
5万円以上10万円以下の安いおすすめゲーミングノートPCを紹介していく。この価格帯でゲーミングノートPCを探し始める方が多いように思う。学生の方でも手を出しやすく気軽に購入できるからだ。10万円以下なら中学生や高校生でも両親にお願いしやすいかもしれない。世代を重ねるごとに性能面が強化されて今では10万円以下の格安ゲーミングノートPCでもある程度快適にゲームをプレイすることが可能となった。
前世代のPascal世代までは性能的にやや厳しかったことを考えるとゲーミングノートPCも進歩したものだ。パーツメーカーやBTOメーカーの努力の賜物だと言える。少しでも安く購入したいと考えている方はぜひ参考にして欲しい。記事執筆時点で新品のゲーミングノートPCのラインナップはなくなってしまった。ドスパラやパソコン工房などで販売されている中古ゲーミングノートPCが唯一の選択肢だ。
「5万円以上10万円以下でおすすめの中古ゲーミングノートPC紹介」で中古モデルをピックアップしているので参考にして欲しい。メルカリやヤフオクでも見つかるかもしれないが、保証やサポート面を考えるとおすすめしづらい。新品で探すなら今は予算を増やして10万円以上15万円以下のゲーミングノートPCを検討するべきだ。
| 価格帯 | 人気 | CPU | GPU |
|---|---|---|---|
| 40万円以上 | 9 9955X3D/9 9955X/9 275HX/AI MAX+ 395/AI 9 HX 370 | RTX5090/RTX5080 | |
| 30万円-40万円 | 9 9955X/9 275HX/7 255HX/AI MAX+ 395/AI 9 HX 375 | RTX5080/RTX5070TiM | |
| 25万円-30万円 | 9 8945HX/7 255HX/AI 7 350/ | RTX5070M/RTX5060M | |
| 20万円-25万円 | AI 7 350/7 260/i7-13620H | RTX5060M | |
| 15万円-20万円 | AI 7 350/i7-14650HX | RTX5060M/RTX5050M | |
| 10万円-15万円 | i7-13620H/5 240 | RTX5050M/RTX3050M | |
| 5万円-10万円 | i7-11800H | RTX3050TiM |
*中古のみ
ラインナップは少なく選択肢は限られる
まず押さえておくべきことは10万円以下という括りにするとラインナップが激減してしまうことだ。今は中古のゲーミングノートPCが中心でほとんど限られたモデルの中から選択する必要があるということになる。今後もモデルが増えるとは考えにくい。2025年7月時点で税込10万円以下で購入できる新品のゲーミングノートPCはなくなった。直近ではドスパラの「GALLERIA RL7C-R35-5N」が10万円以下で販売されていたが、すぐに価格が上がってしまった。今ではメモリ価格高騰の影響もあって161,980円になってしまった。
やはり中古をメインに見ておくべきだろう。この価格帯のモデルの性能はそれほど高くなく、ゲームプレイにおいて妥協が必要だ。また、ドスパラやパソコン工房の場合中古モデルは店舗でも併売中だ。つまり、オンラインで購入できたとしても同じタイミングで完売となり購入できないケースもある。また、動作確認後に問題が見つかり販売ができないことも起こり得る点は理解しておこう。筆者も一度パソコン工房で購入した際にストレージに不具合が見つかりキャンセルとなったことがある。事前に動作確認をしているからこそ安心して購入できるのだ。
ゲーミングノートPCの相場はデスクトップPCよりも20%-30%高い。モニターやキーボードが搭載されていてコストが掛かるからだ。つまり、ラインナップ数が少ないというのは必然だと言える。場合によっては「10万円以上15万円以下」の予算で検討するかデスクトップPCも選択肢に入れた方がよいかもしれない。もっともデスクトップPCでも10万円以下なら選択肢は狭まる。別途ゲーミングモニターなどを用意しなければいけないことを考えると悩ましい。
激安ゲーミングノートPCを選ぶ際のポイント
グラフィックボードはロークラスが候補に入る
| 型番 | 総合性能 |
|---|---|
| RTX 3070 Mobile | 19,246 |
| RTX 5050 Mobile | 18,808 |
| RTX 3060 Mobile | 17,197 |
| RTX 2070 Mobile | 17,075 |
| RTX 2060 Mobile | 15,883 |
| RTX 4050 Mobile | 15,290 |
| RTX 3050 Desktop | 14,734 |
| GTX 1660 Ti Mobile | 12,476 |
| RTX 3050 Ti Mobile | 11,843 |
| RTX 3050 Mobile | 11,185 |
| Intel Arc A550M | 10,834 |
| GTX 1650 Ti Mobile | 9,129 |
| GTX 1650 Mobile | 8,544 |
| RTX 2050 Mobile | 8,497 |
| GTX 1050 Mobile | 5,350 |
| GTX 950M | 2,969 |
10万円以下のゲーミングノートに搭載されることが多いグラフィックボードは4種類となる。性能の高い順にGeForce RTX 3050 Ti Mobile・GeForce RTX 3050 Mobile・GeForce GTX 1650 Mobile・GeForce RTX 2050 Mobileだ。新品で購入できるのはGeForce GTX 1650 Mobileのみでゲーミング性能は高くない。フルHDでも設定を下げる必要がある。
時期によってはGeForce GTX 2060 Mobileも選択肢に入るかもしれない。マイナーな存在で国内BTOメーカーではほとんど見かけない。アーキテクチャはTuringのGeForce RTX 2060 Mobileとは違って次世代のAmpere世代となる。GeForce RTX 2060よりも6%程度CUDAコアが多く2048だ。一方で、メモリバスが192 bit→64 bitへと大幅ダウンとなる。また、GPUメモリ容量も50%少なく4GBとなる。レイトレーシング・DLSSに対応しているものの立場的にGeForce MXシリーズに近く妥協が必要だ。
中古ならGeForce RTX 3050 Ti MobileやGeForce RTX 3050 Mobileなどが選択肢に入る。Ampere世代のモデルでまずまずの性能を持つ。GeForce RTX 2050 MobileあるいはGeForce GTX 1650 Mobileと比べて30%以上ゲーミング性能が高い。現行のGeForce RTX 4050 Mobileと比べると見劣りしてしまうが、価格を考えれば納得できる。2024年時点でゲームをプレイする上で必要最低限の性能を持っていると考えてよい。
フルHD環境を最高設定プレイするには厳しくフルHD環境+設定調整が必須となる。最高設定でのゲームプレイにこだわりたい方は注意しよう。FPSなど負荷の軽いタイトルなら問題はない。それを理解した上で購入を検討して欲しい。高設定でのプレイを考えているならGeForce RTX 3060 MobileあるいはGeForce RTX 4050 Mobile以上を選択するべきだろう。
CPUはRyzen 5あるいはCore i5シリーズが中心
| 型番 | 総合性能 |
|---|---|
| Core i7-12700H | 20,397 |
| Core i5-12500H | 17,085 |
| Ryzen 7 6800H | 17,045 |
| Core i9-11980HK | 16,954 |
| Core i7-11800H | 15,631 |
| Ryzen 7 5800H | 15,559 |
| Ryzen 5 6600H | 14,392 |
| Ryzen 7 4800H | 13,788 |
| Ryzen 5 5600H | 13,127 |
| Core i5-11400H | 11,961 |
| Core i7-10875H | 11,739 |
| Ryzen 5 4600H | 11,141 |
| Core i7-10750H | 9,415 |
| Core i5-11300H | 8,592 |
| Core i7-8750H | 7,746 |
| Core i5-10300H | 6,599 |
| Core i5-10200H | 6,246 |
| Core i5-9300H | 5,904 |
選べるCPUは旧世代のモデルが中心だが、ゲーミングノートPCでは最低限必要な性能を持っているので不安はない。スコア10,000を一つの基準とすればよいだろう。Core i5-11400Hは、旧世代のCore i7-10875H相当の処理性能を持ち低価格帯のグラフィックボードとの組み合わせなら悪くない。
GALLERIA RL5R-G165で採用されているRyzen 5 6600HならCore i5-11400Hと比べて20%以上処理性能が高い。ゲームの快適性を考えるとCPU性能を重視するよりもグラフィックボード性能を選択した方が賢明だ。あなたのゲーム環境において最適なモデルを選択して欲しい。Intel第10世代Core i7シリーズあるいはIntel第11世代Core i5シリーズ以降のモデルなら安心だ。
RyzenシリーズについてはIntel製CPUと比べてゲーム適性が劣ってしまうもののそこまで大きなデメリットにはならない。Ryzen 5 4600Hでも11,141と10,000を超えている。ゲーミング性能についてはこのスコア通りとは言えずCore i7-10750H相当と考えておこう。いずれにしてもボトルネックを心配しなくてもオッケーだ。
構成面においてストレージは意外と優秀
10万円以下のゲーミングノートPCでも実はストレージ容量は10万円以上のモデルと変わらない。つまり、純粋にCPU・GPUの分だけ安価なモデルということになる。メモリやストレージ構成をワンランク下げればもっと価格を抑えられる可能性がある。しかしながら、そうなるとBTOメーカー側の利益が薄くなってしまうことからある程度調整しているのではないかと思う。
メモリ16GB・SSD 512GBが一般的だ。上位モデルと比べても見劣りしない。とくにメモリ16GBあれば性能的に不安はない。モデルによってはメモリが8GBとなっていることがあるのでそこだけ注意しておこう。最近のゲーム環境を考えると最低でも16GBを基準にするべきだ。ストレージについてはクラウドストレージサービスや外付けのストレージで対応できる。
5万円以上10万円以下でおすすめの中古ゲーミングノートPC紹介
ドスパラとパソコン工房の中古ラインナップがメインとなる。中古のラインナップが豊富だからだ。中古ゲーミングノートPCは全て一点ものなので速いもの勝ちだ。考えている間に売り切れてしまう可能性もある。もっとも、仮に購入予定のモデルが売り切れたとしても変わりのモデルがどんどん入荷されるので、定期的に確認しておくとよいだろう。
FRONTIER XNC190
価格:74,980円 会員価格67,482円+送料2,200円
液晶:15.6インチFHD
CPU:Core i7-8750H
GPU:GeForce RTX 2050 Mobile
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 256GB
電源:ACケーブル
フロンティア製のゲーミングノートPCだ。67,482円と格安だ。やや古いモデルだが、6万円台なら選択肢として悪くない。CPUにはCore i7-8750Hを、GPUにはGeForce RTX 2060 Mobileを搭載している。フォートナイトやApex Legendsなど人気タイトルに対応できる。メモリ16GBと必要十分だろう。
GALLERIA RL5C-R35T 4510002209
価格:71,800円+送料2,200円
液晶:15.6インチFHD
CPU:Core i5-11400H
GPU:GeForce RTX 3050 Ti Mobile
メモリ:DDR4 16GB
ストレージ:SSD 512GB
電源:ACケーブル
71,800円で購入できる激安ゲーミングノートPCだ。Core i5-11400H×GeForce RTX 3050 Ti Mobile搭載のローモデルとなる。15.6インチフルHDディスプレイ搭載だ。メモリ16GB・SSD 512GBと構成も十分だろう。CPU・GPUともに性能はまずまず高く価格を考えれば悪くない選択肢となる。店頭販売も行われているため購入時点で売り切れとなっている可能性もある点は注意しよう。実は新品で149,980円で販売されていたモデルで半額近くまで下がっていることがわかる。低価格帯のモデルは中古市場でも希少だ。
Lenovo 20V3CTO1WW
価格:74,980円+送料2,200円
液晶:15.6インチ4K
CPU:Core i7-10750H
GPU:GeForce GTX 1650 Ti With Max-Q
メモリ:DDR4 16GB
ストレージ:SSD 512GB
電源:ACケーブル
Core i7-10750H×GeForce GTX 1650 Ti With Max-Q搭載のエントリークラスのモデルだ。この時代はTDPを抑えたモデルには「Max-Q」という名称が付されていた。今ではACアダプターの容量で判断するしかない。15.6インチ4Kモニターを搭載した珍しいモデルだ。性能的に4Kでゲームをプレイすることは難しい。お仕事で活かせるのではないかと思う。メモリDDR4 16GB・SSD 512GBと構成は十分だ。保証期間が3ヶ月と長めに設定されている。
GALLERIA RL7C-R35-5N
価格:96,900円+送料2,200円
液晶:15.6インチFHD
CPU:Core i7-13620H
GPU:GeForce RTX 3050 Mobile
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 500GB
電源:ACケーブル
GALLERIAの人気ゲーミングノートPCだ。CPUにはCore i7-13620Hを、GPUにはGeForce RTX 3050 Mobileを搭載している。15.6インチフルHDディスプレイ搭載だ。ゲーム性能がそこそこ高くフルHDで快適にゲームを楽しめる。MMORPGにも対応できるポテンシャルがある。本体が軽めなので持ち運びにも最適だ。メモリは16GBとなっている。ストレージはSSD 500GBだ。現在新品でも販売されているが、161,980円とかなり高い。中古ならお買い得だ。比較的新しいモデルというのもメリットだ。
5万円以上10万円以下のおすすめゲーミングノートPC紹介
GALLERIA RL5R-G165-5 (ドスパラ)
価格:89,980円+送料3,300円
液晶:15.6インチFHD 144Hz
CPU:Ryzen 5 6600H
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
コスパ:8.0
2023年5月に発売された新しいゲーミングノートPCだ。21,000円の値下げが適用となあり評価を上げている。現在の市場を考えると健闘しているといえる。15.6インチFHDディスプレイを搭載している。本体重量は約2.10kgと平均的だ。Ryzen 5 6600H×GTX 1650搭載のエントリークラスのモデルだ。設定調整をすれば十分ゲームプレイに対応できる。性能的に高リフレッシュレートを目指すのはやや厳しい。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GB Gen4 NVMeと高規格・高性能なパーツが採用されているのは驚きだ。
TUF Gaming F15 FX506HF(ASUS)
価格:119,800円 99,800円+送料770円
液晶:15.6インチ 144Hz
CPU:Core i5-11400H
GPU:GeForce RTX 2050 Mobile
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
コスパ:調査中
通常時の価格は税込119,800円だが、セール期間中は20,000円OFFの99,800円で購入できる。CPUにはCore i5-11400Hを搭載している。6コア12スレッドとスペックはまずまずで最低限必要な性能を持つに留まる。グラフィックスにはAmpere世代のRTX 2050 Mobileを搭載している。どちらかというとGeForce MXシリーズ寄りのグラフィックボードでゲーミング性能は控え目だ。おおよそGTX 1650 Mobile相当だ。確かに税込10万円以下という価格は魅力的だが、性能的におすすめ度が高いわけではない。レイトレーシング・DLSSにも対応しているものの性能的におまけ程度に考えておこう。メモリ16GB、SSD 512GB NVMeと最小構成となる。このモデルを選ぶなら中古のゲーミングノートPCを選択した方がよいのではないかと思う。
Victus 15(AMD)モデレートプラスモデル(HP)
価格:187,000円 99,800円+送料770円
液晶:15.6インチフルHD 144Hz
CPU:Ryzen 5 5600H
GPU:GeForce RTX 3050 Mobile
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 512GB NVMe
コスパ:調査中
Ryzen 5 5600H×RTX 3050 Mobile搭載のエントリークラスのゲーミングノートPCだ。15.6インチ144Hzディスプレイを搭載している。本体重量は約2.29kgとやや重い。税込10万円以下という価格でRTX 3050 Mobileを搭載しているのは素晴らしい。GTX 1650 Mobileと比べてもワンランク高いパフォーマンスを得られる。CPUにはZen 3アーキテクチャのRyzen 5 5600Hを搭載している。RTX 3050 Mobileとのバランスも良好だ。メモリはDDR4-3200 16GB・SSD 512GB NVMeと構成も平均的といえる。
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