ドスパラが販売するGALLERIA RL7C-R55-5Nのレビューを行った。2025年6月に登場したばかりの最新モデルだ。Core i7-14650HX×GeForce RTx 5050 Mobile搭載のエントリーモデルとなる。CPUにはハイエンドクラスのCore i7-14650HXを搭載していておもしろい一台に仕上がっている。CPU性能が高いことでゲームプレイにもプラスに働く。初動価格は174,980円と悪くないように思う。長い目で見れば10,000円~15,000円ぐらいは安くなるだろう。
GALLERIA RL7C-R55-5Nのスペック
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA(ガレリア) |
製品名 | GALLERIA RL7C-R55-5N |
液晶サイズ | 15.6インチ 144Hz |
解像度 | フルHD(1,920×1,080) |
価格 | 174,980円(税込) |
CPU | Core i7-14650HX |
グラボ | GeForce RTX 5050 Mobile |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 180W ACアダプター |
重さ | 約2.30kg |
バッテリー駆動時間 | 約4.1時間(動画再生時) |
発売日 | 2025年6月24日 |
評価 | ・コスパ 8.5 ・ショップ評価 9.9 |
GALLERIA RL7C-R55-5Nのカスタマイズを評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
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OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
リカバリーメディア | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
メモリ | 32GB DDR5 SO-DIMM (PC5-38400/16GBx2) +15,000円 | |
SSD (M.2) | 1TB SSD (NVMe Gen4) +6,000円 | |
パーティション分割 | 変更なし | |
外付けポータブルSSD | 変更なし | |
ノートPC用冷却台 | 変更なし | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
サービス | セーフティサービス 月額980円 | |
延長保証 | 5年保証(通常1年+延長4年)+31,496円 |
黄色のマーカーは一般的なBTOノートパソコンで人気のカスタマイズを示す。おすすめ度はGALLERIA RL7C-R55-5Nでの評価だ。カスタマイズについてはSSDがおすすめだ。やはり500GBだと複数のゲームを保存するとすぐにいっぱいになってしまう。例えば、モンハンワイルズが75GB・Forza Horizon 5が150GB、Cyberpunk 2077が70GBといった具合だ。重いゲームをプレイしたいなら確認しておく必要がある。
その他セーフティサービスや延長保証も検討してもよさそうだ。物理破損のリスクが高いゲーミングノートPCならセーフティサービス加入はメリットがある。修理費用も高額になりがちなのでしっかり検討するとよいだろう。
GALLERIA RL7C-R55-5Nの特徴&注意点
デスクトップ向けRTX 5050と同等のゲーム性能を持つ
GeForce RTX 5050 Mobileのゲーム性能スコアは20,221でデスクトップ向けのGeForce RTX 5050に近い。エントリーモデルながら十分なゲーム性能を持っているといえる。前世代のGeForce RTX 4050 Mobileよりも25%以上も処理性能が向上している。GeForce RTX 4060 Mobileを上回る性能は圧巻だ。フォートナイトであれば設定次第で高リフレッシュレートを目指せる。
モンスターハンターワイルズやForza Horizon 5など負荷の高いタイトルにも対応できるポテンシャルを持っている。50番台だからといって侮れない。デスクトップ版のモデルとの差があまりないことで購入後の後悔も少ないのではないかと思う。上位の70番台になると性能差が広がり期待ほどではなかったということも起こり得る。
ガレリアのラインナップの中で購入しやすい価格帯にある
Core i7-14650HX×GeForce RTX 5050 Mobile搭載のゲーミングノートPCで現行モデルということになる。ガレリアのラインナップを見てわかるとおり現行のGeForce RTX 50シリーズの中でも最も手頃な価格設定となる。GeForce RTX 40シリーズと比べた優位性はマルチフレーム生成対応のDLSS 4.0にある。また、CPUの世代が新しくなることでCPU性能の高さもメリットといえるだろう。特にこのモデルで搭載されているCore i7-14650HXはIntel第14世代のハイエンドモデルで高い性能を持っている。高フレームレートを目指すなら魅力的なモデルとなる。
ゲーミングノート本体が高温になりがち
本体はかなり高温になってしまうことを覚悟しておこう。キーボードに手を置いていると汗をかいてしまうほどだ。ゲームプレイ時の高温化は避けられない。部屋の温度はできるだけ下げておくとよい。
ACアダプターは61.1℃と高温になる。できる限り風の通りのよいところに置こう。間違ってもカーペットなど熱が逃げづらい場所には置いてはいけない。
ファンの音が大きい
ファンの音はかなり大きい。キーボード上で計測すると61.2dBとなった。これは掃除機や洗濯機の騒音と同等で寝ている人が気になってしまう水準だ。サイレントモードにすると音は小さくなるが、その分パフォーマンスも低下してしまうのでバランスを取る必要がありそうだ。
GALLERIA RL7C-R55-5Nのベンチマーク計測【ゲーム】
ゲームプレイ時のパフォーマンスを計測した。比較対象は「G TUNE H6-I9G7TBK-C(Core Ultra 9 275HX×GeForce RTX 5070 Ti Mobile搭載)」とデスクトップの「Core i5-14400×GeForce RTX 5050搭載モデル」だ。
FF14
製品名 | フルHD | WQHD |
---|---|---|
G TUNE H6-I9G7TBK-C | 152.9 | 114.1 |
GALLERIA RL7C-R55-5N | 104.2 | – |
i5-14400×RTX 5050 | 108.9 | – |
フルHD環境なら最高品質でも104.2fpsと高いフレームレートが出る。デスクトップ向けモデルと比べても同等のフレームレートであることがわかる。
フォートナイト(DirectX12)
製品名 | 低 | 中 | 最高 |
---|---|---|---|
G TUNE H6-I9G7TBK-C | 226.0 | 178.0 | 89.0 |
GALLERIA RL7C-R55-5N | 172.0 | 146.0 | 74.0 |
i5-14400×RTX 5050 | 168.0 | 127.0 | 90.0 |
フォートナイトも高フレームレートを実現できる。設定を下げれば172.0fpsと高いフレームレートとなっている。144Hzモニターを活かせるのは大きなメリットだ。参考までにパフォーマンスでのフレームレートは269.0fpsとなる。
モンハンワイルズ
製品名 | フルHD(中) | フルHD(高) | WQHD |
---|---|---|---|
G TUNE H6-I9G7TBK-C | 187.95 | 171.64 | 157.55 |
GALLERIA RL7C-R55-5N | 122.50 | 106.97 | – |
i5-14400×RTX 5050 | 86.73 | 76.40 | 75.18 |
モンハンワイルズも中設定で122.50fpsと十分なフレームレートが出る。高設定でも100fpsを超えているのは驚きだ。ノートパソコンでもここまでゲーム性能を持っているのは素晴らしい。
Forza Horizon 5
製品名 | フルHD | WQHD | FHD×中 |
---|---|---|---|
G TUNE H6-I9G7TBK-C | 169.4 | 141.2 | 320.4 |
GALLERIA RL7C-R55-5N | 98.0 | – | 183.1 |
i5-14400×RTX 5050 | 131.8 | 81.1 | – |
Forza Horizon 5は負荷の高いタイトルの一つだ。フルHD環境でのフレームレートは98.0fpsとなっている。144Hz環境を構築したいなら設定をプリセット中にするとよい。快適にゲームがプレイ可能だが、デスクトップのGeForce RTX 5050と比べると25%程度低くなっている点は押さえておこう。
Cyberpunk 2077
製品名 | 通常 | 通常+DLSS 4.0 | レイトレ | レイトレ+DLSS 4.0 |
---|---|---|---|---|
G TUNE H6-I9G7TBK-C | 122.50 | 394.77 | 51.92 | 279.71 |
GALLERIA RL7C-R55-5N | 71.49 | 245.66 | 29.88 | 186.53 |
i5-14400×RTX 5050 | 81.17 | 270.44 | 32.17 | 204.11 |
Cyberpunk 2077ではDLSS 4.0を活用するのがよいだろう。通常時71.49fps、DLSS 4.0で245.66fpsと3倍以上のフレームレートが出る。レイトレーシングを有効化してもDLSS 4.0のおかげで186.53fpsと高いフレームレートが実現可能だ。
GALLERIA RL7C-R55-5Nのベンチマーク計測【その他】
Cinebench R23
Core i7-14650HXのマルチコアは23,063、シングルコアが1,940となる。従来モデルのCore i7-13700HXと比べるとマルチコアは5%高いが、シングルコアは3%低くなている。それでも上位のCore i7-14700HXと同等のパフォーマンスが期待できるのは評価できる。次世代のCore Ultra 7 255HXになるとマルチコアが12%高く、シングルコアも5%高い。
Cinebench 2024
Core i7-14650HXのマルチコアは1,285で、シングルコアは114だ。マルチコアはCore i7-13700HXよりも6%弱低いが、シングルコアは同等以上だ。前世代のCore i7-13650HXと比べるとマルチコアが8%高く、シングルコアも4%弱高くなっている。
消費電力
製品名 | ゲームプレイ時 | アイドル時 |
---|---|---|
G TUNE H6-I9G7TBK-C | 286.0 | 45.3 |
GALLERIA RL7C-R55-5N | 157.0 | 31.9 |
i5-14400×RTX 5050 | 233.0 | 50.6 |
消費電力は157Wと押さえられている。デスクトップ向けモデルよりも33%程度低く省電力性の高さが光る。アイドル時も31.9Wと低い。
他社製ゲーミングノートPCと比較
メーカー | ドスパラ | パソコン工房 |
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ブランド名 | GALLERIA | LEVEL∞ |
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製品名 | GALLERIA RL7C-R55-5N | LEVEL-15FX166-i7-RKPX |
価格 | 174,980円 | 199,800円 |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
液晶サイズ | 15.6インチ144Hz | 15.6インチ144Hz |
解像度 | FHD(1920×1080) | FHD(1920×1080) |
重量 | 約2.30kg | 約2.28kg |
バッテリー駆動時間 (動画再生時) |
約4.1時間 | 約1.2時間 |
CPU | Core i7-14650HX (16コア24スレッド) |
Core i7-14650HX (16コア24スレッド) |
GPU | RTX 5050 Mobile | RTX 5060 Mobile |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 1TB NVMe |
電源 | 180W ACアダプター | ACアダプター |
基本保証 (延長) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
まだまだGeForce RTX 5050 Mobileを搭載したモデルが少ないため、今回はその上位モデルであるGeForce RTX 5060 Mobileを搭載したLEVEL-15FX166-i7-RKPXをピックアップした。価格差は24,820円でLEVEL-15FX166-i7-RKPXの方が高い。ただし、パソコン工房の場合無料会員登録をすると送料がかからないので実質の価格差は21,520円だ。この価格差でGPUがGeForce RTX 5060 Mobileになり、ストレージ容量も倍の1TB NVMeになるなら妥当だろう。予算とブランドで決めてしまって問題なさそうだ。
GALLERIA RL7C-R55-5Nの本体レビュー
正面
昔のモデルと違って野暮ったさはなく優れたデザインとなっている。ビジネスモデルとしても使えるはずだ。
天板
天板にはGALLERIAのロゴと文字が刻印されている。シンプルなデザインだ。
手前
手前側はシンプルなものだ。
右側面
右側面にはUSB 3.2 Type-A×1、USB 3.2 Gen4 Type-C(モニター出力 DisplayPort1.4対応)が配置されている。
左側面
左側面にはUSB 3.2 Type-A×1とヘッドホン端子が備えられている。
奥側
裏側にはLANポート端子、HDMI 2.1 Type-A×1、USB 3.2 Gen4 Type-Cがある。USB 3.2 Gen4 Type-Cはモニター出力DisplayPort1.4対応だ。
キーボード
キーボードは使い勝手のよい配置となっている。Shiftキーが小さいなどやや癖はあるがゲームプレイにおいて大きなデメリットは感じなかった。
タッチパッド
高品質なタッチパッドがある。マウスがなくても作業を行いやすい。
ACアダプター
ACアダプターは180Wで比較的コンパクトだ。
ACアダプター比較
一番右が330Wのアダプターで二回り大きい。真ん中がGALLERIA RL7C-R55-5Nのアダプターだ。一番左はビジネスノートパソコンのアダプターでコンパクトさがうりだ。
管理人による総評

ガレリアの最新ゲーミングノートPCはエントリーモデルながら高いゲーム性能を持ちまんべんなくゲームを楽しめる。174,980円という価格は初動として悪くない。将来的には10,000円程度は安くなるのではないかと思う。CPUにハイエンドのCore i7-14650HXを搭載していてCPUのボトルネック軽減に貢献してくれる。デスクトップ向けモデルと比べても遜色ない性能を持っている。構成はメモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと平均的だ。ストレージ容量は枯渇しがちなのでカスタマイズで1TBへアップグレードを検討しておこう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
174,980円 | Core i7-14650HX | RTX5050 |
メモリ | SSD | 液晶 |
DDR5 16GB | 500GB | 15.6インチ |