LEVEL-M2A6-R75F-SLX


パソコン工房が販売する「LEVEL-M2A6-R75F-SLX」のレビューを行った。Ryzen 5 7500F×GeForce RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。ピラーレスケース(ニ面ガラス)を採用したデザインが特徴となる。GeForce RTX 4060 Ti搭載モデルとしても十分戦える価格設定が嬉しい。コストパフォーマンスも平均以上だ。豊富なカラーバリエーションを持っているのも魅力といえる。

カラーバリエーション
LEVEL-M2A6-R75F-SLXvariation

LLEVEL-M2A6-R75F-SLXのスペック解説

LEVEL-M2A6-R75F-SLX-MINT SHERBET

メーカーパソコン工房
ゲーミングブランドLEVELθ
製品名LEVEL-M2A6-R75F-SLX
価格164,800円(税込)
CPURyzen 5 7500F(レビュー)
GPUGeForce RTX 4060 Ti(レビュー)
メモリDDR5-4800 16GB
SSD500GB NVMe
電源650W 80PLUS BRONZE
マザーボードチップセットA620
おすすめ度Aランク
評価・コスパ
7.0

—–内訳—–
・ショップ評価
8.5

コストパフォーマンスの評価は7.0だ。特徴的なケースを採用していて数が出るわけではないので多少価格が高くなっても仕方がない。デザイン重視で7.0という評価はかなり優秀と言える。性能・見た目・価格のバランスが取れている。評価値以上におすすめしやすい一台だ。ショプの評価も8.5と高い。24時間365日の電話サポートは強力だ。大手BTOメーカーなので初めてのゲーミングPC購入でも安心できるだろう。

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おすすめカスタマイズ

  • CPU -
  • CPUグリス ×
  • CPUクーラー –
  • メモリ △
  • SSD ◯
  • 電源 –

カスタマイズできる箇所が限られている。自由度がない反面、迷わなくてもいいというメリットがある。カスタマイズできる箇所が多くなれば、理想を追い求めたくなるものだ。もしそうであっても予算の関係ですべて変更するわけにはいかない。結果として妥協という形に落ち着いてしまうだろう。最初から選択肢がなければ、迷うことも妥協することもない。

Ryzen 5 7500FにはCPUグリスのアップグレードは不要だ。標準のものでも十分な冷却効果を期待できる。発熱量がそこまで大きくないCPUでは、基本的にCPUグリスの変更をおすすめしていない。理由は単純なもので、恩恵を感じにくいからだ。強いこだわりがある場合を除き、Ryzen 5 7500FのCPUグリスは標準のもので問題ない。

メモリは少し悩む部分だ。メモリ容量32GBは、GeForce RTX 4060 Tiの性能を引き出したり、Ryzen 5 7500Fの性能を活かした用途に対応できたりと無駄にならない。カスタマイズにかかる費用が8,000円くらいならおすすめできた。14,000円ではコストパフォーマンスは悪化し、費用をかけるメリットが薄れる。必要を感じたら増設を検討し、それまでは16GBで様子見がよさそうだ。

SSD容量1TBへのカスタマイズはおすすめだ。8,000円で1TBになるだけでなく、Gen4接続になり速度も向上する。接続規格をアップさせるカスタマイズは、ほとんどの場合価格が大幅に上昇する。容量と接続規格のアップグレードを同時に適用して8,000円はお得だ。ストレージは何をするにも必要となるので、余裕を持たせておけば長く安定して使用できる。必要かどうかわからなくても、とりあえずカスタマイズしておいて損はないはずだ。

各タイトルの対応表

Apex Legendsフォートナイトパルワールドマイクラ
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz
minecraft1
・影Mod


・通常

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

当該モデルはRyzen 5 7500FとRTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。扱いやすい性能で、多くのゲームを快適にプレイできる。フルHD環境であれば、高リフレッシュレートでの本格的なゲームプレイも可能である。

国内で人気のApex Legendsは、設定を下げれば200fps程度を出力できる。240fpsの張り付きはむずかしいので、144Hz~165Hzに対応したモニターが最適だ。解像度まで下げれば200fps以上での安定は可能かもしれないが、視認性の低下などのマイナス要素がある。240fpsを目指すならLEVEL-M2A6-R75F-SLXはおすすめしにくい。同じジャンルのフォートナイトも同様に、240fpsの張り付きはむずかしい。負荷が低めのDirectX 11環境でも200fpsも出力できない場面がある。フォートナイトはアップデートや新モードを追加するたびに負荷が高まっている印象がある。最低設定も視野に入れた方がいい。

一時話題を集めたパルワールドは、推奨環境がやや高めだ。メモリ32GBが指定されており、標準構成ではメモリ容量が不足する。もっとも、メモリの容量だけをアップグレードしても、144fps以上を出力するのはむずかしい。オープンワールドらしい負荷のかかり方となるので、60fpsを基準に考えた方がいい。ゲーム性的に高リフレッシュレートが必須ではない。

今も人気のMinecraftは、Modを導入していないバニラ状態なら快適にプレイできる。人気の影Modを導入すると、グラフィックボードの性能が求められる。グラフィック品質を底上げする代償に、フレームレートや安定性を失う可能性がある。表示するチャンクを広げすぎなければ、それほど負荷が高まることはない。注意したいのはマルチサーバーだ。負荷のかかる場所で影Modは相性が悪い。プレイスタイルに合わせてModを変更するくらいの柔軟性が必要だ。

LEVEL-M2A6-R75F-SLXのゲーミング性能まとめ

ゲーミングPCは、CPUやグラフィックボードなどのパーツの集合体だ。CPUとグラフィックボードはゲームに対して、とくに大きな影響を与えるパーツだ。初心者の方は、CPUやグラフィックボードの型番やスペックを見ても性能をイメージしにくいはずだ。そのため、CPUとグラフィックボードの性能をグラフとスコアで直感的にわかりやすく解説している。

Ryzen 5 7500F(CPU)

57500fgamescore

Ryzen 5 7500Fは、Zen 4アーキテクチャを採用したCPUだ。OEM供給向けのモデルで一般ユーザーが単体CPUを入手することは難しい。6コア12スレッドというスペックを持つ。Ryzen 5シリーズながら、従来モデルのRyzen 7 5700Xを上回るゲーム性能を有している。低価格帯で人気のRyzen 5 4500と比べても37%も性能が高くなっている。競合のCore i5-14400と同等のゲーム性能を持つ。上位モデルのRyzen 5 7600との性能差は4%程度だ。60番台や70番台のグラフィックボードともある程度バランスが取れそうだ。マルチコア性能についてはまずまずで動画編集などにも適正がある。

GeForce RTX 4060 Ti(GPU)

rtx4060tinew

GPUはAda Lovelace世代で人気のGeForce RTX 4060 Tiだ。性能スコアは28,036とGeForce RTX 3070に匹敵するゲーム性能を持つ。WQHD環境にも対応できるポテンシャルがある。多くのユーザーのプレイ環境であるフルHDなら高リフレッシュレートを目指せる。上位モデルであるGeForce RTX 4070との性能差は15%以上とやや大きい。価格差も大きくGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルは選びやすいといえる。

CPUとGPUのバランス考察

ryzen57500f-rtx4060ti

Ryzen 5 7500FとGeForce RTX 4060 Tiの組み合わせはベストマッチだ。Ryzen 5 7500Fは、GeForce RTX 4060 Tiの性能を引き出せる。同じRyzen 5のRyzen 5 4500と比べて性能も高く、ゲーム以外の用途にも対応できる汎用性は魅力的だ。CPUはグラフィックボードの足を引っ張らず、グラフィックボードは性能を発揮できる。そういう環境を構築できる組み合わせだからこそ、ベストマッチという評価になっている。安心して選んでほしい。

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LEVEL-M2A6-R75F-SLXの特徴&注意点

扱いやすい性能と選びやすい価格で注目度が高い

Ryzen 5 7500FとGeForce RTX 4060 Ti搭載で164,7800円という価格設定だ。性能を維持しながら価格を抑える。ゲーミングPCの理想を追求したかのようなモデルだ。Ryzen 5 7500Fの性能はCore i5-14400Fよりもわずかに低い程度となる。Core i5-14400FとGeForce RTX 4060 Tiの組み合わせは17万円台が相場だ。同等の性能を持つモデルよりも安く購入できるという時点でこのモデルを選択するメリットは十分あると言える。

Ryzen 5 7500Fは、同じRyzen 5シリーズでも、低価格帯で人気のRyzen 5 4500とは比べ物にならないほど優れた性能を持つ。ゲーム以外の用途にも使いやすい。配信や動画編集もある程度対応可能だ。さらに、今話題のAIによる画像生成もGeForce RTX 4060 Tiの性能なら問題はない。ただし、LEVEL-M2A6-R75F-SLXは、あくまでもゲーミングPCだ。もっともスペックは6コア12スレッドと控えめなのでゲーム以外の用途はゲームプレイと比べて対応力は下がる。汎用性があるという程度に認識しておきたい。

LEVEL-M2A6-R75F-SLXは、円安の影響を受けて価格が少し高くなっている。その状態でも優れたコストパフォーマンスを発揮しており、初心者の方にも選びやすいモデルとなっている。Ryzen 5 7500Fは市販されておらず、知名度が低いので人気モデルとはなっていない。しかし、その性能や価格はCore i5-14400FやRyzen 5 4500搭載モデルなどの人気CPUに引けを取らない。

それどころか、価格的には狙い目のモデルなので、安心して選んでほしい。GeForce RTX 4060 Ti搭載モデルは、ゲーミングPCで最も人気の性能と言える。さらに、ゲーミングPCは150,000円前後が最も人気の価格帯で、LEVEL-M2A6-R75F-SLXはそれに近い価格も持っている。扱いやすい性能と選びやすい価格を両立したモデルはそう多くない。初めてのゲーミングPCにもおすすめできる。

セール・キャンペーンにはあまり期待できないものの、値引きがなくても選びやすい価格だ。これは、セール・キャンペーンを待たず、いつ選んでもお得ということだ。選択するタイミングを見計らう必要がないのも魅力だ。180,000円以下でゲーミングPCを探すなら、まずはLEVEL-M2A6-R75F-SLXをチェックしてほしい。

秀逸なケースデザインが最大の魅力となる

LEVEL-M2A6-R75F-SLXと言えば、ピラーレスのケースが特徴的だ。デザインで選んでしまっても後悔はないだろう。サイドパネルとフロントパネルの一部がガラスでできており、それを遮るピラーがない。内部がフロント部分からも確認できるスタイルは、今のゲーミングPCの流行りである。おそらく、LEVEL-M2A6-R75F-SLXを候補に入れている方は、このケースデザインに魅了された方のはずだ。

それくらい特徴的な見た目だ。ガラスパネルを採用するとLEDファンを含め、光が鮮やかに反映される。黒い箱と揶揄されてきたパソコンケースとは一線を画している。これこそがゲーミングPCらしさではないだろうか。一時期、ゲーミングPCは派手さばかりが求められてきた。それは主にケースに派手なLEDを搭載したり、サイドパネルの一部をクリアパネルにしてLEDファンの光を反映させたりしたものだ。

ピラーレスタイプの2面ガラスケースは、ありのままを反映させられるのが特徴だ。わざとらしくない自然なままの光をダイレクトに届けられる。仮に、LED非搭載の地味な状態でも、派手さはなくともスタイリッシュなデザインとして映えるはずだ。いつの時代も中身が見えるスケルトンは人気がある。それをゲーミングPCに落とし込んだのが2面ガラスのピラーレスケースである。まず、このケースを見て何も思わない人はいないだろう。それほどのインパクトがある。

単なるパソコンケースではなく、インテリアも意識できるケースだ。カスタマイズ画面で様々なケースカラー及びLEDカラーを選択できる。パステルライラックモデルは最新のモデルとなる。BTOパソコンでもここまでこだわりのPCケース選びができるのはうれしい。

はっきり言ってLEVEL-M2A6-R75F-SLXを選択するメリットはこのピラーレスのケースであることだけだ。ケースが気に入らないなら別のモデルを選択する方がいい。なぜなら、このケースにはコストがかかっているからだ。同じ構成でもケースデザインがおとなしいモデルであれば、5,000円以上は安く選択できる。コストパフォーマンスよりも、デザインを最大限重視しているのがLEVEL-M2A6-R75F-SLXだ。それを理解した上で選んでほしい。

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競合モデルとの比較

ブランド名LEVELθLEVELθ
イメージLEVEL-M2A6-R75F-SLX-MINT SHERBETLEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2
製品名LEVEL-M2A6-R75F-SLX-MINT
SHERBET
LEVEL-M1A6-R75F-SLX
ケースミニミニ
価格164,800円159,800円
送料2,200円(会員無料)2,200円(会員無料)
CPURyzen 5 7500FRyzen 5 7500F
GPURTX 4060 TiRTX 4060 Ti
メモリDDR5-4800 16GBDDR5-4800 16GB
SSD500GB NVMe500GB NVMe
電源650W BRONZE650W BRONZE
マザーボードA620A620
納期2~7日後出荷2~7日後出荷
保証
(延長)
1年間
(最長4年間)
1年間
(最長4年間)
電話サポート24時間365日24時間365日
公式公式公式
レビュー当ページレビュー
比較対象は同じパソコン工房のLEVEL-M1A6-R75F-SLXだ。基本的な構成は同じで、ケースがLEVEL-M2A6-R75F-SLXよりもシンプルなタイプを採用している。価格差は4,900円なので、好みのケースを採用している方を選べる。どちらもデザインは優れているが、やはりLEVEL-M2A6-R75F-SLXは突出している。

これだけ特徴的な見た目をしていれば、4,900円高くても納得できるのではないだろうか。少しでも価格を抑えたいならLEVEL-M1A6-R75F-SLXがよく、それぞれに選択するメリットはある。デザインにこだわりがない方でも、LEVEL-M1A6-R75F-SLXに衝撃を受けるかもしれない。ときには直感や本心で見た目を重視したモデルを選ぶというのも悪くないはずだ。

パソコンケースレビュー

正面

PillarlessCase1
正面からケース本体を見て、背面ファンまでばっちり見える不思議な感覚がある。2面ガラスパネル採用のピラーレスケースは、これまでのPCケースとは全く違うフロントフェイスとなっている。グラフィックボードやメモリ、配線までしっかり見える。配線の色やパーツの色にこだわっても面白そうなケースだ。

左側面

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全面ガラスパネルというわけにはいかなったようだ。内部も部分的に白色が採用されており、LEDファンの光が綺麗に反射している。これは黒色ケースでは黒くなるので、ケースのカラーを上手く利用できている。内部がしっかり見えるのでトラブルにも対応しやすい。メンテナンス性を意識したケースである。

I/Oパネル

PillarlessCase2-2
左側面下部にI/Oパネルがあるのは、やや使いづらい印象がある。USBケーブルを挿しっぱなしにすると、壁やラックに干渉する可能性がある。このケースの置き場所は右側に固定されそうだ。左側に設置してしまうとI/Oパネルが使用しにくくなる。デザインに極振りしたことの弊害はI/Oパネルに表れている。

搭載されているUSBも2.0で、マウスやキーボードを想定しているのだろうか。最近のゲーミングPCのケースにとしては、やや機能性がよくない印象を受ける。もっとも、最近はワイヤレスなどが主流になりつつあるので、これで不足するようなことはないだろう。

右側面

PillarlessCase3
右側面はエアホールもないただのパネルだ。

底面

PillarlessCase4
底面奥に吸気口が用意されている。これは電源用で、他にはとくになにもない。もう少し遊びがあってもいいとは思うが、見えないところにデザインを張り巡らせる意味もない。ケース下部はセパレートタイプとなっており、電源やシャドウベイを見えないように分離している。これがスタイリッシュな空間と2面ガラスパネルのピラーレスを活かす構造となっている。

天板

PillarlessCase6
天板は取り外し可能なマグネット式の防塵フィルターが取り付けられている。2つのLEDファンも搭載されており、エアフローは良好に見える。天板からも光が漏れる形状なので、派手なゲーミングPCを探している方も気に入りそうだ。I/Oパネルは天板にある方がよかった。

背面

PillarlessCase7
背面は一般的なケースだ。LEDファンを採用しているので、後ろから見ても鮮やかさが伝わる。また、大部分がケースカラーと同じというのもポイントが高い。白色ケースでも背面は黒色・銀色という残念なタイプも多い。マザーボードと電源部分はおそらく黒くなるので、全面真っ白にはならない。それでも十分な出来栄えだと感じる。

管理人による総評(LEVEL-M2A6-R75F-SLX)

LEVEL-M2A6-R75F-SLX-MINT SHERBET

GeForce RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。CPUにはあまり見かけないRyzen 5 7500Fを搭載している。性能バランスがよく扱いやすい。Core i5-14400FやRyzen 7 5700Xと同等のゲーム性能を発揮する。ピラーレス筐体を採用したゲーミングPCでこれまでのモデルとは一線を画す。コストパフォーマンスもまずまずで選びやすい。他の人とは違うゲーミングPCを探しているなら候補に入れてもよいだろう。

価格CPUグラボ
164,800円Ryzen 5 7500FRTX4060Ti
メモリSSDHDD
DDR5 16GB500GB非搭載