cputoha

当ページでは、Core i7-7700HQの性能レビュー及びベンチマークを紹介している。Core i7-7700HQは、2017年1月に発売されたモデルでIntel第7世代(Kaby Lake)のハイエンドノートPC向けCPUとして高い評価を得ていた。2023年時点での評価について改めて見ていきたい。

当ページでは、旧世代に当たるCore i7-6700HQ及び次世代モデルであるCore i7-8750Hを比較対象として見ていく。性能的にはそれほど大きな違いはなくデータが多い第8世代をピックアップした。現行モデルは、「Core i7-12700H」となっている。Core i7-12700Hでは14コア20スレッドと飛躍的にコアが増えてパフォーマンスが高くなった。

Core i7-7700Hの概要

基本スペック

i7-7700HQi7-8750Hi5-8300Hi7-6700HQ
コードネームKaby LakeCoffee LakeCoffee LakeSkylake
プロセス14nm++14nm++14nm++14nm
CPUコア数4644
スレッド数81288
定格クロック2.8GHz2.2GHz2.3GHz2.6GHz
最大クロック3.8GHz4.1GHz4.0GHz3.5GHz
L3キャッシュ6MB9MB8MB6MB
対応メモリDDR4-2400DDR4-2666DDR4-2666DDR4-2133
内蔵GPUHD 630UHD 630UHD 630HD 530
TDP45W45W45W45W
価格$378$395$250$378
発売日2017/01/062018/04/032018/04/032015/09/01
Core i7-7700HQは、2017年1月に出たハイエンドノート向けCPUとなっている。当時ゲーミングノートPCの90%以上に搭載されていたほどでこのCPUさえ押さえておけば悩む必要はなかった。4コア8スレッドで定格クロック周波数もノート向けとしては高い。L3キャッシュ6MB、消費電力は45Wとなっている。

性能的には一つ後の世代である第8世代のCore i5-8300Hに酷似している。ほぼ同等の性能と考えてよいだろう。最新のアーキテクチャをしている分だけCore i5-8300Hが有利だ。その上価格は$250と格段に安くなった。第8世代のCore i7-8750Hになると6コア12スレッドと50%アップとなっている。結果的にノート向けCPUの性能、特にマルチスレッド性能は格段に上がりゲーム適正はより高くなった。これは最新のCore i7-11800Hでも同じだ。

旧世代のCore i7-6700HQは、Skylake世代のCPUでCore i7-7700HQと同じ14nmプロセスを採用している。4コア8スレッドとスペックも共通だ。定格クロックが8%高く、最大クロックも9%高い。L3キャッシュ容量は6MBと変わっていない。対応メモリについてもDDR4-2133からDDR4-2400へとアップグレードされた。内蔵GPUもHD 530からHD 630へと強化されている。少しだけグラフィックス周波数が高い。TDPは45Wと共通だ。価格は$378と維持されている。

総合性能

i7-7700HQseinou

Core i7-7700HQは発売当時こそトップクラスの性能を持つモデルだったが、2021年時点では省電力モデルであるCore i3-1115G4と同等の性能に留まる。次世代のCore i7-8750Hになると6コア12スレッドとコア/スレッドがそれぞれ50%多くなりマルチスレッド性能が向上している。性能差は50%近くと一気に性能が引き上げられた。

現行モデルのCore i7-11800Hと比べると性能差は3倍だ。4コア8スレッドから8コア16スレッドとコア/スレッド数が倍増していることから容易に想像ができるだろう。もちろんプロセスの微細化などアーキテクチャの進化もパフォーマンスに影響を与えている。

Core i7-7700HQの特徴まとめ

次世代モデルへのバトンタッチの時期が来た

すでに見てきた通りCore i7-7700HQは、ゲーミング向けCPUとして物足りない性能となっている。CPU負荷の高いタイトルだとうまくパフォーマンスが発揮できなくなってしまう。今の時代はCore i7シリーズで14コア20スレッドとマルチスレッド性能が高い。同じ4コア8スレッドでもIntel第10世代のCore i5-11300Hは性能が飛躍的に向上している。

RyzenシリーズならミドルクラスのRyzen 5シリーズでも6コア12スレッドに到達している。ゲーミングノートPCの場合グラフィックボードの換装ができないこともネックとなる。Core i7-7700HQの時代となるとPascal世代のGTX 10シリーズだ。CPUに比べるとそれほどパフォーマンスで見劣りするわけではないが、やはりGTX 1050だと心許ない。そろそろ買い替えの時期が来ていると考えて間違いないだろう。

現在は中古でしか購入できない

当然当該CPUを新品で購入することはできない。もしかしたら、海外メーカーなどの一部のモデルで購入できるかもしれないが、基本的には購入すべきではない。実質中古でしか手に入れるのは難しい上に相場を把握することも難しいからだ。それなら保証の充実した最新モデルを購入するべきだと言える。ゲーミングノートPCの場合バッテリーなどの問題もある。

すでに持っているならこのまま使用してもよい!GTX 1060 Mobile以上のグラフィックボードを搭載しているのであればまだ大きな問題とはならない。が、2023年に購入するのは得策とは言えないというのが結論だ。基本的には買い替えを推奨する。ゲーミングノートPCの場合CPU・GPU・メモリ・ストレージ・バッテリーなどが固定となり長く使いづらいと言える。

Core i7-7700HQのベンチマーク(レンダリングやエンコード etc.)

Cinebench R15

cinebenchr15cinebench-corei7-7700hq

CPUのレンダリング性能を比較するのに優れたベンチマークソフトだ。Core i7-7700HQは、Core i5-8300Hに匹敵する性能を持っていることがわかる。これが第八世代のCore i7-8750Hあるいは第九世代のCore i7-9750Hになるとワンランク上回る。ゲーミングパフォーマンスとしては必要十分だろう。

Geekbench 4.1 64-bit

gekkbench40geekbench-i7-7700hq

こちらもCPU性能を測れるベンチマークとなっている。傾向的にはCinebench R15と同等だ。Core i7-8750Hがワンランク性能が高く、Core i7-7700HQと比較すると40%も性能が高い。6コア12スレッドの威力はさすがだ。それでもCore i7-7700HQも旧型として考えると健闘している。第八世代のCore i5-8300Hと同水準なのは及第点だろう。

Core i7-7700HQのフレームレート(Civ6 etc.)

GTX 1070 MAX-Q搭載のゲーミングノートPCにおけるフレームレートを計測。基本的にはFULL HD×高設定でのフレームレートとなっている。ボトルネックがやや生じてしまう可能性のあるぎりぎりのラインとなっている。CPU性能を比較するのに適していると言える。

Civilization VI

civ6civ6-i7-7700hq

約23%の性能差が出ている。負荷の高いタイトルだとややCPU性能が悩みの点になってしまう。それでも設定を調整すれば十分ゲームプレイが可能だ。6コア12スレッドのCPUの方が高いフレームレートを実現できる。ここからメニーコアの時代に突入するのだ。

Rise of the Tomb Raider

Rise Of The Tomb Raiderriseoftr-i7-7700hq

Rise of the Tomb RaiderではCiv6ほどの性能差は出ていない。約7%の性能差となった。このタイトルに関しては設定を下げるのが必須だ。フレームレートが低いのはグラフィックボード性能が足りていないこととゲーム側の最適化が不十分だからとなっている。数値の低さはそれほど気にしなくてもよい。

その他あなたにおすすめの記事はこちら!

あなたにぴったりのゲーミングPCを探す

ゲーミングPCの選び方
セール安いゲーム推奨
saleyengamesuisyou
ゲーミングPCの特徴を比較
価格BTOショップグラボ
kakakushopgpueisya

ベンチマークテスト環境

desktoppc

CPUモデル
Core i7-8750HGigabyte Aero 15X
Core i7-7700HQMSI GS63VR 7RG