当記事では、サイコムの販売するゲーミングPCであるG-Master Velox II Intel Editionの詳細レビューをまとめている。BTO初心者のためのゲーミングPCだ。初期構成ではCore i5-13400F×GeForce RTX 3060を搭載していて、カスタマイズで自由に変更できる。サイコムの通常のモデルよりもカスタマイズが限定的で初心者の方でも購入しやすいという特徴がある。2023年2月時点で売れ筋ランキング第1位となっている。PCケースには「Fractal Design Pop Silent White TG Clear Tint ガラスパネル」が選択されている。オプションでRGB LEDを追加すればクールなデザインにもできる。初期構成のままだと内部は光らないので注意しよう。
当ページの目次
- 1 G-Master Velox II Intel Editionのスペック解説
- 2 G-Master Velox II Intel Editionのカスタマイズ例
- 3 G-Master Velox II Intel Editionのカスタマイズ詳細解説
- 4 各タイトルの対応表
- 5 G-Master Velox II Intel Editionの性能まとめ
- 6 G-Master Velox II Intel Editionの特徴
- 7 競合モデルとの比較
- 8 パソコンケースレビュー
- 9 管理人による総評(G-Master Velox II Intel Edition)
- 10 その他あなたにおすすめの記事はこちら!
- 11 あなたにぴったりのゲーミングPCを探す
G-Master Velox II Intel Editionのスペック解説
ブランド名 | G-Master |
---|---|
製品名 | G-Master Velox II Intel Edition |
価格 | 186,920円(税込) |
CPU | Core i5-13400F |
GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 500GB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 650W GOLD |
マザーボード | ASRock B660 Pro RS |
おすすめ度 | Aランク |
評価 | ・コスパ 4.8 ・構成 6.0 ・品質/サポート 9.0 |
一応他のモデルとの兼ね合いもあってコスパ指標は掲載しているが、コストパフォーマンスで選ぶゲーミングPCではないことを理解しておこう。こだわりのケースやパーツであなた好みの一台に仕上げられるのが特徴だ。なお、品質/サポートについてはサポートがやや弱いため評価を落としている。平日10:00-12:00、13:00-17:00(土日祝)と電話(048-994-6080)でのサポート時間が限られているので平日に休みを取れない方は要注意だ。もちろん、お問い合わせフォームやE-Mailで問い合わせることも可能だ。
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G-Master Velox II Intel Editionのカスタマイズ例
初期構成 | カスタマイズ | 価格差 | |
---|---|---|---|
ブランド | G-Master | G-Master | - |
イメージ | ![]() | ![]() | - |
製品名 | G-Master Velox II Intel Edition | G-Master Velox II Intel Edition | - |
CPU | Core i5-13400F | Core i5-12400F | -8,020円 |
CPUクーラー | Noctua NH-U12S redux | Noctua NH-U12S redux | 0 |
マザボ | ASRock B660 Pro RS | ASRock B660 Pro RS | 0 |
メモリ | 16GB[8GB*2枚] DDR4-3200 | 16GB[8GB*2枚] DDR5-4800 | 0 |
SSD | Crucial P5 Plus CT500P5PSSD8 | Crucial P5 Plus CT500P5PSSD8 | 0 |
増設 HDD / SSD2 | 非搭載 | 非搭載 | 0 |
ビデオカード | GeForce RTX3060 12GB ASUS製PH-RTX3060-12G-V2 | GeForce RTX3060Ti 8GB MSI製 VENTUS 2X 8G OCV1 LHR | +17,110円 |
ケース | 【白】Fractal Design Pop Silent White TG Clear Tint [ガラスパネル] | 【白】Fractal Design Pop Silent White TG Clear Tint [ガラスパネル] | 0 |
ケースオプション | なし | なし | 0 |
電源 | SilverStone SST-ET650-HG [650W/80PLUS Gold] | SilverStone SST-ET650-HG [650W/80PLUS Gold] | 0 |
OS | Microsoft Windows10 Home (64bit) DSP版 | Microsoft Windows11 Home (64bit) DSP版 | -560円 |
価格 | 186,920円(税込) | 195,450円(税込) | +8,530円 |
それほど大きな変更は加えずにより魅力的なモデルになっているように思う。CPUをCore i5-12400Fに下げ、GPUをRTX 3060 Tiにアップした。また、OSをWindows 10 HomeからWindows 11 Homeに変更している。+8,530円の抑えながら性能はワンランク上だ。CPU性能を少し犠牲にしてGPU性能にコストを掛けている。カスタマイズの幅が狭く初心者でも購入しやすい。
初期構成は最低限のパーツ構成となるため、ダウングレードによる価格調整ができないのは仕方がないだろう。価格を大きく変えず、性能を大きく伸ばすというカスタマイズの醍醐味は味わいにくい。この点でG-Master Velox II Intel Editionはカスタマイズを前提としたサイコムの製品の中では異質な存在であることが分かる。
高性能を目指しやすくしつつ標準構成でも選べるモデルというコンセプトがありそうだが、標準構成ではあまり魅力とならないので、やはり自分なりのカスタマイズをして選びたいところだ。いっそのことハイエンドクラスの構成にまでしてみるのも面白いかもしれない。
G-Master Velox II Intel Editionのカスタマイズ詳細解説
サイコムの製品はカスタマイズで大きく印象を変える。その自由度はフルオーダーを行うワンズや、選択肢の広いセブンに次ぐものがある。理想を実現しやすく、カスタマイズ画面も見やすい。こだわりを出せるショップの中では比較的親切である。当該モデルについてはカスタマイズ項目が限定されていて初心者でも比較的選びやすい。
- CPU
- CPUクーラー
- マザーボード
- メモリ
- SSD
- 増設HDD / SSD2
- ビデオカード
- 無線LAN拡張カード
- ケース/ケースオプション
- 電源
- OS
- 外付け光学ドライブ
- サイコムオリジナルデバイス3点セット
- 延長保証
搭載するCPUを決定する項目だ。ここではBTOショップではあまり見かけないCore i5-13500やCore i5-13600KといったCPUを選択できる。海外では割と主流のCPUなので、性能をチェックして選んでみるのも悪くない。CPUの自由度の高さはこういったショップの強みだ。
Core i7-13700Kのように末尾にKのつくCPU(倍率ロックフリーモデル)はオーバークロックに対応している。末尾にKのつくCPUを選択する際はマザーボードのチップセットをZ790を選択したいところだ。今はその予定がなくても将来的に性能が欲しくなったときに重宝するはずだ。
CPUクーラーは標準のNoctua製の空冷式か、サイコムオリジナルの水冷クーラーを選択できる。どちらもCPUグリスが塗布されているのでCPUグリスの項目がない。性能の高いCPUや末尾にKのついたCPUでも標準の空冷で対応できるが、性能を求めるなら冷却性能の高い水冷式がおすすめだ。
CPUの性能を引き出す電力制限の設定やオーバークロックのことを考えると、冷却性能はいくら高くても困らない。一方で、Core i5-13400Fのようなそこまで消費電力も大きくなく、発熱量もほどほどのCPUでは空冷式で十分だ。水冷式にするとオーバースペックになるので恩恵を受けにくい。
マザーボードについてはほとんど選択肢がない状態だ。標準のB660チップセットを搭載したものか、Z790チップセットかの選択となる。時期によっては在庫切れで選択できないこともある。基本的にはCPUに合わせて選択するくらいでいい。Z790を選択しても、搭載できるメモリの規格はDDR4-3200に固定されている。
末尾にKの付くCPUにはZ790、付かないならB660でいい。サイコムのカスタマイズは組み合わせが不可能な場合は警告が表示される。つまり、警告が表示されなければどんな組み合わせでも問題がないということだ。Core i7-13700KにB660を採用することも問題があるわけではない。
チップセットのグレードの高いZ790ではUSBポートの数も増え、機能面にも優れる。そういった恩恵を受ける目的でZ790を選んでも問題はない。何を重視するかでカスタマイズの方向性は変わってくる。何が正解かはユーザー自身が求めるコンセプトによるところだ。
メモリの構成は基本となるベースモデルを基準としている。そのため、ここではZ790チップセットを選んでもDDR4-3200の規格しか選べない。メモリの項目では容量を選択するくらいだろう。メモリ容量は搭載するグラフィックボードやCPUに合わせるくらいでいい。無難なのは32GBだが、ミドルクラスであれば16GBでも十分だ。
DDR4-3200なら市販品でもそこまで高価ではないので、後から増設するのも悪くない。8GBや4GBのように、流用や増設を前提とした少なめの容量の選択肢がないのは残念だ。構成を削る自由度があれば、強化する箇所は強化し、削る箇所は削るというカスタマイズができた。
同じ価格でも性能が違うというカスタマイズの醍醐味が味わいにくいのは若干のマイナスだろうか。ただ、その場合流通常使用に問題をきたす可能性が出てくる。警告表示という親切システムの設計上難しいことなのかもしれない。
SSDの項目はOSを選択した際にインストールされるシステム(プライマリ)ドライブになる。Windows 10・Windows 11ではSSDが推奨されているからだ。ここではシステム容量と使用する容量を込みで選択肢が変わる。システムドライブと保存ドライブを分けるなら容量は好みでいい。一方で、ストレージを1つにまとめるなら1TB以上を推奨する。
他シリーズではM.2とSATA接続を選べるが、G-Master Velox II Intel EditionではCrucialのM.2 SSDしか選べない。メモリと同様に容量を選択する形だ。キャンペーンで値引きされている場合は大容量を目指してもいい。標準で500GBと最低限の容量があるので好みで選ぶくらいでいい。
ここではSATA SSD、HDDが選択できる。SATA SSD 1TBの価格でHDD 6TBが選択できる。HDDはゲームなどの読み込みが多く発生するアプリケーションの保存には適していない。しかし、アクセス時にしか読み込みが発生しない動画ファイルや画像ファイルの保存には適している。価格あたりの容量が大きいことから扱いやすい。
ストレージに関しては用途もあるが、基本的には好みである。あまり深く考えなくても、後から増設もしやすいのでここで選択しなくても対応はできる。ベースがB660チップセットなので、M.2スロットの関係かM.2 SSDが選択できない。ベースモデルに拡張性の影響を受けているのは、カスタマイズが魅力のサイコムではデメリットになりやすい。
ゲームをプレイするには必須となるグラフィックボード(ビデオカード)を選択する項目だ。時期によって在庫切れで選択できるモデルが変化する。標準搭載のRTX 3060にも別のRTX 3060がある。複数同じグレードのGPUが選択できても、メーカーが違うだけだ。ただ、OCという文字があるとオーバークロックモデルとなるので、通常のモデルよりも少し性能が高い。
親切に推奨される電源容量が記載されている。電源の項目はグラフィックボードの項目より下となるので、ここで高性能なGPUを搭載したグラフィックボードを選択すると警告が出る。後で電源容量を変更対応できるのであまり気にしなくていい。電源容量の変更が求められている状態で変更せずに購入することはできないので注意したい。
CPUの末尾にFがついていると内臓GPUがないので、グラフィックボードを流用する場合はオンボードグラフィックではなく「なし」を選択することになる。FのつかないCPUの場合にグラフィックボードを流用したり、増設したりするならオンボードグラフィックを選択することになる。別途グラフィックボードを用意しないなら気にすることはない。
内蔵式の無線LANを選択できる。USB接続タイプもあるので、内蔵式を選択するかは好みだ。また、Wi-Fiに対応したマザーボードを選択している場合、ここでWi-Fiの増設はできなくなる。Wi-Fi対応マザーボードか、無線LAN拡張カードのどちらかを選ぶ、もしくは両方選ばないかだ。
サイコムはケースの選択肢が狭い。ここでは白いケースか黒いケースかの選択だ。どちらを選んでもガラスサイドパネル採用ケースとなる。ケースオプションのARGB発光システムはLEDストリップという電飾が内部に搭載するものだ。ガラスサイドパネルだと映える。ただ、RGBに興味がないならARGB発光システムは必要ないと感じるはずだ。
カスタマイズはベースモデルを基準とする。そのため、様々な項目で性能の高いモデルと比べて選択肢が狭い。G-Master Velox II Intel Editionで選べる電源は全部で4つだ。650W GOLD、750W GOLD、850W GOLD、1000W GOLDだ。搭載するグラフィックボードの推奨電源以上あれば問題ない。ここまで選択肢が狭いと、初心者にも選びやすいのではないかと思ってしまう。
OSはWindows 10 Home、Windows 10 Pro、Windows 11 Home、Windows 11 Proの4種類からの選択だ。Proはビジネス用途に適したOSなので、実質Windows 10 HomeとWindows 11 Homeの2種からの選択となる。OSなしの場合はストレージの流用やOSをすでに所持しているユーザー向けだ。光学ドライブやUSBフラッシュメモリのようなインストールに必要な周辺機器が必要なので忘れず準備したい。別のパソコンからストレージをOSごと移設するのは規約違反となる可能性があるので注意したい。
外付け光学ドライブの必要性は薄い。最近は光学ドライブがDVDやBlu-rayの視聴程度の用途になってきた。外付け光学ドライブはあって困るものではないが、Amazon等で1,000円~2,000円で購入できる。カスタマイズで選択してまで購入する必要はないように思う。用途が限定的になりがちな現在、高価な光学ドライブが本当に必要か考えてもらいたい。
サイコムのオリジナルデバイス3点がセットになっている。通常の項目でそれぞれを選択するより2,020円安い。キーボードとマウスだけがほしくても3点セットの方がお得だ。これがマウスパッドとキーボードだけ欲しいとなると微妙な選択肢になる。必要なものによって3点セットは評価を変えるので、価格に注意しながら選んでもらいたい。
サイコムの保証を2年間延長し、通算で3年の保証が受けられるようになる。保証限度額は購入価格100%、保証期間中は修理階数無制限、延長保証料金以外の自己負担なしが標準の1年から3年になる。送料は自己負担となり、特別な保証がないことから、サポートに関しては充実しているとは言えない。標準的で必要最低限にまとめられている。サイコムはその性質上、初心者ユーザーが利用しにくい。そう考えると最低限であることは需要に合っているようにも感じる。
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各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
---|---|---|
![]() ・4K ・WQHD | ![]() ・240fps ・144fps | ![]() ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
G-Master Velox II Intel EditionはCore i5-13400FとRTX 3060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。バランスのよい組み合わせで多くのゲームを快適にプレイできる。Apex Legendsやフォートナイトは144Hzを超える環境で快適にプレイできる。高解像度はそれほど得意ではないので、フルHDを基準としたゲームプレイを推奨したい。
G-Master Velox II Intel Editionの性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。
PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。
Intel Core i5-13400F(CPU)
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-12900K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-13500 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 |
G-Master Velox II Intel Editionは、初期構成ではCPUにIntel第13世代の高パフォーマンスモデルであるCore i5-13400Fを搭載している。CPU内蔵グラフィックス非搭載モデルだ。10コア16スレッドと従来モデルのCore i5-12400よりもスペックが引き上げられた。Core i5-12400と比べて25%も性能が高く、Core i5-12600Kに匹敵するほどだ。競合モデルであるRyzen 5 7600Xと比べても性能は上回っている。マルチコア性能が高くなったことでゲーム実況・動画エンコードなどのクリエイター作業にも適している。ゲーミングCPUとしての評価はまずまずでCore i5-12400よりもパフォーマンスが向上している。価格を抑えたいユーザーにとっては魅力的な選択肢となる。
GeForce RTX 3060(GPU)
RTX 3070 | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2070 SUPER | |
RX 6650 XT | |
RX 6600 XT | |
RTX 2070 | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
GTX 1070 Ti | |
RTX 2060 | |
RX 6600 | |
GTX 1070 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 960 |
グラフィックスにはAmpere世代のミドルクラスであるGeForce RTX 3060を搭載している。従来モデルのRTX 2060と比べて19%もパフォーマンスが向上している。フルHD環境でのゲームプレイに最適だ。高設定でも対応できる。上位モデルであるGeForce RTX 3060 Tiとの差は20%とやや大きい。価格差がそれほど大きくないためサイコムの場合はRTX 3060 Tiへアップグレードする方が満足度が上がるかもしれない。RTX 3060とRTX 3060 Tiでは全く別のモデルとなる。
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G-Master Velox II Intel Editionの特徴
サイコムNo.1の人気ゲーミングPC
G-Master Velox II Intel Editionは、サイコムのBTOパソコン売れ筋ランキングNo.1に輝く人気のモデルとなっている。人気の秘密は大手BTOメーカーと比べてこだわりの一台を作り上げることができつつも選択肢が厳選されていて初心者でも選びやすいモデルとなっていることだろう。
コストパフォーマンス指標だけで見ると魅力は乏しいが、CPUクーラー・マザーボード・ビデオカード・PCケースにこだわりたい方におすすめできる。大手BTOメーカーのモデルでは満足できなくなった方はぜひチェックしてみよう。サイコムのパソコン組み立ての動画が公開されている。丁寧な作業で安心感を与えてくれる。
カスタマイズで個性を出すモデル
G-Master Velox II Intel Editionはカスタマイズを前提としたゲーミングPCだ。そこで個性を出すことに価値がある。標準構成で選択するなら、別のモデルを選択した方がいい。18万円台ならRTX 3060 Ti搭載モデルも選択肢に入る。G-Master Velox II Intel Editionはカスタマイズで個性を出すことで価値が生まれるモデルである。
G-Master Velox II Intel Editionの価格は一般的なBTOパソコンと比べると非常に高価である。価格が高い理由に、ホワイトボックスを使用せず市販の製品を採用していることが挙げられる。どういったパーツが採用されているかもはっきり分かるので、パーツにこだわるなら非常にありがたいモデルと言える。
サイコム製品は多くのショップのように、ストレージやメモリ構成を変更するだけに留まらない。CPU、GPUは当たり前、マザーボードさえ選ぶことができる。ただし、選択肢はモデルによって異なる。G-Master Velox II Intel Editionの場合、チップセットはB660を標準にZ790を選択できる程度だ。
CPUに合わせて選択する程度でいいかもしれない。そのCPUも他ショップではあまりみかけないCore i5-13500やCore i5-13600Kを選ぶことができる。この幅広い選択肢で自分の理想のモデルを組み上げることができる。その性質上、ミドルクラスのままではあまり魅力的なモデルにはならない。高性能なモデルを組んでこそ、この自由度が活きると言える。
予算に余裕のあるユーザー向け
サイコムのゲーミングPCはカスタマイズが前提のモデルがほとんどだ。自分好みの構成にするためにカスタマイズすると、それなりに価格が高くなりやすい。ある程度予算に余裕がないとおすすめしづらい。標準構成でも高めの価格設定なので、予算を抑えたいユーザーには適さないショップと言える。品質や構成にこだわりたいならサイコムの製品は優秀な選択肢となる。
品質や構成はもちろん、見た目にこだわりを持っていても対応しやすい。ガラスサイドパネルにRGB対応のパーツ・電飾を選択できる。派手な見た目から地味な見た目まで幅広くカスタマイズができるのも強みだ。ゲーミングPCの性能や構成だけでなく、見た目もカスタマイズできるのはサイコムの特徴と言える。
当然価格は高くなるので、個性を出すにはそれなりの予算が求められる。予算内でできるだけ性能の高いモデルを求めるなら別のショップがいい。これだけは覚えておいてほしい。予算内でこだわりの構成を実現したいならサイコムは最高のショップだ。ある意味でコストパフォーマンスを度外視していなければ選びにくい。
少なくとも初心者にはあまりおすすめすることはできない。ある程度パーツに詳しくなってこそ魅力が理解できるようになるはずだ。前述のようにG-Master Velox II Intel Editionは標準構成での選択は推奨していない。見た目にこだわるなら悪くないかもしれないが、カスタマイズをしないのであれば魅力は半減だ。これを活用せずして本領を発揮することはない。
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競合モデルとの比較
ブランド | G-Master | raytrek |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
製品名 | G-Master Velox II Intel Edition | raytrek XVi 第13世代Core搭載 |
ケース | ミドル | 179,980円(税込) |
価格 | 186,920円(税込) | Core i7-13700F |
送料 | 無料 | RTX 3060 Ti |
CPU | Core i5-13400F | DDR4-3200 16GB |
GPU | RTX 3060 | NVMe 1TB |
メモリ | DDR4-3200 16GB | 非搭載 |
SSD | NVMe 500GB | 650W BRONZE |
HDD | 非搭載 | H770 |
電源 | 650W GOLD | 650W BRONZE |
マザボ | B660 | H770 |
光学ドライブ | × | オプション |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
比較対象はドスパラのクリエイター向けモデルであるraytrek XViだ。G-Master Velox II Intel Editionに比べて7,000円安い上にCPU性能・GPU性能が高く、SSD容量も倍増だ。電源規格は落ちるものの、チップセットで上回る。性能・構成・価格・コストパフォーマンスの全てでraytrek XViがリードしている。
予算がが20万円以下であるならraytrek XViをおすすめしたい。ただし、カスタマイズで個性を出したり、こだわりを実現したりするならG-Master Velox II Intel Editionがいい。性能よりも重きを置いている用途があるならG-Master Velox II Intel Editionが適している。そうでないならraytrek XViを選ぶ方が無難である。
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パソコンケースレビュー
カラーバリエーション
PCケースは「Fractal Design Pop Silent White TG Clear Tint」だ。ミニタワーモデルで対応マザーボードはMicroATXとMini-ITXだ。サイドクリアガラスパネルを採用している。カラーは、白と黒の2色から選択可能だ。
正面
シンプルなデザインだ。最近人気の高いホワイトが選択されている。本体下部には小物入れがあってUSBやSDカードなどを収納できる。
右側面
シンプルなデザインだ。
左側面内部
左側面はクリアガラスパネルを採用している。オプションでARGB発光システム(LEDストリップ2本)を選択すると画像のようにライトアップされる。
前面ケースファン
本体前面にはAspectファン120mmが2台搭載されている。
CPUクーラー
CPUクーラーにはサイドフロー型のNoctua NH-U12S reduxが採用されている。空冷タイプながら冷却性能は高い。
RGBライト
ケースオプションのRGBライトを選択するとオシャレなゲーミングPCへと変貌する。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体上部に配置されている。電源・ヘッドセット・マイク端子・USB 3.0×2、USB 3.1 Gen2 Type-Cが利用可能だ。サイコムではオプションのType-C USBが選択されている。
背面
初期構成では上記の通りだ。選択するマザーボードやグラフィックボードで仕様が変更される。
管理人による総評(G-Master Velox II Intel Edition)

G-Master Velox II Intel Editionは、サイコムが販売するBTO初心者向けのゲーミングPCだ。カスタマイズの幅をあえて狭めることでBTOに慣れていない方でも購入しやすくなっている。初期構成ではCore i5-13400F×RTX 3060搭載だ。もちろんこのまま購入してもよいが、せっかくサイコムのモデルを購入するならカスタマイズを検討したいところだ。基本的にはカスタマイズをする方がコストパフォーマンス指標は上がる。色々カスタマイズのページを触っているとおもしろいはずだ。じっくり吟味して欲しい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
186,920円(税込) | i5-13400F | RTX3060/td> |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 500GB | 非搭載 |
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