ゲーミングPCを購入できる場所について解説していく。ユーザーは、ECサイトあるいは店舗のいずれかで購入することになる。キーとなるのは利便性と体験だ。どちらがよいのか悩んでいる方はぜひ参考にして欲しい。
当ページの目次
ゲーミングPCの購入はECサイト>店舗が一般的
おすすめの購入先は、BTOメーカーが運営する自社ECサイトだ。その理由として利便性が高いことと豊富なラインナップの中から簡単に選択できることの2つが挙げられる。自宅にいながらゲーミングPCを気軽に購入できるのはやはり便利だ。周りに店舗があまりない地方に住んでいる方にとってもECサイトは心強いものだと言える。
もちろん店舗での購入にもメリットはある。実際にゲーミングPCに触れることができるのは大きい。疑問があれば直接スタッフに相談できるのも店舗ならではの強みだ。ゲーミングPC本体だけではなくゲーミングデバイスを実際に触ることもできる。最近は店舗にたくさんのゲーミングマウス・ゲーミングキーボード・ゲーミングヘッドセットを陳列していることが多い。
店舗なら購入後そのまま持ち帰ることができるのも嬉しいポイントだ。ネットの場合早くても受け取りまで2,3日掛かってしまうので少しでも早く手に入れたい方にはおすすめできない。ただし、即日持ち帰りができるのは一部のモデルのみですべてのモデルについて持ち帰ることができるわけではないことを追記しておく。
ゲーミングPCの購入パターン一覧
このページを見ている方はオンラインか店舗のどちらでゲーミングPCを購入したらいいのかわからない方が多いのではないかと思う。ゲーミングPCを検討してから購入までの考えられるパターンは下記の通りだ。
WEB→EC(最も多い)
- WEBでゲーミングPCについて調べる
- そのままECサイトから購入する
ゲーミングPC購入で一番多いパターンがこちらだ。調査段階から購入まで全てWEB完結というパターンだ。当サイトのようにゲーミングPCを紹介しているサイトを活用すればある程度の知識を得られるはずだ。店舗に行かなくても購入できるのは嬉しい。自宅に届けてもらえるので重いパソコンを持ち運ぶ必要もない。
スマートフォンの普及でオンラインショッピングがより身近なものになったと言える。まだまだネットショッピング一般的ではなかった頃はネットの決済にリスクを感じる方が多かったり、そもそもゲーミングPCのラインナップが少なかったりとハードルが高かったのだ。当サイトが厳選したおすすめモデルを中心にチェックしておけばあまりBTOメーカーやパソコンに慣れていない方でも問題ないはずだ。
WEB→EC→店舗→店舗
- WEBでゲーミングPCについて調べる
- ECサイトで気になる一台を探す
- リアル店舗で実機に触る
- リアル店舗でそのまま購入する
WEB→店舗→EC
- WEBでゲーミングPCについて調べる
- リアル店舗で実機を触る
- ECサイトから購入する
リアル店舗で実機を触ってからウェブサイトで購入するという方も一定数いるだろう。特にお店が自宅や職場の近くにある方であれば来店しやすい。これまでゲーミングPCを購入したことのない方におすすめだ。WEB経由なら衝動買いを抑えることもできる。一般的なパソコンと比べてサイズ感など知りたいことは多いと思う。WEBサイトで見るのと実機を見るのでは全く異なる可能性が高い。また、欲しいモデルがあってもすぐに持って帰ることができなかったり、物理的に持って帰るのが難しかったりする場合もこのパターンになる。
ECサイトで購入する
ここではECサイトで購入する場合に対象となるサイトの種類について紹介している。国内BTOメーカー運営のECサイト、外資系BTOメーカー運営のECサイト、大手ECサイト、国内大手メーカーのECサイトと順番に見ていく。
国内BTOメーカーのECサイト
おすすめ度:5.0
品揃え :5.0
画像引用元:マウスコンピューター公式
特徴
- 利便性が高い
- 他サイトの製品とも比較がしやすい
国内BTOメーカーのECサイトとは、マウスコンピューター・ドスパラ・パソコン工房などのBTOメーカーが運営する自社サイトのことだ。最近はBTOメーカーの自社ECサイトに力を入れていて定期的にリニューアルされている。ユーザーフレンドリーなサイトに整頓された情報と使い勝手が大きく改善している。ECサイトのメリットは、自宅にいながらいつでも買い物ができることだろう。スマートフォンからすぐに注文が行える。近くに店舗がない地方在住の方にとってもありがたいはずだ。
また、気軽にカスタマイズをして楽しめるのも特徴だ。実店舗でもカスタマイズ自体は可能ではあるが、利便性はオンラインに劣る。色々なカスタマイズを確認して理想の一台を見つけて欲しい。なお、店舗でカスタマイズをすると持ち帰ることができないケースもある。納期がほとんど変わらないECサイトでの買い物は便利だろう。
オンラインであれば他ショップの製品とも比較がしやすい。店をあちこち行く必要もなく、WEBから多くのモデルを確認できるのは大きなメリットだ。一つのメーカーに絞ると理想を追いにくい。様々なショップのモデルを比較できると、価格も性能も合うモデルが見つかる確率は高くなるはずだ。メーカーごとに特徴がある。ケースデザインがよかったり、カスタマイズの自由度が高かったりと様々だ。店頭に行くだけではその特性は掴みにくい。
オンラインで製品全体を俯瞰するからこそわかる個性だ。合う合わないは確実にある。店頭に行くにしても、まずはそのショップの持ち味や特徴を知ってから行く方がスムーズだ。今は店頭で購入するにしても、オンラインで購入するにしても、まずはネットで調べることが必須だ。比較の段階で理解できればオンライン通販で購入し、分からないことや納得できないことがあれば店頭に行くくらいでいいだろう。
外資系BTOメーカーのECサイト
おすすめ度:2.0
品揃え :3.0
画像引用元:エイリアンウェア(ALIENWARE)公式
外資系BTOメーカーには、DELL(ALIENWARE)・HP(OMEN)・Lenovo(LEGION)・ASUS(ROG)・MSI・GIGABYTEなどがある。世界的に見てもトップクラスの企業規模を誇るメーカーが揃う。国内のBTOメーカーに比べると価格が高く、発送に時間が掛かるというデメリットがある。
海外らしいおしゃれなデザインに多くのゲーマーが惹きつけられている。国内BTOメーカーのモデルと比べても攻めている印象を受ける。ブランド力の高さでは圧倒している。予算が許すのであれば十分選択肢に入るだろう。ラインナップはある程度固定されていて国内ほど多くはない。
大手ECサイト(Amazonなど)
おすすめ度:★☆☆☆☆
品揃え :★☆☆☆☆
画像引用元:Amazon.co.jp公式
Amazonや楽天市場などの大手ECサイトもゲーミングPCの購入先として考える方も多いだろう。一部BTOメーカーのゲーミングPCを購入できるのも特徴だ。海外のゲーミングPCブランドである「ASUS(ROG)」・「MSI」などの取り扱いもある。国内BTOメーカーであるマウスコンピューターが楽天市場に出店している。ポイントが貯まるためお得感がある。
決済も手軽で配送もスピーディーなのは魅力的だ。登録している決済を利用できることもあって安心感を得られる。スピードあるいは利便性重視でゲーミングPCが欲しい方は選択肢に入れてもよいと思う。ただし、Amazonなどの大手ECサイトではあまりコストパフォーマンスのよくないモデルもある。中古ゲーミングPCが紛れていることもある。購入前にしっかりと製品の情報をチェックしよう。
国内大手メーカーのECサイト
おすすめ度:1.0
品揃え :1.0
画像引用元:VAIO公式
VAIOやPANASONICなどの大手PCメーカーもECサイトを運営している。最近は一部のブランドではゲーミングPCを販売していることもある。当サイトのスタンスとして、大手メーカー通販サイトでのゲーミングPCの購入をおすすめしない。それは単純にゲーミングに特化したブランドではなく、まともにゲームが動作するモデルがないからだ。
コストパフォーマンスも決してよくなく、既存の一般向けのパソコンにグラフィックボードを搭載した程度のものだと言える。ラインナップも極端な偏りで、実用性のないものがラインナップにあったり、独特な構成であったりするのも特徴だ。基本的に、それぞれ得意とする製品を扱うショップで選択するべきだろう。餅は餅屋というように、ゲーミングPCを求めるならゲーミングPCを扱うBTOメーカーやゲーミングに特化したブランドでの購入が一番だ。
リアル店舗で購入する
BTOメーカーのリアル店舗
おすすめ度:3.0
品揃え :3.0
画像引用元:ドスパラ公式
特徴
- 大きさなどを実際に見て確認できる
- 品揃えは必ずしもよいわけではない
- その場で持ち帰ることができる
- お店のスタッフの知識は人によって異なる
マウスコンピューター・ドスパラ・パソコン工房などのBTOメーカーはリアル店舗も運営している。マウスコンピューター9店舗、ドスパラ44店舗、パソコン工房71店舗といった具合だ。実店舗の強みとしては、ゲーミングPCに触れられるということだ。大きさ・色・形そしてものによっては稼働中の音も確認できる。実際にご自身で確認するのが確実だ。どんなデータを見るよりも価値がある。実店舗を訪れる最大のメリットとして挙げられる。
また、実店舗を利用する際は、なるべくゲーミングデバイスにも触れておきたい。デバイスはパソコンよりも触らなければ分からない。ユーザーによって好みが分かれるからだ。ゲーミングPCとセットで購入すると割引がある店舗も存在しているため、実店舗を利用する際はチェックしておきたい。
BTOメーカーの店舗であっても、品揃えはよいわけではない。ショップはスペースが限られていることで、展示できる製品も限られている。10年以上前に、雑居ビルにとある有名なBTOメーカーのショップがあった。ゲーミングPCでも国内有数のメーカーだ。小さな雑居ビルで入店して驚いた。20畳程度のショップの真ん中に1台だけパソコンが展示されあとは細々としたパーツが壁にかけられているだけだった。
ここまで極端な例は今となっては存在しないとしても、ネットで販売されているモデル全てが取り扱われていることはないと考えた方がいい。ただし、店頭で販売されているのは各BTOメーカーが売りたい製品だ。ネット通販を行っているのであれば、どのモデルがよく売れているかなどのデータがある。店頭にあるモデルは人気のあるモデル、選ばれやすいモデルということになる。そのメーカー、ブランドで購入を検討するなら、店頭にあるかどうかも判断材料になる。
注意してほしいのは、ショップ側がおすすめできるモデルがよく、自分が欲しかった店頭にないモデルが悪いということではない。あくまでも売れ筋・おすすめできるモデルが多く、判断材料になるという程度のことだ。店頭にないからと、諦めて別のモデルを購入すると失敗しやすい。店頭のめぼしいモデルをメモし、一度帰って調べ直すくらいの根気があった方がいいかもしれない。
カスタマイズの有無で差異はあるが、発送ではなくその場で購入したパソコンを持って帰ることができる。これこそがリアル店舗で購入する最大のメリットと言える。最近は当日発送や翌日発送に対応していることもあり、それほどリアル店舗で購入するメリットはないように感じるかもしれない。しかし、実際に見て触ったモデルは安心感を得られる。届いてから失敗したということがなく、気に入ったモデルをその場で持ち帰ることができるのは嬉しいものだ。
発送に1週間程度かかるショップもあり、その場で持って帰れるのは大きなアドバンテージとなる。注意したいのは店頭販売されている全ての製品が即日持ち帰り可能ではないことだ。在庫があり、カスタマイズしていないモデルに限ることも多い。また、店頭では注文の受け付けのみで、発送は工場からとなることもある。そうなると、ネットで購入するのと変わらない日数かかる可能性も出てくる。購入前に即納できるモデルを確認しておくのもポイントかもしれない。
実体験に基づく話で、お店のスタッフに私が「このパソコンなら、このゲームは快適にプレイできるか」と聞いたことがある。この時、スタッフはゲームのスペックではなく、パソコンのスペックから判断していた。ミドルクラスであれば大丈夫と言っていいと言われているかのような態度と返答だった。これは多くのショップでそうだった。
今は当時と異なり、CPUもGPUも性能が向上しているため、快適にプレイできると言えるパソコンは増えている。その一方で、昔と異なり、高リフレッシュレートなどの幅広い環境が登場した。これに対応できるようにか、展示されているパソコンの前にベンチマークの結果などを表記した資料が設置されていることが多くなった。パソコンショップのスタッフだからと、パソコンに詳しいわけではない。
ただ、お店にいる以上、何も知らない方よりもアドアイスしやすい立場にある。ゲームの知識はなくても、専門的な知識を持っている方が多い。そのため、あまり詳しくないながらも、非常に参考になるアドバイスをもらえることもある。何より、誰かにリアルタイムで尋ねることができるのはメリットだ。その一方で、アドバイスを鵜呑みするのは危険なことがある。
基本的に「快適にプレイできる」というのは非常にアバウトな言葉だ。スタッフと自分が想定している快適にも確実に差がある。スタッフによっては自分がアドバイスした結果、性能が足りないでは困ると考えるかもしれない。確実に快適に遊べるようにするにはどうすればいいか。確実に性能の高いモデルをおすすめすることになる。全てをスタッフに任せるのではなく、ある程度めぼしい性能を調べてから行く方がいい。
その上で、実際に操作してみたり、ベンチマークの結果を見比べてみたりするといい。店頭に向かうメリットを最大限活かせる選び方がベストだ。繰り返しになるが、スタッフは必ずしも正しく豊富な知識があるとは限らない。性能は好みと妥協点も存在するので、ある程度自分で決めて、アドバイスをもらい、最終的に自分で決めることがベストだ。
大手家電量販店(ソフマップなど)
おすすめ度:3.0
品揃え :5.0
画像引用元:ソフマップ公式
特徴
- 立地がよくアクセスしやすい
- ポイントを貯められる
- ネットで販売されていないモデルがある
- カスタマイズはほぼできない
ヨドバシ・ビックカメラ・ヤマダ電機・ソフマップなどが代表的な大手量販店となる。メリットはとにかく立地がよいことだろう。BTOショップが近くになくても家電量販店なら見つかるはずだ。秋葉原や大阪日本橋なら家電量販店が揃っていてはしごができる。いろいろなショップを見れるのは楽しい。
ポイントを貯めることを目的に家電量販店を利用したいと考えるユーザーも多いかもしれない。筆者もポイントを貯めるためにあえて特定の店舗を利用することがある。還元率次第ではお得にゲーミングPCを購入できる可能性がある。ただし、家電量販店はECサイト運営も手広く行っていることが多い。ポイントを貯めるということに関しては、ECサイト経由でも問題はなさそうだ。すでにポイントが貯まっている方はそのポイントを活用すればお得に買い者ができる。
家電量販店の魅力は即納パソコンや店舗限定モデルなど、ネットで販売されていないモデルがあることだ。ネットで見るラインナップは代わり映えがなく、いつ見ても同じ製品が販売されている。その点では、いつでも安定して選べるものの、その時々の限定モデルは取り扱いがなく、ネットと店舗では大きな違いがある。大手BTOメーカーは、家電量販店限定モデルを展開していることが多い。特別お得なモデルというわけではないものの、珍しいケースを採用していたり、珍しい構成を持っていたりと面白い。
また、展示品の販売が行われることもあるので要チェックだ。即納パソコンは在庫が限られているため、ネットでは在庫数の多いモデルしか販売されない。1台限りのようなモデルは店頭に並べられることがほとんどだ。そういった意味では、お得で珍しいモデルというのは店頭販売をメインとする家電量販店の強みと言える。
基本的に家電量販店のモデルはカスタマイズができないと考えておこう。BTOメーカーの製品であっても、販売店が家電量販店だとカスタマイズ非対応となる。これがBTOパソコンと家電量販店の店頭販売との違いだ。また、BTOメーカーの直営店舗ではないこともあり、既存のBTOパソコンと比べて構成に違いがある。価格が安めのモデルは乏しく、価格が高めのモデルは充実する傾向にある。
注意したいのは価格が安めのモデルだ。直営販売ではないことから、家電量販店は少し価格が高めに設定されやすい。その時に、ネット販売されているモデルと同じモデルを店頭に並べてしまうと、価格面で大きく不利になってしまう。それを避けるためか、価格は相場より高めで構成で差別化を図ったモデルが見受けられる。
見落としやすいのはメモリ16GBでも1枚刺しだ。2枚刺しでのデュアルチャネルと比べてパフォーマンスが落ちやすい。続いて、ストレージのSSDがM.2でもSATAであるタイプだ。NVMe非対応のSSDは期待しているよりも速度が遅めだ。ネットではあまり見られない微妙な構成も多い。家電量販店の店頭販売は、お得なモデルも多いが地雷モデルもそれなりにある。ある程度の知識がなければ失敗しやすく、初心者にはあまりおすすめできない。