ドスパラが販売するゲーミングPCである「GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載」についてレビューをまとめた。2025年4月16日に発売されたばかりのモデルだ。グラフィックスに最新のGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載している。GeForce RTX 4060 Ti 16GB/8GBに置き換わるモデルだ。従来モデルでは8GBが人気だったが、今世代ではBTOメーカーがこの16GB版にも力を入れているように思う。ゲーム側の要求スペックが上がっていることに起因する。
CPUにはIntel第14世代のCore i7-14700Fを搭載していてバランスが取れている。コストパフォーマンスは5.1と標準的だ。キャンペーンのポイント還元は考慮していない。ミドルハイクラスのゲーミングPCは、ゲームへの対応力よりも選びやすさが重視されるため、標準的な評価に落ち着くと物足りなさがある。GeForce RTX 5060 Ti 16GBはVRAM容量の大きさから、通常のミドルハイクラスよりもコスパよりも性能が重視される傾向にあり少し特殊な立ち位置にある。理想を言えばもう少し価格は抑えてほしいところだ。
- 長所
-
- CPU・GPUともにゲーム性能が高い
- VRAM 16GB搭載で最新のゲームへの対応力が高い
- クリエイティブ系のソフトに対応できる
- 20,000円相当分のポイント還元あり
- 短所
-
- コストパフォーマンスは標準程度
- 構成が平凡
- こんな方におすすめ
-
- 最新のゲームを安定してプレイしたい方
- 高負荷な環境を想定したプレイスタイルの方
- ゲームも作業も一台でこなしたい方
GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載のスペックとコスパ
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載 |
価格 | 239,980円 |
CPU | Core i7-14700F(レビュー) |
CPUクーラー | 空冷 |
GPU | GeForce RTX 5060 Ti 16GB |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB760 |
納期 | 翌日出荷 |
おすすめ度 | Bランク |
評価 | ・コスパ 5.1 ・ショップ評価 9.2 |
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GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載のカスタマイズを評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
リカバリーメディア | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
CPU | 変更なし | |
CPUファン | 変更なし | |
CPUグリス | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) +4,900円 | |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) +13,900円 | |
SSD | 1TB SSD (NVMe Gen4) +6,000円 | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) +4,900円 | |
光学ドライブ | 変更なし | |
ケース | ガレリア専用 SKMケース (MicroATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2 クリアサイドパネル拡大版 +3,800円 |
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フロントケースファン | 変更なし | |
リアケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,300円 | |
アクセサリ | 変更なし | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+23,998円 |
BTOパソコンで人気のカスタマイズを黄色のマーカーで示している。当該モデルでは構成を向上させるメモリ・SSD・電源、そして見た目に影響を与える各種ケースファンのカスタマイズがおすすめだ。GeForce RTX 5060 Ti 16GBはVRAMを消費する場面で輝くグラフィックボードだ。VRAMの性能を発揮する場面は要求されるメモリ容量も大きくなることがある。32GBへの容量アップは効果的だ。
SSDは保存容量を向上させ、複数のゲームをインストールできるようになる。また、動画の保存なども考えれば、1TBへの容量アップが最もおすすめのカスタマイズだ。それ以上となると無駄になるので1TBを基準に考えたい。電源のカスタマイズは好みではある。Core i7-14700FとGeForce RTX 5060 Ti 16GBの組み合わせなら標準の650W 80PLUS BRONZEでも容量不足になることはない。電源のカスタマイズは電源にかかる負荷に影響を与えるため、容量に余裕のある方が長く安定する。安心を買うという意味でのカスタマイズなら悪くない。750W 80PLUS GOLDくらいがちょうどいい。
ケースファンを変更するのであればケースの変更も検討したい。クリアサイドパネル拡大版はInsight View パネル採用で、左サイドパネルのガラス部分が通常よりも大きくなる。LEDファンの光がより広範囲に広がり、見た目のインパクトを大きくできる。LEDファンで派手さを演出するなら変更する方がよさそうだ。
GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載の特徴&注意点
汎用性の高い性能が魅力の最新ゲーミングPC
16GBと大容量VRAMを積んだGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載しているのが強みだ。これによって幅広いゲームタイトルに対応しやすくなっている。旧世代のAda Lovelace世代でもGeForce RTX 4060 Ti 16GB/8GBのバリエーションがあり8GBの方が人気だった。価格が安かったこともあるが、何よりも大容量のVRAMを要求するゲームが少なかったことも要因だ。
時代が進み、新たな基準にVRAMが組み込まれた。今後は容量とメモリ帯域幅に注目していく必要がある。GeForce RTX 5060 Ti 16GBについてはメモリ帯域幅がやや控えめだ。話題を集めたモンハンワイルズのDLC「高解像度テクスチャパック」では、VRAM 16GBが推奨されている。
今はまだVRAM 8GBで対応できるゲームが主流でも、少し先は12GBや16GBが必要なゲームも多く登場してくるだろう。上位モデルであるGeForce RTX 5070(VRAM 12GB)と比べるとメモリ帯域幅は50%程度劣っているが、容量は上回っている。モンハンワイルズの高解像度テクスチャパックはGeForce RTX 5060 Ti 16GBに適正があるといえそうだ。
モンハンワイルズには当てはまらないが、ゲームによってはVRAM容量が少ないモデルだと高解像度など負荷の掛かる場面でエラーが出てしまうことがある。Core i7-14700FとGeForce RTX 5060 Ti 16GBの組み合わせはバランスのよい無難な性能だ。何を選べばよいかわからないなら、GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載は候補に入るかもしれない。
汎用性の高さという点ではCPU性能にも注目したい。Core i7-14700Fは20コア28スレッドとスペックが高くゲームにもクリエイティブな用途にも性能を発揮する汎用性の高いCPUだ。用途を選ばないCPU性能は、ゲーム一辺倒にならず興味のあることにチャレンジできる。今はAIの登場でクリエイターの間口が広い。CPUの性能が高いことはやりたいことを実現できるチャンスにつながる。
15,000円の値上げで評価が大きく下がる
一時は30,000円の値上げが適用され、すぐに15,000円の値下げが適用された。つまり、実質15,000円の値上げということだ。GALLERIA RM7C-R56Tをはじめとするミドルハイクラスにとって値上げは大きな障害となる。このまま22万円台も下回るのではないかと思うほどの勢いがあっただけに残念でならない。理想的な価格とは言えないのはコストパフォーマンスにも現れている。
大容量VRAMに注目が集まり始めていることを考えれば、GALLERIA RM7C-R56Tの人気に火がついてもおかしくない。その人気にストップをかけるのは、いつの時代でも価格である。ミドルハイクラスに求められる価格よりも高いと感じてしまえば勢いはなくなり、注目度も下がってしまうことになる。ただでさえ価格を大幅に下げたGeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載モデルが人気だ。ここでの失速は前世代のGeForce RTX 4060 TiのVRAM 16GB搭載モデルと同じ道をたどることになる。
性能や汎用性の高さといった持ち味があっても、予算内に収まらなければ選ばれることはない。特に、ミドルハイクラスは性能と価格のバランスが重要だ。いかに優れた特徴があっても、選ばれなければ意味がない。ここ最近のGALLERIAシリーズは値下げが続いていた。クーポンの発行を行うなど、精力的にキャンペーン・セールも行ってきた。このままの勢いがあれば、GALLERIA RM7C-R56Tもドスパラを代表するモデルになっていたかもしれない。急激な失速により性能と価格が中途半端になった。
今のキャンペーンも悪くないが、直接の値引きよりも印象はよくない。GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載モデルはなかなか価格が下がらない。ようやく下がったと安心していたらすぐに値上げされた。良くも悪くも価格が大きく動かないのはおすすめしにくい理由にもなっている。いかにVRAM 16GB搭載モデルだとしても、選びやすくなればGALLERIA RM7C-R56Tを選択するゲーマーは少ない。224,980円以下になってようやくおすすめできる。しばらく様子を見るか、別のモデルを検討した方がいいかもしれない。
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同じドスパラの同性能帯モデルとの比較
ブランド名 | GALLERIA | GALLERIA | Lightning-G |
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イメージ | ![]() |
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製品名 | GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載 |
GALLERIA XA7R-R57 7700搭載 | Lightning-G AV-Ti7W Ryzen7 7700/RTX5060Ti 16GB搭載 |
ケース | ミニ | ミドル | ミニ |
価格 | 239,980円 | 209,980円 | 184,980円 |
ポイント還元 | 20,000pt | 20,000pt | なし |
送料 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core i7-14700F (20コア28スレッド) |
Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド) |
Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 16GB | RTX 5070 | RTX 5060 Ti 16GB |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5-4800 32GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 750W GOLD | 650W BRONZE |
マザーボード | B760 | B650 | A620 |
納期 | 翌日出荷 | 翌日出荷 | 翌日出荷 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
同じドスパラが販売するゲーミングPCを2機種ピックアップした。まずは、GALLERIA XA7R-R57 7700搭載だ。AMD製CPU Ryzen 7 7700を搭載したゲーミングPCだ。性能的にはCore i7-14700Fに劣るものの十分なゲーム性能を有している。価格は30,000円も安くGPUはワンランク上のGeForce RTX 5070となる。さらに、構成もメモリDDR5-4800 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeとそれぞれ倍増だ。電源ユニットも750W GOLDを搭載している。
構成を揃えるとなるとメモリ32GBが+13,900円、SSD 1TBが+6,000円、電源ユニット750W GOLDが+4,900円でトータル24,800円の上乗せだ。トータルで54,800円も安い計算だ。勝負にならない。マザーボードのチップセットはB650となる。AM5ソケットはRyzen 7000シリーズだけではなくRyzen 9000シリーズ以降も対応でき将来性がある。非常に優れた一台に仕上がっている。
廉価ブランドのLightning-G AV-Ti7W Ryzen7 7700/RTX5060Ti 16GB搭載も選択肢として悪くない。価格は55,000円も安い。ポイント還元がなくてもこれだけ安ければ十分候補に入るだろう。CPUにはRyzen 7 7700を、GPUにはGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載している。構成はよく似ている。マザーボードのチップセット廉価なA620となる。最低限の拡張性を持ち通常運用において特に問題はないだろう。こちらもAM5ソケットで将来性がある。これら2機種を吟味していただければと思う。
同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較
ブランド名 | GALLERIA | GALLERIA |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM7C-R56T RTX5060Ti 16GB搭載 |
LEVEL-M17M-147F-SS4X |
ケース | ミニ | ミニ |
価格 | 239,980円 | 214,800円 |
ポイント還元 | 20,000pt | なし |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core i7-14700F (20コア28スレッド) |
Core i7-14700F (20コア28スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 16GB | RTX 5060 Ti 16GB |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B760 | B760 |
納期 | 7日後出荷 | 2-7日後出荷 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
パソコン工房のLEVEL-M17M-147F-SS4Xと比較していく。コストパフォーマンスを重視した廉価ブランドのLEVELθシリーズらしい低価格が魅力だ。価格差は25,180円でLEVEL-M17M-147F-SS4Xの方が安い。また、パソコン工房は無料会員登録をすると送料が掛からない。実質の価格差は28,480円まで広がる。キャンペーンでのポイント還元を考慮しても8,480円の差がある。
この価格差を見るとLEVEL-M17M-147F-SS4Xが無難に思える。GALLERIA RM7C-R56Tにも魅力はあるものの、この価格差を覆すのはむずかしい。GALLERIA RM7C-R56Tの魅力はカスタマイズできる箇所が多いこと、翌日出荷に対応した納期の短さだ。カスタマイズに関しては、デザインから構成までオーソドックスでありながらも変更できる箇所も多く満足度が高い。LEVEL-M17M-147F-SS4Xは変更や追加できるパーツが少ない。電源が変更できないため、電源を重要視する方にはマイナス要素となりそうだ。
納期はGALLERIA RM7C-R56Tが翌日出荷に対応しており、注文から最短2日で手元に届く。対してLEVEL-M17M-147F-SS4Xは2~7日後に出荷となる。そこまで長いわけではないが、すぐに手元に届くGALLERIA RM7C-R56Tと比べると見劣りしてしまう。構成などは同等なので、やはり重要になるのは価格だ。GALLERIA RM7C-R56Tに10,000円以上の値引きが適用されるまではLEVEL-M17M-147F-SS4Xをおすすめしたい。
パソコンケースレビュー
ミニタワーケースのケースレビューだ。
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
本体上部
本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。
本体内部
*下位モデルの写真を使用している。あくまでも参考としていただければ幸いだ。
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
管理人による総評

Core i7-14700F×GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載の最新ゲーミングPCだ。初動が234,980円と悪くなったところに239,980円とまさかの値上げだ。こうなるとより優れたモデルがあるので積極的におすすめしづらくなる。色々なモデルを見てから決めるとよい。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEとなる。マザーボードのチップセットは最新のB860だ。ガレリアブランドにこだわりがあるなら候補に入れてもよいだろう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
239,980円 | i7-14700F | RTX5060Ti 16GB |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 500GB | B860 |