当記事では、5万円以上10万円以下の安いおすすめゲーミングノートPCを紹介している。この価格帯でゲーミングノートPCを探し始める方が多い。学生の方でも手を出しやすく気軽に購入できるからだ。10万円以下なら中学生や高校生でも両親にお願いしやすいかもしれない。世代を重ねるごとに性能面が強化されて今では10万円以下の格安ゲーミングノートPCでもある程度快適にゲームをプレイすることが可能となった。
前世代のPascal世代までは性能的にやや厳しかったことを考えるとゲーミングノートPCも進歩したものだ。パーツメーカーやBTOメーカーの努力の賜物だと言える。少しでも安く購入したいと考えている方はぜひ参考にして欲しい。記事執筆時点で新品のゲーミングノートPCのラインナップはなくなってしまった。その後も新品での販売はない。ドスパラやパソコン工房などで販売されている中古ゲーミングノートPCが唯一の選択肢だ。
「5万円以上10万円以下でおすすめの中古ゲーミングノートPC紹介」で中古モデルをピックアップしているので参考にして欲しい。メルカリやヤフオクでも見つかるかもしれないが、保証やサポート面を考えるとおすすめしづらい。新品で探すなら今は予算を増やして10万円以上15万円以下のゲーミングノートPCを検討するべきだ。
ラインナップは少なく選択肢は限られる
まず押さえておくべきことは10万円以下という括りにするとラインナップが激減してしまうことだ。今は中古のゲーミングノートPCが中心でほとんど限られたモデルの中から選択する必要があるということになる。今後もモデルが増えるとは考えにくい。2024年06月時点で税込10万円以下で購入できる新品のゲーミングノートPCはなくなって。それもセール対象モデルで恒常的に販売されているわけではない。ドスパラのGALLERIA RL5R-G165は値上げで10万円を超えてしまった。
この価格帯のモデルの性能はそれほど高くなく、ゲームプレイにおいて妥協が必要だ。ゲーミングノートPCの相場はデスクトップPCよりも20%-30%高い。モニターやキーボードが搭載されていてコストが掛かるからだ。つまり、ラインナップ数が少ないというのは必然だと言える。場合によっては10万円以上15万円以下の予算で検討するかデスクトップPCも選択肢に入れた方がよいかもしれない。もっともデスクトップPCでも10万円以下なら選択肢は狭まる。別途ゲーミングモニターなどを用意しなければいけないことを考えると悩ましい。
激安ゲーミングノートPCを選ぶ際のポイント
グラフィックボードはロークラスが候補に入る
型番 | 総合性能 |
---|---|
RTX 3070 Mobile | 18,646 |
RTX 3060 Mobile | 17,197 |
RTX 2070 Mobile | 17,075 |
RTX 2060 Mobile | 15,883 |
RTX 4050 Mobile | 15,290 |
RTX 3050 Desktop | 14,734 |
GTX 1660 Ti Mobile | 12,476 |
RTX 3050 Ti Mobile | 11,843 |
RTX 3050 Mobile | 11,185 |
Intel Arc A550M | 10,834 |
GTX 1650 Ti Mobile | 9,129 |
GTX 1650 Mobile | 8,544 |
RTX 2050 Mobile | 8,497 |
GTX 1050 Mobile | 5,350 |
GTX 950M | 2,969 |
10万円以下のゲーミングノートに搭載されることが多いグラフィックボードは4種類となる。性能の高い順にGeForce RTX 3050 Ti Mobile・GeForce RTX 3050 Mobile・GeForce GTX 1650 Mobile・GeForce RTX 2050 Mobileだ。新品で購入できるのはGeForce GTX 1650 Mobileのみでゲーミング性能は高くない。フルHDでも設定を下げる必要がある。
時期によってはGeForce GTX 2060 Mobileも選択肢に入るかもしれない。マイナーな存在で国内BTOメーカーではほとんど見かけない。アーキテクチャはTuringのGeForce RTX 2060 Mobileとは違って次世代のAmpere世代となる。GeForce RTX 2060よりも6%程度CUDAコアが多く2048だ。一方で、メモリバスが192 bit→64 bitへと大幅ダウンとなる。また、GPUメモリ容量も50%少なく4GBとなる。レイトレーシング・DLSSに対応しているものの立場的にGeForce MXシリーズに近く妥協が必要だ。
中古ならGeForce RTX 3050 Ti MobileやGeForce RTX 3050 Mobileなどが選択肢に入る。Ampere世代のモデルでまずまずの性能を持つ。GeForce RTX 2050 MobileあるいはGeForce GTX 1650 Mobileと比べて30%以上ゲーミング性能が高い。現行のGeForce RTX 4050 Mobileと比べると見劣りしてしまうが、価格を考えれば納得できる。2024年時点でゲームをプレイする上で必要最低限の性能を持っていると考えてよい。
フルHD環境を最高設定プレイするには厳しくフルHD環境+設定調整が必須となる。最高設定でのゲームプレイにこだわりたい方は注意しよう。FPSなど負荷の軽いタイトルなら問題はない。それを理解した上で購入を検討して欲しい。高設定でのプレイを考えているならGeForce RTX 3060 MobileあるいはGeForce RTX 4050 Mobile以上を選択するべきだろう。
CPUはRyzen 5あるいはCore i5シリーズが中心
型番 | 総合性能 |
---|---|
Core i7-12700H | 20,397 |
Core i5-12500H | 17,085 |
Ryzen 7 6800H | 17,045 |
Core i9-11980HK | 16,954 |
Core i7-11800H | 15,631 |
Ryzen 7 5800H | 15,559 |
Ryzen 5 6600H | 14,392 |
Ryzen 7 4800H | 13,788 |
Ryzen 5 5600H | 13,127 |
Core i5-11400H | 11,961 |
Core i7-10875H | 11,739 |
Ryzen 5 4600H | 11,141 |
Core i7-10750H | 9,415 |
Core i5-11300H | 8,592 |
Core i7-8750H | 7,746 |
Core i5-10300H | 6,599 |
Core i5-10200H | 6,246 |
Core i5-9300H | 5,904 |
選べるCPUは旧世代のモデルが中心だが、ゲーミングノートPCでは最低限必要な性能を持っているので不安はない。スコア10,000を一つの基準とすればよいだろう。Core i5-11400Hは、旧世代のCore i7-10875H相当の処理性能を持ち低価格帯のグラフィックボードとの組み合わせなら悪くない。
GALLERIA RL5R-G165で採用されているRyzen 5 6600HならCore i5-11400Hと比べて20%以上処理性能が高い。ゲームの快適性を考えるとCPU性能を重視するよりもグラフィックボード性能を選択した方が賢明だ。あなたのゲーム環境において最適なモデルを選択して欲しい。Intel第10世代Core i7シリーズあるいはIntel第11世代Core i5シリーズ以降のモデルなら安心だ。
RyzenシリーズについてはIntel製CPUと比べてゲーム適性が劣ってしまうもののそこまで大きなデメリットにはならない。Ryzen 5 4600Hでも11,141と10,000を超えている。ゲーミング性能についてはこのスコア通りとは言えずCore i7-10750H相当と考えておこう。いずれにしてもボトルネックを心配しなくてもオッケーだ。
構成面においてストレージは意外と優秀
10万円以下のゲーミングノートPCでも実はストレージ容量は10万円以上のモデルと変わらない。つまり、純粋にCPU・GPUの分だけ安価なモデルということになる。メモリやストレージ構成をワンランク下げればもっと価格を抑えられる可能性がある。しかしながら、そうなるとBTOメーカー側の利益が薄くなってしまうことからある程度調整しているのではないかと思う。
メモリ16GB・SSD 512GBが一般的だ。上位モデルと比べても見劣りしない。とくにメモリ16GBあれば性能的に不安はない。モデルによってはメモリが8GBとなっていることがあるのでそこだけ注意しておこう。最近のゲーム環境を考えると最低でも16GBを基準にするべきだ。ストレージについてはクラウドストレージサービスや外付けのストレージで対応できる。
5万円以上10万円以下でおすすめの中古ゲーミングノートPC紹介
パソコン工房の中古ラインナップがメインとなる。パソコン工房のゲーミングブランド「LEVEL∞」以外にもドスパラの「GALLERIA」やASUSの「TUF Gaming」など幅広いラインナップがある。
GF63 Thin 10SC-043JP(MSI)
価格:71,820円+送料2,200円
液晶:15.6インチ
重量:不明
CPU:Core i7-10750H
GPU:GeForce GTX 1650 Mobile
メモリ:DDR4 8GB
ストレージ:SSD 256GB
電源:ACケーブル
Core i7-10750H×GeForce GTX 1650 Mobile搭載のエントリークラスのモデルだ。GF63 Thinシリーズは名称通り薄さを重視した一台となる。持ち運びを考えている方にもおすすめだ。写真を見る限りやや使用感がある。メモリDDR4 8GB・SSD 256GBと構成は控えめだ。マイクラなどを気軽にプレイしたいユーザー向けといえる。負荷の高いタイトルには不向きだ。
Thin GF63 12UC-3050JP(MSI)
価格:89,982円+送料2,200円
液晶:15.6インチ
重量:不明
CPU:Core i5-12450H
GPU:GeForce RTX 3050 Mobile
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 512GB
電源:ACケーブル
MSIのゲーミングブランド「Thin GF63」のゲーミングノートPCだ。パソコン工房で購入できる。89,982円と最安値クラスのモデルだ。15.6インチフルHDディスプレイを搭載している。GPUにはAmpere世代のエントリークラスであるGeForce RTX 3050 Mobileを搭載していてフルHD環境でのゲームプレイに適している。高リフレッシュレートでのゲームプレイは厳しいと考えておこう。CPUにはCore i5-12450Hを搭載している。8コア12スレッドとまずまずのスペックだ。メモリは16GBとなっている。ストレージはSSD 512GBだ。
ILeNXs-15FX067-i7_-RLSXB(パソコン工房)
価格:89,982円+送料2,200円
液晶:15.6インチFHD
重量:不明
CPU:Core i7-10750H
GPU:GeForce GTX 1650 Ti Mobile
メモリ:DDR4 32GB
ストレージ:SSD 1TB
電源:ACケーブル
Core i7-10750H×GeForce GTX 1650 Ti Mobile搭載のゲーミングノートPCだ。15.6インチFHDディスプレイを搭載している。メモリ32GB・SSD 1TBと構成も抜群だ。CPU・GPUともに性能はまずまず高く価格を考えれば悪くない選択肢となる。バッテリーが完全消耗しているということなのでAC電源の利用が必須だ。
GALLERIA UL7C-AA3(ドスパラ)
価格:94,482円+送料2,200円
液晶:15.6インチFHD
重量:不明
CPU:Core i7-12700H
GPU:GeForce GTX 1650 Ti Mobile
メモリ:32GB
ストレージ:SSD 250GB
電源:ACケーブル
パソコン工房で販売されている。Core i7-12700H×Intel Arc A550M搭載でローエンドクラスのゲーミング性能を持つ。比較的新しいモデルということもあって価格は残っている。設定調整を行えばある程度のゲームプレイに対応できる。メモリ容量は16GBで、ストレージはSSD 512GBとなる。
5万円以上10万円以下のおすすめゲーミングノートPC紹介
GALLERIA RL5R-G165-5 (ドスパラ)
価格:89,980円+送料3,300円
液晶:15.6インチFHD 144Hz
CPU:Ryzen 5 6600H
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
コスパ:8.0
2023年5月に発売された新しいゲーミングノートPCだ。21,000円の値下げが適用となあり評価を上げている。現在の市場を考えると健闘しているといえる。15.6インチFHDディスプレイを搭載している。本体重量は約2.10kgと平均的だ。Ryzen 5 6600H×GTX 1650搭載のエントリークラスのモデルだ。設定調整をすれば十分ゲームプレイに対応できる。性能的に高リフレッシュレートを目指すのはやや厳しい。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GB Gen4 NVMeと高規格・高性能なパーツが採用されているのは驚きだ。
TUF Gaming F15 FX506HF(ASUS)
価格:
119,800円 99,800円+送料770円
液晶:15.6インチ 144Hz
CPU:Core i5-11400H
GPU:GeForce RTX 2050 Mobile
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
コスパ:調査中
通常時の価格は税込119,800円だが、セール期間中は20,000円OFFの99,800円で購入できる。CPUにはCore i5-11400Hを搭載している。6コア12スレッドとスペックはまずまずで最低限必要な性能を持つに留まる。グラフィックスにはAmpere世代のRTX 2050 Mobileを搭載している。どちらかというとGeForce MXシリーズ寄りのグラフィックボードでゲーミング性能は控え目だ。おおよそGTX 1650 Mobile相当だ。確かに税込10万円以下という価格は魅力的だが、性能的におすすめ度が高いわけではない。レイトレーシング・DLSSにも対応しているものの性能的におまけ程度に考えておこう。メモリ16GB、SSD 512GB NVMeと最小構成となる。このモデルを選ぶなら中古のゲーミングノートPCを選択した方がよいのではないかと思う。
Victus 15(AMD)モデレートプラスモデル(HP)
価格:
187,000円 99,800円+送料770円
液晶:15.6インチフルHD 144Hz
CPU:Ryzen 5 5600H
GPU:GeForce RTX 3050 Mobile
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
コスパ:調査中
Ryzen 5 5600H×RTX 3050 Mobile搭載のエントリークラスのゲーミングノートPCだ。15.6インチ144Hzディスプレイを搭載している。本体重量は約2.29kgとやや重い。税込10万円以下という価格でRTX 3050 Mobileを搭載しているのは素晴らしい。GTX 1650 Mobileと比べてもワンランク高いパフォーマンスを得られる。CPUにはZen 3アーキテクチャのRyzen 5 5600Hを搭載している。RTX 3050 Mobileとのバランスも良好だ。メモリはDDR4-3200 16GB・SSD 512GB NVMeと構成も平均的といえる。
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