Radeon RX 7600の性能比較&ベンチマーク検証を行った。2023年5月にようやくRDNA 3.0アーキテクチャ採用のグラフィックボードがラインナップに追加された。2022年12月にフラグシップモデルのRadeon RX 7900シリーズが発売されて実に5ヶ月も経過している。フラグシップモデルとは異なり、Radeon RX 7600のターゲットはフルHDでのゲームプレイを考えている方だ。ゲーミングプラットフォームのSteamでもっとも多くのユーザーがプレイしている環境(Steam, 2025)ということになる。性能的にはRadeon RX 6650 XTよりわずかに性能が高く、GeForce RTX 3060 TiとGeForce RTX 3060の間だ。国内の販売価格も落ち着いて来ていて購入しやすくなっている。
同時期にNVIDIAが同じフルHDをターゲットにしたGeForce RTX 4060 Tiをリリースしたが、Radeon RX 7600は性能も控え目でその分価格が抑えられている。その後より安価なGeForce RTX 4060がリリースされた。レイトレーシングやDLSSを重視するなら魅力的な選択肢となる。Radeon RX 7600と同等の価格で購入可能だ。レイトレーシング性能がそれほど高くないというデメリットはあるが、ラスタライズ性能だけを見ればコストパフォーマンスは良好だ。
搭載モデルは、「Radeon RX 7600搭載おすすめゲーミングPC」で紹介している。ドスパラ・パソコン工房・マウスコンピューターなどで取り扱いがある。これまで低価格帯のゲーミングPCを支えていたRadeon RX 6600及びGeForce RTX 3050 6GBのラインナップが縮小傾向にありこのRadeon RX 7600が置き換わりそうだ。性能的及び価格的にはGeForce RTX 5050が競合となりそうだ。次世代の「Radeon RX 9060 XT 8GB」がリリースされている。60番台のモデルとしてワンランク高いゲーム性能を得られる。レイトレーシング・アップスケーリング機能も強化されている。価格も抑えられていて人気が出そうだ。
- 長所
-
- フルHDに最適な性能を持つ
- RDNA 3世代における低価格帯モデル
- 搭載ゲーミングPCの価格が下落傾向にある
- 短所
-
- モノリシックダイを採用している
- 搭載モデルのラインナップが少ない
- こんな方におすすめ
-
- フルHD環境でのゲームプレイを想定している方
- 設定を下げることに抵抗がない方
- 単体予算40,000円以下で考えている方
- 安価なゲーミングPCを探している方
Radeon RX 7600スペック
世代 | RDNA 3.0 |
---|---|
プロセス | 6nm |
CUDAコア | 2,048 |
ベースクロック | 1720 MHz |
ゲームクロック | 2250 MHz |
ブーストクロック | 2655 MHz |
GPUメモリ | GDDR6 8GB |
TDP | 165W |
MSRP | $269 |
国内価格 | 32,980円~ *2025/9時点 |
発売日 | 2023/05/25 |
Radeon RX 7600の基本スペック
RX 7600 | RX 6650 XT | RX 6600 | |
---|---|---|---|
コードネーム | RDNA 3.0 | RDNA 2.0 | RDNA 2.0 |
GPU | Navi 33 | Navi 23 | Navi 23 |
プロセス | 6 nm | 7 nm | 7 nm |
ダイサイズ | 204 mm² | 237 mm² | 237 mm² |
トランジスタ数 | 133億 | 110.6億 | 110.6億 |
CUs | 32 | 32 | 28 |
シェーダーコア | 2048 | 2048 | 1792 |
RTコア | 32基 | 32基 | 28基 |
AIコア数 | 64基 | – | – |
ベースクロック | 1720 MHz | 2055 MHz | 1626 MHz |
ゲームクロック | 2250 MHz | 2410 MHz | 2044 MHz |
ブーストクロック | 2655 MHz | 2635 MHz | 2491 MHz |
GPUメモリ | GDDR6 8GB | GDDR6 8GB | GDDR6 8GB |
メモリクロック | 18.0 Gbps | 17.5 Gbps | 14.0 Gbps |
メモリバス | 128 bit | 128 bit | 128 bit |
メモリバス帯域幅 | 288.0 GB/s | 288.0 GB/s | 224.0 GB/s |
L2キャッシュ | 2 MB | 2 MB | 2 MB |
L3キャッシュ | 32 MB | 32 MB | 32 MB |
FP32 Compute | 21.75 TFLOPS | 10.79 TFLOPS | 8.928 TFLOPS |
バスインターフェイス | PCIe 4.0 x8 | PCIe 4.0 x8 | PCIe 4.0 x8 |
メディア | AV1 H265 H264 |
AV1(Decode) H265 H264 |
AV1(Decode) H265 H264 |
出力 | 1x HDMI 2.1 3x DisplayPort 2.1 |
1x HDMI 2.1 3x DisplayPort 1.4 |
1x HDMI 2.1 3x DisplayPort 1.4 |
TDP | 165W | 176W | 132W |
補助電源 | 1x 8-pin | 1x 8-pin | 1x 8-pin |
MSRP | $269 | $329 | $329 |
国内価格 | 37,800円 | 29,980円 (中古) |
21,980円 (中古) |
ゲーミングPC価格 | 154,800円~ | – | – |
発売日 | 2023/05/25 | 2022/05/10 | 2021/10/13 |
*価格は2024/6時点のもの
Radeon RX 7600は、RDNA 3.0アーキテクチャを採用したグラフィックボードだ。RDNA 2.0のRadeon RX 6600と比べると順当に進化を遂げていることがわかる。プロセスは7nmから6nmへと微細化され、ダイサイズは14%小さく204m㎡だ。トランジスタ数は21%増えて133億となる。SM数は14%多く、CUDAコア数も1792→2048へと14%増えている。Radeon RX 7600では新たにAIコア64基が追加された。
ベースクロックは5%、ゲームクロックは11%、ブーストクロック6%それぞれ高くなっている。性能アップはこのクロック周波数の引き上げに起因すると考えてよい。GPUメモリはGDDR6 8GBと変わらない。メモリクロックは14.0 Gbpsから18.0 Gbpsへと引き上げられている。メモリバスは128 bitと共通だ。メモリクロックが速くなったことでメモリバス帯域幅は27%広く288.0 GB/sとなる。L2キャッシュ及びL3キャッシュ容量(Infinity Cache)に変更はない。
FP32 Computeは24%アップの21.75 TFLOPSだ。TDPは25%高く165となった。補助電源・バスインターフェイスは変わっていない。メディアではAV1エンコードに対応しているのはポイントだ。次世代コーデックに対応しているのは頼もしい。出力に関してもDisplayPort 2.1をサポートしている。価格は$60安くなっている。2023年6月時点での実売価格は12,000円だ。今後RX 6600の価格まで下がればより魅力が増すことになる。
スペック的にはRadeon RX 6600の上位モデルであるRadeon RX 6650 XTに近い。それでもアーキテクチャは新しくなっていることに変わりはない。プロセスの微細化によってダイサイズは一回り小さくなっているにも関わらずトランジスタ数は増量だ。SM数・CUDAコア数・RTコア数は共通となる。RX 7600ではAIコアが搭載されているぐらいで目新しさがあるわけではない。
ベースクロックはRX 6650 XTの方が19%高く、ゲームクロックもRX 6650 XTの方が7%高い。ブーストクロックはRX 7600の方がわずかに高くなっている。GPUメモリ周りもほとんど変わらない。メモリクロックが微増となっているだけにとどまる。FP32 Computeはおよそ2倍と進化している。TDPは6%低く抑えられている。補助電源・バスインターフェイス・メディアはRX 6600と同じだ。
価格差は$60となる。単体のグラフィックボード価格では3,180円の差がある。性能差を考慮すれば納得できるのではないかと思う。Radeon RX 6650 XT搭載モデルの販売が終了して搭載ゲーミングPCの価格は同等の水準まで下がっている。
Radeon RX 7600の最新評価【2025年】
ローエンドクラス相当のゲーム性能を持つ
Radeon RX 7600も発売から2年以上が経過して相対的なパフォーマンスはまずまず高い。NVIDIAのエントリーモデルであるGeForce RTX 5050よりもゲーム性能は高い。従来モデルのRadeon RX 6600よりも20%以上性能が高くしっかりと立ち位置は確保している。意外とこの性能帯・価格帯のモデルは少ない。登場時ミドルクラスのモデルでも時間経過には勝てなかったことは事実だが、Radeon RX 6600やGeForce RTX 3050 6GBに置き換わるモデルとして見ればそこまで落胆しなくてもよさそうだ。
Radeon RX 7600の価格は32,980円~となる。Radeon RX 6600は中古で19,980円だ。単品を新品で購入することは難しくなっている。GeForce RTX 5050が39,780円なので妥当な価格だ。次世代のRadeon RX 9060 XT 8GBが44,800円で、NVIDIAの現行ミドルクラスであるGeForce RTX 5060が48,480円となる。単体モデルとしてみればGeForce RTX 5050やRadeon RX 9060 XT 8GBも候補に入るだろう。
搭載モデルは割安でコスパが高い
GPU/CPU | 5 4500 | 7 5700X | 5 7500F | i5-14400F | 5 225F | 7 7700 | i7-14700F |
---|---|---|---|---|---|---|---|
RTX 5060 Ti 8GB | 124,980 | 134,980 | 144,980 | 149,980 | 154,980 | 159,980 | 199,800 |
RX 9060 XT 16GB | 124,980 | 144,980 | 154,980 | 159,980 | 164,980 | 169,980 | 199,800 |
RTX 5060 | 114,980 | 139,980 | 149,980 | 144,980 | 149,980 | 154,980 | 189,800 |
RX 9060 XT 8GB | 114,980 | 134,980 | 144,980 | 149,980 | 154,980 | 159,980 | 189,800 |
RX 7600 | 94,980 | 114,980 | 124,980 | 129,980 | 134,980 | 144,980 | 174,700 |
RTX 5050 | 129,980 | 139,980 | 134,980 | 139,980 | 144,980 | ||
RX 6600 | 89,800 | 99,800 | 124,800 | 129,800 | 129,800 | 129,800 | 154,800 |
RTX 3050 6GB | 84,980 | 94,980 | 104,980 | 99,800 | 114,980 | 119,980 | 154,800 |
今Radeon RX 7600搭載モデルが狙い目となっている。Radeon RX 6600搭載モデルが市場から消えつつある今注目している。おそらくGeForce RTX 3050 6GBも終売となるのではないかと思う。10万円前後の予算で考えているなら要チェックだ。Ryzen 5 4500との組み合わせなら10万円を切ったモデルもある。Radeon RX 7600登場からしばらくはそれほど目立つ存在ではなかったが今は購入しやすくなっているといえる。
ローエンドクラスとして高い評価を得ている。悩ましいのはRadeon RX 9060 XT 8GBの存在だ。ゲーム性能は30%以上高く、レイトレーシング性能も大幅に上回っている。今のところ価格差が20,000円程度あるのでしっかりと差別化が図られている。今の価格設定だと+15%-20%で24%程度の性能向上が見込める。絶対的な安さを求めるならRadeon RX 7600がいいが、性能や機能を重視するならRadeon RX 9060 XT 8GBを選ぶべきだろう。
Radeon RX 7600の特徴&強み【2023年時点】
Radeon RX 6600から順当な進化を遂げた
型番 | 総合性能 |
---|---|
RTX 3070 | 28,194 |
RTX 4060 Ti | 28,036 |
RX 6700 XT | 25,895 |
RTX 3060 Ti | 24,213 |
RTX 4060 | 22,620 |
RTX 2070 SUPER | 22,276 |
RX 7600 | 22,164 |
RX 6650 XT | 21,990 |
RX 6600 XT | 21,140 |
RTX 2070 | 20,387 |
RTX 3060 | 20,322 |
RTX 2060 SUPER | 19,366 |
GTX 1070 Ti | 19,119 |
RTX 2060 | 17,012 |
RX 6600 | 16,900 |
RTX 3050 | 14,734 |
GTX 1660 Ti | 14,522 |
Radeon RX 7600は、当サイトのスコアで22,164というスコアを出している。20,000を超えていればフルHDで高リフレッシュレートを目指せる水準だ。従来モデルのRadeon 6600と比べて30%弱スコアが伸びていて順当な進化を遂げたと言えるだろう。同時期に発売されたRTX 4060 Tiとの性能差は28%とかなり大きい。フルHDをターゲットとしている点では共通だが、性能的にも価格的にもRTX 4060 TiはWQHD寄りだ。
Radeon RX 6650 XTと比べるとほとんど性能は変わらないことに気付く。あくまでもRadeon RX 6600と比べて性能が伸びたということだ。Radeon RX 6650 XTに対して、Radeon RX 7600を選ぶ理由としてはAIコア搭載・省電力性の高さ・AV1エンコードサポート・DisplayPort 2.1サポートの4点だ。これらの特徴に魅力を感じる方なら、価格差4,000円を考慮しても選択する価値はある。今現在Radeon RX 6650 XT/Radeon RX 6600 XTを使っているなら買い替えのメリットは小さい。
競合モデルであるRTX 3060は40,980円で販売されていてRX 7600よりも2,000円安く購入できる。9%の性能アップに掛かるコストは5%と考えると悪くない。ただし、レイトレーシング・DLSSといった機能ではRTX 3060に劣ってしまう点は理解しておこう。純粋なグラフィックボード性能を求める方向けだ。その後次世代のGeForce RTX 4060が登場した。価格は42,460円でRadeon RX 7600よりも5,000円程度高い。性能は2%アップだ。RX 7600のコストパフォーマンスの高さが光る。
省電力性の高さはまずまず
Radeon RX 7600はプロセスの微細化の恩恵もあって省電力性の高いモデルとなっている。Radeon RX 6650 XTと同等の性能を持っているにも関わらず消費電力は12%も抑えられている。Radeon RX 6600よりも性能が30%伸びている一方で消費電力は15%アップに留まる。推奨電源ユニットは550Wだ。当然ミニタワーモデルでも問題なく対応できる。
競合モデルであるNVIDIA GeForce RTX 4060 Tiと比べると見劣りしてしまう。RTX 4060 Tiは、RX 7600よりも28%も性能が高いにも関わらず消費電力は10%低い。つまり、より省電力性の高いグラフィックボードということだ。RX 7600が優れているのはAMDのラインナップ内のことと考えるとよい。
搭載ゲーミングPCのラインナップも増えている
Radeon RX 7600を搭載したゲーミングPCのラインナップも順調に増えてきているように思う。やはり多くのユーザーが欲しいと思う性能帯・価格帯のグラフィックボードということでBTOメーカーとしても無視できないのだろう。NVIDIA製グラフィックボードと比べるとどうしてもラインナップは少ない傾向にあるが、フルHDをメインターゲットにしたRadeon RX 7600には期待したい。
今はまだ発売されたばかりということで搭載モデルの価格は高い。競合モデルとなるRTX 3060 TiやRTX 3060よりも販売台数が伸びず単価を下げづらいという事情もあるのかもしれない。コストパフォーマンスだけを考えればより性能の高いRTX 3060 Ti搭載モデルの方が安く購入できる。販売台数が伸びてくれば価格も引き下げられるはずだ。今後の動向に注目したい。
Radeon RX 7600のフレームレートを計測【ゲーム性能】
Far Cry 6
Far Cry 6ではRadeon RX 6600と比べてフルHDで28%高く、WQHDで24%高い。MSRPが同じモデルでこれだけパフォーマンスが伸びたのなら評価できる。Radeon RX 6650 XTと比べるとフルHDで10%高く、WQHDで5%高い。Far Cry 6での伸びはまずまず高く魅力的なモデルに仕上がっている。高リフレッシュレートを目指すことも可能だ。RTX 3060と比べて11%-25%も処理性能が高くなった。
Horizon Zero Dawn
Horizon Zero DawnではRadeon RX 6600と比べてフルHDで34%高く、WQHDでも37%高いフレームレートを出している。Radeon RX 6650 XTと比べてもフルHDで9%、WQHDで10%高くなった。競合モデルであるRTX 3060と比べると15%-19%上回っている。純粋なグラフィックス処理性能を追求するなら魅力的なモデルであることに間違いはない。
Borderlands 3
Borderlands 3ではRTX 4060 Tiに次いで高いフレームレートとなっている。Radeon RX 6600と比べてフルHDでフレームレートが30%高く、WQHDでも39%高い。Radeon RX 6650 XTと比べると1%-2%程度の伸びに留まる。RTX 3060 TiやRTX 3060などNVIDIA製グラフィックボードとの相性が悪いようでそこまでフレームレートが伸びない。RTX 3060 Tiと比べても4%-5%フレームレートが高いのは素晴らしい。
Watch Dogs: Legion
Watch Dogs: LegionではRadeon RX 6600と比べてフルHDで25%高く、WQHDで30%も高い。Radeon RX 6650 XTとのフレームレートの差は2%-4%だ。RTX 3060と比べるとフルHDで25%高く、WQHDで33%高い。単体のグラフィックボードの価格差が2,000円とそれほど大きいわけではなく、Radeon RX 7600のコスパの高さが光る。Watch DogsのようにRTX 3060との性能差が大きいタイトルをプレイするなら優位性がある。
Radeon RX 7600のレイトレーシング性能
レイトレーシング性能も気になるところだろう。AMDはこのレイトレーシングの導入について競合のNVIDIAと比べて遅れをとった。それが響いてGeForce RTX 40シリーズ/RTX 30シリーズと比べてワンランク性能が落ちてしまう。後発のIntel Arcシリーズと比べても見劣りしてしまう。レイトレーシング性能を重視したい方は注意が必要だ。
Control
Controlでレイトレーシングを有効にした時のパフォーマンスを見ていこう。やはりRadeonシリーズはレイトレーシングに弱い。GeForce RTX 3060と比べて19%-25%もフレームレートが低い。Intel Arc A770と比べても最大で34%もフレームレートが低くなっている。それでもRadeon RX 6600よりも32%-43%もフレームレートが高くなった点は評価できる。RX 6650 XTとおおよそ同等のパフォーマンスだ。
Cyberpunk 2077
Cyberpunk 2077は負荷の高いタイトルの一つでレイトレーシングを有効化するとさらに負荷が高くなる。Radeon RX 7600はフルHDで20.7fpsと全く通用しない。超解像度技術のFSR2を活用しても39.2fpsと厳しい。ようやくRTX 3060と同等のパフォーマンスを得られるに留まる。それでもネイティブよりも2倍近いフレームレートを出しているのは評価に値する。Radeon RX 6600と比べて40%程度フレームレートが高くなっている。RX 6650 XTと比べても20%程度フレームレートが高い。
Spider-Man: Miles Morales
Spider-ManではフルHDで43.4fpsとまずまずの数値だ。RTX 3060と比べるとフルHDで19%低く、WQHDでもわずかに低い。Intel Arc A770と比べると26%-44%もフレームレートで劣る。FSR2を活用すれば60.6fpsと十分なフレームレートが実現可能だ。ネイティブ性能ではRadeon RX 6650 XTとほとんど変わらないのが悩ましい。やはりレイトレーシングは苦手な部類に入るという認識でよさそうだ。
Radeon RX 7600搭載おすすめゲーミングPC
Lightning-G AT5RW Ryzen5 4500搭載 (発光非対応モデル) (ドスパラ)
価格:94,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:Radeon RX 7600
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:500GB NVMe SSD
電源:550W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA520
コスパ:調査中
Radeon RX 7600搭載モデルの最安値クラスの一台だ。9万円台は驚くしかない。CPUは低価格帯で定番のRyzen 5 4500を搭載している。Zen 2アーキテクチャを採用したモデルでやや古い。現行モデルから見れば3世代前のモデルだ。ゲーム性能もそこまで高いわけではなく、GPU負荷の軽いタイトルだとCPUボトルネックが発生する可能性は否めない。それでもRadeon RX 7600との組み合わせなら許容範囲だろう。価格を抑えられるのは大きなメリットといえる。
LEVEL-M1P5-R45-DEX(パソコン工房)
価格:114,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:Radeon RX 7600
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB550
コスパ:7.4
キャンペーン中は10,000円分相当のポイント還元を受けられる。Radeon RX 7600搭載モデルが10万円台は圧巻だ。パソコン工房の場合無料会員登録をするだけで送料が掛からないのでお得感がある。CPUは格安ゲーミングPCでは定番のRyzen 5 4500だ。6コア12スレッドというスペックを持つ。L3キャッシュ容量が8MBと少ないこともありゲーム性能はそこそこに留まる。Radeon RX 7600との組み合わせなら極端にボトルネックになることはないだろう。構成はメモリDDR4-3200 16GB・SSD 500GB NVMeと平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEとなる。電源のカスタマイズができない点は注意しよう。
Lightning-G AT7XRW Ryzen7 5700X搭載 (発光非対応モデル) (ドスパラ)
価格:114,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:Radeon RX 7600
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:500GB NVMe SSD
電源:550W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA520
コスパ:調査中
Lightning-G AT5RW Ryzen5 4500搭載の弱点を補ったモデルがこのモデルだ。CPUがZen 3のRyzen 7 5700Xへと強化されている。+20,000円なら妥当だと思う。フォートナイトやApex Legendsなどフレームレートを追求するタイトルをプレイしたいならこちらを選ぶべきだろう。構成はメモリDDR4-3200 16GB・SSD 500GB NVMeと平均的だ。
LEVEL-M1P5-R57X-DEX(パソコン工房)
価格:129,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:Radeon RX 7600
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB550
コスパ:調査中
キャンペーン
Ryzen 7 5700X×Radeon RX 7600搭載のゲーミングPCだ。Ryzen 7 5700Xは現行モデルからみて2世代前のモデルとなる。それでも8コア16スレッドと高いスペックを持ちRadeon RX 7600とのバランスもとれる。構成はLEVELΘブランドでは定番のDDR4-3200 16GB・SSD 500GB NVMeとなる。Ryzen 7 5700XはDDR5メモリをサポートしていないためDDR4が選択されている。ケースデザインもよく白と黒から選択可能だ。LEDカラーも複数用意されていてあなたが好きな色を選択できる。マザーボードのチップセット高コスパなB550だ。
LEVEL-M1A6-R77-DEX(パソコン工房)
価格:149,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 7 7700
GPU:Radeon RX 7600
メモリ:DDR5 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA620
コスパ:調査中
CPUにハイクラスのRyzen 7 7700を搭載したモデルだ。Ryzen 7 5700Xと比べるとワンランク高いゲーム性能を得られる。その分価格も高くなり1.5万円アップとなる。コストパフォーマンス的にはこちらも負けてはいない。Ryzen 7 7700はミドルクラスならややオーバースペック気味の選択だが、ゲーム性能が高く将来的にグラフィックボードのアップグレードにも対応しやすい。メモリDDR5 16GB・SSD 500GB NVMeと構成は説明不要だろう。電源ユニットは650W BRONZE搭載だ。チップセットは廉価なA620となる。最低限の拡張性は持つ。
G TUNE DG-A7A60(マウスコンピューター)
価格:189,800円(送料無料)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:Radeon RX 7600
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB550
コスパ:調査中
Ryzen 7 5700X×Radeon RX 7600搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。最新のミニタワーケースを採用している。クリアガラスパネルが映えるおしゃれなデザインだ。カスタマイズで赤色LEDカラー対応ケースファンへ変更できる。CPUにはZen 4アーキテクチャ採用のRyzen 5 7500Fを搭載している。6コア12スレッドというスペックながらCore i5-14400と同等のゲーム性能を持つ。Ryzen 7 5700Xと比べるとワンランク性能が高い。Radeon RX 7600との組み合わせならベストマッチに近い。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も抜群だ。電源ユニットは750W BRONZEを採用している。マウスコンピューターのモデルは送料無料&標準3年保証で安心だ。
GALLERIA XA7C-76 Insight Viewパネル搭載 台数限定モデル(ドスパラ)
価格:189,979円+送料3,300円
CPU:Core i7-14700F
GPU:Radeon RX 7600
メモリ:DDR5-4800 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB760
コスパ:調査中
ガレリアブランドのミドルタワーケース採用モデルだ。デザイン性の高いケースで多くのユーザーから支持されている。CPUにはIntel第14世代のCore i7-14700Fを搭載している。20コア28スレッドというスペックで幅広い用途に対応可能だ。クリエイティブ作業にも対応しやすい。メモリDDR5-4800 32GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは550W BRONZEとやや控え目だ。それでも省電力性の高いモデルなので特に問題はない。気になる方はカスタマイズをするとよいだろう。
参照外部サイト
- Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: August 2025(Steam, 2025)
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