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当記事では、モバイル向けGeForce RTX 3080 MobileのスペックとおすすめのゲーミングノートPCを紹介している。ゲーミングノート向けのフラグシップモデルで、高リフレッシュレートを実現できる高い性能を持つ。最高のゲーム環境を構築したいと考えている方は必見だ。搭載モデルの価格が高く予算としては税込30万円以上が必要だ。

注意点としては、型番は同じでもデスクトップ向けのRTX 3080とは全く別物で性能面でも大きく劣るということだ。デスクトップ向けモデルで言うとRTX 2080 Tiに近い性能を持っている。詳細についてはベンチマークを参考にして欲しい。搭載モデルについては、「GeForce RTX 3080 Mobile搭載おすすめゲーミングノートPC」を参考にしていただければと思う。2024年8月時点で中古でのみ購入できる。

一部のメーカーでは後継モデルの「GeForce RTX 3080 Ti Mobile」の取り扱いを開始している。新しいGPUであるGA103を採用していてより高いスペックを誇る。クロック周波数は引き下げられたが、CUDAコアが増えたことで性能の底上げが行われている。

GeForce RTX 3080スペック比較

型番 RTX 3080 RTX 3080 RTX 2080
プラットフォーム モバイル PC モバイル
GPU GA104 GA102 TU106
プロセス 8nm 8nm 12nm
トランジスタ数 174億 283億 136億
ダイサイズ 392 mm² 628 mm² 545 mm²
SM数 48基 68基 46基
CUDAコア 6144基 8704基 2944基
RTコア 48基 68基 46基
Tensorコア 192基 272基 368基
ベースクロック 1110 MHz-1350 MHz 1440 MHz 1380 MHz
ブーストクロック 1545 MHz-1710 MHz 1710 MHz 1590 MHz
GPUメモリ 8GB or 16GB 10GB 8GB
メモリ形式 GDDR6 GDDR6X GDDR6
メモリクロック 14 Gbps 19 Gbps 14 Gbps
メモリバス 256 bit 320 bit 256 bit
メモリバス帯域幅 448.0 GB/s 760.3 GB/s 448.0 GB/s
消費電力 115W-150W 320W 150W

RTX 3080 Mobileのスペックはベンダー側の設定によって異なる。定格クロック・最大クロック・GPUメモリ・消費電力はベンダー次第ということだ。それでもフラグシップモデルという特性を考えると基本的には最大スペックを基準にしておいてよいだろう。

PC向けモデルから大幅にダウングレードされている

RTX 3080 Mobileは、PC向けのRTX 3080と比べると大きくスペックダウンされている。ゲーミング性能は大きく劣ることは理解しておこう。モバイル向けのRTX 3080では、GPUがGA102ではなく下位モデルのGA104が搭載されている。モバイル向けモデルとPC向けモデルで唯一採用されているGPUが異なるのがこのRTX 3080 Mobileということになる。SMsがおよそ30%少なく結果的にCUDAコア数も30%少ない。RTコア・Tensorコアも同様に30%少なくなっている。定格クロックは6%低いものの最大クロックは同等だ。

また、GPUメモリについてもダウングレードされている。PC向けモデルではGDDR6Xが採用されているが、モバイル版ではGDDR6が採用されている。メモリバスも320 bitではなく256 bitを採用している。クロックスピードも19 Gbpsから14 Gbpsとなっている。結果的にメモリバンド幅はPC向けモデルよりも41%狭い448.0 GB/sだ。消費電力はデスクトップ向けモデルよりも53%低い150Wに抑えられている。メモリ周りのダウングレードもこの消費電力を抑えることに繋がっている。

RTX 2080 Mobileと比べると大幅に性能アップ

世代間かつ同じモバイル向けという土俵で比較するとスペックは高い。まずプロセスが12nmから8nmへと微細化されたことでより多くのトランジスタを搭載することができる。そして省電力性も向上していて消費電力を抑えつつより高いグラフィックス処理性能を引き出すことが可能だ。事実トランジスタ数が27%増えているにも関わらず、ダイサイズは26%縮小化されている。

CUDAコアは2944→6144へと210%も多い。RTコア及びTensorコアは数値的にはそれほど大きくないが、Ampere世代ではより高いパフォーマンスを発揮する。最大クロックは7%引き上げられている。メモリ形式はGDDR6と共通だ。GPUメモリ容量はRTX 3080 Mobileの方が多い。メモリバス・クロックスピード・メモリバンド幅は共通で消費電力も同じ150Wとなっている。

GeForce RTX 3080 Mobileの最新評価【2025年】

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GeForce RTX 3080 Mobileの性能スコアは24,337でモバイル向けモデルの中ではトップクラスだ。高解像度および高リフレッシュレートも現実的だ。FPSなど対人系のタイトルでもおすすめしやすい。上位のGeForce RTX 3080 Ti Mobileよりも10%程度低い。

次世代のGeForce RTX 4080 Mobileとの性能差は22%と大きい。デスクトップ向けモデルで言えばGeForce RTX 3060 Tiが近い。80番台というグレードに過度な期待はしない方がよいだろう。中古市場におけるタマはそれほど多くない。ハイエンドモデルは新品で30万円以上が当たり前で万人受けするわけではないので当然だろう。中古なら20万円以下で購入できる。

GeForce RTX 3080 Mobile搭載ゲーミングノートPCの特徴

RTX 2080 Tiに近いゲーミング性能を持っている

rtx3080mobileseinouRTX 3080 Mobileは、従来モデルのRTX 2080 Mobileと比べて18%程度パフォーマンスが高い。Turing世代のデスクトップ向けのフラグシップモデルだったRTX 2080 Tiに近いゲーミング性能を誇る。消費電力を考えてもアーキテクチャの進化を感じられるだろう。

フルHD環境で高リフレッシュレートモニターを活かしたいと考えている方に最適だ。もちろん高解像度にも対応できる。下位モデルであるRTX 3070 Mobileとの差は22%と大きい。確かにデスクトップ向けのモデルと比べると見劣りしてしまうのは事実だが、ノート向けモデルという括りで見ればトップに君臨している。

Core i9やRyzen 9と組み合わせたモデルが多く高価

RTX 3080 Mobile搭載モデルは非常に高価となることが多い。最低でも税込み30万円程度を見ておく必要がある。ハイエンドクラスのグラフィックボードの性能を引き出すために高価なハイエンドのCPUが必要になるからだ。RTX 3080 Mobile搭載モデルでの妥協は好ましいとは言えないだろう。

RTX 3080 Mobileに合わせるCPUとしては、Ryzen 9 5900HX・Core i9-10980HK・Core i9-11900Hなどが挙げられる。Ryzen 7 5800HやCore i7-11800Hを搭載したモデルもあるがベストはフラグシップモデルだ。一部デスクトップ向けCPUを搭載したモデルもあるがそれは特殊だ。また、次に解説している排熱対策のためのコストも忘れてはならない。

その後次世代のCPUが登場したことでCore i7/Ryzen 7シリーズとの組み合わせが増えている。Core i7-12700HやRyzen 7 6800Hなどが該当する。それでも円安の影響を受けていることもあって予算は変わらない。

排熱対策のために本体が大きくなりがち

排熱対策のために本体が大きくなるというのは、ハイエンドクラスのRTX 3080 Mobile搭載モデルの宿命というべきポイントだ。CPUもハイエンドクラスのモデルが選択されることが多く熱対策は必須だ。複数ファンの搭載やエアフロー確保のためにどうしても本体を大きくする必要がある。

結果的に本体も分厚くなり重量2.5kg近くになることも珍しくない。さすがに本体重量が2.0kgを超えてくると持ち運びが難しくなる。外出先での使用をメインに考えている方は注意しよう。ゲーミングノートPCに性能を求めるとこのようなデメリットが出てくる。実用性か性能かじっくり考えないけといけないだろう。

GeForce RTX 3080 Mobileのベンチマーク

デスクトップパソコン向け及びモバイル向けのグラフィックボードのベンチマークをまとめている。なお、Core i7-10870H×RTX 3070 Mobile搭載モデルは消費電力が抑えられたモデルでRyzen 9 5900HX×RTX 3070 Mobileのものよりもパフォーマンス面で劣る。性能よりも省電力性を重視しているモデルだ。

Metro Exodus

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デスクトップ向けモデルとの差が大きいタイトルの一つだ。RTX 3080 Mobileは、デスクトップ向けのRTX 3080と比べて35%もフレームレートが低くなっている。RTX 3070と比べても20%の差がある。これがWQHDになるとさらに差は大きくなりRTX 3080と比べて45%だ。一方で、下位モデルであるRTX 3070 Mobileよりも13%-17%フレームレートが高く順当だと言える。RTX 3070 Mobileよりもワンランク高い性能が手に入る。

Borderlands 3

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Borderlands 3はCPU負荷の高いタイトルとなっている。その影響もあってフルHD環境においてはRyzen 9 5900HXを搭載しているRTX 3070 Mobileが、RTX 3080 Mobileを上回っている。WQHD環境ではRTX 3080 Mobileの方が18%フレームレートが高い。純粋なグラフィックボードの性能ではRTX 3070 Mobileを大きく上回る。デスクトップ向けモデルと比べていこう。フルHD環境ではRTX 3080よりも23%劣る。WQHD環境では19%と少しだけ差が小さくなる。RTX 3070と比べるとフルHD環境では23%、WQHD環境では10%だ。

Red Dead Redemption 2

Red Dead Redemption 2rtx3080mobile-Red Dead Redemption 2

Red Dead Redemption 2ではデスクトップ向けモデルとの差が大きくなっている。RTX 3080 Mobileは、フルHD環境ではデスクトップ向けモデルよりも30%劣る。WQHD環境では29%劣っている。デスクトップ向けのRTX 3070と比べても10-18%低い。デスクトップ向けモデルで対等なのはRTX 3060 Tiだろう。一方で、RTX 3070 Mobileと比べると11%-20%高い。より高みを目指したいならRTX 3080 Mobile搭載モデルを選択する価値がある。

Assassin’s Creed Valhalla

Assassin’s Creed Valhallartx3080mobile-Assassin’s Creed Valhalla

Assassin’s Creed Valhallaではデスクトップ向けのRTX 3070に近いフレームレートを出している。フルHD環境では15%の差があるが、WQHD環境では5%まで差が縮まっている。デスクトップ向けのRTX 3080と比べるとフルHD環境で28%、WQHD環境で20%の差がある。下位モデルであるRTX 3070 Mobileとの差は14%-17%となっている。平均fpsで70を超えているなら最高設定でも快適にゲームを楽しめるだろう。

Cyberpunk 2077

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Cyberpunk 2077でもデスクトップ向けモデルとの差は大きい。フルHD環境においてRTX 3080との差は32%、RTX 3070との差は13%となっている。一方で、WQHD環境ではRTX 3080との差は33%、RTX 3070との差は8%となる。高解像度になるとRTX 3070との差がやや小さくなる。RTX 3070 Mobileと比べるとフルHD環境でもWQHD環境でも20%もフレームレートが高い。フラグシップモデルであるRTX 3080 Mobileを選択する理由はありそうだ。

GeForce RTX 3080 Mobile搭載おすすめ中古ゲーミングノートPC

ROG Strix SCAR 17 G733QS(ASUS)

ROG Strix SCAR 17 G733QS価格:152,982円
液晶:17.3インチFHD 300Hz
重量:不明
CPU:Ryzen 9 5900HX
GPU:GeForce RTX 3080 Mobile
メモリ:32GB
ストレージ:SSD 1TB×2基
電源:ACアダプター

公式サイト

17.3インチFHDディスプレイを搭載したゲーミングノートだ。対応リフレッシュレートは300Hzと驚異的だ。デスクトップ向けのモニターでもなかなか見かけない水準だ。CPUにはAMD第4世代Ryzen 9 5900HXを搭載している。8コア16スレッドとまずまずのスペックを持つ。クロック周波数も高くゲーム性能は高めだ。GeForce RTX 3080 Mobileとのバランスも良好だ。メモリ32GB・SSD 1TB×2基と構成も充実している。

G733Q AMD Ryzen 9 5900HX with Radeon Graphics(ASUS)

asusG733Q AMD価格:175,984円
液晶:17.3インチFHD 300Hz
重量:不明
CPU:Ryzen 9 5900HX
GPU:GeForce RTX 3080 Mobile
メモリ:32GB
ストレージ:SSD 1TB×2基
電源:ACアダプター

公式サイト

17.3インチFHDディスプレイを搭載したモデルだ。高リフレッシュレートでのゲームも思う存分楽しめる。定価は329,800円なので半額近くで購入できることになる。Ryzen 9 5900HX×GeForce RTX 3080 Mobile搭載で高いパフォーマンスを発揮する。構成もメモリ32GB・SSD 1TB×2基と抜群だ。キーボードは光学メカニカルスイッチ採用だ。スイッチ寿命も長く安心して使用できる。

GeForce RTX 3080 Mobile搭載おすすめゲーミングノートPC

Zephyrus G15 GA503QS(ASUS)

ROG Zephyrus G15価格:329,800円 299,800円
モニター:15.6インチ 165Hz
CPU:Ryzen 7 6800HS
GPU:GeForce RTX 3080 Mobile
メモリ:DDR5-4800 16GB
SSD:512B NVMe
HDD:非搭載

15.6インチ165Hz対応モニターを搭載している。本来重量は約1.99kgと2.0kgを切っているのは高評価だ。Ryzen 7 6800HS×RTX 3080 Mobile搭載のゲーミングノートPCだ。第4世代Ryzenシリーズの省電力モデルであるRyzen 7 6800HSを搭載しているのがポイントだ。Zen 3+アーキテクチャになってRyzen 7 5800HSよりも性能が引き上げられている。クロック周波数が抑えられていて性能はRyzen 7 6800Hに劣るが、省電力性に優れていてゲーミングノートPCにふさわしい。RTX 3080 Mobileの性能を引き出すのに十分な性能を持っている。メモリ16GB、SSD 512GBと構成も十分だろう。

GALLERIA ZL7C-R38H(ドスパラ)

GALLERIA XL7C-R36H価格:309,980円
モニター:16.0インチ 165Hz
CPU:Core i7-12700H
GPU:GeForce RTX 3080 Mobile
メモリ:DDR5-4800 32GB
SSD:1TB Gen4 NVMe
HDD:非搭載

Core i7-12700H×RTX 3080 Mobile搭載のハイクラスのゲーミングノートPCだ。国内BTOメーカーがRTX 3080 Mobileを取り扱うのは珍しい。16.0インチWUXGAモニターを搭載している。大画面モニターでゲームに没頭しやすい。グラフィックス性能が高く最新のタイトルでも快適にゲームを楽しめる。メモリはDDR5-4800 32GBと高規格・大容量でゲームプレイ以外の用途にも強い。ストレージはSSD 1TB Gen4 NVMeを搭載している。

LEVEL-17FG104-117K-VAZX(パソコン工房)

LEVEL-17FG104-117K-VAZX価格:380,980円(税込)
モニター:17.3インチ 144Hz
CPU:Core i7-11700K
GPU:GeForce RTX 3080 Mobile
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載

パソコン工房のハイエンドゲーミングノートPCだ。CPUにデスクトップ向けのCore i7-11700Kを搭載しているのがポイントだ。ゲーミングノートPCの場合CPU性能がボトルネックとなることがあるので、デスクトップ向けモデルを搭載するのは理にかなっていると言える。消費電力が高くその分処理性能も高い。RTX 3080 Mobileとの組み合わせは理想的だ。メモリ16GB、SSD 500GBと構成も充実していて性能面に不足はない。ただし、本体重量約4.7kgでかつバッテリー駆動時間が約1.9時間と短い。基本的には自宅据え置きの使用となるだろう。

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ベンチマークテスト環境

notepc

モデル MSI GE76 Raider
CPU Core i9-10980HK
GPU Nvidia GeForce RTX 3080 Laptop
メモリ 32GB DDR4-3200
ストレージ