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サードウェーブ(ドスパラ)が販売するMagnate MVのレビューをしている。ドスパラのカテゴリー的にはビジネス向けモデルとなっているが、グラフィックボードを搭載していてゲームプレイにも対応できる。Magnateシリーズもケースデザインが一新されてより魅力的なモデルに仕上がっている。コンパクトになり使い勝手も良好だ。

問題はここ数か月値上げが続いていることだ。ドスパラのゲーミングブランドである「Magnate-G」と「GALLERIA」との価格差が小さくおすすめしづらくなっている。一時は26,000円ほどの差があったが、今は2,000円~7,000円とそれほど大きくない。ゲーミングブランドについても詳しく比較しているので「似ているモデルとの比較」も参考にしていただければと思う。15万円前後の予算がある方はぜひ吟味してほしい。

Magnate MVのスペック解説

Magnate MV

メーカー サードウェーブ(ドスパラ)
ブランド名 Magnate
製品名 Magnate MV
価格 152,980円(税込)
CPU Core i5-14400F(レビュー)
グラボ GeForce RTX 4060(レビュー)
メモリ DDR5-4800 16GB
SSD 500GB NVMe
電源 650W 80PLUS BRONZE
マザーボード チップセットH610
光学ドライブ 非搭載
カードリーダー 搭載不可
備考 マウス・キーボード付属
おすすめ度 Aランク
評価 ・コスパ
7.5

・ショップ評価
8.5

Magnateはサードウェーブ(ドスパラブランドを運営)が販売するビジネスPCだ。152,980円で販売されている。送料3,300円を含めると156,280円だ。CPUはCore i5-14400Fを、GPUはGeForce RTX 4060を搭載したミドルクラスのモデルとなる。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB NVMeという構成だ。マザーボードのチップセットはH610だ。

光学ドライブは非搭載でカスタマイズで追加できる。カードリーダーは搭載できないので外付けタイプのものを別途用意する必要がある。マウス・キーボードが付属となる。おすすめ度はAランクだ。コスパ指標は7.5と優秀だ。グラフィックボード価格の高騰でミドルクラスでも選びにくい状況が続いていた。Magnate MVのような一般向けモデルは、ゲーミングPCと比べて価格を抑えられる。

そのため、同じ性能を持つゲーミングPCよりも選びやすい。コストパフォーマンスの評価も大きく落ちることなく、優秀なスコアを維持しているのがその証拠だ。もっともゲーミングブランドとの価格差が縮まっている状況では選びづらさがある。ドスパラはミドルクラスに力を入れているように思える。

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おすすめカスタマイズ

  • CPU △
  • CPUファン △
  • CPUグリス ×
  • メモリ ×
  • SSD ○
  • 電源 ×

カスタマイズの選択肢はそれほど広いわけではない。これまで通りストレージ容量のカスタマイズはおすすめだが、それ以外の箇所に関しては好みやこだわりがない限りおすすめしていない。カスタマイズは多くても2箇所くらいまでに抑えた方が価格的にもよさそうだ。

CPUはCore i5-14400とCore i5-14500が選択できる。Core i5-14400は性能が変わらないので、候補に挙がるのはCore i5-14500だ。4,900円の価値があるか微妙だ。ゲーム性能は微増にとどまり、4,900円の価格アップをカバーできずコストパフォーマンスは悪化する。検討の余地があるだけで、基本的にはCore i5-14400Fでいい。

CPUファンはケースのリニューアルに伴いリテールファンが標準になっている。つまり、CPU付属のファンということになり、これまでのMagnateシリーズで採用されていた社外クーラーと比べて冷却性能が落ちる。それでもCore i5-14400Fの発熱量を考えると、変更は必須ではない。気になる方のみ変更を推奨というくらいだ。JONSBO HX6200D-BKのみ選択できカスタマイズ費用は6,600円と高めだ。

メモリはDDR4-3200からDDR5-4800にアップグレードされたことで、カスタマイズ費用が少し高めになっている。さすがに16GBへのアップグレードが13,900円だと選べない。ミドルクラスの性能なら16GBで十分だ。ゲームで32GBが必要となる場面では、性能が物足りない。ゲーム以外の用途でも同様だ。必要になったら増設を検討するくらいでいい。

SSD容量は1TBへのカスタマイズをおすすめしている。SSD容量が500GBから1TBへアップすることは、単に2倍になるだけではない。OSやアプリなど、必須の容量が100GBあれば使用できる容量は、400GBと900GBになり2.25倍の差だ。自分が必須と考えるアプリやゲームが増えれば徐々にその差は広がっていく。ストレージ容量を2倍することで、2倍以上の保存容量を得られる。ストレージのカスタマイズは必須と言えるくらいおすすめだ。

電源は標準で650W 80PLUS BRONZEが搭載されている。Core i5-14400FとGeForce RTX 4060の組み合わせなら余裕の容量だ。電源容量や規格をアップさせるメリットより、価格が高くなるデメリットが大きい。余裕をもたせ過ぎても恩恵は得にくいので、電源は標準構成がおすすめだ。

各タイトルの対応表

Apex Legends フォートナイト マイクラ モンハンワイルズ
Apex-Legends
・240Hz

・144Hz
fortnite
・240Hz

・144Hz
palworld
・影Mod

・通常
monsterwilds
・144fps

・60fps

対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解であることをご了承いただきたい。

標準的な性能で、扱いやすくゲームへの対応力も十分だ。ゲーミングPCではないものの、ゲーム性能はミドルクラスのゲーミングPCと同じだ。エントリークラスとしても十分すぎる性能がある。人気のApex Legendsは144fpsの安定を目指せる。設定を大きく下げれば200fps近くにまでなり、高リフレッシュレートでのゲームプレイも問題なくこなせる。ただ、フレームレートを安定させるのはむずかしく、144Hz対応モニターがベストになるだろう。

同ジャンルで人気を博するフォートナイトは、設定による負荷の増減が激しい。最高設定では60fpsでの安定も怪しい。しかし、最低設定にすれば200fps程度でのゲームプレイは可能だ。設定を下げると視認性が落ちるため、自分に合う設定に調整しなければならず融通が利かない。144fpsの安定を目指す方がいい。

今も高い人気を誇るMinecraftは、表示するチャンクを広げすぎなければ快適にプレイできる。グラフィック品質を向上させる影Modを導入してもまずまず快適だ。経験値タワーのような負荷が大きくなる場所ではどうしてもカクついてしまう。これは性能が高くても発生するため、性能でカバーできない。性能が不足するとクライアントクラッシュしやすくなるので、それを防げる可能性は高くなる。

2025年2月に登場したモンハンワイルズは、登場前に要求スペックが引き下げられた。これによりMagnate MVの性能でも対応しやすくなった。標準より少し設定を下げれば144fpsを目指せる。場所によって負荷が変わるため、戦闘時を想定してさらに一段階設定を下げることをおすすめしたい。

Magnate MVのゲーミング性能

Intel Core i5-14400F(CPU)

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Magnate MVでは、CPUにミドルクラスのCore i5-14400Fを搭載している。10コア16スレッドと一世代前のIntel第13世代からはハイブリッドコアアーキテクチャを採用を採用している。6つのPコアと4つのEコアを搭載していて高いパフォーマンスを発揮する。従来モデルのCore i5-13400と比べて少しだけゲーム性能が向上している。

競合モデルであるRyzen 5 7600Xと比べると10%弱劣る。Pコアの数が増えない限りゲームプレイへの影響は小さくなりそうだ。CPUコア自体もCore i5-12400と同じGolden Coveを採用している。Core i5-14600K以上のモデルで採用されるRaptor Coveとはアーキテクチャ的にワンランク落ちる。Core i5シリーズでも性能の底上げが行われてGeForce RTX 4070やGeForce RTX 4060 Tiなどハイクラスのグラフィックボードと合わせたモデルもある。

GeForce RTX 4060(GPU)

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GeForce RTX 4060は、Ada Lovelace世代におけるミドルクラスのグラフィックボードだ。従来モデルのRTX 3060と比べて20%以上も処理性能が向上している。RTX 3060 Tiに届かなかったのは残念だが順当に性能を伸ばした。レイトレーシング性能も引き上げられている。市場的にももっとも人気のあるモデルでフルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。

CPUとGPUのバランス考察

i514400-rtx4060balance

Core i5-14400FとGeForce RTX 4060のバランスはベストマッチだ。GeForce RTX 4060の性能を引き出せる性能で、ミドルクラスのモデルでは、第一に考えたい組み合わせである。価格もまずまず抑えられており、総合的に見てもベストな組み合わせと言って間違いない。ゲーム性能に関しては、プレイするゲームによって多少変化する。確実なものではなく、目安として捉えてほしい。

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Magnate MVの特徴&強み

高コスパなミドルクラスのモデルだが…

Magnate MVはミドルクラスのゲーム性能を持つ王道的なモデルだ。特別秀でた箇所はなく、よくも悪くも無難なモデルという印象だ。見た目でわかるとは思うが、カテゴリー的にはゲーミングPCではなく一般向けのビジネスモデルとなる。グラフィックスにGeForce RTX 4060を搭載しているのでゲームができるだけであくまでもビジネスPCだ。性能はゲーミングPCと同等でも細かな部分でゲーミングPCより落ちることは理解しておこう。

その最たる部分はケースデザインだろう。ゲーミングPCと違い、落ち着いたシンプルなデザインだ。リニューアルでケースが新しくなっても、少しコンパクトになっただけで特徴的なケースではない。一般向けのモデルはケースにコストがかかっていないせいか、価格が少し安く設定されている。見た目を気にしなければお得と言えるかもしれない。

チップセットも最低グレードのH610が採用されている。ゲーミングPCではB760を最低限にしているメーカーが多い。H610ではUSBポートの数や機能面で見劣りする。もっともこれらはゲームプレイには影響を与えにくい要素だ。マザーボードはあまり重視しないという方も多いので、価格が抑えられるメリットと考える方もいる。総合的に判断して、Magnate MVは標準的な評価を持つモデルである。

圧倒的な低価格というわけではなく、コストパフォーマンスに特化しているわけでもない。平均的なミドルクラスであることから、誰にとっても魅力を感じにくいかもしれない。もう少し安くなれば魅力的になるが、それまでは率先して選びたいモデルにはならないだろう。152,980円なら別のモデルも候補に上がってくる。Magnate MVの理想的な価格は144,980円くらいだ。ここまで価格が下がればおすすめしやすくなる。

ゲーミングPCに比べても選びやすく、明確なメリットとして挙げられるようになる。キャンペーン対象にもなりやすいモデルであるため、お得な変化を待ちたい。ゲーミングPCは150,000円前後が最も人気の価格帯だ。Magnate MVも人気の価格帯に入っているが、候補に入れるよりも別のモデルの基準とした方がよい。Magnate MVに比べてどう優れているか、どこが劣るかで判断する。そうすればよりよいモデルを見つけやすくなるはずだ。

マウスとキーボードが付属

当該モデルにはマウスとキーボードが標準で同梱となっている。これを強みと感じる方も多いるかもしれない。価値としては数千円といったところだろう。残念ながらMagnate MVはモデル自体に強みがない。ケースのリニューアルに伴い光学ドライブも非搭載となった。コストカットが行われても価格は上昇傾向にあるのが現状だ。

ゲーミングデバイスではない一般的なマウスとキーボードだが付属していると助かることもある。ゲーミングPCは基本的にどのメーカーでもマウスとキーボードは付属しない。一般向けのMagnate MVだからこその特徴だ。別途モニターを用意するだけでパソコン操作が可能になる。初めてのパソコン購入では必要な周辺機器がわからず、周辺機器の準備を忘れてしまいがちだ。最初から付属していれば買い忘れがなく、パソコンが自宅に到着したらすぐに使用できて安心だ。

最初から付属していればその点で安心だ。本格的なゲームプレイには適していないものの、ゲームには対応できるのでスタートとしては悪くない。マウスとキーボードが付属していなければ、最初からそれなりのマウスとキーボードを購入することになるはずだ。何を選べばよいかわからないまま、おすすめに出てくるようなデバイスを購入するのは失敗の素だ。付属のマウスとキーボードがあれば、実際に使用していく中で何を重視したデバイスがよいかわかってくる。

デバイス選びでこの差は大きい。エントリーモデルは価格だけを指すのではない。必要最低限の準備でスタートできるというのも一つの要素だ。デバイスは耐久性こそ高まっていても消耗品だ。決して安くないことも合わせて慎重に選びたい。付属品は品質こそよくなく、激しいゲームプレイには耐えられないかもしれない。しかし、デバイス選びを助けてくれるのは間違いないだろう。初めてのパソコンとしてして無難Magnate MVはおすすめしやすい。

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似ているモデルとの比較

ブランド名 Magnate Magnate-G GALLERIA
イメージ Magnate MV (2) Magnate-G MTRW GALLERIA RM5C-G60S
製品名 Magnate MV Magnate-G MV-TiW GALLERIA RM5C-R46
価格 152,980円 154,980円 159,980円
送料 3,300円 3,300円 3,300円
CPU Core i5-14400F
(10コア16スレッド)
Core i5-14400F
(10コア16スレッド)
Core i5-14400F
(10コア16スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷 空冷
GPU RTX 4060 RTX 4060 RTX 4060
メモリ DDR5-4800 16GB DDR5-4800 16GB DDR5-4800 16GB
SSD 500GB NVMe 500GB Gen4 NVMe 500GB Gen4 NVMe
電源 650W BRONZE 650W BRONZE 650W BRONZE
マザーボード H610 B760 B760
マウス/キーボード × ×
納期 3日 10日 3日
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式 公式
レビュー 当ページ レビュー レビュー
チェックポイント!!

比較対象としてドスパラのゲーミングブランドMagnate-GとGALLERIAのモデルをピックアップした。基本的な構成は共通だが、Magnate-GとGALLERIAはゲーミングブランドらしくケースデザインが秀逸だ。Magnate-Gは光るゲーミングPCに仕上げることができる。GALLERIAのケースはゲーマーからの人気が高い。Magnate-G MV-TiWは+2,000円、GALLERIA RM5C-R46は+7,000円だ。これぐらいの価格差ならMagnate MVを選ぶ理由はない。マウスとキーボードが付属していてもゲーミングブランドの魅力をなくすほどではない。さらに、ゲーミングブランドはSSDの規格がGen4接続と高性能だ。マザーボードのチップセットも高コスパなB760を搭載している。少しでも安くしたいという場合を除き基本的には比較対象モデルに挙げたどちらかを選ぶとよいだろう。

Magnate MVのパソコンケースレビュー

本体正面

Magnate MV (2)
Magnate MVではミニタワーケースを採用している。新しいモデルで従来ケースよりも35%小型化されている。

左側面

magnatemv-left
左側にはやや大きめの吸気口がある。ファンの力を借りて多くの空気を取り入れられる。

内部(左側面)

magnateinside

I/Oパネル

ioport
本体前面にI/Oパネルが配置されている。USB 2.0×2基、USB 3.0×2基が搭載されている。Type-Cポートは使用できない。Magnate Xシリーズ(B760) でのみ使用できるようだ。

エアフロー

magnate-airflow
ミニタワーモデルだ。ビジネス向けモデルということもあって落ち着いたデザインとなっている。一般的なエアフローでゲームプレイにも問題はない。フロントパネルにあるスリットと側面の給気孔から冷たい空気を取り入れる。もっとも性能的にも熱を持ちにくく対応しやすい。

管理人による総評(Magnate MV)

Magnate MV (2)

Magnate MVは、サードウェーブ(ドスパラ)が販売するビジネスパソコンとなっている。Core i5-14400F×RTX 4060搭載でゲーミングPCとしても通用する。フルHD環境なら余裕を持って対応できる上にタイトルによっては高解像度・高リフレッシュレートを目指せる。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GBと構成も必要十分だ。確かに相場的には安めだが、ここ数か月は値上がり傾向にあり一時は30,000円近い価格差があったゲーミングブランドGALLERIAとの価格差は7,000円まで縮まっている。これだけの差であればGALLERIAを選ぶ方がリセールを含めてよいように思う。

価格 CPU グラボ
152,980円 Core i5-14400F RTX4060
メモリ SSD チップセット
DDR5 16GB 500GB H610