ドスパラが販売する「GALLERIA RM7C-R46T」のレビューをまとめた。Core i7-14700F×RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。おすすめゲームデスクランキング第2位にランクインとなっている。2025年謹賀新年特別モデルが販売されていたが、販売終了となり標準モデル(212,980円)に戻った。その後すぐに5,000円の値上げが適用となり217,980円で販売されている。評価を落としている状況でコスパを重視したい方はより優れたモデルがあるので比較対象モデルを合わせて確認しておこう。ブランド力やサポート面ではガレリアが圧倒的だ。昨今の部材高騰や円安の状況を考えれば仕方がない。次世代のGeForce RTX 50シリーズの登場も控えこの価格帯で購入できるのは短い間かもしれない。
2024/1/31 23:59までの期間限定で特別クーポンが発行されている。GALLERIA RM7C-R46T購入時にクーポンを利用すると2,000円OFFとなる。お一人様一回まで利用可能だ。
当ページの目次
GALLERIA RM7C-R46Tのスペック解説
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA RM7C-R46T |
価格 | 217,980円 *2,000円OFFクーポン発行中 |
CPU | Core i7-14700F(レビュー) |
CPUクーラー | 12cmサイドフロー大型CPUファン |
グラボ | GeForce RTX 4060 Ti(レビュー) |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
ストレージ | SSD 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB760 |
おすすめ度 | Aランク |
評価 | ・コスパ 6.9 —–内訳—– ・ショップ評価 8.8 |
GALLERIA RM7C-R46Tの評価は6.9だ。一時よりは評価は低いが、ガレリアブランドが好きなら検討の価値はある。2024年は年間を通じてほぼ1位を独占してきた実力は本物だ。ミドルハイクラスのゲーミングPC選びに迷ったらGALLERIA RM7C-R46Tを選んでおけば間違いない。突出したものはないが、無難で安心な選択肢だ。
国内大手のBTOメーカーであるドスパラが販売している。ショップ評価は8.8と高い。知名度の高さや24時間365日の電話サポートは強みとなる。価格は212,980円だ。CPUはCore i7-14700Fを搭載していてCPUクーラーはサイドフロー型の大型モデルだ。GPUには人気の高いGeForce RTX 4060 Tiを搭載している。
メモリはDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEを搭載している。マザーボードのチップセットはBTOパソコンで人気のB760だ。機能面と価格面のバランスがいい。おすすめ度はAランクとなる。
GALLERIA RM7C-R46Tのカスタマイズ(おすすめ度)
- CPU ×
- CPUファン 〇
- CPUグリス △
- メモリ △
- SSD ◯
- 電源 ◯
GALLERIA RM7C-R46Tのカスタマイズは最低限に抑えたい。カスタマイズの費用を重ねすぎるとお得さはなくなる。気になる箇所を1つ強化する程度に留めたほうがよい。CPUはCore i7-14700が選択できる程度なので非推奨だ。Core i7-14700はCPUにグラフィック機能が内蔵されたタイプで、グラフィックボードを搭載しているゲーミングPCには不要だ。ただ、Core i7-14700F搭載はグラフィックボードが故障したり、グラフィックボードを流用したりする際にはモニターに出力する機能がない。何かあった時にはCore i7-14700は助かる。4,900円なので一考の価値はありそうだが、実用のタイミングが限定的でおすすめしにくい。
CPUファンのカスタマイズは好みだ。Core i7-14700Fの発熱量なら、電力制限を解除しても標準のもので十分だ。ただ、他のものでは全く意味がないというわけではない。少し余裕を持たせたり、こだわりがあれば水冷を選んだりするのも悪くない。予算内に収まるなら変更を検討してもいいが、SSDや電源に比べると優先度は低い。CPUグリスはカスタマイズ費用こそ安価だが、恩恵を体感しにくい。CPUファンを変更するなら検討するくらいでいい。
メモリは32GBまでならカスタマイズを検討してもいい。GeForce RTX 4060 Tiの性能ならゲームでも活かせる。Core i7-14700Fの性能があれば、ゲーム以外でも32GBが必要な用途に対応できる。このことから、メモリ容量はカスタマイズしても恩恵が大きいと言える。おすすめ度がそれほど高くないのは、カスタマイズにかかる費用が割高であるからだ。
SSDはGALLERIA RM7C-R46T の弱点の一つだ。SSDの容量を1TBにすることは、カスタマイズで最も恩恵が大きい。500GBと1TBでは容量が2倍違うだけではない。OSなどのシステム容量で100GB程度消費すると、空き容量は900GBと400GBだ。容量の差は2.25倍にまで広がる。必須のアプリケーションやゲームを保存するとその差はさらに広がる。1TBへ変更するだけで余裕がかなり違ってくるのでおすすめだ。
電源は標準で650W 80PLUS BRONZEを搭載している。Core i7-14700FとGeForce RTX 4060 Tiの組み合わせなら必要十分だ。余裕をもたせるなら750W 80PLUS GOLD、ハイエンドクラスのグラフィックボードなどに変更する可能性があるなら850Wの電源を選択しておきたい。とくに変更する予定がないなら、カスタマイズの必要はない。
各タイトルの対応表
Apex Legends | フォートナイト | マイクラ | モンハンワイルズ |
---|---|---|---|
・240Hz ・144Hz | ・240Hz ・144Hz | ・影Mod ・通常 | ・4K(DLSS) ・FHD(DLSS) |
対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解だ。
Core i7-14700FとGeForce RTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。優れたCPUとグラフィックボードで、ゲームへの対応力が高い。扱いやすい性能は、初心者から上級者まで幅広くカバーしている。
国内で高い人気を誇るApex Legendsは240Hz環境に対応はできるが、240fpsの張り付きはむずかしい。240fpsで安定する場面はあっても、少し負荷がかかれば220fpsを下回ることもある。240fpsの張り付きを目指すよりも200fps以上の実現に目を向けたい。
同じバトロワ系の人気ゲームフォートナイトは設定で負荷が大きく変わる。DirectX 12ではなく、DirectX 11であれば200fps以上を目指せる。ただし、それなりに設定を下げなければならないので、こちらも200fpsの安定を目指す方が無難だろう。
人気のマインクラフトは、影Modのような負荷の高いModを導入しても安定させやすい。マルチサーバーでも安定し、ゲーム環境を選ばないのが持ち味だ。負荷の高いModやゲームシステムに変更を加えるModも対応可能だ。注目度の高いモンハンワイルズは、ある程度の快適性を維持できる。「フレーム生成使用」を利用できるため、フレームレートは安定させやすい。設定次第では144fpsを目指せそうだ。144fpsの張り付きではなく、100fps以上くらいになるかもしれない。オープンβの段階では必要十分な性能と言える。推奨環境を引き下げる方針が発表されたことから、より安定させられる可能性がある。モンハンワイルズをプレイ予定なら、GALLERIA RM7C-R46Tはおすすめだ。
GALLERIA RM7C-R46Tの性能まとめ
ゲーミングPCは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここではゲームプレイに重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。
PC初心者の方がスペックから、性能をイメージすることは難しいだろう。全体として見るのではなく一つずつのパーツを見ていく方が理解しやすいと考えている。
Core i7-14700F(CPU)
GALLERIA RM7C-R46Tで搭載されているCPUは、Intel第14世代のCore i7-14700Fだ。Core i7-14700FはCore i7-14700と異なり、CPU内蔵グラフィックスは非搭載である。当該モデルではグラフィックボードを搭載しているためデメリットにはならない。20コア28スレッドとスペックが高く従来のIntel第12世代最高峰のCore i9-13900Kに匹敵するゲーム性能を持ち優れたCPUであることがわかる。
競合モデルのRyzen 9 7900Xとの性能差は14%とかなり大きい。また、マルチコア性能でもハイブリッドコアアーキテクチャの採用で競合モデルを過去のものにした。ゲーム実況・動画エンコードなどの用途への適性も高い。ゲーミングCPUとしての評価も高く、GeForce RTX 4060 Tiを含むRTX 40シリーズ(Ada Lovelace世代)のグラフィックボードとも相性がよく、バランスも取りやすい。
GeForce RTX 4060 Ti 8GB(GPU)
GeForce RTX 4060 Tiは、2023年5月24日に発売されたグラフィックボードだ。前世代で最も人気のあったRTX 3060 Tiの後継機である。処理性能はRTX 3060 Tiと比べて16%ほど高く、フルHDのみならずWQHDへも高い対応力を示している。現行のミドルハイクラスに位置づけられ、より環境を選ばなくなっている。プレイするゲームジャンルを問わず使用しやすい。前世代のRTX 30シリーズ(Ampere世代)のRTX 3070に匹敵する性能で、1世代の伸びとしてはそれほど大きいわけではない。価格はRTX 3060 Tiと大きく変わらないので、これから選択するなら優秀なグラフィックボードである。
CPUとGPUのバランス考察
Core i7-14700FとGeForce RTX 4060 Tiのバランスは優秀だ。GeForce RTX 4060 Tiの性能を引き出しやすく、ベストマッチと言えるほどのバランスである。Core i7-14700Fは電力制限を解除しているのが前提だ。そのまま使用しても問題はないが、少しバランスの評価は下がる。電力制限の解除は絶対ではないので、性能のバランスを重視するか、消費電力を重視するかは好みだ。初心者の方にはほんの少しむずかしいかもしれない。あまり気にしなくていい要素かもしれない。
GALLERIA RM7C-R46Tの特徴
選びやすさは2025年も健在
2025年の年始特別モデルの販売が終了して通常モデルに戻った。価格が28,000円高くなったものの、相場相当で選びやすいモデルとなっている。Core i7-14700FとGeForce RTX 4060 Tiの組み合わせに求められるコストパフォーマンス面には疑問が残るが、何よりもガレリアが好きな方なら選択しても損はないはずだ。
GALLERIA RM7C-R46Tは、多くのゲーマーに愛されるモデルだが価格が変化しやすいという特徴がある。最安値は189,989円で20万円台を切ることも珍しくない。特に大型キャンペーン中は期待できる。現在の価格だとやや選びづらいかもしれない。選ぶタイミングが難しいのは事実だ。しかし、どのタイミングでも優秀な評価を得ているモデルとなる。価格は上下しても、評価はそれほど揺れ動かない。
いつ選んでも後悔しないのがGALLERIA RM7C-R46Tだ。ドスパラ製品の多くは相場をいち早く反映する傾向にある。極端な割高で展開されることはほとんどなく、その時々の最適な価格での展開が基本だ。そのため、構成や価格に関するキャンペーンが適用されるとさらに選びやすくなる。少しでもお得に選択するために時期を待つのもひとつだ。
今選択するのと、待って選択するのとではどちらがよいかも吟味したい。次世代のGeForce RTX 50シリーズの発売を控えていてタイミングが難しい時期だ。今購入するとお得ではないが、快適な環境をすぐに手に入れられる。安価な時期を待てばお得に購入できる反面、購入するまでの期間理想とする環境を手に入れられない。
待つ間のストレス耐性がある方であれば待った方がよさそうだ。セールは長期休暇のタイミングで行われやすい。待つ期間が1ヶ月以上あるなら、待たずに選択するのもいい。GALLERIA RM7C-R46Tはいつでも優秀な評価を得ているので安心して選んでほしい。
構成は最低限も規格は十分
GALLERIA RM7C-R46Tの構成は、メモリ16GBとSSD 500GBとこのクラスでは一般的なものだ。標準的な容量で、コストパフォーマンスを重視したモデルでは価格を抑えられるメリットがある。規格については上位グレードが選択されている。メモリはDDR5-4800なので最新の規格だ。SSDの規格がはGen4接続となっており、より高速な読み書きに対応している。
このように、GALLERIA RM7C-R46Tは価格だけを意識しているのではなく、構成にもしっかり目を向けている。今となってはそれほど珍しい規格ではないものの、いちはやく統一したのはドスパラだ。より良いパーツを長く採用しているところに信頼性を感じさせる。パーツの品質や規格は問題なくても、実際にはSSD容量がネックになる。500GBでは現在の最新ゲームに対応しにくい。一部ゲームでは300GBを超える容量となるゲームも存在している。
比較的高性能と言えるミドルハイクラスのゲーミングPCでは、プレイできないゲームはほとんどない。最新のゲームにも対応できる性能であるがゆえに、プレイするゲームの幅も広くなりがちだ。複数のゲームをプレイするなら容量が不足していく。都度アンインストールとインストールを繰り返すことになるのはデメリットと言える。ここをどう補うかでGALLERIA RM7C-R46Tの真価が問われる。
簡潔にカスタマイズで対応するのか、外付けのストレージで対応するのか。はたまた増設で強化していくか、対応策はいくらでもある。これらの対策を取って初めてゲーミングPCとして扱いやすくなる。標準構成のままでは少し物足りないというのがGALLERIA RM7C-R46Tの弱点だ。一方で、特定のゲームしかプレイする予定がないという方はそのままでいい。使い方やプレイスタイルは人それぞれだ。自分に合う調整をしっかり行っていこう。
競合モデルとの比較
ブランド | GALLERIA | LEVELθ |
---|---|---|
イメージ | ||
製品名 | GALLERIA RM7C-R46T | LEVEL-M1A6-R77-SLX |
ケース | ミニタワー | ミニ |
価格 | 217,980円/通常 215,980円/クーポン | 179,800円 |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core i7-14700F (20コア28スレッド) | Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 4060 Ti | RTX 4060 Ti |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザボ | B760 | B760 |
納期 | 5日 | 2-7日 |
保証 | 1年間 (最長5年間) | 1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
LEVEL-M1A6-R77-SLXはCPUにZen 4アーキテクチャのRyzen 7 7700を採用している。8コア16スレッドの高パフォーマンスモデルだ。ゲーム性能についてはCore i7-14700Fよりも10%程度劣るが、価格差40,000円を埋められるほどではない。ここで重要なのは、CPU性能をどの程度必要としているかだ。240fpsの安定ならCore i7-14700Fがよく、そこまで重視しないならRyzen 7 7700でも十分だ。
また、ゲーム以外の用途も想定しているなら、Core i7-14700Fの方が対応しやすい。ゲーム以外を考えていないなら、LEVEL-M1A6-R77-SLXも選択肢に入ってくるだろう。サポート面はどちらも24時間365日対応しているため、初心者の方でも安心だ。本来ならこの2製品は性能と価格の差から、比較対象として適切ではない。しかし、主だった違いがCPUのみとなるので、候補に入っている方も多いのではないだろうか。あとはケースデザインの好みも影響しそうだ。ゲーム中心なのか、そうでないのかで参考にしてほしい。
パソコンケースレビュー
正面
右サイド
左サイド
背面パネル
I/Oパネル
本体上部
本体内部
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
管理人による総評(GALLERIA RM7C-R46T)
GALLERIA RM7C-R46Tは、Core i7-14700F×GeForce RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCとなっている。ドスパラのランキング上位の常連モデルだ。ガレリアブランドに魅力を感じる方なら候補に入れてもよいだろう。過去最安値と比べると28,000円ほど高いが、評価自体はそこまで悪くない。純粋にコストパフォーマンスを重視するなら比較対象モデルをチェックしておくとよい。
ゲーミング性能は高くフルHD環境で高リフレッシュレートを目指しやすい。WQHD環境への対応力も伸びている。RPG系のゲームは高解像度の方が有利に進められるので好まれる傾向にある。今まではハイエンドクラスに近い性能が求められるような場面でも、GeForce RTX 4060 Tiを搭載していれば対応できジャンルを選ばない性能と言える。CPUとGPUのバランスがよく、ゲーム以外での用途にも適している。ゲーム動画の撮影や投稿、配信まで快適に行えるのが強みだ。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
217,980円 | Core i7-14700F | RTX4060Ti |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 500GB | B760 |