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当ページでは、CPU内蔵グラフィックスのゲーミング性能について徹底的に検証している。外付けのグラフィックボードが本当に必要なのかどうか知りたいという方はぜひ参考にして欲しい。

結論から言うと、CPU内蔵グラフィックスは性能が十分とは言えず満足にゲームプレイを行うことはできない。世代ごとに性能は向上しているが、エントリークラスのグラフィックボードとの性能差も歴然だ。妥協して選ぶことはおすすめしない。

搭載モデルについては、「CPU内蔵グラフィックス搭載ゲーミングPC一覧」で紹介している。ゲーミングPCとして販売されているが、性能が低いため積極的にはおすすめできない。クリエイター向けモデルだと考えた方がよいだろう。

CPU内蔵グラフィックスとは?

CPU内蔵グラフィックスとは、Intel or AMD製CPUに内蔵されているGPU(グラフィックス機能)のことだ。IntelであればUHD 630 Graphics、AMDであればRadeon RX Vegaシリーズとなる。AMDの場合CPU内蔵グラフィックスを搭載したCPUのことはAPU(Accelerated Processing Unit)と呼ばれることがある。

どのパソコンにもCPUは搭載されているので、内蔵グラフィックスを搭載したCPUを選べば単体で販売されているグラフィックボードを別途購入する必要がなくコスト面で優位性がある。CPU内蔵グラフィックスの役割は一般的なアプリケーションの使用における3D処理となる。

エクセル・ワード・パワーポイントなどのマイクロソフトオフィス、Adobeソフト、動画視聴などであれば問題なく対応することが可能だ。ゲームプレイやプロフェッショナル用途でのAdobeソフトの使用、3D CADに関するアプリケーションでの用途では性能は不十分となる。

単体のグラフィックボードとの特徴比較

CPU内蔵GPU外付けGPU
価格安価普通~高価
本体大きさ省スペース普通~大きい
パフォーマンス低性能普通~高性能
GPUメモリ非搭載2GB~11GB
消費電力省電力省電力~大きい

外付けのグラフィックボードとの特徴の比較をまとめている。価格はCPU内蔵グラフィックスの方が安価だ。外付けグラフィックボードの場合は性能によって異なるが、10,000円~130,000円ほどとなる。グラフィックス本体の大きさは外付けグラフィックボードの方が大きい。一方、CPU内蔵グラフィックスはCPUに内蔵されているという特性上省スペースだ。

その他大きく異なるところとしては、GPUメモリの有無だろう。CPU内蔵グラフィックスではGPUメモリは非搭載となっている。代わりにメインメモリの一部を活用することになる。GPUメモリに比べて速度は遅くどうしてもパフォーマンスは低くなってしまう。CPUと共有するという点でも不利だ。

GPUメモリ非搭載及びパフォーマンスが低いということで消費電力についてはCPU内蔵グラフィックスが優れている。外付けグラフィックボードは、性能に比例して消費電力が増えるため電源ユニットにも気を使う必要があるのだ。機能的には同じ役割を果たすが、特徴を見れば全く異なるものだということがわかるだろう。用途に合わせて最適な選択をして欲しい。

CPU内蔵グラフィックスの特徴&強み

省スペースかつ安価

CPU内蔵グラフィック最大の特徴は、省スペースかつ安価であるという点だ。CPUに内蔵されているという特性故に場所を取ることがない。パソコン内部のスペースを考える必要がなくスリムタワーやキューブタワーでも問題なく利用可能だ。当然別途購入する必要がないため価格も安価で搭載パソコンの価格も抑えられる。

パソコンを購入すればCPUは必ず付いているので、内蔵されているグラフィックスまで意識することは少ないかもしれない。しかし、Photoshopなどの3Dアプリケーションを快適に利用できるのは内蔵グラフィックスが存在しているからだ。

性能は上がっている

CPU内蔵グラフィックスの性能は、Intel第二世代や第三世代と比べて飛躍的に向上し続けている。また、内蔵グラフィックスについてはAMDの方が一歩先を行っていて評価が高い。これはラップトップ向けの内蔵グラフィックスにも当てはまる。

ただし、性能は上がっているとは言っても外付けグラフィックボードの性能を超えることはないと考えている。それはスペースの問題と消費電力の問題があるからだ。当然スペースが限られていると性能に直結する部品を取り付けるところがなく性能は上がらない。また、仮にそれができたとしても消費電力が上がってしまい対応できなくなってしまう。

今後どのようになるかはわからないが、今後もCPU内蔵グラフィックスの性能は上がっていくだろう。さらに、Intelも外付けグラフィックボードをリリースすると噂になったことがある。NVIDIAと競合することになるのか気になるところだ。

非搭載モデルも登場

デスクトップ向けCPUが第九世代になってCPU内蔵グラフィックス非搭載モデルが登場した。型番の末尾に「F」が付くモデルがそれに該当する。非搭載モデルは外付けグラフィックボード搭載が前提となっている。

つまり、より高性能なグラフィック性能を求めるユーザーが増えているということだろう。CPU内蔵グラフィックスで事足りるなら外付けモデルを選ぶ理由はに。確かに、グラフィックボードを搭載するのにCPU内蔵グラフィックスが搭載されているともったいない気もする。

CPU内蔵グラフィックスの性能比較表

デスクトップ向け

deskintegratedgpu

赤色のグラフがCPU内蔵グラフィックスとなっている。Intel HD 630は第七世代CPUに搭載されていたグラフィックスだ。Intel UHD 630は第八及び第九世代に搭載されている。Radeon Vega 11はRyzen 5 3400G、Ryzen Vega 8はRyzen 3 3200Gに搭載されている。

まずはRadeon Vega 11の性能の高さが光る。外付けグラフィックボードのエントリークラスながらGT 1030に匹敵するパフォーマンスを発揮。Intel製の内蔵グラフィックスであるUHD 630はRadeon Vega 11より40%劣っている。HD 630から20%上昇しているもののAMD製のCPU内蔵グラフィックスが強い。

もっともゲームプレイにおいて最低ラインであるGTX 1050と比べるとRadeon Vega 11でも半分以下と勝負にならない。これがCPU内蔵グラフィックスの現実だろう。

モバイルノート向け

mobilebenchmark

ノート向けのCPU内蔵グラフィックスはデスクトップ向けのものと似た傾向となっている。AMD製のCPU内蔵グラフィックスが優勢だ。Ryzen 7 3750Hが内蔵グラフィックスのトップに位置する。Intel第十世代Ice Lake搭載のIris Plusも健闘しているもののRyzen 7 3750Hより8%程度低くなっている。

Radeon Vega 8との差は30%とやや大きくなっている。Intel UHD(UHD 630と同等)はデスクトップ向けと比べて25%程度低い。ゲームプレイで最低ラインに考えたいGTX 1050の半分以下であることを考えると到底ゲームプレイに対応できるとは思えない。

ゲームプレイ時のフレームレート計測まとめ

PUBG(1080p×低設定)

pubg

GTX 165096.9
58.6
GTX 1050 Ti72.5
49.0
GTX 105063.7
43.3
Radeon Vega 1130.4
16.9
Intel UHD 63015.1
9.4
平均99th

PUBGではLow設定にすればMediumよりも2倍以上パフォーマンスが向上する。それでもUHD 630では平均15.1fpsとかなり厳しい数値だ。最低設定でもGTX 1050がないとまともにプレイできない。Radeon Vega 11は30.4とUHD 630の倍高性能となっているが、それでも快適なゲームプレイとはかけ離れてしまっているのが現状だ。

Fortnite Season 7(1080p×低設定)

fortnite

GTX 1650300.7
212.2
GTX 1050 Ti246.1
182.2
GTX 1050223.8
169.0
Radeon Vega 1188.1
66.4
Intel UHD 63032.6
23.2
平均99th

Fortniteのような負荷の軽いタイトルならCPU内蔵グラフィックスでも対応できる。ただし、FULL HD×低設定が条件だ。Radeon Vega 11なら88.1fpsとかなり安定している。最小も66.4で安定したゲームプレイができると考えて良い。一方、Intel UHD 630は32.6fpsと厳しい。CPU内蔵グラフィックスでゲームをプレイしたいなら最低でもRadeon Vega 11を選択肢に入れるべきだろう。

Borderlands 3(1080p×低設定)

boarderland3

GTX 1650101.4
75.6
GTX 1050 Ti68.2
58.0
GTX 105062.9
47.1
Radeon Vega 1136.1
28.6
Intel UHD 63019.1
10.8
平均99th

Borderland 3は比較的負荷の高いタイトルだ。Radeon Vega 11でも平均フレームレートは36.1fpsと厳しい。Intel UHD 630なら19.1fpsと45%劣っている。最低でもGTX 1050が必要となることがわかる。

CPU内蔵グラフィックス搭載ゲーミングPC一覧

G-GEAR mini GI7A-C201/T(TSUKUMO)

G-GEAR mini GI7J-B194T価格:89,800円(税込)
CPU:Ryzen 3 PRO 4350G
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:8GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
電源:500W SILVER

公式サイト

Ryzen 3 PRO 4350Gを搭載したモデルだ。コンパクトケースを採用していてデスクの上に設置しても違和感がない。4コア8スレッドというスペックだ。意外とRyzen 3シリーズはCPU性能は高い。Radeonグラフィックスは6コアでクロック周波数は1700MHzと控えめだ。HD環境で低設定ならプレイできるタイトルもある程度だ。

LEVEL-M0B5-RP54-EZX(パソコン工房)

frontiergaseries価格:83,578円(税込)
CPU:Ryzen 5 PRO 4650G
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:8GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
電源:350W BRONZE

公式サイト

Ryzen 5 PRO 4650Gを搭載したモデルとなっている。Ryzen 3シリーズよりもグラフィックス性能は上がりグラフィックスコア数は7でクロック周波数は1900MHzとなる。負荷の軽いタイトルならHD環境×低設定で対応できなくはないがやはりおすすめできない。

G-GEAR mini GI7A-C201/T(TSUKUMO)

G-GEAR mini GI7J-B194T価格:114,800円(税込)
CPU:Ryzen 7 PRO 4750G
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
電源:500W SILVER

公式サイト

Ryzen 4000 Gシリーズの最上位モデルだ。8コア16スレッドとかなり高いCPU性能を持っている。Radeonグラフィックスも8コア、クロック周波数2100MHzと高い。他のモデルと同様にゲーム目的ではおすすめしない。

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