G TUNE FG-A7A7X(Ryzen 7 9800X3DxRX9070XT)top

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マウスコンピューターが販売する「G TUNE FG-A7A7X(Ryzen 7 9800X3DxRX9070XT)」のレビューを行った。フルタワーのG TUNEブランドの中でも高単価なモデルとなっている。Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 9070 XTの組み合わせはトップクラスのゲーム性能を持ち高解像度にも対応可能だ。

コストパフォーマンスは7.1と優秀な数値だ。G TUNE FG-A7A7Xは高いゲーム性能と充実した構成が魅力のモデルだ。現在セールで50,000円引きとなっていることで、大きく評価を伸ばしている。値引きされても400,000円に迫る高価なモデルで選びやすいとは言えないが、その価格に見合った価値のあるモデルだと言える。

長所
  • 充実した構成
  • 高いゲーム性能
  • セールでお得なモデル
短所
  • 価格が高い
  • チップセットは旧世代のB650
こんな方におすすめ
  • 完成度の高いゲーミングPCを探している方
  • 高性能なゲーミングPCを求める方
  • 予算を多く組める方

G TUNE FG-A7A7X(Ryzen 7 9800X3DxRX9070XT)のスペック解説

G TUNE FG-A7G80

メーカー マウスコンピューター
ブランド名 G TUNE
製品名 G TUNE FG-A7A7X(Ryzen 7 9800X3DxRX9070XT)
価格 449,900円 / 通常時
399,900円 / セール時
CPU Ryzen 7 9800X3D(レビュー)
CPUクーラー 水冷式(360mm)
GPU Radeon RX 9070 XT(レビュー)
メモリ DDR5-5600 32GB
ストレージ SSD 2TB Gen4 NVMe
電源 850W 80PLUS GOLD
マザーボード チップセットB650
おすすめ度 Aランク
評価 ・コスパ
7.1

・ショップ評価
9.7

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G TUNE FG-A7A7X(Ryzen 7 9800X3DxRX9070XT)のカスタマイズを評価

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
オフィスソフト 変更なし
CPUグリス 変更なし
メモリ 64GB メモリ [ 32GB×2 ( DDR5-5600 ) / デュアルチャネル ] +35,200円
SSD (M.2) 変更なし
SSD 変更なし
HDD 変更なし
外付けストレージ 変更なし
光学ドライブ 変更なし
光学ドライブ(外付け) 変更なし
電源 1000W 電源 ( 80PLUS(R) Platinum ) +15,400円
UPS 変更なし
外付け拡張デバイス 変更なし
ウイルス対策・セキュリティソフト 変更なし
ソフトウェア1(プリインストール) 変更なし
ソフトウェア2(バンドル) 変更なし
パソコン引越しソフト 変更なし
パソコン下取りサービス 変更なし
データ復旧サービス 変更なし
各種出張サービス 変更なし
サポートサービス選択 変更なし
電話サポート 変更なし
破損盗難保証サービス 変更なし
HUB 変更なし
USB周辺機器 変更なし
LANケーブル 変更なし
サプライ 変更なし

黄色のマーカーは、一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズを示している。おすすめ度は当該モデルでの評価だ。G TUNE FG-A7A7Xは構成が充実しているため、カスタマイズで補うべき箇所はほとんどない。理想とする構成に少し届いていないと感じる箇所があればカスタマイズを検討したい。少しマイナスのマザーボードの変更には非対応だ。

提案するとすればメモリと電源だ。メモリは64GBが候補になる。Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 9070 XTの組み合わせは、高解像度にもある程度対応できる。32GBがあれば不足することはほとんどないはずだ。高負荷のアプリケーションの同時起動を考えている場合は64GBを推奨する。ブラウザのタブを複数開いた状態で動画を視聴するなど、メモリ消費の激しい用途を想定すれば64GBは無駄にならないのでおすすめだ。

電源は1000W 80PLUS PLATINUMを検討したい。G TUNE FG-A7A7Xの性能と構成であれば、標準の850W 80PLUS GOLDで十分だ。ただ、拡張性に優れるケースを採用していることから、今後消費電力が高くなる増設を検討する方もいるだろう。増設を検討するなら電源容量に余裕を持たせておく方がよい。

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G TUNE FG-A7A7X(Ryzen 7 9800X3DxRX9070XT)の特徴&注意点

50,000円引きのお得なセール中

G TUNE FG-A7A7Xは通常449,900円から、50,000円引きで399,900円に下がった。これは8月6日までの期間限定なので、候補に入れていた方はこの機会に手に入れておきたい。値引き額は50,000円と大きいものの、約400,000円というのはなかなか簡単に手が出せない金額だ。お得な変化があっても、価格がネックになりそうだ。

はっきり言っておくと、G TUNEシリーズはコストパフォーマンスや選びやすさに重きを置いていない。CPUとグラフィックボードを基準に価格を考えれば明らかに高い。ただ、それを補って余りある魅力を有していて満足度の高いモデルである。G TUNEは元々の価格が高く、セールが適用されてもそれほど魅力的にならないモデルが多い。

G TUNE FG-A7A7Xに関してはコストパフォーマンスの評価を見てもおすすめしやすい。ある程度予算が多く組める方に限定されるものの、選択肢としては悪くなく候補に挙がってもおかしくない。ケースの品質をはじめ、ワンランク上のゲーミングPCというのにふさわしい。そんなG TUNE製品だけに50,000円の値引きは大きい。50,000円あれば理想的なゲーミングデバイスを揃えられる。

本格的なゲーム環境を整えられる値引きだ。この値引きがあったからこそおすすめできるモデルになった。通常時の価格は449,900円で、コストパフォーマンスの評価は5.1と標準的だ。デバイスまで考えると500,000円が見えてくる。万人に受け入れられる価格ではないかもしれない。G TUNEシリーズは予算を多く組める方の受け皿となっている。

昨今のゲーミングPCにしては珍しく、価格やコストパフォーマンスで勝負していない。他のメーカーにはない高級感もまた魅力のひとつだ。所有欲を満たしてくれることも間違いないだろう。

充実した構成が最大の特徴

G TUNE FG-A7A7Xは構成が突出して優れている。CPUクーラーは大型の360mmラジエーター搭載の水冷式でストレージはSSD 2TB NVMe Gen4搭載だ。360mmラジエーターを搭載できるBTOパソコンは意外と少ない。ケース内のスペースに余裕がなければ搭載できないからだ。ミニタワーはもちろんミドルタワーでも対応できるケースはほとんどない。

ストレージ容量が2TBと大容量なのも頼もしい。複数のゲームをプレイするとなるとすぐに容量を圧迫することになる。シングルストレージでも2TBもあればほとんどのゲーマーは十分に感じるはずだ。メモリは性能を引き出せるDDR5-5600 32GBだ。規格も容量も優れたメモリを採用し、カスタマイズの必要がない完成度の高いモデルに仕上がっている。

さらに、光学ドライブを搭載し、Wi-Fi・Bluetooth(対応マザーボード)に標準で対応している。これだけでも他のモデルと比べて優位性を持っている。特に、光学ドライブは必要性が薄れたことで搭載モデルはほとんどない。あえて搭載することで利便性をアピールしている。

利用機会は少なくても、人によっては必要となるタイミングはある。ないよりはあった方がいい装備だ。カスタマイズでつけるか迷う光学ドライブや無線LANを標準搭載しているため、お金をかけてまで必要と感じない部分が標準なのは嬉しいポイントだ。マザーボードのチップセットは旧世代のB650を搭載している。現行のB850

構成というくくりにどこまで入るかは個人差があるが、G TUNE製品と言えばサポートが充実していることも魅力である。標準で3年間の保証を受けられる。他のメーカーで3年保証を受けるには、製品代金の10%が費用としてかかる。たとえば、G TUNE FG-A7A7Xの場合なら399,900円なので39,900円かかるということだ。この費用がかからないのは大きい。

初心者の方やパソコンにあまり慣れていない方には心強いサポートだ。急なトラブルに24時間365日対応してもらえるので、いざという時の備えは万全だ。ただし、このクラスの製品を初心者や不慣れな方が選択するかはわからない。熟練の方にとってはおまけ程度の扱いになる。それでも費用がかからず保証が3年受けられるのはメリットだ。

万全の装備を搭載していることが価格を高くしている要因だ。しかしながら、価格に見合った装備と特徴を有している。ここまで優れた構成を持つモデルは滅多にない。最近は各メーカーにフルタワーというカテゴリがなくなりつつある。最上位クラスのモデルとして、いつかはフルタワーにという憧れも薄れているかもしれない。G TUNE FG-A7A7Xは、薄まった憧れを色濃くできるモデルである。

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同じマウスコンピューター製品との比較

G TUNE G TUNE
イメージ G TUNE FG-A7A7X G TUNE FZ-I7A7X
製品名 G TUNE FG-A7A7X
(Ryzen 7 9800X3DxRX9070XT)
G TUNE FZ-I7A7X
(Core Ultra 7 265KxRX9070XT)
ケース フルタワー フルタワー
価格 449,900円
399,900円
409,800円
送料 無料 無料
CPU Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
Core Ultra 7 265K
(20コア20スレッド)
CPUクーラー 水冷(360mm) 水冷(360mm)
GPU RX 9070 XT RX 9070 XT
メモリ DDR5-5600 32GB DDR5-5600 32GB
SSD 2TB NVMe Gen4 2TB NVMe Gen4
電源 850W GOLD 850W GOLD
マザーボード B650 Z890
納期 約4営業日 約4営業日
保証
(延長保証)
3年間
(延長なし)
3年間
(延長なし)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

同じマウスコンピューターの同性能帯モデルであるG TUNE FZ-I7A7Xと比較していく。価格差はセール時なら10,000円程度で、G TUNE FG-A7A7Xの方が安い。通常時はG TUNE FZ-I7A7Xの方が40,000円ほど安い。通常の価格差を覆したセール期間はG TUNE FG-A7A7Xがおすすめだ。

基本的な構成はよく似ており、特筆すべき差は生じていない。これら2製品で大きく異なるのはCPUだ。ゲーム性能はRyzen 7 9800X3Dが圧倒しており、ゲームをメインとするゲーミングPCとしてはG TUNE FG-A7A7Xがリードする。一方で、Core Ultra 7 265Kはマルチコア性能に優れ、ゲーム以外の用途への対応力が高い。ゲーム性能も比較的高めであるため、オールラウンドな性能と言える。

チップセットはハイエンドのZ890でオーバークロックにも対応できる。ゲーム以外の用途も視野に入れているなら、G TUNE FZ-I7A7Xがおすすめだ。この価格帯になると10,000円の価格差はあってないようなものだ。用途に合わせて適したモデルを選択することをおすすめしたい。

似ているゲーミングPCとの比較

G TUNE GALLERIA
イメージ G TUNE FG-A7A7X LEVEL-M17M-144F-SLX
製品名 G TUNE FG-A7A7X
(Ryzen 7 9800X3DxRX9070XT)
GALLERIA XA7R-97XT
9800X3D搭載
ケース フルタワー ミドルタワー
価格 449,900円
399,900円
339,980円
送料 無料 3,300円
CPU Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 水冷(360mm) 水冷(240mm)
GPU RX 9070 XT RX 9070 XT
メモリ DDR5-5600 32GB DDR5-4800 32GB
SSD 2TB NVMe Gen4 1TB NVMe Gen4
電源 850W GOLD 1000W GOLD
マザーボード B650 B650
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ 非搭載
Wi-Fi/Bluetooth ×
納期 約4営業日 翌日出荷
保証
(延長保証)
3年間
(延長なし)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

ドスパラで性能帯の近いGALLERIA XA7R-97XTと比較していく。価格差はGALLERIA XA7R-97XTの方が59,920円安い。送料の差を考慮するとその差は56,620円だ。G TUNE FG-A7A7Xのセールが行われていないときはは109,920円(送料込み106,620円)の差がある。

いずれにしても性能と価格を重視するならGALLERIA XA7R-97XTを選ぶ方が無難である。構成はG TUNE FG-A7A7Xが優れている。SSD容量倍増、水冷クーラーのラジエーター360mm搭載だ。さらに、光学ドライブ非搭載でWi-FiやBluetoothもオプションだ。唯一電源容量はGALLERIA XA7R-97XTの方が優れているが、それ以外の構成は基本的に劣っている。

仮にG TUNE FG-A7A7Xに近い構成にすると、送料込みで372,180円になる。さらに、保証まで同等にすれば409,068円と価格差は逆転する。同じ性能帯でも、構成や保証を充実させるならG TUNE FG-A7A7Xの方がよい。充実した構成や保証が不要であるならGALLERIA XA7R-97XTの方が選びやすい。どちらも優れたモデルで、一長一短あるので必要だと思う方を選んでほしい。この性能帯・価格帯になると単純な価格で比べられなくなるので選ぶのがむずかしい。

G TUNEのフルタワーケースレビュー

G TUNEブランドで新しく登場したフルタワーケースの詳細だ。フルタワーは、メーカー最上位のシリーズに採用される極上のPCケースだ。ミニタワーやミドルタワーと異なり機能性やデザイン性に加えて耐久性の高さも魅力のケースだ。フルタワーは、コストはかかるがそれに見合った高級感と別格のデザイン性から一定の層に受ける。

G TUNEのフルタワーが更新されるのは9年ぶりで、以前はフラグシップモデルのMASTERPIECEという名称で展開されていた。重厚さを継承しつつも、スタイリッシュで特徴的なデザインは歴代のNEXTGEARシリーズを彷彿とさせる。これまでのG TUNEを融合させたかのような新鋭のケースは、マウスコンピューターを代表するものになっていくだろう。

正面

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G TUNEのフルタワーは、最近のゲーミングPCには見られないスリットデザインを採用している。平面デザインの多いゲーミングPCでは、これだけでも強い印象を残す。G TUNEのロゴは強く主張しない位置にあるが、電源を入れるとロゴが赤く光り強く主張する。正面デザインに関しては派手ではなくても、デザインを印象付けるインパクトがある。

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フロントの下部にスリム型の光学ドライブを搭載している。これはモデルによっては非搭載となることもあるかもしれないので注意したい。スリットデザインにうまく紛れた光学ドライブは、ケースの使い方がうまいというのが率直な感想だ。見た目と実用性を両立するのは、なかなかにむずかしい。これでこそデザイン性の高さという部分もある。今はあまり使われることのなくなった光学ドライブも、搭載しているといざというとき安心だ。

ひっそりと光学ドライブの下にもG TUNEのロゴがある。この主張しない配置は素晴らしい。というよりも、スリットデザイン故に、配置する場所がなかったというのが正しそうだ。スリットデザインの奥は3連ファンであるため、ロゴをスリットデザイン上に配置するのも問題だったのだろう。

左サイド

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左サイドパネルは全面クリアパネルとなっている。ワンタッチで外せるサイドパネルは、ゲーミングPCすべてに採用してほしいと思うほど便利だ。ストレージの追加やちょっとしたメンテナンスの際に、ネジを外さなくてよいのは素晴らしい。ネジを紛失することもなくなり、気軽に外せるにようになる。

機能面もよいが、やはり一番目を引くのはデザイン性の高さだ。フルタワーはサイズが大きいため、内部のスペースに余裕がある。すっきりとした内部はLEDの光りがなくても洗練された印象を受ける。LEDで派手さを演出しながらも、上品な仕上がりになっているのは流石フルタワーといったところだ。

少し気になるのは、ここぞとばかりにアンダーカバーに大きく刻まれたG TUNEのロゴだ。フロント部分の主張が大人しかったのは、やはり配置する場所がなかったからのようだ。ここに何もなければシンプル過ぎるので、悪いものではないようにも思う。ただ、賛否は分かれそうだ。

ヘッドホンホルダー

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左サイドパネルとフロントの中間上部にヘッドホンホルダーがある。格納できるので使用しないときは邪魔にならないのはポイントが高い。ホルダーが左側にあるところを見ると、パソコンの置き場所が自分の右側に固定されてしまう要素でもある。左サイドパネルがクリアパネルなので、左側を体に向けて設置することを前提としている。便利な反面、設置場所に制約を課すと考えるとメリットとは言いにくい。

本体の幅が24cmでゲーミングチェアを使用すると、机の下のスペースは100cm以上が必要だ。机の外側にパソコンを設置するとモニターとの距離が開き、モニターの設置場所に制約が生まれることにもなる。ヘッドホンホルダーは使用できる環境なら使用するくらいがよく、使い勝手が悪いと感じればクランプ式のヘッドホンホルダーを別途購入した方がいい。あくまでもオマケとして考えたい。

右サイド

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右のサイドパネルには、ゲーミングPCには珍しく大きめのエアインテークがある。このサイドパネルもワンタッチで取り外し可能で、後述するメッシュパネルも設置されている。エアフローの強化とともに、メンテナンス性のよさが特徴だ。ケースファンはなく、壁に密着させても動作に問題はない。できるだけ壁からは離して設置することをおすすめする。

右サイド防塵フィルター

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右サイドパネルのエアインテークには、マグネット式の防塵フィルターが設置されている。背面を除くすべてのエアインテークに防塵フィルターを設置しているところに、メンテナンスの重要性をよく考えられた設計に感じる。それなら少しでもメンテナンスしやすいように、エアインテークを減らせばよいと考えてしまうが、空気の流れであるエアフローを考えてのことだろう。

最近のグラフィックボードの高性能化を考えれば納得できる。フルタワーは比較的高性能なパーツを採用することが多い。当然発熱量も大きくなり、冷却効果の高さが効果を発揮する。少しでも空気を循環させた方が冷却性能を向上できる。ファンのみの力ではなくPCケースから冷却を考えている。

天板

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天板には360mmラジエーターを搭載した水冷CPUクーラーの3連ファンが取り付けられている。ここにもしっかりワンタッチの防塵フィルターがあり、手軽にメンテナンスできるようになっている。最近のゲーミングPCは、水冷CPUファンを搭載することを前提にしたものが多い。天板の防塵フィルターはもはや必須と言える。CPUファンの冷却性能に影響を与えるため、定期的なメンテナンスが必要な箇所だ。視認性もよく、ワンタッチで外せるのは素晴らしい。フィルターのみを外して洗うことができる。

I/Oパネル

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天板のI/Oパネル(コンソールパネル)には、電源スイッチ、LEDスイッチ、USB3.0 Type-Aが2つ、USB Type-Cが1つ、ヘッドホン・ヘッドセットジャック(4極 CTIA準拠)が1つ搭載されている。LEDスイッチも併設されており、このスイッチでLEDの輝度を3段階から調節できる。

I/Oパネルにはシャッターがあり、使用しないときはシャッターを閉じることができる。この機能自体はあってもなくても困らないというのが正直な感想だ。I/Oパネルの評価はあまりよくない。まず、天板にI/Oパネル設置されていると、USBケーブルは垂直に接続しなければならない。PCケースをPCラックなどに入れる場合、ラックの上板との距離が一定以上なければアクセスできない。

また、G TUNEのフルタワーケースは前述のように体の右側に設置することを前提としている。しかし、I/Oパネルは反対側の天板右手前に位置している。接続している機器が足に接触しないようにしているのだろうか。不便というほどではないが、少し不親切に感じる。搭載されている内容も十分とは言いにくく、ミニタワーやミドルタワーの最低限よりはマシという程度のものだ。

USB Type-Cは映像出力がなく、データ転送と給電のみだ。USB3.0が2つでUSB3.1もない。昔のG TUNEは延長ケーブルのようなもので強引にフロントI/Oパネルに設置していた。マウスコンピューターにしかなかったような特徴が鳴りを潜めている。このI/Oパネルからしても、大人になってしまった切なさを感じた。全体的によくできているとは思うが、もう少し昔のワイルドさがあってもよかったと考えるのは懐古主義だろうか。

背面

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背面はデザイン性を感じないかもしれない。しかしながら、背面もしっかり黒くなっているのは素晴らしい。電源やマザーボードはシルバーメッキを採用しているタイプが多く、黒色ケースの品が霞んでしまうものもある。G TUNE製品はフルタワーに限らず、ケース全体のデザインをしっかり考えられている。ケースの爪も黒く、見えないところまでこだわっているのがよくわかる。これはグラフィックボードにも言えることだ。よくまとまった上品なケースだ。

背面I/Oパネル

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背面のI/Oパネルはかなり充実している。映像出力はHDMIとDisplay Portが用意されている。基本的にグラフィックボードからの出力となるので使用することはない。注目すべきは10個のUSBポートだ。USB3.0 Type-A×4・USB3.1 Type-A×3・USB Type-C×1・USB2.0×2の合計10個のポートが搭載されている。ASUSのマザーボードを搭載しているが、市販されているものをベースにしたオリジナルタイプ(ホワイトボックス)だ。

理想を言えば、USB3.1を1つくらい天板のI/Oパネルに持ってきてほしかった。USBフラッシュメモリは付け外し頻度が高く転送速度が重要だ。付け外しの度に背面に接続するのは難儀なものだ。天板のI/OパネルもUSB3.0なので悪くはないため、妥協できるラインかもしれない。理想的な形ではないという意味では少し残念な点だ。

サウンドはマイク入力×1・ラインイン×1・ラインアウト×1・リアスピーカー×1・センターサブウーファー×1・SPDIF/オプティカル/角型×1という内容だ。Micro-ATXではなくATX規格のマザーボードならではの充実度だ。もっとも、これはフルタワーだからこそではなく、ミドルタワー以上のタイプでは一般的なものだ。サウンド周りは標準的という評価である。

底面

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G TUNEのフルタワーで驚いたのは底面だ。全面に防塵フィルターが採用されている。パソコン工房のLEVELシリーズも全面だが、エアインテークのサイズと規模が違う。あちらは全面を覆ってエアインテークをカバーしている形だ。G TUNEのフルタワーは全面を覆わなければすべてのエアインテークをカバーできない設計になっている。

また、いわゆるゴム足が高めに設計されていることから、わざわざ底面が見えるように傾けたり倒したりしなくても取り外せる。これはメンテナンスを行うにあたって非常にありがたい要素だ。少しコツはいるので、パソコンが届いたらまずは見なくても外せるように1~2回練習しておくといい。そうすれば、この先のメンテナンスの効率が大幅に向上するはずだ。

G TUNEのフルタワーはアンダーカバーがあり、電源の吸気は底面から行うようだ。エアフロー的にも底面からは僅かに吸気が行われる。埃がたまりやすい底面からの吸気は、どうしても防塵フィルターに埃がたまりやすい。底面のメンテナンス性が高いことは、長くゲーミングPCを使用する上で重要視してもよいポイントだ。素晴らしい。

内部

gtunefullcase-inside
ここからはケース内部を探っていく。まず注目すべきはLEDだ。何か違和感がないだろうか。実はG TUNEのフルタワーにはLEDファンが採用されていない。間接照明のような形で内部を照らしている。これを天板のI/OパネルにあったLEDスイッチで輝度調整を行うのだ。全く新しいLEDの使い方である。

gtunefullcase-led
LEDファンとは違った優しく、そして力強い光りでライトアップはゲーミングPCに対する印象を変えるほどだ。漏れ出した光やアンダーカバーを照らす光がクリアパネルの存在をかき消すかのようだ。どこか幻想的な彩りは、G TUNEのフルタワー最大の魅力と言える。

内部フロント


ケースのフロント部分には3連の吸気ファンがある。背面と水冷のファンをあわせて7つのファン搭載で圧巻だ。強力なエアフローでハイスペックなモデルにも十分な冷却効果が期待できる。フロント3連ファンの前にはフロントの防塵フィルターがある。奥の右サイドパネルのエアインテークにも防塵フィルターがある。エアフローが強力なモデル対して、しっかり対策を取っているのがわかる。

ただ、ここまで防塵フィルターが多いとメンテナンスが少し大変だ。取り外ししやすいようにワンタッチの工夫がされているものの、その数が多くなれば億劫に感じやすい。さらなるメンテナンス性の向上に期待したいところだ。

フロント防塵フィルター

gtunefullcase-frontfilter
フロント部分の防塵フィルターを外してみた。ここはフロントマスクに設置されているため、フロントマスクを外さなければならない。一応ワンタッチで外れるが、他の箇所よりも固めに取り付けられている。頻繁に外すのは少しためらわれる。

フロントのスリットデザインにより、取り外さなければメンテナンスできない。フロントのファンがメインの吸気であるため、最もメンテナンス頻度の高い箇所だけにもう少しなんとかしてほしかった。見た目の印象はフロントマスクのスリットデザインの恩恵が大きい。デザインと実用性を両立したと考えれば最善なのかもしれない。

内部右サイド

gtunefullcase-rightsideinside
右サイドパネルの中は配線・ストレージ・電源のスペースとなっている。BTOメーカーでいちはやく背面通しで配線を隠す方法を採用していたのはマウスコンピューターだったと思う。長くやっているだけに、とても綺麗にまとまっているのがわかる。

下部のアンダーカバーには電源とストレージベイがある。ストレージベイは3.5インチ・2.5インチ共用となっている。画像では左下のぽっかり空いた空間だ。余ったスペースを有効活用した形で、複数のストレージを搭載するには不向きだ。カスタマイズで3.5インチ・2.5インチのストレージは選択できないので、ここは増設用のスペースと考えていい。M.2スロットが1つ余っている。ストレージは2つまでは問題なく追加できる。

gtunefullcase-cover
アンダーカバーに2.5インチのSSDを置くだけのスペースは存在している。M.2タイプと異なり、SATA接続の2.5インチSSDは熱を発さないため、ここに置くなどすれば対応できないことはない。表からは見えないところに工夫をこらすのもありだ。

ケースまとめ

G TUNEのフルタワーケースは、これまで培ってきたマウスコンピューターの集大成のよう出来栄えだ。賛否分かれる箇所や気になるところはある。それでも、フルタワーとしての使い勝手や機能面のよさは素晴らしい。設置場所が固定されるという点で、人や環境を選んでしまうのはマイナス要素だ。ここでは触れなかったが、重さが15kgと重めであることも設置場所を限定的にしてしまう要因である。デザイン性や機能面がそれらのマイナス要素を覆せるだけ優れている。

シンプルに見えて奥深い設計が随所に散りばめられている。メンテナンス性の高さも長く使う上で見逃せないポイントだ。ハイスペックなモデルに対応できるケースは多くても、ここまで最適化されたケースは少ない。MASTERPIECEの系譜とも呼べる完成度の高さは素晴らしい。総合的に見ておすすめのゲーミングPCケースだ。筆者も買い替えるなら、ぜひG TUNEのフルタワーモデルを選びたいと思う。問題は相応の価格設定くらいのものだ。

管理人による総評

nextgear

Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載のハイエンドモデルだ。セール期間中は50,000円OFFで購入できる。WQHD環境以上にも対応できる高い性能は圧巻だ。AMDが好きな方なら購入して損はない。構成はメモリDDR5-5600 32GB・SSD 2TB Gen4 NVMeと充実している。電源ユニットは850W GOLDだ。チップセットは高コスパなB650が選択されている。拡張性などは次世代のB850と比べて大きく変わるわけではない。

価格 CPU グラボ
399,900円 7 9800X3D RX9070XT
メモリ SSD チップセット
DDR5 32GB 2TB B650