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当記事では、ゲーミングPCの使用で掛かる電気代について検証している。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載しているゲーミングPCは電気代が高いんじゃないかと不安になっている方は多いようだ。

普通のパソコンと比べてどのぐらい違うのか、実際ゲーミングPCだと毎月どのぐらいの電気代が掛かるのかをシミュレーションしているので是非参考にして欲しい。ワットモニターを使って消費電力を計測して電気代を算出している。

今すぐざっくりとした電気代を知りたい方向け

細かいことはどうでもいいからだいたいどのぐらいの電気代が掛かっているのかを知りたいという方はここを読んで欲しい。計算を簡略化するために電源ユニットのワット数を元に計算している。

電源ユニット以上の消費電力になることはないので、最大どのぐらい掛かるのかということを把握できる。ここでの電気代は「公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会(経済産業省)」が規定する目安単価の27円を利用している。

ミドルスペックのゲーミングPCを使用している方

ミドルスペックのパソコン(GTX 1660など)なら電源ユニットは500Wのもので十分だろう。

このゲーミングPCを3時間付けっぱなしでゲームをした場合の電気代は、

0.5kWh(消費電力)×27円(目安単価)×3h=40.5円

となる。1日3時間で1ヶ月だと1,215円、1年間だと14,580円だ。

ただし、想像通り電源ユニットの消費電力が常時MAXになるとは考えにくい。もしそうなら非常に不安定になってしまって使い物にならないからだ。つまりこの40.5円という数字は最大値ということでほとんどのケースでこれよりも低くなる。

ハイエンドのゲーミングPCを使用している方

ハイエンドのパソコン(RTX 2080 SuperやRTX 2080 Tiなど)なら電源ユニットは800Wぐらいだろう。

このゲーミングPCを3時間付けっぱなしでゲームをした場合の電気代は、

0.8kWh(消費電力)×27円(目安単価)×3h=64.8円

となる。1日3時間で1ヶ月だと1,944円、1年間だと23,328円だ。当然高性能なパーツを搭載していると消費電力及び電気代が高くなる。

電気代の計算方法(シミュレーションをする上での前提)

ここからは本格的にゲーミングPCの使用で掛かる電気代を検証していく。まず前提としてどのように電気代を求めるのかを解説する。電気代は下記の式によって求められる。

消費電力(W)×1kWh当たりの単価×時間(h)

もう少し詳しく知りたい方は、「【共通】電気代の算出方法は(Panasonic)」を参考にして欲しい。1kW当たりの単価は「公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会」が規定する新電力料金目安単価27円/1kWhを使用する。

次に電気代を試算する上で重要なポイントとなるのは消費電力だ。ゲーミングPCがどのぐらいの消費電力なのかがわかれば必然と電気代もわかるということだ。ということで次の項目でゲーミングPCの消費電力を細かく見ていくことにする。

ゲーミングPCの消費電力をパーツごとに知る

パーツ消費電力参考
マザーボード6.0WZ390チップセット
CPU95.0WCore i9-9900K
GPU215.0WRTX 2070 Super
メインメモリ僅少データなし
SSD3.5W(500GB×1)WDS500G2B0C-EC
HDD4.6W(1TB×1)ST1000DM010
モニター45.0WZOWIE XL2411P

パソコンの主要パーツごとの消費電力を見ていこう。それぞれ目安の消費電力となっているので、あなた自身の使っているパーツの消費電力を調べると良い。型番を入れて公式サイトで調べれば消費電力がわかる。

参考値としては369.1Wとなる。デュアルモニターにすると411.1Wだ。メインメモリは僅少かつデータがないため除外している。やはりCPUとグラフィックボードの与える影響が大きい。スペックを上げればもっと電力消費が高くなる。

この数値を元に電気代を計算すると、

0.3691kWh(消費電力)×27円(目安単価)×3h=29.89円

となる。1日3時間で1ヶ月だと897円、1年間だと10,764円だ。

グラフィックボード非搭載のパソコンの場合

グラフィックボード非搭載の一般的なパソコンの場合はどうだろうか。チップセットなど細かいことは置いておいてグラフィックボードだけを抜いた消費電力で計算してみると、

0.1541kWh(消費電力)×27円(目安単価)×3h=12.5円

となる。1日3時間で1ヶ月だと375円、1年間だと4,500円だ。CPUの性能を落とせばもっと安くなることになる。グラフィックボードがないだけで半額以下になる。普通のパソコンに比べるとやはりゲーミングPCの電気代は上がるということだ。

実際のゲーミングPCの消費電力を計ってみた

計測には、サンワサプライの「ワットモニター(TAP-TST8N)」を使用。2,300円ほどで購入できるので消費電力や電気代を知りたい方はチェックして欲しい。

もちろんパソコンだけではなく、携帯の充電や冷蔵庫、液晶テレビの消費電力を計測することもできる。使用したパソコンは、Core i7-6700K×GTX 1060 3GB、メモリ8GB、SSD 240GB、HDD 1TBという構成だ。

スリープ時

sleep

スリープ時は1.3Wと非常に省電力だ。これぐらいならわざわざシャットダウンしなくても良いかもしれない。

アイドル時

idle

アイドル時はパソコンを起動して何もしていない状態だ。65.1Wとなっている。Youtubeを観たり、ブラウザでネット閲覧をしていると80Wぐらいまで上がることがある。それでも100Wいくことはないだろう。

ゲームプレイ時

game

FULL HD×最高設定でArkをプレイしたときの数値だ。158Wとそこそこ数値は上がっているがまだそれほど高いわけではない。モニターが1枚当たり45Wとすると2枚で合計248Wとなる。

おまけ-ゲーミングノートPCの消費電力&電気代検証

準備中。

デスクトップと同様にスリープ時、アイドル時、ゲームプレイ時の消費電力を測定する予定だ。

ゲーミングPCと電気代に関する迷信まとめ

なんとなく当たり前だと思っていることでも事実は異なるということがある。ここでは、多くの方が誤解しているパソコンと電気代に関する迷信についてまとめた。

コンピューターの立ち上げを繰り返すより付けっぱなしにする方が電気代が掛かる

どうしてつけっぱなしのほうが良いと考えられるかというと立ち上げ時に消費電力が跳ね上がるということだ。確かにコンピューターを起動すると消費電力はわずかに高くなるが、ほんの少しの間でアイドル時より10%程度上がるだけだ。

消費電力に一時的に上がったといっても電気代は少しで計測できないぐらいで気にするほどではない。明らかにコンピュータを付けっぱなしにする方が、夜電源をオフにして翌日電源をオンにするよりも電気代が掛かると考えて間違いない。

頻繁に電源のオンオフを繰り返すとPCパーツに良くない

確かに数十年前であればコンピューターのオン・オフを繰り返すと電源スイッチに潜在的なダメージを与える可能性はあった。これは電源ユニットの耐久性の問題があったからだ。

しかし、2000年以降に購入したパソコンであれば好きな時に電源のオンオフをしても良い。確実に耐久性が上がっているのでそれが原因で故障する可能性は低いだろう。特に意識せずに使いたいように使うのがベストだ。

夜に電源を落としさえすれば日中にスリープモードは必要ない

コンピューターやモニターの電源を完全に落とすのがベストな選択であることは間違いないが、最近のパソコンはスリープモード時にほとんど消費電力は上がらない。わずか1.3Whだ。

これなら1時間付けっぱなしにしても掛かる電気代は0.03円だ。断続的にパソコンの前をはなれる必要があるのであれば電源を落とすよりもスリープモードにした方が利便性が高い。

当記事のまとめ

300W500W800W
3時間25.2円40.5円64.8円
1ヶ月756円1,215円1,944円
1年間9,072円14,580円23,328円

ゲーミングPCの電気代は意外と高くないことがわかった。上記のテーブルは電源ユニットの消費電力を元に電気代を算出したものだ。実際は、どんなに消費電力が高くても電源ユニットの60%ぐらいに留まると考えられる。

つまり、上記の電気代の60%程度を考えておくと良いだろう。例えば、一般的な電源ユニットの500Wの60%である300Wと考えると3時間ゲームをしても25.2円、1ヶ月当たり756円、年間9,072円となっている。これぐらいなら電気代をそれほど気にしなくても良いかもしれない。

当然ウルトラハイエンドのゲーミングPCだったり、複数モニターを構築したりすると比例して消費電力及び電気代は上がるが気にするほどではない。

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