FRGXB760WS831NTK


当記事では、FRONTIER GXシリーズFRGXB760/WS831/NTKのレビューをしている。Core i5-13400F×RTX 4060 Ti搭載のゲーミングPCだ。ミドルハイクラスの性能を有する性能の高さ、初心者にも選びやすい価格の安さを両立したモデルだ。最新のゲームも快適にプレイできる性能は魅力的だ。前世代でもトップクラスに人気があった組み合わせの後継機である。フロンティアのセールモデルだからできる価格設定で、ワンランク上の環境を手にしやすい状況だ。

型番の変更などがありつつも、セール毎に更新されずに残っている。なくなる可能性はあるが、最も人気の組み合わせとも言えるため、しばらくはセールの人気モデルとなるはずだ。1,000円単位の値上げはあるかもしれないが、次回のセールでも販売される可能性は高い。購入時期が少し先でも、類似したモデルがラインナップされていると信じてチェックしておきたい。

FRGXB760/WS831/NTKのスペック解説

FRGXB46037

ブランド名FRONTIER
製品名FRGXB760/WS831/NTK
価格149,980円(税込)
CPUCore i5-13400F(レビュー)
GPUGeForce RTX 4060 Ti(レビュー)
メモリDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 512GB
電源600W 80PLUS BRONZE
マザーボードチップセットB760
おすすめ度Sランク
評価・コスパ
10.0

・構成
6.5

・品質/サポート
8.5

・総合評価
8.3/span>

コスパ指標は10とMAXの評価だ。メモリが16GB×1枚のシングルチャネルから8GB×2枚のデュアルチャネルになり懸念が払拭された。ストレージ容量はSSD 512GBと平均的だ。電源ユニットは600W BRONZEを最小限に留まる。マザーボードのチップセットB760は価格を抑える上で有効だ。パフォーマンス面でもデメリットも小さい。品質・サポートについては標準以上で安心して購入できる。総合評価は8.3だ。

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各タイトルの対応表

FF15Apex LegendsFORTNITE
ff15
・4K


・WQHD
Apex-Legends
・240fps


・144pfs
fortnite
・240fps


・144fps

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

FRGXB760/WS831/NTKはCore i5-13400FとRTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。ゲームにも作業にも扱いやすいCore i5-13400F、標準よりも高い性能を持つRTX 4060 Tiの組み合わせだ。誰にとっても扱いやすい性能で、ゲーム以外の用途にも対応できる。Apex Legendsやフォートナイトを240Hz環境でプレイ可能で、多くのゲームでWQHD環境でパフォーマンスを発揮できる。ただ、4K解像度はそれほど得意ではなく、最新のゲームでの4K解像度への適性は高いとは言えないので注意したい。

FRGXB760/WS831/NTKのゲーミング性能

Core i5-13400F(CPU)

Core i7-13700K38,343
Ryzen 9 7900X37,541
Core i9-12900K34,518
Core i5-13600K30,159
Core i7-12700K30,046
Core i7-1270028,961
Ryzen 7 7700X27,183
Core i5-1350027,009
Core i5-12600K25,507
Core i5-1340025,345
Ryzen 5 7600X24,962
Ryzen 7 5800X24,001
Core i7-11700K23,705
Core i5-1240020,146
Core i7-1170020,009
Core i5-1140016,019

FRGXB760/WS831/NTKに搭載されているCPUはIntel第13世代のCore i5-13400Fだ。CPUの内蔵グラフィックスは搭載サれていないが、ゲーミングPCにはグラフィックボードが搭載されているので問題ない。第13世代から無印のモデルにもハイブリッドアーキテクチャ採用となり、Core i5でも処理性能が高い。6つのPコアと4つのEコアを搭載し、10コア16スレッドという少し前のCore i7にも劣らないスペックを実現している。

従来のCore i5-12400と比べて25%も処理性能が高く、最新のRyzen 5 7600Xに対しても僅かながらリードしている。ゲームはもちろんのこと、配信などゲーム以外の用途にも幅広く対応できる。汎用性の高さとコストパフォーマンスのよさから、一時はゲーム用に最も適したCPUという評価もされたほどだ。扱いやすいCPUであることは間違いなく、Core i5だからと敬遠する理由はなくなった。

GeForce RTX 4060 Ti(GPU)

RTX 407034,914
RTX 3080 10GB34,282
RX 680030,479
RTX 3070 Ti29,957
RTX 307028,194
RTX 4060 Ti28,036
RTX 2080 Ti26,552
RX 6700 XT25,895
RTX 3060 Ti24,213
RTX 306020,322
RTX 2060 SUPER19,366
RTX 206017,012
GTX 1660 SUPER14,113

グラフィックスにはミドルハイクラスのGeForce RTX 4060 Tiを搭載している。従来のRTX 3060 Tiに比べて15%ほど性能が高くなり、RTX 3070と同等と言えるまでになった。フルHDのゲームプレイではRTX 3070を上回る場面もある。RTX 3060 Tiと比べてWQHDへの対応力が高まり、より幅広い環境に対応できるようになっている。DLSS 3.0をサポートしているため、将来性の高いグラフィックボードだと言える。

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FRGXB760/WS831/NTKの特徴まとめ

性能帯最安値の高コスパモデル

FRGXB760/WS831/NTKはフロンティアのセールモデルだ。RTX 4060 Ti搭載で税込149,980円は破格と言える。他ショップでもRTX 4060 Ti搭載モデルの価格は下がってきている。それと同時に人気も高まりつつある。そんな人気の性能を持つモデルが、他製品よりも低価格で展開されている。FRGXB760/WS831/NTKの魅力は何よりも価格が安いところにある。

数ヶ月先には、FRGXB760/WS831/NTKと同等の性能帯のモデルが149,980円に近い価格で販売されることになるだろう。Core i5-13400FとRTX 4060 Tiの組み合わせなら、15万円台を切ることは予想できる。FRGXB760/WS831/NTKのように、この時期に14万円台を実現できるモデルは他にない。フロンティアは新しいモデルでも価格が下がるのが早い。

RTX 4060 Tiは2023年5月に登場したGPUだ。登場からまだそれほど時間が経過していないにも関わらず、前世代のRTX 3060 Ti搭載モデルの最終盤の価格にまで下がっている。価格自体は実現可能でも、そこに至るまでのスピードが尋常ではない。これこそがFRGXB760/WS831/NTKの評価を高める要因だ。性能帯最安値で、ここまで圧倒的なコストパフォーマンスを持つモデルは唯一無二と言えるはずだ。

ゲーミングPCではなく、一般向けモデルでさえ値下げを続けて15万円台前半だ。ゲーミングPCというカテゴリで14万円台をいち早く実現しているのは素晴らしい。価格面ではフロンティアのセールモデルに追いつけるモデルはないかもしれない。他ショップよりも数ヶ月先の相場で展開できている。この価格破壊とも言える価格設定が、フロンティアセールモデルならではの強みだ。

構成が少し改善されて評価上昇

FRGXB760/WS831/NTKは価格を抑えるために、構成を少し削っている点は理解しておく必要がある。この性能帯としては少し乏しいと感じてしまうが、価格を考えれば妥当とも言える。コストパフォーマンスを向上させるためには必要な犠牲だ。使用する上で問題のない範疇であり、性能に関わる箇所は必要十分にまとめられている。

今回の更新で一番の問題点だったメモリ構成も16GB×1のシングルチャネルからデュアルチャネルへと変更されている。同じ16GBでも8GBx2と16GBx1ではメモリの性能が変わる。メモリはCPUの処理性能に影響を与えるため、シングルチャネルは評価的にマイナスが大きい。

この不安要素がFRGXB760/WS831/NTKの評価を下げていた。それがセールの更新とともに改善されていたのは大きい。メモリの改善があれば、構成面に大きな弱点はない。強いて言えばストレージ容量くらいなものだ。それも、明らかに不足しているわけではなく、用途によっては頼りないくらいだ。ストレージの増設は安価で容易であるため、評価が大きく下がることはない。

SSD容量が不足していると感じれば増設で対応できる。カスタマイズするとすれば電源容量くらいで、これも必須というわけではない。標準構成で使用する分には問題ない容量があるので、大幅な増設やパーツの交換を検討しているならアップグレード推奨だ。当面は購入時の構成で使用するというなら不便は感じないはずだ。

価格が釣り合っていれば、構成の乏しさはデメリットではなくメリットになる。FRGXB760/WS831/NTKは、まさに構成を削って価格を抑えているのでメリットになっている。選びやすさが何よりの武器だ。RTX 4060搭載モデルの価格でRTX 4060 Ti搭載モデルが選択できる。予算を抑えつつ性能を重視するなら強くおすすめできるモデルだ。

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他社メーカーのモデルと比較

ブランド名FRONTIERMagnate
イメージFRGAH470FWS7Magnate XJ
製品名FRGXB760/WS831/NTKMagnate MV-Ti
ケースミニミニ
価格149,980円(税込)151,980円(税込)
送料2,200円(税込)3,300円(税込)
CPUCore i5-13400FCore i5-13400F
GPURTX 4060 TiRTX 4060 Ti
メモリDDR4-3200 16GB
(8GB×2枚)
DDR4-3200 16GB
(8GB×2枚)
SSD512GB NVMe500GB NVMe
電源600W BRONZE650W BRONZE
マザーボードB760H610
サポート10:00-19:00
(年末年始・指定休日除く)
24時間365日
公式公式公式
レビュー当ページレビュー

比較対象はサードウェーブ(ドスパラ)のMagnate MV-Tiだ。価格差は2,000円でFRGXB760/WS831/NTKの方が安い。送料を含めるとその差は3,100円まで広がる。ケースデザインはゲーミングPCらしさのあるFRGXB760/WS831/NTKの方がおすすめしやすい。ただし、他社BTOメーカーのケースと比べるとやや落ち着いた印象を受ける。Magnate MV-Tiはカテゴリー的にビジネスモデルなのでケースデザインはシンプルだ。好みで決めてしまってもよいだろう。

ストレージや電源ユニットは同等だ。マザーボードのチップセットはB760を採用しているFRGXB760/WS831/NTKの方が優れている。拡張性が高く将来性もある。サポートについてはサードウェーブが強い。24時間365日の電話サポート付きでこの点においてフロンティアは完敗だ。

何一ついいところがないように見えるMagnate MV-Tiだが、いつでも選択できるというのが強みだ。FRGXB760/WS831/NTK以外に対抗できるモデルはない。セールモデルのFRGXB760/WS831/NTK対抗できるだけで素晴らしい。セールモデルは販売期間が限定されやすく、いつ販売が終了してもおかしくない。Magnate MV-Tiは通常ラインナップで期間限定の販売ではない。そのため次点の候補としておすすめしやすい。

購入が少し先なら、FRGXB760/WS831/NTKが選択できるとは限らない。選択できなければMagnate MV-Tiを選択する。FRGXB760/WS831/NTKよりも構成や評価は落ちるが、この価格帯で選択できる数少ないRTX 4060 Ti搭載モデルだ。知名度の高いドスパラ製品なので保証もしっかりしており、安心して選べる。

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GXシリーズケース詳細

2020年9月23日に新発売となったケースだ。比較的新しいケースということもあってエアフローと拡張性の高いミドルタワーとなっている。

正面

FRGXB660WS822syoumen
フロンパネルが一新された。これによって高級感のあるデザインとなっている。縦に入った赤色のラインがオシャレだ。

本体上部

FRGXB660WS822jyoubu
本体上部には特に何もない。ここから吸気を行うモデルもある。

I/Oパネル

FRGXB660WS822iopanel
I/Oパネルは前面上部にまとめられていて使い勝手も良好だ。

右側面

FRGXB660WS822right
右側面はすっきりとしている。

左側面

FRGXB660WS822left
左側面に大型の排気口が設けられている。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載しても安心だ。

背面

FRGXB660WS822back
背面は一般的なものだ。搭載するグラフィックボードなどによって異なることがある。

裏面

FRGXB660WS822uramen
裏面はアルミ素材だ。四隅にはゴム製の滑り止めが取り付けられている。

管理人による総評(FRGXB760/WS831/NTK)

FRGXB46037

FRGXB760/WS831/NTKは、フロンティアの期間限定セールの対象モデルだ。Core i5-13400F×RTX 4060 Ti搭載モデルで14万円台を実現している。この価格は、従来のCore i5-13400F×RTX 3060 Ti搭載モデルと同等である。登場からわずかな期間で従来モデルと並び立つ価格にまで下げたのは驚きだ。低価格が強みとはいえども、ここまで選びやすくできるのはフロンティアだけだろう。

メモリがシングルチャネルとなっている点は理解しておく必要がある。ゲームによってはデュアルチャネルとのパフォーマンスの差が顕著だ。その後デュアルチャネルへと変更され評価を上げている。それ以外では基本的に実用性を下げず、品質も一定に保ちながらの低価格だ。初心者から上級者まで選びやすいモデルである。これからセール毎に価格は少し上下するが、よほど大きな値上げでもない限りFRGXB760/WS831/NTKの評価が下がることはないだろう。

価格CPUグラボ
149,980円(税込)i5-13400FRTX4060Ti
メモリSSDHDD
DDR4 16GB512GB非搭載