ドスパラが販売する「GALLERIA XPC7A-R57-GD」のレビューをまとめた。2025年9月18日に登場したばかりの最新モデルだ。ケースデザインがリニューアルされて登場した。白色のケースも選択可能だ。ガレリアブランドのおすすめランキングNo.1に輝いていて注目度が高い。
現時点でのコストパフォーマンス評価は7.1と標準よりも高い。相場通りか少し高いぐらいの価格設定となっている。新しいケースであることや構成面を考えれば妥当だ。それでも価格が下がる余地はあると思う。セールやキャンペーンに期待したいところだ。
- 長所
-
- 最新のケースを採用したモデル
- ゲームへの対応力に優れている
- 拡張性に優れている
- 短所
-
- 構成が中途半端
- CPUのゲーム適性は平凡
- こんな方におすすめ
-
- 新しいケースに魅力を感じる方
- 高いフレームレートでゲームをプレイしたい方
- 拡張性の高さを重視する方
GALLERIA XPC7A-R57-GDのスペック
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA XPC7A-R57-GD |
価格 | 259,980円(+送料3,300円) |
CPU | Core Ultra 7 265F(レビュー) |
CPUクーラー | 空冷 |
グラボ | GeForce RTX 5070(レビュー) |
メモリ | DDR5-5600 16GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe Gen4 |
電源 | 750W 80PLUS GOLD |
マザーボード | チップセットB860 |
おすすめ度 | Aランク |
評価 | ・コスパ 7.1 ・ショップ評価 9.9 ・納期 5日で出荷 |
GALLERIA XPC7A-R57-GDのカスタマイズを評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
リカバリーメディア | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
CPU | 変更なし | |
CPUファン | (空冷式) PCCOOLER K6-WH ホワイト(ARGBライティング対応) +4,900円 | |
CPUグリス | (熱伝導率: 12.56W/m・K) ナノダイヤモンドグリス (OC7) +2,000円 | |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) ホワイト +2,000円 | |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-5600) +14,000円 | |
SSD | 変更なし | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD 2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
フロントケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 へ変更 +3,000円 | |
リアケースファン | 12cm ケースファン(ARGBライティング対応) x1 へ変更 +1,500円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 へ変更 +3,000円 | |
アクセサリ | 変更なし | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi 6E+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+25,998円 |
一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目についてイエローのマーカーで示している。GALLERIA XPC7A-R57-GDはメモリのカスタマイズがおすすめだ。グラフィックスにハイクラスのGeForce RTX 5070を搭載していて32GB以上の大容量メモリを活かせる性能がある。一般的な作業だけではなくゲームプレイにおいてもメモリ容量は重要だ。グレード的に16GBでは心もとないので32GB以上の選択を推奨したい。
Core Ultra 7 265F搭載のGALLERIA Xシリーズではメモリが16GBに固定されている。シリーズではなく、それぞれのモデルに適した構成にした方がよく思える。標準構成のままでは、負荷の高いゲームに対応しにくい。これからの時代はメモリ32GBが標準になってもおかしくない。SSDだけではなく、メモリ容量も配慮してもらいたいというのが本音だ。
従来のGALLERIA Rシリーズに近い構成とXシリーズのケースを持つ新しいアプローチとなるモデルだ。メモリ16GB搭載であることは大きなマイナスになりやすい。推奨環境が16GBのPCゲームは珍しくない。動画を視聴したり、複数のアプリケーションを起動していたりすると、メモリ16GB推奨のゲームではメモリ不足になる可能性がある。性能を活かす意味でも32GB以上へカスタマイズしておく方が安心だ。
電源は標準の750W 80PLUS GOLDで問題ない。予算に余裕があるあるいはこだわりがある場合はホワイトカラーや850W GOLD電源を選択してもよさそうだ。それでも最優先はメモリである。メモリ容量をアップさせた後、予算に余裕がある方は検討してみるとよさそうだ。
デザインに関する部分も有力だ。白色ケースを選択した場合、CPUファンや電源は白色タイプのものを選択すると見栄えがよくなる。ARGBライティングのPCケースファンと合わせて、統一感と派手さの両立を目指したい。黒色ケースではCPUファンや電源の変更をしなくても統一感がある。
新しいケースであるため、デザインカラーネジの項目はあってもカスタマイズの選択肢が用意されていない。もっと幅広くカスタマイズできるようになれば、ケースの魅力を引き出せるようになるはずだ。新しいケースは見た目もスタイリッシュなので、カスタマイズしなくても十分かっこいい
GALLERIA XPC7A-R57-GDの特徴
ガレリアブランドおすすめランキングNo.1モデル
GALLERIA XPC7A-R57-GDは、ドスパラの通販スタッフがおすすめするゲーミングデスクトップPCランキングの一位に輝くモデルだ。2025年9月18日にケースがリニューアルされて登場した。「GALLERIA XA7C-R57」に置き換わるモデルだ。Core Ultra 7 265FとGeForce RTX 5070の組み合わせで259,980円なら妥当な価格設定だと思う。
これまでのGALLERIA Xシリーズではメモリ32GB・SSD 1TBで固定されていたが、リニューアル後はPlatinumグレードに該当してメモリ16GB・SSD 1TBへとダウングレードされた。上位のDiamondグレードはメモリ32GB・SSD 1TB NVMeとなるが、CPUはRyzen 7 9800X3D/Ryzen 7 7800X3Dに固定されている。GeForce RTX 5070搭載モデルかつミドルタワーモデルでメモリ16GBは物足りなさがある。
必要に応じてカスタマイズを検討するとよい。数年前のGALLERIA Xシリーズが似たような構成をしていたことから、原点回帰のような形だろうか。従来のGALLERIAにはなかった新たな選択肢の登場は歓迎したい。ケースのリニューアルだけで終わらなかったのも素晴らしい。見た目はあまり変わっていないように見えて拡張性に長けている。
時代に沿った進化といえそうだ。360mmラジエーター採用の水冷式CPUファンも搭載可能だ。これまで実現できなかった構成を持つモデルの登場を予感させるケースだ。電力制限の解除を想定している方にとっては心強い構成となる。搭載できるファンの種類も多く、デザインを強く意識する方にも適している。
ハイクラスGPU搭載で高いゲーム性能を持つ
GALLERIA XPC7A-R57-GDの魅力はゲーム性能の高さだ。特にグラフィックスのGeForce RTX 5070はハイクラスに属し最新のゲームにも対応できる。メモリ容量に32GBを推奨環境とするゲームもあり、メモリ容量まで含めると完璧に対応できるわけではない。CPUとグラフィックボードだけで言えば、推奨環境を満たせないゲームはほとんど存在しないだろう。
モンハンワイルズ | マイクラ | Apex Legends | フォートナイト |
---|---|---|---|
![]() ・120fps ・60fps |
![]() ・影Mod ・通常 |
![]() ・200fps ・144fps |
![]() ・200fps ・144fps |
タイトルごとに適性を見ていこう。2025年2月に登場したモンハンワイルズは、最新のゲームに分類され要求スペックも高めだ。レーム生成も利用可能で快適にプレイできる。ただし、画質を大きく向上させるDLC「高解像度テクスチャパック」には不向きだ。VRAM 16GBが推奨されていてgeForce RTX 5070では満たせない。ゲーム自体は問題ないが、画質を向上させるDLCやModは苦手なものもある。
マイクラの画質を向上させる影Modは問題ない。マイクラは負荷が軽く、影Modを導入しても負荷を感じないはずだ。ハイクラスのゲーミングPCは、マイクラに対してはオーバースペックである。統合版のみプレイできるMinecraft RTXは、公式の影Modと呼ばれる画質重視のマイクラだ。これに関してはハイエンドクラスが推奨されているので例外だ。
高い人気を誇るバトロワ系のApex Legendsとフォートナイトは、本格的な環境を実現できる。場面やフィールドによっては240fpsで安定させられが、基本的には200fps以上と考えておきたい。240fpsの張り付きは現実的ではないからだ。
Core Ultra 7 265Fは評価の難しいCPUとなる
CPUには現行のCore Ultra 7 265Fが搭載されている。Core i7-14700の後継モデルに当たるCPUだが、思ったほどゲーム性能が伸びていない。従来モデルのCore i7-14700と比べても10%程度ゲーム性能が低くなっている。ゲームプレイにおいて性能差を体感できるかどうかは難しいが、フレームレートを計測すれば明らかな差が出る。
マルチコア性能は順当に伸びている。Core i7-14700よりも3%弱パフォーマンスが高くCore i7-14700Kに匹敵するほどだ。ゲーム実況や動画編集などのクリエイティブ作業に最適だ。
GALLERIA XPC7A-R57-GDのベンチマークを計測
モデル | ベンチマーク検証機Intel LGA1851 |
---|---|
マザーボード | ASRock Z890 Pro RS WiFi |
CPU | Core Ultra 7 265 etc. |
GPU | GeForce RTX 5070 etc. |
メモリ | DDR5-5600 32GB |
ストレージ | SSD 1TB Gen4 NVMe【Crucial P3 Plus CT1000P3PSSD8JP】 |
電源 | 玄人志向 1200W PLATINUM KRPW-PA1200W/92+ |
GALLERIA XPC7A-R57-GDと同等の構成を持つ当サイト指定のベンチマーク機でのパフォーマンスをまとめている。メモリ容量が異なるため全く同じフレームレートが出るわけではないがおおよそ同等のフレームレートに落ち着くはずだ。一つの参考としていただければ幸いだ。
モンハンワイルズ
モンハンワイルズでは他のCPUとの性能差はほとんどないが、Core i5-14400搭載モデルよりもヒックなっているのは事実だ。すべての解像度に置いてもっとも低いフレームレートとなる。
フォートナイト
フルHD環境ではRyzen 7 9700X×GeForce RTX 5060 Ti 8GBとの組み合わせよりもフレームレートが低くなっている。それでも中設定では10%高く、最高設定でも3%高い。Core i7-14700×GeForce RTX 5070との組み合わせと比べても中設定では10%弱フレームレートが高い。一方で、低設定では5%低く、最高設定でも15%低い。評価が難しいCPUであることがわかるだろう。
FF14 黄金のレガシー
Core i7-14700搭載モデルと比べると5%-7%程度フレームレートが低くなっている。Ryzen 7 9700Xと比べても最大で5%弱劣ることがわかるおおよそ世代の古いRyzen 7 7700と同等だ。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5ではCore i7-14700搭載モデルと同等だ。Ryzen 7シリーズよりもフレームレートが高い。Core i5-14400搭載モデルがトップナノは不思議だ。
Cyberpunk 2077
Core i7-14700搭載モデルよりも5%程度フレームレートが低い。Ryzen 7 7700搭載モデルよりもフレームレートが低い。もっともこれぐらいのフレームレートの差であれば気にしなくてもよさそうだ。
同じドスパラ製品との比較
ブランド名 | GALLERIA | GALLERIA |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
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製品名 | GALLERIA XPC7A-R57-GD | Lightning-G AF7XW Ryzen7 7800X3D搭載 |
ケース | ミドルタワー | ミニタワー |
価格 | 259,980円 | 239,980円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core Ultra 7 265F (20コア20スレッド) |
Ryzen 7 7800X3D (8コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 水冷(240mm) |
GPU | GeForce RTX 5070 | GeForce RTX 5070 |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 | 500GB NVMe Gen4 |
電源 | 750W GOLD | 750W GOLD |
マザボ | B860 | A620 |
納期 | 5日で出荷 | 翌日出荷 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
同じドスパラの廉価ブランドであるTHIRDWAVE-GシリーズのLightning-G AF7XW Ryzen7 7800X3D搭載と比較していく。価格差は20,000円でLightning-G AF7XW Ryzen7 7800X3D搭載の方が安く購入でkリウ。両モデルの大きな違いはケースとCPUだ。ケースについてはやはりGALLERIAの方が人気が高い。リニューアルされたことでその差は開いたように思う。
CPUはLightning-G AF7XW Ryzen7 7800X3D搭載で採用されているRyzen 7 7800X3Dが上だ。8コア16スレッドとスペックは見劣りするかもしれないが、3D V-Cache搭載で高いゲーム適性を持つ。Core Ultra 7 265の上位モデルであるCore Ultra 9 285KやCore i9-14900Kでさえも上回る。ゲーム性能だけを重視するならLightning-G AF7XW Ryzen7 7800X3D搭載がおすすめだ。SSDを1TBにカスタマイズしても+6,000円で価格差は埋まらない。
よく似たモデルとの比較
ブランド名 | GALLERIA | LEVELθ |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA XPC7A-R57-GD | LEVEL-M17M-147F-TK4X |
ケース | ミドルタワー | ミニタワー |
価格 | 259,980円 | 234,800円 |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core Ultra 7 265F (20コア20スレッド) |
Core i7-14700F (20コア28スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | GeForce RTX 5070 | GeForce RTX 5070 |
メモリ | DDR5-5600 32GB | DDR5 16GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 | 500GB NVMe |
電源 | 750W GOLD | 650W BRONZE |
マザボ | B860 | B760 |
納期 | 5日で出荷 | 2~3週間後 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
パソコン工房のLEVEL-M17M-147F-TK4Xと比較していく。LEVEL-M17M-147F-TK4Xは価格を抑えたコストパフォーマンス重視の廉価ブランドのモデルだ。しっかり価格が抑えられていて、価格差は送料を含めてLEVEL-M17M-147F-TK4Xの方が28,480円も安い。ここまで価格差があるとGALLERIA XPC7A-R57-GDは苦しく感じるかもしれないが、意外といい勝負となるのが面白いところだ。
GALLERIA XPC7A-R57-GDは現行世代のパーツで統一した最新モデルだ。一方で、LEVEL-M17M-147F-TK4Xは世代落ちしたパーツを中心としている。細かく見るとGALLERIA XPC7A-R57-GDが構成では圧倒している。CPU・メモリ規格・SSD容量・SSD接続規格・電源・マザーボードで上回る。カスタマイズで変更できない箇所も多く、価格差を大きく縮められる構成がGALLERIA XPC7A-R57-GDの強みだ。
ただ、LEVEL-M17M-147F-TK4Xに採用されているCore i7-14700Fは、現行のCore Ultra 7 265Fよりもゲーム性能が高い。構成ではGALLERIA XPC7A-R57-GDが優れていても、性能はLEVEL-M17M-147F-TK4Xが少し上回る。どちらも特徴的なモデルだ。どちらを選んでも満足度は高そうだ。性能か構成のどちらを優先するかで選択肢は変わりそうだ。全体的に世代の新しいGALLERIA XPC7A-R57-GDの方が将来性からもおすすめしやすい。
管理人による総評

2025年9月18日に登場した最新のゲーミングPCだ。より洗練されたケースデザインとなっている。CPUは現行のCore Ultra 7 265Fを、GPUはハイクラスのGeForce RTX 5070を搭載している。Core Ultra 7 265Fのゲーム性能はやや不安定だが、基本的には最新のタイトルでも快適にゲームをプレイできる。構成はメモリDDR5-5600 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと平均以上だ。マザーボードのチップセットはB860となる。今の価格設定も妥当といえるが、キャンペーンを待ってから購入するのもよい。年末年始まで待つのもよさそうだ。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
259,980円 | 7 265F | RTX5070 |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 1TB | B860 |