League of Legends(LoL)の推奨スペックを検証している。2009年登場の古いタイトルだが、今でも圧倒的なプレイヤー数を誇る。おすすめのゲーミングPCは「League of Legends向けおすすめのゲーミングPC」で紹介しているので参考にして欲しい。
League of Legendsの必要&推奨環境【公式】
徹底解剖推奨環境 | 徹底解剖推奨環境240fps | 必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|---|---|
OS | Windows 11 | 64 bit OS | ||
CPU | Ryzen 5 4500 | Ryzen 7 5700X | Core i3-530 | Core i5-3300 |
GPU | GeForce RTX 3050 6GB | GeForce RTX 4060 | GeForce 9600GT GeForce 400シリーズ Intel HD 4600 |
GeForce 560 Intel UHD 630 |
メモリ | 16GB | 2GB | 4GB |
League of Legends(LoL)は2009年に登場したマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)系を代表するゲームだ。登場時期が古いことで要求スペックは低めだが、ゲーム性の高さから高リフレッシュレートでのゲームプレイが重要になる。公式の推奨環境を意識して性能を選択すると、上級レベルの戦いで不利になってしまう。対人要素がメインのゲームでは要求スペックを当てにし過ぎるのはよくない。
当サイトの推奨環境ではCPUはRyzen 5 4500、グラフィックボードはGeForce RTX 3050 6GBは必要だと考えている。現行最低限のゲーム性能となる。公式の推奨スペックよりは性能的に余裕があった方がよい。これは解像度と設定を下げれば144fpsが実現できるギリギリのラインだ。LoLはシンプルなルールの5:5対人ゲームである。細かな操作とフィールド全体を把握する能力が求められる。
性能は細かな操作に影響を与えるため、チームを勝利に導くアシストとなる。使用するリフレッシュレートが60Hzと240Hzでは、対チャンピオンの勝率は大きく変わってくるだろう。プレイヤースキルそのものを向上させるというよりも、相手よりも不利にならない環境づくりといったところだ。60Hz対応モニターでは240fpsが出ていても60fps描写だ。240fps描写と比べて、当たり判定や動きに僅かなラグが生じる。
このラグが僅かに不利を誘発してしまう。上級者になるほど、この僅かなラグが致命的な結果を生むこともある。LoLをプレイするなら、まずは環境を整えるのも重要ということだ。LoLもオンラインゲームなので日々アップデートが行われている。そのため、要求スペックは登場時から比べてかなり高くなった。それでも現行の性能で考えれば最低限で対応できるので、快適にプレイするだけならあまりスペックを気にしなくてもいいように思う。
問題は、快適の水準に個人差があることだ。60fpsで安定すればよいという方もいれば、240fpsは絶対だという方もいるだろう。どのプレイ環境に照準を合わせるかで必要な性能は変わってくる。設定や解像度を大きく下げて60fpsならスペックは意識しなくていい。どんな環境でも240fpsであれば、当サイト基準の240fps推奨環境以上をおすすめする。フルHDの最高設定の場合は少しだけ性能に余裕を持たせた方がいいかもしれない。当サイト基準の240fpsは標準設定を意識している。最高設定ならCore i5-14400FとGeForce RTX 4060 Tiの組み合わせくらいがベストだ。予算や想定するプレイ環境に合った性能を選ぶ基準にしてほしい。
League of Legendsの概要
PCゲームNo.1のプレイヤー数を誇るゲーム
LoLと言えばPCゲーム、PCゲームと言えばLoLと言葉にされるぐらい圧倒的なプレイヤー数を誇っている。これはe-Sportsの中でも群を抜いており、スポーツとして見てもかなり上位にいる。LoLのプレイヤー数は1億5000万人で、テニスの競技人口が1億1000万人とされていることからも引き合いによく出される。様々なゲームが話題となり注目を集めても、LoLには遠く及ばないのが現実だ。
多くのプレイヤーが熱中し、白熱した戦いを日夜繰り広げている。勢いのあるゲームは情報が集まりやすく、参入障壁が低い。初心者からプロクラスまで、幅広く楽しめるのがLoLだ。ただ、世界大会などが頻繁に開催されているように、プレイヤースキルが非常に重要なゲームだ。FPSのように明確な決着がわかりやすいだけに、勝利を勝ち取るのは決してシンプルではない。
正確な操作と判断力が求められ、経験による大局観も必要だ。自分のレーンだけを突き進めばよいものでもない。味方の状況を把握しながら、迅速なカバーもしっかり判断しなければならない。中途半端な行動は崩壊の引き金となることもある。各々が役割をこなしつつ、柔軟に状況に応じた行動がチームを救うことになる。出遅れた味方のためにレーンを臨時で担当することも、入れ替わることもある。
そういった意味で、得意な役割を作るよりも苦手をなくした方が上達は早くなる。シンプルであるがゆえの奥深さは、LoLをプレイしている方ならよくわかるだろう。LoLのプレイヤーが多い理由は、プレイしやすい環境ではなく奥深さにあるように思う。RTSのような忙しさや、FPSのような展開の速さはない。しかし、試合の奥深さやゲーム性はそれらのゲームよりも優れているのではないか。
試合時間もそこまで長くならないのも大きい。もう一戦だけ…と終わることのない戦いが繰り返される。PCゲームNo.1のプレイヤー数は伊達ではない。この面白さに気づけば、一気にメインゲームに据えることになるはずだ。キャラクターであるチャンピオンの数も増えて160体を超えている。登場時は40体程度であったが、日々のアップデートでこの数にまで増えている。チャンピオンが増えれば、戦略の数も増えていく。
組み合わせが増えれば取れる作戦も変わってくる。LoLを飽きずに長く続けられるのは、この作戦を取れば勝てるというものがないことだ。対人ゲームではゲームバランスも重要である。多少の有利不利はプレイヤースキルで覆せるが、それは相手にも言えることだ。よくも悪くも平等な状態での勝負だ。攻めも守りもなく、状況に応じた行動が攻めと受けをつくる。リアルタイムに動く戦場を作り出せるゲーム性が人気の秘訣なのではないだろうか。
初心者は始めにくい部分がある
LoLのような対人ゲームでは、どうしてもある程度の知識が大前提となっている。無知は罪と言わんばかりに責められることもある。LoLの面白さはある程度試合が成立するくらいに理解が深まったときだ。序盤で苦い思いをすると離れてしまうプレイヤーも多い。初心者お断りとまでは言わないが、ある程度の前準備は必要となる。
ゲーム自体の参入障壁は低くても、実際に試合を行うとなれば参加を敬遠する方も出てくるはずだ。プレイヤー数が多くなり、どういったゲームか広く知られ確立されたゲームでは、知っていて当たり前という風潮が蔓延している。まったくの初心者がLoLをプレイするなら、フレンドといっしょにプレイするなど教えてもらいながらのプレイがよい。
試合の流れや自分の役割を知って、ようやく面白さが見えてくる。自分が試合に貢献したり、勝ちの道筋を示したりできれば一気に楽しくなってくるはずだ。そこに到達するまでは、あまり楽しいと思わないかもしれない。これはFPSのようなジャンルにも言えるだろう。しかし、FPSの場合は銃を撃って戦うという行為が楽しい部分もある。LoLにはそういった爽快感や楽しさというものを感じにくい。
とても人気があるというだけでプレイを始めると、シビアな部分にばかり目が行って疲れることも珍しくない。LoLはどういったゲームなのか、動画や情報サイトで下調べをしておくことをおすすめしたい。チームで戦う対人ゲームは、チームとの連携やコミュニケーションが必須だ。それさえもできて当然と考えるプレイヤーも多く、LoLはとくに勝ちを意識しているプレイヤーが多い。
それだけ味方に求める質も高く、不満を抱きやすいということだ。FPSは一定のラウンドを取ることで勝利となるゲームルールが人気だ。LoLは一発勝負のゲームだからこそ、ひとつのミスが尾を引きやすい。また、ゲームルール的に一旦不利な状況になると覆しにくい。逆転する要素はあるが、しっかり守り相手のミスを待つ持久戦を選択しなければならず、初心者のうちはなかなか逆転のきっかけを掴めない。
一方通行なゲーム性だと判断してしまうこともあるだろう。幸いにもLoLは世界一のプレイヤー数を誇るPCゲームだ。指南を含めた情報は膨大な数ある。動画もそのひとつだ。どういった動きがいいのか、どうすればいいのかという問題は解決しやすい環境にある。LoLを楽しむには少し時間がかかるが、そこに到達する方法も詳しく知ることができる。初心者にとっては少しハードルの高い部分も時間をかければクリアできるはずだ。まずは勝ち負けよりも楽しめることを見つけよう。
League of Legends向けおすすめのゲーミングPC
LEVEL-M1P5-R45-LAX(パソコン工房)
価格:99,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0
League of Legendsを快適にプレイするためにLEVEL-M1P5-R45-LAXは安価な選択肢となる。当サイト基準の推奨環境を満たしており、60fpsでのゲームプレイなら十分だ。本格的にLoLをプレイしていくには心もとない。最低でも144fpsを維持できる性能は見ておきたい。
NEXTGEAR JG-A5G60 (マウスコンピューター)
価格:129,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.5
NEXTGEAR JG-A5G60は、League of Legendsを144fps以上で安定させられる性能を有している。設定によっては240fpsにも到達できる。当サイトの240fps推奨環境にはCPU性能が届いていない。本格的にLoLをプレイするなら、最低でもNEXTGEAR JG-A5G60の性能はほしい。プレイ環境が有利不利に影響を与える対人戦では、性能に余裕を持たせるのがよい。
LEVEL-M2P5-R57X-RLX(パソコン工房)
価格:144,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.3
当サイト基準のLeague of Legendsの240fps推奨環境をクリアしたモデルだ。標準設定前後の設定であれば240fpsを出しやすい。設定は微調整が必要だが、LoLをプレイするならベストな性能と言える。一方で、240fpsの完璧な張り付きはむずかしく、設定を少し高めにすると不安定になるかもしれない。あくまで標準程度に合わせれば実現できる程度に考えておきたい。
Magnate-G MV-TiW(ドスパラ)
価格:184,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.4
Magnate-G MV-TiWは、League of Legendsを240fpsの張り付きでプレイしたい方におすすめのモデルだ。本格的にLoLをプレイするなら、Core i5-14400FとGeForce RTX 4060 Tiの組み合わせがいい。より高みを目指すならもう少し性能に余裕を持たせるのもありだ。しかし、これ以上はキリがないので安定する性能を持つMagnate-G MV-TiWを上限に考えたい。あとは他にプレイする予定があるゲームに合わせるなら、総合的な判断で上を目指すくらいだ。