マウスコンピューターが販売する「NEXTGEAR JG-A7G6T (7 5700X×RTX 5060 Ti 16GB)」のレビューをまとめた。CPUに旧世代のRyzen 7 5700Xを選択することで価格を抑えている。次世代のRyzen 5 7500FやCore i5-14400Fと比べるとゲーム性能は少し劣るものの体感できるほどではない。GeForce RTX 5060 Ti 16GBの性能を引き出すのに十分な性能を有している。大容量VRAM搭載のおかげで高画質でのゲームプレイにも対応しやすい。
コストパフォーマンスの評価は9.0だ。突出して高いわけではないものの、十分優秀と言える数値だ。Ryzen 7 5700Xを搭載することで価格が抑えられている。選びやすい反面、性能に関しては少し心もとない部分があり、ゲーム以外の性能の低さがコストパフォーマンスを少し下げる結果となった。それでも、価格を考慮すれば十分おすすめできる水準のモデルである。
2025年9月にPCケースがリニューアルされた。従来モデルよりも価格が安く大きな期待を寄せている。ゲーミングPCの定番となれるシリーズであり、NEXTGEAR JG-A7G6TはNEXTGEARを代表するモデルになれる存在だ。ここでは白色ケースをメインに取り扱っているが、黒色ケースの「NEXTGEAR JG-A7G6T」も選択できる。従来モデルとは違ってカラーによって価格が変わらなくなったのはハイライトだ。
- 長所
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- コストパフォーマンスが優秀
- 最新ゲームへの対応力が高い
- VRAM容量が多く高設定への適性がある
- 構成が充実している
- 3年保証と24時間365日の電話サポート付き
- 短所
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- 高解像度でのゲームプレイが苦手
- ゲーム以外の用途は競合に劣る
- こんな方におすすめ
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- フルHDでゲームをプレイする方
- 最新のゲームをプレイしたい方
- 20万円以下で予算を組んでいる方
- コストパフォーマンスを重視する方
NEXTGEAR JG-A7G6T (7 5700X×RTX 5060 Ti 16GB)のスペック解説
メーカー | マウスコンピューター |
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ブランド名 | NEXTGEAR |
製品名 | NEXTGEAR JG-A7G6T (7 5700X×RTX 5060 Ti 16GB) |
価格 | 169,800円(送料無料) |
CPU | Ryzen 7 5700X (レビュー) |
CPUクーラー | 空冷 |
グラボ | GeForce RTX 5060 Ti 16GB (レビュー) |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB550 |
おすすめ度 | Sランク |
評価 | ・コスパ 9.0 ・ショップ評価 9.7 |
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NEXTGEAR JG-A7G6T (7 5700X×RTX 5060 Ti 16GB)のカスタマイズを評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
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OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
CPUファン | 変更なし | |
CPUグリス | 【 優れた熱伝導率 】 ナノダイヤモンドグリス JP-DX1 ⇒ 高純度熱伝導材料でつくられた高品質のダイヤモンドグリス +1,980円 |
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メモリ | 32GB メモリ [ 16GB×2 ( DDR4-3200 ) / デュアルチャネル ] 14,300円 | |
SSD (M.2) | 2TB NVMe SSD ( M.2 PCIe Gen4 x4 接続 ) +25,300円 | |
外付けストレージ | 変更なし | |
光学ドライブ(外付け) | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 ( 80PLUS(R) GOLD ) +5,500円 | |
UPS | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi 6E ( 最大2.4Gbps ) 対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 +6,380円 |
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外付け拡張デバイス | 変更なし | |
ケース | 変更なし | |
ウイルス対策・セキュリティソフト | 変更なし | |
ソフトウェア1(プリインストール) | 変更なし | |
ソフトウェア2(バンドル) | 変更なし | |
パソコン引越しソフト | 変更なし | |
パソコン下取りサービス | 変更なし | |
データ復旧サービス | 変更なし | |
各種出張サービス | 変更なし | |
サポート | [3年保証/PC本体] センドバック修理保証+ 安心パックサービス(専用ダイヤル/即日修理)+5,500円 |
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電話サポート | 変更なし | |
破損盗難保証サービス | 変更なし | |
HUB | 変更なし | |
USB周辺機器 | 変更なし | |
LANケーブル | 変更なし | |
サプライ | 変更なし |
黄色のマーカーは一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を表している。おすすめ度はこのモデルでの評価だ。NEXTGEAR JG-A7G6Tは新ケースになり、デザインに関する変更はほぼできなくなった。これまでカスタマイズで選択できていたものはすべて標準搭載になったからだ。ケースだけを変更するリニューアルではなく、これまでの標準構成を大きく変更している。これぞゲーミングPCに求められているリニューアルと言える。
当該モデルでのカスタマイズはメモリがおすすめだ。GeForce RTX 5060 Ti 16GBはゲームへの対応力が高い。最新のゲームにも対応できる性能を有しているため、メモリ容量も見合った32GBへ変更したい。メモリ容量が16GBでは推奨環境を満たせないゲームもある。幅広いゲームをプレイするのであれば容量アップは重要だ。
ストレージ容量を2TBにアップさせるのも一考の価値がある。最新のゲームは必要となる容量が年々大きくなっている。1つのゲームで200GB以上求められるタイトルも存在している。また、アップデートで必要な容量も少しずつ大きくなり、大型アップデートで大幅に大きくなる。様々なゲームをプレイできる性能を持つNEXTGEAR JG-A7G6Tには2TBのストレージ容量があっても困ることはないだろう。
他に電源など候補に挙がるものはあっても、それほどおすすめ度は高くない。標準で750W 80PLUS BRONZEを搭載しており、容量に余裕を持たせている。750W 80PLUS GOLDへ変更を検討するくらいだろうか。NEXTGEAR JG-A7G6Tはメモリのカスタマイズが最もおすすめで、ストレージは検討する価値がある程度だ。他の箇所はこだわりがある場合にのみ変更を推奨したい。
その他サポートについては検討してもよいだろう。+5,500円で安心パックサービスに加入できる。専用ダイヤルの利用及び即日修理サポートとワンランク上のサポートを受けられる。5,500円なら悪くないように思う。
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NEXTGEAR JG-A7G6T (7 5700X×RTX 5060 Ti 16GB)のゲーム性能を解説
AMD Ryzen 7 5700X(CPU)
Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドというスペックを持つCPUだ。グレード的には上位のRyzen 7シリーズだが、次世代の下位グレードであるRyzen 5 7500Fよりもゲーム性能は下だ。競合のCore i5-14400と比べても6%程度低くなっている。もちろん、GeForce RTX 5060 Ti 16GBとの組み合わせならそこまでハンデとはならない。マルチコア性能はそこそこである程度クリエイティブ作業にも対応できるがお仕事での使用を想定しているなら上位モデルを選択するべきだろう。ゲームがメインの方なら旧世代でもそこまでのデメリットはない。
GeForce RTX 5060 Ti 16GB(GPU)
GeForce RTX 5060 Ti 16GBはBlackwell世代の現行グラフィックボードだ。ミドルハイクラスの性能を持ちメインターゲットはフルHDとなる。VRAM容量が多いことでモンハンワイルズなどの最新タイトルでも高画質でプレイしやすい。基本的なラスタライズ性能はGeForce RTX 5060 Ti 8GBと変わらないが、今後もVRAM消費量の多いタイトルが増えてくると予想される。将来性を考えれば悪くない選択肢といえるだろう。Radeon RX 9060 XT 16GBよりも10%弱性能が高くパフォーマンス面では優位性がある。
NEXTGEAR JG-A7G6T (7 5700X×RTX 5060 Ti 16GB)の特徴
選びやすいミドルハイクラスのモデル
Ryzen 7 5700X×GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載のミドルハイクラスモデルだ。GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載で169,800円は十分抑えられている。NEXTGEAR JG-A7G6Tはクーポンの配布が終了したことで、価格のインパクトは少し弱くなったのも事実だ。それでもゲーミングPCで最も人気のある150,000円前後の価格帯に近く、ゲームへの対応力も高いことを考えると選びやすいモデルと言える。
GeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載しているなら相場より少し高いが、16GB搭載であれば相場より安い。コストパフォーマンスの評価も高いことから、ミドルハイクラスのゲーミングPCの中でもおすすめしやすいモデルである。本来ケースがリニューアルされると、価格も少し高くなりがちだ。NEXTGEAR JG-A7G6Tに関しては大幅な価格上昇もなく、無難な選択肢となるだろう。
価格が安いだけではない。マウスコンピューターのゲーミングPCは送料無料に加え、基本保証3年に設定されている。送料無料は意外と推したいポイントだ。製品ページは本体価格のみであることが大半でカートに入れて初めて気づくこともあるだろう。パソコンの場合は2,200円~3,300円が相場だ。同じ169,800円という価格でも送料があるのとないのとでは大きな違いになる。表示価格と購入時の価格で受ける印象が変わる。
基本保証3年は他メーカーのモデルではあまり採用されていない保証期間だ。多くのメーカーは1年保証を基本としており、カスタマイズで延長保証を選択できるようにしている。1年保証を3年保証に変更すると、カスタマイズを含めた購入時の価格の10%が費用としてかかる。3年保証があっても、1年保証のモデルと比べて割高に設定されているわけではない。純粋な価格勝負は不利でも、相場より抑えられた価格設定だ。
他メーカー製品でかかる費用がかからないというだけで、基本保証3年はそれだけで他メーカーの製品よりもお得な要素になる。価格設定も然ることながら、送料無料や基本保証3年が選びやすさを強調している。コストパフォーマンス以外の部分でも、NEXTGEAR JG-A7G6Tは評価されるべきモデルだ。
充実した構成がポイント
NEXTGEAR JG-A7G6Tをおすすめする理由として、構成が優れていることも挙げられる。リニューアルされても、変わらず優秀な構成を持っているのは素晴らしい。価格を抑えたゲーミングPCの大半はSSDの容量を500GBに抑えている状況において、標準で1TBのSSDを搭載しているのはありがたい。一昔前なら500GBでも十分だったかもしれない。しかし、最近のゲームは100GBや200GBの容量が必要になるものも少なくない。
今やストレージ容量は1TBが基本と言っても過言ではない。つまり、500GB搭載のモデルは1TBへのカスタマイズが必須に近い。その必須級のカスタマイズを行わなくてよい構成はマウスコンピューターの強みだ。SSDの重要性は年々高まっており、オンラインゲームではアップデート毎に必要な容量は高まっている。1TB標準搭載のNEXTGEAR JG-A7G6Tは現在のゲーム事情に最適化されたモデルだ。
CPUファンは水冷式から空冷式にダウングレードされた。これは大きなマイナスとはならない。なぜなら、水冷式を採用した旧モデルより5,000円安くなっているからだ。Ryzen 7 5700Xに水冷ファンはオーバースペックだった。無駄とも言える箇所を削り、しっかり価格に反映できている。必要な箇所のみ強化し、無駄を省く構成はNEXTGEARシリーズに求めていたものだ。
それは電源に750W 80PLUS BRONZEを採用していることからもわかる。電源容量には余裕を持たせている。過剰な容量を搭載しなければ無駄とはならない。電源はパソコンの使用中に常時稼働するパーツだ。電源容量に余裕があれば使用率を下げられる。水冷ファンと異なり、オーバースペックにも無駄にもならない。電源に変わらず750W 80PLUS BRONZEを搭載しているのは評価したい。
メモリを32GBにしなかったのは選択できるようにという配慮もありそうだ。標準で32GB搭載にしてしまうと価格が跳ね上がる。カスタマイズや増設で対応したい方には無駄と感じてしまう部分だ。コストパフォーマンスや価格を重視するモデルは、構成を充実させ過ぎると選びにくくなってしまう。こういった部分に構成へのこだわりを感じられる。
お得なゲーミングPCセットも販売中
カテゴリー | 製品名 | カスタマイズ価格 | 参考価格(市場) |
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ゲーミングPC本体 | NEXTGEAR JG-A7G6T | – | 169,800円 |
ゲーミングモニター | iiyama G-MASTER GB2470HSU-W6 | 26,950円 | 22,980円 |
ゲーミングマウス | Logicool G304rWH | 5,720円 | 4,887円 |
ゲーミングキーボード | G515-WL-LNWH | カスタマイズ不可 (21,890円) |
19,500円 |
ゲーミングヘッドセット | Logicool G435WH | 9,900円 | 8,755円 |
本体に+45,000円でゲーミングPCセット「NEXTGEAR JG-A7G6T(ホワイト5点セット)」を購入できる。Amazonなどでこれらのデバイスを購入するとおよそ56,122円の費用がかかる。セットで購入した方が11,000円ほどお得ということだ。Amazonで揃えた方が安く済むように思えるところだが、そこはさすがマウスコンピューターだ。現在のセットモデルは別途購入するよりも明らかにお得になっている。まだゲーミングデバイスを揃えていないのであれば、候補に入れてもよさそうだ。問題があるとすれば、いかにお得であっても価格が高いということだ。
エントリークラスのゲーミングデバイスではなく、本格的なゲーミングデバイスが揃えられている。また、性能よりも白色を意識したセットだ。安価な白色のデバイスがなかったのか、少し高価なデバイスがセットに含まれている。いかに優れたお得なセットであっても、45,000円高くなるのは厳しいと感じる方もいるだろう。デバイスは高価であることが扱いやすさにつながるわけではない。45,000円高くなるなら、パソコン本体に割り当てるというのもひとつだ。
また、セット内容はモニターとキーボードを含む3つ以上が必要である場合にのみお得だ。つまり、マウスかヘッドセットのどちらかが不要なら選んだ方がよく、2つ以上不要なデバイスがあるなら別途購入した方が無駄はない。白色に強いこだわりがあり、本格的なゲーミングデバイスを揃えたい方におすすめだ。誰にでもおすすめできるセットではないことを理解しておいてほしい。
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マウスコンピューターの同性能帯モデルとの比較
ブランド名 | NEXTGEAR | NEXTGEAR |
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製品名 | NEXTGEAR JG-A7G6T(ホワイト) (7 5700X×RTX 5060 Ti 16GB) |
NEXTGEAR JG-A7A6X(ホワイト) (7 5700X×RX 9060 XT 16GB) |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 169,800円 | 159,800円 |
送料 | 無料 | 無料 |
CPU | Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) |
Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 16GB | RX 9060 XT 16GB |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe |
電源 | 750W BRONZE | 750W BRONZE |
マザボ | B550 | B550 |
納期 | 約11営業日 | 約11営業日 |
保証(延長) | 3年間(延長なし) | 3年間(延長なし) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
比較対象としてNEXTGEAR JG-A7A6X(ホワイト)をピックアップした。両モデルの違いはグラフィックボードにある。競合のRadeon RX 9060 XT 16GBを搭載していて価格が10,000円安い。Radeon RX 9060 XT 16GBは、GeForce RTX 5060 Ti 16GBよりも性能で劣る。レイトレーシング性能ではそれ以上の差があると考えてよい。それでいて価格差は6%程度だ。コストパフォーマンス的には10,000円高くてもNEXTGEAR JG-A7G6T(ホワイト)が優れている。極端に見劣りするわけでもないので好みで決めてしまってよい。
他社BTOメーカーのモデルと比較
ブランド名 | NEXTGEAR | THIRDWAVE-G |
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製品名 | NEXTGEAR JG-A7G6T(ホワイト) (7 5700X×RTX 5060 Ti 16GB) |
Lightning-G AV-Ti7XW Ryzen7 5700X/RTX5060Ti 16GB搭載 (発光非対応モデル) |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 169,800円 | 149,980円 |
送料 | 無料 | 3,300円 |
CPU | Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) |
Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 16GB | RTX 5060 Ti 16GB |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 | 500GB NVMe Gen4 |
電源 | 750W BRONZE | 650W BRONZE |
マザボ | B550 | A520 |
納期 | 約6営業日 | 最短翌日出荷 |
保証(延長) | 3年間(延長なし) | 1年間(最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
ドスパラのLightning-G AV-Ti7XWと比較していく。価格差は24,820円でLightning-G AV-Ti7XWの方が安い。NEXTGEAR JG-A7G6Tは、11,000円OFFクーポンがあってさらに送料もかからない。これを考慮すると価格差は10,520円まで縮まる。価格を重視するならLightning-G AV-Ti7XWは魅力的な存在となるだろう。
NEXTGEAR JG-A7G6Tの強みはSSD容量が倍の1TB、電源容量も750Wと多くなっていることにある。マザーボードのチップセットも上だ。拡張性の高さではNEXTGEAR JG-A7G6Tに軍配が上がる。Lightning-G AV-Ti7XWのSSDを1TBに増量するのに7,000円、電源ユニットのアップグレードに4,900円の費用が掛かる。トータル11,900円だ。これで価格差は逆転してNEXTGEAR JG-A7G6Tの方が1,380円安い。
さらに、NEXTGEAR JG-A7G6Tを含むマウスコンピューター製品は基本保証が3年間と長い。ドスパラで延長保証に加入すると本体価格(カスタマイズ費用含む)に+10%の費用が掛かる。つまり、同じ構成で延長保証に加入した場合14,188円が上乗せだ。NEXTGEAR JG-A7G6Tの方が15,568円安い計算となる。純粋に価格を抑えたいならLightning-G AV-Ti7XWを、構成や保証などトータルで見るならNEXTGEAR JG-A7G6Tがおすすめだ。
パソコンケースレビュー
NEXTGEAR JG-A7A7X(ホワイト)をお借りしてケースレビューを行った。当ページで紹介しているNEXTGEAR JG-A7G6Tとは異なるモデルので参考としてみていただければ幸いだ。マウスコンピューターのNEXTGEARブランドはケースがリニューアルされた。従来のケースデザインを踏襲しつつも、アクセントカラーを採用することで受ける印象が異なる。また、これまで黒色を基本としていたケースカラーに白色が同じ価格で販売されるようになった。
カラーバリエーションが増えたことに加えて、RGBファンを採用したことで全10パターンの点灯パターンを選択できるようになった。ケースは従来のNEXTGEARに共通した部分もありながら、しっかりと進化を感じさせている。派手さを演出することも、おとなしいイメージにすることもできる。G TUNEシリーズとも共通した部分があり、マウスコンピューターのゲーミングPCとして、統一感のある洗練されたケースに仕上がっている。
正面
正面にはNEXTGEARを表す「NG」のロゴがひっそりとデザインされている。メッシュ部分に組み込まれているので主張は強くない。下部のNEXTGEARも小さく刻印されているだけで、文字がケースのデザインを崩していないのも素晴らしい。左上と右下に赤いワンポイントカラーが採用されているのがポイントだ。これまでのシンプルなケースと違い、派手さはなくてもデザイン性を大きく向上させている。
電源を入れるとフロントや内部のLEDファンがしっかりと発光する。フロントをメッシュとしたことでLEDファンが映える。LEDカラーや点灯パターンは10種類から選択できる。ゲーミングPCらしさを演出可能だ。パソコンを置く場所によっては少し気が散るかもしれない。発光カラーが変更できるのでパソコンの設置場所を選ばない。
左サイド
左サイドパネルは大型のガラスサイドパネルを採用している。パソコン内部全体を見渡せる仕様は、最近のゲーミングPCにはよくあるものだ。よく見るとカラス下部にはNEXTGEARと刻印されている。大きめな刻印ながら主張が強すぎないのは、ボトムカバーにかかる部分にあるからだろう。
内部はシンプルだ。マウスコンピューターはいち早くケーブルを背面に隠して内部をすっきりさせたメーカーだ。リニューアルされたNEXTGEARのケースでもうまくケーブルを隠している。ケースの見た目はデザイン性が重視されるものだが、内部にまで気を配るケースは多くない。しっかり計算されてすっきりした見た目でメカメカしさがない。また、内部も白色に統一されていることで、LEDの光がうまく反射して派手さを演出できる。
グラフィックボードやマザーボードは共通パーツなので白くないが、グラフィックボードを支えるバーは白色だ。ケース全体のカラーが統一されているのは白色ケースを選択する方には嬉しいポイントだろう。
右サイド
右サイドパネルはただのカバーだ。エアホールも何もないシンプルなタイプだ。ミドルタワーやフルタワーのようにスペースに余裕があるサイズでは、エアホールやエアインテークのスリットが用意されることが多い。ミニタワーではケーブルを隠すためのスペースとして右サイドは使用されることになる。空気の通り道を用意しても、うまく機能しないことも想定しているようだ。特別評価する箇所はなく、よくも悪くもない。
天板
天板は大胆にエアホールのスペースを確保している。水冷ファンやケースファンを取り付けられるようになっている。吸気で内部に埃が入りにくいようにマグネット式の防塵フィルターも用意されている。取り外し・取り付けが容易でメンテナンス性は優秀だ。構造上天板部分に何か物を置くのは推奨されない。ファンを取り付けない場合は置くことができるかもしれない程度だ。
天板I/Oパネル
天板のI/Oパネル(コンソールパネル)はシンプルだ。 USB 3.2 Gen 1 (5Gbps)×1・ヘッドホン出力・ヘッドセット/4極(CTIA準拠)×1・USB 3.2 Gen 1 (5Gbps)×2・LEDスイッチ・電源スイッチが搭載されている。LEDスイッチの上のものはRGBライトで、LEDのスイッチがオンになっていると点灯するものだ。シンプルで最低限の構成である。
I/Oパネルは右側に設置されている。物を落とした際に誤動作しないように、接続したUSB機器が足に触れて故障しないように考えられているようだ。つまり、リニューアルされたNEXTGEARのケースは、机の下右側に設置することを想定しているようだ。机の上に設置すると右側に置けば遠くなり、左側に置けばガラスパネルが活かされないからだ。置く場所が固定気味になるのはあまり喜べないが、置き場所に悩まなくていいかもしれない。
背面
背面はよくあるミニタワーだ。特段変わったところはない。白色ケースには背面I/Oパネルや電源部分も白くしてほしかった。しかしながら、これは黒色ケースのみならず、NEXTGEAR全体の共通パーツだ。個別に設定することはできなかったのだろう。背面は普段視界に入らない部分なので、ここまで追求するのは合理的とは言えない。コストパフォーマンスを高めるためにも、強いこだわりは足かせとなるのだろう。
背面I/Oパネル
背面I/Oパネルはかなりシンプルだ。ミニタワーであるせいか、何のポートもない面積が広い。ここはモデルによって採用されているマザーボードが異なるため、モデル毎に違うことを理解しておきたい。画像の背面パネルはA620のものだ。
背面I/Oパネルには、USB 3.2 Gen 1 (5Gbps)×1・USB 3.2 Gen 1 (5Gbps)×3・USB 2.0×2・2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応(RJ-45)×1・マイク入力×1・ラインイン×1・ラインアウト×1という構成だ。必要十分なもので優れた装備とは言えない。不満が出るわけでもないため、標準的な構成と考えてよさそうだ。映像出力にHDMIとDisplayPortが各1つずつある。グラフィックボードを搭載しているので、マザーボードの映像出力を使用することはない。
底面
底面はシンプルだ。電源の下にエアホールがある。電源の吸気用のエアホールでマグネットの防塵フィルターも用意されている。吸気しやすいように、ケースの足は少し高めになっているように感じる。パソコンを裏返さずに防塵フィルターを取り外し・取り付けができるのはありがたい。
内部
NEXTGEARの内部はほぼ右サイドパネルの中に集約されている。左のガラスパネルから見えないケーブル類はすべて右サイドパネルに集中し、左側と右側で受ける印象は大きく違う。LEDの発光をケースでコントロールすることから、他のゲーミングPcよりもケーブルが多い。背面を通した隠し方をしなければ、スタイリッシュな印象を打ち消してしまう。このケーブルの隠し方こそ、NEXTGEARが洗練されたケースである最大の理由だ。
ボトムカバーの中は電源のスペースだ。昔のケースなら、ここにストレージベイが用意されていたが、NEXTGEARのミニタワーには2.5インチのシャドウベイしかない。HDDや光学ドライブのスペースは用意されていない。ただ、HDDに関しては空いている箇所に置けば済むので、専用のストレージベイがなくても困らないだろう。
SATA接続の2.5インチSSDは、2つのシャドウベイが中央に用意されている。電源は取りやすいが、SATAポートは左サイド側にしかなく、接続するとケーブルが目立つかもしれない。M.2ストレージベイに空きがないので、ストレージの増設にはあまり適していない。容量が不安になりそうならストレージ容量をカスタマイズした方がケースデザインを活かせそうだ。
ケースまとめ
NEXTGEARの新しいミニタワーケースは、シンプルでありながら最新ケースらしいデザインと機能性を有している。LEDの鮮やかさを活かしやすく、内部にアクセスしやすい設計はゲーミングPCに求められる要素だ。内部スペースに余裕もあることから、高い性能を有するグラフィックボードを搭載できる。NEXTGEARのケースは数年先に性能不足に陥っても、グラフィックボードの交換対応が可能な長く使用できるケースだ。
ゲーマーのことを第一に考えた設計は、初心者の方はもちろん上級者の方も満足できるはずだ。拡張性は十分とは言えないが、最近はあまり拡張して使用するのが一般的ではなくなっている。ストレージやメモリの大容量化も相まって、増設も昔ほど盛んではない。しっかりと現代に最適化されているのがわかる。コストカットで価格を抑える廉価ブランドとは思えない素晴らしいケースだ。
管理人による総評

マウスコンピューターが販売するミドルハイクラスのゲーミングPCだ。169,800円と20万円以下で購入できるのが嬉しい。PCケースがリニューアルされてデザイン性・機能性が向上している。CPUにはRyzen 7 5700Xを、GPUにはGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載している。VRAM容量が多いモデルで高いゲーム適性を持つ。モンハンワイルズなどのタイトルにも対応しやすい。構成もメモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと平均以上だ。競合モデルと比較して検討するとよいだろう。
価格 | CPU | グラボ |
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169,800円 | 7 5700X | RTX5060Ti 16GB |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR4 16GB | 1TB | B550 |