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マウスコンピューターが販売する「G TUNE FG-A7G80」のレビューを行った。Ryzen 7 9800X3D×GeForce RTX 5080搭載のハイエンドのゲーミングPCだ。ゲーム向きのCPUとGPUを搭載していて高い水準でゲームを楽しめる。G TUNEの最新のフルタワーケースも注目だ。

コストパフォーマンスは9.5と高い評価を得ている。夏の大感謝セール期間中80,000円という大幅な値引きにより評価を伸ばしている。ハイエンドクラスの最高峰とも言えるモデルで、ゲームをプレイするのにスペックを気にしたくない方におすすめだ。圧倒的な性能と構成で評価を伸ばすストロングスタイルは、G TUNEの魅力とも言える。その魅力を最大限引き出したモデルである。

長所
  • トップクラスのゲーム性能で環境を選ばない
  • 充実した構成でカスタマイズの必要がない
  • フルタワーモデルらしい品質の高さが魅力
  • 期間限定の大幅な値引き
  • 36回分割払い金利0円キャンペーン実施中
短所
  • 価格が高い
  • 高すぎる性能は人を選ぶ
こんな方におすすめ
  • ハイエンドクラスを探している方
  • 完成度の高いモデルを探している方
  • 予算を500,000円前後で考えている方

G TUNE FG-A9A7Xのスペック解説

G TUNE FG-A7G80

メーカー マウスコンピューター
ブランド名 G TUNE
製品名 G TUNE FG-A9A7X
価格 539,800円 / 通常時
459,800円 / セール時
CPU Ryzen 7 9800X3D(レビュー)
CPUクーラー 水冷式(360mm)
GPU GeForce RTX 5080(レビュー)
メモリ DDR5-5600 32GB
ストレージ SSD 2TB Gen4 NVMe
電源 850W 80PLUS GOLD
マザーボード チップセットB650
おすすめ度 Sランク
評価 ・コスパ
9.7

・ショップ評価
9.0

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G TUNE FG-A7G80(Ryzen 7 9800X3DxRTX5080)のカスタマイズ項目を評価

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
オフィスソフト 変更なし
CPUグリス 変更なし
メモリ 64GB メモリ
[ 32GB×2 ( DDR5-5600 ) / デュアルチャネル ] 35,200円
SSD (M.2) 変更なし
SSD 変更なし
外付けストレージ 変更なし
光学ドライブ 変更なし
光学ドライブ(外付け) 変更なし
ウイルス対策・セキュリティソフト 変更なし
ソフトウェア1(プリインストール) 変更なし
ソフトウェア2(バンドル) 変更なし
出荷日調整サービス 【お急ぎの方に! カスタマイズしてもすぐ届く!】
翌営業日出荷サービス +2,200円
パソコン引越しソフト 変更なし
オプションサービス 変更なし
パソコン下取りサービス 変更なし
データ復旧サービス 変更なし
各種出張サービス 変更なし
サポート [3年保証/PC本体] センドバック修理保証+
安心パックサービス(専用ダイヤル/即日修理) +5,500円
電話サポート 変更なし
破損盗難保証サービス 変更なし

一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を黄色のマーカーで示している。G TUNE FG-A7G80は構成が充実しているため、カスタマイズはそれほど重要ではない。強いて言えばメモリだろうか。Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX 5080の組み合わせは、間違いなくハイエンドクラスだ。その性能を活かすなら32GBでも不足しそうだ。

メモリ容量は64GB以上がおすすめだ。高解像度や高設定のゲームプレイでは、思った以上にメモリを消費しやすい。動画を見ながら、ブラウザ起動しながらのプレイでは32GBでは物足りない場面がある。環境を選ばないハイエンドクラスだからこそ、メモリ容量にも余裕を持たせたい。

ストレージは2TBの容量があるため変更する必要はない。電源は1200W 80PLUS PLATINUMという最上位の電源搭載で変更ができない。カスタマイズできる箇所も限定的なので、メモリに集中してもよさそうだ。ただし、メモリのカスタマイズは64GBへの容量アップでも35,200円もかかる。これを許容できるなら、メモリだけカスタマイズすれば満足できるはずだ。

あとは出荷日調整サービスもおすすめだ。+2,200円で4営業日から翌営業日へと納期が短縮される。サポートの安心パックサービスはより手厚いサポートを受けたいユーザー向けだ。+5,500円で専用ダイヤルと即日修理サービスを享受できる。費用対効果のよいサービスだといえるだろう。

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G TUNE FG-A7G80(Ryzen 7 9800X3DxRTX5080)の特徴&注意点

80,000円引きセールで評価急上昇

G TUNE FG-A7G80ranking
G TUNE FG-A7G80は夏の大感謝祭セールで80,000円という大きな値引きが適用されている。この値引きのおかげもあって人気製品ランキング第2位にランクイン中だ。539,800円から459,800円と価格帯も大きく変わるキャンペーンとなっている。G TUNE製品は少し高めの価格設定であることから、インパクトのある大きな値引きが持ち味だった。それでも近年はここまで大きな値引きは見られなかったように思う。

コストパフォーマンスも標準的な数値から9.5と性能帯・価格帯でトップクラスの評価に上昇した。この性能帯になると高コストパフォーマンス自体がモデル選びに影響を与えにくい。しかしながら、大幅な値引きによる評価上昇で選びやすくなるのは間違いないない。10%以上の値引きが適用されたモデルは、それだけで選択する価値がある。元々の価格が割高だったとしても、それに見合った値引きがあればお得だ。

定価のG TUNE FG-A7G80はおすすめできないが、80,000円引きされるとおすすめできる。ハイエンドクラスのゲーミングPCを探しているなら、このタイミングのG TUNE FG-A7G80は候補に入れておきたい。このセールは2025年8月27日10:59まで行われている。マウスコンピューターにしては少し長めのセールだ。お盆休みを挟むからということだろう。

この機会を逃すとしばらくセールがない可能性も考えられる。購入を迷っている方は、次を期待せずにこの期間内に選びたい。すぐに次のセールがあっても同条件とは限らないからだ。G TUNE FG-A7G80は完成度の高いゲーミングPCだ。購入時は価格がネックでも、購入後は不満に思うことはないはずだ。それだけ優れたモデルを80,000円引きで購入できるのは大きなチャンスと言える。ハイエンドクラスのゲーミングPCはセール対象に選ばれにくい印象がある。G TUNE FG-A7G80が次も対象になるかわからないことも合わせて、購入できる予算があるならしっかり選びきっておきたい。

ショッピングローン利用で月々12,700円~購入可

G TUNE FG-A7G80credit
現在マウスコンピューターでは金利手数料無料で分割払いを選択できる。この制度を利用すれば459,800円で販売されているG TUNE FG-A7G80も月々12,700円~(初回のみ15,300円)で購入できる。この金額なら現実的なのではないだろうか。金利が掛からないというのは大きい。これが年利5%だと月々の支払い額は13,700円~(初回のみ16,624円)となり分割支払額合計は496,124円(手数料36,324円含む)となる。

充実した構成が最大の魅力

G TUNE FG-A7G80はその圧倒的な性能に注目されがちだが、何よりも充実した構成が魅力である。ストレージ容量は2TBで、電源も1200W PLATINUMと優秀だ。同じ性能のモデルは他メーカーにもあるが、同等の構成を持つモデルはほとんどない。最近は低価格化が進んでいることもあって、構成にあまりコストをかけていないモデルばかりだ。フルタワーモデル自体も減少傾向にあることから、充実した構成を持つモデルは新鮮さを感じる。

まず目を引くのはSSD容量2TBのストレージだ。充実したモデルでも1TBがほとんどで、2TBはあまり見かけない容量だ。ストレージにこれだけ余裕があるとインストールしたゲームをアンインストールせずに数年過ごせるくらいの余裕がある。ハイエンドクラスの性能でプレイできないゲームはないため、多くのゲームに触れる機会が多いはずだ。性能に見合ったストレージ容量だと言える。

次に電源だ。マウスコンピューターの最上位である1200W 80PLUS PLATINUMを搭載している。Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX 5080の組み合わせであっても、かなり余裕を持たせた容量だ。これ以上の電源はマウスコンピューターには用意されていないため、カスタマイズでも電源が選択できなくなっている。カスタマイズの幅を狭める充実した構成は贅沢なものだ。

Wi-FiとBluetoothにも標準で対応しているのも利便性が高い。ゲームをプレイするならWi-Fiを利用する機会は少ないかもしれない。一方で、Bluetoothは使用することが多い。スマートフォンの接続やデバイスの接続のために、Bluetooth受信機を設置しなくていいのは嬉しい。光学ドライブが標準搭載というのも地味に嬉しいポイントだ。最近は光学ドライブは見かけなくなった。オンラインで何でも手に入る時代だからだろう。そのような時代でもディスクを使いたいと考えているユーザーには刺さるはずだ。

G TUNE FG-A7G80には必要な装備がすべて揃っている。これ以上を求める方は少ないはずだ。唯一メモリ容量は標準で32GBと他の部分からすると見劣りしてしまう。本来なら十分な容量でも、ハイエンドクラスには少し物足りなさがある。理想を言えばもう少し容量がほしいところだ。G TUNE FG-A7G80で唯一強化したい箇所かもしれない。もっとも、メモリ容量が64GB標準搭載だと価格が跳ね上がる。

実用性と価格のバランスを考えれば32GB標準搭載は妥当だ。G TUNE FG-A7G80は総合的に見て完成度の高いゲーミングPCだ。搭載できるものをすべて詰め込んだモデルではない。少し物足りなさはあっても、全体で見れば満足いくものに仕上がっている。

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マウスコンピューターの同性能帯モデルとの比較

G TUNE G TUNE
イメージ G TUNE FG-A7G80 G TUNE FZ-I7G80
製品名 G TUNE FG-A7G80
(Ryzen 7 9800X3DxRTX5080)
G TUNE FZ-I9ATX
(Core Ultra 9 285KxRX7900XTX)
ケース フルタワー フルタワー
価格 539,800円
459,800円
549,800円
459,800円
送料 無料 無料
CPU Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
Core Ultra 9 285K
(24コア24スレッド)
CPUクーラー 水冷(360mm) 水冷(360mm)
GPU RTX 5080 RX7900XTX
メモリ DDR5-5600 32GB DDR5-5600 64GB
SSD 2TB NVMe Gen4 2TB NVMe Gen4
電源 1200W 80PLUS PLATINUM 1200W 80PLUS PLATINUM
マザーボード B650 Z890
納期 約4営業日 約4営業日
保証
(延長保証)
3年間
(延長なし)
3年間
(延長なし)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

同じマウスコンピューターで同価格帯のモデルと比較していく。G TUNE FZ-I9ATXはCPUにCore Ultra 9 285Kを、GPUにRadeon RX 7900 XTXを搭載した一台だ。なかなかおもしろい組み合わせといえる。CPUに焦点を当てるとゲーム性能はRyzen 7 9800X3Dが圧倒しているが、マルチコア性能はCore Ultra 9 285Kが圧倒している。GPUについてはGeForce RTX 5080の方がRadeon RX 7900 XTXよりも10%以上高くなっている。

G TUNE FZ-I9ATXの強みはメモリ64GBと大容量な点にある。マウスコンピューターでカスタマイズをすると35,200円の費用が掛かる。メモリ容量を考慮すると割安感が出てくる。また、マザーボードのチップセットもハイエンドのZ890だ。拡張性・機能性の高いモデルとなっている。純粋にゲーム性能だけを追求するならRyzen 7 9800X3D×GeForce RTX 5080搭載のG TUNE FG-A7G80がおすすめだが、構成面を考慮すればG TUNE FZ-I9ATXも選択肢に入る。

似ているゲーミングPCとの比較

G TUNE GALLERIA
イメージ G TUNE FG-A7G80 LEVEL-M17M-144F-SLX
製品名 G TUNE FG-A7G80
(Ryzen 7 9800X3DxRTX5080)
GALLERIA UA7R-R58
9800X3D搭載
ケース フルタワー ミドルタワー
価格 539,800円円
459,800円
539,980円
送料 無料 3,300円
CPU Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 水冷(360mm) 水冷(240mm)
GPU RTX 5080 RTX 5080
メモリ DDR5-5600 32GB DDR5-4800 64GB
SSD 2TB NVMe Gen4 2TB NVMe Gen4
電源 1200W PLATINUM 1000W GOLD
マザーボード B650 X870E
納期 約4営業日 翌日出荷
保証
(延長保証)
3年間
(延長なし)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

ドスパラのGALLERIA UA7R-R58と比較していく。価格差は通常時は3,480円で、セール時は83,480円にまで広がる。同等の性能を持つモデルとして、やはり80,000円の値引きが大きい。いかにお得なのかがわかりやすい。

構成が魅力のG TUNE FG-A7G80に対して、GALLERIA UA7R-R58も一歩も引いていない。メモリ容量とチップセットではGALLERIA UA7R-R58が上回っている。G TUNE FG-A7G80は電源容量とメモリ規格でリードするに留まる。構成ではややGALLERIA UA7R-R58が優位に見える。

セール時は80,000円以上の差が生じることから、G TUNE FG-A7G80の構成をカスタマイズで強化すれば上回る。セールがなければGALLERIA UA7R-R58の方が優秀に見える。50,000円以上の値引きがある場合はG TUNE FG-A7G80がおすすめだ。G TUNE FG-A7G80に迫るモデルが身近にあったことに驚きだ。

G TUNE FG-A7G80(Ryzen 7 9800X3DxRTX5080)のベンチマーク【ゲーム】

今回G TUNE FG-A7G80と同等の構成を持つベンチマーク機(Ryzen 7 9800X3D×GeForce RTX 5080)でパフォーマンスを計測している。次のクリエイティブも同様だ。目安とするなら大きな問題はないはずだ。

モンハンワイルズ

G TUNE FG-A7G80-monsterhunter

モンハンワイルズでは4K環境でも余裕がある。126.9fpsと快適にゲームを楽しめる。Radeon RX 9070 XTと比べても35%程度フレームレートが高い。どの解像度でもGeForce RTX 4090と同等以上のフレームレートが出ているのは驚きだ。

FF14 黄金のレガシー

ff14G TUNE FG-A7G80-ff14

FF14では、GeForce RTX 4090に大きく引き離されている。フルHDで13%、WQHDで19%、4Kで19%低くなっている。前世代のGeForce RTX 4080 SUPERと比べて微増に留まる。Radeon RX 7900 XTXともパフォーマンスが違いことがわかる。

Forza Horizon 5

forzahorizon5G TUNE FG-A7G80-fh5

負荷の高いForza Horizon 5でも余裕を持って対応できる。4Kでも145.0fpsと十分なフレームレートが出る。GeForce RTX 4080 SUPERよりも11%高く、Radeon RX 7900 XTXよりも15%高い数値だ。フラグシップモデルであるGeForce RTX 5090と比べると21%-30%低くなっている。やはり90番台のモデルは別格だ。

Counter-Strike 2

Counter-Strike 2G TUNE FG-A7G80cs2

Counter-Strike 2でも高いパフォーマンスを発揮する。GeForce RTX 4080 SUPERと比べてフルHDで7%、WQHDで16%、4Kで2%高くなっている。Radeon RX 7900 XTXよりも最大で26%もフレームレートが高い。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk2077topG TUNE FG-A7G80-cyberpunk2077

Cyberpunk 2077でも期待通りのフレームレートが出せる。重量級タイトルでありながら4K環境でも71.5fpsと十分な数値が出る。DLSS 4.0を活用すれば200fpsを達成できる。競合のRadeon RX 9070 XTやRadeon RX 7900 XTXと比べても十分納得できる数値だ。

G TUNE FG-A7G80(Ryzen 7 9800X3DxRTX5080)のベンチマーク【クリエイティブ】

Cinebench 2024

cinebenchr24Ryzen 7 9800X3D-cinebench2024

Ryzen 7 9800X3Dのマルチコアスコアは1,296で、シングルコアスコアは134となる。Ryzen 7 9800X3Dと比べるとマルチコアが24%高く、シングルコアも28%高くなっている。3D V-Cacheの積載位置を変えたことで熱の問題をクリアしてクロック周波数の引き上げが実現した。これが功を奏している形だ。Ryzen 7 9700Xと比べてもスコアは上回っている。競合のCore Ultra 7 265Kと比べるとマルチコアは36%低く、シングルコアも3%低くなっている。8コア16スレッドのCPUでは、20コア20スレッドのモデルには太刀打ちできない。もっともこのベンチマーク自体全コアをフル稼働させるという現実的ではない側面もあるので一つの参考値として見てほしい。

Cinebench R23

cinebenchr15Ryzen 7 9800X3D-cinebenchr23

Cinebench R23でも傾向は同じだ。Ryzen 7 7800X3Dと比べてマルチコアが37%高く、シングルコアも18%高くなっている。Ryzen 7 9700Xと比べるとマルチコアが22%高い一方で、シングルコアは4%弱低くなっている。最大クロックの差(Ryzen 7 9800X3D=5.2GHz、Ryzen 7 9700X=5.5GHz)が出てしまったのかもしれない。

Blender

blenderclassroomRyzen 7 9800X3D-blender

Blenderでもおおよそスペックどおりのパフォーマンスが発揮できている。Ryzen 7 7800X3Dよりも22%もスコアが高いのは驚きだ。一方で、競合のCore Ultra 7 265Kとのスコア差は29%と大きい。

7-Zip

7zipRyzen 7 9800X3D-7zip

7-Zipは比較的AMD製CPUと相性の良いアプリケーションとなっている。それでもCore Ultra 7 265Kには届かず展開速度は17%遅く、圧縮速度も15%遅い。Ryzen 7 7800X3Dと比べるとそれぞれ18%・3%速くなっている点は評価できる。Ryzen 7 9700Xと比べてもパフォーマンスは上だ。意外と3D V-Cacheが効いているのかもしれない。

Handbrake

handbrakeRyzen 7 9800X3D-handbrake

動画のエンコードに掛かる時間をまとめている。Ryzen 7 7800X3Dと比べるとH.264で処理時間が22秒速くなり、H.265でも59秒も速くなっている。Ryzen 7 9700Xと比べても速くなっていることがわかる。Core Ultra 7 265Kはさらに高速処理が可能だ。このあたりは割り切るのがよさそうだ。

Photoshop

photoshopRyzen 7 9800X3D-photoshop

PhotoshopではRyzen 7 9800X3Dがトップとなった。Ryzen 7 9700Xがそれに続く。CCXが単数の方がよくかつ3D V-Cahceが効きやすいアプリケーションだと推察される。Core Ultra 7 265Kは10,102と20%以上もスコアが低い結果だ。

G TUNEのフルタワーケースレビュー

G TUNEブランドで新しく登場したフルタワーケースの詳細だ。「G TUNE FG-A9A7X」のものとなるため、厳密ににはG TUNE FG-A7G80と異なるところがある点はご了承いただきたい。フルタワーは、メーカー最上位のシリーズに採用される極上のPCケースだ。ミニタワーやミドルタワーと異なり機能性やデザイン性に加えて耐久性の高さも魅力のケースだ。フルタワーは、コストはかかるがそれに見合った高級感と別格のデザイン性から一定の層に受ける。

G TUNEのフルタワーが更新されるのは9年ぶりで、以前はフラグシップモデルのMASTERPIECEという名称で展開されていた。重厚さを継承しつつも、スタイリッシュで特徴的なデザインは歴代のNEXTGEARシリーズを彷彿とさせる。これまでのG TUNEを融合させたかのような新鋭のケースは、マウスコンピューターを代表するものになっていくだろう。

正面

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G TUNEのフルタワーは、最近のゲーミングPCには見られないスリットデザインを採用している。平面デザインの多いゲーミングPCでは、これだけでも強い印象を残す。G TUNEのロゴは強く主張しない位置にあるが、電源を入れるとロゴが赤く光り強く主張する。正面デザインに関しては派手ではなくても、デザインを印象付けるインパクトがある。

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フロントの下部にスリム型の光学ドライブを搭載している。これはモデルによっては非搭載となることもあるかもしれないので注意したい。スリットデザインにうまく紛れた光学ドライブは、ケースの使い方がうまいというのが率直な感想だ。見た目と実用性を両立するのは、なかなかにむずかしい。これでこそデザイン性の高さという部分もある。今はあまり使われることのなくなった光学ドライブも、搭載しているといざというとき安心だ。

ひっそりと光学ドライブの下にもG TUNEのロゴがある。この主張しない配置は素晴らしい。というよりも、スリットデザイン故に、配置する場所がなかったというのが正しそうだ。スリットデザインの奥は3連ファンであるため、ロゴをスリットデザイン上に配置するのも問題だったのだろう。

左サイド

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左サイドパネルは全面クリアパネルとなっている。ワンタッチで外せるサイドパネルは、ゲーミングPCすべてに採用してほしいと思うほど便利だ。ストレージの追加やちょっとしたメンテナンスの際に、ネジを外さなくてよいのは素晴らしい。ネジを紛失することもなくなり、気軽に外せるにようになる。

機能面もよいが、やはり一番目を引くのはデザイン性の高さだ。フルタワーはサイズが大きいため、内部のスペースに余裕がある。すっきりとした内部はLEDの光りがなくても洗練された印象を受ける。LEDで派手さを演出しながらも、上品な仕上がりになっているのは流石フルタワーといったところだ。

少し気になるのは、ここぞとばかりにアンダーカバーに大きく刻まれたG TUNEのロゴだ。フロント部分の主張が大人しかったのは、やはり配置する場所がなかったからのようだ。ここに何もなければシンプル過ぎるので、悪いものではないようにも思う。ただ、賛否は分かれそうだ。

ヘッドホンホルダー

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左サイドパネルとフロントの中間上部にヘッドホンホルダーがある。格納できるので使用しないときは邪魔にならないのはポイントが高い。ホルダーが左側にあるところを見ると、パソコンの置き場所が自分の右側に固定されてしまう要素でもある。左サイドパネルがクリアパネルなので、左側を体に向けて設置することを前提としている。便利な反面、設置場所に制約を課すと考えるとメリットとは言いにくい。

本体の幅が24cmでゲーミングチェアを使用すると、机の下のスペースは100cm以上が必要だ。机の外側にパソコンを設置するとモニターとの距離が開き、モニターの設置場所に制約が生まれることにもなる。ヘッドホンホルダーは使用できる環境なら使用するくらいがよく、使い勝手が悪いと感じればクランプ式のヘッドホンホルダーを別途購入した方がいい。あくまでもオマケとして考えたい。

右サイド

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右のサイドパネルには、ゲーミングPCには珍しく大きめのエアインテークがある。このサイドパネルもワンタッチで取り外し可能で、後述するメッシュパネルも設置されている。エアフローの強化とともに、メンテナンス性のよさが特徴だ。ケースファンはなく、壁に密着させても動作に問題はない。できるだけ壁からは離して設置することをおすすめする。

右サイド防塵フィルター

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右サイドパネルのエアインテークには、マグネット式の防塵フィルターが設置されている。背面を除くすべてのエアインテークに防塵フィルターを設置しているところに、メンテナンスの重要性をよく考えられた設計に感じる。それなら少しでもメンテナンスしやすいように、エアインテークを減らせばよいと考えてしまうが、空気の流れであるエアフローを考えてのことだろう。

最近のグラフィックボードの高性能化を考えれば納得できる。フルタワーは比較的高性能なパーツを採用することが多い。当然発熱量も大きくなり、冷却効果の高さが効果を発揮する。少しでも空気を循環させた方が冷却性能を向上できる。ファンのみの力ではなくPCケースから冷却を考えている。

天板

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天板には360mmラジエーターを搭載した水冷CPUクーラーの3連ファンが取り付けられている。ここにもしっかりワンタッチの防塵フィルターがあり、手軽にメンテナンスできるようになっている。最近のゲーミングPCは、水冷CPUファンを搭載することを前提にしたものが多い。天板の防塵フィルターはもはや必須と言える。CPUファンの冷却性能に影響を与えるため、定期的なメンテナンスが必要な箇所だ。視認性もよく、ワンタッチで外せるのは素晴らしい。フィルターのみを外して洗うことができる。

I/Oパネル

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天板のI/Oパネル(コンソールパネル)には、電源スイッチ、LEDスイッチ、USB3.0 Type-Aが2つ、USB Type-Cが1つ、ヘッドホン・ヘッドセットジャック(4極 CTIA準拠)が1つ搭載されている。LEDスイッチも併設されており、このスイッチでLEDの輝度を3段階から調節できる。

I/Oパネルにはシャッターがあり、使用しないときはシャッターを閉じることができる。この機能自体はあってもなくても困らないというのが正直な感想だ。I/Oパネルの評価はあまりよくない。まず、天板にI/Oパネル設置されていると、USBケーブルは垂直に接続しなければならない。PCケースをPCラックなどに入れる場合、ラックの上板との距離が一定以上なければアクセスできない。

また、G TUNEのフルタワーケースは前述のように体の右側に設置することを前提としている。しかし、I/Oパネルは反対側の天板右手前に位置している。接続している機器が足に接触しないようにしているのだろうか。不便というほどではないが、少し不親切に感じる。搭載されている内容も十分とは言いにくく、ミニタワーやミドルタワーの最低限よりはマシという程度のものだ。

USB Type-Cは映像出力がなく、データ転送と給電のみだ。USB3.0が2つでUSB3.1もない。昔のG TUNEは延長ケーブルのようなもので強引にフロントI/Oパネルに設置していた。マウスコンピューターにしかなかったような特徴が鳴りを潜めている。このI/Oパネルからしても、大人になってしまった切なさを感じた。全体的によくできているとは思うが、もう少し昔のワイルドさがあってもよかったと考えるのは懐古主義だろうか。

背面

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背面はデザイン性を感じないかもしれない。しかしながら、背面もしっかり黒くなっているのは素晴らしい。電源やマザーボードはシルバーメッキを採用しているタイプが多く、黒色ケースの品が霞んでしまうものもある。G TUNE製品はフルタワーに限らず、ケース全体のデザインをしっかり考えられている。ケースの爪も黒く、見えないところまでこだわっているのがよくわかる。これはグラフィックボードにも言えることだ。よくまとまった上品なケースだ。

背面I/Oパネル

gtunefullcase-backiopanel
背面のI/Oパネルはかなり充実している。映像出力はHDMIとDisplay Portが用意されている。基本的にグラフィックボードからの出力となるので使用することはない。注目すべきは10個のUSBポートだ。USB3.0 Type-A×4・USB3.1 Type-A×3・USB Type-C×1・USB2.0×2の合計10個のポートが搭載されている。ASUSのマザーボードを搭載しているが、市販されているものをベースにしたオリジナルタイプ(ホワイトボックス)だ。

理想を言えば、USB3.1を1つくらい天板のI/Oパネルに持ってきてほしかった。USBフラッシュメモリは付け外し頻度が高く転送速度が重要だ。付け外しの度に背面に接続するのは難儀なものだ。天板のI/OパネルもUSB3.0なので悪くはないため、妥協できるラインかもしれない。理想的な形ではないという意味では少し残念な点だ。

サウンドはマイク入力×1・ラインイン×1・ラインアウト×1・リアスピーカー×1・センターサブウーファー×1・SPDIF/オプティカル/角型×1という内容だ。Micro-ATXではなくATX規格のマザーボードならではの充実度だ。もっとも、これはフルタワーだからこそではなく、ミドルタワー以上のタイプでは一般的なものだ。サウンド周りは標準的という評価である。

底面

gtunefullcase-soko
G TUNEのフルタワーで驚いたのは底面だ。全面に防塵フィルターが採用されている。パソコン工房のLEVELシリーズも全面だが、エアインテークのサイズと規模が違う。あちらは全面を覆ってエアインテークをカバーしている形だ。G TUNEのフルタワーは全面を覆わなければすべてのエアインテークをカバーできない設計になっている。

また、いわゆるゴム足が高めに設計されていることから、わざわざ底面が見えるように傾けたり倒したりしなくても取り外せる。これはメンテナンスを行うにあたって非常にありがたい要素だ。少しコツはいるので、パソコンが届いたらまずは見なくても外せるように1~2回練習しておくといい。そうすれば、この先のメンテナンスの効率が大幅に向上するはずだ。

G TUNEのフルタワーはアンダーカバーがあり、電源の吸気は底面から行うようだ。エアフロー的にも底面からは僅かに吸気が行われる。埃がたまりやすい底面からの吸気は、どうしても防塵フィルターに埃がたまりやすい。底面のメンテナンス性が高いことは、長くゲーミングPCを使用する上で重要視してもよいポイントだ。素晴らしい。

内部

gtunefullcase-inside
ここからはケース内部を探っていく。まず注目すべきはLEDだ。何か違和感がないだろうか。実はG TUNEのフルタワーにはLEDファンが採用されていない。間接照明のような形で内部を照らしている。これを天板のI/OパネルにあったLEDスイッチで輝度調整を行うのだ。全く新しいLEDの使い方である。

gtunefullcase-led
LEDファンとは違った優しく、そして力強い光りでライトアップはゲーミングPCに対する印象を変えるほどだ。漏れ出した光やアンダーカバーを照らす光がクリアパネルの存在をかき消すかのようだ。どこか幻想的な彩りは、G TUNEのフルタワー最大の魅力と言える。

内部フロント


ケースのフロント部分には3連の吸気ファンがある。背面と水冷のファンをあわせて7つのファン搭載で圧巻だ。強力なエアフローでハイスペックなモデルにも十分な冷却効果が期待できる。フロント3連ファンの前にはフロントの防塵フィルターがある。奥の右サイドパネルのエアインテークにも防塵フィルターがある。エアフローが強力なモデル対して、しっかり対策を取っているのがわかる。

ただ、ここまで防塵フィルターが多いとメンテナンスが少し大変だ。取り外ししやすいようにワンタッチの工夫がされているものの、その数が多くなれば億劫に感じやすい。さらなるメンテナンス性の向上に期待したいところだ。

フロント防塵フィルター

gtunefullcase-frontfilter
フロント部分の防塵フィルターを外してみた。ここはフロントマスクに設置されているため、フロントマスクを外さなければならない。一応ワンタッチで外れるが、他の箇所よりも固めに取り付けられている。頻繁に外すのは少しためらわれる。

フロントのスリットデザインにより、取り外さなければメンテナンスできない。フロントのファンがメインの吸気であるため、最もメンテナンス頻度の高い箇所だけにもう少しなんとかしてほしかった。見た目の印象はフロントマスクのスリットデザインの恩恵が大きい。デザインと実用性を両立したと考えれば最善なのかもしれない。

内部右サイド

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右サイドパネルの中は配線・ストレージ・電源のスペースとなっている。BTOメーカーでいちはやく背面通しで配線を隠す方法を採用していたのはマウスコンピューターだったと思う。長くやっているだけに、とても綺麗にまとまっているのがわかる。

下部のアンダーカバーには電源とストレージベイがある。ストレージベイは3.5インチ・2.5インチ共用となっている。画像では左下のぽっかり空いた空間だ。余ったスペースを有効活用した形で、複数のストレージを搭載するには不向きだ。カスタマイズで3.5インチ・2.5インチのストレージは選択できないので、ここは増設用のスペースと考えていい。M.2スロットが1つ余っている。ストレージは2つまでは問題なく追加できる。

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アンダーカバーに2.5インチのSSDを置くだけのスペースは存在している。M.2タイプと異なり、SATA接続の2.5インチSSDは熱を発さないため、ここに置くなどすれば対応できないことはない。表からは見えないところに工夫をこらすのもありだ。

ケースまとめ

G TUNEのフルタワーケースは、これまで培ってきたマウスコンピューターの集大成のよう出来栄えだ。賛否分かれる箇所や気になるところはある。それでも、フルタワーとしての使い勝手や機能面のよさは素晴らしい。設置場所が固定されるという点で、人や環境を選んでしまうのはマイナス要素だ。ここでは触れなかったが、重さが15kgと重めであることも設置場所を限定的にしてしまう要因である。デザイン性や機能面がそれらのマイナス要素を覆せるだけ優れている。

シンプルに見えて奥深い設計が随所に散りばめられている。メンテナンス性の高さも長く使う上で見逃せないポイントだ。ハイスペックなモデルに対応できるケースは多くても、ここまで最適化されたケースは少ない。MASTERPIECEの系譜とも呼べる完成度の高さは素晴らしい。総合的に見ておすすめのゲーミングPCケースだ。筆者も買い替えるなら、ぜひG TUNEのフルタワーモデルを選びたいと思う。問題は相応の価格設定くらいのものだ。

管理人による総評

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Ryzen 7 9800X3D×GeForce RTX 5080搭載のハイエンドモデルだ。マウスコンピューターが誇る自慢のフルタワーモデルとなる。デザイン性・実用性に優れ長く使い続けることができる。市販を求める声も多いように思う。ゲーム性能は高く4K環境でのゲームプレイを想定しているユーザー向けだ。余裕のある性能で性能を気にせずいろいろなゲームを楽しめる。キャンペーン中は驚きの80,000円OFFで購入可能だ。ブランドやケースに惹かれるなら購入しても後悔はしないだろう。

価格 CPU グラボ
459,800円 7 9800X3D RTX5080
メモリ SSD チップセット
DDR5 32GB 2TB B650