フルタワーケースを採用したゲーミングPCを紹介していく。BTOメーカーが販売するモデルは落ち着いたデザインが多く物足りなさを感じる方もいるだろう。市販品でもできるだけPCケースにこだわりたいと考えている方はこのフルタワーケースをチェックして欲しい。高級感があり、デザイン性に優れたモデルが多い。
デメリットは本体の大きさと価格の高さだ。フルタワーではGeForce RTX 4090やGeForce RTX 4080 SUPERなどハイエンドモデルが中心となることもあって価格が高くなるのは仕方がない。搭載モデルは、「人気のフルタワーゲーミングPCランキング【2024年】」で紹介している。
当ページの目次
BTOパソコンのラインナップはそれほど多くない
BTOメーカーでのフルタワーケースの取り扱いはかなり少ない。各メーカーのラインナップを見るとわかるはずだ。大手BTOメーカーのTSUKUMOではフルタワーケースが消滅してしまった。ケースの主流はミドルタワーやミニタワーとなっていることがわかる。マウスコンピューターやセブンならフルタワーモデルが複数用意されている。
マウスコンピューターでのミニタワーモデルは60種類を超える。それに対してミニタワーモデルは16種類のみだ。フルタワーになると高性能なパーツを採用したモデルのみとなってしまうのでどうしても数は少なくなってしまう。ゲーマー全体で見ると90%以上の方(ノートパソコンは除く)はミドルタワーあるいはミニタワーを購入していると考えている。
自作PCでも主流はミドルタワーとミニタワーで、販売されているフルタワーケース自体種類が少ない。そう考えると仕方のないことだ。それでもマウスコンピューターやセブンなど有名メーカーでもフルタワーのモデルを選択できるのでぜひチェックして欲しい。他の人があまり選ばないからこそこだわりを持ったゲーミングPC選びをしよう。
PCケースの選択肢が豊富なBTOメーカー一覧
- マウスコンピューター(公式サイト)
- アプライドネット(公式サイト)
- パソコンショップセブン(公式サイト)
- ストーム(公式サイト)
ストームは落ち着いたデザインの中でも個性を追求したケースが揃う。好みで選択するとよいだろう。価格的にはストーム→アプライドネット→マウスコンピューター(G-Tune)→セブンの順で高くなる。ゲーミングノートPCならGIGABYTE・Razer・ASUSなど海外メーカーがイチオシだ。ゲーミングらしいおしゃれなモデルが揃っている。
BTOメーカーが販売するフルタワーケース一覧
ケースイメージ |
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G-Tuneフルタワー(G-Tune) 幅220mm×奥行490mm×高さ501mm 269,800円~ |
G-Gear neo(TSUKUMO) 幅235mm×奥行512mm×高さ548mm 209,800円~ |
ASUS ROG Strix Helios(セブン) 幅250mm×奥行591mm×高さ565mm 350,680円~ |
Cooler Master COSMOS C700M(セブン) 幅306mm×奥行650mm×高さ651mm 384,780円~ |
ASUS ROG Hyperion GR701(セブン) 幅268mm×奥行659mm×高さ639mm 592,680円~ |
MSI Aegis(MSI) 幅240mm×奥行551mm×高さ511mm 423,000円~ |
我王(アプライドネット) 幅230mm×奥行447mm×高さ447mm 269,800円~ |
Konaotoshi(アプライドネット) 幅266mm×奥行556mm×高さ612mm 798,800円~ |
IKAZUCHI BEAST(アプライドネット) 幅225mm×奥行525mm×高さ640mm 253,000円~ |
LIGHTNING(アプライドネット) 幅225mm×奥行580mm×高さ450mm 149,800円~ |
GALLERIA U-Series(ガレリア) 幅220mm×奥行440mm×高さ480mm 399,980円~ |
フルタワーの特徴&強みを解剖
とにかくかっこいい!
フルタワーになると玄人向けの要素が出てくるためデザインにもこだわりが見られる。とにかくオシャレでかっこいいので部屋のインテリアとしても映えること間違いなしだ。SNSなどでも注目されるだろう。オーソドックスなケースでは満足できない方は要チェックだ。BTOメーカーが販売しているオリジナルのミドルタワーやミニタワーはいい意味で万人受けするデザインになっている部分がある。
これは潜在的な顧客の数が最も多く奇抜なデザインにすることが難しいから仕方がない。また、安く販売するためにコストをカットせざるを得ないだろう。ただし、BTOメーカーが販売するパソコンでも上位モデルになるとコストを考える必要がなくなりデザイン性の高い社外のケースが採用されていることもある。
機能性&拡張性がずば抜けている
フルタワーになると機能性や拡張性は圧倒的になる。本体が大きいので内部の余裕も多くなるし、機能面でも自由度が高くなるので当然だろう。中には複数のラジエーター搭載にも対応するケースもある。エアフローがしっかりしているため排熱性能も高くハイエンドなパーツを組み合わせても問題ない。オーバークロックをする場合でもたくさんのファンを搭載して対応できる。
将来性の高さに繋がる部分だ。GeForce RTX 4070 Ti以上、Core i9シリーズ/Ryzen 9シリーズといったハイクラスのパーツを選択したいと考えているならフルタワーも選択肢に入るのではないだろうか。オーバークロック対応の倍率ロックフリーモデルに最適だ。反対にミドルクラスのパーツではフルタワーは宝の持ち腐れとなる。機能性・拡張性を生かした最適なゲーミングPC選びをしよう。
価格が高い
ブランド名 | G-Tune | G-Tune |
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イメージ | ||
製品名 | G-Tune FZ-I7G7S | G-Tune DG-I7G7S |
ケース | フルタワー | ミニタワー |
価格 | 399,800円 | 299,800円 |
CPU | Core i7-14700KF | Core i7-14700F |
CPUクーラー | 水冷(360mm) | 水冷(240mm) |
GPU | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 SUPER |
メモリ | DDR5-5600 32GB | DDR5-5600 32GB |
SSD | 2TB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe |
電源 | 750W BRONZE | 750W BRONZE |
チップセット | Z790 | B760 |
公式 | 公式 | 公式 |
ケースにコストが掛かるのでそれが反映されている形だ。また、BTOパソコンの場合はフルタワー=ハイエンドモデルが多く必然的に価格の高いモデルしかラインナップにないとも言える。例えば、GeForce RTX 4090・GeForce RTX 4080 SUPER・GeForce RTX 4070 Ti SUPERなどだ。
CPUは上位モデルであるCore i9-14900K・Core i7-14700K・Ryzen 9 7950X・Ryzen 9 7900Xなどが選択されることが多い。さすがにこれらのCPUとの組み合わせとなると価格は上がる。予算がある方であれば魅力的な選択肢となることは間違いない。少しでも安くゲーミングPCを購入したいならミニタワーやミドルタワーを選択するべきだろう。
G-Tuneブランドのフルタワーケースのラインナップでは、GPUはGeForce RTX 4090やGeForce RTX 4080 SUPERを、CPUはCore i9-14900KF・Ryzen 9 7900Xなどのハイエンドが選べる。
対してミニタワーモデルでは最上位のGPUはGeForce RTX 4070 SUPERで、CPUもCore i7-14700F・Ryzen 7 7800X3Dまでとなる。明らかに差別化が図られている。
人気のフルタワーゲーミングPCランキング【2024年】
RAIZAN-434346(アプライドネット)
価格:269,800円(送料込)
CPU:Core i7-14700F(水冷)
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
恐竜のようなデザインがかっこいい。カラーは白と黒から選択できる。他メーカーで見ることはないだろう。Core i7-14700F×GeForce RTX 4060搭載のゲーミングPCだ。Core i7-14700Fは20コア28スレッドとスペックが高く従来モデルのCore i7-13700Kを上回るパフォーマンスを発揮する。グラフィックスはGeForce RTX 4060を搭載している。カスタマイズにも対応している。GeForce RTX 4070 Ti SUPER以上のモデルへのアップグレードでは電源ユニットのカスタマイズが必須だ。メモリDDR4-3200 32GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も抜群だ。電源ユニットは750W GOLDを余裕がある。
G-Tune FZ-I7G7A(G-Tune)
CPU:Core i7-14700KF(水冷)
GPU:GeForce RTX 4070 Ti SUPER
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
Core i7-14700KF×GeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。CPUクーラーは360mmラジエーター搭載の水冷クーラーで安全だ。4K環境にも対応できるポテンシャルを持つ。メモリDD5-5600 32GB・SSD 2TB Gen4 NVMeと圧巻の構成だ。電源ユニットは750W BRONZEとなる。電源については750W GOLD(+3,300円)へアップグレードしておくとよい。電力制限解除などに対応しやすい。
ZEFT R44K(セブン)
CPU:Ryzen 9 7900X
GPU:GeForce RTX 4080 SUPER
メモリ:DDR5-4800 32GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe+HDD 8TB
電源:850W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
PCケースには「COOLERMASTER COSMOS C700M」を搭載したゲーミングPCだ。本体サイズは幅306mm×奥行き650mm×高さ651mmとかなり大きい。一般的なBTOメーカーのオリジナルケースとは一線を画する。ゲーミング性能的にはハイクラスで4K解像度にも対応できる。Ryzen 9 7900Xは12コア24スレッドのハイエンドモデルでゲーム実況や動画編集などゲーム+αで考えている方におすすめだ。ゲーム適正だけで言えばRyzen 7 7800X3DやCore i7-13700の方が優れている。
GALLERIA UA9C-R49 14900KF搭載(ドスパラ)
CPU:Core i9-14900KF
GPU:GeForce RTX 4090
メモリ:DDR5-4800 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe+ HDD 2TB
電源:1200W PLATINUM
コスパ:調査中
PCケースはガレリアの最上位であるアルミヘアライン外装だ。サイズ的にはミドルタワーとフルタワーと中間ぐらいとなっている。ガレリアのフラグシップモデルとして例外的に紹介している形だ。Ada Lovelace世代のフラグシップモデルであるGeForce RTX 4090を搭載した一台だ。4K環境でレイトレーシングを有効化しても余裕のある性能となっている。CPUにはIntel第13世代のフラグシップモデルであるCore i9-13900Kを搭載している。24コア32スレッドと驚異的なスペックを誇る。ゲームプレイ以外の用途でも問題なく対応可能だ。メモリ32GB、SSD 1TB Gen4 NVMe、HDD 2TBと構成も充実している。電源ユニットには1200W PLATINUMを採用していて万全だ。
ZEFT Z45SI(セブン)
CPU:Core i9-14900KF
GPU:GeForce RTX 4070 Ti SUPER
メモリ:DDR5-6400 64GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe×2基
電源:1000W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
フルタワーケースの「Cooler Master COSMOS C700M」を採用した一台だ。本体前面にはI/Oパネルがまとめられている。ファンやRGBコントロールボタンが配置されているのはおもしろい。多彩な内部レイアウトに対応していて玄人をうならせる。CPUにはCore i9-14900KFを、GPUにはGeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載したハイクラスのゲーミングPCだ。高解像度でのゲームプレイにも対応できるポテンシャルを持つ。メモリDDR5-6400 64GB、SSD 2TB Gen4 NVMe+ SSD 2TBと構成も圧倒的だ。電源ユニットは1000W GOLDを採用している。
ZEFT Z45CAA(セブン)
CPU:Core i9-14900KF
GPU:GeForce RTX 4080 SUPER
メモリ:DDR5-4800 128GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe×2基
電源:1000W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中
PCケースには「ASUS ROG Hyperion GR701」を採用したゲーミングPCだ。幅268mm×奥行き659mm×高さ639mmとフルタワーケースの中でも大きい部類だ。TSUKUMOのG-GEAR neoよりも一回り大きい。グラフィックボードにはGeForce RTX 4080を搭載していて高いゲーミング性能を持つ。4K+レイトレーシングでも対応できる。クリエイター作業での使用に適している。CPUには最新のCore i9-14900KFを搭載している。24コア32スレッドとマルチスレッド性能が高い。現行最強のCPUで予算度外視で考えられる方向けのモデルだ。
Konaotoshi-434356(アプライドネット)
CPU:Ryzen 9 9950X(水冷)
GPU:GeForce RTX 4090
メモリ:DDR5-5600 64GB
ストレージ:SSD 4TB Gen4 NVMe
電源:1300W 80PLUS PLATINUM
コスパ:調査中
アプライドネットブランドのフラグシップモデルだ。E-ATXにも対応しているフルタワーケースを採用している。CPUはZen 5のフラグシップモデルであるRyzen 9 9950Xだ。CPUクーラーはRGB対応ファン搭載の水冷式となる。フロントファン×3基とリアケースファン×1基もRGB対応で魅せる一台になっている。GPUにはGeForce RTX 4090を搭載している。現行最強の組み合わせといえるだろう。グラフィックボードは取り外した状態で届けられる。輸送時の事故を防ぐために仕方がない。メモリDDR5-5600 64GB・SSD 4TB Gen4 NVMeと圧巻の構成だ。