当記事では、パソコン工房が販売するLEVEL-R779-LC137KF-VL1Xの評判とレビューを紹介している。Core i7-13700KF×RTX 4080搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。RTX 4080搭載モデルで税込35万円台というのは評価できる。発売から時間が経過したこともあって40,000円も安くなっている。
CPUにCore i9シリーズではなく、Core i7シリーズの最上位モデルを選択しているのがポイントだ。ベストの組み合わせとは言えないもののゲームプレイだけを考えると悪くない。オーバークロックによって性能を引き上げることができる。何よりも価格が抑えられているというメリットは大きいはずだ。
当ページの目次
LEVEL-R779-LC137KF-VL1Xのスペック
ブランド名 | LEVEL∞ |
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製品名 | LEVEL-R779-LC137KF-VL1X |
価格 | 359,800円(税込) |
CPU | Core i7-13700KF(水冷)(レビュー) |
グラボ | GeForce RTX 4080(レビュー) |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe |
HDD | 非搭載 |
電源 | 1000W 80PLUS PLATINUM |
マザーボード | チップセットZ790 |
おすすめ度 | Aランク |
評価 | ・コスパ 8.1 ・構成 7.0 ・品質/サポート 10.0 ・総合評価 8.3 |
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各タイトルの対応表
Final Fantasy 15 4K High | Apex Legends 240Hz | Apex Legends 144Hz | フォートナイト 240Hz | フォートナイト 144Hz |
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★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
LEVEL-R779-LC137KF-VL1XはCore i7-13700KFとRTX 4080を搭載したハイエンドクラスのゲーミングPCだ。優れたCPUとGPUの組み合わせで、環境を選ばないパフォーマンスが魅力だ。非常に高いGPU性能は4K解像度やそれ以上の特殊な解像度にも対応できる。Apex Legendsやフォートナイトであれば360Hz環境でも安定させることができるだろう。非常に高い性能を有しているため、ゲームプレイで困ることはないはずだ。
LEVEL-R779-LC137KF-VL1Xのゲーミング性能
Core i7-13700KF(CPU)
Core i9-13900K | |
Ryzen 9 7950X | |
Core i9-13900 | |
Ryzen 9 7950X3D | |
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i7-13700 | |
Core i9-12900K | |
Ryzen 9 5950X | |
Core i9-12900 | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 9 5900X | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i9-11900K | |
Core i5-12600K | |
Core i7-11700K |
LEVEL-R779-LC137KF-VL1Xで採用されているCPUは、Intel第13世代のCore i7-13700KFだ。倍率ロックフリーモデルで高いパフォーマンスを発揮する。従来モデルのCore i7-12700Kと比べてEコアが倍増となり、スペックは16コア24スレッドとなった。つまり、Core i9-12900Kと同等だ。CPUコアがGolden CoveからRaptor Coveに変わったこともあって性能的には11%程度パフォーマンスが向上している。Core i7-12700Kと比べると27%も性能が高い。ゲーム実況・動画編集・動画エンコード・画像編集などクリエイター作業全般に対応できる。ゲーミングCPUとしての評価も高くCore i9シリーズに匹敵するほどだ。RTX 4080とのバランスを考えると、Core i9シリーズを選択しておきたいところだがCore i7-13700KFでも及第点だと言える。
GeForce RTX 4080(GPU)
RTX 4090 | |
RX 7900 XTX | |
RTX 4080 SUPER | |
RTX 4080 | |
RX 7900 XT | |
RTX 4070 Ti SUPER | |
RTX 3090 Ti | |
RTX 4070 Ti | |
RTX 3090 | |
RX 6950 XT | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 3080 12GB | |
RX 6900 XT | |
RX 6800 XT | |
RTX 3080 10GB | |
RX 6800 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 2080 Ti |
当該モデルでは、グラフィックスにAda Lovelace世代のGeForce RTX 4080を搭載している。従来モデルのRTX 3080と比べて30%以上もグラフィックス処理性能が向上している。4K環境+レイトレーシング有効化でも問題なく対応できるほどだ。新世代になって一気に性能が引き上げられたと言える。競合モデルのフラグシップモデルであるRadeon RX 7900 XTXと同等のパフォーマンスを期待できる。レイトレーシング性能では大きく上回っている。DLSS 3といった機能面でも優位性がある。
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LEVEL-R779-LC137KF-VL1Xの概要
リニューアルで強化されるも評価はダウン
LEVEL-R779-LC137KF-VL1XはSSDをGen4にパワーアップさせ、価格を18,000円下げた。この変化は、本来なら評価を大きく伸ばせるものだが、変化が少し遅かったことで評価を下げている。LEVEL-R779-LC137KF-VL1Xは構成でも価格でも少し見劣りしてしまう部分が目立つ。コストパフォーマンスは優秀でも、おすすめしにくいモデルとも言える。本来は従来モデルと同様に価格を追求すべきだ。
コストパフォーマンスが全てとは言わないが、方向性が上手く定まっていないように見える。構成が削りきれておらず、中途半端さが残る結果になった。例えば、グラフィックスにハイエンドのRTX 4080を搭載しているにも関わらずメモリ容量はゲーミングPCで一般的な16GBだ。容量でコストカットを行っているならメモリ規格もDDR5ではなくDDR4を選択した方がよかったのではないかと思う。
マザーボードのチップセットもCPUに合わせてZ790を採用しているが、B760を採用して徹底的にコストカットを行った方が魅力的だ。価格を武器にするという特性を損なう構成になっている。性能も構成も中途半端なモデルで、価格に対して物足りなさを感じてしまう。Core i7-13700FとRTX 4080搭載モデルに割って入ることができれば評価は一変する。
そうなるまで、少なくともLEVEL-R779-LC137KF-VL1Xはおすすめしづらい。パソコン工房は構成をうまく設定するショップだが、全てのよいところを潰してしまっているように見える。メモリ容量が32GBでこの価格を実現できていれば最高峰のモデルの一つとなっていた。この構成で35万円台なら別のショップでも容易に実現できそうだ。唯一の魅力は水冷ファンのラジエーターが大型の360mm採用というところくらいだ。これだけでは評価を覆すのは難しい。優れたモデルではあるが、競合製品が強力なだけに厳しい評価になっている。
ゲーム性能の高さは抜群
LEVEL-R779-LC137KF-VL1XはCore i7-13700KFとRTX 4080を搭載したモデルだ。ハイエンドクラスならでは高負荷への対応力は健在である。4K解像度、WQHD+144Hz環境、フルHDでの240Hz環境には対応しやすい。ゲームでの環境を選ばないという強みは、製品の評価に関わらず実現できる。だからこそ、他製品との競合では製品自体の評価が重要になっていく。
LEVEL-R779-LC137KF-VL1Xはメモリ容量が少ないことで、メモリ消費の激しい用途に適していない。それでも、ゲームプレイに関しては不満は少ない。ゲームをプレイしながら別のアプリ起動などに弱い傾向はあるだろうか。ゲーム単体であればそれほど不満はない。むしろ良好な環境を構築できると言える。一方で、同時起動に弱いなど、汎用性に関しては一歩遅れを取ることになりそうだ。
もっともメモリ容量は足りなければ追加すればいいだけなので対応はしやすい。実際に購入して不満があっても増設で補える部分なので、大きなデメリットというわけではない。そういう意味では初心者以外にはおすすめしやすいかもしれない。価格が抑えられている分だけ、16GB搭載を選択できると思えるモデルとも言える。ゲームプレイでは変わらずハイエンドクラスである。
総合的な評価ではなく、性能を重視するのであれば悪い選択肢ではない。ゲーム性能の高さに関しては価格帯最高クラスだ。ただし、保証や増設費用を考えると最善のモデルとは言えない。同時に、強力なモデルが存在しているため、おすすめすることもできない。比較対象に他ショップの同等のモデルをピックアップしている。RTX 4080搭載モデルは様々な選択肢があるので、念のため確認しておいてほしい。
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似ているモデルとの比較
ブランド | LEVEL∞ | GALLERIA |
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イメージ | ||
製品名 | LEVEL-R779-LC137KF-VL1X | GALLERIA ZA7C-R48 |
ケース | ミドル | ミドル |
価格 | 359,800円(税込) | 369,980円(税込) |
CPU | Core i7-13700KF(水冷) | Core i7-13700KF(水冷) |
GPU | RTX 4080 | RTX 4080 |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5-4800 32GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 1000W PLATINUM | 1000W PLATINUM |
マザボ | Z790 | Z790 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
LEVEL-R779-LC137KF-VL1Xのメモリをカスタマイズすると、13,300円プラスされるので価格差は逆転する。もう一つLEVEL-R779-LC137KF-VL1Xの強みは水冷ファンに大型ラジエーター(360mm)を搭載している点が挙げられる。冷却性能が高くオーバークロックでの使用にも耐えうるモデルだ。
GALLERIA ZA7C-R48の強みはゲーミングPCらしく光るデザインにもある。この部分をどう評価するかだ。CPUファンはRGB対応の水冷式(240mm)で、ケースにもクリアパネルが採用されており、パソコンそのもので遊ぶことができる。総合的に見ると、LEVEL-R779-LC137KF-VL1Xは選びにくいように感じる。ここから変化があるかもしれないが、現時点ではGALLERIA ZA7C-R48の方がおすすめしやすいモデルだ。
パソコンケースレビュー
正面
2022年2月17日にLEVEL∞のR-Classに採用されるケースデザインがリニューアルされた。ここ数年はゲーミングブランドのケースリニューアルが続く。スタイリッシュで落ち着いたデザインを採用していて万人受けしそうだ。RGB対応ケースを選択できるのも特徴だ。本体前面に吸気口が設けられている。
左側面
左側面は非常にシンプルだ。
右側面
右側面と左側面と同様にシンプルな形となっている。
I/Oパネル
I/Opパネルは本体上部にまとめられている。使い勝手も良好だ。USB 3.0×2、ヘッドフォン端子×1、マイク端子×1が配置されている。
背面
背面は上記のとおりだ。搭載するグラフィックボードと電源によってI/Oパネルは変わる。後方からも排気が行われている。
本体上部
本体上部からは大型のファンが2基見える。メッシュ加工をしていてたっぷりと内部の空気を排気できる。
本体下部
本体下部は上記のとおりだ。
管理人による総評(LEVEL-R779-LC137KF-VL1X)
LEVEL-R779-LC137KF-VL1Xは、RTX 4080搭載モデルとして比較的価格の抑えられた一台となっている。CPUにはIntel第13世代の高パフォーマンスモデルであるCore i7-13700KFを搭載している。16コア24スレッドと高スペックで、従来モデルのCore i9-12900Kを上回るパフォーマンスを発揮する。RTX 4080の性能が高すぎてベストなバランスとは言えないが、ゲームプレイにおいて性能差を体感することは難しいだろう。
360mmラジエーター搭載の水冷CPUクーラーのおかげでオーバークロックにも耐えることができる。一方で、メモリDDR5-4800 16GB、SSD 1TBと性能帯から見ると構成は控え目だ。電源ユニットは1000W PLATINUMを採用している。競合モデルと比べるとコストパフォーマンスは見劣りしてしまう。購入前に吟味しておくとよい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
359,800円(税込) | i7-13700KF | RTX4080 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR5 16GB | 1TB | 非搭載 |