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当ページでは、Core i7-10700の性能比較&ベンチマーク検証をしている。Core i7-10700は、前世代の上位モデルであるCore i9-9900と同等の性能を持つ。より安価に購入できるということもあってコストパフォーマンスの高さは段違いだ。Core i7-9700の後継機はどこまで「使えるCPU」なのかを検証していく。気になるゲーム性能に注目したい。Core i7-9700搭載のゲーミングPCが人気ランキングの上位を独占していたことからこのCPUも売れ筋になるポテンシャルを持っている。

Intel第10世代CPUのベンチマーク的存在だと言える。すでに新品で購入することは難しく、中古でのみ入手可能だ。詳細はCore i7-10700搭載の中古ゲーミングPCを参考にして欲しい。なお、Core i7-10700の後継モデルである「Core i7-11700」も登場している。ゲーミング性能も高く後継モデルらしくしっかりと進化している。ただし、Intel製CPUが大きく変わるのは10nmプロセスに変わる第12世代Core iシリーズ以降だ。2つのコアを組み合わせたハイブリッドコアアーキテクチャ採用で高いパフォーマンスを発揮する。

よくわかる!!Core i7-10700の特徴まとめ

corei7-10700top

コードネームComet Lake
プロセス14nm
コア/スレッド数8コア/16スレッド
定格/最大クロック2.9 GHz/ 4.8 Ghz
L3キャッシュ16MB
TDP65W
発売日2020年05月20日
MSRP$323
中古価格23,980円~/通常
21,980円~/Fモデル
コメント 前世代のCore i9シリーズに匹敵するゲーム性能
高コストパフォーマンスのCPUが登場
ゲーム用途ではCore i5シリーズがライバルになる?
評価 ・総合評価
5.5

・ゲーム評価
6.0

Core i7-10700の基本情報

総合性能

corei7-10700seinou202203

Core i7-10700は、高いパフォーマンスを持つCPUだ。総合的な性能ではCore i9-9900と同等以上の性能を持ち、従来モデルの倍率ロックフリーモデルであるCore i7-9700Kを超えている。Core i7-9700からの伸びを見ると妥当なラインだろう。Intel第11世代のCore i7-11700になるとさらに性能は高くなるが、飛躍的にパフォーマンスが向上しているわけではない。

第3世代のRyzen 7には追いつけていないのはIntelにとって痛い。第4世代のRyzenの登場を控えている今、この性能はやや不安要素だと言える。その後Ryzen 7 5800Xが登場して大きく引き離す形となった。ただし、これはあくまでも総合的な性能である。ゲーム用途ではIntel製CPUが有利な状態が続く。

一般的な用途では、定格と最大のクロックで上回るCore i9-9900が上というのは順当な結果だ。Intel製CPUが本領発揮となるのはゲーム性能である。また、最新のCPUということで、前世代のCPUとは差別化が図られてCore i9-9900をゲームでは上回る可能性は十分にある。

なお、総合的な性能でCore i7-9700Kを超えた部分は評価したい。Core i7-9700Kは第10世代登場後もゲーム性能ではトップクラスに立っていて真っ向から対抗できるとは思えない。もしも並び立つことができれば、ゲーム向けCPUのフラグシップとして地位を確立できるだろう。

性能では落ちるCore i7-9700が、上位のCore i7-9700Kよりも高い人気を誇っていたように、Core i7の主流はi7-10700になると考えられる。総合性能では期待値通りのi7-10700が、ゲームでは一体どこまで性能を伸ばせるのか。第10世代でも主流のCPUになれるのかに期待したい。

Core i7-10700の当面のライバルはCore i7-10700Kではない。コストパフォーマンスで異彩を放つCore i5シリーズだ。これに関しては国内のショップがCore i7とCore i5のどちらを中心に据えるかにかかっている。そのキーポイントとなるのはCore i3である。Core i3シリーズを搭載したゲーミングPCが多く登場すればするほど、Core i5シリーズが中心を担うことになる。

なお、現行モデルで言えばCore i5-12400にも大きく差を付けられている。Alder Lake世代になって10nmプロセス採用となった。結果的にCPU性能も大きく引き上げられた形だ。

基本スペック

i7-10700i9-9900i7-9700
メーカーIntelIntelIntel
プロセス14nm14nm14nm
コードネームComet LakeCoffee LakeCoffee Lake
CPUコア数888
スレッド数16168
定格クロック2.9 GHz3.1 GHz3.0 GHz
最大クロック4.8 GHz5.0 GHz4.7 GHz
L3キャッシュ16MB16MB12MB
対応メモリDDR4-2933DDR4-2666DDR4-2666
内蔵グラフィックスUHD Graphics 630UHD Graphics 630UHD Graphics 630
TDP65W65W65W
TBM3.0対応非対応非対応
TVB非対応非対応非対応
MSRP$323$449$323
価格23,980円~/通常
21,980円~/Fモデル
35,980円~17,980円~
発売日2020/05/202019/08/192019/06/13
スペックだけを見るとCore i7-10700は、Coffee Lake世代のCore i9-9900に近い。わずかにクロック周波数が落ちているもののほぼ同じだ。価格が安くなったCore i9-9900と考えてよい。それは即ち、Core i7-9700から大きくスペックアップしているということに繋がる。Core i7-9700からの主な変更点は、スレッド数が倍になっていることだ。

第8世代以来のハイパースレッディング機能の復活だ。Ryzen 7 3700Xと戦うにはこうするしかない。RyzenシリーズがあるからこそIntel製CPUの性能も高くなっていくということだ。ユーザーにとってはメリットしかないだろう。

L3キャッシュは第9世代のCore i9と同等の16MBにアップしている。また、メモリ規もDDR4-2933にまでアップグレードされている。なお、DDR4-3200規格のメモリを搭載した場合、2933駆動となる。現時点ではDDR4-3200の方が安価なこともあり、ゲーミングPCではDDR4-2933よりもDDR4-3200を搭載したモデルが多い。今後流用も可能になると考えれば悪くはないだろう。

Turbo Boost Max Technology 3.0(TBM 3.0)に対応しているのも変化と言えるだろうか。これは1~2基のコア性能を、電力と熱が抑えられている状態で引き上げる機能だ。なくても困らないが、あればよい程度の機能である。定価は従来通りの$323なので、時間が経てば国内価格もCore i7-9700と同等にまで落ちる。

第9世代ではCPU内蔵GPU機能を排除したi7-9700Fが主流だった。この流れは第10世代にも波及するかもしれない。価格に関しては参考程度に留め、性能やスペックに注目したい。スレッド数が増えたことで、クロック数値は多少の上下が見られる。定格は0.1減少、最大は0.1増加。スレッド数が倍になっているので、この上下はプラス方向に働くだろう。

このクロックはCore i9-9900を下回っている。これが性能にどう影響を与えるのか、これから見ていくことになる。Core i9-9900と比べればCore i7-10700は確実に価格が安い。そう考えれば同等程度に落ち着けば十分だ。

Core i7-10700の最新評価【2024年】

23,000オーバーのスコアはゲーム適性はまずまず

i7-10700gamescore
Core i7-10700のゲーミング性能を評価していく。スコアは23,553とまずまずの数値だ。現行のCore i3-14100と同等のゲーミング性能を有している。GeForce RTX 3060やGeForce RTX 3050ぐらいまでのグラフィックボードであれば十分バランスを取れる。4世代前のモデルながら現役として通用すると考えてよい。

Core i7-10700の中古価格は23,980円~となる。CPU内蔵グラフィックス非搭載のCore i7-10700Fなら21,980円から購入可能だ。悩ましいのはより高い性能を持つRyzen 7 5700Xが新品で21,980円で購入できることだ。両モデルの内でどちらがよりおすすめかと言われると間違いなくRyzen 7 5700Xだ。比較的新しいモデルということもあって使用する上で安心感がある。

何よりも新品で同等の価格というのは魅力的だ。また、性能の近いCore i3-14100Fも新品で19,380円~と安い。ただし、4コア8スレッドとスペックが控えめなのでゲームプレイ+αで考えているなら避けた方がよいかもしれない。ゲームプレイだけなら検討する価値がある。省電力性も高く流用しやすい。

もっともプラットフォームの換装を行わなければいけない場合はその手間とコストも考える必要がある。ソケットLGA1200で探しているなら14,980円で購入できるCore i5-11400Fもおすすめだ。6コア12スレッドとスペックは控えめだがアーキテクチャが変わり同等のゲーム性能を発揮する。旧世代のCPUは価格設定が難しい。新品のモデルも含めてしっかり比較検討を行おう。

中古ゲーミングPCは6万円台後半から購入可

Core i7-10700搭載モデルの中古相場を見ていると67,000円~80,000円といったところだ。当然搭載されているグラフィックボードによって価格が変わる。GeForce GTX 1660 SUPER搭載モデルを選べばもっともコストを抑えられる。より高い性能を求めるならGeForce RTX 3070やGeForce RTX 2070 SUPER当たりを狙うとよいだろう。

Core i7-10700の性能的にあまりに性能の高いグラフィックボードを選択するとボトルネックが発生してしまう可能性がある。上限はGeForce RTX 3070辺りだろう。パーツ換装の手間を考えるとグラフィックボードよりもCPUにある程度お金をかけるべきだ。そういう意味ではCore i7-8700やCore i7-7700を選ぶよりはCore i7-10700を選んでおく方がよい。

Core i7-10700の特徴【2020年時点】

ワンランク上のi9-9900に近いゲーム性能を持つ

Intel第10世代CPUの特徴は、前世代のモデルにおける1つ上の性能を持っていることだ。具体的にはCore i7-10700は、Core i9-9900に近い性能を持つということだ。Core i5ならCore i7、Core i7ならCore i9の性能に近づいている。その上で、価格は従来と同じに設定されているというのは好ましい。

そのため、コストパフォーマンスは第9世代の比ではない。Core i7-10700がCore i9-9900に近いゲーム性能と言っても、タイトルによってはCore i9-9900Kをも超える。前世代最強CPUに並ぶことも夢ではない。Core i7がCore i9の領域に入ったとなれば、第10世代のCore i9の価値は少し薄らいでしまいそうだ。

現時点でCore i9-10900Kだけが他よりも突出したパフォーマンスを発揮できるゲームタイトルは存在していない。ゲームに関して言えば、Core i7-9700KとCore i9-9900Kが未だに強い。そしてその2製品と並ぶゲーム性能を持つCore i7-10700は最良のゲーミングCPUになるのではないだろうか。

性能に重きを置くなら、これ以上ないコストパフォーマンスの高さを誇る。RTX 2080 SUPERともバランスの取れるCore i7-10700はフラグシップモデルになれる力がある。オーバークロックのできないCore i9-9900KやCore i7-9700Kと考えれば分かりやすい。ゲームにも、ゲーム以外にも扱いやすいCPUだ。

ゲーム配信性能に関してはRyzen 7シリーズと同等の位置に着いている。配信単体では劣っていても、ゲーム性能の高さで補える。快適なゲームプレイ+αを実現している。オールラウンド性が高まったことで、Core i7の常識を覆す存在になるかもしれない。第10世代で最も人気の高いCPUになる可能性は高い。ただ、Core i7-10700の評価でそうなるわけではない。

期待のCore i5やCore i3の性能や扱い次第だ。悪く言えば、消去法でCore i7-10700が残る可能性がある。Core i9-9900搭載モデルが少なく認知度が低かったように、ショップの扱いに評価が左右されてしまうおそれがある。性能だけで見れば、評価を見ずとも選ぶ価値はある。後は搭載モデルの価格次第ということだ。

i9-9900よりも安価で価格的に選びやすい

第10世代に限り、定価よりも高く設定されていても選択する価値はある。それだけ性能が高いのだ。通常新しいパーツの登場時はASK税や前世代の関係で価格が高めに設定される。これまでは、価格が下がるまでは前世代のCPUを推奨してきた。性能的には最新モデルがよくてもコストパフォーマンスを考慮すると魅力に乏しい状況になるのが普通だ。

ところが、Intel第10世代CPUでは従来モデルの価格を引き継ぐ形になっている。Core i7-9700と同じ$323ということだ。Core i7-10700とCore i9-9900の価格差は定価で$126となっている。もちろんCore i7-10700の方が安く発売直後に割高に設定されていたとしても、この価格差より広がることはない。

つまり、Core i7-10700は登場時点でi9-9900と同等以上の性能を持ち、価格が安いCPUということになる。ワンランク上の環境を少し安く手にすることができるので、価格が高くても選びやすい。コストパフォーマンスでは、既にi9-9900を超えている。

>第10世代のネックはマザーボードにある。世代関係なく使用できるRyzenシリーズとの差とも言える部分だ。第10世代は新たに400シリーズのチップセットが必要になる。i7-10700を選択するなら第8世代より前のCPUを使用していることが前提だろう。

また、搭載モデルであれば第9世代からでも買い替えの価値はある。ただし、第9世代搭載モデルが市場から消えない限り、第10世代の価格が下がり切ることはない。第10世代の価格が下がり、現在の第9世代搭載モデルと同等にまで落ちるには1年は掛かるだろう。その頃には第11世代の登場も目前に控えているかもしれない。選びやすい価格であっても、選ぶタイミングは難しい。

他の第10世代の影響を大きく受ける

Core i7-10700は価格と性能のバランスが素晴らしい。反面、ゲーミングPCに搭載されると、その価値は薄れてしまうかもしれない。これまで何度も繰り返した通り、第10世代シリーズではCore i5が非常に強力だ。第9世代はCore i7-9700が人気だったが、その人気をCore i7-10700が100%引き継げるわけではない。

Core i7-9700の性能が求められていただけで、Core i7-10700の性能が求められるとは限らない。仮にCore i7-9700の性能が必要だったとすれば、第10世代ではCore i7-10700ではなくCore i5-10400やCore i5-10600K辺りが選ばれるかもしれない。Core i7-9700より高い性能で価格の安い第10世代のi5シリーズは強力なCPUだ。

Core i7-10700は人気CPUの系譜と言えど、必ずしも人気に火が付くとは言えないのだ。例えばGTX 1660 Tiとバランスを取るためにはCore i7-9700が必要だった。第10世代であればCore i5-10400でも十分バランスが取れる。Core i7-9700よりも相性は良いかもしれない。

それなら、Coire i7-10700と組み合わせるメリットがほとんどない。GTX 1660 Ti搭載モデルにi7-10700を搭載するということは、Core i9-9900を搭載するのと同じである。CPU性能が突出してしまい、ゲーム用途では性能を無駄にしてしまうだろう。ただ、CPU性能が高いこと自体はマイナスにならない。グラフィックボードの性能が突出するよりもマシだ。

GTX 1660 Tiの性能を上手く引き出し、性能を無駄にしないというならi5-10400でも十分だ。第10世代のCore i7以上のCPUが存在価値を示すには、新しいグラフィックボードが登場しなくてはならない。現行のグラフィックボードの性能では第10世代は扱い辛い部分がある。

RTX 2080 Tiのようなハイエンドモデルにはそれなりの恩恵があっても、ミドルクラス帯でCore i7を選択しても恩恵が薄い。結果、Core i7-10700は単独で人気になるようなことは考えにくい。ショップがこれまで通り、Core i7-10700搭載モデルを主軸に置けば人気モデルになれる。

一方で、Core i5を重視すれば平凡な人気で終わってしまう可能性が高い。Core i7-10700単体の評価ではなく、下位CPUの性能や対応力に最終的な評価が左右される。これがCore i7-10700の弱点だ。

Core i7-10700のベンチマーク一覧

Cinebench R20

cinebenchcorei7-10700-cinebenchr20

Cinebench R20でのベンチマークをまとめている。Core i7-10700のスコアは、総合性能に近い位置取りとなっている。ただ、シングルコアの性能ではCore i7-9700Kより低い。Core i7-9700Kのシングルコアの強さが、ゲーム性能の高さに繋がっているのだと考えられる。

マルチコア性能を活かせるゲームでは対等に渡り合うこともできるかもしれない。クロック周波数を引き上げられるTBM3.0が機能していれば、Core i7-9700Kを上回れるスコア差だ。最新のCPUの機能で上回れると考えれば同等以上として見ることができる。

Adobe Photoshop 2020

photoshop-i7-10700

Adobe Photoshop 2020は、第10世代CPUが得意とするアプリケーションだ。ここではCore i7-9700KやCore i9-9900を引き離した。ただ、数値的には同等と言える範囲だろう。

第10世代の圧倒的な性能を見せるチャンスだったが、思惑通りにはいかないようだ。Ryzen 7 3700Xを上回っているので合格点であることは間違いないと言える。

Adobe After Effects 2020

i7-10700-aftereffect

Adobe After Effects 2020でのベンチマークをまとめている。ここでもCore i7-10700は、Core i9-9900とCore i7-9700Kを超える数値を出している。第10世代は概ね高い数値が出るので順当である。

Core i7-9700Kとの差が僅かなのが気になる。ここはある程度引き離しておきたいところだ。Core i9-9900との差は開いている。この辺りの原理は分からない。第10世代に最適化されたようなものなのだろうか。

Core i7-10700のゲームプレイ時のフレームレート

Far Cry New Dawn 1080p

farcrynewdawni7-10700-Far Cry New Dawn 1080p

Far Cry New Dawnのベンチマーク。ここでは僅かながらCore i9-9900やCore i9-9900Kを上回る数値を出している。最低fpsはCore i7-9700KやCore i9-10900Kと同じ105だ。平均fpsはそれらより僅かに落ちる。むしろCore i9-9900Kの方が近い。

Ryzenシリーズと比べると、全体的にIntel製品の方が数値は高い。ゲーム向けとして扱われているのだから、この差は当然だろう。Core iシリーズとRyzenシリーズではゲームの適正が違う。それは上限の数値に表れている。特に、Ryzenは最適化されていないとゲームで性能を発揮する事は難しい。

Far Cry New Dawn 1440p

farcrynewdawni7-10700-Far Cry New Dawn 1440p

WQHD環境での計測だ。Core i7-10700は平均fpsでi7-9700Kに並び、最小fpsではi9-9900Kと並んでいる。Core i7-9700Kと、そしてCore i9-9900と同等という評価に落ち着きそうなスコアである。

それなりにゲームへの適性は示せている。しかし、性能の上限はあるのだろう。Core i9-10900Kとの差は僅かである。これならCore i7-10700を選択してしまっても良さそうだ。

Borderlands 3 1440p

boarderland3i7-10700-Borderlands 3 1440p

Borderlands 3でのベンチマークだ。Ryzenに最適化されているタイトルとなっている。Core i9-9900に僅かながら差をつけられる結果となった。Core i7-9700Kはトップのスコアを叩き出している。

Ryzenに最適化されていることもあり、Core iシリーズとの差はほとんどないい。最適化されてもRyzenはCore iに届かないと取るか、同等にまで伸びたと取るかで評価は割れるだろう。Intel視点なら、Ryzenに最適化されたゲームでも負けないと見れる。

Ghost Recon Breakpoint 1440p

Ghost Recon Breakpointi7-10700-Ghost Recon Breakpoint

Ghost Recon Breakpointでのベンチマークだ。Core i7-10700のスコアは2位タイである。Core i7-9700KやCore i9-9900Kと同じスコアとなっている。WQHDのGhost Recon Breakpointでは、この辺りがスコアの上限なのだろう。

このタイトルではあまりCPUにこだわる必要はなさそうだ。それよりもグラフィックボードにお金を掛ける方がメリットが大きい。Ryzenシリーズとの差もそこまで大きくない。CPUが与える影響が小さいタイトルではRyzenシリーズも選択肢に入るということだ。

Total War : Three Kingdoms 1080p

totalwari7-10700-Total WarThree Kingdoms

Total War :Three Kindomsでのベンチマークだ。第10世代に最適化されている。Core i7-9700Kと平均fpsは同じだ。しかし、最小fpsに大きな差がある。Core i7-9700Kは最大fpsでi7-10700より高く、最小fpsでは低い。やや波の荒さが際立ってしまう。この特性はRyzenシリーズに近いものがある。第10世代に最適化されたゲームでは、第10世代が当然強い。それより前のCPUでは安定を目指すのは難しいだろう。

Core i7-10700搭載の中古ゲーミングPC一覧

相場的には60,000円台~購入できる。8コア16スレッドとスペックが高く、狙い目のCPUだ。組み合わせるGPUはGeForce RTX 3070やGeForce RTX 2080 SUPERなど高性能なモデルもある。おすすめ中古ゲーミングPC特集を読めば中古ゲーミングPCの選び方や相場を把握できる。

ILeDXi-M046-iX7-RJ1XM(パソコン工房)

ILeDXi-M046-iX7-RJ1XM価格:64,980円+送料2,200円
CPU:Core i7-10700
GPU:GeForce GTX 1660 SUPER
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 512GB
電源:非公開
コスパ:調査中

公式サイト

パソコン工房のゲーミングブランドLEVEL∞の一台だ。Core i7-10700×GeForce GTX 1660 SUPER搭載のゲーミングPCだ。設定を下げればフルHDで高リフレッシュレートを実現できるポテンシャルを持つ。税込64,980円で購入できる。メモリ容量は16GBと十分で、一般的なゲーム用途において不足はない。ストレージはSSD 512GBのシングルとなる。ミニタワーケースで部屋の移動も行いやすい。

LEGION 90NC006PJM(Lenovo)

lenovo 90NC006PJM価格:76,980円+送料2,200円
CPU:Core i7-10700
GPU:GeForce RTX 2060
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 256GB+HDD 2TB
電源:非公開
コスパ:調査中

公式サイト

LenovoのゲーミングブランドLEGIONのゲーミングPCとなっている。インパクトのある大型ケースがかっこいい。GPUにTuring世代のミドルクラスであるGeForce RTX 2060を搭載した一台だ。メモリ16GBと必要十分だろう。ストレージはSSD 256GB・HDD 2TBのデュアルストレージを採用している。

ILeDXi-R049-iX7-VW2XM/28sX7N51(パソコン工房)

ILeDXs-R0X4 Ryzen7 3700X価格:76,980円+送料2,200円
CPU:Core i7-10700
GPU:GeForce RTX 2080 SUPER
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 512GB
電源:非公開
コスパ:調査中

公式サイト

パソコン工房のミドルタワーモデルとなる。拡張性に長けている。Core i7-10700×GeForce RTX 2080 SUPER搭載のミドルクラス相当のゲーミングPCだ。現行のGeForce RTX 4060と同等のゲーム性能を持つ。フルHD環境なら高設定でも対応しやすい。メモリ16GB・SSD 512GBと構成は十分だ。

THIRDWAVE GALLERIA SK 172010(ドスパラ)

THIRDWAVE GALLERIA SK価格:102,800円(送料込)
CPU:Core i7-10700
GPU:GeForce RTX 3070
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 256GB
電源:非公開
コスパ:調査中

公式サイト

Core i7-10700×GeForce RTX 3070搭載のゲーミングPCだ。GeForce RTX 3070は、次世代のGeForce RTX 4060 Tiに匹敵する性能を持つ。新品でGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルを購入するとなると17,8万円の予算が必要だ。CPUの差があるとはいえ10万円台で購入できるのは嬉しい。メモリ16GB・SSD 256GBと構成はやや控え目だ。特にストレージ容量が少ないので外付けのストレージなどで対応するとよい。光学ドライブ標準搭載は素晴らしい。

Core i7-10700搭載のおすすめゲーミングPC一覧

2022年3月時点でもCore i7-10700搭載モデルが販売されている。主にフロンティアの台数限定モデルが中心だ。比較的価格が抑えられているものの現行モデルと比べるとそれほど価格差が大きいわけではなくコストパフォーマンスに優れているわけではない。基本的には最新のモデルを確認しておくのがよさそうだ。例えば、Core i7-10700FならCore i5-12400の方が性能的に上だ。コア/スレッドの違いこそあれ検討する価値はあるだろう。

GAシリーズ FRGXB560/WS3/NTK

FRGAH470FWS7価格:144,800円(税込)
CPU:Core i7-10700F
GPU:GeForce RTX 3050
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:850W GOLD

Core i7-10700F×RTX 3050搭載のゲーミングPCとなっている。エントリークラスのモデルでフルHD環境でのゲームプレイに最適だ。Turing世代のGTX 1660 Ti/GTX 1660 SUPER以上のパフォーマンスを発揮する。Core i7-10700Fとのバランスもまずまずだ。レイトレーシングやDLSSなどの機能についてはそれほど性能が高いわけではない。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も充実している。電源ユニットは850W GOLDとややオーバースペック気味だ。将来的にパーツの換装を考えているなら選択肢として悪くないだろう。

GAシリーズ FRGAH570/WS7350/NTK

FRGAH470FWS7価格:159,800円(税込)
CPU:Core i7-10700F
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:850W GOLD

グラフィックスに人気の高いRTX 3060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。RTX 3050搭載モデルに+15,000円でRTX 3060にアップグレードできると考えるとこちらの方がコストパフォーマンスは高い。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も十分だ。例に漏れず電源ユニットも850W GOLDを採用している。これなら安定してゲームを楽しめるはずだ。

GHシリーズ FRGH570/WS374

FRGH570WS38価格:229,800円(税込)
CPU:Core i7-10700F
GPU:GeForce RTX 3070 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:850W GOLD

Core i7-10700F×RTX 3070 Ti搭載のゲーミングPCだ。税込22万円台とRTX 3070 Ti搭載モデルとしては最安値クラスだと言える。グラフィックス処理性能が高くCore i7-10700Fではやや物足りない。それでもフレームレートを稼ぐなら意外と選択肢として悪くない。2世代前のCPUをどの程度評価するかでこのモデルの評価は変る。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も必要十分だ。

管理人による総評(Core i7-10700)

corei5-10400top

(+) 前世代のCore i9シリーズに匹敵する高いゲーム性能
(+) 第10世代CPUの中でもコストパフォーマンスが高い
(-) Core i5シリーズの影に隠れてしまう!?

Core i7-10700は強力なCPU性能と、抑えられた価格が魅力である。そして、従来通り事が進めば人気No.1のCPUになれるのではないかと思う。しかし、Core i7-10700は性能こそ上がったが、ゲームへの対応力は大幅に上がったわけではない。

前世代のCore i9-9900と同等言えば確かに聞こえは良い。実際にはCore i7-9700もゲームの上ではCore i9-9900にやや近い性能を発揮していた。大きく伸びたのは総合性能で、ゲーム性能に関してはスレッドが倍増した分程度の伸びだ。この辺りは第10世代に最適化されたゲームがどれほど登場するかで評価が変わってくる。

優れたCPUとして存在を確立していながら、他製品の動向に左右されるというのはマイナスだ。本命視されているCore i5に対し、性能の優位は保てている。一方で、コストパフォーマンスではCore i5シリーズが第10世代トップである。既存のゲームの多くは、CPUがゲームに与える影響が小さくなっている。

これから登場するゲームも、ほとんどは同じ形になるだろう。CPU性能が更に求められる頃には次世代CPUが登場しているはずだ。第8世代より前のCPUを使用しているユーザーからすると、革命的なCPUである。第8世代のCPUを使用していると、交換しても感動は薄いかもしれない。性能の伸びは感じられても、快適性自体に大きな差は生まれないだろう。

Core i7-10700を評するなら、Core i7-9700より大幅に成長したCPUである。そしてそれは、ゲーム性能を指すのではなく、総合的な性能を指している。プレイしたいタイトルが第10世代に最適化されるまでは様子を見るのも良いかもしれない。Core i7-10700搭載モデルに関しては単体よりも評価が高い。

チップセットが標準で搭載されているという点でも選びやすい。搭載モデルに関しては価格が落ちる前に選択しても、落ちてから選択肢ても後悔の 少ないモデルになると考えられる。ミドルクラスに搭載するには少し勿体ない性能に感じてしまう。今後、ベストバランスとなるグラフィックボードが登場するまでは、主役をCore i5に定めて見ておいた方がよいかもしれない。

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