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プラネットコースター推奨のおすすめゲーミングPC&必要スペックを検証している。プラネットコースターはテーマパークの経営および運営をするゲームだ。しっかりと作り込まれているのが特徴となる。自由も非常に高く、長く楽しめる内容となっている。要求スペックはそこまで高くないものの、長くプレイしていくうちに、負荷を感じるようになっていく傾向にある。本格的に楽しむなら、余裕のあるスペックを選んでおくとよいだろう。

プラネットコースターの必要&推奨環境

最低環境推奨環境徹底解剖推奨
OSWindows 7/8/10/11
(64-Bit)
Windows 7/8/10/11
(64-Bit)
-
CPUCore i5-2300Core i7-4770Ryzen 7 5700X
GPUGTX 560GTX 980RTX 3050 8GB
メモリ8GB12GB16GB

プラネットコースターの推奨環境の考察

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プラネットコースターの推奨環境から見て、グラフィックボードの性能が求められることがわかる。また、メモリ容量も12GBとなっていて、2016年登場のゲームとしては少し高めだ。CPUはCore i7-4770が指定されている。現行ならRyzen 5 4500でも対応可能だ。当サイト基準の推奨環境では、少し性能に余裕を持たせる意味でRyzen 7 5700Xとしている。

ゲームのアップデートはすでに終了しているようで、バージョンは2021年、ニュースは2022年2月を最後に更新されていない。アップデートの終了は完了を意味し、要求スペックがこれ以上変化しない。プラネットコースターをプレイするための性能は固定となるため、メインでプレイする予定があるなら安心してゲーミングPCを選択できる。

性能で注意したいのは、要求スペックが控えめなCPUだ。もちろん当サイト基準のRyzen 7 5700Xであれば問題はない。CPU性能を公式の推奨環境より少し高い程度のものを使用すると、かなり強い負荷を感じる場面が増える。特に、プラネットコースターの特徴とも言えるオリジナルカスタムアイテムを設置する際にCPU負荷が高まる。

オリジナルカスタムアイテムは、小さいブロックを積み重ねたり、複数設置したりしてオブジェクトを作る機能だ。遊園地のコンセプトに合わせた装飾を行う時に、このオリジナルカスタムアイテムを活用することになる。ワークショップにも様々な作品があり、プラネットコースターをやり込むなら必須とも言えるコンテンツだ。

ブロックを100個、1000個と組み合わせるとそのブロックアイテムをそれだけ設置するのと同じだ。100個や1000個では負荷を感じなくても、それだけの数で1つのオブジェクトだ。そのオブジェクトを複数設置すれば負荷が倍々に増えていく。当サイトの推奨環境にRyzen 5 4500ではなく、Ryzen 7 5700Xを選択しているのはそういった理由もある。

また、シミュレーション系のゲームは、序盤と終盤で負荷が大きく変わる。自由度の高いコースターやアトラクションを設置すれば負荷は高まる。来客が増えれば当然負荷は増大していく。フレームレートが重要な対人系のゲームとは違い、30fpsでも快適と言えるジャンルだ。高すぎる性能よりも、ギリギリを狙いつつ少し余裕を持たせるのがおすすめだ。性能を無駄にせず、コストを抑えられる。シミュレーション系のゲームでゲーミングPCを選択する際は参考にしてほしい。

プラネットコースターの概要&特徴

自由度の高いテーマパークシミュレーションゲーム

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プラネットコースターは2016年11月に登場したテーマパークシミュレーションゲームだ。自由度の高さが魅力で、登場時から現在まで高い評価を得ている。Steamでは53,417件のレビューで「非常に好評」だ。シミュレーション系のゲームでは、話題のCities: Skylines IIの39,000件を超えるレビューである。その前作のCities: Skylinesは2015年に登場しており、Cities: Skylinesに続く名作シミュレーションとして注目されていた。

その話題性や期待に応えるゲーム内容で、園内を自由に装飾できる。ただ、アトラクションのデザインはほぼ固定されているため、装飾でいかにテーマやカラーを出せるかが腕の見せどころだ。複数のブロックやアイテムを組み合わせて設計図を作り、オリジナルのアイテムを設置できるようになる。うまくアトラクションを囲うなどして、個性あふれるテーマパークを作り上げる。この要素が数あるテーマパークシミュレーションゲームと違うところだ。

プラネットコースターは、コンシューマーゲーム機で展開されていた「テーマパーク」シリーズの影響を受けている。経営システムなどはよく似ていて、ゲーム性もそっくりだ。一度でも「テーマパーク」シリーズをプレイしていた方なら、すんなりと進められるだろう。

ユニークなゲーム進行は、カジュアルなゲーム性を生み出している。誰でも遊びやすく、シミュレーションゲームとしての完成度も高い。その一方で、経営面は作り込まれている。ライトでカジュアルな様相を呈していながら、じっくりやり込める。オリジナルのテーマパークを作り上げることの楽しみを覚えれば、飽きずに長く遊べるはずだ。

単に自由度の高いだけでは人気ゲームにはなれない。やり込み要素としっかりとした難易度が必要だ。その両方を備えたプラネットコースターは、シミュレーションゲームをメインにプレイするコアなゲーマーも満足できる内容である。それだけに、アップデートが終了したのは少し残念だ。そもそもの自由度が高いせいで、DLCやアップデートの必要性が薄れたのかもしれない。

公式で様々なものとコラボレーションするなどあってもよかった。人気ゲームをモチーフとしたテーマパークを作ったり、現実世界にある人気テーマパークを真似たりと、プレイヤーは様々なテーマパークを生み出した。それは動画でアップロードされている。公式でそういったものとコラボレーションすれば、ゲームの幅は更に広がったのではないだろうか。アップデートの終了は続編の登場に期待が寄せられる。今後の動向もチェックしたい。

コースターが人気の決め手

プラネットコースターは、そのタイトル名の通りコースター設置が魅力のゲームだ。海外ではテーマパーク=コースターという認識なのか、コースター系のシミュレーションゲームが目立つ。ここで言うコースターは、ジェットコースターを指している。「テーマパーク」シリーズ同様に、コースターの建設こそがメインコンテンツである。

スタートは当然高さを稼ぎ、その後はループしたりスクリューしたりで興奮度を上げる。あまり長くすると待機列が伸びてしまう。短くすれば興奮度が足りず満足できない。このバランスを考えながら、オリジナルのコースターを建設していく。じっくり作り上げていくコースターは、そのテーマパークの顔だ。

モチーフやテーマに沿ったコースターに仕上げると、プレイヤーとしての満足度も高まる。地面を掘り下げて地下を通るような形状にしたり、他のアトラクションやストアに急接近する設計にしたりもできる。プラネットコースターは自由度の高さが魅力と言ったように、コースターの自由度もかなり高い。

ただ、ゲーム進行する上では、コースターの存在はそれほど有力なものではない。中終盤は人気アトラクションとなるものの、利益を考えれば設置しないという選択肢もある。経営を重視するのか、理想を追い求めるのか。テーマパークの形は様々だ。

敷地の狭さも魅力のひとつ

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プラネットコースターでは、アトラクションやショップを設置できる敷地を広げられない。序盤は広大な敷地に感じられても、アトラクションが増える中盤以降は、スペースに頭を悩ませる。単純に利益だけを追い求めるなら問題はない。プラネットコースターというゲームを楽しむなら、もう少し広い方がよいと感じるはずだ。

ここまで繰り返し紹介しているオリジナルカスタムアイテムのような、パーク内を彩るオブジェクトが増えると窮屈になる。オブジェクトはテーマパークの雰囲気を高めるものであり、ゲームのシステムに恩恵はない。アトラクションかオブジェクトのどちらかを設置するかになれば、必然的にアトラクションを設置した方がよくなる。シミュレーションゲームは、ある種の妄想力や想像力が楽しむ鍵になる。ゲームを進行する以外の部分に楽しみを見出さなければならない。テーマパークの雰囲気を整えるのもプラネットコースターの醍醐味と言える。

雰囲気を重視するようになれば、徐々に設置できるものが限られてくるようになる。大きいオブジェクトは雰囲気を高める反面スペースを取る。はじめは敷地の広さにわくわくしても、徐々に敷地が手狭になる。限られたスペースを効率よく活用しなければ、収益の安定化はなかなかに難しい。もっとも、敷地が広大になれば、奥のアトラクションやショップにたどり着けない。プラネットコースターの敷地は、そういったことも考えられているのだろう。

そうとわかっていても、敷地が狭いことで自分の理想を築き上げられない。実際にプレイしていて感じたのは、すべてのアトラクションやショップの設置を目指してはいけないということだ。このあたりは、他のシミュレーションゲームとの違いだ。シミュレーションゲームの多くは、徐々に優秀な設置物が増えていく。プラネットコースターは必ずしもそうではない。敷地の狭さを活かした方向で考えなければ、楽しめないように設計されているようにさえ感じた。

プラネットコースター向けおすすめのゲーミングPC

LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITE2(パソコン工房)

LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2価格:99,800円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイト詳細

LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITE2はプラネットコースターをプレイする上で、最低限見ておきたい性能を有している。当サイト基準の推奨環境は満たせていないものの、価格を抑えたモデルを選択したい方には有力なモデルだ。60fpsでの安定は少しむずかしい場面もあるが、ゲーム進行はそれなりに快適と言えるはずだ。性能より価格を重視する方向けで、少し妥協が必要になる。

NEXTGEAR JG-A7G60(マウスコンピューター)

NEXTGEAR JG-A7G6T価格:169,800円(送料無料)
CPU:Ryzen 7 5700X(水冷)
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.9

公式サイト詳細

NEXTGEAR JG-A5G60は当サイト基準の推奨環境を満たしており、プラネットコースターを快適にプレイできるモデルだ。全体的に余裕のあるスペックで、プラネットコースターを60fpsで安定させられる。ただし、作り込まれたオリジナルカスタムアイテムを設置すると負荷を感じる場面がある。高い負荷でも50fps前後での動作が期待できるので、プラネットコースターをプレイするならNEXTGEAR JG-A5G60を選んでおけば安心だ。

LEVEL-M17M-144F-SLX-WHITE (パソコン工房)

LEVEL-M17M-134F-SLX-WHITE価格:179,800円+送料2,200円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.1

公式サイト詳細

プラネットコースターを本格的にやり込むならLEVEL-M17M-144F-SLX-WHITEがおすすめだ。CPU・グラフィックボードともに余裕のある性能を有している。フルHDなら144Hz環境を構築できる。100fps前後での安定ながら、高リフレッシュレートでプラネットコースターがプレイ可能だ。ただし、シミュレーションゲームなので、高リフレッシュレート自体に恩恵があるとは言えない。シミュレーションゲームは中終盤の負荷に耐えられるかどうかで、快適性に違いが出る。予算内ならLEVEL-M17M-144F-SLX-WHITEを選んでほしい。