G TUNE DG-I5G60top

公式サイト

G TUNE DG-I5G60(Core Ultra 5 225xRTX 5060)のレビューをまとめた。コストパフォーマンスは9.2と優秀な数値だ。冬のボーナスセールで40,000円の大幅値引きが適用されている。ゲーミングPCが高騰を続けている中でのこの値引きは魅力的だろう。G TUNE製品はデザインと構成に特徴がある。さらに、今のG TUNE DG-I5G60にはコストパフォーマンスという武器もある。セール終了後は値上げされることも懸念されるため、この機会を逃さないようにしたい。今が最もお得に購入できるチャンスだ。

長所
  • 最新のミニタワーケースを採用
  • お得なセール対象モデル
  • フルHD環境に適した高いゲーム性能
  • 充実した構成
  • 基本保証が3年間と長い
短所
  • セールが適用されていないと価格がやや高い
  • いつ在庫切れになってもおかしくない
こんな方におすすめ
  • お得なセールモデルを探している方
  • カスタマイズなしの標準構成で購入したい方
  • 無難なモデルを探している方

G TUNE DG-I5G60(Core Ultra 5 225xRTX 5060)のスペック

G TUNE DG-I5A6X

メーカー マウスコンピューター
ブランド名 G TUNE
製品名 G TUNE DG-I5G60
(Core Ultra 5 225xRTX 5060)
価格 239,800円/通常
199,800円/セール時
CPU Core Ultra 5 225(レビュー)
CPUクーラー 空冷
グラボ GeForce RTX 5060(レビュー)
メモリ DDR5-5600 16GB
SSD 1TB NVMe Gen4
電源 750W 80PLUS BRONZE
マザーボード チップセットB860
無線 Wi-Fi 6E対応
おすすめ度 Sランク
評価 ・コスパ
9.2

・ショップ評価
9.7

>>G TUNE DG-I5G60(Core Ultra 5 225xRTX 5060)を購入<<

G TUNE DG-I5G60(Core Ultra 5 225xRTX 5060)のカスタマイズ項目を評価

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
オフィスソフト 変更なし
CPUファン [ 12cmファン ] Cooler Master Hyper 212 Black +5,500円
CPUグリス 【 優れた熱伝導率 】 ナノダイヤモンドグリス JP-DX1 +1,980円
メモリ 32GB メモリ [ 16GB×2 ( DDR5-5600 ) / デュアルチャネル ] +27,500円
SSD (M.2) 変更なし
SSD 変更なし
SSDまたはHDD 変更なし
外付けストレージ 変更なし
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ ( ブラック DVD±R DL 読み書き対応 ) +4,180円
光学ドライブ(外付け) 変更なし
電源 750W 電源 ( 80PLUS(R) GOLD ) 5,500円
UPS 変更なし
無線LAN 変更なし
外付け拡張デバイス 変更なし
ケース 【G TUNE】ブラックミニタワーケース 強化ガラスサイドパネル
赤色LEDケースファン仕様 ( 前面×2 / 背面×1 搭載 ) 6,600円
ウイルス対策・セキュリティソフト 変更なし
ソフトウェア1(プリインストール) 変更なし
ソフトウェア2(バンドル) 変更なし
サポート [3年保証/PC本体] センドバック修理保証+
安心パックサービス(専用ダイヤル/即日修理)+5,500円
電話サポート 変更なし
破損盗難保証サービス 変更なし
HUB 変更なし
USB周辺機器 変更なし
LANケーブル 変更なし
サプライ 変更なし

一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を黄色のマーカーで示している。G TUNE DG-I5G60はミドルクラスとしては十分な構成を有している。カスタマイズで補わなければならない箇所はほとんどない。恩恵が大きいのはメモリとSSDだ。重要度は下がるが電源も候補に入るだろうか。見た目にこだわるならケースも一考の価値がある。

本来ならメモリやSSDのカスタマイズをおすすめしていた。現在メモリとストレージ価格が高騰していて、以前の2倍程度のカスタマイズ費用に設定されている。価格が安ければ考えてもよいという程度だったことから、現在はメモリもSSDもカスタマイズはおすすめしていない。ミドルクラスの性能であれば、メモリ16GBにSSD 1TBの容量があれば十分だ。ミドルハイクラス以上のモデルと比べて、それぞれの重要度は高くないので変更しないという選択も悪くない。

Core Ultra 5 225とGeForce RTX 5060の組み合わせに、標準の750W 80PLUS BRONZEは十分な容量と言える。将来的にグラフィックボードをもっと高性能なモデルに変更する可能性があるなら、電源のカスタマイズは検討してもよさそうだ。これがGeForce RTX 5070 Tiのような高性能なグラフィックボードになると少し不安だ。

今は問題なくても、将来的に交換する可能性があれば750W 80PLUS GOLD以上の電源に変更しておきたい。電源の交換はとても手間がかかる。電源の交換がなければグラフィックボードの交換はスムーズに進むはずだ。また、外した電源は余ってしまい処分に困る。最初から十分な電源を搭載していれば処分に困ったり、持て余したりすることはなくなるのでおすすめだ。

ケースは性能に一切影響を与えないカスタマイズだ。ケースのカスタマイズといっても、ケースファンを赤色LEDファンに変更するだけで、ケースそのものを変更するわけではない。ただ、大きなガラスサイドパネルから見える赤い内部は上品であり激しさも感じられる。見た目の印象は大きく変わる。新しくなったG TUNEケースの魅力を引き出す意味でもおすすめだ。

ケースを派手に彩るというよりは、赤色のアクセントを加えるという方がしっくりくる。標準のケースとは一線を画す見た目はしばらく眺めていられる。昨今は白色ケースが人気だが、G TUNEは黒色ケースの方がデザインに合っている。黒と赤はよいコントラストで、大人なゲーミングPCを演出しているようだ。ケースのカスタマイズは余裕があれば行いたい。

>>G TUNE DG-I5G60(Core Ultra 5 225xRTX 5060)を購入<<

G TUNE DG-I5G60(Core Ultra 5 225xRTX 5060)の特徴

セール開催でおすすめしやすいモデルへ

mouse-winterbonussale
G TUNE DG-I5G60は2025年12月24日10:59まで冬のボーナスセールが開催されている。40,000円の値引きで199,800円になり、200,000円を下回るお得なモデルとなった。コストパフォーマンスが高いとはいえなかったG TUNE DG-I5G60は、ここにきて一気にコストパフォーマンスを高めた。ゲーミングPCはメモリの高騰により、大幅な値上げが繰り返されている。すでに100,000円を超える値上げとなったモデルもあり、今後も値上げは続く予想だ。

冬のボーナスセール対象モデルは、12月10日から開催されていることから値上げされていない。さらに、日増しにゲーミングPCの価格が引き上げられる中で値引きが適用されている稀有な存在だ。G TUNE製品は割高な印象が強く、一部のモデルを除いてあまりおすすめすることはなかった。ところが、高騰とセールの合せ技により、ゲーミングPC全体で見ても相対的にお得なモデルとなっている

ミドルクラスで199,800円は今の状況を考えれば非常に抑えられた価格設定と言える。コストパフォーマンスの評価も大きく伸ばしたのも納得だ。もちろん、G TUNE DG-I5G60も値上げから逃れることはできない。セールが終了する12月24日を最後に一気に価格が上がっても驚きはしない。まだ少し時間があると油断するのもよくない。同じマウスコンピューターの廉価ブランドNEXTGEARは軒並み品切れ状態だ。

G TUNEブランドもGeForce RTX 5070以上は販売が停止されている。G TUNE DG-I5G60もお得なモデルである以上、いつ完売となるか予想できない。もしかするとセール最終日を待たずに品切れとなることも考えられる。再販時にはとても同じモデルとは思えないほどの価格で登場してくるだろう。メモリ高騰の混乱が続く中、まだゲーミングPCを購入できていない方は急いだ方がよい。

この高騰は半導体不足のときと次元が違う。値上げの幅も違い、長期化する可能性もある。いや、むしろ慢性化することも考えなくてはならない。徐々に価格が落ち着いてきた中での高騰は、選択する時期を見誤りやすい。今を逃すと予算いっぱいでも満足できない性能のモデルしか選択できなくなることも視野にいれた方がよい。

品切れが続く今、G TUNE DG-I5G60は大きな希望となる。例年通りなら年末年始とお得なモデルが展開されていたが、現状を見るととても期待できるような状況ではない。ミドルクラスのゲーミングPCを探しているならG TUNE DG-I5G60をおすすめするので購入しておいてほしい。

SSDや電源などワンランク上の充実した構成が魅力

G TUNE DG-I5G60は充実の構成でミドルクラスとは一線を画すモデルだ。Core Ultra 5 225とGeForce RTX 5060という王道のミドルクラスでありながら、構成を充実させて価格を抑えることをあまり意識していないように見える。CPUにCore Ultra 5 225FではなくCore Ultra 5 225を採用しているところからも伝わってくる。

市場で販売されているほとんどのミドルクラスのゲーミングPCは、構成を削り価格を抑えることに注力しているように思える。扱いやすさよりも選びやすさに重点を置いたモデルが中心だ。200,000円前後はゲーミングPCでも人気の価格帯だ。その価格帯にあるのが価格を調整しやすいミドルクラスということもあり、ミドルクラスに力を入れるメーカーが多い。

G TUNE DG-I5G60はカスタマイズしなければ不便な低価格のミドルクラスのモデルとはわけが違う。SSDは標準で1TBの容量がある。電源も750Wの容量が標準搭載だ。Wi-Fiにも対応しており、カスタマイズや別途購入で対応する必要がない。価格を抑えたモデルが削っている箇所をしっかりと補う構成だ。カスタマイズ要らずとまではいかなくても、標準構成で十分満足できる。

Wi-FiとBluetoothに対応するには8,000円かかることもある。その上に保証まで加えると30,000円はかかるだろう。価格が高くても、それに見合った価値があるように思う。ミドルクラスにはオーバーな装備と言えなくもないので、単純にメリットと言えないかもしれない。

さらに、基本保証が3年に設定されているのもポイントだ。ゲーミングPCは基本保証1年のメーカーが多い。むしろマウスコンピューター以外はすべて1年ではないだろうか。3年間への延長保証は本体価格の10%のコストがかかる。唯一マウスコンピューターでは他社にある5年保証へのアップグレードはできない。3年間あれば十分だという判断だろう。

このように、充実した構成やサポートはメリットとデメリットを併せ持っている。しかしながら、他メーカーにはない唯一無二の個性だ。選びにくさはあっても利便性に長けたモデルだ。カスタマイズで充実した構成に変更するなら、標準構成に優れたG TUNE DG-I5G60がおすすめできる。

標準的なゲーム性能で幅広く対応できる

Apex Legends フォートナイト マイクラ モンハンワイルズ
Apex-Legends
・200fps


・144fps
fortnite
・200fps


・144fps
palworld
・影Mod


・通常
monsterwilds
・120fps


・60fps

G TUNE DG-I5G60は標準的なゲーム性能を有するミドルクラスのゲーミングPCだ。フルHDならおおむね快適と言える環境を構築できる。ゲームによっては144fps以上で安定させられることから、多くのゲーマーに選ばれている。負荷の高い環境は得意とは言えないことは押さえておこう。

2025年2月に登場したモンハンワイルズは要求スペックが高めだ。高画質で120fpsの安定はできなくても、設定を標準程度に下げて調整すれば60fps以上で快適にプレイできる。高い環境への対応力はなくても、ゲームの進行が阻害されるようなことはない。ジャンルを選ばず幅広くゲームをプレイする方にも安心できる性能だ。

負荷の高いゲームを本格的にプレイするには少し心もとない。モンハンワイルズのように対人系ではないゲームではそれほどマイナスにならないが、対人ゲームであれば性能の高さが有利不利に直結する。そういった意味ではプレイするジャンルに制限が加わると捉えられるので注意したい。

対人系のゲームとして今も人気のあるApex Legendsフォートナイトは、比較的要求スペックが低い。設定で調整すればミドルクラスでも144fps以上での安定を目指せる。最低まで下げれば200fps近くで安定するため、本格的に上位を目指すことも可能だ。基本無料のゲームや対人系のゲームは、プレイしやすいように要求スペックを下げている。有料系のゲームでは要求スペックが高めに設定されていることも多い。

メインでプレイするのが基本無料のオンラインゲームであれば、ミドルクラスの性能で不満はないはずだ。対人系のゲームはカクつきを感じると、勝敗に影響を与えてしまう。画質よりも負荷の軽さを意識した設定でプレイするのが基本だ。その基本に忠実であれば、性能不足で負けてしまうことは避けられる。Apex Legendsやフォートナイトで上位を目指すなら、最低でもG TUNE DG-I5G60のようなミドルクラスをおすすめする。

世界的に人気のあるマイクラは要求スペックが著しく低い。Modを導入していないバニラ状態のシングルなら、G TUNE DG-I5G60でさえオーバースペックになる。動作の軽いゲームだからこそ人気が出たと言ってもよい。一方で、Modを導入したり、マルチサーバーで遊んだりすると負荷を感じやすい。

とくに、人気の影Modは要求スペックを跳ね上げる。導入だけならG TUNE DG-I5G60でも問題はない。マルチサーバーで影Modを導入するとカクつく場面が増える。今は様々なModや回路で複雑かつ巨大な建築物が当たり前に作れる。開発が進んだマルチサーバーでは思いもよらない負荷がかかることも珍しくない。プレイするサーバーに合わせてModを調整するなどの対策は取りたい。

G TUNE DG-I5G60はミドルクラスの王道のような性能だ。PCゲームはミドルクラスあればよいと言われるほど、設定で細かく負荷を変更できる。240fpsよりも高い数値を目指したり、フルHDを超える解像度でプレイしたりするなら高い性能が必要だ。フルHDで144fpsを基本とするならG TUNE DG-I5G60でも快適にゲームをプレイできる。自分が目指す環境に合っていればおすすめのモデルだ。

>>G TUNE DG-I5G60(Core Ultra 5 225xRTX 5060)を購入<<

同じマウスコンピューター製品との比較

G TUNE NEXTGEAR
イメージ G TUNE DG-I5G60 G TUNE DG-I5G60
製品名 G TUNE DG-I5G60
Core Ultra 5 225搭載
G TUNE DG-A7G60
5700X搭載
ケース ミニタワー ミニタワー
価格 239,800円
199,800円
199,800円
送料 無料 無料
CPU Core Ultra 5 225
(10コア10スレッド)
Ryzen 7 5700X
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷
GPU RTX 5060 RTX 5060
メモリ DDR5-5600 16GB DDR4-3200 16GB
SSD 1TB NVMe Gen4 1TB NVMe Gen4
電源 750W 80PLUS BRONZE 750W 80PLUS BRONZE
マザーボード B860 B550
納期 約14営業日 約14営業日
保証
(延長保証)
3年間
(延長なし)
3年間
(延長なし)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

同じマウスコンピューターのG TUNE DG-A7G60と比較していく。セール期間中は同じ価格で販売されているため、真っ向から性能と構成の比較ができる。もっとも、定価はG TUNE DG-I5G60が40,000円も高いことから、比べるまでもなくG TUNE DG-I5G60の方が優れている。CPUの世代が新しいこともあり、性能・構成でも大きく上回る。

G TUNE DG-A7G60は価格が近いから選ばれただけで、本来比較対象としては遠いモデルだ。もしも、G TUNE DG-A7G60にセールが適用されていれば、ミドルクラスとしてG TUNE DG-I5G60よりおすすめできるモデルだっただろう。選択するタイミングによってはG TUNE DG-A7G60の方が魅力的だったかもしれない。

Core Ultra 5 225はマルチコア性能が20%高く、ゲーム性能が10%高い。数値で見ると小さくても、実際に体感すると大きい。数万円の価格差があればG TUNE DG-A7G60も選択する価値はあった。セールとはいえ同じ価格であるならG TUNE DG-I5G60をおすすめしたい。

似ているゲーミングPCとの比較

G TUNE GALLERIA
イメージ G TUNE DG-I5G60 galleria-mininew
製品名 G TUNE DG-I5G60
(Core Ultra 5 225xRTX 5060)
GALLERIA XGC5M-R56-GD
ケース ミニタワー ミニタワー
価格 239,800円
199,800円
249,980円
送料 無料 3,300円
CPU Core Ultra 5 225
(10コア10スレッド)
Core Ultra 5 225
(10コア10スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷
GPU RTX 5060 RTX 5060
メモリ DDR5-5600 16GB DDR5-5600 16GB
SSD 1TB NVMe Gen4 1TB NVMe Gen4
電源 750W 80PLUS BRONZE 650W 80PLUS BRONZE
マザーボード B860 B860
納期 約14営業日 2週間程度
保証
(延長保証)
3年間
(延長なし)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

ドスパラのGALLERIA XGC5M-R56-GDと比較していく。送料含めた価格差は13,480円でG TUNE DG-I5G60の方が安い。セール期間中は53,480円もの大差をつけている。本来比較対象として適切とは言えないモデルだが、基本的な構成はほとんど同じでよく似たモデルだ。G TUNE DG-I5G60はセール終了後に値上げされる可能性が高く、大きな価格差も今だけのものだと予想している。

定価では13,480円しかなく、今後の値上げ次第では価格差が逆転する可能性もある。また、ミドルクラスのモデルも品薄状態になれば、選択できるモデルも少なくなるだろう。G TUNE DG-I5G60が品切れ状態になれば、GALLERIA XGC5M-R56-GDが候補に挙がる。よく似たモデルなだけに、代替製品として双方優秀な選択肢になるかもしれない。

唯一の違いは保証期間だ。GALLERIA XGC5M-R56-GDは基本1年保証、G TUNE DG-I5G60は基本3年保証だ。保証期間が長いG TUNE DG-I5G60は、パソコンが苦手な初心者の方におすすめだ。慣れないトラブルに対応してもらえるのはありがたい。セール期間中は価格も安いので迷うこと無くG TUNE DG-I5G60をおすすめする。セール終了後は双方の価格を見て、安いモデルを選べばよい。GALLERIA XGC5M-R56-GDが少しだけ安い程度なら、保証期間を加味して選択してほしい。

G TUNE DG-I5G60 (Core Ultra 5 225xRTX 5060)のPCケースレビュー

G TUNEブランドに新しく登場したミニタワーケースの詳細だ。モデルは「G TUNE DG-I7G7T」のものでグラフィックボードなど一部構成がG TUNE DG-I5G60 (Core Ultra 5 225xRTX 5060)とは異なる点があることをご了承いただきたい。少し前に登場したフルタワーケースに共通したデザインと機能を持っている。ミニタワーとは思えない迫力のあるフロントデザイン、黒を基調とした派手過ぎずにしっかり主張するカラーリングが素晴らしい。

高級感と重厚感を併せ持ち、ありそうでなかったミニタワーケースに仕上げている。G TUNEのミニタワーは設計や構造かを見ても、これまでのゲーミングPCに採用されてきたケースとは一味違う。サイド部分にガラスパネルを採用するのが主流となったことで、その見え方にまでこだわっている。ガラスパネルから見える内部は異様なまでにすっきりしている。これは電源やボトムカバーをフロントに持ってくるという工夫があるからだ。PCケースのあり方について、常に挑戦を続ける印象のあるG TUNEらしいケースだ。

正面

g-tunemini-syoumen
電源を入れるとG TUNEのロゴが赤く光る。黒いケースに赤のアクセントが映える。ロゴの発光から漏れ出す光を計算し、フロント部分にスリットが入っている。漏れ出た赤い光は、黒いケースに吸収されて絶妙な色合いを醸し出す。派手さはなくてもしっかりと主張するケースデザインだ。一昔前のG TUNE製品を思い起こさせるフロントマスクにこだわったケースは迫力を感じさせる。

g-tunemini-opticaldrive
光学ドライブのスペースはフロントの右側にある。言われなければ気づかないほど自然な形でケースに溶け込んでいる。デザインを強く意識しているのがよくわかる構造だ。パソコンを右側足元に設置する場合はやや使いづらく感じてしまうだろう。椅子に座りながら取り扱うのは難易度が高い。内部スペース的に左側や上部に設置することができなかったのだろう。デザインとしてはよくても、機能的とは言いにくい部分だ。

左サイド

g-tunemini-leftside
左サイドパネルは全面クリアパネルだ。これはフルタワーモデルと同じくワンタッチで外せる設計だ。クリアパネルの下部にはG TUNEのロゴが黒いケースに映える白い文字で刻まれている。斜め前から見るとより色濃く見える。パソコンは体より前に置くことが多く、視点を意識したデザインであることがわかる。

フロントに設置された電源の目隠しのフロントカバーがあっても違和感がない。スペースと見せ方をうまく活用した設計だ。ボトムカバーがあると見える部分が横長になり、視覚的に窮屈に見える。縦長に見せる工夫はすっきりとした内部を見せつつ、ミニタワーとは思えない拡張性を感じさせるほどだ。

gtunemini-usereye
ユーザーの視点に近いこの位置から見ると電源が隠れて配線が見えない。真横から見ても隠れる設計は素晴らしい。誰かに見られることを意識したケースではなく、ユーザーの視点から見えるゲーミングPCを強く意識している。オプションで内部にLEDを設置することも可能だ。このケース設計ならLEDのオプションはぜひ選択したい。ケースのよさがより引き出されるはずだ。

ヘッドホンホルダー

gtunemini-headsetholder
ヘッドホンホルダーもフルタワーと共通した機構だ。ミニタワーに採用されたのは初めてではないかと思うくらいには珍しいものだ。ヘッドホンやヘッドセットをPC本体にひっかけることができる。利便性が高く、ヘッドホンを使用しない方にも別の用途で使えそうだ。ただし、別のものをひっかける際はヘッドホン程度の重さ(500g前後)に留めたい。

注意点として、ヘッドホンホルダーが左サイドパネルのフロント上部に設置されているため、パソコンの置き場所によっては一切使用できない機構になる。見え方や視点を意識したG TUNEのミニタワーは、どうやら向かって右側にパソコンを設置することを想定しているようだ。デザイン的にも多くのゲーミングPCがそうであるが、G TUNEのミニタワーは強く意識しているのを感じる。

向かって左側に設置してしまうとヘッドホンホルダーはパソコンの向こう側にひっかける形になる。使いにくいだけではなく、壁が近いと使用すらできなくなる。どちらでも使えるようにするのは難しいかもしれない。設置場所を限定するような機構は素直に喜べない。デザインを重視した結果、ヘッドホンホルダーは人を選ぶものとなってしまった。

右サイド

gtunemini-rightside
右のサイドパネルはただのカバーだ。エアホールやエアインテークのようなものはない。パソコン内部の裏側にあたるため、目隠しと埃の侵入を防ぐのが目的なのだろう。これだけデザインにこだわったモデルでも、右サイドパネルはパソコン全般に採用される標準的なものだ。

もっとも、G TUNEのミニタワーは向かって右側に設置することを前提としている。そういう設計であるなら右サイドパネルはこれが適しているのだろう。一貫したこだわりが見えるケース形状は、ひとつの芸術のようにさえ感じられる。

天板

gtunemini-tenban
天板は防塵フィルターとエアインテークのスリットがある。全体が空気の通り道になっている。ただ、メッシュ部分や天板のカバーを取り外すことはできない。メンテナンス性はあまり高いと言えないようだ。天板は実用性やメンテナンス性よりもデザイン性を重視しているということだろう。

パソコンの上に小物を置いたり、物を載せたりするには適していない。軽いものを一時的に置くのは問題ないが、長期間置くのは辞めた方がよい。空気の通り道を塞ぐことになり、内部のエアフローに影響を与える可能性がある。なにより、吸気・排気に限らず埃まみれになる。天板を塞がないこと、空気の通り道を確保することを意識したい。パソコンラックに設置する際も、天板とラックの棚板が近くなりすぎないようにした方がよい。

天板I/Oパネル

gtune-iopanel
天板のI/Oパネル(コンソールパネル)はスライドでシャッターの開閉ができる。手前から電源スイッチ・LEDスイッチ・USB3.0 (5Gbps)が2つ・ヘッドホン・ヘッドセットジャック(4極 CTIA準拠)が1つ・USB3.1 (10Gbps)のUSB Type-Cが1つ搭載されている。LEDスイッチでフロント部分のLEDのオンオフを切り替えられる。

I/Oパネルの設置位置は右側にあり、パソコンを体の右側に設置する設計ケースでは、少し不便さを感じる場面がありそうだ。これは足下にパソコンを設置したときに足とケーブルが接触しにくいように配慮してのことだろうか。ヘッドホンホルダーにヘッドホンを掛けるときに誤ってUSB機器と接触しないように考えられているのかもしれない。

I/Oパネルは上向きに設置されているため、USB機器は垂直に接続することになる。USBメモリに誤って接触した際は根本から折れる可能性がある。そういったトラブルを防ぐ意味では悪くないが、扱いにくさがあるのも事実だ。有線のマウスとキーボードは背面に接続し、天板のI/Oパネルは一時利用する機器専用のようだ。常時接続するには位置も向きも適してない。

USB Type-Cは映像出力がない。データの転送と給電に対応している。少し前までなら充実した構成のI/Oパネルといった評価だっただろう。現在なら標準的という評価に落ち着く。ミニタワーのケースとしては少し優れているかもしれない程度である。シャッターを搭載することで使用しないときはすっきりした見た目になり、G TUNEのミニタワーが持つコンセプトには適している。実用面では少し疑問は残るが、マイナスに作用するほど悪いものでもない。

注意点は、採用しているマザーボードによってはI/Oパネルの内容が異なる点だ。当該モデルはB760のチップセットを採用したマザーボードだ。異なるチップセットを採用していると構成は大きく変わる。とくに世代が落ちると構成のグレードは下がる。どの製品も同じ構成ではないということだけは覚えておいてほしい。

背面

gtunemini-back
背面は黒一色に統一されている。マザーボードのI/Oパネルや電源周辺なども黒で統一されているのは素晴らしい。背面がシルバーメッキで統一感のないゲーミングPCもある中で、黒を基調したケースとしては理想的な背面デザインと言える。電源の差し込み口が左上に設置されているのは、電源をフロントに設置しているため、延長ケーブルのようなもので引っ張ってきているからだ。

せっかくフロントに設置しても、ケース下部に電源の差し込み口を設置すると、電源ケーブルを隠すことができず意味がない。しっかりとデザインを意識しつつ、遊びのある設計はG TUNEらしさを感じる。そのせいで電源のオンオフスイッチがない。なくても困らないものは大胆にカットしているのも流石だ。

背面I/Oパネル

gtunemini-backiopanel
背面I/Oパネルはオーソドックスながら使いやすい構成だ。Thunderbolt 4のUSB Type-Cが1つ・USB3.0 (5Gbps)が7つのUSB構成だ。映像出力はDisplayPortが1つ・HDMIが1つだ。グラフィックボードを搭載しているモデルはグラフィックボードの映像出力を使用する。マザーボードに搭載されている映像出力は使用しないので気にしなくていい。

音声入出力はマイク入力・ラインイン・ラインアウトの3構成だ。ミニタワーのゲーミングPCにはよくあるもので、必要最低限にまとめられている。全体的に必要十分という印象だ。必要なものは揃っているので困ることは少ないはずだ。天板I/Oパネル同様に、背面I/Oパネルも搭載するチップセットで構成が異なる。当該モデルはA620A採用モデルの構成だ。モデル毎に構成は異なるので詳細を確認しておこう。

底面

gtune-down
底面には全面を覆う防塵フィルターが設置されている。フィルターが床に接触しないように高さを確保し、吸気・排気を行いやすい。底面は普段見えない場所なだけに、デザイン性よりも実用性とメンテナンス性を重視しているようだ。底面も黒に統一されているところに、デザインのこだわりを感じる。

gtune-downfilter
注目したいのは防塵フィルターだ。マグネットで簡易的に設置されているのではなく、専用の溝を通す形になっている。これにより、ケースを動かさなくてもフィルターを抜き差しできる。防塵フィルターが珍しかった頃はあるだけよかったものだ。防塵フィルターが当たり前になってきた現在は、メンテナンスの行いやすさは大きなポイントだ。

マグネット式は底面に手を突っ込んで剥がすときは問題なくても、取り付けるときにパソコンを傾けなければ正しく設置されたか確認できない。G TUNEのミニタワーのように溝があれば確認しなくても正しく設置できる。たったこれだけのことで、ケースのメンテナンス性の評価は高まる印象だ。

内部

gtunemini-inside
注目したいのは、フロントに搭載された電源の目隠しとなるフロントカバーだ。これこそがG TUNEのミニタワー最大の特徴だ。本来ボトムカバーとして本体下部に設置される目隠しをフロントに設置している。電源やストレージを隠すボトムカバーは、ケース下部に設置することで配線を隠す役割がある。一方で、底面が盛り上がり、内部スペースが窮屈になる。

内部スペースが狭いとLEDの光が映えない。全面クリアパネルのケースにボトムカバーを設置すると、見える範囲の下1/3がボトムカバーになる。これではクリアパネルのよさやLEDファンを設置したときのインパクトが損なわれる。G TUNEミニタワーに採用されたフロントカバーはひとつの答えなのではないかと思う。

スペースが限られるミニタワーにアンダーカバーではなくフロントカバーを設置することで、内部スペースを広く見せることに効果がある。また、どうしても目立つ電源もあえて前面に設置し、フロントカバーで目隠しする。すっきりと余裕のあるように見える工夫だ。

gtunemini-inside2
ケース内部はスペースを活かすための工夫に溢れている。当該モデルのように水冷式のCPUクーラーを使用すると上からの圧迫感が大きい。外観と比べても天井部分は分厚くできているようで、水冷ファンの2連ファンによりさらに圧迫感がある。

ボトムカバーを設置すると、ガラスパネルから見える部分のほとんどがカバーとファンの側面で黒くなっていたはずだ。デザインや見え方を意識したのは、水冷式のCPUクーラーなどのパーツ事情もあったのかもしれない。今と昔では採用するパーツにも大きな違いがある。現行のパーツ事情に合わせたケースということなのだろう。

最近のPCケースには必須とも言えるグラフィックボードのサポートバーが採用されている。グラフィックボードは年々進化し、サイズが大きくなっていることで重量も増加している。重いグラフィックボードを長期間使用すると曲がったり折れたりという懸念がある。それを解消するためにサポートバーは必要だ。搭載しているグラフィックボードによっては不要だが、軽いグラフィックボードでもあって困るものではない。

フロント部分の電源ケーブルは少し気になるものの、グラフィックボードを搭載するスペースが十分確保できている。ハイエンドクラスの大型グラフィックボードでも問題なく搭載できる。フロントに電源を持ってきたことが功を奏している。デザインや奇抜さだけで設計していない。今後も大きくなっていくであろうグラフィックボードのことも考えているようだ。

gtunemini-rightinside
右サイドパネルの中は少し乱雑な印象を受ける。電源をフロントに持ってきたことで、後ろに流れるように配線が巡っている。電源が後ろにあれば、ここまで配線が絡まったようにはならなかっただろう。BTOメーカーでいち早く背面にケーブルを隠す背面通しをしたのはマウスコンピューターだったはずだ。当時はその配線を隠す技術と情熱に心を打たれたものだ。

そのマウスコンピューターらしくない配線は、フロントに電源を持ってきた弊害と言える。ただ、昔と比べてストレージの容量は大きくなり、ストレージなどの増設を行う頻度は低い。背面の配線が多少乱雑であっても困る場面は少ない。時代に合わせて取捨選択しているのは、マウスコンピューターの挑戦する姿勢が現れている。

ケースまとめ

G TUNEのミニタワーケースは、マウスコンピューターらしさ溢れる斬新な設計だ。時代に合わせて無駄を削ぎ落としながらデザイン性を高めている。通常PCケースの見た目は、購入前の印象をよくする意味合いが強いように感じる。一方で、G TUNEのミニタワーは使用するユーザーからどう見えるかを追求している。

使用者のことを第一に考え、スタイリッシュでありながら重厚かつインパクトのあるデザインだ。最近主流のゲーミングPCケースを踏襲しつつも、マウスコンピューターらしい仕上がりだ。他のメーカーからは絶対出てこないケースである。以前のケースは面白みを感じなかったが、新しく登場したミニタワーケースはどこか楽しさが伝わってくる。

比較的コンパクトなサイズでありながら、ハイエンドクラスのグラフィックボードも搭載できる。デザイン性と実用性をうまく融合させた素晴らしいものだ。その一方で、配線が乱雑に見えたり、設置位置が固定されたりとマイナス要素もある。見た目とは違う部分で人を選ぶPCケースであることは否めない。

G TUNEのフルタワーと共通した機構を持つことで、ミニタワーとは思えない高級感もある。マウスコンピューターに期待していた通りのPCケースが完成した。鎧のようなフロントマスクが特徴のPCケースを採用し、見た目のインパクトが素晴らしい頃のマウスコンピューターが戻ってきたようにさえ思う。当時のケースを更に進化させ、実用性を高めている。あえて主流の形に乗らず、独創的なデザインにしたのは好印象だ。

管理人による総評

G-TUNE-DG-I5A6X9060xt16gb-sleft

Core Ultra 5 225×GeForce RTX 5060搭載のミドルクラスモデルだ。冬のボーナスセール対象モデルで40,000円の大型割引が適用となっている。セール期間中であればコストパフォーマンスは良好だ。ミドルクラスとしては珍しく充実の構成が特徴となる。SSD 1TB Gen4 NVMeと電源ユニット750W BRONZEとなる。さらに、Wi-Fi 6Eをサポートしている。この性能帯では珍しい。新しいケースデザインもかっこいい。

価格 CPU グラボ
199,800円 Core Ultra 5 225 RTX5060
メモリ SSD チップセット
DDR5 16GB 1TB B860