cputoha

当ページでは、Core i7-8750Hの性能レビュー及びおすすめゲーミングPCの紹介をしている。ノートパソコン向けのハイエンドクラスCPUだ。ゲーミングノートPCでは定番と言えるCPUで基準と考えるとよい。グラフィックボードの性能が上がりデスクトップパソコンに引けを取らないレベルになっている中で、多くのゲーマーがCPU性能の底上げを切望していた。

Core i7-8750Hはそんな期待に応えることができるのだろうか。購入を考えている方はぜひ参考にして欲しい。なお、後継モデルである「Core i7-9750H」が発売されている。クロック周波数が引き上げられてよりCPU性能が向上している。

Core i7-8750Hの概要

基本スペック

 i7-8750HCore i5-8300Hi7-7700HQ
コードネームCoffee LakeCoffee LakeCaby Lake
プロセス14nm++14nm++14nm++
CPUコア数644
スレッド数1288
定格クロック2.2GHz2.3GHz2.8GHz
最大クロック4.1GHz4.0GHz3.8GHz
L3キャッシュ9MB8MB6MB
内蔵GPUUHD630UHD630HD630
対応メモリDDR4-2666DDR4-2666DDR4-2400
TDP45W45W45W
価格$395$250$378
発売日2018/04/032018/04/032017/01/03
Core i7-8750Hのスペックを見ていこう。前世代であるCaby LakeのCore i7-7700HQ及び現行の下位モデルであるCore i5-8300Hと比較を行っている。Core i7-7700HQは、Core i7-8750Hが登場するまでゲーミングノートPCの中心にあった。立場的にも比較対象として適切だろう。

Core i7-8750HとCore i7-7700HQではアーキテクチャーは大きく変わっていない。両者で大きく変わったのはスペックの部分で具体的にはコア数及びスレッド数だ。それぞれ50%アップし6コア12スレッドとなっている。4コア8スレッドから6コア12スレッドへと進化したのは大きいポイントだ。当然物理コアが増えたことでゲームプレイ時にもフレームレートが高くなる。このスペック向上は2021年にも通じる場面だ。ここからゲーミングノート向けのハイクラスは6コア12スレッドが定番となった。

定格クロック数は2.8GHz→2.2GHzと20%ダウン、最大クロックは3.8GHz→4.1GHzに10%アップしている。また、L3キャッシュも6MB→9MBへとアップ。対応メモリもDDR4-2666にバージョンアップされている。消費電力は同じ45Wに抑えられている。物理コア及びスレッド数の増加、クロック数の変化がベンチマーク(当ページで紹介)にどのように影響を与えるのかに注目して欲しい。

次に下位モデルであるCore i5-8300Hを見ていく。当該モデルはノート向けのCPUとなっている。Core i7-8750Hよりも$145安くなっているため少しでも価格を抑えたいという方におすすめだ。前モデルのCore i7-7700HQとスペックが似ている。定格クロックが15%落ちているが、最大クロックが5%引き上げられていて高いゲーミングパフォーマンスを発揮する。

性能

corei7-8750hseinou

Core i7-8750Hは、2018年に発売されたノート向けのCPUだが現行モデルを含めたCPUでの性能を見る限り十分な性能を持っていることがわかる。現行のCore i5-10300HやCore i5-10200Hよりも10%以上性能が高い。なお、次世代のCore i7-9750Hになると10%程度性能が高くなっている。問題はCPU性能が通用するとしてもグラフィックボードの換装が容易ではなく実質ゲーミング性能が追いつけなくなってしまうことだ。

この時代であればGTX 1060 6GBが人気だった。CPU性能の伸びに対してグラフィックボードが大幅に向上している。例えば、このGTX 1060 6GBの後継モデルであるGTX 1660 Tiでは20%以上パフォーマンスが向上している。CPUの10%に対して倍のパフォーマンス向上となっているのだ。ネックとなるのはグラフィックボードだと考えて間違いない。

Core i7-8750Hの特徴まとめ

6コア12スレッドの高性能CPU

6コア12スレッドとコア数が増えているのが最大の特徴だ。前世代のCore i7-7700HQからコア及びスレッド数が引き上げられたことでゲーミング性能は順当な進化を遂げた。ゲーミング性能で言うと10%程度に伸びる。CPUのボトルネック軽減に繋がるというわけだ。このCore i7-8750Hの登場からハイパフォーマンスモデルは6コア12スレッドが定番となっている。

また、マルチスレッド性能が高く動画編集やRAW現像なども得意としている。とクリエイター要素が強くなったと言える。デスクトップパソコン向けCPUのCore i5-8400に匹敵する性能を持つ。グラフィックボードの性能はデスクトップに追いついて来ているが、CPUはもう少し時間が掛かるかもしれない。排熱がどうしてもネックとなってしまうからだ。それでも確実にその差は小さくなってきていると断言できる。

ゲーミングノートPCのメインCPU

Core i7-8750Hは、ゲーミングノートPCの主流CPUとなっている。BTOメーカーで販売されているほとんどのノートでCore i7-8750Hを搭載していることからもわかる。他の選択肢としてはCore i5-8300Hがあるが、それほど選択肢が多いわけではない。どうしてもCPU性能が劣ってしまうからだ。

なお、上位モデルの「Core i9-8950HK」はラインナップにないのが現状だ。確かに性能は高いものの発熱をなかなか制御できない。ケースにコストが掛かってしまうため主力になることはないだろう。こう考えるとやはりCore i7-8750Hを中心に考えるのが良い。

参考データ:Core i9-8950HKの性能

corei9performace
画像引用元:https://www.pcworld.com/

参考までに上位モデルである「Core i9-8950HK(6コア12スレッド、2.90GHz/4.80GHz)」と第7世代Core i7及び3年前のモデルとの比較を行ったデータを見てみよう。Core i7-8750Hよりもスペックが高いため純粋に比較はできないが十分参考になるだろう。

まず、全体的なパフォーマンスでは約29%アップ、ゲーミングだと41%アップ、ゲーム配信だと32%アップ、4K動画編集だと59%アップと大幅に向上していることがわかる。3年前のモデルと比べると全体で88%アップとかなり進歩しているのだ。CPU性能が上がればよりゲームプレイ時のフレームレートの安定に繋がるだろう。

ベンチマーク(レンダリングやエンコード etc.)

レンダリングなどのCPUベンチマークにおいては、Gigabyte Aero 15X(i7-8750H)、MSI GS63VR Stealth Pro(i7-7700HQ)、Dell XPS 13(i7-8550U)の三つのモデルで比較している。

Cinebench R15

cinebenchr15i7-8750hcinebench

コア数及びスレッド数が50%アップ及び最大クロック周波数がアップしたことで、Core i7-8750Hにとっては最高の結果が出ている。マルチスレッド性能は58%アップと大幅に高いスコアを計測。シングルスレッド性能でも9%高いスコアが出ている。これは最大クロック周波数が11%アップしたことによる恩恵だ。i7-8550Uと比べるとマルチスレッド性能は65%、シングルスレッド性能は80%程度高い。

Handbrake

handbrakei7-8750hhandbrake

60分の動画のエンコードに掛かった時間を計測している。Core i7-8750Hは、Core i7-7700HQと比較して約25%高いスコアとなっている。x264では46%アップとなっているがそれに匹敵するほどだと言える。Core i7-8550Uと比べると40%以上変わっている。コアが増えたことによる恩恵はやはり動画編集において顕著に表れている。

Adobe Premiere

adobei7-8750hadobe
画像引用元:https://www.pcmag.com/

Adobe PremiereでLumetriエフェクトを掛けた4Kの動画ファイル(x264)のエンコードに掛かる時間を計測。数値が小さいほど掛かった時間が短く高性能ということになる。Core i7-7700HQに比べて20%高い性能を持っている。なお、Core i7-8550Uが遅くなっているのは他の2つのモデルと異なり外部グラフィックボードを搭載していないためだ。GPU支援が働くソフトウェアだから仕方がない。

Microsoft Excel

i7-8750hexcel

Excelでモンテカルロ・シミュレーションに掛かる時間を計測。およそ35%高い性能を発揮している。大規模な計算シミュレーションを行うスプレッドシートは6コアの本領発揮となる。なお、i7-8550Uとi7-7700HQの差が3%ほどしかないことからコア数が大きい方が有利になるということがわかる。

7-zip

i7-8750h7zip

圧縮、解凍ともにi7-8750Hが一人勝ちだ。圧縮は55%、解凍は70%向上している。物理コアは正義だと言える。Core i7-8550Uと比較すると100%程度アップだ。

ゲームプレイのベンチマーク

ゲームプレイ中のベンチマークを計測。グラフィックボードはGTX 1070 Max-Qに固定でCPUはi7-8750Hとi7-7700HQの2種類を用意。ゲームプレイ中の平均fpsと最も低い1%のフレームレート(1% Low)を計測している。1% Lowを計測することでより正確な情報がわかる。

平均だけだと一時的に大きくスコアが上がると数値にずれが生じるためだ。1% Lowと合わせて参考にすると良い。結論からまとめるとレンダリングなどと比べてゲーミング性能ではそれほど大きな違いはない。その要因としてマルチスレッドがうまく生かせないことが挙げられる。

Civilization Ⅵ

civ6i7-8750hciv6

CPU制限の大きいタイトルの一つであるCiv 6を見ていく。平均のフレームレートを比較すると29%スコアが上がっていることがわかる。一方で、1% Lowを見るとCPUパワーが上がっても安定感が劣ることがあるということだ。平均フレームレートがこれだけ高いにも関わらず最小fpsが低いのは気になる。第8世代のノート向けCPUは必ずしも優れているわけではないということだ。

Watch Dogs 2

watchdog2i7-8750hwatch

ウルトラ設定でのスコアを計測。Core i7-7700HQと比べると平均フレームレートは8%アップして、1% Lowも11%アップしている。つまり、i7-7700HQと比べて性能が上がっていることがわかる。ただ、その差を体感できるかどうかとなると疑わしい。

hitman

hitmani7-8750hhitman

HitmanをCPU制限のあるタイトルだ。Core i7-8750HとCore i7-7700HQを比較して平均フレームレートは5%、1% Low FPSはほぼ同じと大きな違いがない。これなら価格が安くなっている旧型であるi7-7700HQを選択するのも良いかもしれない。

その他あなたにおすすめの記事はこちら!

管理人厳選のおすすめゲーミングPCランキング【2021年】

おすすめのゲーミングPCランキングを紹介している。コストパフォーマンスが高いモデルに人気が集中していると言える。

ゲーミングノートPCおすすめランキング【2021年】

イチオシのゲーミングノートPCを紹介している。外出先でもゲームを楽しみたいという方はぜひ参考にしてほしい。

当サイト紹介ゲーミングPC一覧表

当サイトでレビューをしている全てのゲーミングPCを表でまとめている。一覧で見れば、ゲーミングPCの構成や相場感を把握することができる。

あなたにぴったりのゲーミングPCを探す

選び方(初心者の方向けにぴったりの選び方を解説)
セール安いゲーム推奨
saleyengamesuisyou
比較(ゲーミングPCの特徴を比較して最適な1台を見つける)
価格BTOショップグラボ
kakakushopgpueisya

ベンチマークテスト環境

notepc

製品名CPUGPU
Gigabyte Aero 15Xi7-8750HGTX 1070 Max-Q
MSI GS63VRi7-7700HQGTX 1070 Max-Q
Dell XPS 13i7 8550Uオンボード