
Lenovoが販売する「Legion Tower 7 34IAS10 (Intel)」のレビューをまとめた。製品番号は「90Y6CTO1WWJP4」だ。Core Ultra 9 285K×GeForce RTX 5080搭載のハイエンドモデルだ。コストパフォーマンス指標は5.0とそれほど高くない。確かにハイエンドモデルは価格よりも性能や構成を重視して選ぶ傾向にあるのは事実だ。それを考慮しても622,820円は高いと言わざるを得ない。セール時は544,775円で販売されていたが、定価になり価格が跳ね上がってしまった。
- 長所
-
- どんなゲームも快適にプレイできる高いゲーム性能
- CPU性能が高くゲーム以外にも対応しやすい
- 優れたライティングでケースのデザイン性が高い
- 短所
-
- CPUのゲーム性能が低い
- 価格が高い
- コストパフォーマンスが低い
- こんな方におすすめ
-
- 高解像度でのゲームプレイにこだわりたい方
- 高性能なゲーミングPCを探している方
- 見た目も重視したい方
Legion Tower 7 34IAS10 (Intel)のスペック

| メーカー | Lenovo |
|---|---|
| ブランド名 | Legion |
| 製品名 | Legion Tower 7 34IAS10 (Intel) 製品番号:90Y6CTO1WWJP4 |
| 価格 | 622,820円 |
| CPU | Core Ultra 9 285K(レビュー) |
| CPUクーラー | 水冷(360mm) |
| GPU | GeForce RTX 5080(レビュー) |
| メモリ | DDR5-5600 64GB |
| SSD | 512GB NVMe Gen4 |
| 電源 | 850W |
| マザーボード | チップセットZ890 |
| 納期 | 最短2-3週間程度(ご決済日起算)で出荷予定 |
| おすすめ度 | Cランク | 評価 | ・コスパ 6.2 ・ショップ評価 9.3 |
>>Legion Tower 7 34IAS10 (Intel)を購入<<
Legion Tower 7 34IAS10 (Intel)のカスタマイズを評価
| パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
|---|---|---|
| プロセッサ | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265KF -66,000円 | |
| 初期導入OS | Windows 11 Home 64bit -11,000円 | |
| Microsoftソフトウェア | 変更なし | |
| DIMMメモリ | 変更なし | |
| グラフィックカード | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GB GDDR7 -91,300円 | |
| 無線LANアダプター | 変更なし | |
| 延長保証の選択 | 3年間 |
|
| ソフトウェアサービスの追加 | 変更なし | |
| 追加: ソフトウェア | 変更なし | |
| セキュリティ | 変更なし | |
| 動画編集・静止画編集 | 変更なし |
一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目についてイエローのマーカーで示している。Legion Tower 7 34IAS10はシリーズ展開が行われていくつかのモデルが選択できる。実はそのすべてがベースモデルをカスタマイズしただけのモデルだ。しっかり、ダウングレードを行うことでコストパフォーマンスを高められる。
ベースモデルのOSはWindows 11 Home 64bitだが、GeForce RTX 5080搭載モデルはWindows 11 Pro 64bitが選択されている。ゲームをプレイするためにゲーミングPCを選択するなら、Windows 11 Pro 64bitは恩恵が少ない。11,000円安くなるのでWindows 11 Home 64bitへのダウングレードを推奨する。
CPUも一考の価値がある。Core Ultra 9 285KからCore Ultra 7 265Kへダウングレードすれば66,000円安くなる。マルチコア性能は大きく下がるものの、ゲーム性能はそれほど下がらない。ゲーム以外の用途をそれほど重視していないのであれば、ダウングレードするメリットはある。このOSとCPUの2つで77,000円も下がる。ダウングレードができるカスタマイズは素晴らしい。
グラフィックボードのダウングレードも検討してもよさそうだ。GeForce RTX 5080からGeForce RTX 5070 Tiに下げれば91,300円も安くなる。性能は10%以上下がるが、91,300円も安くなるならダウングレードする価値はある。Core Ultra 7 265KとGeForce RTX 5070 Tiの組み合わせにすれば168,300円も価格を抑えられる。この通りにしなくても、ダウングレードである程度価格を調整できるのは強みになるだろう。
純粋に強化したいのはSSDだ。ベースモデルから一貫してすべてのモデルが512GBの容量で統一されている。カスタマイズモデルであるなら、SSDの容量を1TBにアップグレードしてほしいものだ。性能を活かすなら2TBに容量アップしてもよさそうだ。最近のゲームは必要なストレージ容量が大きい。512GBでは確実に不足する。1TBを最低限と考え、必要な容量を決めたい。
メモリは標準で64GBだが、コストカットを目指すなら32GBに変更(-49,500円)してもよい。もっともメモリ容量は64GBまでならオーバースペックとは言えない。推奨環境にメモリ容量32GBとなるゲームもあり、複数のアプリケーションやゲームを起動するなら64GBはあっても困らない。コストカットのためだけにダウングレードするのは少し惜しい。ただし、メモリ32GBをAmazonなどで購入すると49,500円もかからない。増設を行うならダウングレードしてもよいが、保証対象外になってしまうので悩ましいところだ。
>>Legion Tower 7 34IAS10 (Intel)を購入<<
Legion Tower 7 34IAS10 (Intel)の特徴
Core Ultra 9 285Kのゲーム適性が低い
Legion Tower 7 34IAS10はグラフィックボードにハイエンドのGeForce RTX 5080を搭載していてゲーム全般において高いパフォーマンスを発揮する。最新のゲームから古いゲームまで、プレイできないゲームを探しても見つからない。高解像度で美麗なグラフィックを楽しむことも、高いフレームレートで対人要素の強いゲームをフルHDでプレイすることもできる。プレイするゲームだけではなく、環境さえも選ばないモデルだ。
問題はCore Ultra 9 285Kのゲーム適性の低さだ。上記グラフは各CPUのゲーム性能を表している。Core Ultra 9 285Kのゲーム性能スコアは36,785と前世代のCore i9-14900Kよりも性能が低くなっている。Apex Legendsやフォートナイトなど負荷の軽いタイトルの場合CPUの性能差が顕著に現れる。もちろんLegion Tower 7 34IAS10も高リフレッシュレートでのゲームプレイが可能だが、上位のCPUと比べるとフレームレートは落ち込む。
2025年2月に登場したモンハンワイルズなどGPU負荷の高いタイトルであればそこまで性能差は出てこず高フレームレートを実現できる。グラフィック品質を向上させるDLC「高解像度テクスチャパック」はGeForce RTX 5070クラスの性能が最低ラインになる。Legion Tower 7 34IAS10の性能がオーバースペックにならない環境はある。4K環境にも余裕で対応可能だ。
一方で、クリエイティブ性能はトップクラスだ。スコアは48,282と従来モデルのCore i9-14900Kよりも10%以上向上している。動画の編集やイラスト製作なども軽々操作できる。パソコンでできるほとんどのことを高い水準でクリアできる。オールラウンドな性能こそLegion Tower 7 34IAS10の魅力と言える。
一長一短がはっきりしているモデル
Legion Tower 7 34IAS10は、SSD容量を除く標準構成に優れたモデルだ。水冷式CPUクーラー・大容量メモリ・ハイエンドのマザーボードと至れり尽くせりだ。ケースファンも多く標準構成に優れている。水冷式CPUファンは360mmのラジエーター搭載で冷却性能が高い。Core Ultra 9 285KとチップセットZ890の組み合わせはオーバークロックに対応している。
オーバークロックは発熱量が大きくなるため、搭載しているCPUの特性を考慮しされている。電力制限解除も発熱量が大きくなり、CPUファンの冷却性能が低いとパフォーマンスを底上げしにくい。搭載しているパーツを考慮せずにパーツを選択するメーカーも存在している。Legion Tower 7 34IAS10は、採用しているパーツの特性を引き出すための構成となっている。
メモリが標準で64GBと大容量なのもその一つだ。GeForce RTX 5080は32GBでも不満を感じる場面があるほど性能が高い。標準で64GBあればLegion Tower 7 34IAS10の性能を余すことなく引き出せる。ゲームの推奨環境やプレイ環境を気にしなくてもよくなる。ハイエンドクラスらしい特性を持つモデルである。
残念ながら、コストパフォーマンスはよいと言えない。SSD容量が512GBと控えめなのもマイナスだ。SSDを除いていかに優れた構成を持っていたとしても、Core Ultra 9 285KとGeForce RTX 5080の組み合わせで通常時60万円を超える価格は異常だ。最上位のGeForce RTX 5090搭載モデルと同等の価格帯である。ケースデザイン、ケースファンの数などを考慮しても、納得しにくい価格設定だ。
ハイエンドクラスは性能と構成を重視し、価格は多少高くても問題ないことが多い。しかしながら、最上位クラス(90番台)のモデルにのみ許される価格に踏み込むのは、さすがに抵抗が生まれるはずだ。優秀なモデルであるが、価格に見合っているとは言えない。60万円台のモデルを購入できる予算があるなら、より性能の高いモデルを選べる。
LenovoやLegionのファンでもない限りは微妙だと感じるはずだ。構成的に見れば480,000円前後なら選択してもよいと言えるくらいだ。他メーカーの同等モデルを見ても、相場から大きく外れている。セールなどで大きく値下げしていない限りはおすすめしにくいモデルだ。
同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較
| Legion | GALLERIA | |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() |
![]() |
| 製品名 | Legion Tower 7 34IAS10 | FRMFGB650/WS1010 |
| ケース | ミドル | ミドル |
| 価格 | 622,820円 | 374,800円 |
| 送料 | 無料 | 3,300円 |
| CPU | Core Ultra 9 285K (24コア24スレッド) |
Ryzen 7 9800X3D (8コア16スレッド) |
| CPUクーラー | 水冷(360mm) | 水冷(240mm) |
| GPU | RTX 5080 | RTX 5080 |
| メモリ | DDR5-5600 64GB | DDR5-5600 32GB |
| SSD | 512GB NVMe Gen4 | 2TB NVMe Gen4 |
| 電源 | 850W | 1000W PLATINUM |
| マザーボード | Z890 | Z890 |
| 納期 | 最短2-3週間程度 | 1週間 |
| 基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長4年間) |
1年間 (最長3年間) |
| 電話サポート | 09:00-18:00 | 10:00-19:00 |
| 公式 | 公式 | 公式 |
GeForce RTX 5080搭載モデルの購入を考えている方はフロンティアのFRMFGB650/WS1010をチェックしてほしい。価格差は248,020円も安い。送料の差を考慮しても244,720円も安い計算だ。CPUには現行最強のゲーミングCPUであるRyzen 7 9800X3Dを搭載している。
マルチコア性能こそCore Ultra 9 285Kに劣るものの、3D V-Cacheの配置変更などで弱点は克服されている。メモリは半減の32GBだ。64GBへのアップグレードに掛かる費用は+27,500円となる。SSD容量は4倍の2TBとなる。Legion Tower 7 34IAS10のSSDを512GB→2TBにするには33,000円掛かる。FRMFGB650/WS1010は電源ユニットも1000W PLATINUMと余裕がある。かなり厳しい戦いとなることが一目瞭然だ。
Legion Tower 7 34IAS10のベンチマーク計測
フォートナイト


最高設定を除けばGeForce RTX 5070 Ti搭載モデルよりもフレームレートが低い。高リフレッシュレートでのゲームプレイを想定しているなら期待外れとなってしまう可能性がある。CPUへの投資は重要だ。
モンスターハンターワイルズ


モンスターハンターワイルズはやや特殊でCPUはCore Ultraシリーズ2と相性がよく、GPUはRadeonシリーズと相性がよい。Core Ultra 9 285K×GeForce RTX 5080の組み合わせで相殺されまずまずの結果が出ている。4K環境でも123.9fpsを高いフレームレートが実現する。
Forza Horizon 5


Forza Horizon 5でもRyzen 7 9800X3D搭載モデルと同等のフレームレートが出ている。GPU負荷の高いタイトルであればCore Ultra 9 285K搭載がネックとはならない。
フライトシミュレーター


マイクロソフトフライトシミュレーターは3D V-Cache搭載モデルが強い。4K環境ではLegion Tower 7 34IAS10がトップとなっている。フルHD環境では143.9fpsとかなり低くなってしまっているのが気になるところだ。
Cyberpunk 2077


フルHD環境ではRyzen 7 9800X3D搭載モデルよりも15%程度フレームレートが低い。WQHD環境と4K環境では上回っている。高解像度でのゲームプレイを前提とすればそこまで気にしなくてもよさそうだ。
Cyberpunk 2077 レイトレ+アップスケーリング


レイトレーシング(ウルトラ)とアップスケーリングを有効化した状態でのパフォーマンスをまとめている。Ryzen 7 9800X3D×GeForce RTX 5080搭載モデルとほとんど変わらない。GeForce RTX 5070 Ti搭載モデルと比べてもしっかり上回っていることがわかる。
Lenovoケースレビュー
LenovoのゲーミングブランドLegionのケースの詳細だ。ARGBライティングで派手さを演出しつつ、派手になり過ぎない落ち着いたケースに仕上がっている。この手のケースは白色で光を反射させることが多く、電源を入れていない状態ではよくあるケースにしか見えない。電源を入れた瞬間からゲーミングPCらしさを発揮するデザイン性の高さが魅力的だ。
ケース正面のロゴが虹色に輝き、フロントファンも大きく主張する。電源を入れる前と後では受ける印象が違う。この鮮やかな切り替えはゲーマーのモチベーションに影響を与えるだろう。最近は様々なメーカーが新しいケースを採用しているが、LegionのゲーミングPCケースはとくに見栄えがよい。一見すると平凡なケースが電源を入れると変貌を遂げる。まるでギミックのような変化に、眺めていてもどこか楽しさを感じられるケースだ。
正面

電源を入れていない状態では平凡な黒いケースだ。このままの状態ではロゴも見えず、何の変哲もないケースにしか見えない。このギャップがLegionのケースを魅力的にしている。パソコンを使用していないときは一般的なパソコンケースで、電源を入れるとゲーミングPCになる。誰かを部屋に招いても、電源を入れていなければ激しい主張がない。インテリアを損ないにくい設計である。

電源を入れるとこのようになる。正面のロゴと3連LEDファンが輝き、一気に存在感が増してゲーミングPCらしい見た目になる。黒いケースは光を吸収して反射しにくい性質がある。これだけ多くのLEDファンがあっても、目が痛くなるような派手さはない。上品に感じられる光の演出は、派手なケースが苦手な方でも受け入れられる仕上がりだ。
とくに、正面のロゴの輝きは素晴らしい。多くのケースはロゴはアクセントでしかない。しかし、Legionのケースではメインの光源とも言える存在だ。フロントの3連LEDファンよりも主張が激しく、単なるアクセントのロゴではない。ケースによってはロゴが不要に感じられるため、Legionはロゴさえもデザインのひとつに昇華させた。
左サイド

左サイドはガラスパネルを大きく使用している。縁は黒くなっており、光が漏れる位置を調整していようにも見える。ケースは取手を引くタイプで外しやすく利便性も高い。デザイン性と実用性を両立している。パソコンのメンテナンスも簡単に行うことができる。また、パーツの交換や増設を行う際にも留め具やネジの紛失のリスクがない。小さなことながらメリットの大きい構造だ。
右サイド

右サイドパネルはよくあるカバーだ。エアホールやエアインテークなどもない。シンプルな仕様は最近のゲーミングPCのケースにもよく採用されている。ボトムカバーを採用したケースでは一般的だ。右サイドパネルは内部にアクセスするための扉としての機能がメインだ。ここにエアホールなどがあるとエアフローが乱れるのか、採用するケースはほとんど見かけなくなった。
派手なケースであれば、右サイトパネルがクラシックなカバーだと物足りなさがある。Legionのケースは違和感がなく、シンプルなカバーがよく似合っている。本来評価にプラスされることのない右サイドパネルも素晴らしいデザインに見えてくるのは不思議だ。
天板

天板には防塵フィルターを採用した機構が搭載されている。フロントパネル同様に、電源を入れていないと単なるカバーに見える。電源を入れる前と後で表情を変えるのはフロントパネルと共通している。他メーカーのケースの天板と比べても、それほど個性がないように見える。しかし、電源を入れていないときは透過しているとは思えないほどしっかりとしたカバーだ。マグネット式の防塵フィルターのみのケースとは一味違う。

メッシュの奥にLEDファンが並んでいる。電源を入れると黒いケースに映える鮮やかなファンが顔を覗かせる。LEDの光が派手にならないのは、防塵フィルターや天板のスリット構造によるものだ。派手な色は見えても突き刺すような光はない。ケースとうまく調和して、黒色ケースのよさを実感できる。流行りの白色ケースと違い、穏やかな光を演出している。
フロントI/Oパネル

フロントI/Oパネルは左からUSB 3.2 Gen2 Type-C・USB 2.0 x 2・USB 3.2 Gen1・イヤホン/マイクロホンジャックとなっている。USBポートが3つにType-Cが1つと充実している。ただ、USB 3.2が1つしかないのは少し心もとない。USB 2.0が複数あっても接続するデバイスはほとんどない。外付けのストレージや光学ドライブは速度が重要なため、USB 2.0は最適とは言えない。
フロントは取り外しを頻繁に行う機器を接続する箇所だ。挿しっぱなしになるデバイスはパソコン背面のI/Oパネルに接続すれば無駄がない。そういった意味では、充実しつつも利便性は少し落ちるように感じる。また、I/Oパネルが真上にあるため、USBなどの接続が垂直になる。パソコンラックなど天井のあるスペースへ設置するとアクセスがむずかしくなりやすい。
ただし、Legionのケースはフロント部分に横に並んでいるため、少し前に出すだけで問題は解消できそうだ。加えて、左右のどちらに設置しても、アクセスしやすいので位置は悪くない。総合的に見て優秀なI/Oパネルだ。多少の工夫で対応できるなら問題はないだろう。
背面

背面はケースカラーに統一感を与える黒一色だ。背面I/OパネルはLegionの刻印があり、金属部分をカバーで覆っているようだ。普段見えない箇所も黒で統一しているのは素晴らしい。電源やマザーボードは対応しているメーカーは少ない。いや、パーツによるところが大きいので対応できないというのが正しいだろうか。
黒い箱と揶揄され白色ケースの台頭が目立つゲーミングPCだが、ここまで強いこだわりと統一感があると黒い箱と言えない。ひとつの芸術と言っても過言ではないだろう。Legionの後ろ姿には、時代に沿いつつも昔ながらの洗練されたデザインを感じさせられる。
背面I/Oパネル

画像のマザーボードはZ890だ。Legionのケースを採用したモデルでも、マザーボードが異なれば背面のI/Oパネルは画像と異なることがあるので注意してほしい。I/Oパネルの装備は、上からUSB 3.2 Gen1 x2・DisplayPort・USB 3.2 Gen1 x2・USB-C(Thunderbolt4,USB4)・USB 2.0 x2・RJ-45・オーディオポートとなっている。オーソドックスなものに近いが、少しUSB 3.2の数も十分で構成に不満はない。
底面

底面もしっかり黒色に統一されている。形状としてはよくあるもので、防塵フィルターも目新しさはない。リアから引き出せる構造はパソコンを傾けずに取り外せる。フィルター自体も小型でメンテナンス性に関してはよさそうだ。ただ、設置位置によってはパソコンを大きく動かさなければならない。欲を言えばサイドからも取り外せるような機構を作ってもらいたい。
底面に関してはやや平凡と言ったところだろうか。黒色に統一されていることを除けば、特筆すべき箇所はない。デザインにこだわりがあり、普段見えない背面にも気を配っている。もしかしたら底面にも何かあるのではないかと考えたが、期待値が上がり過ぎていたようだ。
内部

内部はボトムカバーとフロント部分にカバーのあるタイプだ。ボトムカバーは最近の主流で、フロントのカバーはエアフローと光の調整の意味合いがありそうだ。フロントのカバーがなければフロントファンの光が漏れ出る。また、フロント部分から見たとき、LEDファンの周辺に外部の光が入って鮮やかさが損なわれる。LEDの光がより映えるような設計だ。機能性を高めるボトムカバーと、デザイン性を高めるフロントカバーの組み合わせはケースのコンセプトに合っている。

マザーボードにもLegionの文字があったように、採用しているパーツの多くにLegionと刻印されている。ケースファンはもちろん、CPUクーラーにまでLegionとある。ブランドとしてのこだわりを感じるパーツ構成だ。デザインを意識しているのはグラフィックボードを補強するパーツが見えないのもポイントだ。側面からバーで固定する方式を採用するモデルが多い中、グラフィックボードを包むように固定している。ひと目見ただけでは固定具の存在を確認できない。

パーツのみならず、細かい部分でデザインを意識しているのがわかる。バーがないことで、内部のLEDの光がきれいに漏れ出る設計だ。画像ではフロントカバーを外して光源がわかりやすいようにしているが、漏れ出る光に影が生まれにくいようになっている。LEDの光が計算された本当に美しいケースである。

右粗サイドのカバーを外した状態だ。LEDのパーツが多いためか、マザーボードからケーブルが伸びている。それ以外は一般的なものだ。2.5インチのシャドウベイがあるように見えるが、少し取り付けにくそうだ。電源から伸びるケーブルも一直線に伸びており、SATA接続のためにマザーボード側に持っていく際に干渉するようにも見える。多少の手間でも、ケーブル同士の干渉が多いと断線や接触不良が発生しやすい。
もしかするとシャドウベイだと思っていた箇所がネジで外せて、アクセスしやすくなるかもしれない。接続後に閉じればケーブルだけをきれいに運べそうだ。ただ、取り外しにもケーブルと干渉するように見える。こうした方がよいとわかっていながらも、もう少しケーブルの扱いに対策を講じてほしいものだ。

ボトムカバーの中には3.5インチベイが2つ用意されている。光学ドライブを搭載することはできないため、実質ストレージ専用ベイだ。M.2ストレージが主流になったことで、HDDやSATA接続のSSDを搭載するのは一般的ではなくなりつつある。デッドスペースを有効活用しているものの、アクセスの悪さは否めない。ストレージベイがこんなところに用意されているのがひとつの根拠だ。
それでも用意してくれていることに感謝したい。動画を保存するときにHDDは役立つ。HDDの代用としてもM.2の代用としても扱いやすいSATA SSDの設置場所にもなる。幅広い用途やユーザーに対応できるケースに仕上がっているのは、案外ストレージベイの存在が大きいかもしれない。
ケースまとめ
Legionのケースは、今どき珍しい黒色のみの展開だ。LEDによる派手な演出が人気で、光を反射する白色ケースが主流になりつつある。その中で黒色ケースを採用したのは、黒色でもLEDの光を鮮やかにできる自信があったからなのだろう。その自信に違わぬ素晴らしいケースだ。
光を吸収するからこそ、派手なLEDを採用しても落ち着いた雰囲気をまとっている。今後は様々な色のケースが登場するのではないかと考えていた。しかし、Legionのケースは既存のカラーの可能性を示したように思う。独自のデザインや方向性をしっかり反映させることができれば、ケースのデザインでしっかり差別化できるのではないだろうか。
多くのメーカーが主流に沿う似た雰囲気のケースを展開している。ありそうでなかったLegionのケースが一石を投じることになれば、ゲーミングPCの市場も盛り上がるだろう。残念なことに、国内のメーカーの多くはケースをリニューアルしたばかりだ。Legionのケースが与えた影響が出るのはしばらく先になりそうだ。言い換えれば、Legionが時代の最先端のケースを採用していると言える。
派手なだけではない。どこか大人な雰囲気を持つLegionのケースは、大人から子供まで理想とするかもしれない。パーツへのこだわりなど強い意志を感じられる。ただ、何よりもデザインへのこだわりが素晴らしい。黒色ケースのパソコンに魅力を感じにくくなっていたが、Legionのケースは純粋にほしいと思う。時代に沿いつつも独自の個性を出したLegionのケースは本当に素晴らしい。
管理人による総評
Legionブランドのハイエンドモデルだ。GeForce RTX 5080搭載で高いレベルでのゲームプレイが実現する。622,820円と高価でコストパフォーマンスは伸び悩む。Core Ultra 9 285KはCore Ultraシリーズ2のハイエンドモデルだがゲーム適性が低い。前世代のCore i9-14900KやCore i7-14700Kよりもゲーム性能が低い。クリエイティブ性能は申し分なしだ。メモリDDR5-5600 64GB・SSD 512GB Gen4 NVMeという構成だ。ストレージ容量が512GBなのは不思議だ。電源ユニットは850Wと大容量だ。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 622,820円 | 9 285K | RTX5080 |
| メモリ | SSD | チップセット |
| DDR5 64GB | 512GB | Z890 |











