当記事では、省スペースが魅力の小型ゲーミングPC特集としていくつかのモデルを紹介している。ゲーミングPC=大きいという概念をぶち壊してくれる。小さなサイズのゲーミングPCは、根強い人気があり探しているゲーマーも多いだろう。コンパクトなので机の上に設置しても邪魔にならないのは大きなメリットだ。ゲーミングPCの常識を覆すキューブ型モデルについても紹介している。すぐにイチオシモデルをチェックしたい方は「小型ゲーミングPC特集」から該当の項目にすぐに遷移できる。このカテゴリーでのおすすめは「arkhive Gaming Custom AC-AR8X30IRN4-DE」だ。コンパクトなケースにグラフィックボードを搭載していてゲーミングPCと呼べる。コストパフォーマンスはいまいちだが唯一無二の存在だ。
もしかしたらすでにBTOメーカーの店舗で実機を見て、ゲーミングPCはミニタワーでもかなり大きいということに驚いたという方もいらっしゃるかもしれない。もう一回り小さな小型ゲーミングPCは魅力的な選択肢となる。私も初めてミドルタワーのゲーミングPCが手元に届いたときにはその大きさに戸惑ったものだ。自宅が狭くて玄関から部屋に運ぶのも一苦労だった。とにかく小さいパソコンでゲームをしたいという方が知りたい情報をまとめた。ゲーミングノートPCとは違った特徴がある。
小型ゲーミングPCのメリットと特徴
デスクの上にもおけるコンパクトさが最大の魅力!
小型ゲーミングPC最大の特徴が机の上に置いても違和感がないコンパクトなデザインだ。片手で持ち上げられるぐらい軽いのは素晴らしい。テーブルの上に置いている左側のモデルは「arkhive Gaming Custom AC-AR8X30IRN4-DE」で採用されているケースでかなり小さいことがわかる。グラフィックボードを搭載できるぎりぎりのラインだと言えるだろう。
これ以上コンパクトなケースだと物理的なスペースがなくグラフィックボードを搭載することは難しい。右側はマウスコンピューターの今はなき「G-Tune」のキューブ型ケースとなる。これでもミニタワーに比べると一回り小さいことがわかる。グラフィックボードを搭載する余裕もある。Ada Lovelace世代のミドルクラスであるGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルまでラインナップにあった。このクラスまで選べるのは排熱対策や各パーツの省電力性に磨きが掛かっていることの証明だろう。
メッシュ面積を増やしてエアフローを確保
小型PCあるいはキューブ型のPCは、側面のメッシュ面積が大きいことがわかる。マウスコンピューターのキューブ型PC(ハンドル付きミニタワー)では両側面共にカバーはメッシュ仕様で放熱効率を高めている。そもそも小型PCはその仕様上搭載パーツが一部分に集中することになり、エアフローの構築が難しい。大型のケースファンやCPUクーラーを搭載するのも現実的に難しい。
そこで、サイドパネルから空気を取り込み、強引にエアフローを生み出している。冷却性能を高めるというよりは、放熱性能を高めて対応しているというべきか。小型PCでは左右両面がメッシュであり、上部や下部もメッシュというのもある。それだけ冷却や放熱が難しい構造なのだろう。一般的なゲーミングPCはフロントから吸気し、背面から排気するというエアフローが多い。
小型PCは排気ファンから空気を排出することで、メッシュ部分全体から空気を取り込むかなり偏った負圧方式が採用されやすい。省スペースを活かしつつ、ファンを最低限にする。そのためのメッシュ多用なのだろう。この方式は全体からの吸気に近く、埃を吸い込みやすい。メッシュ部分に溜まると吸気性能が落ち、冷却性能の低下につながる。省スペース性の高い小型PCは狭い場所に置くことができる。その反面、そういった場所は埃が溜まりやすい。定期的なメンテナンスが必要となるので注意してほしい。
時代が変わり追い風が吹いている
小型ゲーミングPCにもいい風が吹いている。これまで小型ゲーミングPCには5インチベイ、3.5インチベイがないことから、拡張性の低さを指摘され続けてきた。光学ドライブとHDDをそれぞれ1つだけ搭載できただけに過ぎない。今や5インチベイは複数必要としないし、光学ドライブでさえ必要とされなくなっている。HDD搭載モデルもほとんどなく、ストレージはM.2 SSDが主流だ。
これにより、内部スペースの圧迫はなくなった。拡張性は変わらないものの、搭載できるストレージや選択肢は増えた。2.5インチのSATA SSDはシャドウベイがあるので問題なく搭載できる。2025年現在、5インチベイと3.5インチベイの需要はほとんどない。ミニタワーやミドルタワーにも5インチベイと3.5インチベイ非搭載のものが多くある。ようやく時代が小型PCに追いついたというような形だ。
また、光学ドライブにしても、HDDにしても外付けタイプがある。内蔵する必要がなくなり、使い勝手はこれまでと変わらない。M.2 SSDはかなりの省スペースで小型PCとの相性もいい。昔と違い、SSDも1TBや2TBを選択できる。複数のストレージで容量をカバーするようなこともない。時代が進むと小型化が進むと言うが、ハイエンドのグラフィックボードも小型化する日が来るかもしれない。
小型ゲーミングPCのデメリット&注意点まとめ
人気は下火でBTOメーカーのラインナップは少ない
小型ゲーミングPCの人気は下火だ。一時期持て囃されていたキューブ型、コンパクトケースも今はユーザーからの需要が大きくないのかもしれない。ドスパラ・TSUKUMO・パソコン工房・マウスコンピューターと大手BTOメーカーも今は小型モデルに力を入れておらずほとんどラインナップがない。今は、派手な見た目とLEDで装飾された鮮やかなパソコンがゲーミングPCと呼ばれる傾向にある。
ゲーミングノートの性能が大きく向上したことも要因かもしれない。自宅に据え置きのパソコンの大きさを重要視しなくなったのもあるのではないかと思う。個人的には「ゲーミングPC」のイメージが変わったことが転換期だったのではないかと見ている。それこそ、小型PCやキューブ型が流行った頃は、ゲームをプレイできる専用のパソコンがゲーミングPCと呼ばれていた。
同じ構成でもミニタワーと比べて割高
小型ゲーミングPCは、ミニタワーモデルと比べて割高であることは否めない。同等の構成のミニタワーなら数万円安く購入できることもざらだ。小型ゲーミングPCはコストパフォーマンスで勝負できる状態ではない。人気があまりないことから価格が上がってしまうのも無理はないだろう。そして排熱のためのパーツ選定などでコストが掛かる。ミドルクラス以下でもそれなりの予算が必要だ。ドスパラなど大手BTOメーカーがこぞって再度参入すれば話は変わるかもしれないが、そのような時代は来ないように思う。
拡張性は低い
当然拡張性は低い。内部スペースに余裕がなくまた大型のCPUクーラーは搭載することは難しい。光学ドライブを搭載することもできないと考えておこう。作業も行いづらい。そもそも、小型ケースの場合電源ユニットが専用設計となっていることも多くアップグレードができない。CPUやグラフィックボードの換装はできず将来性が高いわけではない。性能が足りなくなったら本体ごと買い替える必要があるのだ。
熱の問題がつきまとう
熱の問題は必ず考えておく必要がある。小型ゲーミングPCは排熱性能が高くないことを知っておいて欲しい。内部スペースに余裕がなくエアフローの確保が難しい。ミニタワーやミドルタワーのようなケースでは、フロントから吸気ファンを通して内部に空気を送る。そして、その空気は様々なパーツを通して熱を持ち、背面から排出される。こういったエアフローが基本となっている。
対して、小型PCには吸気ファンがなく、排気ファンで内部の空気を排出することで空気を取り込む負圧構造だ。CPUファンによる吸気、グラフィックボードによる吸気で強制的なエアフローを作り出している。さらに、パーツが隙間なく埋められたような内部であることから、温度が上昇しやすい。
限られたスペースで最大限のエアフローを確保するためにコストが掛かり本体価格が上がる要因となっている。高品質なCPUクーラーを搭載したり、ケースファンを搭載したりといった具合だ。電源ユニットも高規格なモデルが選択されることも多い。ミドルクラスまでに留めるショップが多いのは熱の問題があるからだろう。
GeForce RTX 5070のようなギリギリを攻めたものではなく、GeForce RTX 5060などのミドルクラスを選んだ方が無難なようにも思える。GeForce RTX 5060 Ti以上のモデルならミニタワーやミドルタワーの方がメリットがある。小型PCのよさを活かすには、リスクを軽減する意味でも、熱の発生が少しでも少ない方がいい。
イチオシの小型ゲーミングPC特集【2025年】
おすすめの小型ゲーミングPCを紹介している。小型=キューブ型が多い。一番左がG-Tune PL-Bで採用されている小型ケース、真ん中がarkhive Gaming Custom GC-A7G35Sで採用されている「ASRock DESKMEET X300/B/BB/ Mini-ITX」、そして一番右がarkhive Gaming Custom GC-A7Sで採用されている「ASRock DESKMEET X300/B/BB/ Mini-ITX」だ。arkhive Gaming Custom GC-A7Sは小型だが、本体内部にグラフィックボードする物理的なスペースがなくゲーミングPCと呼ぶのは難しい。
ブランド | イメージ | 製品名 | サイズ | GPU | 幅 | 奥行き | 高さ | 体積 | 重さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GALLERIA | ![]() |
R-Class | ミニ | 〇 | 220 | 440 | 425 | 41,140,000 | 14.0kg |
SEVEN | ![]() |
ZEFT Cube | 小型 | 〇 | 185 | 377 | 292 | 20,365,540 | 7.7kg |
SEVEN | ![]() |
ZEFT Cube | 小型 | 〇 | 224 | 273 | 357 | 21,831,264 | 7.2kg |
G-GEAR | ![]() |
G-GEAR mini | 小型 | 〇 | 183 | 390 | 300 | 21,411,000 | 7.5kg |
G TUNE | ![]() |
LITTLEGEAR | 小型 | 〇 | 178 | 395 | 285 | 20,038,350 | 7.1kg |
ASRock | ![]() |
DeskMini X300 | 小型 | × | 80 | 155 | 155 | 1,922,000 | 1.4kg |
ASRock | ![]() |
DeskMeet X300 | 小型 | 〇 | 168 | 219 | 218 | 8,020,656 | 計測中 |
SilverStone | ![]() |
SUGO 14 | 小型 | 〇 | 247 | 368 | 215 | 19,542,640 | 4.9kg |
ASUS | ![]() |
T500 | 小型 | 〇 | 155 | 296 | 347 | 15,920,360 | 5.9kg |
ASRock 1は非常にコンパクトだがグラフィックボードを搭載することができずCPU内蔵グラフィックスに頼る形になる。ゲームプレイを快適に行うことを考えると妥当な選択肢とは言えない。その他のケースについてはグラフィックボードを搭載することが可能だ。
arkhive Gaming Custom GC-A5S(ark)
価格:109,800円(送料無料)
CPU:Ryzen 5 5600GT
GPU:Radeon Graphics
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:120W AC電源
マザボ:チップセットAMD X300
コスパ:調査中
arkhive Gaming Custom GC-A7Sで採用されているPCケースは「ASRock DESKMEET X300/B/BB/ Mini-ITX」は、もっともコンパクトなケースの一つだ。省スペース性を徹底的に追求したい方はチェックしておこう。物理的にグラフィックボードを搭載することは難しい。CPUにはRadeon Graphics搭載のRyzen 5 5500GTが選択されている。2024年2月に発売されたモデルでRyzen 5 5600Gに近い性能を持つ。ただし、Radeon Graphicsのグラフィックス処理性能は低くフルHD環境で快適なゲームプレイは難しい。低解像度・低設定ならかろうじてゲームプレイに対応できる程度だ。ライトゲーマー向けのモデルだと言える。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も十分だ。ゲーミングPCとしてよりもビジネスモデル+αとして考えるのがよいだろう。10万円ちょっとで購入できるのは嬉しい。コンパクトPC部門の売れ筋モデルだ。
arkhive Gaming Custom AC-AR8X30IRN4-DE(ark)おすすめ
価格:149,800円(送料無料)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:Radeon RX 6400
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:500W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットAMD X300
コスパ:調査中
Ryzen 7 5700X×Radeon RX 6400搭載のエントリークラスのゲーミングPCだ。PCケースは「「ASRock DESKMEET X300/B/BB/ Mini-ITX」」だ。容量8リットルで小型筐体を追求するならこのモデルがよいだろう。グラフィックボード搭載モデルとしては最軽量クラスとなる。このケース自体がBTOパソコンで採用されるのは珍しい。Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドとマルチコア性能の高いモデルだ。CPUクーラーにはNoctua NH-L9a-AM4を採用している。全高37mmのロープロファイル設計の高品質モデルだ。ハイクラスのモデルで発熱量も高めなので高性能なCPUクーラーは心強い。価格は高いがその分コストが掛けられていることがわかる。8リットルの省スペースPCでゲームプレイができるのは驚くしかない。メモリ16GB、SSD 1TB NVMeと構成も十分だろう。
TUF Gaming T500 T500MV(ASUS)
価格:184,800円(送料無料)
CPU:Core i7-13620H
GPU:GeForce RTX 5060 Mobile
メモリ: DDR5-5200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:330W 80PLUS PLATINUM
マザボ:非公開
コスパ:調査中
2025年7月16日にリリースされたばかりの最新モデルだ。モバイル向けCPU及びGPUを搭載することで発熱をコントロールしている。理にかなっているように思う。ゲーム性能はそれほど高いわけではなくデスクトップ向けと同等いうわけにはいかない。それでもGPUにGeForce RTX 5060 Mobileを搭載していてフルHD環境でのゲームプレイに適している。CPUはCore i7-13620Hだ。10コア16スレッドというスペックを持ちGPUとのバランスは悪くない。構成はメモリDDR5-5200 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと平均以上だ。電源ユニットは330W PLATINUMとなる。ゲーミングノートPCと同程度の容量を確保している。
arkhive Gaming Alliance ASRock SPIRITS(ark)
価格:319,800円(送料無料)
CPU:Core Ultra 7 265K
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ: DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットZ890
コスパ:調査中
Core i7-14700F×Geforce RTX 4070搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。PCケースにはarkhiveオリジナルキューブ型ケースを採用している。SilverStone製の「SUGO 14」をベースとしたものではないかと思う。サイズ感的にはG-TuneやG-GEARの小型PCと同等だ。Core i7-14700FはIntel第14世代の高パフォーマンスモデルで高い性能を持つ。20コア28スレッドとスペックが高く動画編集などの作業にも対応できる。CPUクーラーはNocutua製デュアル120mmファン搭載のサイドフロー型のNH-U12Sを採用している。キューブ型ケースだからこそのこだわりだ。通常のクーラーでは十分な冷却を見込めない。GeForce RTX 4070ならWQHD環境でのゲームプレイに最適だ。タイトル次第では高リフレッシュレートも目指せる。小型PCのエアフローを考えると70番台のグラフィックボードを抑えておくのが吉だ。メモリ16GB、SSD 1TB NVMeと構成も充実している。メモリ規格が高クロックなDDR5-5600となっているのは興味深い。電源ユニットは750W GOLDを採用している。ケースデザイン的にパーツの交換はハードルが高い。ケースに収まるかどうかを判断する必要があるからだ。排熱の問題も出てくる。このまま使うのが理想といえる。
ZEFT R60BO(セブン)
価格:406,780円(送料無料)
CPU:Ryzen 9 9950X
GPU:Radeon RX 7800 XT
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットB850
コスパ:調査中
ケースサイズは幅205mm×奥行き460mm×高さ350mmとなる。サイズ的にはG-GEAR miniやLITTLEGEARが近い。グラフィックスにハイクラスのRadeon RX 7800 XTを搭載しているのが驚きだ。WQHD環境でのゲームプレイに対応できる。CPUもハイエンドクラスのRyzen 9 9950Xを搭載していて万全だ。CPUクーラーはCoolerMaster製360mmの水冷クーラー「CoolerMaster MASTERLIQUID 360L CORE ARGB」を採用している。ミニタワーなどと比べると排熱面で不利だが、高品質な水冷式CPUクーラーを採用してカバーできる。メモリDDR5-5600 32GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も優秀だ。これだけのメモリ容量があれば不足はない。電源ユニットは850W GOLDを採用している。DVDスーパマルチドライブや無線LAN・Bluetoothが標準搭載なのもポイントだ。
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