760 | B760 |
保証 | 1年間 (延長保証なし) | 1年間 (最大5年間) |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
比較対象はドスパラのGALLERIA XA7C-R46Tだ。FRGXB760/WS930/NTKと比べてSSD容量が半減している。価格は15,000円ほど高いこともあって、コストパフォーマンスの観点からFRGXB760/WS930/NTKの方がおすすめしやすい。
GALLERIA XA7C-R46TはSSD容量を半減し、価格を抑えたモデルを展開した。そうしてようやく20万円を切った。他ショップではそもそも20万円を切ることができないモデルも多く、かなり頑張っていると感じさせる。
それよりも価格を抑えたFRGXB760/WS930/NTKはやはり異次元な存在だ。少なくとも、現時点では太刀打ちできるモデルは登場しないだろう。GALLERIA XA7C-R46Tはもう少し価格が抑えられなければ厳しい。ケースデザインはGALLERIA XA7C-R46Tの方が優れているので、見た目を重視するならGALLERIA XA7C-R46Tも悪くないように思う。このあたりは好みだ。見た目を重視しなければFRGXB760/WS930/NTKをおすすめしたい。
GXシリーズケース詳細
2020年9月23日に新発売となったケースだ。比較的新しいケースということもあってエアフローと拡張性の高いミドルタワーとなっている。
正面
フロンパネルが一新された。これによって高級感のあるデザインとなっている。縦に入った赤色のラインがオシャレだ。
本体上部
本体上部には特に何もない。ここから吸気を行うモデルもある。
I/Oパネル
I/Oパネルは前面上部にまとめられていて使い勝手も良好だ。
右側面
右側面はすっきりとしている。
左側面
左側面に大型の排気口が設けられている。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載しても安心だ。
背面
背面は一般的なものだ。搭載するグラフィックボードなどによって異なることがある。
裏面
裏面はアルミ素材だ。四隅にはゴム製の滑り止めが取り付けられている。
管理人による総評(FRGXB760/WS930/NTK)
FRGXB760/WS930/NTKは、フロンティアの期間限定セールの対象モデルだ。Core i7-13700F×RTX 4060 Ti搭載で価格をしっかり抑えたモデルだ。圧倒的なモデルというわけではないが、お得なモデルであることに間違いはない。期間限定のセールであっても、実は人気のモデルは次のセール対象になるので選択できる期間は長い。焦って選択する必要はなさそうだ。予算が20万円以下であるなら有力なモデルと言える。
注意したいのはセールが1週間区切りであることだ。同等のモデルはあっても、型番が変更されていることがある。人気のある構成なので、セール時は見落とさないようにしたい。多くのショップで同等の構成が20万円台で展開されている。相場が下がるまでは選択肢として優秀なモデルだ。安心して選んでほしい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
179,800円(税込) | i7-13700F | RTX4060Ti |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 1TB | 非搭載 |