アプライドネットが販売するKatamen-423643のレビューをしている。Core i7-13700F×RTX 4060 Ti搭載のゲーミングPCだ。現在最も人気のある組み合わせで、多くのゲーマーに選ばれている性能を持つモデルだ。性能や構成よりも価格に重点を置いた組み合わせと言える。当該モデルはその特徴を最大限活かした、性能帯最安値クラスのモデルである。
本格的なゲームプレイにも対応できる性能・最も選ばれやすい価格帯・不足しない最低限の構成でまとめられている。継続して販売されるかわからないところが不安要素だ。製品自体に目立った弱点がなく、初心者にもおすすめできる。販売台数限定らしい、優れた価格設定が最大の魅力だ。
当ページの目次
Katamen-423643のスペック解説
ブランド名 | アプライドネット |
---|---|
製品名 | Katamen-423643 |
価格 | 146,800円(税込) |
CPU | Core i5-13400F(レビュー) |
GPU | GeForce RTX 4060 Ti(レビュー) |
メモリ | DDR4-3200 16GB(シングル) |
SSD | NVMe 500GB Gen4 |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB760 |
おすすめ度 | Sランク |
評価 | ・コスパ 10.0 ・構成 5.5 ・品質/サポート 8.5 ・総合評価 8.0 |
低価格が魅力のモデルとしては珍しく、コスパ指標10のMAX評価だ。構成は少し乏しくも感じるが、そのマイナスを埋める価格設定が素晴らしい。メモリが16GB×1枚のシングルチャネルなのは少しマイナスだ。8GBx2のデュアルチャネルと比べてパフォーマンスが下がる。パフォーマンスを重視するならカスタマイズや増設でカバーするとよい。価格が安いこともあって増設自体も大きな弊害となることはない。品質・サポートについては標準以上で、総合評価は圧巻の8.0だ。
各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
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・4K ・WQHD | ・240fps ・144pfs | ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
Katamen-423643はCore i5-13400FとRTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。現在ではオーソドックスな構成で、人気の組み合わせのモデルだ。4KやWQHDへの対応力が高く、フルHDなら240Hz環境を構築できる。幅広い環境に対応できて、幅広いゲームを快適にプレイできる。Apex Legendsやフォートナイトのような人気ゲームはもちろん、最新のゲームもWQHDやフルHD+240Hz環境でプレイ可能だ。人気の価格帯ながら、できることの多い性能が嬉しい。
Katamen-423643のゲーミング性能
Core i5-13400F(CPU)
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-12900K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-13500 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 |
Katamen-423643にはCore i5-13400Fが搭載されている。Intel第13世代のCore i5-13400Fは、従来のCore i5-12400と比べて25%ほど処理性能が高い。性能が不安視されるCore i5だが、第13世代のCore i5は十分な性能を有している。2~3世代前のCore i7と比べても遜色がなく、ゲーミングPCでは最も選ばれているCPUとも言えそうだ。CPUの内蔵グラフィックスは搭載されていないが、グラフィックボードを搭載しているゲーミングPCではデメリットにはなりにくい。
第13世代から、無印のモデルにもハイブリッドアーキテクチャが採用となっている。6つのPコアと4つのEコアを搭載した、10コア16スレッドというスペックが魅力だ。そのため、Core i5の性能が大きく向上した。これにより、ゲームでも作業にでも十分なパフォーマンスを発揮できるようになった。今後はミドルクラス前後のゲーミングPCには、Core i5-13400Fがコストパフォーマンス的にベストな選択肢となりそうだ。
GeForce RTX 4060 Ti(GPU)
RTX 4070 | |
RTX 3080 10GB | |
RX 6800 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 4060 Ti 16GB | |
RTX 4060 Ti | |
RTX 2080 Ti | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
RTX 2060 | |
GTX 1660 SUPER |
グラフィックスにはミドルハイクラスのGeForce RTX 4060 Tiを搭載している。前世代のRTX 3070と同等の性能で、従来のRTX 3060 Tiよりも15%ほど性能が高い。フルHDが最も得意な解像度で、WQHDも優秀なパフォーマンスを発揮できる。RTX 3060 Tiよりも扱いやすく、幅広い環境に対応した。DLSS 3.0をサポートしており、最新のゲームへの対応力にも期待できる。
Katamen-423643の特徴まとめ
アプライドネットが誇る高コスパモデル
Katamen-423643は、何よりも価格が抑えられているのが特徴だ。Core i5-13400FとRTX 4060 Tiの組み合わせで15万円を下回る価格は、一部ショップのセールモデル並みだ。圧倒的なコストパフォーマンスを武器に、人気の性能帯に切り込んでいる。RTX 4060 Ti搭載モデルを探しているなら、候補に入れたいモデルだ。
ケースカラーは2色の展開で紹介ページが異なる。ここでメインで紹介しているのは白のKatamen-423463だ。他に黒のKatamen-423440がある。どちらも中身と価格は同じなので、本体カラーで選ぶだけだ。採用されているケースも、安価なモデルとは思えないゲーミングPCらしさがある。クリアサイドパネルを採用しているものの、LEDファンは搭載されていないようなのは残念だ。
価格に見合わず、標準構成で十分すぎるゲーミング性能がある。RTX 4060 Ti搭載モデルで価格が15万円を下回るのは、従来のRTX 3060 Ti搭載モデルの在庫処分時期と同等だ。後継機が従来モデルと同じ価格帯にある。これだけで、Katamen-423463がいかに強力なコストパフォーマンスを持っているかを表現できる。
アプライド製品は、初心者には少しむずかしく感じる部分がある。長期間安定した販売があるわけではなく、ほしいと思った時には品切れになっている可能性があるのだ。類似したモデルが後発で出ても、価格に大きな差があったり、性能差があったりもする。このモデルで本当に大丈夫かと、確認している間に売り切れになるようなこともある。
それだけに、当サイトではなかなかアプライドの製品を紹介しにくかった。Katamen-423463はゲーミングPC全体でも非常に人気の構成だ。もしかすると、継続的に類似したモデルが展開されるかもしれないということで紹介している。気になる方も多かったのではないだろうか。これだけ価格の抑えられた、ケースデザインにも優れたモデルはなかなかない。コストパフォーマンスだけで言えば、間違いなくトップクラスのモデルだ。
構成面に小さな弱点がある
当該モデルは圧倒的なコストパフォーマンスを武器にしているモデルだ。では、なぜ価格が安いのか。それは削れる箇所はしっかり削っているからだ。それを加味しても安価では。ただ、カスタマイズの幅が極端に狭く、BTOパソコンというよりも既製品に近い存在だ。店頭で販売される即納パソコンに性質は近いと考えている。
CPUファンは付属のリテールファン、メモリは16GBの1枚挿しでデュアルチャネルが適用されない。SSDはNVMe対応の500GB Gen4だ。Gen4で500GBは滅多に見られないストレージだ。在庫過多になっているのか、この容量は安価になっていることもある。カスタマイズで変更できるのはメモリ容量・追加ストレージ・ソフト・デバイス・延長保証くらいなものだ。
メモリに関しては他ショップで見られない96GBが選択できるのは面白い。期間限定でメモリ32GBへは低価格でアップグレードできることもある。そのタイミングでは32GBを推奨したい。コストカット自体はそれはユーザーに不利益があるようなものではない。
メモリの1枚挿しはパフォーマンスにも影響を与えるのでマイナスではある。しかしながら、価格にしっかり反映されている分だけ飲み込みやすい。メモリはカスタマイズや増設で補えるので、後からでも対処できる。大きな問題にはならないだろう。構成がお世辞にも充実しているとは言えない。
それでも、この価格を実現しているなら納得できるレベルだ。Katamen-423463に関しては、充実した構成で勝負しているモデルではない。性能と価格を強みとしているモデルだ。実用性に大きな問題もマイナスもないと割り切って選んでも後悔することはないだろう。
他社メーカーのモデルと比較
ブランド名 | Katamen | FRONTIER |
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イメージ | ||
製品名 | Katamen423463 | FRGXB760/WS831/NTK |
ケース | ミニ | ミニ |
価格 | 146,800円(税込) | 149,980円(税込) |
送料 | 2,200円(税込) | 2,200円(税込) |
CPU | Core i5-13400F | Core i5-13400F |
GPU | RTX 4060 Ti | RTX 4060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB (16GB×1枚) | DDR4-3200 16GB (16GB×1枚) |
SSD | 500GB NVMe Gen4 | 512GB NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 600W BRONZE |
マザーボード | B760 | B760 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
比較対象はフロンティアのセールモデルFRGXB760/WS831/NTKだ。本来比較にはセールモデルをピックアップしないが、Katamen-423463もセールモデルのようなもので、共通点も多いことからピックアップしている。この2製品は構成も価格も非常に近い。16GBのメモリ1枚挿しというのも同じだ。FRGXB760/WS831/NTKは電源容量がわずかに下がり3,000円ほど高い。
Katamen-423643の方がケースも優れているのでおすすめしやすい。Katamen423463は販売が安定しないため、選択できるタイミングがかなり限定的だ。一方でFRGXB760/WS831/NTKは、URLや型番は変更されることはあっても、毎週のセールで類似したモデルが登場している。選びやすいという点ではFRGXB760/WS831/NTKに分がある。どちらの製品もコストパフォーマンスが高い。Katamen423463が選べない時はFRGXB760/WS831/NTKや、類似モデルを選択できる。
Katamenシリーズケース詳細
正面
フロントパネルはメッシュ状になっており、LEDファンを搭載すると光具合がいい感じに見えそうだ。防塵効果もあり、実用性と遊びを両立できるフロントマスクだ。
本体上部
本体上部にはマグネットで取り外し可能なメッシュがある。ここもゲーミングPCらしく、LEDファンを搭載することで派手さを演出できる。I/Oパネルも上部にあり、フロント側に横並びになっているのは扱いやすいように感じる。I/Oパネル自体はUSB2つ、マイクとイヤホン入出力端子とオーソドックスだ。
左側面
左側面は強化ガラスパネルがあり、今風のゲーミングPCらしさだ。背面にケーブルを通しやすい構造になっているのも分かる。左側面だけ見てもデザイン性の高さが伝わってくる。縁が黒くなっているが、白色ケースに合わせたものでもよかったのではないかと思ってしまう。
背面
背面は一般的なものだ。ホワイトケースの中には、背面だけ黒いことがある。その点Katamenシリーズのケースでは背面も真っ白に統一されているのは嬉しいものだ。もっとも、電源やマザーボードを搭載すると黒い部分が増えるので、パーツ非搭載だからそう感じるだけかもしれない。
管理人による総評(Katamen-423643)
Katamen-423643は、アプライドの台数限定モデルだ。Core i5-13400F×RTX 4060 Ti搭載モデルで14万円台を実現している。前世代のRTX 3060 Ti搭載モデルと同等の価格であるため、いかにKatamen423463の価格が抑えられているかわかりやすいはずだ。多くの製品が15万円台後半で販売されている中で、14万円台での販売は非常に大きい。多少の弱点はありつつも、価格という最大の武器を持っているのが魅力である。
弱点としては、メモリがシングルチャネルであることが挙げられる。2枚挿しのデュアルチャネルと比べると、ゲームでのパフォーマンスも顕著に現れる。しかしながら、Core i5-13400FとRTX 4060 Tiを搭載したモデルの範疇だ。ワンランク下の性能になるわけではない。こういったコストカットがあって実現した価格なのだろう。この弱点さえ理解して選択するなら、初心者でも上級者でも満足いくモデルとなるはずだ。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
146,800円(税込) | i5-13400F | RTX4060Ti |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 500GB | 非搭載 |