ドスパラが販売する「GALLERIA RM5C-R56T」のレビューをまとめた。Core i5-14400F×GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。CPUこそ旧世代のモデルだが、次世代のCore Ultra 5 225と比べて大きく性能が劣るわけではない。GPUは現行のGeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載している。GeForce RTX 4060 Ti 8GBに置き換わる注目モデルだ。フルHD環境でのゲームプレイを得意とした一台だ。モンハンワイルズなどにも対応できるポテンシャルがある。
コストパフォーマンスはクーポン適用後で6.6と標準程度に留まる。一時はオーソドックスなミドルハイクラスとして評価していたが、廉価ブランドの台頭もあり残念な結果だ。突き抜けたモデルはなくても選んで後悔しないモデルだ。ただ、率先して選択すべきモデルでもない。少し中途半端な印象の残るモデルだ。
\ 10,000円OFFクーポン発行中 9/18 10:59まで /
- 長所
-
- 人気のガレリアブランド
- 最新GPU搭載でゲーム性能が高い
- フルHDでのゲームプレイは得意
- ゲーム以外の用途にもある程度対応できる
- 10,000円オフクーポンが発行されている
- 短所
-
- 価格が少し高め
- コストパフォーマンスが下降気味
- 高解像度でのゲームプレイが苦手
- こんな方におすすめ
-
- フルHDでゲームをプレイする方
- 最新のグラフィックボードを体験したい方
- ミドルクラスよりも高い性能が必要な方
- 癖のない無難なモデルを購入したい方
GALLERIA RM5C-R56Tのスペック解説
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA RM5C-R56T |
価格 | 179,980円+送料3,300円 |
CPU | Core i5-14400F(レビュー) |
CPUクーラー | 空冷 |
グラボ | GeForce RTX 5060 Ti 8GB(レビュー) |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
ストレージ | SSD 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB760 |
おすすめ度 | Bランク |
評価 | ・コスパ 6.6 ・ショップ評価 9.9 ・納期 最短翌日出荷 |
GALLERIA RM5C-R56Tのカスタマイズを評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
リカバリーメティア | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
CPU | 変更なし | |
CPUファン | 変更なし | |
CPUグリス | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) +4,900円 | |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) +13,900円 | |
SSD | 1TB SSD (NVMe Gen4) +6,000円 | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (DVD±R DL 対応/※DVD再生ソフトは付属しません) +4,400円 |
|
ケース | ガレリア専用 SKMケース (MicroATX) スタンダード(ホワイト)Ver.2 +5,000円 | |
フロントケースファン | 変更なし | |
リアケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,300円 | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+17,998円 |
黄色のマーカーは一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を表している。おすすめ度はこのモデルにおける客観的な評価だ。GALLERIA RM5C-R56TのカスタマイズはSSDがおすすめだ。デザイン性を向上させるケースやケースファンも人気のカスタマイズである。実用性か見た目か、目的をはっきりさせたカスタマイズを行いたい。
SSDの容量アップは恩恵が大きく必須と言えるカスタマイズだ。ゲーム性能が高いため、容量の大きい最新のゲームにも対応できる。GALLERIA RM5C-R56Tの性能を活かす意味でも、1TBは最低限に考えたい容量だ。標準のゲームを複数インストールしたり、動画を撮影したりすることを想定するなら1TBへのアップグレードがおすすめだ。500GBではすぐに容量不足になるはずだ。性能が低くボリュームの大きいゲームが苦手なモデルなら500GBでも十分だが、ミドルハイクラスのGALLERIA RM5C-R56Tでは1TBを推奨したい。
メモリ32GBへのアップグレードも一考の価値がある。動画を視聴しながらゲームをプレイするなど、複数のアプリやゲームを起動するプレイスタイルなら32GBはあった方がよい。ゲームプレイにおいてはシステムメモリだけではなくVRAM容量も重要になる。VRAM 8GBのGALLERIA RM5C-R56Tだと恩恵を感じづらいかもしれない。クリエイティブ用途がメインなら検討してもよい。VRAM 8GBのGeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載モデルに32GBの容量は重要性が少し下がる。
電源は標準の650W 80PLUS BRONZEで不足することはない。750W 80PLUS GOLDへの変更は恩恵が大きいとは言えない。将来的にCPUやグラフィックボードを交換する可能性があるなら検討するくらいでいい。パソコンを起動している間は常時負荷のかかる部分だ。使用率を下げて負担を軽減させるために変更させるのは悪くない。予算に余裕があれば検討したい。
セーフティーサービスや延長保証も基本的には不要だが、出費をコントロールしたいという方におすすめだ。保証費用を支払っておけば一定の期間の間は出費が発生しない。セーフティサービスは月額サービスで物損も保証対象となる。持ち運ぶことのないデスクトップパソコンなら不要かもしれない。
GALLERIA RM5C-R56Tの特徴
度重なる値上げで評価暴落中
GALLERIA RM5C-R56Tは度重なる値上げが適用され評価を落としている。2025年7月の147,980円を底値にそこから32,000円も高くなっている。3度の度重なる値上げは印象が悪い。6月から8月下旬までの27,000円の値引き後に27,000円の値上げまでは理解できた。そこからさらに5,000円の値上げは追い打ちだ。コストパフォーマンスの低下よりも度重なる値上げによる割高感が悪影響だ。
無難な定番モデルだったGALLERIA RM5C-R56Tにとっては悪い流れが続いている。そんなGALLERIA RM5C-R56Tには、2025年9月18日まで10,000円OFFのクーポンが発行されている。このクーポンによってなんとか踏みとどまったように思う。最安値から実質22,000円の値上げとなったからだ。コストパフォーマンスの評価も6.6と標準を上回ったことで選択するメリットのあるモデルとなった。
注意したいのは、クーポンによる10,000円引きを適用しなければおすすめできないということだ。クーポンコードは購入画面で入力しなければ適用されない。忘れずに入力して169,980円で購入するのが最低条件だ。そのくらいギリギリのモデルである。GALLERIA RM5C-R56Tは元々コストパフォーマンスを武器にしたモデルだった。その武器を失いつつある今、強くおすすめできるモデルではない。
初めてゲーミングPCを購入する際に、どれを選べばよいかわからない。そんなときに無難なモデルとして候補に挙がるモデルだ。Core i5-14400FとGeForce RTX 5060 Ti 8GBの組み合わせは人気がある。どこのメーカーも力を入れているせいか価格は下がっている。ここから値上げされることはないと考えていたが、予想を裏切る値上げは予想できなかった。クーポンなしでも169,980円程度には下がると想定していただけに、ドスパラの価格変化は良くも悪くも大きく動くことを痛感した。クーポンの配布終了後は値下げに期待して様子見をおすすめしたい。
ゲーム性能は変わらず優秀
Apex Legends | フォートナイト | マイクラ | モンハンワイルズ |
---|---|---|---|
![]() ・200fps ・144fps |
![]() ・200fps ・144fps |
![]() ・影Mod ・通常 |
![]() ・120fps ・60fps |
GALLERIA RM5C-R56Tのゲーム性能は、現行のミドルハイクラスらしく優秀なものだ。既存のゲームの推奨環境はほとんどクリアできる。これから登場してくる最新のゲームも、推奨環境はクリアできるだろう。ただし、それはフルHDの解像度に限る。WQHDや4Kのような高解像度は得意とは言えない。対応できるゲームもあるが、基本的にはフルHDを基準に考えたい。解像度が適切であれば、設定次第でほとんどのゲームを快適にプレイ可能だ。設定次第では144fps以上の安定も期待できる。
対人要素の強いゲームから、グラフィックが鮮やかなゲームまでジャンルを問わない汎用性がある。フルHDでのゲームプレイを想定している方には必要十分な性能と言える。対人要素の強いApex Legendsやフォートナイトは200fps前後で安定させられる性能がある。プロ志向の方が目指す240fpsの張り付きはむずかしい。200fpsと240fpsの違いは体感できるものではない。十分プロ志向の環境と言える水準であるため、強いこだわりがなければ問題ない。
年代問わず人気のマイクラは、要求スペックが控えめなので快適にプレイできる。影Modのような負荷の高いModを導入してもカクつくことはない。GALLERIA RM5C-R56Tを購入すれば「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC、PC Game Pass同梱版」が付属している。まだ所持していなくてもゲーム単体で購入する必要がない。同梱されているゲームだけに対応力が気になるところだろう。カクつきや性能不足を感じることはないので安心してほしい。
話題を集めたモンハンワイルズも安定したゲームプレイが可能だ。ただし、最高設定では少しフレームレートが落ちる場面がある。「高解像度テクスチャパック」のような画質を大きく向上させるDLCも苦手だ。モンハンワイルズに限らず、画質を求めた環境への対応力は高くない。GALLERIA RM5C-R56Tはあくまでも、ゲーム自体への対応力に優れたモデルだ。
最新のゲームの中にはVRAM 12GB以上を推奨環境に指定するものもある。GeForce RTX 5060 Ti 8GBは、その名の通りVRAM 8GBのグラフィックボードだ。VRAMの容量が重要となるゲームは設定を下げる必要がある。ゲームに対する性能は高いので、設定を調整して必要なVRAM容量を抑えることで快適にプレイできる。設定を調整すれば、プレイできないゲームはない。
同じドスパラの同価格帯ゲーミングPCと比較
GALLERIA | Lightning-G | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM7C-R56T | Magnate-G MV-TiW RTX5060Ti 8GB搭載 |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 179,980円 | 149,980円 |
クーポン | 10,000円OFF | なし |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5060 Ti 8GB |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B760 | B760 |
納期 | 最短翌日 | 最短翌日 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
同じドスパラのMagnate-G MV-TiWと比較していく。価格差は30,000円あり、Magnate-G MV-TiWの方が安い。キャンペーン中はGALLERIA RM5C-R56Tで使える10,000円OFFクーポンが発行されているので実質の価格差は20,000円だ。+20,000円でゲーマーに人気のGALLERIAブランドを選択できると考えれば妥当かもしれない。ただし、性能面での違いはないので、純粋なコストパフォーマンスを重視するならMagnate-G MV-TiWを選ぶのが無難だ。
他社BTOメーカーの競合モデルとの比較
GALLERIA | LEVELΘ | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM5C-R56T | LEVEL-M17M-144F-SK4X |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 179,980円 | 149,800円 |
クーポン | 10,000円OFF | なし |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5060 Ti 8GB |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B760 | B760 |
納期 | 最短翌日 | 2-7日後 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
パソコン工房のLEVEL-M17M-144F-SK4Xと比較していく。LEVELθはコストパフォーマンスに特化した廉価ブランドだ。やはり価格差が大きく30,180円の差がある。さらに、パソコン工房の場合無料会員登録をすれば送料がかからないので実質の価格差は33,480円まで広がる。10,000円OFFクーポンを考慮しても23,480円の差がある。これは上記で紹介したMagnate-G MV-TiWとの差に近い。
よっぽどガレリアブランドにこだわりがない限りはLEVEL-M17M-144F-SK4Xを選ぶのがよさそうだ。GALLERIAは頻繁にキャンペーンが展開されている。それに加えて価格も動きやすいのが特徴だ。いつの間にかGALLERIA RM5C-R56Tの方が安くなっている可能性もある。LEVEL-M17M-144F-SK4Xを購入するときは、念の為GALLERIA RM5C-R56Tも確認しておくことを推奨する。購入したあとに気づくと後悔することになる。せっかく新しいゲーミングPCを手にするときに後悔はしたくないはずだ。
パソコンケースレビュー
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
本体上部
本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。
本体内部
*GALLERIA RM5R-R36 5600X搭載ではないため一つの参考として欲しい
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
管理人による総評

最新のGPU GeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載したゲーミングPCだ。CPUにはIntel第14世代のCore i5-14400Fを搭載している。CPUとGPUのバランスは良好だ。ゲーム性能は高くフルHDで高リフレッシュレートを目指すこともできる。一時は147,980円まで下がっていたが、値上げが続き評価を落としている。実に32,000円の値上げだ。キャンペーン中なら10,000円OFFクーポンが発行されているが、それを考慮してもやや苦しい状況だ。同じドスパラの廉価ブランドTHIRDWAVE-Gのモデルと比べると割高感がある。リセール面ではGALLERIAが有利だろう。競合モデル(LEVELθブランド)も合わせて確認しておくとよい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
179,980円 | Core i5-14400F | RTX5060Ti 8GB |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 500GB | B760 |