
サイコムが販売するゲーミングPC「G-Master Spear Z890」の詳細レビューをまとめている。初期構成はCore Ultra 7 265K×GeForce RTX 5060 Ti 16GBだ。これをベースにカスタマイズで自分好みに仕上げよう。カスタマイズ内容を反映したURLを発行できるようになったので、いつでもカスタマイズ画面を呼び出すことができる。カスタマイズ画面下部の「クリップボードへコピー」をクリックしてURLを発行しよう。友人やSNSで構成の相談がしやすくなった。今回当サイトでも「G-Master Spear Z890おすすめカスタマイズ」を作ったので参考にしていただければと思う。
カスタマイズの自由度が高くこれが正解というわけでははないことは理解しておいて欲しい。当該モデルはサイコムの中でも売れ筋モデルの一つだ。Z890チップセット・DDR5メモリ搭載のハイエンドモデルとなっている。CPUクーラーもNoctua製「NH-U12S redux」を採用するなどこだわりが見える。PCケースはゲーミングPCでも人気の高い「CoolerMaster MasterBoxCM694」を採用している。
クリアガラスパネルを選択することも可能だ。コストパフォーマンスの評価は4.6と低い。コストパフォーマンスを意識してG-Master Spear Z890を選択することはおすすめしない。G-Master Spear Z890は、カスタマイズで構成を自由に変更できるのが魅力だ。お気に入りのメーカーで統一したり、不要な箇所はダウングレードしたりして理想を追えるモデルである。オーダーメイドのような、自分だけの一台を完成させたい方におすすめだ。
- 長所
-
- カスタマイズの自由度が高い
- ユーザーに合った性能を手に入れられる
- 短所
-
- 価格が高い
- 納期が長い
- こんな方におすすめ
-
- オリジナリティ溢れるゲーミングPCを探している方
- 構成に強いこだわりがある方
- 予算にある程度余裕のある方
G-Master Spear Z890のスペック解説

| メーカー | サイコム |
|---|---|
| ブランド名 | G-Master |
| 製品名 | G-Master Spear Z890 |
| 価格 | 324,880円(+送料2,920円) |
| CPU | Core Ultra 7 265K(レビュー) |
| CPUクーラー | 空冷(Noctua NH-U12S redux) |
| GPU | GeForce RTX 5060 Ti 16GB(レビュー) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB |
| SSD | 1TB Gen4 NVMe |
| HDD | 非搭載 |
| 電源 | 750W 80PLUS GOLD Antec |
| マザーボード | チップセットZ890 (Wi-Fi・Bluetooth) |
| おすすめ度 | Aランク |
| 評価 | ・コスパ 4.6 —–内訳—– ・ショップ評価 8.4 |
G-Master Spear Z890のカスタマイズ評価
| パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
|---|---|---|
| ベースモデル(CPU選択) | Intel Core Ultra 7 265F +316,438円 | |
| CPUグリス | 変更なし | |
| CPUクーラー | DeepCool AK400 (CTT 2.0 ver.) -3,130円 | |
| マザーボード | ASRock B860 Pro RS WiFi -12,330円 | |
| メモリ | 変更なし | |
| SSD | 変更なし | |
| 増設 HDD / SSD2 | 変更なし | |
| 増設 HDD / SSD3 | 変更なし | |
| 光学ドライブ | なし -3,500円 | |
| ビデオカード | Manli製Nebula GeForce RTX 5060 Ti 8GB GDDR7 -17,290円 | |
| サウンド/有線LAN 各種カード | 変更なし | |
| LAN | 変更なし | |
| ケース | 【白】Fractal Design Define 7 White TG Clear Tint [ガラスパネル] +12,670円 | |
| ケースオプション | ARGB発光システム(LEDストリップ2本) +2,140円 | |
| 電源 | Cougar CGR BA-750 (ATLAS 750) -8,170円 | |
| OS | 変更なし | |
| オフィスソフト | 変更なし | |
| セキュリティソフト | 変更なし | |
| サイコムオリジナルデバイス3点セット | 変更なし | |
| 延長保証(有償) | 希望する(プラス2年) +14,400円 |
G-Master Spear Z890に限らずサイコムのモデルはカスタマイズの自由度が高い。性能に関わるCPUやグラフィックボードはもちろん、マザーボードまで変更可能だ。一般的なBTOパソコンでは変更できない箇所も問題なく変更できる。これこそがサイコム製品を選択するメリットだ。全体的にパーツの知識がなければ、正しくカスタマイズするのは難しいだろう。
また、サイコムのカスタマイズはダウングレードも可能で、強化するだけではなくあえて弱体化することも選択肢になる。例えば、CPUをCore Ultra 7 265KからCore Ultra 7 265Fへダウングレードすれば価格が抑えられる。必要な性能に焦点を合わせれば、コストカットも思いのままだ。
Core Ultra 7 265Fを選択した場合、CPUがオーバークロック非対応なのでマザーボードのチップセットがハイエンドのZ890である必要はない。B860へダウングレードしてコストカットができる。このように、理想を追いつつ、構成全体を整えていく。取捨選択が求められるため、初心者向けのメーカーではない。感覚的には自作PCに近いものがある。組み立てるのが面倒かつ保証がほしいという方に適している。
カスタマイズのおすすめも目的によって大きく変わってくる。単にSSDやメモリ容量を変更するだけに留まらない。CPUとグラフィックボードから、自分が最善だと感じる構成に組み上げなければならない。CPUファンは重要ではない、電源は重要だという具合にはっきりとした目的があればよい。
G-Master Spear Z890のカスタマイズは、CPUとグラフィックボードに何を選択するかで変わってくる。ハイエンドクラスでなければSSDとメモリ容量は標準で十分だ。後述するカスタマイズ例を参考にしていただければと思う。延長保証についてはどこまで不測の事態に備えるかだろう。将来の出費を少しでも抑えたいなら加入するメリットはある。書品金額の5%だ。
G-Master Spear Z890のカスタマイズ例
| 初期構成 | カスタマイズ | 価格差 | |
|---|---|---|---|
| ブランド | G-Master | G-Master | – |
| 製品名 | G-Master Spear Z890 | G-Master Spear Z890 | – |
| 価格 | 324,880円 | 262,680円 | -62,200円 |
| イメージ | ![]() |
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– |
| CPU | Intel Core Ultra 7 265K | Core Ultra 7 265F | -8,450円 |
| CPUグリス | CPUクーラー付属グリス | CPUクーラー付属グリス | 0 |
| CPUクーラー | Noctua NH-U12S redux | DeepCool AK400 | -3,130円 |
| マザボ | ASRock Z890 Pro RS WiFi [Intel Z890chipset] |
ASRock B860 Pro RS WiFi [Intel B860chipset] |
-12,330円 |
| メモリ | 32GB[16GB*2枚] DDR5-5600 | 32GB[16GB*2枚] DDR5-5600 | 0 |
| SSD | Crucial T500 CT1000T500SSD8 | Crucial P310 CT1000P310SSD8 | -5,170円 |
| 光学ドライブ | 【黒】DVDスーパーマルチドライブ+ 書込みソフト | なし | -3,500円 |
| GPU | GeForce RTX5060Ti 16GB MSI製 GeForce RTX 5060 Ti 16G SHADOW 2X OC PLUS |
RADEON RX9060XT 16GB ASRock製 Radeon RX 9060XT Challenger 16G OC |
-21,450円 |
| ケース | 【黒】CoolerMaster CM694 | 【黒】CoolerMaster CM694 | 0円 |
| ケースオプション | なし | なし | 0 |
| 電源 | Antec NeoECO Gold NE750G M [750W/80PLUS Gold] |
Cougar CGR BA-750 (ATLAS 750) [750W/80PLUS Bronze] |
-8,170円 |
今回はコストパフォーマンスを重視したカスタマイズを実行した。もっともあくまでもサイコム内での話でBTOパソコン全体で見ればそこまでコストパフォーマンスが高いわけではない点を補足しておく。パーツのメーカーが選択できるのもフルカスタマイズの醍醐味である。
まずはCPUをCore Ultra 7 265KからCore Ultra 7 265Fにダウングレードしている。性能は少し下がるが、8,450円のコストカットができるなら選択するメリットがある。オーバークロックや電力制限の解除を考えていないなら、CPUクーラーやマザーボードのコストも抑えられる。今回はCPUクーラーを安価なDeepCool AK400へ変更した。
さらに、マザーボードはZ890からB860へダウングレードしている。モデルの名称にもZ890が入っているため、本来ならZ890を搭載していることがメインなのだろう。その特徴とも言えるマザーボードを大胆に削り、個性を全面に出す構成を目指す。ASRock B860 Pro RS WiFiへダウングレードすれば12,330円抑えられる。こういったことができるのはサイコムならではだ。メーカーが提示したコンセプトに沿ったカスタマイズが基本となるBTOとは一線を画す自由度だ。
メモリは32GBが最低限の容量となりつつあるため、容量アップさせることはあっても16GBへのダウングレードはおすすめしない。実用性まで大きく下げるカスタマイズは意味がない。取捨選択をはっきりさせることで、価格を抑えつつも自分の理想を叶えられるというものだ。
SSDは同じメーカーの同じGen4接続のSSDに変更している。廉価グレードということもあって品質や読込速度は少し落ちる。しかしながら、それ以上に価格を抑えられるのはメリットだ。容量も同じ1TBであるため、使用感にそれほど差はない。読込速度が少し下がったところで、ここまで来ると体感するのはむずかしいはずだ。それなら少しでも価格を抑えるモデルを選択するのがベストだ。
グラフィックボードはRadeon RX 9060 XT 16GBへダウングレードしている。性能は確かに下がるが、21,450円も価格を抑えることができる。性能差はあっても、この価格差が生じるほどではないと判断した。ここまで価格を抑えられるならメリットと言ってもよい。使用感に大きな差は生じないため、ゲームをメインとする方でも満足できるはずだ。グラフィックボードのカスタマイズを行ってこそサイコムのモデルだ。ここまで大胆ではなくても、変更自体を推奨したい。
電源はグラフィックボードに合わせて750W 80PLUS GOLDから750W 80PLUS BRONZEへダウングレードした。Radeon RX 9060 XT 16GB搭載モデルならこれで十分だ。オーバークロックに対応していないCPUに変更したことも相まって、省電力性に長けた構成だ。余分な部分はすべてカットしていく。大胆なカスタマイズで価格を62,200円も下げることができた。ここまで変更すればコストパフォーマンスの評価は5.0を超えるまでになる。
コストパフォーマンスに特化させるカスタマイズは他にもある。今回はコストパフォーマンスを重視しつつ、性能もある程度維持できるバランスよく欲張った構成だ。価格を大きく動かせるため、予算内で理想的なモデルを構築しやすい。ありきたりなゲーミングPCから解き放たれたい方にとって、サイコムのG-Master Spear Z890は優秀な選択肢となるだろう。
G-Master Spear Z890の性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。
Intel Core Ultra 7 265K(CPU)

オレンジが初期構成のモデルで、赤色がカスタマイズで選択できるモデルだ。内蔵グラフィックス非搭載のFモデルも選択可能だ。Core Ultra 7 265Kのゲーム性能スコアは35,283となる。無印のCore Ultra 7 265との性能差は3%弱とそれほど大きくなく価格を抑えたいなら魅力的な選択肢となる。Core Ultra 5 245KやCore Ultra 5 235はBTOパソコンでは珍しい個性派CPUだ。好みで選択するとよいだろう。
GeForce RTX 5060 Ti 16GB(GPU)

グラフィックボードもオレンジが初期構成で、赤色がカスタマイズで選択できるモデルだ。GeForce RTX 5060 Ti 16GBはミドルハイクラスの人気モデルとなっている。フルHD環境でのゲームプレイを想定しているならこのままにするかRadeon RX 9060 XT 16GBへの変更を検討しよう。GeForce RTX 5090やGeForce RTX 5080などのハイエンドモデルへの変更も可能だ。その際はCPUクーラーや電源ユニットの強化が必須となる。サイコムオリジナルの静音空冷ビデオカードも選択できる。
G-Master Spear Z890の特徴
パーツの知識が必要な熟練者向けモデル
G-Master Spear Z890はカスタマイズが前提ということもあり中上級者向けのゲーミングPCといえる。幅広い選択肢からパーツを選ぶことになるので各パーツの特色などはある程度理解しておかなければならない。標準構成での選択は推奨できないことからも、一度は自作PCを組み立てたことがある方やパーツやメーカーに強いこだわりを持つ方に適したモデルだ。同じグラフィックボードでも、メーカーが違えば性能や特性にも差が出る。
こういった部分に目を向けるなら、フルカスタマイズは魅力的に映るはずだ。本来BTOパソコンとは受注生産を意味していてフルカスタマイズができるものだったが、初心者に受け入れられないこともあり今はサイコムほどカスタマイズができるショップは激減している。意図的にカスタマイズの自由度を制限しているショップが多いのだ。ライト層への配慮が一般的になった反面、熟練者の受け皿がなくなってきていた。
サイコムなら一般的なBTOパソコンでは満足できなかったユーザーにぴったりだ。自作PCで組み立てるのも悪くないが、パーツの相性や適合問題・保証の問題を考慮してショップで購入したいと考える方も多いだろう。組み合わせ不可の際は警告が表示されるのはありがたい。G-Master Spear Z890の標準構成はあくまでもベースだ。ここからどう変化させて、こだわりや理想を追うかで色を変えるモデルだ。一般的なBTOでは固定されて変更できないパーツも多い。理想を追うよりも妥協が求められるのが現状だ。
G-Master Spear Z890は現行のミドルクラスをベースにしている。手を加えやすく、理想を追いやすいのが特徴と言える。性能と価格を追うなら、大手のBTOメーカーをおすすめする。G-Master Spear Z890はミドルクラスにしては高すぎる価格だ。はっきり言って万人受けするようなモデルではない。G-Master Spear Z890のカスタマイズの自由度を魅力と受け止められる方にのみおすすめだ。
コストパフォーマンスは低い
G-Master Spear Z890の弱点は価格が高いことだ。こだわりを反映できる一方で、価格は跳ね上がってしまう。ミドルハイクラスの性能で30万円台を突破している。大手BTOメーカーでは20万円台くらいだ。30万円台にもなればGeForce RTX 5070 Ti搭載モデルも視野に入る。価格だけで言えば2ランク3ランク上の性能を手にできる。このことから、コストパフォーマンスは非常に低いと断言できる。初めてのゲーミングPCや初心者の方には手が出しづらい。
パーツの知識やこだわりの前に、予算という壁が立ちはだかるモデルである。昨今のゲーミングPCはコストパフォーマンスを意識したモデルが中心になっている。CPUやグラフィックボードの性能が高くなり、ゲームをプレイするだけならミドルクラスでも十分対応できるようになったのも大きい。結果的に、性能や構成を妥協しても、安定したゲームプレイが可能だ。
これがこだわりの強いゲーミングPCを激減させる要因にもなっている。つまり、G-Master Spear Z890は今の主流に逆行したモデルとも言える。性能は高く価格が安い。この理想から外れたところに注力している。しかし、サイコムのパソコンは以前からこのスタイルを貫き通している。今では物珍しいスタイルで、割高という印象が強い。これを強みと取るか、弱みと取るかはユーザーによって変わるものだ。
G-Master Spear Z890はコストパフォーマンスが低くてもおすすめのモデルだ。それ以上の魅力を持つモデルだからだ。前述の通り万人に受け入れられるモデルではない。だからこそ、G-Master Spear Z890に魅力を感じた方には選んでほしいと考えている。コストパフォーマンス以外の場所に目を向ける方は、おそらくそのほとんどが熟練した方だろう。そういった方に向けて用意されているモデルだ。
ただ、カスタマイズの自由度が高いことから、価格を抑えた構成に変更すれば比較的選びやすいモデルにできる。価格を抑えるにはパーツの知識が必要となるので、初心者の方のニーズに応えにくいのが現状だ。サイコムははっきりと熟練者向けだと割り切った方がよいかもしれない。
競合モデルとの比較
| ブランド名 | G-MASTER | FRONTIER |
|---|---|---|
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| 製品名 | G-Master Spear Z890 | FRGHLB860/WS727 |
| ケース | ミドル | ミドル |
| 価格 | 324,880円 | 285,800円 |
| 送料 | 2,920円 | 3,300円 |
| CPU | Core Ultra 7 265K | Core Ultra 7 265KF |
| CPUクーラー | 空冷 (Noctua NH-U12s redux) |
空冷 |
| GPU | RTX 5060 Ti 16GB MSI | RTX 5070 Ti |
| メモリ | DDR5-5600 32GB | DDR5-5600 32GB |
| SSD | 1TB NVMe Gen4 Crucial | 1TB NVMe |
| 電源 | 750W GOLD Antec | 850W PLATINUM |
| マザーボード | Z890 ASRock (Wi-Fi+Bluetooth) |
B860 |
| 光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | 非搭載 |
| 納期 | 15営業日以内 | 2週間 |
| 標準保証 (延長) |
1年間 (最長3年間) |
1年間 (最長3年間) |
| 電話サポート | 平日10:00-17:00 (12:00-13:00除く) |
10:00-19:00 |
| 公式 | 公式 | 公式 |
フロンティアのFRGHLB860/WS727と比較していく。価格差は39,080円安い。送料の差を考慮しても38,700円安く購入できる。グラフィックボードはツーランク上のGeForce RTX 5070 Tiとなる。電源ユニットも850W PLATINUMと大容量だ。マザーボードのチップセットが劣るもののさすがに38,700円も価格差があると厳しいと言わざるを得ない。
パソコンケースレビュー
正面

PCケースは「CoolerMaster CM694 TG」だ。サイコムなど玄人向けメーカーでは定番のケースだと言える。ケースオプションとしてARGB発行システム(LEDストリップ×2本を追加している。光学ドライブ搭載で実用性が高い。最近はドライバーのインストールなどオンラインで完結することが多く必要性は薄れているが、あって困るものでもない。
左側面

強化ガラスサイドパネル仕様だ。中が見えるというだけで一気にゲーミングPCらしさが出てくるのがなんとも面白い。ホワイトのマザーボードとグラフィックボードがアクセントになっている。
左側面内部
内部はスペースにかなり余裕があることがわかる。メーカーはミドルタワーとして分類しているが、高さは500mmを超えていてフルタワー相当だ。SSD 8基+HDD 6基を搭載できる拡張性を持つ。グラフィックスカードスタビライザー付きで大型のグラフィックボードにも対応できる。
グラフィックボード

グラフィックボードはGeForce RTX3060Ti 8GB ASUS製 DUAL-RTX3060TI-O8GD6X-WHITEを選択した。2基のファンを搭載している。ホワイトカラーがおしゃれだ。GPUメモリ規格が通常のGDDR6ではなくGDDR6Xでパフォーマンス面で有利なモデルとなっている。
電源

電源ユニットはSilverStone SST-ST85F-PT [850W/80PLUS Platinum]を選択している。PLATINUM規格でより安定した電源供給が可能だ。Core i7-13700KFとRTX 3060 Tiの組み合わせだとややオーバースペックだが、オーバークロックを考えるならこれぐらいあってもよいだろう。
右側面

Windows OSのライセンスキーが右側面に記載されている。その他は至ってシンプルなデザインだ。
I/Oパネル
I/Oパネルは使い勝手がよい。USB 3.0 Type-A×2、電源ボタン、ヘッドフォン端子、USB 3.1 (Gen 2) Type-C x1が配置されている。
本体上部

本体上部にはCPUファンが搭載されている。240mm水冷式のASUS TUF GAMING LC 240 ARGBだ。RGBポンプ&ファンが標準搭載となる。
本体内部後方

マザーボードはASUS PRIME Z790-A WIFI-CSMに変更している。機能面に優れていて評価が高い。ホワイトのデザインもかっこいい。白で揃えたい方には魅力的なモデルだと言える。
背面

背面にもファンが取り付けられている。ポート装備が充実しているのもポイントだ。
- DisplayPort端子
- HDMI端子
- 1 x USB 3.2 Gen 2×2 Type-C
- 4 x USB 3.2 Gen 1ポート (4 X Type-A)
- 3 x USB 3.2 Gen 2ポート(2 x Type-A, 1 x Type-C)
- 有線LAN(2.5GBASE-T)端子×1
- Wi-Fi 6E
- マイク入力端子
- 音声出力端子
- 音声入力端子
底面
本体底面には4本の足がある。しっかりとした作りで安心感がある。また、ダストフィルターが取り付けられていてメンテナンスもしやすい。
管理人による総評
G-Master Spear Z890は、Z890チップセット・DDR5メモリを搭載したハイエンドモデルだ。PCケースにはCoolerMaster MasterBoxCM694を採用している。CPUにはCore Ultra 7 265Kを、グラフィックスにはGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載している。これをベースに自由にカスタマイズしよう。基本的にカスタマイズをせずに初期構成のままで購入することは推奨しない。かなり割高になってしまうからだ。カスタマイズをすることである程度中和できる。通常のBTOパソコンには満足できない方はサイコムのこのG-Master Spear Z890をチェックしよう。売れ筋モデルだけあって完成度が高い。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 324,880円 | 7 265K | RTX5060Ti 16GB |
| メモリ | SSD | チップセット |
| DDR5 32GB | 1TB | Z890 |
*記載内容は更新時点のものです。内容について万全を期するようにしておりますが、ご購入前に必ず公式サイトのスペックをご確認くださいませ。










