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サードウェーブ(ドスパラ)が販売するMagnate MVのレビューをしている。ドスパラのカテゴリー的にはビジネス向けモデルとなっているが、グラフィックボードを搭載していてゲームプレイにも対応できる。ゲーミングPCブランドであるガレリアで同等の構成を持つ「GALLERIA RM5C-R46」よりも35,000円も安く購入できるのは魅力的だ。ケースデザインが一新されてより魅力的なモデルに仕上がっている。コンパクトになり使い勝手も良好だ。

Magnate MVのスペック解説

Magnate MV

メーカーサードウェーブ(ドスパラ)
ブランド名Magnate
製品名Magnate MV
価格129,980円(税込)
CPUCore i5-14400F(レビュー)
グラボGeForce RTX 4060(レビュー)
メモリDDR5-4800 16GB
SSD500GB NVMe
HDD非搭載
電源650W 80PLUS BRONZE
マザーボードチップセットH610
光学ドライブ非搭載
カードリーダー搭載不可
おすすめ度Sランク
評価・コスパ
9.4

—–内訳—–
・ショップ評価
8.9

30,000円という大幅な値引きが適用された。これは、2024年7月のキャンペーンで適用された価格と同じだ。違いがあるとすれば、現在はMinecraft: Java & Bedrock Edition for PC、Xbox Game Pass同梱版というセット内容になっていることだ。7月のキャンペーンでは、決算ポイント大還元祭モデルと銘打っており、同梱されるセット内容はなかった。

決算ポイント大還元祭モデルのSSD容量は1TBだったため、評価の上では少し下がる部分もある。ただ、旧ケース採用だったことを加味すれば、現在のMagnate MVの方がおすすめしやすい。Xbox Game Passはともかく、Minecraftは子どもから大人まで幅広い層が楽しめるゲームだ。まだ所持していないなら、これだけで購入する理由になりそうだ。ちなみに、このセット内容を別途購入すると5,000円ほど掛かるのでお得感がある。

しかしながら、やはり30,000円の値引きが最大の魅力だ。円安の影響が終焉を迎えているのかいち早く価格を下げたモデルだ。今後もMagnate MVを追随するモデルは出てくると予想しているが、真っ向から対抗できるモデルは限られているだろう。一足はやく値下げに踏み切っただけに、しばらく12万円台はMagnate MVの独壇場となるはずだ。

当面の対抗モデルはRyzen 5 4500搭載モデルだ。価格では勝てなくても、CPU性能で圧倒できる。Magnate MVは総合的な性能の高さが特徴だ。Core i5-14400F搭載モデルでネックとなる価格を抑えて、弱点の少ないモデルに仕上がった。ゲームも作業もこなせるオールラウンドなモデルとして、多くのユーザーに選ばれるだろう。

この30,000円という値引きは一時的なものの可能性はある。ドスパラ製品は一度下がった価格までもう一度下がる傾向がある。今回の値引きはキャンペーン時と同じ価格に戻るという脅威のお得さだ。GeForce RTX 4060搭載モデルを探していたり、候補に入れていたりするなら、この機械に購入しておきたい。もしも、ここから値上げされるようなことになれば、12万円台に戻る日は相当先になる。購入時期が少し先であっても、購入時期を早める価値はある。

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おすすめカスタマイズ

  • CPU ×
  • CPUファン △
  • CPUグリス ×
  • メモリ ×
  • SSD ○
  • 電源 ×

Magnate MVは、価格が下がっている状態でならカスタマイズを検討してもよさそうだ。とくにストレージ容量に関しては、1TBへの容量アップを目指したい。カスタマイズにかかる費用は7,000円で、価格に対する恩恵が大きい。1TBへのアップグレードは、500GBの2倍というだけではない。

システムやアプリなど、必須の容量が100GBあれば使用できる容量は、400GBと900GBになり2.25倍の差となる。これは、自分が必須と考えるアプリやゲームにも言えることで、徐々に差は広がっていく。単純に2倍することで、2倍以上の保存容量を得られる。ストレージのカスタマイズはおすすめだ。その一方で、ストレージ以外の箇所はあまり恩恵を得られないのでおすすめできない。

CPUはCore i5-14400とCore i5-14500が選択できる。Core i5-14400は性能が変わらないので、候補に挙がるのはCore i5-14500だ。7,500円の価値があるか微妙だ。性能は微増にとどまり、7,500円の価格アップをカバーできずコストパフォーマンスは悪化する。検討の余地があるだけで、基本的にはCore i5-14400Fでいい。

CPUファンはケースのリニューアルに伴いリテールファンが標準になっている。つまり、CPU付属のファンということになり、これまでのMagnateシリーズで採用されていた社外クーラーと比べてパフォーマンスが落ちる。Core i5-14400Fの発熱量を考えると、変更は必須ではない。標準搭載のノーマルCPUファンでも事足りるので、気になる方のみ変更を推奨というくらいだ。

メモリはDDR4-3200からDDR5-4800にアップグレードされたことで、カスタマイズ費用が少し高めになっている。ミドルクラスの性能なら16GBで十分だ。ゲームで32GBが必要となる場面では、性能が物足りない。ゲーム以外の用途でも同様だ。必要になったら増設を検討するくらいでいい。

SSDは1TBへのアップグレードは一考の価値がある。ストレージ容量のアップは利便性が大きく向上する。500GBの2倍というだけではない。システムやアプリなど、必須の容量が100GBあれば使用できる容量は、400GBと900GBになり2.25倍の差となる。これは、自分が必須と考えるアプリやゲームにも言えることで、徐々に差は広がっていく。単純に2倍することで、2倍以上の保存容量を得られるということだ。

電源は標準で650W 80PLUS BRONZEが搭載されている。Core i5-14400FとGeForce RTX 4060の組み合わせなら余裕の容量だ。電源容量や規格をアップさせるメリットより、価格が高くなるデメリットが大きい。余裕をもたせ過ぎても恩恵は得にくいので、電源は標準構成がおすすめだ。

各タイトルの対応表

Apex Legendsフォートナイトパルワールドマイクラ
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz
minecraft1
・影Mod


・通常

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

MC15014.html標準的な性能で、扱いやすくゲームへの対応力も十分だ。ゲーミングPCではないものの、ゲーム性能はミドルクラスのゲーミングPCと同じだ。エントリークラスとしても十分すぎる性能がある。

人気のApex Legendsは144Hz環境で安定した動作ができる。設定次第では200fpsを目指せるため、240Hz環境も視野に入る。ただし、200fpsを超えた安定はむずかしいので、その点は留意しておきたい。同ジャンルのフォートナイトは負荷が低く、240fpsの安定を目指せる。設定を下げることに抵抗がなければ、対人要素の強いゲームも問題ない。

少し前に話題となったパルワールドは、60fpsでのゲームプレイが可能だ。負荷のかかる場面は不安定になりつつも、設定次第で最大100fpsは実現可能だ。マルチプレイでは設定を下げた方が安定する。今も高い人気を誇るマインクラフトは、表示するチャンクを広げすぎなければ快適にプレイできる。グラフィック品質を向上させる影Modを導入してもまずまず快適だ。ただ、Modを導入していないバニラ状態よりもチャンクを少し狭くした方がいいだろう。

Magnate MVのゲーミング性能

Intel Core i5-14400F(CPU)

i5-14400gamescore20240417

Magnate MVでは、CPUにミドルクラスのCore i5-14400Fを搭載している。10コア16スレッドと一世代前のIntel第13世代からはハイブリッドコアアーキテクチャを採用を採用している。6つのPコアと4つのEコアを搭載していて高いパフォーマンスを発揮する。従来モデルのCore i5-13400と比べて少しだけゲーム性能が向上している。

競合モデルであるRyzen 5 7600Xと比べると10%弱劣る。Pコアの数が増えない限りゲームプレイへの影響は小さくなりそうだ。CPUコア自体もCore i5-12400と同じGolden Coveを採用している。Core i5-14600K以上のモデルで採用されるRaptor Coveとはアーキテクチャ的にワンランク落ちる。Core i5シリーズでも性能の底上げが行われてGeForce RTX 4070やGeForce RTX 4060 Tiなどハイクラスのグラフィックボードと合わせたモデルもある。

GeForce RTX 4060(GPU)

rtx4060gamescore202404

GeForce RTX 4060は、Ada Lovelace世代におけるミドルクラスのグラフィックボードだ。従来モデルのRTX 3060と比べて20%以上も処理性能が向上している。RTX 3060 Tiに届かなかったのは残念だが順当に性能を伸ばした。レイトレーシング性能も引き上げられている。市場的にももっとも人気のあるモデルでフルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。

CPUとGPUのバランス考察

i514400-rtx4060balance

Core i5-14400FとGeForce RTX 4060のバランスはベストマッチだ。GeForce RTX 4060の性能を引き出せる性能で、ミドルクラスのモデルでは、第一に考えたい組み合わせである。価格もまずまず抑えられており、総合的に見てもベストな組み合わせと言って間違いない。ゲーム性能に関しては、プレイするゲームによって多少変化する。確実なものではなく、目安として捉えてほしい。

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Magnate MVの特徴&強み

標準的なミドルクラスのモデル

Magnate MVは、ミドルクラスのゲーム性能を持つ王道的なモデルだ。特別秀でた箇所はなく、よくも悪くも無難なモデルという印象だ。Magnate MVはゲーミングPCではなく、一般向けのビジネスモデルだ。GeForce RTX 4060を搭載しているのでゲームができるだけで、ゲーミングPCというカテゴリではない。性能はゲーミングPCと同等でも、細かな部分でゲーミングPCより落ちることは押さえておこう。

その最たる部分はケースデザインだろう。ゲーミングPCと違い、落ち着いたシンプルなデザインだ。リニューアルでケースが新しくなっても、少しコンパクトになっただけで特徴的なケースではない。一般向けのモデルはケースにコストがかかっていないせいか、価格が少し安く設定されている。見た目を気にしなければお得と言えるかもしれない。

チップセットも最低グレードのH610が採用されている。ゲーミングPCではB760を最低限にしているメーカーが多い中でやはりコストカットが見られる。H610ではUSBポートの数や機能面で見劣りする。それでもこれらの機能がゲームプレイに与える影響は小さい。マザーボードはあまり重視しないという方も多いので、価格が抑えられるメリットと考える方もいる。

総合的に判断して、Magnate MVは標準的な評価を持つモデルである。圧倒的な低価格というわけではなく、コストパフォーマンスに特化しているわけでもない。平均的なミドルクラスであることから、誰にとっても魅力を感じにくいかもしれない。もう少し安くなれば魅力的になるが、それまでは率先して選びたいモデルにはならないだろう。

159,980円なら、別のモデルを選択した方が満足度は高そうだ。Magnate MVの理想的な価格は144,980円くらいだ。14万円台まで価格が下がればおすすめしやすくなる。ゲーミングPCに比べても選びやすく、明確なメリットとして挙げられるようになる。キャンペーン対象にもなりやすいモデルであるため、お得な変化を待ちたい。

マウスとキーボードが付属

当該モデルにはマウスとキーボードが標準で同梱となっている。これが強みといえるかもしれない。価値としては数千円といったところだろう。残念ながらMagnate MVはモデル自体に強みがない。ケースのリニューアルに伴い、光学ドライブも非搭載となった。コストカットが行われても、価格はあまり変わっていないのが現状だ。

ゲーミングデバイスではない一般的なマウスとキーボードだが、付属していると助かることもある。ゲーミングPCは基本的にどのメーカーでもマウスとキーボードは付属しない。一般向けのMagnate MVだからこその特徴だ。別途モニターを用意するだけでパソコン操作が可能になる。初めてのパソコン購入だと、周辺機器を色々と準備するのを忘れてしまいがちだ。

最初から付属していればその点で安心だ。本格的なゲームプレイには適していないものの、ゲームには対応できるのでスタートとしては悪くない。マウスとキーボードが付属していなければ、最初からそれなりのマウスとキーボードを購入することになるはずだ。何を選べばよいかわからないまま、おすすめに出てくるようなデバイスを購入するのは失敗の素だ。

付属のマウスとキーボードがあれば、実際に使用していく中で何を重視したデバイスがよいかわかってくる。デバイス選びでこの差は大きい。エントリーモデルは価格だけを指すのではない。必要最低限の準備でスタートできるというのも一つの要素だ。デバイスは耐久性こそ高まっていても消耗品だ。

決して安くないことも合わせて慎重に選びたい。付属品は品質こそよくなく、激しいゲームプレイには耐えられないかもしれない。しかし、デバイス選びを助けてくれるのは間違いないだろう。初めてのパソコンとして、無難なMagnate MVはおすすめしやすい。

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似ているモデルとの比較

ブランド名MagnateLEVELθ
イメージMagnate MV (2)LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE
製品名Magnate MVLEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE
価格129,980円119,700円
送料3,300円2,200円
(会員無料)
CPUCore i5-14400F
(10コア16スレッド)
Ryzen 5 4500
GPURTX 4060RTX 4060
メモリDDR5-4800 16GBDDR4-3200 16GB
SSD500GB NVMeNVMe 500GB
電源650W BRONZE650W BRONZE
チップセットH610B550
納期最短翌営業日出荷2日
基本保証1年間
(最大5年延長可)
1年間
(4年間)
電話サポート24時間365日24時間365日
公式公式公式
レビュー当ページレビュー
チェックポイント!!

比較対象はパソコン工房のLEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITEだ。Magnate MVと比べて、CPU性能は大きく落ちるが、価格は送料込みで13,580円も安い。グラフィックボードの性能は同じなので、一定のゲーム性能を維持できれば価格は安い方がよいという方におすすめだ。Magnate MVの強みはより高性能なCore i5-14400Fを搭載していることだ。10コア16スレッドとスペックが高い。ここに魅力を感じるかどうかで、LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITEとの関係は変わってくる。

CPUの性能は、ゲームにあまり影響を与えない。とくに、ミドルクラスのゲーム性能では、それほど大きな差が出ない。つまり、ゲーム以外の用途をどの程度想定しているかだ。配信・動画投稿を想定していればCore i5-14400F、想定していなければRyzen 5 4500で十分だ。予算ではなく、用途に合わせて2製品から選ぶようにしたい。

Magnate MVのパソコンケースレビュー

本体正面

Magnate MV (2)
Magnate MVではミニタワーケースを採用している。新しいモデルで従来ケースよりも35%小型化されている。

左側面

magnatemv-left
左側にはやや大きめの吸気口がある。ファンの力を借りて多くの空気を取り入れられる。

内部(左側面)

magnateinside

I/Oパネル

ioport
本体前面にI/Oパネルが配置されている。USB 2.0×2基、USB 3.0×2基が搭載されている。Type-Cポートは使用できない。Magnate Xシリーズ(B760) でのみ使用できるようだ。

エアフロー

magnate-airflow
ミニタワーモデルだ。ビジネス向けモデルということもあって落ち着いたデザインとなっている。一般的なエアフローでゲームプレイにも問題はない。フロントパネルにあるスリットと側面の給気孔から冷たい空気を取り入れる。もっとも性能的にも熱を持ちにくく対応しやすい。

管理人による総評(Magnate MV)

Magnate MV (2)

Magnate MVは、サードウェーブ(ドスパラ)が販売するビジネスパソコンとなっている。Core i5-14400F×RTX 4060搭載でゲーミングPCとしても通用する。フルHD環境なら余裕を持って対応できる上にタイトルによっては高解像度・高リフレッシュレートを目指せる。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GBと構成も必要十分だ。30,000円の値引きが適用となり評価をあげている。Core i5-14400FとGeForce RTX 4060の組み合わせで12万円台は破格だ。しばらくは敵なし状態となりそうだ。

価格CPUグラボ
129,980円(税込)Core i5-14400FRTX4060
メモリSSDHDD
DDR5 16GB500GB非搭載