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BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)推奨のおすすめゲーミングPC&必要スペックを検証している。話題の最新大型MMORPGで、非常に大きな期待が持たれている。スタイリッシュで爽快感のある戦闘と、壮大なストーリーが魅力のオンラインゲームだ。要求スペックがやや高いため快適にプレイしたいならゲーミングPCに見直しが必要になるかもしれない。

ノンターゲティング方式のため、負荷にはある程度対応できるスペックを用意しておく必要がある。推奨環境を満たすだけでなく、自分の環境に合うようにワンランク上の性能を目指すことをおすすめしたい。具体的には現行のミドルクラスを最低限と考え、ミドルハイクラスを中心に性能を選択することだ。少しやり過ぎくらいがちょうどいいのかもしれない。

プレイした感想としてはローディングが多く戦闘以外のテンポが非常に悪い。この負担を軽減できればゲーム進行がより快適になる。NVMe M.2 SSD Gen4など、ローディング速度に優れたストレージの選択も有用だ。性能以外の部分にも目を向けることも重要だと言える。

BLUE PROTOCOLの必要&推奨環境

必要動作環境推奨動作環境(高画質)推奨動作環境(最高画質)徹底解剖推奨
OSWindows 10(64-bit)Windows 10(64-bit)Windows 10/11(64-bit)Windows 10/11 64-bit
CPUCore i3-4340Core i7-7700Core i7-11700Core i5-13400以上
GPUGTX660GTX 1060(6GB)RTX 2070 SUPERGTX 1660以上
メモリ8GB16GB16GB16GB
ストレージHDD 40GBSSD 40GBSSD 40GB-

BLUE PROTOCOLの推奨環境の考察

BlueProtocolsettei

BLUE PROTOCOLは、基本無料系の中では要求スペックが高い部類に入る。2023年6月リリースされたばかりの新しいタイトルなので要求スペックが上がるのは仕方がない。公式発表の推奨環境(最高画質)はCore i7-11700とRTX 2070 SUPERだ。公式が言う最高画質はプリセットでの最高画質だ。画像にあるように「最高画質」でも、各項目が最大になっているわけではない。

スケーリング解像度は最大150、その他の項目は4が最大だ。つまり、プリセット「最高画質」というのはゲーム内で最も高い設定を指しているわけではない。ゲーム内最高の画質にした場合、公式の推奨環境も大幅にアップすることになる。画質にこだわってプレイするなら、Core i7-12700とRTX 3080のような一世代前のハイエンドクラスが必要だ。

当サイトの推奨環境は標準画質で60fps以上の安定を第一に考えている。街中では少し心許ないが、フィールド上では十分だ。戦闘中でも60fpsを確保できるので最低限の環境になると考えている。最低設定ならもう少し下げることも可能だ。ただし、BLUE PROTOCOLの最低設定は尋常ではないほど画質が荒れる。

また、フレームレートはそれほど増大するわけでもないことから、あまり最低限ギリギリを狙う性能はよしと考えていない。BLUE PROTOCOLはオープンワールドではないゲームだ。そのため、ローディングが多いゲームとも言える。会話でムービーを挟むことも多いので注意しておく必要がある。

公式の必要動作環境にあるHDD 40GBにも注目してもらいたい。推奨環境からはストレージがHDDからSSDに変わっている。快適にゲームを進めるにはSSDが必須だ。このことから、公式の必要動作環境はあまり参考にできない。MMORPGには珍しく、フィールド上にモンスターが少なくクエストや狩りを進めづらい。負荷を抑えられるメリットがあってもゲームシステム的には悩ましい。

結果としてフィールド上に多くのプレイヤーが集まってしまい負荷が高まっているように感じた。どのゲームでもプレイヤーが集まる場所は負荷が高くなる。街の中がMMORPGでは最も負荷の高い場所とされる理由だ。それがフィールド上にも現れている。戦闘を行う場所での負荷は致命的な結果を招きかねない。

各グラフィックボードでのベンチマーク

BLUE PROTOCOL
BLUE PROTOCOLのゲームで用意されているベンチマークソフトでフレームレートを計測した。グラフィックボードを選ぶ上で参考にしていただければと思う。

フルHD(1920×1080)

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フルHD環境ならどのグラフィックボードでもある程度対応できる。GTX 1660 SUPER以上のモデルなら平均60fpsを達成できる。GTX 1650の場合は設定を下げた方がよさそうだ。RTX 3060以上なら高リフレッシュレートでのゲームプレイも現実的なラインとなる。

WQHD(2560×1440)

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WQHDになると一気に負荷が高くなる。RTX 3050やGTX 1660 SUPERでも設定を下げるのが必須だ。RTX 3060を最低基準に考えたい。高リフレッシュレートを目指すならRTX 3060 Ti以上を選ぼう。

4K(3840×2160)

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4Kになると最低基準はRTX 4060 Tiだ。快適性を求めるならRTX 4070以上、高リフレッシュレートを目指すならRX 7900 XTX以上のハイエンドクラスが必要となる。やはり重いタイトルであることは間違いない。

BLUE PROTOCOLの概要&特徴

軽快な戦闘が持ち味のMMORPG

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BLUE PROTOCOLは、2019年のクローズドαテストが始まってから長年待たされたこともあって非常に大きな期待が持たれたMMORPGだ。2020年にクローズドβテストが終了して3年近く音沙汰がなかった。公式はMMORPGとは明言していないが、当サイトではMMORPGが最も当てはまるゲームジャンルだと考えている。

当時からすでに多くのMMORPGがサービス終了しており、古いゲームが中心のジャンルになっていた。それもBLUE PROTOCOLの期待が大きくなった要因と言える。ノンターゲティング方式の特徴は必ず攻撃が当たるわけではないということ。FF14のようなオーソドックスなMMORPGは、距離を取っても攻撃がヒットする。

ノンターゲティング方式は敵と向かい合った状態での殴り合いではない。敵の攻撃の射程から外れたり、回避行動を取ることで避けることができる。それは当然こちらの攻撃も同じだ。違う方向を向いていると攻撃は当たらない、避けなければ攻撃を当てられる。ジャンル的にはアクションRPGが近いだろうか。

ゲームはスタイリッシュで軽快な戦闘が持ち味で、壮大なストーリーを予感させる展開も魅力だ。ノンターゲティング方式は戦闘が単調にならず、常に緊張感を持って挑むがことができる。プレイヤースキルは必要となるが、ゲームの難易度も爽快感も大きくなるので長く遊べる。BLUE PROTOCOLはどこかコミカルで、それでいて迫力のあるグラフィックを持っている。

リアルにし過ぎないことで幅広い年齢層に受け入れられそうだ。システム的にはよくあるMMORPGながら、多くの声優を採用していることでキャラクターの特徴が掴みやすい。このキャラクターはあそこで登場したキャラクターだという判断がつく。ストーリーを進めると懐かしのキャラクターが登場しても気付かないこともしばしばある。

声と喋り方に特徴があるのでNPCであっても認識しやすい。ストーリーが大きくなりやすいMMORPGでは重要だ。初心者にも遊びやすく、熟練プレイヤーにも馴染みやすいのがBLUE PROTOCOLのよさだ。久しぶりの大型MMORPGの登場に多くのプレイヤーが心を躍らせたはずだ。その期待に裏切らない面白さがある。当面は人気オンラインゲームとしては広く浸透していくことが予想できる。

戦闘以外のテンポが悪い

期待が大きいBLUE PROTOCOLなだけに、少し気になる箇所が大きなデメリットのように感じてしまうのは残念ではある。ただ、最新のオンラインゲームとしては少しシステム的な部分が古く感じられる。これは開発が2019年以前、プロジェクト開始が2014年以降ということも影響しているのだろう。

当初は劇場アニメに入り込んだようなグラフィックを目指しており、操作できる劇場アニメという触れ込みだった。BLUE PROTOCOLのグラフィックは確かに一時流行ったカートゥーン調だ。負荷の重さはここから来ているのかもしれない。戦闘はスタイリッシュで爽快感あふれている。ノンターゲティング方式を上手く活かしたテンポと小気味よさがある。

その一方で、ゲームは今主流のオープンワールドではないことでローディングが頻繁に発生する。クエストを受注する際にもローディングが発生し、ムービーが始まる。街や街の建物に出入りする時もローディングが生じる。戦闘地域を含めてそれぞれに独立したフィールドが用意されている形だ。

5匹を狩るクエストを受け、完了報告するだけで8回のローディングがあり、2回のムービーが流れる。「劇場アニメの中に入り込んだような」というコンセプトである以上、BLUE PROTOCOLには外せない要素なのだろう。しかし、ゲームとして見ると少しテンポの悪さを感じる。ムービーは飛ばすことが可能で、ローディング時間もそれほど長いものではない。

それでも頻繁に発生するとストレスがたまる要因となる。SSDが推奨される理由がよく分かる。SSDであってもこれなら、HDDだと相当なストレスになるはずだ。オープンワールドのゲームに慣れすぎて、なぜこういったゲームが主流から外れていったのか再確認できた。もう一つはフィールド上にモンスターが少ないことだ。

クエストで受注した一般モンスターの範囲が広い上に個々がぽつぽつと点在しているだけだ。リポップはそれなりに速いものの、最新のゲームなので同時期にスタートするプレイヤーが多い。同じクエスト、同じモンスターを狩ることになり狩り場が混雑している。これもプレイヤーが同じ場所に集結することになり、負荷の増大に繋がっているように感じられた。

現時点でのBLUE PROTOCOLの問題は要求スペックが異常なほど高いこと、ローディングが非常に多いこと、モンスターの数があまり多くないことが挙げられる。モンスターの問題は中盤にはある程度改善されていると考えている。序盤のモンスターはすぐに次のフィールドに向かうことになるので用済みになりやすいからだ。

要求スペックに関しても性能を上げることで対応はできる。ローディングに関してだけはどうにもできない。やや広めのフィールドに街を設置してもらうことくらいしかできない。それらは大型アップデートでの改善に期待するくらいで、しばらくはこのままだ。

ゲーム自体は非常によくできていて面白いが、純粋にMMORPGをプレイしたいと思う方には適していないかもしれない。ゲーム自体が面白いのは間違いないが、普通のMMORPGを期待すると少し肩透かしをくらう印象がある。ストーリーを重視するのであれば大きなマイナス要素はないと言える。

BLUE PROTOCOL向けおすすめのゲーミングPC

Magnate MV 第13世代Core搭載(ドスパラ)

Lightning価格:134,979円(税込)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイトMagnate MV詳細

Magnate MVは当サイト基準のBLUE PROTOCOL推奨環境を満たすモデルだ。標準設定程度であれば快適にゲームをプレイできる。100fps程度には期待できる場面もあるため、144Hz環境でも対応できなくはない。ただ、60Hz環境に比べてフレームレートが安定せず大きく上下するので、144Hz環境ではカクつきを感じてしまうかもしれない。高リフレッシュレートの場合は設定を下げる必要がありそうだ。

GALLERIA XA7R-R46T 5700X搭載(ドスパラ)

GALLERIA価格:166,980円(税込)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイトGALLERIA XA7R-R46T詳細

GALLERIA XA7R-R46Tは、BLUE PROTOCOLを標準設定で144Hzに対応できる性能を有している。公式の推奨環境(最高画質)も満たしている。BLUE PROTOCOLを快適にプレイすることを考えるならGALLERIA XA7R-R46Tがおすすめだ。最高画質で144fpsの安定はできないが、設定次第で街中以外は概ね120fps以上は安定させられる。街の中は負荷が非常に大きく、ハイエンドクラスでも安定させることは難しい点は押さえておこう。

LEVEL-M76M-139-ULX(パソコン工房)

LEVEL-M77M-139-UL9X価格:166,980円(税込)
CPU:Core i9-13900
GPU:GeForce RTX 4070 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:800W 80PLUS GOLD
コスパ:9.0

公式サイト詳細

LEVEL-M76M-139-ULXは、Core i9-13900×RTX 4070 Ti搭載でほぼハイエンドと言える性能を持つミドルハイクラスのゲーミングPCだ。BLUE PROTOCOLを最高画質設定でも144fpsの安定は期待できる。街中では変わらず100fpsも出せないのは仕方がない。街中に関しては性能ではなくプレイヤーの数による負荷なので対応することが難しい。誰もいなければそれなりに安定した数値は出せそうではある。144Hz環境にとって最も安定しやすい性能だ。これだけ性能が高くても、特定の場面以外では200fpsも出せない。BLUE PROTOCOLの負荷の高さを感じさせられるものだ。

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