画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/
Core Ultra 5 225の性能比較&ベンチマーク検証を行った。Core Ultra 200Sシリーズの倍率ロックフリーモデルが登場した。すでに登場しているCore Ultra 5 245Kの下位モデルということになる。今世代からハイパースレッディングが廃止となったことで、スペックは10コア10スレッドと前モデルよりも控えめだ。もちろんアーキテクチャの変更で性能はCore i5-14400を上回る。
他のArrow Lake世代のモデルと同様にゲーム性能ついては課題が残る。今後のアップデートでの改善を期待したい。今の段階だと安定性の観点からCore i5-14400を候補に入れてもよさそうだ。すでに各BTOメーカーから搭載ゲーミングPCが販売されている。「Core Ultra 5 225搭載おすすめゲーミングPC」で紹介しているので気になっている方は参考にしてほしい。
Core Ultra 5 225の基本情報
コードネーム | Arrow Lake |
---|---|
プロセス | 3nm |
コア/スレッド数 | 10コア(6P+4E)/ 10スレッド |
定格/最大クロック(P) | 3.3 GHz / 4.7 GHz |
定格/最大クロック(E) | 2.7 GHz / 4.4 GHz |
L2キャッシュ | 22MB |
L3キャッシュ | 20MB |
PBP | 65W |
MTP | 121W |
発売日 | 2025年01月07日 |
MSRP | $246 |
価格 | 43,800円~ *2025/1時点 (39,800円/Fモデル) |
特徴 |
(+)Arrow Lake世代の高コスパモデル (+)10コア10スレッドと物理コアが多い (+)省電力性が高い (-)ゲーム性能はイマイチ (-)搭載ゲーミングPCの価格は高め |
評価 |
・総合評価 7.0 ・ゲーム評価 5.0 |
Core Ultra 5 255の基本スペック
Core i5-14400と比較
Core Ultra 5 225 | Core Ultra 5 245K | Core i5-14400 | |
---|---|---|---|
メーカー | Intel | Intel | Intel |
コードネーム | Arrow Lake | Arrow Lake | Raptra Lake-R |
プロセス (コンピュートタイル) |
3nm | 3nm | 10nm |
SoCタイル | 6nm | 6nm | – |
グラフィックスタイル | 5nm | 5nm | – |
I/Oタイル | 6nm | 6nm | – |
トランジスタ数 | 178億 | 178億 | – |
ダイサイズ | 243 m㎡ | 243 m㎡ | 215m㎡ |
コア/スレッド数 | 10(6P+4E)/ 10 | 10(6P+4E)/ 10 | 10(6P+4E)/ 16 |
定格クロック(P) | 3.3GHz | 4.2GHz | 2.5GHz |
最大クロック(P) | 4.7GHz | 5.2GHz | 4.7GHz |
定格クロック(E) | 2.7GHz | 3.6GHz | 1.8GHz |
最大クロック(E) | 4.4GHz | 4.6GHz | 3.5GHz |
L2キャッシュ | 22MB | 26MB | 9.5MB |
L3キャッシュ | 20MB | 24MB | 20MB |
対応メモリ | DDR5-6400 | DDR5-6400 | DDR5-5600 DDR4-3200 |
内蔵GPU | Intel Graphics | Intel Graphics | Intel UHD 730 |
グラフィックス周波数 | 1.80GHz | 1.90GHz | 1.55GHz |
内蔵NPU | Intel AI Boost | Intel AI Boost | – |
CPUクーラー | 同梱 | 非同梱 | 同梱 |
PCI-Express | Gen 5, 20 Lanes | Gen 5, 20 Lanes | Gen 5, 16 Lanes |
PBP | 65W | 125W | 65W |
MTP(PL2) | 121W | 159W | 148W |
MSRP | $246 | $309 | $221 |
国内価格 | 43,800円~/通常 39,800円~/Fモデル |
52,970円~/通常 50,980円~/Fモデル |
28,480円~/通常 24,780円~/Fモデル |
発売日 | 2025/01/07 | 2024/10/24 | 2024/01/08 |
Core i5-14400と比べるとPコアの定格クロックは0.8GHz高いが、最大クロックは4.7GHzと変わらない。また、Pコアは定格クロック・最大クロック共に0.9GHz高くなっている。L2キャッシュ容量は12.5MB増えている。L3キャッシュ容量は20MBと共通だ。メモリはより高クロックなDDR5-6400をサポートしている。CPU内臓グラフィックスはNPU搭載のIntel Graphicsだ。効率的にAI処理を行える。Core Ultra 5 225もCPUクーラー同梱だ。
PCI-ExpressはGen 5, 20 Lanesとなる。Core i5-14400ではM.2 SSDを搭載するとグラフィックボードがx8になってしまうというデメリットがあった。これでGPUのPCI-Eレーンを犠牲にすることなくGen 5接続のSSDを搭載できる。PBPは65Wと共通だ。MTPは121Wと従来モデルよりも19%ダウンだ。MSRPは$25高くなっている。Core Ultra 5 225の国内価格は43,800円~だ。Fモデルなら39,800円で購入できる。
上位モデルのCore Ultra 5 245Kと比較していく。基本的なアーキテクチャは共通だが、Eコアが4基増えて14コア14スレッドとなる。Pコアの定格クロックが0.9Ghz高く、最大クロックも0.5GHz高い。Eコアも定格クロックが0.9GHz高く、最大クロックも0.2GHz高い。L2キャッシュ容量は4MB増えている。L3キャッシュ容量も4MBアップだ。対応メモリは共通となる。内臓GPUはグラフィックス周波数が0.10GHz高い。
Core Ultra 5 245KではCPUクーラーは非同梱だ。PCI-Expressに違いはない。PBPは125Wと60W高い。倍率ロックフリーモデルでクロック周波数が高いので仕方がない。MTPも38W高い。MSRPは$63高く$309だ。国内販売価格は9,170円高く52,970円となる。Fモデルは50,980円~と11,180円の差がある。
Ryzen 5 9600Xと比較
Core Ultra 5 225 | Ryzen 5 9600X | |
---|---|---|
メーカー | Intel | AMD |
コードネーム | Arrow Lake | Zen 5 (Granite Ridge) |
プロセス (コンピュートタイル) |
3nm | 4nm |
ダイサイズ | 243 m㎡ | 70.6m㎡ |
トランジスタ数 | 178億 | 83.15億 |
I/Oタイル | 6nm | 6nm |
I/Oトランジスタ数 | – | 34億 |
I/Oダイサイズ | – | 122m㎡ |
SoCタイル | 6nm | – |
グラフィックスタイル | 5nm | – |
コア/スレッド数 | 10(6P+4E)/ 10 | 6/12 |
定格クロック(P) | 3.3GHz | 3.9GHz |
最大クロック(P) | 4.7GHz | 5.4GHz |
定格クロック(E) | 2.7GHz | – |
最大クロック(E) | 4.4GHz | – |
L2キャッシュ | 22MB | 6MB |
L3キャッシュ | 20MB | 32MB |
対応メモリ | DDR5-6400 | DDR5-5600 |
内蔵GPU | Intel Graphics | Radeon Graphics |
グラフィックス周波数 | 1.80GHz | 2.20GHz |
内蔵NPU | Intel AI Boost | – |
CPUクーラー | 同梱 | 非同梱 |
PCI-Express | Gen 5, 20 Lanes | Gen 5, 24 Lanes |
PBP | 65W | 105W |
MTP(PL2) | 121W | 142W |
MSRP | $246 | $279 |
国内価格 | 43,800円~/通常 39,800円~/Fモデル |
45,980円~ |
発売日 | 2025/01/07 | 2024/08/08 |
Ryzen 5 9600Xのトータルダイサイズは192.6m㎡、トランジスタ数は117.15億だ。Core Ultra 5 225と比べるとダイサイズはおよそ20%小さく、トランジスタ数はおよそ34%少ない。Ryzen 5 9600XにはSoCタイル及びグラフィックススタイル相当のものはI/Oダイに含まれている。Ryzen 5 9600Xは6コア12スレッドというスペックを持つ。ハイパースレッディングに対応しているのでスレッド数は12だ。
Pコアの定格クロックは3.9GHz、最大クロックは5.4GHzとCore Ultra 5 225よりも15%-18%高い。Eコアは搭載されていないので記載していない。Ryzen 5 9600XのL2キャッシュは6MBとCore Ultra 5 225よりも16MB少ないが、L3キャッシュ容量は32MBと12MB多くなっている。対応メモリはDDR5-5600だ。Core Ultra 5 225の方が高クロックなメモリをサポートしている。内臓GPUはRadeon Graphicsだ。グラフィックス周波数は2.20GHzとなる。
クロック周波数の高い「X」モデルなのでリテールクーラーは非同梱だ。PCI-ExpressはGen 5, 24 Lanesとなっている。PBPは105W、MTPは142Wだ。Core Ultra 5 225よりもそれぞれ60%・18%高い。MSRPは$279でCore Ultra 5 225よりも$33高い。国内販売価格は45,980円~だ。Core Ultra 5 225はまだ登場したばかり価格が高めといえる。Ryzen 5 9600Xは発売からすでに5か月以上経過している。
Core Ultra 5 225の特徴&注意点
ゲーム性能・マルチコア性能共に順当な進化を遂げる
性能自体は順当に向上していることがわかる。まずはゲーム性能を見ていこう。性能スコアは31,996とミドルクラスとして十分な性能を持つ。GeForce RTX 4060 TiやGeForce RTX 4060との組み合わせがよいだろう。次世代のGeForce RTX 5060 Tiともバランスが取れそうだ。従来モデルのCore i5-14400と比べて10%程度高くなっている。
Ryzen 5 7600Xをかろうじて上回っている。まだまだ最適化がうまく行われていなさそうな状況なので、もしかしたら今後はもう少しパフォーマンスが改善する可能性もある。上位モデルであるCore Ultra 5 245Kとの性能差は10%程度だ。こちらも思ったほどゲーム性能が伸びず苦戦している。Core i5-14600Kよりも低いのはおかしい。
競合のRyzen 5 9600Xと比べると9%弱下回っている。ただし、価格帯が異なるため参考程度に見ておけばいい。将来的には無印のRyzen 5 9600が競合となるだろう。1世代の伸びとしては物足りなさがあるものの及第点といったところだ。タイトルによってはCore i5-14400に劣ってしまうことがある点は理解しておこう。
ハイパースレッディングの廃止で不安があったマルチコアも問題ない。従来モデルのCore i5-14400よりも11%程度向上している。14コア20スレッドのCore i5-14500に匹敵する性能は素晴らしい。競合のRyzen 5 7600Xも上回った。ゲーム性能よりも数値以上にはっきりとパフォーマンスの向上が見て取れる。Core Ultra 5 245Kとの性能差は30%弱だ。ミドルクラスでも3世代前のCore i5-12400から見れば実に30%以上も性能が高くなっている。スペックが高くなったことに加えてアーキテクチャの進化が大きい。
優れたワットパフォーマンスを誇る
優れたワットパフォーマンスというのはCore Ultra 200Sシリーズ全般に言えることでCore Ultra 5 225も例外ではない。Core i5-14400よりもゲーム性能が10%高く、マルチコア性能も11%高くなっている。それでいて消費電力は11%-15%も抑えられている。省電力性の高さに定評のあるRyzen 5 7600をも上回るワットパフォーマンスは評価できる。
ただし、消費電力が低くなったからといってユーザーがメリットを感じることは難しいだろう。消費電力が数W変わったところでゲーミングPCの電気代は変わらない。選択する電源ユニットの容量や規格も意識することはないはずだ。確かにマーケティングとしてワットパフォーマンス向上は推せるポイントだが、現実世界においてはそこまでのインパクトがないように思う。
価格が高すぎてまだ購入時期ではない
製品名 | コア/スレッド | ゲーム性能 | 価格 | コスパ | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|
Core i5-14600KF | 14/20 | 35,582 | 41,970 | 0.848 | 2023/10/17 |
Ryzen 5 9600X | 6/12 | 34,904 | 47,480 | 0.735 | 2024/08/08 |
Core Ultra 5 245KF | 14/14 | 33,580 | 46,800 | 0.718 | 2024/10/24 |
Core Ultra 5 225 | 10/10 | 31,996 | 43,800 | 0.731 | 2025/01/07 |
Core Ultra 5 225F | 10/10 | 31,996 | 39,800 | 0.804 | 2025/01/07 |
Ryzen 5 7600X | 6/12 | 31,968 | 37,800 | 0.846 | 2022/09/27 |
Ryzen 5 7600 | 6/12 | 30,030 | 36,800 | 0.816 | 2023/01/14 |
Core i5-14400 | 10/16 | 29,045 | 29,700 | 0.978 | 2024/01/08 |
Core i5-14400F | 10/16 | 29,045 | 24,780 | 1.172 | 2024/01/08 |
Core i5-13400F | 10/16 | 28,926 | 21,980 | 1.316 | 2023/01/03 |
Core i5-12400F | 6/12 | 31,996 | 17,980 | 1.780 | 2022/01/05 |
Core Ultra 5 225(F)の弱点は価格の高さだ。新品での価格は43,800円~とかなり高い。Ryzen 5 9600Xとほとんど変わらない価格設定だ。Core i5-14600KFよりも価格が高いのはいただけない。CPU内臓グラフィックスが不要なら魅力的な候補となる。従来モデルのCore i5-14400と比べても14,100円も高い。確かに性能は向上しているが、+14,100円の価値があるかといわれると難しいところだ。
これならCore i5-14400FやCore i5-13400Fを選ぶ方が納得できるように思う。搭載モデルの価格も割高だ。GeForce RTX 4060搭載モデルでも18万円台~、GeForce RTX 4060 Ti搭載モデルでも19万円台となっている。Core i5-14400F搭載モデルと比べても2万円~3万円高く設定されているのだ。Core i5-14400Fが市場から完全になくなるまでは今の価格が維持されそうだ。
Core Ultra 5 225のベンチマーク検証機材
モデル | ベンチマーク検証機Intel ソケットLGA1851 |
---|---|
CPU | Core Ultra 5 225F etc. |
GPU | GeForce RTX 4090 |
メモリ | DDR5-5600 32GB |
ストレージ | SSD 1TB(Crucial P3 Plus CT1000P3PSSD8JP) |
マザーボード | ASRock Z890 Pro RS WiFi |
電源 | 玄人志向 1200W PLATINUM KRPW-PA1200W/92+ |
Core Ultra 5 225のゲームベンチマーク一覧
FF14 黄金のレガシー
FF14ではおおよそ期待通りのフレームレートが出ている。GPU負荷が低くCPU性能の差が表れやすいフルHD環境においてCore i5-14400よりも15%もフレームレートが向上している。一方でWQHD環境だと3%弱、4Kだと1%弱の伸びにとどまる。高解像度になると3世代前のCore i5-12400と比べてもそこまでの差が出ていない。Ryzen 5 9600Xと比べると最大で30%もフレームレートが低くなっている。Ryzen 7 5700Xにも届かないことからRyzenシリーズとの相性がよいようだ。
Cyberpunk 2077
Cyberpunk 2077でもフルHD環境でのフレームレートが参考になる。4K環境ではCPUによる差がほとんど出ていない。これはGPU負荷が高くなりCPUの影響が小さくなるためだ。フルHD環境では従来モデルのCore i5-14400と比べて13%以上もフレームレートが高い。WQHD環境でも8%弱高いのはさすだ。Ryzen 7 5700Xと比べても8%程度フレームレートが高くなっている。悪くない結果だといえる。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5は負荷の高いタイトルの1つだ。設定はエクストリームでDLSS ON(パフォーマンス)かつフレーム生成ONでのベンチマーク結果をまとめている。結果を見る限りCore i5-124000とRyzen 7 5700Xが上位群に入れていないことがわかる。一方で、Ryzen 5 9600X以上のモデルについてはGPU負荷が高くCPUのボトルネックが発生しているように思える。それでもCore Ultra 5 245KとCore Ultra 5 225で7%の差があることは押さえておこう。これ以上のフレームレートを目指したいならCore Ultra 7シリーズ/Core i7シリーズ/Ryzen 7シリーズを選択肢に入れるとよい。もっとも70番台以下のグラフィックボードだとこの差は縮まるはずだ。
モンスターハンターワイルズ
ウルトラ設定+フレーム生成ONでベンチマークを回した結果をまとめている。Core i5-12400とRyzen 7 5700X以外のモデルについては同等のゲーム性能を発揮できているといえる。もちろん高フレームレートを目指して設定を落とせば性能差が出てくるだろう。モンハンワイルズをプレイするならCPUよりもGPUに投資をする方がよいように思う。少なくとも最適化が進むまではCPUへの投資に見合うパフォーマンスは得られない。
PC向けアプリケーションのベンチマーク
Cinebench 2024
マルチコアは901で、シングルコアは106だ。Core i5-14400と比べるとマルチコアが11%k高く、シングルコアも6%高い。Ryzen 5 9600Xと比べるとマルチコアが5%弱低く、シングルコアも16%低い結果だ。上位モデルであるCore Ultra 5 245Kとの性能差は21%-35%とやや大きくなっている。
Cinebench R23
Cinebench R23も同様の傾向がみられる。Core i5-14400よりもマルチコアが16%高く、シングルコアも11%高い。Ryzen 7 5700Xと比べてもマルチコアが10%高く、シングルコアが24%高い。上位モデルであるCore Ultra 5 245Kと比べるとマルチコアが33%低く、シングルコアも13%低く性能差は大きいと考えておこう。
Blender
Blenderでの結果をまとめている。monsterではCore i5-14400よりも10%以上スコアが高い。junkshopで6%、classroomで10%弱といったところだ。Ryzen 7 5700Xと比べるとmonsterでは14%高く、junkshopは1%低く、classroomで4%高い。Cinebenchなどと比べてもおおよそ同等の傾向がみられる。
7-Zip
7-Zipのベンチマークツールを使ってパフォーマンスを計測した。圧縮速度こそCore i5-14400よりも3%速いが、解凍速度は12%遅くなっている。これは期待外れを言わざるを得ない。Core Ultra 5 245Kも苦戦していることから仕方がないのかもしれない。なんとRyzen 7 5700Xと比べると解凍速度は30%以上も遅い。圧縮速度は15%程度速いが、やや印象が悪くなってしまう。AMD製CPUが得意な用途かと思えば、Core i5-14600Kがトップなので最適化の問題なのかもしれない。
Handbrake
3分50秒のゲームのプレイ動画のエンコードにかかる時間をまとめている。数値が低い方が高性能であることを意味する。Core i5-14400と比べるとH.265で1分50秒も速く、H.264でも19秒速く処理が行える。Ryzen 7 5700Xと比べてもH.265で1分8秒速く、H.264でも5秒速い。Ryzen 5 9600Xとの性能差は12%程度と健闘しているように思える。
Adobe Photoshop(PugetBench)
画像出典:https://helpx.adobe.com/
PugetBenchでのスコアをまとめたものだ。Core Ultra 5 225のスコアは8,027となる。Core i5-14400よりも16%も高くなっている。Ryzen 7 5700Xと比べても2%弱高い。2世代前のCore i5-12400と比べると40%以上も高くなっている。一方で、Ryzen 5 9600Xが突き抜けたパフォーマンスを発揮している。Core Ultra 5 225との差は75%とかなり大きい。ベンチマークの方法を間違ってしまったのかと思うほどのスコアだ。AMD製CPUとの相性がよいのだろう。
Adobe Premiere Pro(PugetBench)
こちらもPugetBenchでのスコアをまとめている。Core i5-14400よりも11%高くなっている。Ryzen 5 9600XやRyzen 7 5700Xよりもスコアが高い。Core i5-14600Kとほとんど同等のスコアが出ているのは評価できる。
PCMARK10
PCMARK10では様々なアプリケーションにおけるパフォーマンスを計測することができる。”Gaming”を除いてすべての項目でCore i5-14400に完敗だ。総合スコアは1%弱低くなっている。Ryzen 7 5700Xと比べても総合スコアが6%低く、”Gaming”については11%も低くなっている。ゲームのベンチマークとは異なる結果が出ていることは留意しておく必要がありそうだ。
Core Ultra 5 225搭載おすすめゲーミングPC
LEVEL-M78H-225F-RLX(パソコン工房)
価格:187,800円+送料2,200円
CPU:Core Ultra 5 225
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
GPUにGeForce RTX 4060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。Core Ultra 5 225とのバランスもよい。メモリはDDR5 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeという構成だ。ここ最近パソコン工房ではメモリクロックの詳細が伏せられるようになっている。ストレージはSSD 1TB Gen4 NVMeと十分だろう。電源ユニットは550W BRONZEとなる。性能的には550Wあれば問題ない。GeForce RTX 4060搭載モデルで18万円台は高いと言わざるを得ない。相場的にはこれぐらいなのでLEVEL-M78H-225F-RLXが極端に高いわけではないことは付け加えておく。
FRGKB860/WS210/NTK(フロンティア)
価格:199,800円+送料3,300円
CPU:Core Ultra 5 225F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:600W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
フロンティアのセール対象モデルでも価格は高いが、他のBTOメーカーと比べると許容範囲といえるかもしれない。GPUにGeForce RTX 4060 Ti搭載で199,800円だ。Core i5-14400F搭載モデルよりも+10,000円高いだけに留まる。もっともフロンティア全体で価格が高騰しているためコスパがずば抜けて高いというわけではない。構成は充実していてメモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeだ。電源ユニットは600W BRONZEを搭載している。
GALLERIA RM5C-R46T Intel Core Ultra搭載(ドスパラ)
価格:249,980円+送料3,300円
CPU:Core Ultra 5 225F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
Core Ultra 5 225F×GeForce RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。今Core i5-14400F搭載モデルが人気だが、その後継モデルとなるはずだ。なんと価格は249,980円とCore i7-14700やRyzen 7 9700Xなどの上位モデルが手に入りそうな価格帯だ。世代交代が完了するまでは手を出しづらい。メモリDDR5-5600 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと十分だろう。電源ユニットは650W BRONZE搭載だ。
G TUNE DG-I5A7X(マウスコンピューター)
価格:269,800円(送料込)
CPU:Core Ultra 5 225
GPU:Radeon RX 7700 XT
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
GPUにAMD製Radeon RX 7700 XTを搭載した一台だ。ゲーミングPCで人気の高いGeForce RTX 4060 Tiを上回るゲーム性能を誇る。レイトレーシング・DLSSといった機能面はNVIDIAに劣るものの純粋なグラフィックス性能だけを考えれば悪くない。メモリDDR5-5600 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは750W BRONZEとなる。電源を含めてG TUNEブランドではもっとも一般的な構成といえる。
参照外部サイト
- Exclusive: Intel Exec Promises Arrow Lake Fixes For Major Performance Gains(HotHardware, 2024)
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