画像引用元:https://www.pc-koubou.jp/
Core Ultra 5 235の性能比較&ベンチマーク検証を行った。Core i5-14500に置き換わるモデルだ。Intel Core Ultraシリーズ2のラインナップの中では目立たない存在だ。それは前世代のCore i5-14500でも同じだったように思う。みんなと違うCPUを探しているならぴったりだ。今世代からハイパースレッディングが廃止されて、14コア20スレッドから14コア14スレッドとスペックダウンとなった。
プロセスの微細化及びアーキテクチャの進化でパフォーマンスは引き上げられている。CPU内蔵グラフィックス非搭載のCore Ultra 5 235Fは販売されていない。各BTOメーカーから「Core Ultra 5 235搭載おすすめゲーミングPC」が販売されている。ツクモ・サイコム・セブンなどこだわりのモデルを販売するメーカーが中心だ。下位モデルであるCore Ultra 5 225F搭載モデルと比べてコストパフォーマンス的には不利だといえる。
Core Ultra 5 235の基本情報
コードネーム | Arrow Lake |
---|---|
プロセス | 3nm |
コア/スレッド数 | 14コア(6P+8E)/ 14スレッド |
定格/最大クロック(P) | 3.4 GHz / 5.0 GHz |
定格/最大クロック(E) | 2.9 GHz / 4.4 GHz |
L2キャッシュ | 26MB |
L3キャッシュ | 24MB |
PBP | 65W |
MTP | 121W |
発売日 | 2025年01月07日 |
MSRP | $257 |
価格 | 41,380円~ *2025/8時点 |
特徴 |
(+)14コア14スレッドと高スペック (+)省電力性に優れている (+)玄人好みのCPU (+)CPUクーラー同梱 (-)Core Ultra 5 245(F)よりも高価 (-)搭載ゲーミングPCのラインナップが少ない |
評価 |
・総合評価 7.5 ・ゲーム評価 7.0 |
Core Ultra 5 255の基本スペック
Core i5-14500と比較
Core Ultra 5 235 | Core Ultra 5 225 | Core i5-14500 | |
---|---|---|---|
メーカー | Intel | Intel | Intel |
コードネーム | Arrow Lake | Arrow Lake | Raptor Lake-R |
プロセス (コンピュートタイル) |
3nm | 3nm | 10nm |
SoCタイル | 6nm | 6nm | – |
グラフィックスタイル | 5nm | 5nm | – |
I/Oタイル | 6nm | 6nm | – |
トランジスタ数 | 178億 | 178億 | – |
ダイサイズ | 243 m㎡ | 243 m㎡ | 215m㎡ |
コア/スレッド数 | 14(6P+8E)/ 14 | 10(6P+4E)/ 10 | 14(6P+8E)/ 20 |
定格クロック(P) | 3.4GHz | 3.3GHz | 2.6GHz |
最大クロック(P) | 4.8GHz | 4.7GHz | 5.0GHz |
定格クロック(E) | 2.9GHz | 2.7GHz | 2.0GHz |
最大クロック(E) | 4.4GHz | 4.4GHz | 3.7GHz |
オーバークロック | × | × | × |
L2キャッシュ | 26MB | 22MB | 11.5MB |
L3キャッシュ | 24MB | 20MB | 24MB |
対応メモリ | DDR5-6400 | DDR5-6400 | DDR5-5600 DDR4-3200 |
内蔵GPU | Intel Graphics | Intel Graphics | Intel UHD 770 |
グラフィックスコア | 3(X-Cores) | 2(X-Cores) | – |
グラフィックス周波数 | 2.00GHz | 1.80GHz | 1.55GHz |
内蔵NPU | Intel AI Boost | Intel AI Boost | – |
TOPS | 13 | 13 | – |
CPUクーラー | 同梱 | 同梱 | 同梱 |
PCI-Express | Gen 5, 20 Lanes | Gen 5, 20 Lanes | Gen 5, 16 Lanes |
PBP | 65W | 65W | 65W |
MTP(PL2) | 121W | 121W | 154W |
MSRP | $257 | $246 | $232 |
国内価格 | 41,380円~ | 29,800円~ 28,480円~/Fモデル |
37,480円~ |
発売日 | 2025/01/07 | 2025/01/07 | 2024/01/08 |
Core Ultra 5 235はArrow Lake世代のモデルだ。Raptor Lake-R世代のCore i5-14500の後継モデルとなっている。Arrow Lake世代になってアーキテクチャが大きく進化している。これまでのモノリシックから複数のダイを組み合わせたチップレット構造が採用されている。CPUコアを含む根幹部分であるコンピュートタイル、メモリーコントローラーを擁するSoCタイル、GPUを含有するグラフィックスタイル、PCI Express/Thunderboltコントローラーの配置されたI/Oタイルに分かれている。プロセス(コンピュートタイル)は10nmから3nmへと大幅に微細化が進んだ。ダイサイズは9%弱大きくなり243m㎡となる。
コア・スレッドは14コア20スレッドから14コア14スレッドとスペックダウンが図られた。今世代からハイパースレッディングが廃止されたためだ。Pコア・EコアもそれぞれGolden Cove+GracemontからLion Cove+Skymontへと変更されている。Pコアの定格クロックは0.8GHz高く、最大クロックは0.2GHz低い。Eコアの定格クロックは0.9GHz高く、最大クロックも0.7GHz高い。オーバークロックは非対応だ。キャッシュ回りも大幅に強化されL2キャッシュ容量は2.2倍の26MBとなる。L3キャッシュは24MBと共通だ。メモリはDDR4のサポートをやめてDDR5のみとなった。より高クロックなDDR5-6400に対応している。
内蔵GPUはIntel UHD 770からIntel Graphicsへと変更されている。また、内蔵NPUを搭載しているのもポイントだ。TOPSは13とそこまで高いわけではない。Copilot+の要件は満たせていない。PCI-Expressは、Gen 5, 16 LanesからGen 5, 20 Lanesとなった。PBPは65Wと共通だ。MTPは154Wから121Wへと20%以上低くなっている。MSRPは$25アップだ。国内販売価格では3,900円の差がある。今の価格差なら最新モデルであるCore Ultra 5 235の方がよさそうだ。
下位モデルであるCore Ultra 5 225のスペックも見ておこう。同じArrow Lake世代のモデルで各アーキテクチャー及びプロセスは共通だ。Core Ultra 5 235よりもEコアが4基少なくスペックは10コア10スレッドとなる。Pコアは定格・最大クロックともにCore Ultra 5 235の方がそれぞれ0.1GHz高い。Eコアは定格はCore Ultra 5 235の方が0.2GHz高いが、最大クロックはどちらも4.4GHzと同じだ。
Core Ultra 5 225のL2キャッシュは22MBで、L3キャッシュは20MBとなる。#コアが少ない分それぞれ4MB少ない。対応メモリはDDR5-6400と共通だ。内蔵GPUはIntel Graphicsを搭載している。Core Ultra 5 225はグラフィックスコアが2基とCore Ultra 5 235よりも1基少ない。グラフィック周波数も抑えられている。NPUのAI性能指標であるTOPSは13と共通だ。もっともいずれももAI性能が高いわけではない。dGPU搭載が前提だ。
Core Ultra 5 225もCPUクーラーは同梱となる。PCI-ExpressもGen 5, 20 Lanesと共通だ。PBP・MTPにも違いはない。MSRPではわずか$11しか変わらないが、国内販売価格を見ると11,580円~12,900円の差がある。参考までにAmazon.com(海外)を見るとCore Ultra 5 235は在庫切れとなっていた。海外では人気が高いのかもしれない。
Ryzen 5 9600Xと比較
Core Ultra 5 235 | Ryzen 5 9600X | |
---|---|---|
メーカー | Intel | AMD |
コードネーム | Arrow Lake | Zen 5 (Granite Ridge) |
プロセス (コンピュートタイル) |
3nm | 4nm |
ダイサイズ | 243 m㎡ | 70.6m㎡ |
トランジスタ数 | 178億 | 83.15億 |
I/Oタイル | 6nm | 6nm |
I/Oトランジスタ数 | – | 34億 |
I/Oダイサイズ | – | 122m㎡ |
SoCタイル | 6nm | – |
グラフィックスタイル | 5nm | – |
コア/スレッド数 | 14(6P+8E)/ 14 | 6/12 |
定格クロック(P) | 3.4GHz | 3.9GHz |
最大クロック(P) | 4.8GHz | 5.4GHz |
定格クロック(E) | 2.9GHz | – |
最大クロック(E) | 4.4GHz | – |
オーバークロック | × | ◯ |
L2キャッシュ | 26MB | 6MB |
L3キャッシュ | 24MB | 32MB |
対応メモリ | DDR5-6400 | DDR5-5600 |
内蔵GPU | Intel Graphics | Radeon Graphics |
グラフィックス周波数 | 2.00GHz | 2.20GHz |
内蔵NPU | Intel AI Boost | – |
CPUクーラー | 同梱 | 非同梱 |
PCI-Express | Gen 5, 20 Lanes | Gen 5, 24 Lanes |
PBP | 65W | 105W |
MTP(PL2) | 121W | 142W |
MSRP | $257 | $279 |
国内価格 | 41,380円~ | 41,980円~ |
発売日 | 2025/01/07 | 2024/08/08 |
MSRPの近いRyzen 5 9600Xと比較していく。Ryzen 5 9600XはZen 5アーキテクチャのCPUだ。Core Ultra 5 235と同様にチップレット構造を採用している。メインコアを含むCPUコアダイとメモリコントローラーを含むI/Oダイだ。プロセスは4nmとIntel Arrow Lakeよりも少し大きい。I/Oタイルは6nmプロセスとサイズは同じだ。ダイサイズは192.6m㎡でCore Ultra 5 235よりも20%程度小さい。トランジスタ数も117.15億と35%程度少なくなっている。
Ryzen 5 9600Xはハイブリッドコアアーキテクチャは採用しておらず1つのコアのみで6コア12スレッドというスペックを実現している。定格クロックはRyzen 5 9600Xの方が0.5GHz高く、最大クロックも0.6GHz高い。最大クロック周波数は5.4GHzと高い水準にある。Core Ultra 5 235とは違ってオーバークロックをサポートしている。Ryzen 5 9600XのL2キャッシュは6MBとCore Ultra 5 235よりも20MB少ないが、L3キャッシュ容量は32MBと8MB多い。
対応メモリはDDR5-5600となる。内蔵GPUはRadeon Graphicsだ。NPUは非搭載でAI用途は想定されていない。CPUクーラーは非同梱だ。PCI-ExpressはGen 5, 24 Lanesとなっている。PBPは105Wと高めで、PL2も17%程度高くなっている。MSRPは$279と$22高い。国内販売価格は同等だ。発売から少し時間が経過していることもありRyzen 5 9600Xは価格が落ち着いてきているように思う。
Core Ultra 5 235の特徴と注意点【2025年】
ゲーム性能・マルチコア性能ともに5 225を上回る
Core Ultra 5 235は、Intel Core Ultraシリーズ2の序列的にCore Ultra 5 245KとCore Ultra 5 225の間に収まる。性能的には同じ無印モデルであるCore Ultra 5 225寄りだ。Core Ultra 7を購入する予算はないけど、できる限り高い性能を得たいと考えているユーザー向けだ。TDPが65Wに収まっているのも特徴となる。CPUクーラーや電源ユニットも高価なモデルを選択しなくても対応しやすい。トータルで見ればコストを抑えられる。
ゲーム性能スコアは32,017でミドルクラスとしては十分な数値だ。従来モデルのCore i5-14500と比べると4%程度高いスコアとなっている。下位モデルであるCore Ultra 5 225と比べると5%高い。上位のCore Ultra 5 245Kと比べると5%弱低くなっている。競合のRyzen 5 9600Xと比べると8%ほどスコアが低い。上限は70番台のグラフィックボードだろうか。
ベストな組み合わせはGeForce RTX 5060 Ti 16GB/8GB辺りではないかと思う。60番台であればCPUボトルネックの心配はいらない。現時点でIntel第14世代Core i5シリーズを使っている方だと買い替え対象にはならない。13世代より前のCore i5シリーズ以下のモデルからの買い替えがおすすめだ。
マルチコア性能スコアは28,905だ。Core i5-14500よりも3%-4%スコアが高い。ハイパースレッディングの廃止でもしっかりとパフォーマンスを引き上げている。Core Ultra 5 225よりも8%程度上回っている。Core Ultra 5 245Kと比べると17%程度低くなっている。マルチコア性能では上位モデルとの差が広がる。競合のRyzen 5 9600Xと比べても11%程度上回っている。クリエイティブ作業への適性もまずまず高いといえるだろう。ミドルクラスながら14コアというスペックは頼もしい。
上位モデルよりも高く選びづらい
製品名 | 価格 | コスパ(ゲーム) | ゲーム性能 | コスパ(マルチ) | マルチコア | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|---|
Core i5-14600K(14/20) | 32,980 | 1.079 | 35,582 | 0.948 | 31,263 | 2023/10/17 |
Core i5-14600KF(14/20) | 30,980 | 1.149 | 35,582 | 1.009 | 31,263 | 2023/10/17 |
Ryzen 5 9600X(6/12) | 41,980 | 0.831 | 34,904 | 0.619 | 26,002 | 2024/08/08 |
Core Ultra 5 245K(14/14) | 39,800 | 0.844 | 33,580 | 0.870 | 34,623 | 2024/10/24 |
Core Ultra 5 245KF(14/14) | 38,800 | 0.865 | 33,580 | 0.892 | 34,623 | 2024/10/24 |
Ryzen 7 7700(8/16) | 40,980 | 0.813 | 33,317 | 0.726 | 29,754 | 2023/01/14 |
Core Ultra 5 235(14/14) | 41,380 | 0.774 | 32,017 | 0.699 | 28,905 | 2025/01/24 |
Core Ultra 5 225(10/10) | 32,190 | 0.947 | 30,496 | 0.834 | 26,847 | 2025/01/07 |
Core Ultra 5 225F(10/10) | 28,480 | 1.071 | 30,496 | 0.943 | 26,847 | 2025/01/07 |
Core i5-14500(14/20) | 37,480 | 0.820 | 30,720 | 0.738 | 27,656 | 2024/01/08 |
Core i5-14400F(10/16) | 19,980 | 1.454 | 29,045 | 1.208 | 24,129 | 2024/01/08 |
Ryzen 7 5700X(8/16) | 24,800 | 1.090 | 27,036 | 0.919 | 22,789 | 2022/04/04 |
Core i5-12400F(6/12) | 17,380 | 1.522 | 26,448 | 1.159 | 20,146 | 2022/01/05 |
Core Ultra 5 235の国内販売価格は41,380円と価格が高めでコストパフォーマンスはイマイチだ。上位モデルよりも価格が高く選びづらい。上位モデルであるCore Ultra 5 245Kが39,800円で、Fモデルが38,800円だ。下位モデルであるCore Ultra 5 235の方が5%程度高い計算となる。確かに消費電力が抑えられていたり、リテールクーラーが付属となっていたりというメリットはあるが、性能面で大きく上回るモデルが安く購入できるなら選ばない手はないだろう。
なお、この関係は旧世代のCore i5-14600K(F)とCore i5-14500でも見られる。Core Ultra 5 235はTDPが低く運用がしやすいところに魅力を感じるユーザーが多いのかもしれない。必ずしも性能が低い=価格が安いには繋がるわけではないのだ。倍率ロックフリーモデルでそれなりの性能を追求したいユーザーにとっては魅力的に映るのだと思う。
搭載ゲーミングPCも特筆すべき何かがあるわけではない
出典:https://www.tsukumo.co.jp/bto/pc/game/
BTOパソコンでCore Ultra 5 235を選ぶ理由を探すのは難しい。上記画像はTSUKUMOのゲーミングPCのラインナップだ。基本ラインナップではCore Ultra 5 225F搭載モデルだが、追加費用(+16,500円)を支払うことでCore Ultra 5 235へアップグレードできる。単体CPUの価格差を見れば妥当な範囲だが、価格が上がりミドルクラスのよさが失われてしまう。予算に余裕がある方向けだといえる。どちらかといえば玄人向けだ。
TSUKUMO以外だとセブンやサイコムで搭載モデルが販売されている。どちらもコストパフォーマンスを武器にしたショップではないので、こだわりがある方でないと満足できないだろう。セブンは唯一初期構成でCore Ultra 5 235を搭載したモデルが販売されている。静音ケースやフルタワーなど大手BTOメーカーでは珍しいモデルを購入できるのは強みだ。
Core Ultra 5 235のベンチマーク【RTX 5070編】
今回はGeForce RTX 5070との組み合わせにおける各CPUのパフォーマンスを計測した。これより性能の高いモデルの場合はCPUごとの性能差が広がる可能性がある。反対に下位のグラフィックボードを選択するとその差が縮まる可能性が高い。
モンハンワイルズ(高設定)
モンハンワイルズはGPU負荷の高いタイトルということもあってRyzen 7 570XとRyzen 5 4500を除けばほとんどCPUによる差が出ていない。下位モデルのCore Ultra 5 225でも大きくフレームレートが変わらない。モンハンワイルズがメインなら下位モデルでも問題ないだろう。
FF14
FF14はAMD製CPUが得意としているタイトルだ。トップはRyzen 5 9600XでフルHD環境では187.2fpsが出ている。Core Ultra 5 235はフルHDで160.3fpsと14%程度低い。WQHD環境では2%弱高くなっている。Core Ultra 5 225よりも6%弱フレームレートが高い。従来モデルのCore i5-14500との性能差はほとんどなく同等といえるだろう。
フォートナイト
フォートナイトは負荷が軽くCPU性能の差が顕著に現れるタイトルだ。Core Ultra 5 235はミドルクラスとして十分な性能を持っていると判断できる。従来モデルのCore i5-14500と比べて3%-4%程度フレームレートが向上している。下位モデルであるCore Ultra 5 225よりも最大で6%高い。上位のCore Ultra 5 245Kと比べると低設定で14%弱、中設定で21%弱フレームレートが低い。最高設定になると負荷が上がり上位モデルではほとんど差が見られない。もっともゲームの特性的に設定をあげるユーザーは少ないのではないかと思う。
Cyberpunk 2077
Cyberpunk 2077でもCPUによる性能差はそれほど大きくない。従来モデルのCore i5-14500と比べるとフルHDで3%、WQHDで2%弱上回っている。4K環境ではわずかに下回っているが気にするほどの数値でもない。下位モデルであるCore Ultra 5 225と比べてもフレームレートの差は誤差といえるかもしれない。WQHD環境ではCore Ultra 5 235が4%弱高くなっている。Ryzen 5 9600Xになると最大で3%高い。
Cyberpunk 2077 DLSS 4.0
レイトレーシングウルトラ及びDLSS 4.0有効化時のパフォーマンスをまとめている。Core Ultra 5 225Fとの性能差は1%未満だ。従来モデルCore i5-14500よりもフレームレートが低くなっている。Ryzen 5 9600Xと比べると3%弱フレームレートが低い。WQHD環境以上ではその差が縮まる形だ。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5もGPU負荷の高いタイトルだ。Core Ultraシリーズ2はどのモデルでもフレームレートは変わらない。AMD製CPUがやや伸び悩んでいてRyzen 5 9600XよりもフルHDで8%、QHDで9%、4Kで8%フレームレートが高くなっている。Forza Horizon 5をメインタイトルにするならIntel製CPUを第一候補にいれるべきだろう。
Ryzen 5 4500のクリエイティブ性能ベンチマーク
Cinebench R23
Core Ultra 5 235のマルチコアスコアは22,675、シングルコアスコアは1,902となる。従来モデルのCore i5-14500よりもマルチコアが12%高く、シングルコアも3%弱高い。下位モデルのCore Ultra 5 225と比べるとマルチコアが48%高く、シングルコアも1%弱高くなっている。競合のRyzen 5 9600Xと比べると
Cinebench 2024
Cinebench 2024でもCore Ultra 5 235の性能の高さが際立つ。下位モデルであるCore Ultra 5 225よりもマルチコアが28%高く、シングルコアも5%高い。従来モデルであるCore i5-14500よりもマルチコアが13%高く、シングルコアも7%弱高くなっている。意外とCore Ultra 5 245Kとの性能差は大きくなくマルチコアが20%弱低く、シングルコアが12%低くなっている。
Blender
Blenderのスコアは285.39となる。従来モデルのCore i5-14500よりも6%程度高くなっている。下位モデルのCore Ultra 5 225よりも37%も高い。競合のRyzen 5 9600Xと比べても28%上回っている。Core Ultra 5 245Kとのスコア差は15%だ。
Handbrake
HandbrakeはCore Ultraシリーズ2が得意としている分野だ。Core Ultra 5 235は、従来モデルのCore i5-14500よりもH.264で76秒も速く、H.265でも78秒速くなっている。Core i5-14600Kよりも高速で処理が行えるのは圧巻だ。Ryzen 5 9600Xと比べても処理速度は速い。
7-Zip
Zipファイルの解凍及び圧縮速度は従来モデルのCore i5-14500と同程度に留まる。それでも下位モデルのCore Ultra 5 225よりも解凍速度が45%速く、圧縮速度も12%速い。Ryzen 5 9600Xと比べると解凍速度が8%速く、圧縮速度も8%速い。単純にコアが多いほうがパフォーマンスが伸びやすいことがわかる。
Photoshop(PugetBench)
Photoshopのパフォーマンスを見ていく。Core Ultra 5 235のスコアは9,597で従来モデルのCore i5-14600Kが近い。Core Ultra 5 225よりも20%弱もスコアが高い。Ryzen 5 9600Xと比べると15%劣る結果だ。
Core Ultra 5 235搭載おすすめゲーミングPC
G-GEAR GE5J-B253/B(ツクモ)
価格:211,300円+送料2,200円
CPU:Core Ultra 5 235 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 5060
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:600W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB860
コスパ:調査中
初期構成ではCPUにCore Ultra 5 225Fを搭載している。+16,500円でCore Ultra 5 235へアップグレード可能だ。単体CPU価格を考慮すればやや高めだ。GPUにはミドルクラスのGeForce RTX 5060を搭載している。フルHD環境でのゲームプレイに最適だ。DLSS 4.0の有効化で高リフレッシュレートも目指しやすい。構成はメモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと充実している。性能帯からすれば平均以上だ。電源ユニットは600W BRONZEを搭載している。マザーボードのチップセットは高コスパなB860だ。
ZEFT Z56M(セブン)
価格:249,480円(送料無料)
CPU:Core Ultra 5 235(水冷)
GPU:GeForce RTX 5060
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB860
コスパ:調査中
PCケースに静音性の高いCooler Master製「SILENCIO S600」を採用したモデルだ。外装の内側に防音材が貼られているなど徹底的に音を抑えることに注力している。ミドルタワーケースとなっている。GPUにはミドルクラスのGeForce RTX 5060を搭載していてフルHD環境でのゲームプレイに最適だ。メモリDDR5-5600 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成は平均以上だ。電源うニットは650W BRONZEを搭載している。マザーボードのチップセットは高コスパなASRock製B860だ。無線及び光学ドライブ搭載は強みといえる。BTOパソコンではカットされる傾向にある箇所だ。
G-GEAR GE5J-H253/BH(ツクモ)
価格:256,300円+送料2,200円
CPU:Core Ultra 5 235 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットB860
コスパ:調査中
初期構成ではCPUにCore Ultra 5 225Fを搭載している。+16,500円でCore Ultra 5 235へアップグレードできる。GPUにはハイクラスのGeForce RTX 5070を搭載している。Core Ultra 5 235の性能を考慮するとここが上限ではないかと思う。構成はメモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと充実している。電源ユニットは850W GOLDだ。マザーボードのチップセットはB860となる。高水準でまとまっていてカスタマイズをしなくてもよいだろう。
G-Master Spear Z890(サイコム)
価格:301,650円+送料2,920円
CPU:Core Ultra 5 235 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 5060 Ti 16GB
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットZ890
コスパ:4.6
Core Ultra 7 265KからCore Ultra 5 235へのダウングレードで23,230円安くなる。ただし、現在Core Ultra 5 235が受注停止となっているため選択できない。GPUにはBlackwell世代のミドルハイクラスであるGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載している。大容量VRAMのおかげで安定したゲームプレイが可能となる。特に高設定における適性が高い。メモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと充実の構成を持つ。電源ユニットは750W GOLDだ。チップセットはハイグレードのZ890だ。B860へ変更すれば10,000円前後の割引を受けられる。コスパを考えると悪くない。
ZEFT Z55IY(セブン)
価格:395,780円(送料無料)
CPU:Core Ultra 5 235
GPU:GeForce RTX 5080
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットB860
コスパ:調査中
GPUにGeForce RTX 5080を搭載したハイエンドモデルだ。Core Ultra 5 235とのバランスはよいとはいえないが、GPU性能を重視するならおもしろい選択肢になりそうだ。4K環境がメインだとCPUによる差が小さくなる。つまり、上位のCore Ultra 7シリーズなどとほとんど変わらないフレームレートが出る傾向にある。構成はメモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB gen4 NVMeと充実している。電源ユニットは850W GOLDで余裕がある。マザーボードのチップセットは高コスパなB860だ。PCケースはANTEC P20Cだ。E-ATX対応の大型ミドルタワーケースだ。最大9基のケースファンを搭載できる。脱着式のダストフィルター搭載でメンテナンス性も高い。デザイン性とメンテナンス性を兼ね備えたこだわりのケースだ。
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