当記事では、サイコムの販売するゲーミングPCであるG-Master Hydro Z790 Extreme/D5の詳細レビューをまとめている。サイコムを語る上でこのデュアル水冷システムを装備したモデルを無視することはできない。RTX 4090やRTX 4080などのハイエンドモデルの水冷化は珍しい。
一般的なBTOメーカーでは手に入らないゲーミングPCを購入できるのは素晴らしい。CPU・GPU・メモリ・電源ユニット・マザーボードと細かいカスタマイズが可能だ。価格は跳ね上がってしまうが、よりこだわりの一台に仕上げられるのは魅力的なポイントだろう。カスタマイズ画面でポチポチしているだけで時間が経つのを忘れてしまう。
当ページの目次
- 1 G-Master Hydro Z790 Extreme/D5のスペック解説
- 2 G-Master Hydro Z790 Extreme/D5のカスタマイズ例
- 3 G-Master Hydro Z790 Extreme/D5のカスタマイズ詳細解説
- 4 各タイトルの対応表
- 5 G-Master Hydro Z790 Extreme/D5の性能まとめ
- 6 G-Master Hydro Z790 Extreme/D5の特徴
- 7 競合モデルとの比較
- 8 パソコンケースレビュー
- 9 管理人による総評(G-Master Hydro Z790 Extreme/D5)
- 10 その他あなたにおすすめの記事はこちら!
- 11 あなたにぴったりのゲーミングPCを探す
G-Master Hydro Z790 Extreme/D5のスペック解説
ブランド名 | G-Master |
---|---|
製品名 | G-Master Hydro Z790 Extreme/D5 |
価格 | 395,380円(税込) |
CPU | Core i7-13700K(水冷) |
水冷CPUクーラー | Fractal Design FD-WCU-CELSIUS-S36-BK |
GPU | GeForce RTX 3070(水冷) |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
SSD | NVMe 500GB |
HDD | 非搭載 |
電源 | SilverStone 850W GOLD |
マザーボード | ASUS ROG STRIX Z790-F |
おすすめ度 | Sランク |
評価 | ・コスパ 1.6 ・構成 8.0 ・品質/サポート 9.0 |
サイコムのモデルについてはコストパフォーマンス指標については無視してしまってもよい。コスパ重視で選ぶモデルではないからだ。構成もお金を出せば充実させることができる。品質は申し分ないが、サポート時間が平日のみとなってしまう点を考慮して評価を下げている。
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G-Master Hydro Z790 Extreme/D5のカスタマイズ例
初期構成 | カスタマイズ | 価格差 | |
---|---|---|---|
ブランド | G-Master | G-Master | - |
イメージ | ![]() | ![]() | - |
製品名 | G-Master Hydro Z790 Extreme/D5 | G-Master Hydro Z790 Extreme/D5 | - |
CPU | Core i7-13700K(水冷) | Core i7-13700KF(水冷) | -4,930円 |
CPUグリス | CPUクーラー付属グリス | CPUクーラー付属グリス | |
マザボ | ASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI | ASUS PRIME Z790-A WIFI-CSM | -25,510円 |
メモリ | 16GB[8GB*2枚] DDR5-4800 | 32GB[16GB*2枚] DDR5-4800 | +6,760円 |
SSD | Crucial P5 Plus CT500P5PSSD8 [M.2 PCI-E Gen4 SSD 500GB] | Crucial P5 Plus CT1000P5PSSD8 [M.2 PCI-E Gen4 SSD 1TB] | +1,990円 |
増設 HDD / SSD2 | 非搭載 | 非搭載 | 0 |
ビデオカード | サイコムオリジナル水冷静音仕様 GeForce RTX3070 8GB LHR+ Asetek 740GN水冷+EnermaxUCTB12 | サイコムオリジナル水冷静音仕様 GeForce RTX3070Ti 8GB+ Asetek Hybrid GFX240mm水冷ユニット+ Fractal Design Dynamic X2 GP-12 fan*2 | +4,510円 |
ケース | 【黒】Fractal Design Define 7 Black/White TG Clear Tint [ガラスパネル] | 【黒】Fractal Design Define 7 Black/White TG Clear Tint [ガラスパネル] | 0 |
ケースオプション | なし | なし | 0 |
電源 | SilverStone SST-DA850-G [850W/80PLUS Gold] | SilverStone SST-DA850-G [850W/80PLUS Gold] | 0 |
OS | Windows10 Home (64bit) DSP版 | Windows10 Home (64bit) DSP版 | 0 |
価格 | 395,380円(税込) | 378,200円(税込) | -17,180円 |
標準構成ではCore i7-13700KとRTX 3070の組み合わせで395,380円だ。カスタマイズ例はいくつかのダウングレードを行っている。性能的に大きく変わるわけではなく価格を抑えられるメリットの方が大きいはずだ。まずは、CPUをCore i7-13700KからCore i7-13700KFへ変更している。これで4,930円安くなる。マザーボードもダウングレードして25,510円浮かした。
メモリ容量倍増・SSD容量倍増でそれぞれ6,760円、1,980円プラスだ。そして、GPUを一つ上のGeForce RTX 3070 Tiへ変更している。下げるところはしっかり下げ、上げるところはしっかり上げる。性能は大きく向上するが、価格はカスタマイズ後の方が安価だ。自分にとってどこが必要なのか、どこが妥協できるのかということを考えるのがカスタマイズ性の高いモデルの醍醐味だ。
サイコムはダウングレードも可能で、価格もしっかり下がるのでカスタマイズしやすい。実はこれができるBTOショップは非常に少ない。メモリ半減で1,000円程度しか下がらないなど、ダウングレードに消極的なショップばかりだった。いつしかそういった選択肢もなくなり、基本構成より下げることができなくなりカスタマイズの幅は狭くなる一方だ。
ダウングレードができるサイコムは自由度が高いショップだと言える。メモリ容量倍増、SSD容量倍増、GPUをワンランク上にアップしても価格が標準よりも安いのは衝撃的だ。どこを重要視するか、それを実現できる。ただし、今回のカスタマイズ例はカスタマイズの自由度を証明するためのものだ。
この構成をおすすめしているわけではない。デュアル水冷の特徴的に、どうせならハイエンドクラスのGeForce RTX 4080かGeForce RTX 4090を選択したい。RTX 3070 Tiだと水冷の恩恵を受けられるか微妙なところだ。RTX 4080ならはっきりと分かるはずだ。デュアル水冷である以上、その特徴を活かす構成にカスタマイズをするべきだろう。
G-Master Hydro Z790 Extreme/D5のカスタマイズ詳細解説
G-Master Hydro Z790 Extreme/D5はカスタマイズをしてこそのモデルだ。デュアル水冷を活かした熱を気にしない構成というのは他ショップでは味わえないものだ。価格を抑えるために妥協をするなら、他のモデルを選ぶ方がいい。G-Master Hydro Z790 Extreme/D5にしかない魅力と特徴を活かし、理想的なモデルを組み上げてほしい。
- CPU
- CPUグリス
- マザーボード
- メモリ
- SSD
- 増設 HDD / SSD2
- 増設 HDD / SSD3
- ビデオカード
- 拡張カード
- ケース/ケースオプション
- 電源
- OS
- 延長保証
ほぼ全てのIntel第13世代CPUから選択することができる。同じ型番のCPUならCPU内蔵GPUを削ったFのついたCPUがおすすめだ。実用面を削らずに価格を抑えられる数少ない選択肢となる。Core i5-13500だけは唯一Fモデルがない。Core i5-13600は国内での流通がないようだ。
CPUクーラーは水冷固定なので、ここでCore i5-13400Fなどの発熱量の少ないCPUを選択するのはナンセンスだ。価格を抑えるために価格と性能の抑えられたCPUを選択するなら、240mmのファンを選択できるG-Master Hydro Z790/D5を選ぶ方が有効だ。標準で選ばれているのがCore i7-13700Kなので、Core i7-13700KFかそれ以上のCPUへの変更を推奨したい。
選択肢は標準を合わせて3つだ。高価なCPUグリスを使ったからといって大きく冷却性能が変わるわけではない。CPUクーラー付属グリスなので、ここでは水冷のFractal Design FD-WCU-CELSIUS-S36-BKに付属しているグリスということになる。クーラーに適したグリスが選択されている状態と考えれば、こだわりがない限り汎用グリスを選ばなくてもよいだろう。
選択肢はASUSかASRockのZ790のみだ。ある程度限定されているので選びやすい。ASRockのLiveMixerはデザインとUSB接続ポートの数が多い。ASRock Z790 Pro RSは安価な選択肢ながら、まとまった機能を持っている。マザーボード全体で見ると中の中程度で、突出したモデルではない。無難な選択肢の一つだ。ASUS PRIME Z790-P-CSMはコンセプト的には前述のASRock Z790 Pro RSに近い。
マザーボード自体の価格はASRock Z790 Pro RSよりもASUS PRIME Z790-P-CSMの方が高い。カスタマイズではASUS PRIME Z790-P-CSMの方が安いのでお得な選択肢とも言える。ASUS PRIME Z790-A WIFI-CSMとASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFIは性能自体にそこまで大きな差があるわけではない。使用できるソフトウェアなど、管理の面では価格の高いASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI の方に分がある。
VRMフェーズ数はどちらも16+1であるため、性能を重視するなら少し価格を抑えられるASUS PRIME Z790-A WIFI-CSMの方が選びやすいだろうか。どちらもWi-FiとBluetoothが搭載されている。そのため、これら2つのうちどちらかを選択していると、後述する無線Wi-Fi子機などの項目が選択できなくなる。無駄をなくすための親切設計だ。
流用予定がないなら32GBへのアップグレードがおすすめだ。メモリの項目は容量を16GB・32GB・64GB・128GBからしか選択できない。すでにメモリを所持していると不要になる。容量と価格を削るダウングレードが選択できないのは少しマイナス要素だろうか。せめて8GBがあってもよかったように思う。128GBを除き、全てが2枚刺しだ。そのため、ここで16GBを選択しても、後々容量アップがしやすい。
4スロットのうち2スロットが空いてる状態となるということだ。つまり、8GBx2で32GB、16GBx2で48GBのようなメモリ容量への増設が容易だ。この構成は珍しい。注意したいのは4枚刺しすることで性能が落ちたり、不具合が発生したりする可能性があることだ。標準構成から変更すると保証の対象外となる。エラーなどの対応が得意でないなら、ここで理想の容量を選んでおく方が無難である。
SSDは選択できる項目が多い。大きく分けてM.2 or SATAから選択できる。その上で好みのメーカー及びストレージ容量が選択可能だ。キャンペーンで価格が下がることもあるので、タイミングによってはお得な選択肢が登場する。この項目で選んだストレージがプライマリ扱いになりOSがインストールされる形だ。もちろん、OSなしというカスタマイズを選択すればその限りではない。SATA接続のSSDでもそれほど価格が下がらない。システムドライブとするなら、M.2の方がよさそうだ。
この項目ではM.2 SSD・SATA SSD・HDDの3種類から選ぶことができる。高速ストレージを求めるならM.2、コストパフォーマンスを求めるならSATA SSD、容量と価格を求めるならHDDだ。HDDは速度が遅い反面、容量あたりの価格は非常に安い。M.2 SSD 500GBの価格で2TBのHDDを選択できる。
HDDはゲームやアプリのような読み込みの発生するタイプの保存は得意ではない。一方で、読み込みがアクセス時にしか発生しない動画や画像のようなファイルの保存には適している。ゲームプレイのスタイルによってはHDDは非常に有用になる。もっとも、外付けのHDDやSSDがあるので、ここでのカスタマイズは必須というわけではない。あれば便利程度に見ておきたい。
この項目はSATA SSDとHDDの2種類から選ぶことができる。ここではM.2 SSDが選択できないので、M.2は2つまでしか搭載できないということになる。選択肢は上記の項目と同じなので、必要に応じて選びたい。
G-Master Hydro Z790 Extreme/D5のメインとも言える項目だ。デュアル水冷システムが本領発揮となるのはRTX 4080以上のモデルだろう。ここではRTX 3070・RTX 3070 Ti・RTX 4080・RTX 4090の4つから選択できる。もちろん、ここで選べるどれもが水冷クーラーになっている。注意点として、RTX 3070とRTX 3070 Tiは在庫限りの選択肢だ。また、Ampere世代の70番台の性能に対して水冷の恩恵があるかは微妙なところだ。
デュアル水冷を目指すなら恩恵のある高性能なCPU及びGPUを選んでおきたい。RTX 4090を選択するには電源を1000W以上の大容量電源にカスタマイズする必要がある。予算がある程度決まっているなら少し選びにくい。そういう意味で、G-Master Hydro Z790 Extreme/D5の主役はRTX 4080だろう。電源容量は少し余裕を持たせた1000Wを推奨したい。標準の850Wでも対応できるので、好みや思想が反映される部分だ。
サウンドカードや内蔵無線LANなどが選択できる。内蔵式の拡張カードとなるので、選択したマザーボードによってはサウンドカードや無線LANが選択できない。Wi-Fiに対応したマザーボードの場合はここで無線LANの拡張カードは選択できない。こういった不可能な組み合わせを設定しているので、初心者にも優しい設計だと言える。この項目で必須と言えるものはない。こだわりがあればサウンドカードを増設するくらいだろうか。
ケースの選択肢は外観が黒、中身が白でガラスサイドパネルを採用した標準のケース、中身も黒でガラスサイドパネル非採用のケース、外観と中身が白のガラスサイドパネル採用ケース、外観と中身が白のガラスサイドパネル非採用ケースの4種類だ。
ケースオプションでARGB発光システムを選択する際はガラスサイドパネル搭載が必須となる。ARGB発光システムはLEDストリップが2本付属している。完全な電飾で、これ自体に何かあるわけではない。ガラスサイドパネルのデザイン性を活かしつつ、華やかな中身を映し出せるのは魅力的だ。ケースとケースオプションは好みなので、それぞれ好みのものを選んでほしい。
電源は850W GOLDが最低のハイエンド仕様の選択肢だ。搭載するグラフィックボードによって推奨容量が異なる。もちろん、CPUの電力制限解除やオーバークロックを想定しているなら、少し余裕を持たせた方がいい。RTX 3070やRTX 3070 Tiはそれでも850Wあれば十分だRTX 4080なら1000W、RTX 4090は1000W以上がおすすめだ。電源は少し余裕を持たせるくらいがいい。RTX 4080は850Wでも十分かもしれないが、電力制限やオーバークロックの可能性がある。考えられる最大限の消費電力に対して余裕を持たせたい。
OSはWindows 10 Home・Windows 10 Pro・Windows 11 Home・Windows 11 Proの4種類から選択できる。標準でWindows 10 Home搭載で、Windows 11 Homeへは-560円で選択できる。Windows 10は2025年10月14日にサポートが終了する。選択時期によってはWindows 11の方がいいかもしれない。
Windows 10を選択しても、後々Windows 11にアップグレードできるので、慣れる目的以外ではWindows 10の方が人気のように思える。WindowsのProはビジネス用途に適した機能を持つOSだ。ゲームなど個人利用での使用なら選択するメリットはほとんどない。OSを流用するならOSなしの選択肢がある。
OSのタイプによって購入時に付属したハードウェアと一緒に使用することで、OSが認められるタイプがある。その場合、新たにOSを移すと規約違反になる可能性があるので注意したい。使用できれば問題ないと判断して、一度試してみるくらいの方がいい。
サイコムの保証を2年延長して、3年間受けられるようになる延長保証だ。保証限度額は購入価格100%、保証期間中は修理階数無制限、延長保証料金以外の自己負担なしが標準の1年から3年になる。送料は自己負担なのでそれだけは注意したい。
また、加入に掛かる費用はPC本体のみの価格が8万円以下なら4,000円、8万円を超える場合は本体のみの価格の5%となる。高価なモデルとなるのが絶対のG-Master Hydro Z790 Extreme/D5では最低でも2万円近い価格になる。保証としては高価ながら、それだけのメリットは多い。特にデュアル水冷だと対応しにくいことも多い。余裕があるなら加入しておいて損はない。
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各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
---|---|---|
![]() ・4K ・WQHD | ![]() ・240fps ・144fps | ![]() ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
G-Master Hydro Z790 Extreme/D5はCore i7-13700KとRTX 3070を搭載したハイクラスのゲーミングPCだ。バランスは取れていないが、既存のゲームを快適にプレイすることはできる。Apex LegendsやフォートナイトはフルHDなら240Hz環境を目指せる。FF15程度なら4K解像度でも安定させられる。ゲームに対しては高い対応力があるので性能に困りにくい。
G-Master Hydro Z790 Extreme/D5の性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。カスタマイズで選択できるモデルについては緑色の装飾をしている。
Intel Core i7-13700K(CPU)
Core i9-13900KS | |
Core i9-13900K | |
Ryzen 9 7950X | |
Core i9-13900 | |
Ryzen 9 7950X3D | |
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i7-13700 | |
Core i9-12900K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-13500 | |
Core i5-13400 |
G-Master Hydro Z790 Extreme/D5の初期構成ではCore i7-13700Kが選択されている。16コア24スレッドと高いスペックを持ち、従来モデルのフラグシップモデルであるCore i9-12900Kを超える性能を持つ。Core i7-12700Kと比べると27%程度処理性能が向上している。Core i9-13900と比べると5%-6%程度劣る程度だ。
オーバークロックにも対応していてより高みを目指せるのは倍率ロックフリーモデルの魅力だ。競合モデルであるRyzen 7 7700Xと比べると40%以上性能が高く、その上位モデルであるRyzen 9 7900Xと同等の性能を期待できる。ゲーム実況・動画編集・動画エンコードと余裕を持って対応可能だ。ゲーミング性能も高くハイクラス以上のモデルとの組み合わせでも問題ない。
GeForce RTX 3070(GPU)
RTX 4090 | |
RX 7900 XTX | |
RTX 4080 | |
RX 7900 XT | |
RTX 4070 Ti | |
RTX 3090 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 3080 10GB | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RX 6750 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2070 |
当該モデルの初期構成ではGeForce RTX 3070が選択されている。サイコムオリジナル水冷静音仕様で冷却性能が高いモデルだ。従来モデルのRTX 2070と比べて38%程度グラフィックス処理性能が向上している。WQHD環境でのゲームプレイにも対応できるポテンシャルを持つ。競合モデルのRadeon RX 6750 XTと比べても見劣りしない。水冷モデルであることを考えるとやはりRTX 4080以上を選択したいところだ。ハイエンドモデルになってこそ水冷が活きる。
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G-Master Hydro Z790 Extreme/D5の特徴
サイコム自慢のCPU・GPUのデュアル水冷採用モデル
G-Master Hydro Z790 Extreme/D5は、CPUとGPUの冷却に水冷式を採用したデュアル水冷モデルだ。高性能なCPUに水冷式を採用するモデルは多いが、グラフィックボードの冷却に水冷式を採用したモデルはほとんど見かけない。一昔前にマウスコンピューターのG-TuneがW水冷モデルを展開していたくらいだろうか。
サイコムはBTOメーカーとしては初めてRTX 4080とRTX 4090の水冷を取り扱っているのが最大の特徴だ。コストパフォーマンスの評価が低いのは、特殊なモデルであることから指標が対応しきれていないことが挙げられる。カスタマイズで化けるモデルであることも付け加えておく。G-Master Hydro Z790 Extreme/D5は評価通りにいかない特別なモデルだ。
その性質上コストパフォーマンスはさほど重要ではないモデルだ。予算を多く持つユーザー向きであり、初心者にはあまりおすすめできない。標準構成ではRTX 3070の水冷を採用しているが、RTX 3070 Tiとともに在庫限りだ。
在庫がなくなればはRTX 4080とRTX 4090を中心としたデュアル水冷モデルとなるようだ。もっとも、G-Master Hydro Z790 Extreme/D5をチェックしているなら、RTX 3070の水冷に魅力を感じているわけではないはずだ。高性能なGPUにこそ恩恵があるため、ハイエンドを目指すユーザーに強くおすすめできるモデルと言える。
CPUクーラーは固定でカスタマイズ不可
G-Master Hydro Z790 Extreme/D5はCPU水冷クーラーが固定でカスタマイズができないことは理解しておこう。当該モデルでは360mmという大型の水冷クーラーを採用しているからだろう。サイコムにはデュアル水冷モデルが他にもあって、240mmを取り扱うG-Master Hydro Z790/D5ではオリジナルを含め、様々なクーラーを選択できる。選択肢が固定されているのはマイナス要素とも言える。しかしながら、圧倒的な冷却性能を持つ360mm採用なので選択肢がなくても問題とは思わない。
注意したいのは、Core i7-13700KなどのCPUでは240mmの水冷クーラーで十分だということだ。360mm採用のG-Master Hydro Z790 Extreme/D5では、Core i9の末尾Kを持つCore i9-13900K、Core i9-13900KF、Core i9-13900KSを推奨したい。フラグシップモデルを選択してこそ真価を発揮する。
末尾Kを選択するなら、Core i7-13700KFやCore i9-13900KFのような価格的な恩恵のあるF付きがいい。CPU内蔵GPU機能はなくなるが、グラフィックボードを搭載しているゲーミングPCではデメリットになりにくい。それでもFなしを選べるというのは自由度の高さを感じさせる。240mm水冷クーラーの場合、CPUによっては選択できないものもある。
その点で、どのCPUにも対応できる360mmは安心感がある。製品名にExtremeと付くだけあって、最上位モデルとなっているのだ。これほど魅力を感じるモデルはないと思えるほどだ。予算は50万円~60万円ほどとなるので、誰にでも選べるモデルとは言えない。選ばれたユーザーに選ばれるモデルと言っても過言ではないだろう。
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競合モデルとの比較
ブランド | G-Master | G-Master |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
製品名 | G-Master Hydro Z790 Extreme/D5 | G-Master Hydro Z790/D5 |
価格 | 395,380円(税込) | 381,000円(税込) |
OS | Windows10 Home (64bit) DSP版 | Windows10 Home (64bit) DSP版 |
CPU | Core i7-13700K(水冷) | Core i7-13700K(水冷) |
CPUグリス | CPUクーラー付属グリス | CPUクーラー付属グリス |
CPUクーラー | Fractal Design FD-WCU-CELSIUS-S36-BK [水冷ユニット] | サイコムオリジナル Asetek 650LS RGBポンプ仕様 + Noctua NF-F12 PWM [120mm水冷ユニット] |
マザボ | ASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI [Intel Z790chipset]★Wi-Fi+Bluetooth標準搭載 | ASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI [Intel Z790chipset]★Wi-Fi+Bluetooth標準搭載 |
メモリ | 16GB[8GB*2枚] DDR5-4800 | 16GB[8GB*2枚] DDR5-4800 |
SSD | Crucial P5 Plus CT500P5PSSD8 [M.2 PCI-E Gen4 SSD 500GB] | Crucial P5 Plus CT500P5PSSD8 [M.2 PCI-E Gen4 SSD 500GB] |
増設 HDD / SSD2 | 非搭載 | 非搭載 |
ビデオカード | サイコムオリジナル水冷静音仕様 GeForce RTX3070 8GB LHR+ Asetek 740GN水冷+EnermaxUCTB12 | サイコムオリジナル水冷静音仕様 GeForce RTX3070 8GB LHR+ Asetek 740GN水冷+EnermaxUCTB12 |
ケース | 【黒】Fractal Design Define 7 Black/White TG Clear Tint [ガラスパネル] | 【黒】Fractal Design Define 7 Black/White TG Clear Tint [ガラスパネル] |
ケースオプション | なし | なし |
電源 | SilverStone SST-DA850-G [850W/80PLUS Gold] | SilverStone SST-DA850-G [850W/80PLUS Gold] |
公式 | 公式 | 公式 |
比較対象は同じサイコムのデュアル水冷モデルG-Master Hydro Z790/D5だ。G-Master Hydro Z790 Extreme/D5との違いはCPUクーラーでG-Master Hydro Z790/D5では240mmのものが採用されている。G-Master Hydro Z790 Extreme/D5は360mm採用なので大きさが異なる。冷却性能に差は生じるが、240mmでも十分な冷却効果が期待できる。
240mmでいいなら価格を14,000円ほど抑えられる。理想の構成を組み上げた際に、少しだけどうやっても予算オーバーしてしまうなら有力な選択肢となる。構成を決める前は僅か14,000円と感じるかもしれない。しかし、実際に構成を組むと削れない価格というのが出てくる。予算が決まっているなら、この14,000円を削れるというのはメリットになるはずだ。
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パソコンケースレビュー
画像はRTX 4090搭載モデルとなっている。初期構成のGeForec RTX 3070では中身が異なる点は注意しよう。
左斜め前
採用されているPCケースは「【黒】Fractal Design Define 7 Black/White TG Clear Tint [ガラスパネル]」だ。カラーがBlack/White(ガラスパネル)・Black Solid・White(ガラスパネル)・White Solidから選択できる。ガラスパネルが人気だ。ケースオプションでARGB発光システムを選択できる。
左斜め後ろ
シンプルながら実用性の高いケースであることがわかる。配線の取り回しもしやすそうだ。
背面
背面はオーソドックスなものだ。選択するグラフィックボードやマザーボードで仕様が変わる。電源ユニットは下部に配置される。
左側面内部
本体の前面にはFractal Design社製の水冷CPUクーラーの3連ファン(360mmラジエーター)が見える。グラフィックボードの水冷システムはASETEK社製ビデオカード水冷ユニットHybrid GFX 240mm LCSを改良したものだ。上に2機のファンが見える。
ビデオカードステイ
GeForce RTX 4080あるいはGeForce RTX 4090を選択するとビデオカードステイが追加される。本体の重量を支えるための重要なパーツだ。時期によってステイのデザインが変更されることがある。
管理人による総評(G-Master Hydro Z790 Extreme/D5)

G-Master Hydro Z790 Extreme/D5は、市場でも珍しいデュアル水冷システムを装備したゲーミングPCだ。Core i7-13700K×RTX 3070との組み合わせで税込40万円近い価格は手頃とは言えない。それでも最近はCPUもGPUも発熱量が増えて熱対策の重要性が増している。特にRTX 4080やRTX 4090を選択するなら水冷システムは魅力的なはずだ。夏場の過酷な時期でも安定稼働を約束してくれる。これをベースに好みの仕様に仕上げよう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
395,380円(税込) | i7-13700K | RTX3070 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR5 16GB | 500GB | 非搭載 |
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