Lenovoが放つポータブルゲーミングPCの進化形「Legion Go Gen 2(8.8型)」の徹底検証レビューを行った。最大の特徴は、先代から進化した8.8インチのWUXGA・OLED(有機EL)ディスプレイだ。心臓部には最新のAMD Ryzen Z2 Extremeを搭載し、ポータブル機の常識を覆すパフォーマンスを秘めている。寝転びながら大作RPGを遊びたい、外出先でも妥協なくFPSを楽しみたいという欲張りなゲーマーにとって、本機がどこまで理想に近いのか、その実力を紐解いていく。今回はLenovo様より実機をお借りしてレビューを行っている。
Valve Steam Deck、Rog Ally、MSI Clawなど海外メーカーを中心に成長中の分野となっている。今後も進化を続けていくのは間違いないだろう。
- 長所
- こんな方におすすめ
-
- 場所を選ばず、できる限り高画質でゲームに没頭したい方
- コントローラー分離やFPSモードなど、ガジェットとしての遊び心を重視する方
- 20万円前後の予算で、所有欲を満たしてくれるポータブルゲーム機を探している方
Legion Go Gen 2(8.8型)のスペック

| メーカー | Lenovo |
|---|---|
| ブランド名 | Legion |
| 製品名 | Legion Go Gen 2(8.8型) 製品番号:83N0001SJP |
| 液晶サイズ | 8.8インチ 144Hz |
| 解像度 | WUXGA(1920×1200) |
| 価格 | 191,120円(送料込) |
| CPU | AMD Ryzen Z2 Extreme |
| グラボ | AMD Radeon 890M(CPU内蔵) |
| メモリ | LPDDR5X 32GB |
| SSD | 1TB Gen4 NVMe |
| 電源 | 65W ACアダプター付属 |
| 重さ | 約910g (タブレット700g+コントローラー210g) |
| 駆動時間 | 約6.8時間(動画再生時) |
| 評価 | ・コスパ 6.8 ・ショップ評価 9.0 |
専用ソフトウェア「Legion Space」の使い方を解説
専用ソフトウェアは本体左上のボタンから起動することが可能だ。様々な機能が集約されていて、使いこなせれば最高のゲーム体験を約束してくれる。
ストア

ストアでのゲームの購入ができる。Steam、Epic Games、Xbox Game Passなど他社ストアからでもゲームを購入でき、利便性が高い。
ライブラリ

SteamやEpic、Game Passなどの異なるプラットフォームを横断して管理できる。
設定

設定の項目ではパフォーマンスに関する設定を行える。サーマルモードやOSの電源モードでは用途に応じてパフォーマンスを変更できる。静音・バランス・パフォーマンスの切り替えに加え、UMAフレームバッファーサイズ(VRAM割り当て)の変更が可能。最新ゲームを遊ぶなら8GB〜12GBへの設定変更を推奨したい。
ファンの制御も変更可能だ。フルスピードなら常時フルパワーでファンが稼働するので音は大きくなる。UMAフレームバッファーサイズはVRAM容量を指定できる。8GB~12GBの間に設定しておくのがよさそうだ。
コントローラー

コントローラーの項目ではボタンの役割の確認および割り当てが可能だ。CapFrameXでレコーディングキーと特定キーを紐づけておけば気軽にレコーディングが行える。マクロ機能付きマウスよりも便利だ。自分好みの操作体系を構築できる。
LEGIONストア

LEGIONストアでは、Legion Go向けのグッズや各種ゲーミングデバイスの購入ができる。
プロファイル

プロファイルではログインをしてサポートなどを受けられる。ダウンロード項目やスクリーンショットの確認も可能だ。
Legion Go Gen 2(8.8型)ショートカット一覧

ショートカットが用意されているので覚えておくと便利に使いこなすことができる。Legion Spaceボタン+LBボタンでショートカット一覧を表示させることが可能だ。

筆者は、右コントローラーの上にある右メニューの使用頻度が高かった。パフォーマンスモードの切り替え、解像度やリフレッシュレートの変更、システムのクイック設定(タスクマネージャー・スクリーンショットetc.)などがすぐに行える。
Legion Go Gen 2(8.8型)の特徴
内蔵GPUとは思えない高い描画性能を持つ
| GPU | ゲーム性能 |
|---|---|
| Radeon 8060S(Ryzen AI Max+ 395) | |
| RTX 5050 Mobile | |
| RTX 4050 Mobile | |
| RTX 3050 Mobile | |
| Radeon 890M(Ryzen AI 9 HX 370) | |
| Radeon 890M(Ryzen AI Z2 Extreme) | |
| Radeon 890M(Ryzen Z2 Extreme) | |
| Intel Arc 140V(Core Ultra 7 258V) | |
| Radeon 780M(Ryzen 7 8845HS) | |
| GTX 1650 Mobile | |
| Intel Arc 140T(Core Ultra 7 255H) | |
| GTX 1050 Mobile |
また、CPU性能の差もゲームプレイ時のパフォーマンスに影響を与えるので、12コア24スレッドとスペックの高いRyzen AI 9 HX 370が優勢だ。Ryzen Z2 Extremeは、あくまでもポータブルゲーム機として考えれば性能は十分という評価になる。ここまでゲームがプレイできるとは驚いた。気軽にゲームをプレイしたいユーザーにとっては最高の相棒となるだろう。ベンチマークの結果を見ても通用することがわかるはずだ。
ライバルと比べても優位性がある
| メーカー | Lenovo | ASUS | MSI |
|---|---|---|---|
| ブランド名 | Legion | ROG | Claw |
| イメージ | ![]() |
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| 製品名 | Legion Go Gen 2 | ROG Xbox Ally (RC73YA-Z2A16G512) |
Claw-8-AI+A2VM-201JP |
| 価格 | 191,120円(送料無料) | 169,800円+送料770円 | 209,800円+送料770円 |
| 液晶 | 8.8インチ OLED 144Hz | 7.0インチ TFT 120Hz | 8.0インチ TFT 120Hz |
| 解像度 | WUXGA(1920×1200) | FHD(1920×1080) | WUXGA(1920×1200) |
| 重量 | 910g (タブレット700g+ コントローラー210g) |
715g | 795g |
| CPU | AMD Ryzen Z2 Extreme | AMD Ryzen AI Z2 Extreme | Intel Core Ultra 7 258V |
| GPU | Radeon 890M (CPU内蔵) |
Radeon 890M (CPU内蔵) |
Intel Arc 140V (CPU内蔵) |
| メモリ | LPDDR5X 32GB | LPDDR5X-8000 24GB | LPDDR5X 32GB |
| SSD | 1TB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe | 1TB NVMe |
| バッテリー | 74Whr ACアダプター | 80Whr ACアダプター | 80Whr ACアダプター |
| バッテリー駆動時間 (動画再生時) |
約9.6時間 | 約13.9時間 | 約10.0時間 |
| 電源 | 65W ACアダプター | 65W ACアダプター | 65W ACアダプター |
| 発売日 | 2025/12/09 | 2025/10/16 | 2025/02/20 |
| 公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
競合に当たるASUS製ROG Xbox AllyとMSI製Claw-8-AI+A2VM-201JPと比較すると、Legion Go Gen 2の立ち位置がわかりやすい。価格は両モデルの中間ながら、8.8インチOLED液晶を搭載していることとコントローラーを取り外せることが強みだ。また、大容量メモリ搭載でゲームプレイだけではなくクリエイティブ作業にも対応しやすい。大型液晶を搭載している分本体は競合よりも重い。バッテリーも74Whrと少し小さめだが、どのモデルでもゲームプレイ時のバッテリー駆動時間は極端に短くなるので気にしなくてもよさそうだ。
ROG Xbox Allyは、169,800円とかなり価格が抑えられている。CPUもワンランク上のRyzen AI Z2 Extremeとなる。メモリはLPDDR5X-8000 24GBとやや少なめとなる。Claw-8-AI+A2VM-201JPは、CPUにCore Ultra 7 258Vを搭載している。内蔵グラフィックスの性能はRadeon 890Mに劣るものの省電力性に定評がある。価格は209,800円とこのラインナップの中で最も高価だ。Legion Go Gen 2は、非常にバランスの取れたモデルに仕上がっていておすすめしやすい。
OLED液晶が綺麗でゲームに没頭できる

液晶モニターが先代のLegion Go Gen 1のIPSからOLED(有機EL)へと進化を遂げた。美しいグラフィックス描写が可能で、ゲームだけではなく映画視聴でも恩恵を得られる。黒の締まりが良く、発色が鮮やかなため、ホラーゲームや映画鑑賞での没入感が段違いである。応答速度も速くレースゲームなど動きの激しいゲームにも適している。WUXGA対応ということもあり有機ELとの相性はよいように思う。
音や熱を気にせずゲームを楽しめる
サーマルモードを「パフォーマンスモード」、ファンの設定を「スマート」にすれば音や熱がうまく制御されて快適にゲームをプレイできる。41.2dBとほとんど音は気にならない。ゲーミングノートPCと同等といえそうだ。参考までにファンの設定をフルスピードにすると55.0dBまで音が上がりややうるさく感じる。
温度もそれほど上がらずリモコン部分は25.4℃と持っていて熱く感じることはない。
本体上部の排熱部分は37.4℃まで上がるが使用していて熱が気になることはないといえる。
FPSモードやコンソールモードなど便利な独自モードあり
右コントローラーをマウスのように立てて使うFPSモードは、慣れが必要だが非常にユニークだ。数時間の使用ではまだしっくりこなかった。
本体背面のキックスタンドを立て、コントローラーを外して遊ぶコンソールモードは、新幹線や飛行機での移動時に最適なスタイルだ。ゲームだけではなく映画鑑賞にもおすすめだ。よく考えられているなぁと感心するばかりだ。
消費電力が抑えられている

FF14のベンチマーク計測時の消費電力を計測したら49.6Wとなった。Forza Horizon 5など他のタイトルをプレイしても同等だ。電源が65W ACアダプターなので65W以下に収まるのが当然だ。ゲーミングノートPCが158W-286Wであることを考えると省電力性が高いことがわかる。外付けのグラフィックボードを搭載していることによる恩恵だろう。
豊富なアクセサリで利便性アップ
本モデルは、アクセサリが豊富で使い勝手がよいポータブルゲーム機といえる。キャリーバッグが標準同梱となっているので持ち運び時も安心だ。FPSモード用のコントローラーベースも付いてくる。
その他、有償でLenovo Legion Go用のコントローラー用バッテリー付き充電コネクタも用意されている。ゲームパッドとして活用可能だ。
Legion Go Gen 2(8.8型)で気になるところ
ゲーミングノートPCと比べるとコスパは控えめ
ポータブルゲーム機の購入を考えている方は、ゲーミングノートPCは比較対象にならないかもしれない。それでも同じ予算を出せば高性能なモデルが購入できることは押さえておこう。同じLenovoなら「Lenovo LOQ 15AHP10」が+20,000円程度で手に入る。Ryzen 5 220×GeForce RTX 5050 Mobile搭載のエントリーモデルながら、ゲーム性能はLegion Go Gen 2よりもツーランク上だ。ドスパラの売れ筋モデルである「GALLERIA RL7C-R45-5N」は179,980円と同等の価格だ。Core i7-13620H×GeForce RTX 4050 Mobile搭載でやはりゲーム性能は高い。より快適にゲームがプレイできる。
文字入力など操作に慣れが必要

画像はゲームプレイをプレイ中に文字入力が画面が出てしまい消し方がわからなくなってしまったときのものだ。操作に慣れないとやや使いづらさがあるのが本音だ。パソコンでの操作とは全くの別物だという心構えが必要になる。ただし、数時間使用すればある程度使いこなせるようになる。ボタンが多すぎることも操作を複雑にしている要因といえそうだ。購入したら丸一日使い倒してみることをおすすめする。
本体が重く持ち運びに適しているとは言えない

本体+コントローラーで約910gという重量は、Switch等と比べるとズッシリくる。持ち上げる際にもどこを持てばいいのか悩んでしまうほどだ。また、高負荷なゲームではバッテリーが1時間程度しか持たないため、電源がある場所でのモバイルプレイが基本スタイルとなるだろう。
Legion Go Gen 2(8.8型)のベンチマーク計測【ゲーム】
フォートナイト

パフォーマンスモードでのフレームレートを計測した。平均fpsは135.8fpsと十分な数値が出ている。一方で、1% Lowについては29.9fpsとやや落ち込みが大きかった。負荷が掛かる場面では一時的にフレームレートが急落することがあるが、そこまで気になるほどではなかったように思う。乱戦時でも粘り強く、実用性は十分だ。
Apex Legends

Apex Legendsはプリセット設定がないため、できる限り設定を落としてベンチマークを計測した。テクスチャストリーミング割り当ては2GB、アンビエントオクルージョン品質は無効、サンシャドウ範囲低といった具合だ。平均フレームレートは95.9fpsとなった。1% Lowも66.4fpsと安定していることがわかる。
モンスターハンターワイルズ

モンスターハンターワイルズは中設定で54.89fpsと悪くない結果だ。設定を最低まで落とせば、71.85fpsまで高くなる。意外とプレイできるなという印象だ。UMAフレームバッファーサイズの最適解を見つけ出せばもう少し高くなる余地があるのではないかと思う。外出先で一狩りが現実的なレベルにある。
FF14

標準品質でスコアは6,641でやや快適となる。平均フレームレートは47.21fps、最低フレームレートは31fpsだ。AMD FSRを有効化しても60fpsには到達しなかったもののプレイできなくはない。
FF15

FF15では軽量品質でスコアは5,929でやや快適だ。最低限の性能を有しているといえる。
Cyberpunk 2077

Cyberpunk 2077では低設定でFSRの有効化で72.22fpsが出る。十分ゲームが楽しめる水準にある。場合によってはフルHDやHD環境にすればもう少し高められる余地がある。このクラスの重量級ゲームが手のひらで動く感動は、本機ならではだ。
Forza Horizon 5

高設定でも70fpsが実現可能だ。思ったよりも安定したフレームレートが出る。高設定なら視認性もよくゲームに没頭できる。最低設定にすれば105fpsを実現できる。
Legion Go Gen 2(8.8型)のベンチマーク計測【その他】
Cinebench 2026

最新のCinebench 2026ではマルチスレッドが3,039pts、シングルコアが634pts、シングルスレッドが458ptsだ。当サイトではまだ他CPUのデータが集まっておらず参考として記載している。
Cinebench 2024
マルチコアスコアが738pts、シングルコアが111ptsとなる。Ryzen 5 8645HSが近くそこまでCPU性能が高いわけではない。TDPが28Wと控えめなことも性能が伸びづらい要因となる。ポータブルゲーム機用のCPUなので仕方がない。上位のRyzen AI Z2 Extremeでも大幅に性能が向上するわけではない。
Handbrake


動画のエンコードにかかる時間をまとめている。H.264で4分53秒、H.265で10分51秒だ。Ryzen 5 8645HSやRyzen 7 250が近い。Ryzen AI 9 HX 370になるとH.264で2分8秒速く、H.265でも5分20秒も速くなる。
7-Zip
7-Zipファイルの展開および圧縮速度もこのラインナップの中では相対的に低い位置にある。それでも圧縮速度ではRyzen 7 250やRyzen 5 8645HSを上回っている。
CPU温度

CPUの平均温度は63.9℃、最高温度は67.5℃となる。Ryzen 7 250と同程度だ。Ryzen AI 9 HX 375はさらに温度が低くなっている。
Legion Go Gen 2(8.8型)の本体レビュー
本体全体

やや大きく感じるが、コントローラーは持ちやすく快適にゲームがプレイできる。
左ボタン

左側にはLegion L・「表示」ボタン・左ジョイスティック/LS・Dパッド・デスクトップボタン・ページボタンが配置されている。Legion LボタンからLegion Spaceが起動できる。
右ボタン

右側にはLegion R・メニューボタン・Y/X/B/Aボタン・右ジョイスティック/RS・タッチパッドがある。Legion Rボタンからメニューが呼び出せる。使用頻度の高いボタンだ。
本体上部

本体上部には左からボリュームボタン上・ボリュームボタン下・USB Type-C・電源ボタンが配置されている。USB Type-CはUSB 4、DisplayPort出力機能付き、PowerDelivery対応で利便性が高い。電源ボタンには指紋センサー付きだ。左コントローラーにはLBボタン・LTボタン、右コントローラーにはRBボタン・RBボタンがある。
本体下側

下側にはマイクロフォン/ヘッドフォンコンボジャック・microSDメディアカードリーダー・USB Type-Cが配置されている。右コントローラーの下側にはFPSモードスイッチ・マウスセンサーがある。
右側面

右側面にはM2ボタンとM1ボタンがある。
左側面

左側面にボタンはない。
裏側全体

裏側には排気孔がある。右コントローラーにはY3ボタンとM3ボタンがある。また、マウスホイールとリリースボタンが配置されている。左コントローラーにもY1ボタン・Y2ボタンがある。コントローラーのリリースボタンもある。
ACアダプター
ACアダプターは65Wタイプでコンパクトだ。臆することなく持ち運びができる。アダプター自体はポータブルゲーム機では一般的なものだといえる。
管理人による総評
Legion Go Gen 2は、単なる携帯ゲーム機の枠を超えた、8.8インチOLEDディスプレイを搭載していて圧倒的なグラフィックスを誇る。一度画面を起動すればすぐにその美しさに驚くはずだ。CPUにRyzen Z2 Extremeを搭載したモデルでグラフィックス処理は内蔵GPUであるRadeon 890Mが担う。期待以上のゲーム性能を持ち、気軽にゲームができるのが最大の魅力だ。持ち運べるゲーミングディスプレイ兼PCだ。
191,120円という価格は決して安くない。同じ予算なら、より高性能なゲーミングノートPC(GeForce RTX 5050 Mobile搭載機など)も視野に入る。しかし、この画面を手に持って、寝転がってプレイする体験には、スペック数値以上の価値がある。設定をいじって自分好みのパフォーマンスを引き出す楽しさを知っている、コアなゲーマーにこそ手にとってほしい一台だ。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 191,120円 | Ryzen Z2 Extreme | Radeon 890M |
| メモリ | SSD | 液晶 |
| LPDDR5X 32GB | 1TB | 8.8インチ |

















